587 少女ふたり
「おむつをあてような、
「は、はい……」
つまりは、赤ん坊が母親に抱えられて小便をするような体勢で正面を上に向けたような格好だ。
雪蘭はさすがにそんな恰好にされたことに、全身を真っ赤にして恥ずかしそうな様子を示していたが、さらにおしめ代わりの布を尻の下に当てられたことで、新しい羞恥の汗を噴き出させた。
また、雪蘭の両手は後ろ手に組ませて、しっかりと縄掛けをしている。
そうやって、身動きできない状態にした雪蘭を小白象は責めているのだ。
「は、はずかしいです、おねえ様……」
雪蘭は消え入るような声で言った。
「心配するな、雪蘭。今夜は、わらわが雪蘭を責めるが、次は、雪蘭にわらわを責めさせてやるぞ。恥ずかしいのはお互いさまじゃ……」
「そ、それもはずかしいです……。雪蘭は、おねえ様をせめるなんてできません」
「でも、少しは興味があるであろう……? お前が気持ちよくなったところをわらわにも試してみたいと思わんのか?」
「雪蘭は、おねえ様にせめられるのがいいです……」
雪蘭が顔を赤くして言った。
「そうか……。まあよい。今夜は、とにかく、また、膣の中の開発をするからな。この前から、だいぶ感じるようになったようだから、今夜あたりは潮も吹けるかもしれんぞ……。実は、母者に聞いたのだがな、年齢に関係なく、しっかりと感じる女の身体を作ることはできるらしいぞ」
小白象はそうささやきながら、雪蘭の身体に自分の裸身を重ねた。
雪蘭の唇に自分の唇を重ねる。
すると雪蘭が小白象の口の中に舌を挿し入れてきた。
雪蘭の舌が小白象の舌を舐め、さらに口の中を刺激する。
「はあ……」
思わず、口を開いて声をあげた。
雪蘭の舌の技も、最近はなかなかの技巧に達してきたように思う。
初めてのときのようなぎこちない動きとは違い、むしろ積極的に小白象の唇や舌を責めたてる。
小白象がたじたじになるようなこともしばしばだ。
いまも、ちょっと油断すれば、拘束をしている雪蘭に、性の主導権を奪われたような心地になる。
小白象は、うっとりとした気持ちに浸りながら、雪蘭の舌に自分の舌を絡ませて、お互いの唾液をすすり合った。
「はあ、はあ、はあ……
唇を離すと、雪蘭が朦朧とした表情で言った。
「わらわは、
小白象は、指で縄掛けをして強引に盛りあげられている雪蘭の胸の乳首をぴんと弾くような仕草をした。
「きゃん──。ああ、ごめんなさい、小白象おねえ様……。ばつを……ばつをあたえてください……」
雪蘭が身体を弓なりにして、乳首を指で叩かれる苦痛に声をあげた。
小白香という名乗りを捨てて、小白象と名を改めて十日ほどがすぎている。
名前を変えたのは、正式に白象の地位を継いで新魔王に就くにあたり、いわくつきの金凰妃の名をとった“小白香”という名を捨てたかったからだ。
それに、血が繋がってもいないのに、実の娘同然に育てて護ってくれた白象に対する感謝の気持ちもある。
だから、小白香は、“小白象魔王”として、白象の支配していた魔王領に君臨することにしたのだ。
魔王宮の名も“白象宮”のままとした。
そして、小白象は、第二代の白象宮の魔王として即位する。
もっとも、その白象も当面は摂政なので、ふたり態勢で政事を行うことになるだろう。
また、即位するにあたり、金凰宮と完全絶縁をすることにした。
白象がずっとやってきたような金凰宮への理不尽な朝貢はやめた。
あわせて、白象軍としての軍の体裁も急いで整備を進めている。
それはともかくとして、雪蘭は、まだ小白象という名に慣れていないのか、興奮すると、いまのように名を間違えることもある。
そのたびに罰を与えるということにしているのだが、もしかしたら、雪蘭はそれを承知でわざと間違いをしているのかもしれない。
まあ、どうでもいいことだが……。
「さて、じゃあ、指を入れてやろうな。じゃが、その前に罰じゃ……。わらわが、いまから、指を入れる場所の名を言ってみよ」
「そ、そんな──」
雪蘭は悲鳴のような声をあげた。
「言わんと、お預けじゃぞ。股の奥が痒いであろう……? お情けをせんぞ」
小白象はからかった。
「ああ、そんな……。雪蘭はかゆくてがまんできないです……」
お預けというと雪蘭は泣きそうな顔になった。
雪蘭と遊ぶときには、必ず掻痒術を雪蘭の身体に使っており、今夜は膣の奥に猛烈な痒さが沸き起こるように道術をかけている。
