「朱姫、六人全員の酒を尻で受け終わるまで、排泄はさせてやれんからな。それと尻で浣腸酒を受けるたびに、礼の挨拶をしろ」
青獅子のあまりの屈辱的な命令に朱姫は鼻白んだ。
しかし、それを拒否することは無意味だ。
拒否しようとしても拘束されて無理矢理に浣腸されるだけだし、なにをどうやっても青獅子の言葉通りになるのは間違いない。
いま朱姫の身体を押さえつけているのは、
それなのに朱姫はその力からまったく逃げることができない。
そして、さらに数名の亜人の将軍たちが手に浣腸器を持って囲んでいるのだ。
抵抗も逃亡も不可能……。
六人の亜人たちから浣腸……。
朱姫は完全に絶望的な気分になった。
宴は、いま大きく二分されていた。
ひとつは朱姫に浣腸酒を強要しようとしている集まりであり四人ほどがいる。
もうひとつは、杯を持って順番に『ふたなり張形』の霊具から射精をさせられて、自分の精を酒入りの杯に集めさせられている
李媛を責めるのはふたりほどで、逐次に交代する気配だ。
自分の周りに集まっている亜人越しに、李媛の追い詰められた嬌声がずっと聞こえ続けている。
「わ、わかりました……。み、皆さんの振る舞い酒を受けます。手を離してください……。抵抗しません」
朱姫は言った。
受け入れるしかないのだ……。
抵抗しても、この卑劣な連中を悦ばせるだけだ。
ならば恥辱に耐えてこの青獅子の性奴隷になりきろうと思った。
いま、朱姫にできることはそれだけだ。
この亜人王の従順な奴隷になりきれば、そのうちに亜人たちも朱姫のことを危険な存在とも、なんとも思わなくなるに違いない。
どんなに厳重な囲いでも、それを管理する者が油断すれば、必ずいつかはほころびができる。
それまで待つのだ。
それにこの青獅子はかなりの気紛れだ。
ほとんど思いつきのように、いろいろな責めを朱姫たちに与えてくる。
そこに周到な計算や調教の手管は感じられない。
だからこそ、そこに付け入る隙がある……。
この青獅子をいい気分にさせて、その気紛れによって、この事態の打開を計れないだろうか……。
「ほう……。素直になるというのか、朱姫?」
いつの間にか朱姫の眼の前で座り直している青獅子が、朱姫を見ながら言った。
「す、素直になります……。青獅子様の従順な奴隷になってみせます……。もう、なにもかも諦めていい子になります。皆様の振る舞い酒も飲み込んでみせます……」
朱姫は言った。
「よくぞ言ったわ──。口先だけだとしても、いつまでも逆らい続けたり、あるいは、心を失ったように心を閉ざした人形に成り下がる女奴隷よりも、ずっと見込みがある──。お前が
「え……」
「お前がいることで、李姫たちは、性奴隷として心の平穏を受け入れようという気持ちになっているような気もする。お前は確かに見込みがあるな」
青獅子の物言いは、毎夜のように続けている朱姫と李姫と貞女の百合の媾合いを知っているということだ。
おそらく、それは予想していた。
あの奴隷部屋には、たくさんの監視の霊具が充満していることは間違いない。
だから、朱姫も李姫たちに簡単な身の上話はしても、宝玄仙たちがどんな女たちで、その力がどれ程なのかということは言わないように気をつけていた。
また、部屋のあちこちに監視のための霊具があることは気がついても、李姫や貞女には教えなかった。
それどころか、朱姫自身が気がついていないように、ふたりと百合の責めをやり合ったりした。
奴隷部屋の声をすべて拾われているということを朱姫が知っているということを悟られなければ、そのうちにそれを利用して、偽の情報を彼らに教えて、混乱させることだってできる可能性もある。
とにかく、いまは従順な奴隷になりきることだ。
逃亡の可能性は、そうやって将来に期待することしかない。
「だ、だったら、皆様のお酒を受ければ、ご褒美をくれませんか……?」
朱姫は言ってみた。
青獅子がいま機嫌をよくしているのはわかる。
初日には焦ったあまり、青獅子の機嫌を気にせずに物言いをしてしまい青獅子を怒らせた。
だが、この数日で朱姫は青獅子という気紛れな魔王の性質を理解したような気がする。
少し前、宝玄仙が朱姫の本当の能力は、他人の感情が読めることだと言ったことがある。
朱姫自身はそれを道術としての『縛心術』の能力の一環だと思っていたが、『縛心術』を扱える宝玄仙でもそんなことはできないらしい。
しかし、朱姫には昔から、漠然とだが他人の感情を曖昧なものとして感じることができる。
