水をかけられた。
孫空女は眼を開けた。
一瞬、どういう状況なのかわからなかったが、玄魔隊という亜人軍の隊に連れていかれて、全裸で格闘の試合を強要されていたのだと思い出した。
そして、
「小便と汗を洗い流すついでだ。次の対戦者の
声をかけたのは、下級兵らしき亜人の男ふたりだ。
木の桶をそれぞれ持っていて、にやにやしながら孫空女を見下ろしていた。
どうやら試合場の真ん中で仰向けなって横になっていたようだ。
視界にふたりの亜人の兵の顔と室内訓練場の天井が映る。
寓天の鞭状の腕の蔓で拘束されていたと思うが、いまはそれは外されていた。
身体が異常に熱い……。
頭も朦朧としている。
それが試合に先立って飲まされた媚薬のためなのか、それとも全身に浴びせられた寓天の鞭責めのためなのかはわからない。
とにかく、身体がまだ痺れたようになっている。
「準備ができたら声をかけてくれ、孫空女……。だが、お前は今日だけで十人の玄魔隊の選抜者と対戦をすることになっているんだ。ゆっくりしている余裕はねえぞ」
首を曲げて声の方向を見た。
額に二本角のある妖魔が試合場を囲む直柱の一本を背凭れにして立っていた。
上半身は裸身で見事な筋肉をしている。
こいつが獣鬼という次の対戦相手のようだ。試合場を見回したが寓天はいない。
もうすでにどこかに去ったらしい。
孫空女に水をかけた亜人兵ふたりも試合場を囲む縄の外に出て行くのが見えた。
孫空女は試合場の中に、その獣鬼とふたりで残された。
とにかく、起きあがろうとした。
しかし、異常に手足がだるい。
手足だけではなく、やはり全身が重い。
それに異常なほどの身体の火照りだ。
身じろぎしただけで、股間にねちゃりとした愛液の感触があった。
そして、はっとした。
なにかの異物が股間にある。
「あふっ……」
不意にびっくりするような官能の刺激が襲った。
股間の中が突然ぶるりと震えたのだ。
孫空女は慌てて自分の股間に視線をやった。
「うわっ」
思わず声をあげた。
自分の股間に真っ白い模造の男根がそそり勃って逞しく天井を向いている。
真っ白い表面をしているということを除けば、あまりにも本物の男根にそっくりだった。
先端はぷっくりと膨らんで亀頭をかたち作り、筋も入っていて尿道もある。
また、なぜか幹の表面にはごつごつとした小さな突起物がたくさんついていた。
それが孫空女の女陰に物の見事に挿さっている。
眼に見える男根の張形の根元からの続きの部分は、孫空女の膣に深々と挿入もされているようだ。
つまり、孫空女はいわゆる双頭の張形を女陰に挿入されているのだ。
一見してこの淫具が霊具であることはわかる。
かなりの霊気が充実しているのだ。
「気に入ったか、孫空女──。男まさりの女傑のお前に敬意を称して、珍棒を生やしてやったぞ。俺からの贈り物だ。女でありながら男の快楽も愉しめるという優れものの霊具だ。女のお前にはぶらぶらして戦いの邪魔かもしれねえが、男にはみんな付いているんだ。まあ、慣れろよ──」
それとともに、どっと周囲から笑いが湧き起こった。
「じょ、冗談じゃないよ──。こんなの付けて戦えるかよ──」
孫空女は上半身を起こして、股間の異物を抜くために模造男根の幹をぐっと強く握った。
「はうううっ──」
その瞬間、異常な感覚が孫空女の膣の中に起こった。
孫空女は思わず身体を仰け反らして声をあげるとともに、慌てて握っていた模造男根の手を離した。
しかし、なにか尿意のようなものが股間から模造男根にせりあがり、わずかだが、模造男根の先端から透明の粘性の液体がぴゅっと少しだけ飛び出した。
「うっ」
まるで小さな快感が外に飛んで逃げていったような不思議な感じだ。
しかし、それでいて、体内には孫空女を蝕む淫情が嵐のように駆け巡っている。
まず、びっくりしたのは、まるで本物の肉体の一部であるかのような感覚が模造男根を触れたときに孫空女の身体に伝わってきたことだ。
それだけではなく、先端から淫液の塊のようなものが飛んだとき、それが男根の中を走っていく感触までしっかりと伝わった。