その痒い場所を避けるように愛撫を続けて、逢瀬の最後に痒みを癒してやるのが決まり事だ。
だが、ときには最後まで情けを与えずに赤い貞操帯で封印することもある。
そんなときに走る雪蘭の絶望の表情が可愛いのだ。
だが、お預けは苦しいのだろう。
お預けと言われれば、雪蘭はいつも泣きそうな顔をする。
「だったら口にするのじゃ、雪蘭……」
「は、はい……お、お股……です……」
雪蘭は消え入りそうな声で言った。
しかし、小白象は笑い出してしまった。
「お股ではお前のお尻の穴も全部そうであろう……。そうではなくて、雪蘭がこの前、わらわに教えてくれた下賤の者の物言いじゃ」
小白象は雪蘭の震えるような桃色の小さな股間の花びらを指でくつろいでいった。
雪蘭の股間はすでに濡れていた。
ぷんと女の蜜特有の匂いが小白象の鼻を刺激する。
「あっ……」
雪蘭は腰をもじつかせた。
「ほら、ここはなんという場所じゃ。わらわは、女陰とか、膣という呼び方しか知らんかったが、下賤の者はほかの物言いをするのであろう? 言わんか……」
小白象はさらに雪蘭の股間の亀裂に添って指を動かしながら言った。
だんだんとぴったりとくっついていた秘孔も開いてくる。その中からねらねらと光る女の樹液が漏れ出してもきた。
小白象によって開発された雪蘭の身体は、外観は幼いがその中身はすっかりと女の身体だ。
金凰魔王によって強引に破瓜をし合されたことも、いまとなっては、小白象と雪蘭が女として成長するきっかけとなったし、ふたりの関係を一層深いものにした気がする。
「ほらっ、もう一度、その言葉をわらわに教えよ」
小白象は雪蘭の股間を刺激しながら言った。
雪蘭は人間族の貴族の娘だが、召使いの子供などと卑猥な言葉遊びをしたときに、耳にした言葉だという。
別段、小白象は、それを聞いてもなんの感慨もないのだが、雪蘭に無理矢理に口にさせると、妙に恥ずかしがるので、最近はなにかと理由を付けて、雪蘭に言わせるようにしている。
「お、おまん……こ……」
雪蘭がその言葉を恥ずかしそうに口にした。
その可愛い仕草に、小白象は思わず笑みがこぼれてしまった。
「では、本格的にいくぞ、雪蘭」
小白象は寝台の棚に置いていた瓶に指を入れると指先に潤滑油をまぶした。
そして、人差し指と中指をずぶずぶと雪蘭の膣の中に挿し入れた。
「んんっ……ああっ……」
雪蘭が眉間に皺を寄せて仰け反った。
まだ、雪蘭の前の蕾は堅い。
だが、それでも、小白象の調教の日々の中で、だんだんと挿入を受けいれることもできるようになったきた。
指を入れてしばらくは、まだ痛みが大きそうだったが、雪蘭の股間の中の粘膜を探るように挿入した指をゆっくりと動かしてくと、雪蘭の表情に快感に溶けいるような色が浮かび出した。
「はああ……」
雪蘭が甘い息を吐いた。
「もっと、力を抜くのだ、雪蘭」
「は、はい……小白象おねえ様……」
今度は間違えなかった。
小白象はほくそ笑んだ。やっぱり、間違えてもいい状況を選んで、名を意図的に間違えているのではないかと思ったのだ。
小白香は指を動かし続ける。
やがて、膣の入り口に近い上側のざらざらした部分にいき当たった。
最近は、雪蘭の調教は、ここを集中的に刺激をすることを欠かさないようにしている。
最初こそ、なんの反応もなかったが、この数日は同じ場所が中でうっすらと盛りあがってきたような感じになり、雪蘭の反応も激しいものになってきた。
「そ、そこは、いやっ……お、おねえ様、こ、こわいです……だ、だめええっ──」
雪蘭がいきなり甲高い悲鳴をあげた。
拘束された身体を激しくのたうたせてる。
小鼻を膨らませ、荒い息を吐きながら、激しく暴れる。
「どうしたのだ、雪蘭……。そんなに気持ちいいのか……?」
小白象は、急激な雪蘭の反応に微笑みながら、雪蘭の股間への刺激を続けた。
「わ、わからないです……。おしっこ……おしっこができます……おねえ様……おしっこが──」
雪蘭がさらに暴れ出した。
「やっぱり、おしめが必要だったのう。遠慮はいらんぞ、雪蘭──。わらわにかかっても構わん。そのまませよ」
「ちがうの……。なんか、ちがうんです……ああっ──」
雪蘭が喘ぎながら腰を振った。
すると、つっと秘肉から鮮やかな赤いものが滴ってきた。
血……?
