※この作品はR-18です。

嗜虐西遊記【完結】   作:ドン・ドナシアン

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551 再会の百合嗜虐

 朱姫が床の下に繋がる蓋を開けた。

 

「きゃあああ──。さ、貞女お姉様──」

 

 李姫(りき)はそこにあった光景に悲鳴をあげた。

 床の下には人がかろうじて座れるくらいの木枠で囲んだ板敷の四角い穴があり、その中に全裸で胡坐縛りにされた貞女が入れられていたのだ。

 両腕は背中に回されてしっかりと緊縛されており、胡坐に組んだ足首と腿にも縄が食い込んでいる。

 さらに口には布で猿ぐつわが噛まされていた。

 

 しかも、貞女の表情がおかしい。

 目付きが怪しく、顔が朦朧としている。

 蓋を開けたのに、朱姫と李姫の存在がよくわからないようだ。

 そして、大きな呻き声をあげながら全身を激しく悶えさせていて、その様子は常軌を逸しているように思えた。

 

「んんんっ」

 

 やがて、やっと貞女が朱姫を認めたらしく、必死の形相をして、猿ぐつわの下から吠えるような声でなにかを訴えた。

 全身は汗びっしょりだ。

 そして、緊縛された身体を必死になって揺すり暴れている。

 しかも、全身は真っ赤であり、顔は汗と鼻水と涙と涎で汚れていて、その表情からは貞女の激しい苦痛がうかがわれた。

 ただ縛られて狭い木の穴に閉じ込められていた苦痛だけではないようだ。

 そのとき、李姫は貞女の股間に食い込んでいる黒い縄に気がついた。

 

「しゅ、朱姫お姉様──。あ、あの黒い縄は……」

 

 思わず声をあげた。

 さっきまで、李姫もつけられていた黒い縄と同じではないだろうか。

 そうであるならば、とてつもない痒みが貞女の股間を襲っているはずだ。

 李姫がそれを股間に食い込まされていた時間は、ほんの短いあいだだが、いまでも痒みが襲い続けている。

 もしかしたら、貞女はあの黒い縄をずっとつけっぱなしにして、閉じ込められていたのではないだろうか……。

 

「そうです、李姫──。さっき、あなたにつけていたものと同じものですよ。この貞女さんが随分と聞き分けがないものだから、それで懲らしめていたんです」

 

 朱姫はそう言うと、ぱちんと指を鳴らした。

 すると胡坐縛りの貞女の身体がふわりと浮きあがって、李姫が立っている床の上に降りた。

 朱姫は、貞女を閉じ込めていた床下の穴の蓋を戻し始めた。

 

「李姫、貞女さんの猿ぐつわを取ってあげてください」

 

 朱姫が言った。

 

「ね、ねえ、朱姫お姉様、この股間の縄も外してあげてください──。これはあんまりです。いったい、どのくらいの時間、貞女お姉様は、これを締められているのですか──?」

 

 李姫は貞女に駆け寄ると、猿ぐつわを取りながら叫んだ。

 

「あなたに会う直前よ。貞女さんに、あの邸宅に侵入する手筈を作ってもらってから、あたしは、最初に貞女さんに会ったんです……。そして、すぐに、ここにふたりで跳躍して、話をしました……。そのとき、あんまり、この人が駄々を捏ねるから、ちょっと懲らしめたんです」

 

 朱姫はあっけらかんと言った。

 李姫の部屋に朱姫が訪ねてきてから、どんなに短く見積もっても、一刻(約一時間)以上はすぎている。

 そのあいだ、あの黒い縄を股に食い込まされ続けているというのか……。

 つまりは、あの恐ろしい痒みにその時間襲われっぱなしということだ。

 李姫はぞっとした。

 

「しゅ、しゅき──しゅき……だずげて……かゆい……がゆい──も、もうゆるじて──か、かんにん……かんにん……じで……」

 

 李姫が猿ぐつわを外すと同時に貞女が喚き始めた。

 しかし、ろれつが回っておらず、あまりにも大声で叫ぶので、なにを言っているのかよく聞き取れない。

 

「しゅ、朱姫お姉様──。こ、こんなの酷すぎます──。この縄を外して──外してあげてください──」

 

