「なんと言ったのじゃ、小魔王殿? 歳をとると、耳も遠くてのう……。もう一度、大きな声で叫んではくれんか」
「ち、畜生……」
小白香は呻いた。
見え透いた嫌がらせに小白香は腹が煮えた。
そんなやり方をするこの老婆を心の底から憎む気持ちが湧き起こった。
しかし、とろろの痒みは小白香をとことん追いつめている。
小白香は気がつくと、自分の胸を押しだすように蝦蟇婆の手に押しつけるようにしていた。
「なにか言ったかい、小白香?」
蝦蟇婆は愉しそうに小白香を追い詰めるように胸を軽く揉んでくる。
「も、もっと強く揉んで欲しい……。お願いだ――」
小白香は大きな声で叫んだ。
「こうか?」
初めて蝦蟇婆の指が強く小白香の胸に食い込んだ。
「はあああっ」
これまでに感じたことのないような愉悦が小白香の全身を突き抜けた。
蝦蟇婆の指が胸に食い込むたびに、頭の中が真っ白になる。
毛穴という毛穴から一気に汗が噴き出てくる。
それでも、どんどんと掻痒感が大きくなる。
揉まれれば揉まれるほどに、さらに掻痒感と焦燥感が増えるのだ。
「も、もっとじゃ……。もっと、揉んでおくれ」
「おうおう、だんだんと素直になってきたのう……。よいことじゃ。そうじゃ、素直になれば、よいことがあるのじゃぞ」
蝦蟇婆の指がさらに力を増す。
「ああ――き、気持ちいい……うはああ――」
脳天に響くような快感の拡がりだった。
小白香は生まれて初めてかもしれない性感の猛りに、次第に自分の理性が飛んでいく感覚を味わっていた。
しかし、それを少しも抜け出したくはない。
蝦蟇婆の指先のひとつひとつが狂いそうに痒い胸を解してくれる。
それは怖ろしいほどの気持ちよさだった。
憎んでも憎み切れない相手に、胸を無遠慮に揉まれまくるというのは、これ以上の恥辱はないと思うくらいの憤怒なのだが、それでも痒みが癒されていく感覚が気持ちいいのだ。
「わしのことは好かんじゃろう……? 嫌いであろう、小白香……?」
蝦蟇婆がいまは、かなりに力強さになっている手のひらで小白香の胸を揉みながら言った。
「あ、当たり前じゃ……。こ、殺してやる……。絶対に殺してやるぞ……ああっ……あっ、ああっ、ああっ……」
小白香は呻いた。
容赦なく怒鳴りまくりたい。
しかし、気持ちいい……。
どんどんと込みあがってくる生まれて初めての異常な感覚に、小白香はだんだんと自分の気持ちが制御できなくなっているのを感じた。
胸が溶ける……。
頭が溶ける……。
なんでもいい……。
この快感があれば……。
もうなにも考えられない……。
「お前のような小娘は、自慰くらいいくらでもやったことがあるであろう……? だが、こんなには気持ちよくはなかったはずじゃ……。なぜだか、わかるか、小白香……?」
蝦蟇婆の指は力強く小白香の胸に食い込んでいく。
一本一本の指がとろろの痒みを癒して、快感の奔流を作る。
「身の毛もよだつほどに嫌いな相手に与えられる快感だから、これほどまでに心をが震わせられるのじゃ……。それが被虐の快感じゃ……。これを一度覚えてしまうと、もう、二度とは戻れん……」
「うっ、はあっ、ああっ」
口惜しいが気持ちいい……。
山芋の痒みが癒える心地よさもあるが、金凰魔王によってあげられすぎた身体の感度とせいだろう。
とにかく、愛撫のひとつひとつが股間の深いところに響きわたる。
「もう、なにをしても、この快感が欲しくて堪らなくなる……。それをしっかりとお前の身体に刻み込んでやるぞ……。頭ではない……。この気持ちよさを肌で感じるのじゃ……。身体は嘘はつかん……。これが、被虐の快感じゃ……」
蝦蟇婆が耳元とでささやきながら胸を揉み続ける。
「ひ、被虐の快感……あ、ああ……ああっ……」
小白香は思わず、その言葉を繰り返していた。
そうかもしれない……。
小白香は、朦朧とするような快感の隅で、それを肯定しようとしている自分を感じてもいた。自分に嘘はつけない……。
道術を奪われ、抵抗の手段を封じられて、こうやって、惨めに両手を吊られて身体を弄られるのは、途方もない恥辱だ。