さらに、男根を握ることで、孫空女の女陰に挿さっている部分の張形が強い刺激を膣の中で送ってもきた。
得体の知れない快感に襲われて狼狽えていた孫空女の耳に、火箭の大きな笑い声とそれに続く周囲からの歓声が響いた。
孫空女ははっとした。
「おいおい、さっそく勇み汁を垂らしたのかよ──。まあ、俺の準備した薬が効いているのだろうが、それでも、かなりの感受性の高さだな。ちょっと膣を刺激されただけで、もう出したのか?」
火箭は笑い続ける。
孫空女はさっきの現象がなんであるのかを全く理解できずに呆然とした。
「か、火箭、これはなんだよ──?」
孫空女は火箭を睨みつけるとともに、もう一度、この張形を抜こうとした。
さっきのおかしな刺激はこの双頭の張形によるものに違いないのだ。
しかし、棹の部分を掴もうとして躊躇した。
さっきは、この張形をぐっと握った途端に股間に刺激が走ったのだ。
そして、急激に淫情に襲われて、まるで男の精液のようなものが先端から飛んだ。
飛んだ瞬間に変な感触も孫空女を襲った。
大きな愉悦が一気に昂ぶり、先端からの粘性物の放出とともにそれが消滅するという感覚だ。
これはなんなのか……。
「いいから、抜いてみろよ。遠慮はいらないぜ」
火箭が試合場の外からにやにやしている。
ふと見るとほかの見物の兵たちも同じだ。
玄魔でさえも卑猥な笑みを浮かべている。
孫空女は今度はいきなり強く握りしめるのではなく、ゆっくりと模造男根の先端部分に手をやった。
「はああ……」
途端に、孫空女は感極まったものに耐えられなくて声をあげてしまった。
模造男根の先端部に触った瞬間、子宮に近い部位がぞわぞわと震える感触がしたのだ。
孫空女はまたびっくりして手を離した。
模造男根に触れるたびに、孫空女の股間の中が刺激される……。
「な、なに、これ──?」
思わず叫んだ。
だが、なんとなくこの双頭の張形の秘密もわかってきたような気がする。
まず、この双頭の男根は孫空女には抜くことはできないようだ。
さっき少しだけ引っ張ったとき、まるで孫空女の身体の一部であるかのように、女陰の部分も張りついて動いたからだ。
また、どうやら、この外に出ている張形側に刺激を与えると同じ刺激が孫空女の女陰にも発生する仕掛けになっているようだ。
しかも、刺激の場所と強さは連動もしている。
最初に模造男根の真ん中部分を強く握ったときには、膣の中心部分にいきなり強烈な刺激が湧き起こった。
次に、先端にそっと触れたときには、今度は膣の奥の部分に弱く触れられたような感触が走った。
孫空女が嵌められている双頭の張形の外側の張形と孫空女の膣の中の内側の張形は、同じ部位が反応するようになっているのだ。
そして、内側の張形は、それが接触している膣の内面に強い刺激を与えてくる……。
「おっ──。その表情は、その淫具の仕掛けがわかってきたようだな。つまりは、お前の股間の外に出ている張形とまったく同じかたちのものがお前の膣の中にも挿入されている。その張形は俺が道術を解除しない限り抜けねえ。この玄魔隊がお前の身柄を預かっている限り、挿入しっぱなしにしてやるよ──。まあ、それをつけていれば、少なくとも女の穴を犯される心配はねえというものだ。よかったな、孫空女──」
火箭が大笑いした。
「もっとも、尻の穴は空いているがな。俺としては尻穴だけで十分だ」
相変わらず試合場の中の直柱に背を預けて立っている獣鬼が笑って言った。
孫空女は歯噛みした。
最初は後手に拘束したまま戦わせようとし、次には特殊能力を持った女の亜人の鞭責めを浴びせられた。
今度は孫空女の女陰に淫具をしかけたまま戦わせようというのだ。
しかも、戦いの中で尻を犯すと宣言までされた。
孫空女は大きな屈辱感に襲われた。
しかし、ここで激昂してもなんにもならない。
懸命に気を落ち着かせようとした。
だが冷静になるに連れ、ふと、火箭がさっきこの双頭の張形を孫空女につけっぱなしにするというようなことを言ったことに気がついた。
「そ、そうだ、火箭──。お前、あたしにこの下品なものをつけっぱなしにするというようなことを言ったかい?」
