「おや? まだ服を着ていたのか、お前? さっさと服を脱がないと駄目であろう」
部屋に戻ってきた小白香が、天井からおりている鎖を首輪に繋がれて部屋の真ん中で立たされていた右京に言った。
小白香は、これから始まる右京の調教の邪魔だといって、寝椅子に拘束させた白象を寝椅子ごと、どこかに道術で転送してきたようだ。
そのとき、小白香も一緒に道術で跳躍していなくなり、しばらくのあいだ、右京はこの部屋でひとりで待たされていたのだ。
「……妹を守りたくないのか、右京? さっき、なんでもするから妹に手を出さないでくれと叫んだのは、嘘だったようだな……。じゃあ、母者にもう一度、頼んでくるから、ちょっと待っておれ。ここで、妹の
小白香が部屋を出ていくような仕草をする。
「ま、待って──。す、すぐ脱ぎます。申し訳ありません、殿下──」
右京は慌てて叫んだ 。
そして、急いで軍服の上衣の留め具を外し始める。
しかし、どうしても躊躇いと拒絶の感情を捨てきれない。
王女とはいえ、相手は、まだ十二歳の子供だ。
その子供から受けた、この場で素っ裸になれなどという理不尽な命令に、どうして従えるというのか。
まだ、魔王である白象の命令というのであれば諦めもつく。
しかし、その娘のただの我が儘な嫌がらせなのだ。
そもそも、
しかも、まったく関係のない妹を捕縛させると脅迫するなんて……。
そんなことが許されていいのか……。
一方で、右京にはまだ信じられないが、あの白象魔王は、完全に眼の前の小娘に隷属されているようだった。
しかも、その小白香は、常軌を逸するような変態性と嗜虐性を持っているらしい。
どうなっているのか……。
いずれにしても、妹の命は、この十二歳の変態娘のまったくの気紛れにかかっているということだ。
妹を奴隷にしたくなければ、この場で右京に全裸になれという、あまりにも理不尽な命令を実行しながら、右京は唇を強く噛みしめた。
「もたもたするのではない──。服を脱いだだけで許されるわけではないのだからな。わらわは、お前の妹を思う気持ちが本物か試そうとしているのだ。試練は服を脱いでからが始まりだぞ」
小白香が指を鳴らすと、部屋の隅から椅子が滑って小白香の立っている場所まで移動してきた。そのまま、右京に向かい合うような位置に移動してきたその椅子に腰掛ける
。
「あ、あの……は、白象陛下は……?」
上衣に引き続いて下袴をおろして下着姿になると右京は訊ねた。
後は靴と靴下、そして、胸当てと腰布の下着だけだ。
そのすべてを脱いで素っ裸になれば、すべての尊厳を奪われて、本当に完全な奴隷になってしまう気がした。
どうして、こんなことになってしまったのか……。
右京はまだ感情の整理がつかないでいた。
「母者は、奉仕奴隷の部屋で、まだ狂うておるわ。奉仕奴隷たちには、わらわが戻るまで、少なくとも二刻(約二時間)は、痒みに狂うておる母者の股や脇、あるいは足の裏を筆で擽ってからでなければ、痒みを癒してはならんと厳命してきた──」
「えっ?」
右京は絶句した。
「あいつらは、母者の言葉になど従わんからな。わらわが戻る頃には、痒みに狂う身体を集団で擽られて、母者は間違いなく狂うておるわ──。正常な判断など不可能だ。母者は、わらわのお願いなど、ふたつ返事で従うだろうのう……」
「ああ……」
溜息がこぼれた。
右京には、小白香の言葉が誇張でもはったりでもないことを理解した。
「もう、母者にすがるのは無駄ぞ。お前がすがるべきなのは、わらわなのだ。すべてがわらわの心ひとつにかかっていると思うがよい──。この小娘の命令になど従いたくなければ、従わなくてもよいぞ──。その結果がどうなるかは、自分の眼で確かめるがよい」
「し、従います、小白香殿下……」
そう答えるしかなかった。
