宝玄仙は家の床に腰をおろして腕組みをして考えて続けていた。
いくら考えても相手の目的はわからない。
とにかく情報が少なすぎる。
しかし、すぐに行動を起こす必要があることもはっきりしている。
農村で借りた空き家の一室だ。
そして、眼の前には沙那が着ていたものに間違いのない下袴と下着がある。
共同の厠の眼の前の木の枝にこれ見よがしに掛けてあったのだ。
いつまで経っても沙那が戻ってこないので、変だと思って見に行った朱姫が見つけて戻ったもである。
誰が沙那をさらったのかということもすぐにわかった。
大きな鳥の翼を持つ女の亜人が意識のない沙那を捕らえて空中に飛んで行ったのを多くの村人が目撃していた。
沙那がさらわれたとしても、あの厠に向かった一瞬のことに違いない。
そう簡単に不覚をとる沙那ではないから、余程強力な武器があるのだろう。
宝玄仙は腕組みしながら考えた。
沙那を追いかけるのは簡単だ。
どこに連れていかれようとも、沙那の首に取り付けてある首輪の霊具が宝玄仙の『移動術』の結界を刻んでくれる。
沙那がさらわれたとわかったとき、すぐにそれを使って追いかけようとしたのだが、それを断念したのは、さらったのが鳥人族とわかったからだ。
首輪に刻んだ追跡のための『移動術』の出口は移動してみなければ向こう側がわからない。
まだ沙那が空中にいる間に慌てて『移動術』で出てしまったら、いきなり空中に放り投げられてそのまま地面に叩きつけられて死ぬかもしれない。
だから、沙那がどこかに連れていかれてしまうのを待つことにしたのだ。
それに、どこに連れていかれたかもわかっている。
獅駝の城郭だ。
沙那の服が掛けられていた樹の幹に、刃物で文字が刻んであったのだ。
そこにはただ一言“
つまりは、獅駝の城郭のことだ。
城壁に囲まれた城郭なので獅駝城だ。
そこに沙那を連れていったというその鳥人族たちの伝言なのだろう。
これは挑戦状に違いない。
その鳥人族がいかなる目的で沙那をさらい、宝玄仙を誘おうとしているかは不明だが、沙那をさらうことで、宝玄仙がその救出のために城郭までやってくることを期待しているのは間違いない。
「あたしがひとりで行くよ、ご主人様。ご主人様は『移動術』の出入り口だけを作ってくれればいい。どこに辿りつくかわからないけど、とにかく沙那のいる場所まで辿りつくんだろう? だったら、そこに跳躍して、沙那を救出し、そのままその結界から戻ってくる。それでいいじゃないか」
しばらく続いていた沈黙を破ったのは孫空女だった。
孫空女は怒っているようだった。
下半身に身につけていたものだけを脱がせて置いていくという馬鹿にしたような沙那への仕打ちに一番腹を立てたのも孫空女だった。
もっとも、その怒りの言葉を共同厠のひとつに股がって、大便をしながら喚いていたのは、滑稽を通り越して些か哀れではあったが……。
とにかく、孫空女を使った
すっかりといつもの服装を整えた孫空女は宝玄仙の前に座っている。
朱姫も一緒だ。
長庚と
これは宝玄仙たち四人の問題だからあのふたりを巻き込むつもりはないが、沙那が亜人にさらわれたという事実に、ふたりも心配そうにこちらを見守っている。
「その手は駄目だよ、孫空女。お前たちの首輪に刻んだ道術は特殊でね……。簡単に『移動術』の結界が発生するわけじゃないんだ。わたしが『移動術』で移動しながら一瞬で結界を刻まなければいけないのさ」
「えっ、どういうこと?」