 李姫は暴れ回る貞女を両手で抱えながら叫んだ。

 そうしなければ、貞女は身体を床に倒して転げまわりそうな感じだからだ。

 いまでも、痒みに耐えられないのか、もの凄い勢いで全身を揺すり続けている。

 

「そ、そうみたいですね……。すぐに外すわ……。どうも、調子に乗りすぎると、やりすぎちゃうのよね……。それで沙那姉さんにいつも怒られるんだけど……」

 

 朱姫が貞女の異常な様子に、顔を赤らめながら頭を掻くような仕草をした。

 すると、貞女の股間から黒い縄がぱらりと解けた。

 李姫は慌てて、貞女の股間から縄を引っ張り取った。

 

「ふぐうううっ──」

 

 貞女が胡坐に縛った全身を仰け反らせて吠えた。

 その動きの激しさに、李姫は両手でがっしりと汗まみれの貞女の身体を抱えなければならなかった。

 

「あらあら、李姫が股間を縄で擦ったから感じちゃったんですね……。ところで、どうします、貞女さん? まだ、李姫と愛し合うのは駄目だと駄々を捏ねますか? それとも、李姫に痒い股間を弄ってもらいますか? 好きな方を選んでいいですよ……。でも、その痒みを癒すのは、李姫だけに限ります。李姫との性交をしないと、まだ言い張るなら、もう一度、さっきの縄を締め直して、今度は明日の朝まで閉じ込めておきますよ」

 

 朱姫が言った。

 

「ぞ、そんだあ──ぼう、だめ──か、がゆい──かゆい──痒い──はがあっ──」

 

 すると貞女が泣き叫び出した。

 しかし、その言葉の半分も聞き取れない。

 

「ふふふ……、随分といっちゃっていますね。これじゃあ、話もできないから、特別に、朱姫がちょっと痒みをほぐしてあげます。でも、ちょっとだけですよ。本格的に痒みを癒すには、李姫にお願いするしかないですからね……。それを忘れちゃだめですよ、貞女さん」

 

 朱姫がそう言うと、胡坐縛りの貞女のそばにしゃがみ込み、李姫から貞女の身体を受け取った。

 

「じゃあ、痒さをほぐしてあげますね……」

 

 朱姫は股を開かされている貞女の股間に手を伸ばすと、貞女の女陰の部分を軽い感じで擦りだした。

 

「ひゃあああ──ぎ、ぎもぢいい──」

 

 貞女が狂おしい身悶えと、甘美な啼泣をし始める。

 しばらくのあいだ、朱姫はそうやって貞女の股間を責めていた。

 その間、貞女は痒みが癒される気持ちよさなのか、完全に呆けた様子で涎を垂らしてよがり続けた。

 やがて、すぐにでも絶頂するような仕草でがくがくと身体を震わせだした。

 

「ふふふ……まだですよ、貞女さん……。痒みは癒してあげますけど、簡単には昇天させませんよ」

 

 朱姫が絶頂寸前だった貞女の股間から、さっと手を引いた。

 貞女が切なそうに身体を悶えさせる。

 すぐ横でその様子を見ている李姫は、色っぽい貞女の姿に思わず唾を飲み込んだ。

 朱姫は貞女の痴態がなにか面白いものであるかのように笑いながら、しばらくのあいだは、貞女の内腿をあおるように愛撫して、貞女が少しだけ落ち着くのを待ち、やがて、再び、貞女の女陰や肉芽を擦って痒みを癒す動作を始めた。

 

 しかし、しばらくして、貞女が快感で達しそうな気配になると朱姫がその愛撫をやめてしまう。

 

 そして、また、時間を置いてから、痒みをほぐしだす。

 これを数回続けた。

 貞女は、今度は痒みではなく、朱姫の繰り返す焦らしに狂乱し始めた。

 

「さあ、そろそろ、いいんじゃないですか? まだ、主家のお嬢様だから、手を出すわけにはいかないとかいう戯言を口にしますか、貞女さん?」

 

 朱姫が言った。

 

「ご、ごめんなさい──。も、もう、勘忍して、朱姫──。あたしが悪かったわ──。李姫様……。いえ、李姫──。だ、抱いて──。あなたが好き──。あなたに身体を責めて欲しいの──。あたしと愛し合って──お願い。も、もう、李媛(りえん)様に言われたことなんて、どうでもいい。あたしは、李姫と愛し合いたい──。それだけよ──」