右京は、なにかの奇跡が起きて、この場に救出者がやってくることを念じつつ、足先を上にあげて靴と靴下を脱ぐ。
しかし、素足になると、どうしても腕が止まる。
もう身に着けているのは下着だけなのだ。
「二度とは言わんぞ──。早く、全裸になれ──。次にわらわが急かしたときは、すぐに、妹への捕縛命令がかかると思え──」
小白香が苛ついた口調で言った。
右京は胸当ての布を外した。残りは腰の布だけだ。
意を決して、腰から腰布もおろす。
首輪の鎖で阻まれているので、上半身を屈ませることができない。
そのために、膝の上くらいまでしか手でおろせない。
右京は両脚を動かして、なんとか膝下まで腰布をおろすことに成功した。
足元までおちた腰布を足首から抜く。
「なかなかの身体じゃな、右京。わらわも大人になったら、お前のような身体になりたいものじゃ」
小白香がじろじろと右京の肢体を眺めまわしながら言った。
その卑猥な視線は、十二の娘のものではない。
視線に耐えがたくなり、右京は手で胸と股を隠した。
「も、もう、これで許してください、殿下……」
右京は裸身を手で覆って、顔を俯かせた。
「なかなかに優美できれいな身体だな。その身体で、何人くらいの男と乳繰り合ったのだ?」
小白香が訊ねた。
右京は唇を噛んだ。
眼の前にいるのは、まだ十二歳でしかない小娘だ。
その小娘に裸身を眺められ、しかも、そんな赤裸々な質問をされるなど屈辱以外の何物でもない。
しかも、服をきちんと着こなしている小白香の前で、自分だけが素っ裸でいることも惨めすぎる。
「質問に答えんか、右京──。そうやって、もじもじと恥ずかしがるのも初々しくてよいが、度が過ぎると興ざめだ。苛つくとわらわの足が痒さが増すのだ。わらわの怒りが爆発せんうちに、とっとと答えよ──。いままでに何人の男とやりまくった?」
「ひ、ひとりです……」
右京は仕方なく答えた。
以前には、右京にも将来を誓った亜人の男性がいた。
いまは、遠く離れた任地にいる。
お互いに軍人であるために、結婚という形式をとるかどうかはわからないが、いずれにしても、右京は、生涯をその男を添い遂げたいと思っていた。
「嘘をつけ──。そのような淫乱そうな身体をして、男がひとりで耐えられるわけがないであろう──。それとも、その男と毎日、やりまくっているのか? そうじゃ。母者に頼んで、そいつも奴隷宮に連れてこよう──。母者は男が嫌いで、この奴隷宮には男がおらんのだが、わらわはひとりやふたりは、男奴隷がいてもいいと思っているのだ。その方が、色々と愉しみに変化がつけられるのでな」
「そ、その人は、この城郭にはおりません──。遠くで勤務しているのです。本当です──」
慌てて右京は言った。
右京の恋人にまで、この小白香の気儘が影響しては堪らない。
この気紛れ娘は、本当になにを思いつくかわからない。こんなことになるのであれば、恋人が遠く離れていて、本当によかったと右京は思った。
「遠くで勤務? でまかせであろう? 調べればすぐにわかるぞ」
小白香が酷薄そうな笑みを小白香に向けた。
「し、調べていただければわかります。本当です」
「ほう……。ならば、その身体は男日照りというわけだな──。ならば、恋人のことを思うて、毎夜、自慰に励んでいるのであろうな──。わらわにとっては、自慰とは、痒みに耐えた後、その痒い足を掻きむしることだが、普通の自慰にも興味はある。では、この場で自慰をせい」
「えっ? 自慰……ですか……?」
いきなり自慰をしろと命じられて、右京はびっくりして顔をあげた。
しかし、小白香は、冗談を言っている雰囲気ではない。
右京は身体を覆っていた両手に思わず力を入れた。
「わらわは、奴隷に同じ命令を二度も言うのは好かん──」
小白香が怒鳴った。