「言ったな……。しばらくは、お前の身体の一部として扱ってくれ。膣の中は心配ないぜ。その霊具はすべてが、お前に挿入している側の張形部と外側の珍棒が連動しているんだ。外の幹を綺麗に洗えば、お前の女の穴も清潔に保てるようになっている。今日の一連の試合が終われば、俺たちの兵舎に作ったお前の牢に連れていくが、そのときに身体を洗う水も与える。だから、忘れずにそれも洗うんだぞ」
火箭が言った。
「こ、こんなものを装着して生活できるかよ。いい加減にしな──」
孫空女は怒鳴った。
「なにを言ってるんだ、孫空女──。お前がこんなものと言った珍棒は、俺たち男には全員付いているものなんだぜ。ちゃんと生活できているぜ。心配するな──」
「なっ──」
孫空女は思わず絶句した。
「それに、そいつは優れものの霊具だと言っただろう──。なにからなにまで男根そのものだぞ。お前が欲情して絶頂すれば、お前の膣から沁みだした淫液を吸収して、精液に形を変えて模造男根の先っぽから噴き出すようになっている。しかも、男が感じる快感をお前に与えながらな──」
火箭の言葉に孫空女は納得するものがあった。
模造男根の先端から精が迸ったとき、精の噴出とともに快感が身体から飛び出して消失するような不思議な感覚があった。
それが男の快感ということなのだろう。
「……小便だって出る。男は便利だぞ。珍棒を摘まめば、立小便もできるからな──。お前も後で練習しな」
火箭が言った。
「げ、下衆が……」
孫空女は毒づいた。
それ以上なにもいう気にはなれなかった。
「下衆とは酷いぜ、孫空女──。お前は女の快感と男の快感を同時に味わうことができるようになったんだぜ。そんな恵まれた身体にしてやったのを感謝して欲しいくらいだ──。言っておくが、お前の模造男根がおっ勃っているのは、女のお前が性的に興奮しているからだ。女のお前の淫情が収まれば、お前の珍棒は小さくなって下に垂れさがる──。その淫具はそこまでよくできているんだ」
火箭は言った。
孫空女はこのいやらしい淫具の仕掛けがわかって歯噛みした。
この淫具は孫空女に男の快感と女の快感を同時に味わわせる淫具なのだ。
女陰に挿入されている部位は、直接的に女の快感を孫空女に与えて、外側の張形部にも快感を送り込む。
また外側の張形部は男としての快感を受けるのだが、それを内部の張形を通して女の快感に変換して孫空女に伝えもするのだ。
それでいて、孫空女の身体には、女の快感も男の快感も湧き起こるという仕掛けだ。
つまりは、孫空女はこんなものをつけて、男の亜人たちを戦わなければならないということだ。
「なあ、火箭殿、もう講釈はいいじゃねえか。俺の道具も孫空女の道具と同じように、おっ勃っているんだ。早く、試合を開始してくれよ」
獣鬼が待ちくたびれたような表情で言った。
「そうだな……。じゃあ、玄魔将軍、始めます」
火箭が脇の床几椅子に座る玄魔に視線を向けた。
すると玄魔が孫空女に視線を向ける。
「孫空女、三人抜きだ──。お前に機会をやる。宝玄仙に会いたかったら、三人の対戦者に連続で勝て。そうしたら宝玄仙のところに連れていってやる」
玄魔が大きな声で言った。
三人──。
とにかく、三人抜きをすれば宝玄仙に会わせてもらえる……。
孫空女はその言葉を刻み込みながらゆっくりと立ちあがった。
勢いよく立つと股間の男根が振動して、孫空女の身体に女の快感を引き起こしてしまうからだ。
「始め──」
火箭の声が轟いた。
訓練場にわっと歓声が湧いた。
とにかく、勝たなければならない……。
孫空女は身体を隠すのを諦めて裸身で身構えた。
しかし、股間にそそり勃っている模造男根に違和感がある。
しかも、女陰の中には模造男根と同じかたちのものが入っているのだ。
ほんの少し身じろぎするだけで、孫空女に激しい愉悦を引き起こす。
そのため、孫空女はどうしても脚の踏ん張りがきかずに、少しずつしか動くことができない。
「へへ、孫空女、たっぷりと愉しもうぜ……。もっとも、俺の持ち時間は半刻(約三十分)と決められたがな……」
「か、返り討ちにしてやるよ──。あ、あたしを舐めんじゃないよ──」
孫空女は言った。