 

 貞女が李媛に視線を向けて声をあげた。

 李姫は貞女の言葉に感動しながらも、貞女が李媛の名に触れたことに首を傾げた。

 

「わ、わたしも好きです、貞女お姉様──。もちろん、朱姫お姉様も──。で、でも、いま、母が貞女お姉様になにかを言ったというのは、どういうことなのですか?」

 

 李姫は言った。

 

「李媛さんは、この貞女さんに、元の生活が戻ろうとしているのだから、亜人たちに捕らわれていたときのように、貞女さんが李姫に“親しく”するのを禁止したらしいです。李媛さんは、あたしも含めて、この三人がずっと百合の性愛をしていたことを知っていましたしね……。貞女さんは、その言いつけに従って、あなたと距離を保った接触の仕方を続けていたんですよ……」

 

「えっ?」

 

「そうですよね、貞女さん? しかも、李媛さんの指示で、貞女さん側から、李姫を寄せつけないような素っ気ない態度をとったんですよね」

 

 朱姫が自分の腕の中の貞女に視線を向ける。

 

「そ、そうよ……。で、でも、もういい……。抱いて、抱いて欲しいの……。愛し合いましょう──。ああっ、まだ、痒い──。い、いくらなんでもこれは酷過ぎるわ、朱姫──。こんなところに、あんな縄で股縄をして置き去りにしたりして──。あなたを恨むから──。も、もう許さないわ──」

 

 貞女が拗ねるような声を朱姫に向けた。

 その口調は朱姫に対する恨みの言葉に溢れていたが、表情にはかすかな微笑みがある。

 ふたりの会話から、なんとなく、李姫にもなにがあったのか想像がついた。

 この数日の貞女の冷たい態度は、どうやら母親の李媛の差し金だったようだ。

 貞女は李媛の命令には絶対に逆らわない。

 だから、貞女は、李姫に距離を置いた態度をとり、接触を避けてきた。

 

 しかし、貞女の内心としては、あれだけ愛し合った李姫のことをまだ好ましくは思ってくれていたようだ。

 もしかしたら、貞女もまた、李姫と同じように、癒されない身体の火照りに悩んだのかもしれない。

 そのことに加えて、貞女が冷たくすることで、李姫が失望して落ち込むような様子を見せてしまった。

 

 貞女は悩んだに違いない。

 それで、貞女は、たまたまやってきた朱姫に、このことを相談したのだと思う。

 ふたりのことを相談するのに、朱姫以上の存在はいない。

 

 その結果として、朱姫がこんなに酷いことを貞女にやった過程も想像がつく。

 朱姫は、李姫の部屋で、彼女が李姫に言ったのと同じように、ほかのことなど一切気にせずに、愛し合いたいならば愛し合えと、貞女に言っただろうと思う。

 しかし、おそらく、貞女は、李媛の言いつけを気にして、それを拒否したのだ。

 だから、朱姫は、荒療治として、こんな振舞いをしたに違いない。

 朱姫らしいといえば、朱姫らしいが……。

 

 李姫はなんとなく納得がいって嘆息した。

 しかし、この朱姫の乱暴な行いには、正直に言えば、肚はたたない。

 それどころか、こんな機会を強引に作ってくれて、嬉しいとさえ思う。

 

「だったら、後で、ふたりがかりで、あたしを責めてもいいですよ……。でも、いまは、おふたりの番です……いいものを準備してありますよ」

 

 朱姫が喉の奥でくくくと笑った。

 そして、貞女の身体をごろりと転がして、胡坐縛りのまま、うつ伏せにひっくり返した。

 貞女の股間が李姫と朱姫の前に曝け出される。

 

「ちょ、ちょっと、朱姫……、こ、こんなの酷いわ……。は、恥ずかしいし──」

 

 顔を床につけて、腰だけを高くあげる体勢になった貞女が抗議の声をあげた。

 

「我慢するんです、貞女さん。やせ我慢で李姫を悩ませた罰です──。さあ、それよりも、おふたりのために、こんなものを準備したんですよ、李姫……。男になったつもりで、貞女さんを犯してください」

 

