「んはあああっ」
亜人の男に犯される……。
怖くないということはないが、それよりも、この魔女の性の拷問をこれからも続けられるということが恐怖だった。
この亜人の頭領が一丈青の身柄を引き取ってもらえれば、この宝玄仙から解放してもらえる……。
もう頭にはそれしかない……。
一丈青は言われるままに、
しかし、どうしていいかわからない。
すると、股間にすっと指が伸びた。
宝玄仙の手だ──。
一丈青の身体が恐怖で凍りつく。
「お前なにやってんだい? 舌先で強く吸いあげるんだよ。唾を吐きながら先っぽを唾液で覆って、舌の先で割れ目のところをくすぐるんだ──。お前も女隊長だったんだから、それなりの武術の腕はあるんだろう? だったら、肌で大黒天の反応はわかるはずだ。それを感じるんだよ。大黒天の反応が大きくなるように、舌先で刺激してみな──。ちゃんとやらないと、この肉芽を刺激するよ。まだ、性交はしてもらってないから、呪いはそのままだからね。ここを刺激されて気をやったらどうなるかわかっているんだろう?」
宝玄仙が肉芽の根元を握って、徐々に力を入れるような仕草をした。
一丈青は恐怖した。
絶頂しそうになっては、強い電撃を帯びさせられて起きる快感の中断……。
果てしない電撃寸止め……。
それは怖ろしい性の拷問だった。
電撃も怖ろしいが、絶頂できないというもどかしさも耐えられない。
とにかく、あの苦しみから解放されたい。
そのためなら、なんでもできると思った。
もう、なにも考えない。
一丈青は、無我の境地になって、宝玄仙に命じられるまま、大黒天の性器を吸いあげ、舌で舐め擦った。
すると、もともと大きかった大黒天の性器が、さらに一丈青の口の中で大きくなった。
一丈青は少し驚いた。
「ははは……どんな気分だい……? お前たちが蔑んでいる亜人の肉棒を口で奉仕するというのは?」
宝玄仙がわざとらしく、一丈青を嘲笑するような物言いをする。
しかし、もう一丈青には、大黒天が亜人だとかいうことはどうでもよくなっていた。
それよりも、いまはこの男に救われなければ、宝玄仙による性の拷問を受け続けなければならない……。
そればかりが頭をよぎる。
この男に見捨てられたら、本当に自分は宝玄仙に責め抜かれて狂い死ぬ。
その恐ろしさに追いたてられて、一丈青は一心不乱に大黒天の一物を舐め続けた。
宝玄仙に対する恐怖が、一丈青の屈辱心や自尊心を麻痺させているのか、臭いの発する大黒天の怒張を口に咥えるという行為は、それほど嫌なこととは感じなかった。
また、宝玄仙に言われた通りに、奉仕をしながら大黒天の身体の反応を測っていると、確かに、一丈青の舌先の動きで大黒天が少し身悶えたり、息を荒くしたりしているのがわかった。
それがちょっと面白くもある……。
一丈青は一心に舌による奉仕を続けた。
そのあいだずっと、宝玄仙は、横で奉仕のやり方を一丈青に教えた。
宝玄仙の言われるままに、舌で幹の部分をぺろぺろと舐めたり、あるいは睾丸を吸ったり、口をすぼめて口の肉や歯茎で軽く擦ったりする。
だんたんと大黒天の反応が顕著になる。
なんだか舌で奉仕をするという行為で、大黒天という亜人の頭領を追い詰めているのだという気分に浸っていく……。
しかし、突然に口から肉棒が抜かれた。
そして、いきなり身体が仰向けに倒された。
「あっ」
一丈青は思わず声をあげた。
身体の上に大黒天の裸身が覆い被さったのだ。
両手でぐいを足を開かされる。
もう一丈青は覚悟を決めている。
抵抗はしなかった。
「……一丈青殿だけにそのような奉仕は申し訳ないですからね。俺も奉仕してあげましょう」
大黒天がにやりと笑った。
なにをするのかと思ったら、顔をさげて、一丈青の股間にすっと近づけた。
一丈青は、大黒天がどこを口に咥えようとしているかを悟って恐怖した。
そこを刺激されたら、あっという間にいってしまうと思う。
だが、そうすると、あの恐ろしい電撃が……。
「だ、だめです──。さ、先に犯して──犯してください──」
一丈青は慌てて絶叫した。
大黒天が顔を股間に埋めかけた状態で、顔をあげてきょとんした表情を一丈青に向けた。
「大黒天、言われた通りにしてやりな──。頼まれたら断らない男なんだろう?」
宝玄仙が横で笑った。
「ならば……」
大黒天が体勢を変えて、再び覆い被さってきた。
両腿を乳房に密着させられるようにあげさせられる。
くる……。
一丈青は歯を喰いしばった。
すると一丈青の秘孔に、大黒天の怒張の先端が当たるのがわかった。
「ひっ──」
一丈青は短い悲鳴をあげた。
「道術で痛みは弱めているけど、少しはあるからね。ゆっくりと息をしな。そうすれば、息を吐くのに合わせて大黒天が奥に挿してくれるから」
宝玄仙が一丈青の上半身に覆いかぶさりながら言った。
そして、舌で一丈青の乳首を刺激し始める。
「あはああっ──」
胸から迸った快感に一丈青は身体を仰け反らせた。
「息だよ──息──」
宝玄仙が一丈青の胸から一度口を離して怒鳴った。
そして、また一丈青の乳首に刺激を加えはじめる。
「ああっ……はあ……はあ……あっ……はっ……ああ……」