「つまりは、わたしが最初に移動しなければ、誰にも移動できないということさ──。もっとも、それだけに沙那の首輪にそんな力があるということは、どんなに能力のある道術遣いでも予想はつかないと思うね。誰が見ても、あの首輪が霊具だなどとは思わないはずだ。そういうように作ってあるのさ。それだけはこちらの利点だね」
宝玄仙は言った。
「つまりは、どんなかたちであれ、首輪の持つ追跡能力で追いかけるには、ご主人様が先頭で進まなければならないということですね?」
朱姫が言った。
「そういうことだね、朱姫。じゃあ、さっそく向かうとするかい──。確かにぐだぐだ考えても無駄だ。連中もいつまでも空中に浮かんではいないだろう。そろそろ、どこかに到着したさ。とにかく、わたしが先頭で沙那が囚われている向こう側に行くよ。そこがどこだかわからないし、どんな罠があり、誰がどのくらいの勢力で待ち受けているかわからないけど沙那がさらわれたんだ。行くしかないからね」
「わかった。じゃあ、それで行こう」
孫空女が大きく膝を叩く。
「こうなったら、作戦などなにもない。わたしと孫空女が沙那を捕らえている者を蹴散らして沙那を助けて再び戻る。これでいこう。朱姫はとりあえずここで待つんだ。結界の通路は繋ぎっぱなしにしておくから、お前の道術なら向こうで起きている声は聞こえるはずだ。わたしたちが危機に陥ったら助けにおいで」
「わかりました、ご主人様。とにかく、おふたりになにかがあればすぐに『移動術』の結界から追います」
朱姫が緊張した表情で言った。
それにしても、罠が待っているとわかっている場所に、ただ飛び込むだけか……。
沙那ならもっとましな作戦を考えたのだろうか?
少しだけ宝玄仙は思った。
しかし、いまはその沙那がいない。
だが、宝玄仙には当たって砕けろの策しか思いつかなかった。
向こうで宝玄仙を待っている罠の可能性があるのなら、『変化の指輪』で変身をしてから向かうとか、あるいは、『移動術』でいきなり敵中に飛び込むのではなく、徒歩で一日かけて移動してから様子を探るのがいいのかとも思った。
だが、時間をかければ向こうもそれだけ準備ができるということもある。
それに、常識であれば、宝玄仙がいかに偉大な道術遣いでも、行ったことのない場所に『移動術』では跳躍できないのだ。
だから、宝玄仙が追ってくるのは徒歩で一日以上の距離があると考えるはずなのだ。
『移動術』で一気に追いかけてくる可能性は、相手にとっては予想の外のはずだ。
そうであれば、やはり、すぐに追いかけて急襲するのが一番の方法のようにも思う。
「ねえ、宝玄仙さん、僕たちにできることはありませんか……?」
部屋の向こうから長庚の控えめな声がした。
百舌も神妙な顔でこっちを見ている。宝玄仙は長庚に向かって微笑みかけた。
「とんだことになって、お前の調教師としての修業が中止になって寂しいよ、長庚……。とりあえず、沙那を助けて来るから、そしたら続きをやるよ。だから、晩飯でも準備して待ってな……。だけど、もしも、わたしらに異変があれば、そのときは気にするんじゃない」
「で、でも……」
長庚は不本意そうだ。
宝玄仙は微笑んだ。
「どうせ、お前たちのことは眼中にないだろうから、あの亜人がお前らを襲うことはないさ。わたしらが戻ってこなければ、明日には迎えにきてくれるはずのお前の商家の連中と一緒に国都に戻りな。百舌と仲良くするんだよ。お前も百舌のご主人様のつもりなら、必要なときには命を張って百舌を守ってやりな」
「そ、それはもちろん……。お、俺は百舌のご主人様だし……」
