朱姫はふたりの亜人兵によって魔王の私的な部屋らしき場所に連れてこられて部屋に入った。そして、部屋に入ったところで、その兵に待つように指示された。
その朱姫の視界に最初に飛び込んだのは、全身を真っ赤に染めて亜人たちに酌をして回っている
部屋には魔王のほかに五人の部下がいて、全員が床の上に直接に胡坐をかいて座っている。
それぞれの眼の前には皿に載せた酒の肴があり、六人は大きめの木の杯に満たした酒を飲んでいた。
その中心で全裸で酌をしているのが李媛だ。
「ほらっ、こっちの杯が空いたぞ、侯爵夫人」
「こっちもだ──」
「その次は俺だ。早くしてくれ──」
亜人の戦士たちが次々に声をかけて、全裸で大きな酒瓶を抱えている李媛に酒を要求している。
李媛はその声に従って、座の中心で右に左にと歩いて酒を注いで回っているようだ。
それにしても様子がおかしい。
こちらからは後ろ姿しか見えないが、右に左にと動き回る李媛の動きはぎこちなく、その口からは彼女のつらそうな吐息がここまで聞こえてくる。
李媛が性的な欲情に襲われているのは間違いない。
しばらくして、杯を次の亜人に注ぐために李媛の身体が反転した。それで、やっと朱姫にも李媛がつらそうにしている理由がわかった。
李媛の股間には、女の李媛には本来は存在しない逞しい男根がそそり勃っていたのだ。
李媛がいつもさせられている肉芽のビアスは外されてる。
その代わりに肌色の男の性器そのものが李媛の股間には存在していた。
よく宝玄仙が道術で四人の股間から男根を生やさせたりしているのに接していたので、李媛の股間もそういうものかと思ったが、よく見れば、本物そっくりの男根のかたちの作り物のようだ。
それが李媛の女陰から突き出るようにそそり生えているのだ。
どうやら李媛は股間に双頭の張形を挿入させられ、自分の女陰からその双頭の張形の半分を突き出した状態で酒の給仕をされられているようだ。
股間にそんな淫具を挿入したまま動き回るのでは、確かにつらいに違いない。
「お、お注ぎいたします……」
李媛が亜人のひとりに近づいて酒瓶を傾けた。
「それにしても、見事な男根だ……。しかし、これほどの人間族の美女に我らのものとそっくりの男根が生えているとは、なんとも奇妙なものだがな……」
酒を受けている亜人が笑いながら李媛から生えている男性器に手を伸ばした。
「な、なりません──。触っては──」
李媛がびっくりしたように酒を注ぐ手をやめて腰を避ける動きをした。
「こらっ──。なにをしておるか、李媛──。貴様にそれをつけさせたのは、美女に生える肉棒という奇妙な姿で余の部下を愉しませるためぞ──。さっきも言ったが、その肉棒はただの張形ではない。お前の欲情に反応して勃起しておるのだ。宴のあいだにその勃起が衰えるようなことがあった場合は、お前ではなく、ここに娘の李姫を連れて来て半死半生の鞭責めに遭わせる。わかっておるのか──」
青獅子の怒鳴り声が響く。
李媛は、目に見えて大きく動揺をした。
「わっ、わ、わかっております……。も、申しわけ……」
「わかっておるのだな。ならば、それを防ぎたくば懸命に股に挿入している淫具を締めつけて身体の疼きを失わないようせねばならんところだ。その張形を刺激してくれる余の部下は、そんなお前のために敢えて刺激を与えてくれているのだぞ──。それなのに、それをありがたがるどころか、避けようとするとは何事か──」
声は大きいが青獅子が少しも怒ってはいないということが朱姫にはわかった。
むしろ、李媛の狼狽を愉しんでいるような響きがその大声にあった。
「は、はい……も、申し訳ございませぬ──。そ、その……、あ、ありがとうございます、
李媛が慌てて酒を注ぐ態勢に戻った。
玲瓏というのは、その李媛が酒を注いでいる岩に似た肌をしている屈強な戦士のことなのだろう。
玲瓏は李媛の酒を片手で受けながら、李媛の股間の張形をもう一方の手で擦った。
「ふわっ──そ、そのような……お、お酒がこぼれてしまいまする……。ご、ご堪忍を……。い、いえ、あ、ありがとうございまする──」