そして、サンダル履きの両足がせわしなく動きだした。
右京ははっとした。
それが、苛ついたときの小白香の癖だと耳にしたのを右京は思い出したのだ。
「早くやれ、奴隷──。もたもたしていると、本当に妹をここに連れてくるぞ」
小白香の足先の動きがさらに激しくなる。
しかも、小白香の顔に苛々のようなものが浮かびあがりだした。
仕方なく、右京は覚悟を決めた。
両手で乳房を覆い、静かに揉み始める。
「なんじゃ、そのやり方は──」
小白香が笑った。
「──真面目にやらんか。手を抜かずに達するまでやるのだ。淫乱女のいきっぷりをわらわに見物させよ。いや……、というよりは、妹を連れてくるというわらわの言葉をまだ信じてはおらんようじゃな──。だから、わらわの命令を軽んじて考えるのだな──。そのまま、待て──」
小白香が手で空中を振る仕草をした。
すると部屋にけたたましい女の悲鳴が聞こえ出した。
「ひいいっ──や、やめてえ──ご、後生よ──ゆ、許してよお──お、お前たち──、お願いだから、もっと強く掻いて──ひぎゃあああ──」
狂気さえこもったような悲鳴だ。
その声が白象の声だとわかったことで、右京はびっくりした。
さっき、小白香が言っていたのは本当のことのようだ。
この小白香は、別室で、実の母親である白象魔王をくすぐり責めにさせているのだ。
「小白香だ──。奴隷たち、しばらく、責めをやめよ──」
小白香が空中に叫んだ。
どこか別の場所にいる白象とこの部屋の声を道術で繋いだのだろう。
その声で、白象の奇声はやんだ。
しばらくは、白象が苦しそうに息を整えている音が聞こえていたが、やがて、その白象の声が部屋響いてきた。
「しょ、小白香──、お、お願いよ──。なんでもすると言ったじゃないの──。もう、奴隷たちをけしかけるのはやめてええ──。は、早く、筆でなくて指で掻くように命じてよおおお……」
白象の声がこの部屋に届く。
「ならば、母者、さっき頼んだ、右京の妹の夢華と妹の許嫁の男の捕縛を命じてくれ。どうも、こっちの右京はわらわのことを馬鹿にして、なかなか命令に従わんのだ。母者の道術であれば、そこに縛られていたままでも、宮廷府に母者の命令の言の葉を送ることはできるのだろう?」
「す、すぐに処置するわ……。待ってて……」
まだ、はあはあと息をしている白象の声が応じた。
それを聞いて、右京は悲鳴をあげた。
「……ま、待ってください、白象陛下──。そ、それだけは、やめてください──」
右京は絶叫した。
「ふふふ……無駄じゃ。向こうに届くのは、わらわの声だけじゃ──。たとえ、お前の声が母者に聞こえたとしても、あの母者が、お前の妹を捕縛させるのを躊躇うとも思えんがのう」
小白香が馬鹿にしたような表情を右京に向ける。
「な、ならば、やめさせてください、殿下──。本当になんでもします。しますから──」
右京は叫んだ。
「そう言いながら、なにもせんではないか、右京。わらわは、お前になにを命じた? よく、思い出すのだな」
小白香が言った。
「は、はい……。や、やります……。自慰をします……。で、ですから夢華だけには……」
右京は震える手で乳房を絞るように揉みあげ、もう片方の手で下腹部の恥毛の下を撫ぜ始めた。
恋人のことを思いながら、毎夜自慰をしているに違いないと小白香はからかったが、それは真実だった。
毎晩のように自分の身体を慰めている右京には、どこをどうすれば、自分が一番感じるのかよくわかっている。
乳首を手のひらで転がすようにしながら乳房をもみあげ、太腿の奥を柔らかく動かすと、たちまちに全身を痺れさせるような快美感が流れ始めた。
「……母者、捕えた右京の妹とその許嫁は、わらわの指示があるまで手を付けずに軍営で待機させてくれ。奴隷宮に連れて来るかどうかは、これから、わらわが判断する……。場合によっては、そのまま釈放するかもしれん……」