 朱姫が部屋の隅にあった木箱を寄せて、その中からなにかを取り出した。

 李姫はそれを見て、思わず顔が赤らむのを感じた。

 朱姫が出したのは、男性器のかたちをした張形をお互いの根元で接続したかたちの淫具だ。

 

 朱姫の説明を受けるまでもなく、それが女同士で愛し合うための性具であることはわかる。

 その双頭の張形の真ん中部分には、身体に装着するための革紐もついている。

 おそらく、女のひとりが、その張形を咥えこんで、革紐で身体に装着し、反対側の張形で、もうひとりの女を犯して使うに違いない。

 

「じゃあ、着けますね、李姫……。でも、ちょっと、ほぐした方がいいかな……。そういえば、さっき、おしっこしていから、そのままだったですよね……。朱姫が舌で綺麗にしてあげますね……」

 

 朱姫がそう言って、李姫を強引に立たせると、李姫の股間に顔を寄せた。

 李姫はびっくりした。

 

「そ、そんな、汚いです、朱姫お姉様」

 

 李姫は腰を引いて、朱姫の顔を避けようとした。

 

「……汚いわけないじゃないですか……。李姫のおしっこなんだから……」

 

 朱姫が手で李姫の脚を開かせて、李姫の股間に舌を這わせ始める。

 たちまちに痺れるような快感が股間から走った。

 同時に、まだ薄っすらと残っていた股間の痒みも快感に混ざって消えていく。

 

「あ、ああ……は、恥ずかしいです……。こ、こんな……」

 

 朱姫の舌が李姫の股間の感じる場所を丹念に這い回る。

 たちまちに股間から蜜液が滲み出るのがわかった。

 それを朱姫が舌で舐めとっていく。

 

 さらに肉芽を優しく吸われ……。

 舌で撫ぜられ……。

 

「ふううっ」

 

 李姫は込みあがった愉悦に身体の力が抜けそうになり、両手で朱姫の頭を鷲掴みしてしまった。

 それでも朱姫の舌は止まらない。

 腰がぶるぶると震え出す。

 

 朱姫の舌が女陰の襞を丁寧に舐めあがり、肉芽の周辺を回ってから、女陰の反対側を通って舐めおろされる。

 花びらを甘噛みされ、吸われ……。

 今度は肉芽に口づけをされ……。

 

「しゅ、朱姫お姉様……い、いくっ……いっちゃう──」

 

 絶頂の波が駆けあがっていく。繰り返しては襲いかかる熱い波に、もう李姫は立っているのが難しくなり、さっき掴んだ朱姫の頭にしがみつくようにして、全身を仰け反らせた。

 だが、まさに絶頂しそうな瞬間に、すっと朱姫の舌が離れた。

 

「あ、ああんっ、朱姫お姉様──」

 

 震えるような快美感の極みを寸前で取りあげられた李姫は、思わず拗ねるような声をあげてしまった。

 

「この続きは、貞女さんとするといいです。さっきから、お待ちかねですよ……」

 

 朱姫がくすりと笑って、さっきの双頭の張形を手に取ると、李姫の女陰に先端を挿し込みはじめた。

 

「はあああっ──」

 

 この半月ですっかりと覚え込まされた膣の快感に、李姫は全身を震わせながら声をあげた。

 すっかりと濡れている李姫の女陰は、大した抵抗もなく、朱姫の挿し込んだ張形の半分を受け入れた。

 さっと朱姫が立ちあがって、李姫の背後に回り込み、革紐を腰の後ろで結んで、その張形を李姫の腰にしっかりと固定した。

 

「さあ、貞女さんを慰めてあげて、李姫……」

 

 朱姫が胡坐縛りの身体をうつ伏せにされて、腰を震わせている貞女の股間に李姫を押しやった。

 

「あ、ああ……お、お願い……ま、また、痒い──。り、李姫、は、早く──早くして──ああ、また、痒いのお──」

 

 いつの間にか、また貞女がすすり泣いている。

 余程に苦しいのだろう。

 朱姫も本当に乱暴な仕打ちをするものだ……。

 

 李姫は、痒みに我慢できなくて腰を激しく動かしている貞女の腰を両手で掴んだ。

 そして、手探りで自分の股間から突き出ている張形の先を貞女の女陰に誘導し、ゆっくりと身体を押していった。

 

「あふうっ」

 