しかし、その恥辱が小白香に酔うような快感を与えているのも事実だ……。
「ね、ねえ、股も……股も痒い……」
小白香はねだるような言葉を蝦蟇婆に向けていた。
解される胸の痒みは、新たな苦痛の始まりだった。
胸だけでなく、股間だって狂うような痒みに襲われている。
それが胸の痒みが癒されることで、怖ろしいほどの激情となって襲ってきたのだ。
胸を揉まれることで、股間の痒みが忘れられたのは、一瞬だけのことだ。
それからは、胸を揉まれて痒みが癒される快感と引き換えに、さらに小白香を追い詰める苦悩となって、股間の痒みが小白香を追い詰めている。
「股か……。股は金凰魔王陛下に犯してもらえ……。もうすぐ、白象様がここに来る。そうすれば、すぐにお前の股にかけられている呪いの護りをなくなる。それまではお預けじゃ……」
「そ、そんな、痒い……。もう、我慢できないのだ……。た、頼む……」
小白香は内腿を擦りつけながら哀願した。
気が遠くなるような痒さだ。
もう、どうでもいい……。
この痒みが癒されるなら、なにがどうなろうと構わない。
「ならば、準備をしておくか……。おい、蝦蟇婆、この童女をおろせ。少し、余の相手をしてもらう」
見守っていただけの金凰魔王が不意に言った。
はっとした。
蝦蟇婆の道術で後手縛りの縄で宙吊りされている
「な、なにをするのだ――。雪蘭には手を出さん約束じゃ――」
小白香は大声を出した。
「騒ぐでないわ……。ほら、もっと金凰魔王に犯されるのが待ち遠しくなるように、これで擦ってやるぞ……。これをされておけば、破瓜の痛みなど一瞬じゃ。あとは、途方もない愉悦しか感じないであろうぞ」
蝦蟇婆が揉み続けていた小白香の胸から手を離した。
たちまちに胸の痒みが戻ってきた。
蝦蟇婆は薄い手袋に新しいとろろを塗って、小白香の胸を揉んでいたのだ。
手を離した途端に、揉まれ始めたときよりも激しい痒みが襲いかかってきた。
「そ、そんな……、や、やめないでくれ……も、もっと……もっとじゃ……」
「少しは我慢せい……。ほら、股間をこの山芋で擦ってやるぞ。股の力を抜け」
蝦蟇婆が横の台から皮を剥いた山芋を手に取って、すっと小白香の股間に滑り入れていたのだ。
皮の向けた山芋の表面が、小白香の股の下に入れられて、股間全体を強く擦ってくる。
「ふうううっ――」
小白香は我を忘れて、声をあげた。
股間の表面を擦られて、股間の狂うような掻痒感が一瞬なくなったのだ。
それと同時に痺れるような快感が全身を貫く。
「ああ、か、痒い――」
しかし、次の瞬間、小白香は泣き叫んでいた。痒みが消えたのは股間の表面だけだ。
たっぷりと指で押し込まれた女陰と肛門の中が焼けるように痒いのだ。
どんなに表面を擦られても、それだけでは、女陰の中と肛門の奥だけは痒みが癒えない。
「きゃあああ――」
雪蘭の悲鳴が聞こえた。
小白香は慌てて顔をあげた。
雪蘭は、いつの間にか吊られていた身体をおろされて、金凰魔王のかいた胡坐の上に身体を乗せられていた。
猿ぐつわも外されていて、金凰魔王によって、全身を愛撫されて、悶え震えていた。
「や、やめよ――。雪蘭に手を出さんという約束じゃ――あっ、ひいっ、ああっ……」
小白香は全身をくねらせながら叫んだ。
しかし、その小白香の抗議の声を邪魔するように蝦蟇婆が山芋を股間に擦りつけてくるのだ。
「わかっておるわ。道術契約を結んだであろうが……。それは余にもどうにもならん。だがな……」
金凰魔王が小白香に顔を向けて、にやりと微笑んだ。
小白香はその表情に、なにか魂胆を感じて、嫌な予感がした。
金凰魔王は手を伸ばすと、台の上にあった容器を掴んで手元に引き寄せた。
そして、そこからたっぷりととろろを手ですくうと、雪蘭の股間に擦りつけたのだ。
「ひ、ひいい――」
雪蘭が全身を震わせて泣いた。
すでに、雪蘭は蝦蟇婆から全身に媚薬を塗られて、身体が溶けそうなくらいに熱くなっているはずだ。
その状態の身体の股間を手で擦られたことで、女の反応をしてしまっているのだ。