それを利用して、本来は道術の及ばないただの人間に『縛心術』をかけたりしていたが、それは正確には道術以外のものらしい。
朱姫の道術や道術なしの『縛心術』の力は封じられたが、感情を読む力は生きている。
朱姫はその感情を読む力で、青獅子の感情とその気紛れさを計り続けていた。
それで本当に機嫌のいいときの青獅子には、なにを言っても大丈夫ということもわかってきた。
そして、いま青獅子は上機嫌だ。
「ご褒美?」
青獅子がきょとんとした表情を朱姫に向けた。
その表情に朱姫はかすかな光明を感じた。
ここに連れられて最初の日、朱姫は青獅子に仲間の居場所を質問して、半死半生の拷問に遭わされた。
ちょっとした言葉でも、この青獅子の逆鱗に触れればそうなることは肌でわかった。
だが、いま、青獅子は純粋に朱姫の意外な物言いに興味を抱いた気配だ。
これならいける。
朱姫は確信した。
ならば、この魔王の気紛れに、なんとか逃亡の糸口を探れないだろうか……。
この気紛れ魔王の機嫌が変わらない範囲でのちょっとした打開を手に入れられないか……。
「ご、ご褒美です……。朱姫が頑張ったらご褒美をください。だったら朱姫はどんなことでも頑張れます」
朱姫は必死で言った。
「奴隷の分際で褒美をねだるなど厳罰に値するが……。まあいい……。試しにどんな褒美が欲しいのか言ってみろ、朱姫」
「あ、あたしを沙那姉さんと一緒に調教してください──。ずっととは言いません。できれば、ずっと沙那姉さんと一緒に調教されるのが望みですが、ほんの一日でも構いません。ここで頑張って朱姫がご褒美に値することができたら、沙那姉さんと一緒に調教されたいんです」
朱姫は言った。
考えた末の結論だ。
沙那がどこでどうしているかはわからない。
長庚ちょうこうから尻で受け取った伝言では、沙那は軍営にいるというようなことだったが、それ以上は不明だ。
しかし、生きているということは間違いない。
孫空女も被虐の時間を送っているらしいし、朱姫もこうやって性奴隷としての日々を送っていることを思えば、沙那もまた同じような目に遭っている可能性が高い。
なんとか沙那に会いたい。
沙那に会えば、城郭に長庚がいることを伝えられるだろうし、孫空女が玄魔げんまという将軍のところで、男の亜人たちと毎日格闘させられていることを教えられる。
青獅子たちが宝玄仙のことを“家畜”と呼んで、どこかで監禁しているらしいことも告げられる。
そんな情報がなにかの役に立つのかどうかわからない。
でも、沙那ならどんなに些細な事象でも、そこから打開の策を思いつける。沙那なら何とかしてくれる。
朱姫はそう思ったのだ。
少なくとも、宝玄仙や孫空女に情報を与えて、なにかの脱出の糸口を見つけてもらえるとは思わなかった。
それに、これだったら青獅子の気紛れの範疇として、受け入れてもらえるのではないか──。
そう考えた。
しかし、それだけではない……。
三人のうち、誰に一番に会いたいかと問われれば、朱姫の心に最初に浮かんだのは沙那だったのだ。
沙那に会いたい。
それがなにかの打開策でなくてもいい……。
朱姫は沙那にただ会いたかった。
それも本当の気持ちだ──。
すると青獅子が爆笑した。
「どんな願いをするのかと思えば、調教をねだるとは愉快だな──。確か、沙那はあと数日で、この城郭から出発させるが、それまでは
青獅子が笑いながら言った。
「う、受けたいです……。沙那姉さんに会いたいんです。沙那姉さんは、あたしの百合のお姉様なんです。沙那姉さんに声をかけてもらいたい──。沙那姉さんのお顔を見たい。それだけなんです」
朱姫は言った。
沙那と朱姫の百合の関係については、どちらかと言えば、朱姫が責め役であり、沙那など朱姫にとっては、責め甲斐のある愉しい玩具のようなものだが、この際、そういうことにしておこうと思った。
「ほう、それは知らなんだわ──。そうか、沙那はお前の百合の恋人か──。それは面白い──。ならば、確かに見事に尻で我らの酒を受けて、ここにおる全員の肉棒を尻で受け入れてみせたら、沙那を城郭から立ち去らせる前に、揃って調教を受ける機会を設けてやろうぞ」
青獅子が言った。
「あ、ありがとうございます──。朱姫は頑張ります」
朱姫は叫んだ。
それにしても、さっきから沙那がどこかに連れていかれるということを青獅子は言っている。
どういうことなのだろうか……?