小白香がそう声で白象に指示するのが聞こえた。
「あ、ありがとうございます……。はあ……はあ……。一生懸命にやりますから……」
右京は懸命に手を動かしながら言った。
湧き起こる愉悦はだんだんと大きくなる。
それが、十二歳の小白香に見つめられながらはしたなくも自慰をするという羞恥を少しずつ忘れさせてくれる気がした。
しばらく右京はそのまま自慰に没頭した。
眼をつぶっていても、小白香が凝視しているのを感じる。
右京は、懸命に恋人のことを思い浮かべようとした。
いま受けている屈辱のことは忘れるのだ……。
そうすれば、いつものように激しく燃えることができる……。
いやらしく悶えて、右京が恥を晒せば、この小白香は満足するに違いない。
「あっ……はあ……」
身体がびくんびくんと痙攣のような動きを始めた。
汚辱感による躊躇いはまだある。
だが、股間そのものからは、どんどんと淫らな蜜が溢れて、指にまとわりついてくる。
「よく見えんな、右京──。脚を開いて、こっちに腰を突きあげるような態勢にせよ──。わらわの声ひとつで、わらわの母者がお前の妹たちを奴隷宮に連れてくるように指示することを忘れるな──」
小白香が言った。
右京は言われるままに脚を開いて、身体を反らせ、小白香に少しでも見えやすいように股間を突きあげた。
目がくらむような羞恥の中で、右京はこれまでに感じたことのない苛烈で妖しい衝撃に見舞われる気がした。
すでに股間はたっぷりと蜜が溢れている。
王女とはいえ、その羞恥の源泉をまじまじと眺められるのだ。
これまでに感じたことのない恥ずかしさに、だんだんと右京の心は麻痺していくようだった。
ひたすらに、快感だけが心を支配する。身体が自分の手管に敏感に反応する。
「はああう、はあっ……」
胸を揉みあげる手を股間を擦る手を少し激しくした。
「腰がさがったぞ──。もっと、突きあげよ──」
小白香の声が官能に酔いかけていた右京を現実に引き戻す。
現実に戻されると、理不尽な行為を強いられている恥辱で、全身の血が沸騰しそうになる。
乳房を揉む手に力を入れる。指を食いこませた亀裂を上下に動かす速度をあげる。
そうしながら、肉芽を指の腹で転がすと、さらに指に股間から滲んできた蜜がからんでくる。
「ふううっ……、ふうっ……」
右京はもうなにもかも忘れて、股間に二本の指を入れた。
そして激しく指を出し入れしながら、腰をさらに大きく突きあげた。
「ほおおっ」
込みあがった愉悦のまま、右京は声をあげながら身体を震わせた。
いく……。
右京は首輪の嵌っている喉を反りかえらせた。
恥辱感や羞恥心を忘れるほどの快感のうねりの本能のままに、右京は悶え声を発する。
「それまでじゃ、奴隷──。両手を背中に回せ──」
いままさに昇天しようとする瞬間に、突然に小白香の怒鳴り声がした。
峻烈な絶頂の寸前に、不意に現実に引き戻されたような感覚に襲われ、右京ははっとして、股間と乳房をまさぐっていた手をとめた。
「……聞こえんのか、両手を後ろじゃ。背中で手首と手首をぴったりとつけよ」
もう一度、小白香が大きな声をあげた。
右京は我に返って、急いで両手を背後に回した。
全身には達しそうで達することができなかった快楽の疼きが、ふつふつと残っている。
「さて、右京……。いまから、わらわとお前はちょっとした賭けをする」
「賭け?」
「……お前の妹を思う気持ちがどの程度なのか試すということだ。お前の腕は見えない縄で縛られたと思うがよい……。これから先、いかなることがあっても、腕を背中から離してはならん。少しでも離せば、妹を奴隷宮に連行するように、母者に命じてもらうからな」
小白香が椅子から立ちあがりながら言った。
どういう意味だろうか……?