だが、小白香は、それよりも、雪蘭がとろろを塗られてしまったことに悲鳴をあげてしまった。
それは、もうすぐ雪蘭が、いま小白香が襲われている同じ苦しみに襲われるということを意味している。
塗られてしまった以上、もう、放っておかれては、雪蘭は気が狂う程の痒みに放置されることになる。
>その雪蘭の痒みを癒すには、もう、誰かの手で股間を擦りまくるしかない。
「お前の許しなく雪蘭には手を出さん約束ではあったな……。だが、どうすればよいのだ、小白香……? このまま放置してやればよいか? それとも、余がこの童女を犯せばよいか――。余はどっちでもいいがな」
金凰魔王は笑いながら、さらに雪蘭の股にとろろと塗り足していく。
雪蘭が泣き声をあげている。
小白香はあまりの口惜しさに歯噛みした。
雪蘭が痒みに苦しむ姿を見せて、小白香に雪蘭を犯せと口にさせるつもりなのだ……。
一度、小白香がそれを口にすれば、雪蘭を守るために折角結んだ金凰魔王との道術契約が無効になってしまう……。
この卑劣漢は容赦なく雪蘭を犯し壊すに違いない。
「他人のことは放っておくがよいぞ、小白香……。それよりも、金凰魔王の一物はまだじゃが、痒い股間をこの山芋で突き破ることはできるぞ。どうじゃ? 金凰魔王様にお願いしたらどうじゃ――? どうか、この山芋で破瓜をしたいとな……」
蝦蟇婆が笑った。
そう言いながら、どんどん皮を剥いた山芋の表面でとろろを小白香の股間に塗り足していく。
小白香はあまりの痒みの苦しみに発狂しそうだった。
「それはいい――。いや、余も、格別、生娘の膣に最初に一物を入れることに興味があるわけではない……。構わん――。その山芋で小白香の股を突き破れ――。いや、面白い趣向を思いついた」
「趣向?」
小白香は歯ぎしりをしながら、金凰魔王を睨んだ。
ろくでもないことを思いついたに違いないのだ。
「この童女と小白香をお互いに山芋で破瓜をさせる。山芋なら、白象の小白香の護りは効果はないのであろう? さっき、小白香と結んだ道術契約も関係ない。余ではなくて、小白香が犯すのであるからな――。さっそく、やらせるぞ。小白香をおろせ、蝦蟇婆」
金凰魔王が言った。
「ひひひ……、よかったのう、小白香……。金凰魔王の格別の慈悲じゃぞ。これが気に入らんと言ったら、お前も雪蘭も痒みで狂うまで放置されるだけじゃ。雪蘭を山芋で犯すことを受け入れるな――?」
小白香を吊りあげていた手首の輪が空中で離れた。
小白香はそのまま、床に崩れ落ちた。
蝦蟇婆がさっと小白香に寄ってきて、小白香の両手を背中に回した。
金属のぶつかる音がして、小白香の両手首は、背中で外れなくなった。
そして、台に向かった蝦蟇婆が、さっきの短い山芋ではなくて、一番長い山芋を小白香にかざした
「これでどうじゃ、小白香? これなら、お前の股間に突き挿して、まだ。半分近い長さが余りそうじゃ。その突き出た部分で雪蘭を犯すがよかろう……。こっちの太い方がお前でよいか? それとも、自分が細い方にして、雪蘭に太い側を任せるか?」
「か、かゆい……か、かゆい……」
そのとき、金凰魔王の膝の上の雪蘭が暴れ出した。
小白香もこの発狂しそうな痒みに襲われている。
だから、雪蘭の苦悩がどれほどのものか十分に理解できる。
「ゆ、雪蘭……。す、すまん――。もうすぐ、助けてやるぞ……。わらわがお前を犯す。ほかの者に汚されくらいなら、わらわが汚す。わらわと一緒に汚れてくれ、雪蘭」
「は、はい、おねえ様……。あ、ああ、かゆいです……。かゆい……。どうしたらいいですか……かゆい……」
雪蘭が身体を激しく暴れさせ始めた。
いずれにしても、小白香も限界だ。
もう、山芋でもなんでもいい。
この激しい痒みの膣になにかを入れなければ、本当に発狂してしまう。それは雪蘭も同じに違いない。
「……わ、わかった……。覚悟は決まった……。言われたことをするから、わらわの股間を山芋で犯してくれ……。蝦蟇様、そっちの太い方をわらわに挿してくれ……」
小白香は言った。
すると、金凰魔王が口を挟んだ。