「闘閃坊、朱姫を離してやれ」
青獅子が言うと、闘閃坊が朱姫を押さえつけていた手を離した。
朱姫は一度息を吐き、自ら四つん這いになった。
犬のように四つん這いになって浣腸を受け、六人の亜人の将軍や李媛、さらに幾人かの亜人兵が侍るこの部屋で排便姿を晒す……。
さらに、尻で六人の精を尻で受け入れる……。
覚悟したとはいえ、これからしなければならないことを思うと、さすがの朱姫も消え入りたいほど恥ずかしいし、総身の血が逆流するほどの恥辱だ。
「で、では、どなたか、朱姫にお酒をお願いします……」
朱姫は言った。
屈辱の言葉を口に出したとき、身体が震えた。
朱姫はぎゅっと眼と閉じて唇を噛んだ。
「ならば、一番槍は闘閃坊だったろう──。闘閃坊から行け」
一番年嵩の亜人の将軍が言った。
「わしの一番槍は朱姫の尻のことだ。酒の順番ではないわ、
闘閃坊の不満そうな声が聞こえた。
一番年寄りの亜人は耶律耶里という名のようだ。
四つん這いになったとき、朱姫を囲んでいた四人の亜人のうち、青獅子を除いた三人は朱姫のお尻側に回っていた。
残りのふたりは李媛に関わっていて朱姫の周りにいない。
「馬鹿言え、陛下がお許しになっても、俺らが許さんわ。お前の巨根で朱姫の尻を犯せば、朱姫の尻は壊れてしまって、『治療術』を施さんと使いものにならなくなるであろうが──。お前は最後だ」
耶律耶里が言うと、もうひとりの亜人も同調する声をあげた。
「だ、大丈夫です。受け入れて見せます──。だから、ご褒美を……」
朱姫は彼らに尻を向けたまま言った。
さっき見た巨根は、朱姫もさすがにぞっとしたが、受け入れられないことはないと思う。
女陰でも、お尻でも、様々なものを受け入れることについては、さんざんに宝玄仙の調教を受けている。
宝玄仙の腕を入れられたこともある。
太い大根を挿し込まれたことだってある。
壊れることなく、朱姫は闘閃坊の巨根だって受け入れられるはずだ。
「ほう、よくぞ言ったわ──。本当にわしの一物を見事に尻で受け入れることができるならば、それは大したものだ──。陛下、このわしからも頼みたい。この女奴隷がこの闘閃坊を尻で受け入れることができるのであれば、この半妖の願いを叶えてやってくれ」
「よかろう──。余の名誉において約束しよう。朱姫が闘閃坊の巨根を受け入れたら、朱姫の願いを聞いて、沙那と調教を受けさせよう──。ともかく、朱姫への一番槍は、やはり闘閃坊だ」
青獅子が朱姫の前の前で愉しそうに膝を叩いた。
「ちっ──。ならば、わしはせめて、一番酒でも施すか」
耶律耶里が言った。朱姫はわずかに向きを変えて、四つん這いのお尻を耶律耶里の声の方向に向け直した。
「耶律耶里様、お酒を頂戴いたします」
朱姫は言った。
「雌犬らしい挨拶だ。いいぞ──」
その耶律耶里の手が朱姫の尻たぶに触れられた。
「ひうっ」
思わず声が出て、朱姫は身体を竦ませたが、慌てて身体の力を抜いた。
男に触られると、どうしても虫酸が走るのだ。
しかし、いまはそれをおくびにでも出してはならないと自分に言いきかせる。
耶律耶里の手が朱姫の尻を撫でまわす。
朱姫は黙ってその屈辱に耐えた。
やがて、一本の指がつるりと朱姫の肛門に入ってきた。
なにかを指に塗ったのか、なんの抵抗もなしに朱姫の肛門に指が入った。
「あふうっ──あおうっ」
いきなり指の挿入に、朱姫は身体を仰け反らせて反応した。
「これは激しい反応だな……。面白い……。それに緊張で肛門は閉じているようだが、中はよくほぐれておるな……。ほう……。それだけじゃないか……。中は収縮があって柔らかいぞ。それでいてどんどんと指を締めつけるわい──」
「ひいっ、ひやっ、ああっ」