この獣鬼というのは、最初に一撃で倒した竜膳という男の亜人や寓天に比べれば大したことはない。それはわかる。
だが、問題はこの淫具をつけられたまま、孫空女がどれだけ動けるかだ……。
獣鬼が間合いを詰めて迫ってくる。
向こうからやってくるのは、股間の淫具が気になって動くに動けない孫空女には好都合だ。
孫空女は打撃の態勢をとって、獣鬼が近づくのを待った。
「いくぜ──」
獣鬼が一気に動いた──。
孫空女の蹴りの範囲内に入る。
脚を振りあげた。
「ひうっ」
股間に衝撃が走った。
脚を振りあげようとしたことで、外の男根が大きく振り動いたのだ。
それによって孫空女の股間の中の張形も激しく振動し、そこから発生した強い疼きが全身を抜けていった。
孫空女はそれに耐えられずに、思わず膝を折ってしまった。
しかも、片脚は蹴りあげの態勢だったので、体重をかけていた脚の膝が割れて身体全体ががくりと崩れた。
「ほら、捕まえたぜ──」
しまったと思ったときには、もう遅かった。
すでに胴体を両腕ごと掴まれている。
そのまま床に投げ倒される。
「はあっ──」
孫空女は嬌声をあげてしまった。
床に背中が激突したことで、男根が揺れて強い淫情が股間に湧き起こったのだ。
しかも、獣鬼に身体を押さえ込まれて、身体を揺さぶられる。
当然、外の男根も激しく動く。
おそらく、振動で上下左右に動きやすい構造になっている。
媚薬でただれている身体に挿入されている張形が右に左にと動く。
それが引き起こすことで襲われる淫情に、たちまちに孫空女の全身から力が抜けてしまう。
仰向けに倒れた孫空女の上に身体を投げ出している獣鬼が孫空女の腹に胸を乗せてきた。
孫空女も身体を滑らせて逃げようとするのだが、孫空女が力を入れようとすると、獣鬼が腕で弾くように孫空女の股間からそそり勃っている男根を弾く。
「はぐうっ」
それだけで孫空女は抵抗することができなくなってしまう。
あっという間に、完全に孫空女の裸身の上に獣鬼が身体を預ける態勢にされた。
孫空女の仰向けの身体に獣鬼が手足を拡げて載っているかたちだ。
逃げようとするが両腕を獣鬼の腕に捕まれて動かせない。
普段の孫空女の力ならともかく、革帯の霊具で筋肉を弛緩させられているいまの孫空女には、力だけは強そうな獣鬼の腕の下から自分の腕を出せないのだ。
しかも、獣鬼の腰の上の部分辺りに孫空女の股間がある。
少しでも孫空女が抵抗の素振りを見せれば、腰を揺すって獣鬼が孫空女の男根を弾き、すると、孫空女はその刺激に悶え狂ってしまいなにもできなくなる。
「あはあっ……だ、だめえっ──」
やがて、孫空女は大声をあげた。
なんども男根を動かされることで、ついに孫空女は男根の先端から精もどきの愛液を噴出させてしまったのだ。
孫空女の身体は一気に脱力した。気だるさと性の解放感と性感の昂ぶりが同時に襲いかかる。
「出したぞ──」
「獣鬼、一気に行け──」
周りの兵たちが歓声をあげた。
「まあ、慌てんなよ……。時間いっぱい愉しませてもらわねえとな……」
獣鬼の言葉は、試合場の外側からかけられる見物の兵たちに返した言葉だ。
そして、獣鬼は、ちょうど獣鬼の顔の下付近にあった孫空女の乳首を舐め始めた。
「うわっ、うはあっ──だ、だめだよ……はああっ──」
勃起し続けていた乳頭部を舌を使って転がされたり吸いあげられたりして、孫空女の全身にたちまち強い快感が走った。
孫空女は必死になって快感と戦いながら逃げようとするが、獣鬼も巧みに身体を移動させて孫空女が獣鬼の身体の下から逃げようとするのを防ぐ。
「あっ……いや……んぐうっ……」
獣鬼がわざとらしく音を立てて孫空女の乳頭を吸いあげては舌で弾く。
孫空女の全身は媚薬のせいもあり、あっという間に熱くなって荒い息を止めることができなくなった。
「へへへ……こりゃあ、堪らない反応だぜ……。こういうのはどうだ?」
獣鬼は悪戯っぽく微笑むと乳首を軽く噛んで左右に軽く振った。
「ひ、ひいいいっ──」
身体の底から信じられないような大きな嬌声が迸った。
孫空女の狂態に観客たちも手を叩いて悦んでいる。それが孫空女の羞恥をさらに助長する。