「いや、お前はまだ半人前さ。奴隷を妻にするなんざ、並大抵の苦労じゃあ実現するわけがない。だけど、お前に力があればできる。いまは力を蓄えな。綺麗事だけじゃ百舌は守れないよ。それを忘れるんじゃないよ──」
宝玄仙は長庚と百舌に言った。
そして、孫空女と朱姫に視線を戻す。
「行くよ、お前ら──」
宝玄仙が言った。
ふたりが真剣な表情で頷いた。
*
ここは獅駝の城郭の中心となる街の広場のはずだ。
そこで沙那は、捕らえられた女囚の裸晒しという悪夢のような目に遭っていた。
周りには百人くらいの人間がいるだろう。
もっとかもしれない。
大部分は男だが女もいるし子供も混じっている。
もしかしたら、ほかにもさらに大勢いるのかもしれない。
とにかく、広場の地面に打たれた二本の直柱に沙那は両手と両足首を拘束されて四肢を拡げて縛られていた。
「くっ……はあっ……あ、ああ……。や、やめ……ろ……。くうっ、はっ……」
その衆人の環境の中で沙那は後ろから組みつかれた男に女陰を犯されていた。
顔も見えないその男は、沙那のたっぷりとした量感の乳房を両手で揉みながら、すでにふたりの男の精を受けることで十分な潤滑を得ている沙那の女陰に自分の怒張を律動させていた。
沙那の上半身の服は前側で切断されて完全に左右にはだけられていた。
胸当ては剥ぎ取られて地面に落ちている。
腰から下には、最初からなにも着ていなかったので完全に剝き出し状態だ。
沙那はそんな格好にされて抵抗できないように二本の直柱に拘束されているのだ。
沙那をそんな格好にしたのは、ここに集まっていた人間たちであり、彼らに捕らえられた沙那は、当たり前のようにこうやって無理矢理に拘束され、順番に犯されだしたのだ。
いまは三人目だ。
後背位からの受け入れがしやすいように、沙那の手首を縛っている場所は直柱のやや下側になっている。
そのために沙那は後ろに向けて尻を突き出すような態勢になっているのだ。
その腰を掴んでいる後ろの男が沙那の乳房を荒々しく揉みつつ、顎で沙那の黒髪をかき分けながら首筋や耳に汚い唾液を絡みつけてくる。
「あ、ああっ、はあっ……はあ……」
沙那は歯を喰い縛って、漏れ出る喘ぎ声を耐えようとしていた。
口惜しいのはそんな稚拙な愛撫や性交でもしっかりと沙那の身体が快感を燃えあがらせてしまっていることだ。
情けないが沙那の身体はほんの少し男にいたぶられただけで、簡単に冷静さの垣根を取り払って性感を暴発させてしまう。
「いい身体だぜ……。い、いくぞ……」
突然背後の男の律動が速くなった。
大した愛撫でもないのに、それだけで沙那の身体の快美感が大きくなり、次々に愉悦の疼きが全身に拡がっていく。
口惜しい……。
口惜しい……。
しかし、快楽を撥ね返せない。激しい屈辱に全身を襲われながらも、全身を包む爛れるような甘美感が沙那を酔わせる。
口惜しいのに気持ちがいいのだ……。
なんとかして快感を撥ね返そうと足の爪先を折り曲げ、そして、拳を握りしめる。
だが駄目だ。
膣の中を激しく擦られると全身の力が抜ける。
一切の抵抗力が消失して、沙那は大きな快感の大波の中に無防備に曝け出される。
「あ、あはああっ──」
ついに沙那は大きな声をあげた。
「おお、締めつけやがるぜ──」
背後の男が呻き声をあげた。どうやら沙那は宝玄仙に教え込まれてしまった反応を無意識のうちに行ってしまっているようだ。
自分を犯している男の怒張を膣で締めあげているのだ。
こんな男の精など受け入れたくはない。
だが、宝玄仙に完全に調教された沙那の身体は、そういう沙那の意思とは関係なく、自分を犯している男の男根を絞りあげては最後の一滴まで精を吸いとっていく。