「はあああっ──」

 

 李姫と貞女はほぼ同時に声をあげたが、先に声を出したのは李姫の方だった。

 貞女の身体の中に張形が沈むことで、自分に埋まっている張形が跳ねたのだ。

 それでもさらに身体を貞女に密着させる。

 自分の腰につけた張形が、背後から貞女の女陰に深く深く埋もれていくのがわかる。

 同時に激しい快感が迸る。

 

 それがどんどんと拡大していく……。

 激しい快感が怖い……。

 

 貞女の女陰に張形が奥深く突き挿さるにつれて、李姫にも震えるような快美感が襲いかかる。

 やがて、やっとぴったり李姫と貞女の女陰同士が密着した。

 

「さあ、今夜は、李姫が男よ。まずは、貞女さんを犯して……」

 

 朱姫が横で言った。

 李姫は、魔王宮でやらされた壁尻のときを思い出しながら、そのときに、男たちが自分にやったことを反芻するように、貞女の股間を貫いている張形を動かし始める。

 

「あううっ、いい……。あ、あそこが熱いの……。り、李姫……。そ、それ……もっと……」

 

 貞女がたちまちに悶え始める。

 しかし、貞女が受けている快感は、同じように李姫も双頭の張形を通して受けている。

 李姫の身体に一気に愉悦が拡がる。

 さっき朱姫に寸前で止められた快感の頂点がそこまでやってくきている。

 その切羽詰った快感を察知して、李姫は思わず腰の振りを止めてしまった。

 

「い、いやあ、やめないで、李姫……。やめちゃ、いやっ──」

 

 貞女が今度は、自分から腰を振って逆に張形を動かしだした。

 尻たぶを李姫側に押しつけるようにして、李姫の股間に擦りつけてくる。

 

「うはあっ、だめぇ──」

 

 李姫は思わず声をあげた。

 

「さあ、仲直りの印に、ふたり同時にいくんです。さもなければ、何度でも同じことをさせますからね……。いま、道術をかけましたよ。この張形は、もうおふたりが同時に達しないと外れません」

 

 朱姫が言った。

 確かに、ぐいと張形が股間に密着したような感覚が襲いかかってきた。

 おそらく、朱姫の言う通りに、ふたりの股間から張形が外れなくなったに違いない。

 だが、もう、朱姫の言葉はどうでもよかった。

 

 李姫は、できることであれば、貞女と同時にこの快感を極めたかった。

 この幸せを貞女と一緒に……。

 

「も、もう、貞女は、夢心地よ──。い、いつでも、大丈夫……。り、李姫……お前は?」

 

「さ、貞女お姉様──り、李姫も……」

 

 再び李姫は、激しい腰の動きを再開した。

 すると貞女の悶えも激しいものになる。

 急に痙攣のような震えが両腿に走った。

 身体の芯にまで響くような快感が込みあがる。

 

「い、いくっ、いきます、貞女お姉様──」

 

 李姫は耐えきれずに叫んだ。

 稲妻のようなものが、身体を貫いた。

 李姫は全身を仰け反らせて絶頂していた。

 

「あらあら、先にいっちゃたんですね、李姫……。じゃあ、やり直しです。じゃあ、朱姫もお手伝いをしてあげますね。その張形を振動させてあげます……。さあ、ふたりで愉しんでください。でも、早く、同時に達しないと、身体がばらばらになるかもしれませんよ……」

 

 朱姫が笑った。

 次の瞬間、李姫と貞女の両方の女陰が咥えこんでいる張形がぶるぶると振動しはじめた。

 

「ちょ、ちょっと待って──。ああっ、そんなあ──」

 

 すると貞女が大きな声で悲鳴をあげた。その身体ががくがくと震え出す。

 

「だ、だめえっ──やめられない──ふくううっ──」

 

 貞女の背中が仰け反り、そして、がっくりと力が抜けたような感じになった。

 達してしまったようだ。

 李姫と同じように、貞女も絶頂寸前だったのだ。

 そこに加えられた張形の振動は、ひとたまりもなく、貞女を快感の頂点に導いてしまったに違いない。

 

「今度は、貞女さんですか? じゃあ、やり直しです。一緒に達するんです。声を掛け合って、心を合わせないとできませんよ」

 

 朱姫が意地悪く言った。

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