耶律耶里が朱姫の肛門に中に食い込んだ指を無遠慮に前後左右に動かし回す。
朱姫は悲鳴をあげてしまった。
「わしもこの歳になるまで、尻の名器というものには遭ったことはないが、この尻はそうも言えるかもしれんなあ。もしかしたら、本当に闘閃坊を見事に受け入れるのかもしれんぞ」
「あっ、ああっ、だ、だめっ、そんなにしたら駄目です──」
肛門の中を乱暴に掻き回されて、朱姫の身体にいきなり火の塊りのようなものが込みあがった。
それが全身に拡がり一気に身体が熱くなる。
「な、なんだ、なんだ──?」
耶律耶里が朱姫の肛門の中を激しく掻きながら、驚いたような声をあげた。
その声を聞きながら朱姫は、身体を貫く快感の矢に四肢を突っ張らせた。
朱姫の全身を白い光のようなものが貫く。
「ひぐうっ……ご、ごめんさない──。もうだめぇ──い、いきます──」
朱姫はもの凄い勢いで込みあがった絶頂の波を耐えることができなかった。
がくがくと身体が震える。
大きな快感の極みに朱姫はあっという間に昇天したのだ。
大量の愛液が腿を濡らすのがわかった。
「もういったのか? なんということだ。まだ、尻穴をひと掻き、ふた掻きしただけだぞ──」
耶律耶里が呆気にとられた声をあげた。
「も、申し訳ありません……。で、でも……」
朱姫は心の底から消え入りたいような気持になって意気消沈した。
耶律耶里は朱姫に快感を与えようとはまったく思ってもいなかったはずだ。
しかし、朱姫のお尻は、その耶律耶里の指から大きな快感をむさぼり喰らってしまい、もの凄い速さで朱姫を絶頂の頂点に導いた。
「これはいい──。ものの見事に調教された素晴らしい尻奴隷だ──。尻でのよがりっぷりは気に入ったぞ──。よし、余も気が変わった──。浣腸の酒振る舞いの後は、やはり、一番尻は闘閃坊だ……」
青獅子が高笑いする。
朱姫は正直、鼻白んだ。
「は、はい……」
「闘閃坊の巨根を尻でも受け入れ、その直後で、さらに余の肉棒を尻、そして全員の精液を尻で受けることができたら、朱姫の願った希望は明日にでもかなえてやる」
青獅子が手を叩きながら言った。
「あ、ありがとう……ご、ございます……」
朱姫は荒い息を整えながら四つん這いの頭を下げた。
だが、長い……。
まずは、全員から浣腸されて、おそらく、ここで排便させられ、今度は尻で全員……。
耐えられるか……。
朱姫は絶望に包まれそうになる。
「そうと決まれば始めるぞ。耶律耶里、いつまでも指を入れておらんで、酒が冷えんうちに朱姫の尻に酒を注がんか」
青獅子が言った。
「そうですな……」
朱姫の尻に食い込んでいた耶律耶里の指がすぽんと抜かれた。
その刺激だけで、また朱姫は乱れそうになり、懸命に声が出るのを耐えた。
次の瞬間、浣腸器の嘴が朱姫の肛門に挿さった。
「くっ」
すぐに酒入りの液剤が朱姫の肛門の中に流れ込んでくる。
生温かいものが腸壁に当たり、奥に奥にと流れ込んでいく。
「はあっ……」
朱姫は息を吐いた。
緊張を解くために自然とそういうように身体が動く。
尻で受ける責めにどう反応すべきかは、もう身体が覚えきっている。
「あっ、あふう……」
声が出る……。
我慢できないのだ。
宝玄仙の調教によって、何度も浣腸など体験しているが、浣腸液を腸で受けるときにどうしても声が出る。
腸壁を液体が流れる……。
ただそれだけの刺激で激しい快感に襲われている自分が情けない……。
どんどんと薬剤が注がれる。
酒が混じっているせいか、かっと身体が熱くなるのを感じた。
酒入り浣腸の経験はあまりないが、絶無というわけではない。
そういえば、かつて、宝玄仙が酒浣腸の悪戯を供に施したときには、酒に弱い沙那や孫空女は酒浣腸を受けて、へべれけに酔ってしまった。