「可愛い声で泣く女だぜ。もっと、遊んでやるぜ──」
調子に乗った獣鬼がさらに激しさを加えて乳首を口で責めだす。
孫空女は身体を弓なりに反らせて左右に悶えさせた。
しかし、その動きも張形の振動を促すことになり、孫空女に新しい愉悦の刺激を与えてくる。
観客たちの歓声は最高潮になった。
「ふ、ふざ……ける……なよ……」
獣鬼の舌による乳首責めに翻弄される孫空女は、必死に顔をあげて、たまたま自分の顔の近くにあった獣鬼の耳に噛みついた。
「があああっ──」
獣鬼が悲鳴をあげて顔をあげた。
しかし、獣鬼が暴れたことで、股間の張形が思い切り弾かれた。
「はああっ──」
孫空女もまた強烈な股間の刺激に襲われて、噛みついていた口を離して声をあげてしまう。
「ち、畜生──。な、なんて、お転婆だ。少し弱ってもらうか……」
耳から血を流している獣鬼が孫空女を睨みつけた。
次の瞬間、孫空女の股間から出ている張形が思い切り握りしめられた。
そして、獣鬼がもの凄い勢いで張形を刺激しはじめる。
「やっ、やっ、やあああっ──」
強い刺激に孫空女は眼を剥いて、身体を硬直させる。
「それ、いけ──」
「あああっ──あっ、はあっ、いひいっ……いぐっ……いぐうっ──」
あっという間だった。
孫空女はすぐに頂点に駆け昇らされて、張形の先端からまとまった粘性物を噴出させながら絶頂した。
「まだまだだ、孫空女──」
しかし、獣鬼による男根のしごきはとまらない。
さらに勢いを増して張形の幹を擦りあげる。その刺激により内側の張形が膣内を刺激し、その刺激によって外の張形が快感の限界に引きあげられる。
孫空女は、もう腕で抵抗することもできずに全身を悶え狂わせた。
再び強烈な刺激に襲われて二度目の絶頂をしながら精を放つ。しかし、それでも終わってくれない。
「いひっ──。や、やめ……、あがあっ──」
獣鬼は、まったく孫空女の胯間に生えた模造男根を離す気配がない。
さらに、強く孫空女の模造男根を擦り続ける。
全身の力が抜ける。
獣鬼は観客たちの声援を受けながら、跨って押さえている孫空女の股間の男根をしごき続けた。
次から次へと襲い掛かる絶頂の波に、孫空女は果てしなく絶頂と射精を繰り返させられた。
獣鬼がやっと男根への刺激をやめてくれたのは、射精が十回に達したときだった。
孫空女はもう指一本も動かせない状態で、床に横たわったままでいた。
口から涎だか泡だかわからないものが洩れているが、それをぬぐうこともできない。
「本物の男だったら十回連続の射精なんてあり得ねえが、女だからな……。しかし、また、お痛をするとこれをするぜ──」
獣鬼が孫空女を見下ろしながら言った。
しかし、もう孫空女は口を開くことができない。
ひたすら口を開けて、荒い息をしながら空気をむさぼるだけだ。
「さて、そろそろ、本番と行くか……」
完全に弛緩している孫空女の身体が引き起こされた。
獣鬼は孫空女の身体を裏返しにして、孫空女の臀部を自分の腰にあてた。
はっとした……。
お尻を犯される……。
そう思ったが抵抗する力が湧いてこない。
獣鬼が自分の下袴を引き下げる気配がする。
観客は大歓声だ。
「や……や、やめ……」
孫空女は最後の力を振り絞って、手で獣鬼の身体を払おうとした。
しかし、その力は自分でもびっくりするくらいに弱い。
「まだ、抵抗するのか?」
獣鬼が笑いながら孫空女の肛門の入口に一物をあてがっている手とは反対の手で、孫空女の身体を抱えながら、孫空女の股間の男根を握った。
孫空女の身体にさっきの連続射精の恐怖が走る。
「ひいっ……や、やめ──」
しかし、また激しく男根を擦られて急激な快感を呼び起こされる。
たちまちに孫空女の男根から精液が迸った。
「はああっ──」
孫空女は身体を仰け反らして果てた。
もう、駄目……。
逆らえない──。
全く全身に力が入らない……。
「さて、行くぞ──。抵抗すると射精させるからな」
獣鬼が笑いながら言った。
そして、腰がぐいと持ちあげられて、獣鬼の下半身に引き寄せられた。
すぐに、孫空女は自分の肛門が獣鬼の男根の先で押されるのを感じた。