股間から生えている双頭の張形の外の部分を擦られると、李媛は激しく狼狽して腰を悶えさせた。
「やめて欲しいのか、礼を言っているのか奇妙な言葉だな……」
玲瓏は笑いながら、李媛が酒を注ぐあいだ張形の側面を軽く擦り続ける。
李媛は悲鳴を噛み殺して、へっぴり腰になりながらも、懸命に足を踏ん張るようにしている。
それでも、淫靡な刺激を我慢しているような仕草で、なんとか酒を注いでいく。
その姿は実に艶めかしい。
そんな李媛に亜人たちはよってたかってからかいの言葉をかけている。
そして、杯が満たされると、玲瓏はやっと李媛の股間の張形から手を離した。
李媛がほっとしたように脱力する。
「ぼやっとするな、侯爵夫人──。次は俺だ」
輪の反対側の亜人が声をあげた。
「は、はい」
李媛は弾かれたように身体を反転させて、声のする方向に歩み寄っていく。
どうやら、あの双頭の張形は外側を擦られると、李媛の女陰に食い込んでいる側になんらかの刺激が伝わるようになっているようだ。
そう考えると、李媛の股間の淫具に刻まれている強い霊気を感じた。
間違いなくあれは霊具だ。
「それにしても、なかなか面白い淫具だぞ、
青獅子がそう言って持っていた杯を一気に呷った。
「恐れ入ります……」
青獅子の右隣に座っていた大柄の亜人が頷いた。
それが玄魔という亜人のようだ。
「李媛、酒がなくなった。余の杯にも酒を注げ──」
亜人たちに股間の淫具をからかわれながら息も絶え絶えになって酒を注いでいる李媛が、急いで青獅子に向かう。
「お、お注ぎします、魔王様……」
李媛が差し出す瓶に青獅子はすっと杯を差し出す。
「そう言えば、玄魔はこの淫具を例の人間族の女戦士に装着させて調教をしているそうだな」
青獅子が玄魔に言った。
朱姫はそれを耳にしてはっとした。
人間族の女戦士……。
それは、沙那か孫空女のことに違いない……。
「調教という程でも……。魔王様には申し訳ござらんが、この玄魔は女の調教などということには、からきしの不調法でしてな……。躾を命じられた女戦士に、あの双頭の張形をさせて、私の部下と余興代わりに毎日戦わせておるだけでございます──。三人抜きすれば、その女の女主人に会わせてやると言って……」
「ほう、あのふたなりの張形を装着して戦いか?」
青獅子が愉しそうに笑って酒を呷る。
「腕を拘束しましてな……。それでも、女は毎日必死に戦っておりますよ。こんな淫具を装着して、満足に動けるわけもござらんが、それでもこの数日は、足だけで、ひとりかふたりは勝ち抜くようにもなりましたわ……。いまでは、兵もそれなりに必死にならなければ、勝てんようになりましてな──。兵の思わぬ鍛練にもなっております」
「相変わらず、真面目で面白みのないことを言うのう……。だが、素っ裸の女戦士と亜人兵の格闘訓練というのは、お前にしては面白い余興だ──。いずれ、お前の隊が駐屯しておる室内訓練場に見に行ってみるかな──」
「ならば、そのときには、あのお転婆女を馳走できるように準備をして、お待ちしております」
玄魔が頭を下げた。
朱姫はそれを聞きながら、玄魔が調教して戦わせているというのは孫空女のことではないかと思った。
沙那にしても孫空女にしても、おそらく、朱姫が手足首に嵌められているのと同じ革帯をさせられているはずだ。
これは道術を封じる霊具のようだが、それだけではなくて、全身の筋肉を著しく弛緩させる霊具でもあるようだ。
それで朱姫もほとんど力が入らない状態なのだ。
同じものをしているとすれば、沙那では満足に動くこともできないはずだ。しかも、足だけで戦うのだという。
しかし、孫空女の馬鹿力ならば、亜人と戦うくらいはできるのかもしれない。
ならば、孫空女が監禁されているのは、玄魔隊のいる室内訓練場ということになる。
朱姫はそれを頭に刻み込んだ。
それにしても、とにかく孫空女は生きてはいるようだ。
朱姫はほっとした。
沙那については、あの壁尻を通じて接触してきた
長庚は亜人に占拠されたこの獅駝の城郭に潜入して、自分たちを救おうとしてくれているようだ。