孫空女など気分が悪くなって反吐を吐いたほどだ。
それに比べれば、朱姫は酔っただけで、宝玄仙の酒浣腸を最後まで受け入れ続けたと思う。
「ふう……」
朱姫の思念を腸に足され続ける薬剤の感触が中断させる。
もうかなりの薬剤が入ったはずだ。
そのうちに痛みが混ざり出す。
苦しいのはそれからだ。
その苦しみの先には、ぼうっとするような快感も走るが、それまでは耐え続けなければならない。朱姫は眉目を寄せた。
「空になったぞ」
浣腸器が抜かれた。
そしていきなり、朱姫のお尻が平手でぶたれた。
「ひっ──。あ、ありがとうございました」
朱姫はびっくりして言った。
尻を叩いたことに大きな意味はないのだろう。
次の亜人に朱姫を譲る合図のようなものに違いない。
「おっ、玄魔殿も来たか──。この朱姫はなかなかの尻の持ち主だぞ。堅物のそなただったが、そう言えば、尻姦は好きなのではなかったか? だから、わざわざ、青獅子様の尻姦祭りにやってきたのであろう?」
耶律耶里の言葉に朱姫は顔をあげた。
李媛に関わっていた玄魔がそばまで来ていた。
「……それほど、堅物のつもりはないのだがな……。ただ、俺は、公私の区分をしっかりとしているだけだ」
玄魔が苦笑しながら青獅子の横に座った。
「ならば、いまは気を緩めるときであろう、玄魔──。朱姫の尻に浣腸酒を足してやれ」
青獅子が笑って言った。
玄魔が頷く。
「……さて、じゃあ、俺は李媛に酒を振る舞ってくるかな」
耶律耶里が立ちあがって朱姫のそばから立ち去る気配がした。
「どれ……。ならば、俺は四つん這いよりも仰向けがいい。しっかりと顔を見ながらいたぶるのがいいのだ……。朱姫、仰向けになれ」
玄魔が言った。
仰向けで脚を開けということであろう。
四つん這いよりも恥ずかしい姿に、朱姫は屈辱で震える気分だったが、とにかく早く六人分の薬剤を受け入れなければならない。
さもなければ、全員が終わる前に粗相をしてしまうことになる。
それだけは避けなければならない。
朱姫は、抵抗の素振り見せずに、今度は玄魔に向かって脚を開いた。
「もっと脚を開け、朱姫」
玄魔が浣腸器を持って、朱姫の股間ににじり寄った。
朱姫は赤子がおしめを変えるときのように、膝立ちの脚を開いた。
その姿を周りの亜人たちに覗かれる。
あまりの羞恥に全身が真っ赤に染まっていくのがわかった。
「脚をあげよ。自分の膝裏を抱えよ」
言われた通りにする。
恥ずかしい。
恥辱で泣きたくなる。
「随分と女陰が濡れているな……」
玄魔が浣腸器を股に近づけながら言った。
「さっき耶律耶里殿が朱姫の肛門を指でほぐしたときに、こいつはいきなり達したんですよ、玄魔殿」
一番若い亜人の将軍が言った。
「なるほど、けたたましい嬌声が聞こえたかと思ったが、そう言うことだったのか……。尻の感度が抜群ということだな……。それは愉しみだ……」
玄魔が浣腸器の嘴を朱姫の尻に突き挿した。
「ふうっ……」
朱姫はどんどんと腸内に拡がる新たな薬剤に眉をしかめた。
ふと何気なく玄魔を見た。
玄魔は愉しむ様子もなく、無表情のまま朱姫に浣腸を施している。
こんな風に冷静に嗜虐されるのは、嘲笑されながらいたぶられるのに比べて、さらに屈辱的だ。
朱姫はそれ以上耐えられずに玄魔から目を逸らして瞼を閉じた。
玄魔が注ぐ薬剤は、まだ朱姫の体内に流れ込んでいる。
すっかりと熱くなっている全身からみるみると汗が噴きこぼれている。
朱姫は体側に添わせた両手の拳を握ったり、開いたりしながら、薬剤がゆっくりと注がれるもどかしさに耐えた。
だが、まだ途中はずなのに、薬液の注入がなぜかぴたりととまった。
「俺を見ろ……。さもなければ、このまま中断して、いつまでも薬剤を与えてやらんぞ」