小白象は呆気にとられた。
初潮か……?
小白象は息を吐いた。
どうやら、刺激を受けているあいだに、ついに、雪蘭に初潮がやってきたようだ。
「雪蘭、今日は中止だ。始まったようだぞ」
「は、はじまった……?」
雪蘭は荒い息をしながら、汗ばんだ顔を小白象に向けた。
「初潮が来たようだ……。今夜は終わりだ……。さあ、縄を解いてやろうな。侍女に言っておくから、すぐに手当をしてもらえ……。いや、手当というのは変か……。別に病気ではないからのう……。雪蘭の身体が、女の身体になったということだ」
小白象はそう言いながら、雪蘭の縄を解いていった。
また、掻痒術の効果も消滅させる。
震えていた雪蘭の身体が脱力したようになった。
それにしても、雪蘭に初潮か……。
少しだけ小白象は心配になった。
小白象もそのくらいだったので、十歳という年齢は不自然ではないが、雪蘭の身体はまだ幼い。
その幼い雪蘭に小白象がふしだらな行為をしたり、あるいは、金凰魔王により強姦のような破瓜をさせられたことが、雪蘭の身体におかしな変調をもたらしたのではないだろうか……?
雪蘭には、安心させるような物言いをするが、後で白象に聞いてみようと思った。
雪蘭はしばらく呆然としていたが、やがて、すっかりと縄を解かれてから自分の股間の状態を眺めて、顔を真っ赤にした。
「も、もうしわけありません、おねえ様」
雪蘭が尻の下に当てていたおしめで血のついた股を隠しながら頭を下げた。
「なにを謝っておるのだ、雪蘭?」
小白象は笑った。
「だって……。とちゅうでしたのに……」
雪蘭は小さな声で言った。
「途中でも問題はないわ。雪蘭のおりものがなくなったら、またしような……。わらわと雪蘭はずっと一緒なのだからな。明日も、明後日も……それからも、死ぬまで一緒だ。だから、今夜が途中で終ったことなど、気にするに値もせん」
小白象は、そんな雪蘭をそっと抱き寄せて、額に口づけをした。
そのとき、ぽんと『通信球』が小白象の前に浮かんだ。
これは白象宮からの緊急の呼び出し連絡だ。
小白象は、ふと窓の外を見た。
すっかりと夜もそれなりに更けている。
昼間の政務は終わって、こちらに戻ってきて雪蘭と夕食を終わり、夜の営みを始めたばかりだから、まだ夜としては浅いとは思うが、こんな時間に呼び出すのだから、余程のことあったのだろうと思う。
「それにしても、無粋な連中じゃな」
小白象は、『通信球』を割った。
『通信球』とは、あらかじめ刻んだ声を『通信球』を受け取った相手側で再生をする道術だ。
霊具でも同じことができるので、道術遣いであれば、誰でも普通に使う遠方者との常套の通信手段だ。
“金凰宮の状況が概ね判明しました。つきましては、今後の動きについて早急に話し合う必要があります。申し訳ありませんが、白象様の部屋までお越しください。”
『通信球』から聞こえたのは、沙那の声だ。
金凰宮で異変が起きたというのは、すでに数日前に情報が入っている。
未確認だが、金凰魔王と金凰妃が殺されたという噂もある。
それについて、急遽、真偽を確かめるために、沙那と白象が手の者を送り込んだが、その詳細がわかったのだろうと思った。
ただ、その報告場所が白象宮ではなく、こちらの離宮の白象の部屋というのは不自然だ。
政務のことであれば、沙那にしても白象しても、必ず白象宮で、しかも、宰相の百眼女をまじえてするはずだ。
小白象は不思議に思った。
いずれにしても、白象の部屋ということであれば、この小白象の私室とそうは離れていないし、終わればすぐに戻ってこられそうだ。
沙那の送ってきた『通信球』は、再生にする声が聞こえる人物を本人のみに限定する道術が刻んであった。
だから、雪蘭には、さっきの沙那の声は聞こえていない。
雪蘭が心配そうに、小白象を見ている。
「心配ない、雪蘭。大事ではない。だが、沙那と母者がわらわに用があるようじゃ……。股の始末をして待っていよ。足擦りは、わらわが戻ってからだ。そしたら、とりあえず、雪蘭の成長の祝いをふたりでしようぞ」
「はい、おねえ様」
すると、雪蘭が幸せそうに微笑んだ。