そして、尻壁で下半身を晒されていた朱姫を見つけて、沙那の無事を伝えてくれた。
朱姫は嬉しかった。
もっとも、長庚がいくら駆け回ろうとも、十三歳の少年になにができるだろう。
無理をして危険な目に遭いはしないかということが、朱姫には気がかりだ。
朱姫を連れてきた亜人兵が、青獅子にやっと到着を告げた。
「おう、来たか、半妖の娘──。こっちに来い」
青獅子が声をあげた。
「は、はい……」
朱姫は両手で身体を隠しながら青獅子に向かって歩き出した。
朱姫をここまで連行してきた亜人の兵はついてこない。
しかし、逃亡は不可能だ。
道術を封じられるととともに、筋肉を弛緩されている朱姫には、亜人兵のひとりにだって抵抗するすべがない。
それに対して、ここには青獅子のほかに屈強な亜人の将軍たちが五名だ。
また、多くの亜人兵もいる。
それだけでなく、さらに屋敷は亜人兵で充満している。
しかも、屋敷全体が、青獅子の結界で包まれている。
逃げられるはずがない……。
そのとき、朱姫はふと自分を侮蔑するような視線を送っている李媛に気がついた。
昨日までの李媛にはなかった朱姫に対する視線だ。
どうやら、朱姫が半妖だとわかったということが、李媛の意識に変化を与えたに違いない。
半妖というのはどこに行っても嫌われる忌み者だ。
そういえば、ここにやってくる直前に、李姫が朱姫のことを“呪われた存在”という差別言葉で呼んだことを思い出して嫌な気分になった。
慣れているとはいえ、いままで同じ青獅子の性奴隷として仲間意識を感じていただけに残念だ。
考えてみれば、朱姫のこれまでの人生の中で、朱姫が半妖だと知っても、最初からなんの壁も作らずに接してきたのは宝玄仙だけではなかったか……。
宝玄仙は自分の嗜虐癖の対象としては朱姫を見たが、朱姫が半妖であるかどうかは頓着しなかった。
それにしても宝玄仙はどこにいるのだろうか……?
同じ城郭内ではあるが、沙那と孫空女はこの屋敷にはいないということはわかった。
宝玄仙も別の場所なのだろうか……?
それともこの屋敷内のどこかにいるのか……?
とにかく、これまでにここですごした時間の中の会話の中から、どうやら青獅子たち亜人軍の目的が宝玄仙を生け捕りにするためだということはわかった。
宝玄仙のことに言及するときに彼らは、“家畜”という言葉を使う。
それがどういう意味を示すものかはわからないが、宝玄仙はなんらかの目的のために、彼らに監禁されているようだ。
それに対し、朱姫たち三人が捕えられたのは、ただの偶然だ。
たまたま宝玄仙と一緒に網にかかり、青獅子が戦利品としての価値を三人に認めたために、気まぐれでこうやって性奴隷にされることになっただけらしい。
朱姫は青獅子以下の魔王が酒盛りをしている中心に立たされた。
「これが半妖か……。姿は人間族の娘そのものだな。若い娘と聞いていたが、想像していたよりも色っぽい……」
朱姫が初めて見る亜人がそう言った。
この中では一番年嵩のような気がする。
額に角がある緑色の肌をした恰幅のいい武人だ。
「霊気はないのだな。本当に半分は亜人の血が流れておるのか?」
「いや、霊気はある。この朱姫は宝玄仙ととともに、『移動術』で城郭の広場に出現したと大旋風殿が報告をあげてきている」
別の亜人が言った。
「ほう……。ならば、半妖は我らとは違う霊気の帯び方をするということか……。俺は相手が誰であろうと、隠している霊気も大抵は感じることができるが朱姫にはなにも感じんぞ」
「それが半妖なのだろうな……」
「そういえば、半妖の霊気の帯び方は特殊だと聞いたことがあるぞ。半妖から霊気を感じ難いのは、こいつらは霊気が必要な時だけ一気に周辺から霊気を集めて遣う仕組みになっているために、普段は身体に蓄積はしていないかららしい」
玲瓏だ。
「いずれにしても、霊気を封じる霊具を装着させておれば、霊気のない人間族の娘と同じだ。道術は遣えんはずだ──」
宴をしている亜人たちが朱姫の裸身に視線を這わせてくる。