不意に玄魔の声がした。
朱姫は眼を閉じる自由さえ与えないのかと、この冷静そうな玄魔に潜む残酷さに触れた気がした。
朱姫は仕方なく玄魔に顔を向けた。
「にっこりと微笑んでもらおうか……。笑いながら浣腸を受けろ」
玄魔の顔に初めて笑みが浮かんだ。
朱姫はこの状態で笑えという玄魔の命令に総身の血が引いていく気がした。
とにかく無理にでも笑みを作る。
「不十分だな……。もっと微笑め……。浣腸はしてやらん」
「わ、笑っています……。お、お願いですから……」
朱姫は懸命に頬を緩めながら言った。
やっと玄魔が浣腸を再開した。
そして、管を押し切ったらしく、浣腸器が肛門から抜かれた。
「お酒をありがとうございました……」
残り四人……。
すでにじわじわと排泄感が襲っている。
痛みが下腹部を襲っている。
早く、残り四人を──。
「では、次はわしだな」
闘閃坊が言った。
「頂戴いたします……。そ、そのどんな格好を──」
朱姫は言った。
もうどんな格好でもいい。
早くしなければ漏れる……。
「わしは四つん這いでいい」
闘閃坊の言葉に朱姫はゆっくりと身体を起こして、再び四つん這いになった。
急いで身体を動かすと、もう漏れる気がしたのだ。
薬剤全体に占める酒の量は、わずかだと思うが、酒を直接に腸に送り込まれているために酒の回りが早い。
浣腸剤に混じる酒のために頭が朦朧としてくる。
それでも耐えるしかない。
闘閃坊が浣腸液を足し、それもやっと終わる。
四本目……。
そして、五本目……。
朱姫の視界は終わらない眩暈に襲われていた。
「まだまだだぞ、朱姫……。残りはふたりだ」
青獅子が言った。
ふたり?
残りは青獅子だけのはずだが……。
朱姫は五人目の浣腸液を四つん這いの態勢で受けながら顔をあげた。
青獅子のそばに李媛がいる。
髪を乱して真っ赤に充血した汗びっしょりの身体でぐったりと床にしゃがんでいる。
よく見ると杯が身体の横に置かれている。
その杯は、いっぱいに注がれた酒と李媛自身が流したに違いない精液で縁が汚れていた。
「この次に李媛がする。最後は余だ。全員が終われば、大きな『落とし草』の鉢を準備してあるから、それに尻を舐められながらここで排泄をするのだ──。全部終われば、兵とともに身体を一度洗いに行け。その後は、いよいよ尻姦祭りだ」
青獅子が言った。
『落とし草』というのは、朱姫たちが監禁されている奴隷部屋にも置かれている排便用の触手だ。
その上に股がって排便すると、その触手が排泄物を食べるとともに、尻や股間を触手の先で舐め回すのだ。
男たちの前で、触手に肛門や股間を苛まれながら排泄するなど、屈辱以外の何物でもないが、いまの朱姫はそれを待ち望む気持ちだ。
激しい痛みが下腹部を襲い続けている。
とにかく、もう排泄させて欲しい……。
「で、でも、もう駄目です……。く、苦しい……」
朱姫は腸内に拡がる大量の薬剤を感じながら言った。
「終わったぞ」
五人目の亜人が言った。
「あ、ありがとうございました……」
朱姫は慌てて言った。
そして、顔をあげると青獅子が李媛を促して、新しい浣腸器を持たせるのがわかった。
「お願いします、李媛様」
朱姫は身体の態勢を変えて、お尻を李媛に向け直しながら言った。
李媛は相変わらずの蔑みの表情を朱姫に向ける。
同じ青獅子の慰み者同士でありながら、半妖というだけで李媛が朱姫にこんな視線を向けることができるというのが、朱姫には不思議だった。
しかし、もうどうでもいい……。
後ふたり……。
朱姫が考えていたのは、ただそれだけだった。
限界を越えた朱姫の肛門に、李媛の挿した浣腸器からゆっくりと薬剤が流れ込むのを感じた。