熱い精の塊りが子宮に放出されるのがわかった。
「ほほおおっ」
全身ががくがくと震えて急激に上昇した快楽の波濤に沙那は一瞬だけ痴呆のように吠えた。
「好き者の女だぜ。ぐいぐいと締めつけやがるからあっさりと出しちまったぜ」
後ろの男が卑猥な声で笑いながら沙那の女陰から一物を出した。
吐き出すように息をするのも束の間、すぐに顔があげられて毛むくじゃらの髭だらけの顔が口を覆ってきた。
「んんんっ」
沙那は懸命に顔を左右に振り乱して侵入しようとする男の舌を拒もうとした。
「し、死にたいの、あんた──。舌を噛みきるわよ──」
沙那は懸命に顔を横に向けて、男の舌を拒みながら叫んだ。
しかし、沙那の抵抗を邪魔するように、後ろから別の男が沙那の裸身にしがみつき、乳房を片手で揉みだすとともに、尻の穴を指で探りだす。
「そ、そこは──」
沙那はびっくりして声をあげた。
この状態で後ろの穴まで責められたら沙那はおかしくなる。
沙那のその狼狽が前の男に対する防備を取り払ってしまう。隙をついた前の男の舌が口の中に舌が侵入してきてしまった。
気持ち悪い──。
吐きそうだ。
だが、その舌で舌をなぞられ、口の上部を擦られると悲しいくらいに力が抜ける。
噛み切ってやろうとも思った怒りがどこかに消えてしまう。
しかも、後ろの男が沙那の尻穴を見つけてすでに深く指を挿入させている。
その指が尻の中で沙那の内襞を擦り、沙那はまたも襲い掛かる愉悦に興奮をしてしまう。
「前後からいこうぜ。こいつの尻は男を受け入れることのできる尻のようだぜ」
後ろの男が言った。
沙那は愕然とした。
前後からふたり……。
冗談じゃない。
こんな衆人環境で、どこまで馬鹿にするつもりだ──。
かっとして怒鳴り散らそうと思うが、沙那の怒声も哀訴の言葉も前から責める男の舌に遮られている。
そして、後ろの穴に男の性器がめり込んできた。
沙那はその衝撃に身体を仰け反らせた。
激しい沙那の身悶えで、やっと口から男の舌が抜ける。
自由になった沙那の口から声が迸った。
「あはあああっ──」
怒りの言葉の代わりに口から出たのは吠えるような嬌声だった。
ゆっくりと怒張が侵入してくる。
体内に充実する歓喜と愉悦が天井知らずの勢いで充実する。
堪らない──。
その身体が不意に揺らされた。
肛門に男根を侵入させている男が沙那を怒張で持ちあげるようにしたのだ。
そして、今度は前からもうひとりの男が女陰に一物を侵入させてくる。
「あああっ──」
前後に別々の男の怒張を受けた沙那は、そのあまりの快感に怖ろしいほどの欲情に襲われた。
激しい劣情は沙那の全身を覆いつくし、全身を蕩けさせていく。
周囲を取り囲む衆人たちの視線も沙那の劣情をさらにあおる気もする。
卑猥な視線を向けながらも不気味なくらいに押し黙った観客たちは、突然にやってきたはずの沙那が惨めに輪姦される光景になんの違和感も覚える様子もなく受け入れているし、まるであらかじめ台本が定まっているかのように、ひとりが犯し終われば、次の男、その男が終われば次の男たちというように秩序よく衆人の輪の中から犯し手が現われる。
いったいこれはなんなのか……。
沙那を犯すことに男たちが喜々としていそしむことはともかくとして、どうして、こんなにも、大きな騒ぎもなく見知らぬ女を衆人の中で犯し続けるという行為を彼らは整然と受け入れているのか……?
そして、さっきの鳥人族たちはどこに行ったのか……?
あの鳥人たちは、気がつくと沙那の周りのどこにもいなかった。
そもそも、自分はどうやってここに来たのだろう?