そして、検分をするように朱姫の身体や霊気について、無遠慮に言い合った。
一方、李媛は青獅子に抱えられて、胡坐に座る青獅子の脚の上にこちら向きに座らせられている。
青獅子は朱姫に視線を向けながら、李媛の乳房や股間に悪戯をしており、李媛はあられのない声をあげさせられている。
「それにしても、女としての道具は亜人や人間族の女と同じか? 呪われた存在というが、この半妖を犯すと我らの一物も呪われたりはせんだろうなあ……?」
ひとりが本気とも冗談ともつかない口調で言った。
「ならばやめることだ……。今夜は青獅子様の計らいで、この朱姫の尻姦祭りをするということだ。わしは存分に愉しませてもらうつもりだ……。しかし、朱姫よ、お前、これを尻で受け入れられるか?」
ひび割れた無毛の頭をしているもっとも右隅に座っている小柄な亜人がいきなり、下袴の前を開いて、いきり勃った一物を出してきた。
朱姫は横目でちらりとそれを見てびっくりした。
並みの人間の男の三倍は大きいだろう。男根というよりは腕だ。
その亜人の不躾な所作に青獅子を初めとしてほかの亜人たちがどっと笑った。
しかも、ここにいる全員で、これから朱姫を尻姦するのだという。
朱姫はすっと自分の顔から血が引くのがわかった。
「
玄魔が苦笑しながら言った。
「いや、これでいいわ。さっきから陛下の自慢の侯爵夫人がいやらしく腰を振りながら酌をしてくれるもので、股間が窮屈でかなわんかった……。お許しいただければ、朱姫の尻への一番槍は、この闘閃坊に命じて頂きたい、陛下──。無論、最初の味見は陛下がなさるということはわかっておりますが」
「いや、余に遠慮はいらんぞ、闘閃坊。朱姫は、余からお前たちへの今宵の馳走なのだ。今夜については、余はこの李媛だけでよい。お前たちはその半妖の朱姫を味わうとよいぞ──。ところで、闘閃坊、一番槍はよいが、これから朱姫には、尻祭りを祝って乾杯をさせるのだ。そのあいだ、そのまま性器を丸出しにしておくつもりか?」
青獅子が苦笑した。
「おお、乾杯ということですか……。ならば、風邪でもひいては堪らん。お見苦しいものは一度隠すとしますかな」
闘閃坊が大袈裟な仕草で性器を下袴の中にしまった。
亜人たちがまた大きな声で笑った。
だが、朱姫としては彼らの軽口などに同調する気になれない。
受け入れるしかないとわかっているが、どうやら、その亜人の巨根を初めとして、ここにいる亜人の男たち全員に尻を犯されるのだとわかって朱姫の肌はそそけ立った。
「では、李媛、もう一度酒を注いでまわれ」
青獅子の膝の上で全身を愛撫されて、汗びっしょりでよがり狂っていた李媛が前に押しやられた。
李媛はそのまま床にがっくりと跪いた。
「は、はい……」
李媛はすぐに荒い気をしながら立ちあがろうとした。
「いや、待て、考えれば、朱姫だけに酒を飲ませるというのは不公平だな。お前にもやろう」
青獅子はそう言うと、自分の飲んでいた杯を空にして、李媛が持とうとした酒瓶を手に取った。
そして、ほんの少しだけ酒を杯に注ぐ。
「こっちに来い、李媛」
青獅子は李媛をほかの者に見えるように立たせると、李媛に動かずにいるように命じてから、いきなりむんずと李媛の股間にそそり勃っている張形を掴んで擦り始めた。
「あっ、な、なにをなさいますの……。あっ、ああっ──。お、お許しを……お許しを──。い、いえ、し、刺激をありがとうございます……。で、でも、いまは猶予を……。しばしの猶予を与えてください──」
青獅子に張形を擦られて李媛は狼狽えた声を出した。
やはり、あの李媛の外に出ている男根型の張形を刺激すると、李媛の女陰に食い込んでいる張形の部分も連動しているらしい。
つまり、膣の内側を手で擦られるのと同じ状態だということだ。
李媛は腰を沈めて苦しげに身をよじるが、そうかといって、魔王の悪戯に抵抗することもできず、ただ悲鳴をあげて悶えるだけだ。
「お、お慈悲でございます……。ほかのことならなんでもいたします──。で、でも……こ、このような生恥をその半妖の眼の前で晒すのだけはお許しください……」