この背中に回した手を動かすなということか……?
呆然としていた右京のすぐ前に小白香が立った。
ふと気がつくと、その小白香は、いつの間にか、左手に小壺を持っている。
そこから白く濁った液体を右手に取り出して、小白香の乳房にすり込んできた。
「な、なにを塗るんですか──?」
液体のあたったところに、いきなり熱い感触が込みあがり、右京はいっぺんに目が覚めたような気持ちになった。
「……得体の知れない薬液じゃ。こんなものを塗られるのが嫌なら、背中の手を離して抵抗するのだな」
小白香は笑いながらどんどん液体を全身に伸ばしていく。
妹のことを持ち出されると、もう抵抗する気は起きない。
右京は背中に回した手をぐっと強く握って、ぬるぬるの薬液を全身に拡げられる刺激に耐えた。
やがて、小白香は、さらに薬液を股間の奥からお尻の亀裂にもすり込んできた。
さらに肉芽や女陰の中にまでしっかりと薬液を塗り込んでくる。
「さて、あとは待つだけだな──」
小白香は右京の身体にたっぷりと薬液を塗りたくると、満足したように離れていった。
そして、さっきと同じように、右京に向かい合うように椅子に座り直す。
右京は愕然となった。
すぐに身体に違和感が襲ってきたのだ。
全身に耐えがたい痒みが襲ってきた。
さっき塗られた薬液が原因なのは明らかだ。
「か、痒い──」
右京は悲鳴をあげた。
そして、思わず、腕を身体の前に回そうとして、はっとした。
背中に回した手を離せば、妹を奴隷宮に連行すると言った小白香の言葉を思い出したのだ。
「どうしたのだ、右京?」
小白香が嬉しそうに笑った。
「か、痒いんです──。こ、こんなの──。ひ、酷すぎます──。か、痒い──」
右京は背中の腕を離さないことだけは強く思いながら、裸身を左右によじって訴えた。
「そうだろうのう。わらわの特製の調教用の痒み液だからのう……。これを塗られれば、どんな気丈な奴隷でも泣き狂う──。遠慮はいらんぞ。手で痒い部分を掻くがよい。別に拘束しているわけではないのだからな──。ただし、手を離したが最後、すぐにお前の妹と許嫁の男は、奴隷宮送りになるだけだ」
小白香が哄笑した。
少しの時間、右京は放心したように、眼の前の少女を見やった。
なんという鬼畜な行為なのか……。
狂おしいまでの痒みは、もう、ほんの少しも耐えられないほどだ。
それを右京は、自分の意思で耐えなければならないのだ。
「どのくらい耐えられるかのう……。最低でも、二刻(約二時間)じゃな。それだけ耐えれば、次の試しをしてやるぞ。全部に耐えられれば、妹とその許嫁は許してやる」
「そ、そんな……。お、お許しを──お許しを、殿下──」
二刻(約二時間)も耐えられるわけがない。
右京は茶色の長い髪を打ち振るって、懇願を繰り返した。
そして、できるだけ激しく身体を振って、怖ろしい痒みを忘れようと全身を左右にくねらせた。
「なんど同じことを言えば、気がすむのだ、右京? 痒ければ手で痒い場所を掻きむしれ──。妹が奴隷宮に連れて来られるというそれだけのことではないか」
小白香は本当に愉しそうに声をあげて笑い続けている。
右京は、全身を蝕む痒みに、もうなにも考えられなくなり、込みあがった嗚咽をあげながら、わっと号泣した。