わからない──。
かろうじて記憶にあるのは、農村の厠の前で浴びた白い光だけだ。
あの光を浴びてからの記憶は完全に抜け落ちている。
気がつくと、この城郭にいて、沙那が意識を取り戻すと同時に、すぐに寄ってたかって拘束された。
それだけなのだ。
沙那をこうやって拘束したのは集まった人間の男たちだ。
さすがの沙那も一斉に数十人の男たちに囲まれて捕えられてはどうしようもなかった。
沙那を拘束している二本の直柱は、あらかじめ準備してあったようだし、沙那は大勢の人間に捕まえられてあっという間にこうやって繋げられたのだ。
そして、誰ともなく男たちの中からひとりが出てきて、抵抗のできない沙那を犯しだした。
沙那がなにを叫んでもなにを訊ねても意味のある言葉を発する者はいない。
まるでなにかに操られているかのように大人しいのだ。
ただ、沙那を犯している男たちはしっかりとした意識を持っているようだし、男として沙那に劣情をぶつける男たちの性行為は意識のない人形とは思えない。
しかし、思考を巡らすことができたのはそこまでだった。
あまりにも大きな法悦が沙那の意識を飛翔させた。
すでに後ろの穴を塞がれている沙那の女陰に、今度は別の男の怒張が突き挿さったのだ。
男たちが呼吸を合わせて前後から責め立てる。
前後から受ける律動の快感が凄い。
そして、峻烈だ。
絶頂は瞬時にやってきた。
備える余裕も耐える暇もなかった。
あっという間に駆けのぼり、貫き、そして、爆発した。
「あほおおおっ」
頂上を極める自分の声が迸る。
自分の股間からおびただしいと思う程の蜜液が噴き出すのがわかった。
しかし、前後の男たちの責めは終わらない。
達したのは沙那だけだ。
男たちは半狂乱になっている沙那を許すことなく、さらに嵩にかかって沙那を責めたててくる。
その時、口の中に突然、なにかが押し込まれた。
びっくりして、その時だけ一瞬正気に返る。
うずらの卵ほどの小さなものだがもう少しぶよぶよしている。
だが、頭を真っ白くさせるなにかが襲いかかり、口の中のもののことをそれ以上考えることができなくなった。
「くうっ、こりゃあ、確かに凄い……。ぐいぐいと締めつけやがる……」
前の男が呻くように言い、沙那の股間にまた熱い精が迸るのがわかった。
そのとき、突然、自分を背後から抱いていた男が後ろに吹き飛んだ。
なにが起きたかわからない。
「沙那、大丈夫かい?」
宝玄仙だ。
気がつくと、すぐ横に孫空女もいる。
沙那を抱いていた男を片手で引き離したのは孫空女だ。
助かった……。
安堵の気持ちが沸き起こる。
しかし、あの鳥人族は?
警告をしなければ──。
しかし、なぜか喉から言葉がでない。
なにかの力が沙那の意思を邪魔している。
沙那は愕然とした。
「う、うわっ──」
叫び声は沙那を前から犯していた男だった。
そいつが自分から沙那から離れて、沙那の足元に一物を怒張させたまま尻餅をついたのだ。
「孫空女、沙那の縄を解くんだ。地中に埋まる木杭に結ばれたままじゃあ、『移動術』で沙那を連れていけないんだ」
「わかったよ、ご主人様──」
孫空女が『如意棒』を振り回した。
沙那を拘束していた直柱が孫空女の『如意棒』で吹き飛んだ。
孫空女が『如意棒』を横に払ったのだ。
続いてもう一本──。
力を失った沙那の四肢を拘束していた縄が解ける。
腰が抜けたような状態だった沙那はその場にひれ伏してしまった。
「沙那、大丈夫かい、行くよ──」
うずくまった沙那を宝玄仙がしゃがみ込んで抱きしめた。
そして、自由になった沙那は、宝玄仙に襲い掛かった……。
自分の意思ではない。
誰かに自分の身体が操られているのがはっきりとわかった。