いつまでも張形を擦り続ける青獅子に李媛は嬌声をあげながら哀願した。
だが、朱姫はその物言いにびっくりした。
そんなことを言われるなど思いもしなかったのだ。
「まだ、貴族根性が抜けんようだな、侯爵夫人よ……。まあ、それがお前のよいところでもあるのだがな……。だが、余の奴隷であれば、半妖のような半端者の前でも恥はかかねばならんのだ。どうだ、もう、いきそうか──? たった十日とはいえ、この青獅子が昼となく夜となく、羞恥責め、官能責めにどっぷりと漬け込んでおるのだ。しかも、四十すぎの女盛りの身体──。すっかりと身体は余の奴隷に相応しい淫乱女になったであろう──。ほれ、出してしまえ──」
青獅子は李媛の張形の付け根の部分から先端部分をまでを激しくしごいていく。
しかも、朱姫の見ている限り、ただ乱暴に擦っているように見えて、実は指で巧みに微妙な刺激も加えている。
あれは堪らないだろう……。
「お、お願いでございます……。ああっ──」
「遠慮はいらん。早く出せ。朱姫が待ちくたびれておるぞ」
やがて李媛は、汗ばんだ身体を仰け反らせてがたがたと震え出した。
そして、張形の先端から白いものが飛び出した。
「おお、出た──」
「これは面白い。女でもいくと、この淫具からは男の精のように愛液を吐き出すのか」
一斉に亜人たちの嘲笑の声が沸いた。
李媛が装着されている張形から出した白濁液は、青獅子がさっき少しだけ酒を注いだ杯で受けた。
「皆の者──。いまからこの瓶と杯をひとりずつ回すゆえに、杯に少しずつ酒を足しながら、李媛の股間から精を絞り出して足せ。この李媛に自分の精混じりの酒を飲ませる。準備が終わったら乾杯をするぞ」
青獅子が声高らかに言った。
李媛は悲痛な表情になった。
しかし、青獅子に隣にいる玄魔の前に追いやられて、まるで死を宣告された囚人のようにうな垂れて玄魔の前に立った。
「……お、お願いいたします、玄魔様……」
李媛が言った。
玄魔はすでに受けとっていた杯に酒を少しだけ足して、李媛の股間に手を伸ばした。
「ひうっ──」
玄魔の手に張形を擦られだした李媛ががっくりと膝を崩した。
「しっかり立たんか──」
その李媛に玄魔が大喝する。李媛は慌てたように腰をあげる。
しかし、刺激を受け続けている腰に力が入らないのか、どうしても真っ直ぐにはできないようだ。
「おい、準備しておる朱姫の酒を持って来い──」
青獅子が叫んだ。
青獅子が命じたのは部屋の奥に待機していたふたりの若い亜人兵に対してだ。
従者なのだろう。
そのふたりがすぐに車付きの台を運んできた。
なにかが載っているが上に布を被せている。
「お前たち、これを一本ずつ持て──」
従者たちが眼の前に台を運んでくると青獅子は、さっと台の上の布を剥がした。
「あっ──」
思わず朱姫は声をあげた。
台の上に乗っていたのは六本の浣腸器だ。
朱姫は何度も宝玄仙に使われたことがあるから知っていた。
その浣腸器は側面が透明になって内部が透けていたから、中にはしっかりとなにかの液体が詰まっているのもよく見えた。
朱姫は自分が一斉に総毛立つのがわかった。
「一本ずつ受け取ったら、順に朱姫の尻に注いでいけ。中身は薄めた酒だ。余の性奴隷であれば、乾杯の酒は尻で受けてもらおうぞ」
青獅子が従者から一本の浣腸器を受けとりながら言った。
従者たちはそれを客たちに配っていく。
「いやあっ」
朱姫は思わず叫んで逃げようとした。
だが、あっという間に魔王の部下たちに押さえつけられる。
「一度にこれだけ飲めば、余程のうわばみでもへべれけになってしまうのではないか?」
片手で朱姫の身体を押さえている闘閃坊が、空いた手で従者から浣腸器を受けとりながら言った。
「心配ないわ。実際には排便を促す溶剤が主だ。酒はほんの少ししか混じってはおらん。泥酔して意識のはっきりせん娘を尻姦しても面白くはないのでな。いずれにしても、尻姦は尻の浄めが終わってからだ──。朱姫、酒入り浣腸のお代わりはたっぷりとあるからな。存分に余たちと酒を交わそうではないか」
青獅子が大きな声で笑った。