「わかった……。だが、それは余のこの一物の猛りを鎮めてからだな。まずは、これを舐めよ。自分自身の経験はなくても、性の知識については、それなりにあるのであろう、小白香? 股で奉仕できぬなら、その口でせよ。余の一物を吸って、口で精を飲め。そうしたら、山芋で痒みを癒すのを許してやる」
金凰魔王が雪蘭の身体を手で横に押しやって、下袴の中から勃起した男根を出した。
怒張した金凰魔王の一物が、胡坐をかいた金凰魔王の股間にそそり勃っている。
小白香は、それを見つめながら、背中で拘束された両の拳を強く握り締めた。
口惜しい……。
こんな男の性器を口に含まねばならないとは……。
しかし、それをしなければ、こいつらは小白香のことも、雪蘭のことも放っておき続けるに違いない。
小白香はともかく、いまも痒みで泣き狂っている雪蘭が……。
男の一物を口で奉仕するやり方は知っている。
この離宮の性奴隷を調教するときに、白象の股間に双頭の張形を装着させて、女たちに舐めることを強要したこともある。
だが、まさか、自分がやることになるとは夢にも思わなかった。
ましてや、本物の男の一物を……。
小白香は目を背けたいのを我慢して、その金凰魔王の股間ににじり寄った。その股間に顔を向けた。
しかし、そこから漂う臭気に思わず吐気を覚えた。
「早く咥えんか……。始めないと余も気が変わるぞ。お前もその童女の痒み責めをもう少し続けるか?」
金凰魔王が笑った。
小白香は口を開けた。
観念して、金凰魔王の男根を口で咥える。
そして、一心に舌で刺激を始める。
「もっと、舌を動かさんか……。全体を舐めるようにしてな。早くせんと、痒みで苦しいだけだぞ――。おい、蝦蟇婆、雪蘭に股間に、もっとたっぷりととろろと押し込んでやれ。尻の穴も忘れるな――。女陰と女陰の次は、尻と尻も繋ぎ合わせるからな」
金凰魔王が言った。
小白香は思わず抗議しようと思ったが、金凰魔王の手で頭を押さえられて、金凰魔王の股間から顔が離れないようにされてしまった。
仕方なく舌で奉仕を続ける。
こんなこと早く終わらせたい……。
死んだ気で舌を動かし続ける。
涙がひとつ、ふたつと鼻の横を伝い落ちるのを感じた。
口惜しい……。
口惜しい……。
口惜しい……。
一方で、雪蘭がそばで泣き叫んでいる。
蝦蟇婆がとろろを雪蘭の股間に足しているのだ。
「舌で舐めるようにしながら、唇で吸い込むのだ……。そうだ。その調子だ。上手ではないか、小白香」
金凰魔王に言われた通りにやると、金凰魔王に頭を撫ぜられた。それすらも恥辱的だ。
そうやって、しばらく奉仕を続けさせられた。
だが、なかなか金凰魔王は精を出さない。
その気配すらない。
舌も顎も疲労のために痛みを感じてきた。
そして、なによりも全身の痒みが、どんどんと小白香を追い詰めていく。あまりの痒さに叫び出したい。
だが、口に金凰魔王の怒張を咥えていて、それもできない。
そのとき、部屋の扉が開かれる気配がした。
「金凰魔王様……、あらっ、素敵なことをさせられているのですね、小白香?」
声は小白香に変身した小愛のようだ。
小愛の戻ってきた扉は、ちょうど小白香が尻を向けている側にある。
だから、小白香には、小愛がどんな表情をしているかわからないが、その口調から小愛が小白香を嘲笑するような顔をしているに違いないというのは想像がついた。
「どうした、小愛――? 白象はどうした?」
金凰魔王が小愛に視線を向けるのがわかった。
「はっ、申し訳ありません、陛下――。実は、白象様は行方不明です。沙那も同じです。白象様が監禁されていた部屋から消えていたのです――。おそらく、沙那が連れ出したに違いありません――。いま、性奴隷を総動員して、全部の部屋を探させています。捕縛用の魔網を全員に持たせておりますし、多少は抵抗しても必ず、見つけだせると思います。出入り口も性奴隷に押さえさせました。絶対に逃がしません。お任せください」
小愛が報告した。
「逃亡だと――」
金凰魔王が声をあげた。
沙那が白象を連れ出した――?
頭を押さえつけられて、金凰魔王の怒張に舌を動かしながら、小白香はそれを耳にしていた。
なんとか、逃げ延びてくれ……。
小白香は、舌を動かしながら、心から思った。
そのまま逃げて欲しい……。
きっと沙那なら白象を離宮の外に出してくれるに違いない。
小白香は願った。
そのとき、なにかが小愛のいる場所で泡が弾ける小さな音がした。
それが『飛び声』の弾けた音だというのは、瞬時にわかった。小愛は捜索をさせる性奴隷たちに、白象を見つけたときに、すぐに報告ができるように、『飛び声』を作ることができる霊具を渡していたのだろう。
『飛び声』は簡単な道術であり、宮廷府のほとんどの者は遣うことができるが、霊具があれば、性奴隷たちも遣うことはできる。
「いました、小白香陛下――。宝物庫に隠れていました――。沙那様がいました――。いま、包囲しています」
その『飛び声』に刻まれていた声が叫んだ。
小愛は小白香として、性奴隷を動かしているはずだ。
だから、『飛び声』を飛ばした性奴隷は、小愛に小白香と呼び掛けたのだ。
「行って参ります――」
小愛が叫んだ。
「小愛、これを持っていけ――。『電撃鞭』じゃ。最大強度で遣うといい。直接触れなくても、電撃を飛ばすこともできる」
蝦蟇婆が小愛に『電撃鞭』を渡したようだ。
「なにがなんでも捕らえよ、小愛――」
金凰魔王が切羽詰った口調で言った。
「はい」
小愛が部屋を駆け出て行く気配がした。
見つかったのか……。
小白香に絶望が走る。
宝物庫は、逃げる出口のない離宮の長く伸びた廊下の突き当たりにある。
そこで包囲されたら、沙那でも逃げる場所はない。
その宝物庫に隠れているところを見つかったのなら、遮二無二、包囲している者たちを突破して逃亡するしかないと思うが、なんでよりにもよって、そんな逃げ場のない場所に隠れたのだろう……。
「さて、では、白象が連れて来られる前に、そろそろ、一発目を出しておくか――。小娘の口奉仕も新鮮でよいが、やはり、調教の済ませていない下手糞な奉仕では、任せておいては、いつまで経っても、出せそうにないわ」
金凰魔王がそう言って、いきなり、小白香の後ろ髪を力いっぱい掴んだ。
「次に陛下が戻って来られるまでに、少しは仕込んでおきますわい……」
蝦蟇婆が笑った。
「歯をたてるなよ――。歯をたてたら、お前じゃなくて、雪蘭の歯をすべて叩き折るからな」
すると、いきなり、金凰魔王が小白香の顔を前後に激しく動かしだしたのだ。
「おっ、おっ、ごっ――」
思わずみっともない声を放って、小白香は後ろ手に四つん這いになった身体を震わせた。
小白香の口が容赦なく金凰魔王の男根に激しく突きあげられる。
それは、強引に小白香に奉仕させるというよりは、小白香の口を使った自慰だった。
金凰魔王は、小白香の口をまるで道具のようにして、自分の怒張を刺激しているのだ。
硬くて大きな怒張の先が、小白香の喉の奥にずんずんと口の粘膜を擦りながら当てられる。
「おごっ、おごっ」
そのたびに、烈しい嗚咽が湧き起こって、その苦しさに涙が出る。
眉間に皺を寄せて、小白香は悲鳴をあげながら迸らせていた。
しかし、小白香の苦痛の声など無視して、金凰魔王は荒々しく、小白香の顔を動かす。
小白香は小鼻を大きく開いて、その苦しみに耐えた。
「出すぞ――」
金凰魔王が言った。
次の瞬間、粘液の塊りが小白香の口の中で噴き出した。
「全て飲めよ。一滴残らず余の精を飲み込むのだ――。逆らえばわかっておるな」
やっと小白香の顔から金凰魔王が一物を抜いた。
金凰魔王の怒張は、小白香の口の中に精を放ったばかりだというのに、少しも衰えていなかった。
金納魔王が男根を下袴にしまった。
「さて、じゃあ、お待ちかねのものをやるぞ、小白香」
蝦蟇婆の声がした。
「い、痛い――」
髪を後ろから引っ張られて、横に転がされた
そして、肩を蹴られる。
後ろ手の身体を仰向けにされた。
その片方の腿を足で踏みつけられて、もう一方の膝を掴まれて、股間をがばりと開かされる。
「な、なにをするのじゃ――?」
「なにをするとのかとはなんじゃ、小白香? これが欲しかったのじゃろう?」
蝦蟇婆はさっきの長い山芋を持っていた。
その山芋がなんの予告もなく、いきなり小白香の股間を深々と貫いた。
「ひぎいいっ――」
小白香は耐えられない激痛に、仰向けで股を拡げた身体を力の限り反り返らせた。