一丈青は懸命に言われた通りに呼吸をした。
吸って──。
吐く──。
吸って──。
吐く──。
それだけを考えた。
だが、胸が気持ちいい……。
溶けるような快美感が全身を包む。
吸って……。
そのとき、吐く息に合わせるように、ぐりぐりと大黒天の怒張がめり込んでくる。
「ううううっ──」
一丈青は眉をひそめて、襲ってきた苦痛に耐えた。
股間が避ける──。
股が破れる……。
「痛い──あぐうっ──」
一丈青は声をあげた。
「……破瓜の痛みなんて一瞬だよ。ほら、楽になったろう……?」
宝玄仙の舌の愛撫がとまって、その代わりに身体に宝玄仙の霊気が注ぎ込んできたのがわかった。
襲っていた激痛がすっと消えていく……。
それと同時に、得体の知れない疼きがざわざわと膣に沸き起こってくる。
「な、なに……? なんですか、これ……? ああっ……怖い……な、なに……あああ……」
一丈青は痛みの消滅と同時に発生した肉体の変化に悲鳴をあげた。
なにが起きているかわからない……。
だが、いま犯されている女陰に霊気の暴流が席巻している。
なにかが自分の身体で起こっている。
「心配しないでいいよ……。お前にかけていた呪いが消滅しているんだ。それと同時に、大黒天の怒張が新しい呪いとしてお前の股間に刻み込まれようしているのさ……。それよりも、痛みがなくなると快感が襲ってきただろう……。この感覚を覚えな──。これが女の快感だ──」
宝玄仙の笑い声が聞こえる。
一丈青の中で猛り狂った疼きが走り回る。
「な、なに、これ? 怖い──怖い──。いやああっ──はああっ──」
一丈青は吠えた。
破瓜には激痛が伴うものだと思っていた。
しかし、いま一丈青に襲っているのは、この二日間で堰き止められていた快感のすべてが雪崩れ込むような官能の暴流だ。
「んはああああっ、あああああっ」
一丈青は全身を跳ねあげた。
その一丈青の身体を宝玄仙が再び上から押さえつける。
大きく喘ぐ一丈青の口に、宝玄仙の舌が侵入してきた。
大黒天の肉棒が小刻みな律動をしながら深く深く潜ってくる。
膣の中で膜が破けた感覚があった。
しかし、痛みは一瞬にしてまた消滅し、それを圧倒する快感がそれに変化する。
一丈青は吠えた。
そして、大黒天の一物が一丈青の女陰の最奥に到達したのがわかった。
「はああっ──ああああ──」
頭の中でなにかが弾けた。
真っ白いものが眼の前を襲う──。
「わたしの言葉に嘘はないだろう? 破瓜で快感を覚えることなんてないんだけど、わたしは女が快感のない性交なんていうのは嫌いなのさ。だから、お前の身体を特別な状態にしているんだ──。でも、これを覚えたら、もう、この快感なしでは生きていけないよ──。しっかりと感じまくりな──」
舌を一丈青の口から抜いた宝玄仙がそう言うのが聞こえた。
しかし、それもわからなくなるような圧倒的な快感が一丈青の理性を押し流して言った。
圧倒的なものが一丈青の全身を貫いた。
*
「はあっ、はあっ、はあ……も、もう許して──」
一丈青はもうなにがどうなっているのかわからなかった。
この快感が宝玄仙の道術による錯覚によるものなのか、それとも、作りかえられてしまった自分の身体が、実際に最初の男との情交からこれほどの快楽を引き出しているのかわからない……。
一丈青は大黒天の股間に座らせられて、一物を膣に挿入されたまま、身体を揺すられて夢心地の状態にあった。
最初に大黒天に股間を貫かれたときに、一丈青に起こったのは、おそらく、宝玄仙の道術による強制的な絶頂だと思う。
しかも、もしかしたら、この二日間でとめられていた快感を一気に流されたのかもしれない。
一丈青は、破瓜をしながら眼の前が真っ白くなるほどの衝撃に包まれ、気を失ってしまった。
しかし、すぐに強制的な覚醒をさせられて意識を戻された。
それから始まったのは、新しい性の拷問だ。
大黒天から股間を貫かれ、その裸身を宝玄仙から愛撫される。それを繰り返された。
いまは、向かい合うように座っている大黒天の身体に密着しながら、背後から伸びる宝玄仙の手によって、大きくなった肉芽を弄られている。
これをされると、一丈青は簡単に数瞬で達してしまうのだ。
もう何度もそれを続けられ、一丈青にはなにがどうなっているのか、知覚することも難しくなっていた。
大黒天の股間に貫かれながらの絶頂に次ぐ絶頂──。
一丈青は疲れ切り、息も絶え絶えだ。
もう声もあげられない……。
「破瓜の痛みは消してやっているし、破瓜で傷ついた膣も『治療術』で治してやったんだ。だから、もっと腰を振って、大黒天を悦ばせな。大黒天が精を発するまで、解放してやらないからね──」
宝玄仙が片手で乳首を捏ねる……。
肥大している肉芽をくりくりと動かされる……。
一方で大黒天は一丈青を膝の上に乗せて身体を上下させて、ずんずんという刺激で一丈青の子宮を肉棒の先で与えてくる……。
さらに、大黒天の舌は一丈青の口の中に侵入し、口の中を舐め回す……。
「うはあああっ」、もうだめえええ
もうなにも考えらない……。
視線は一定せず、ぐるぐると周りの景色が回転する……。
「ほら、こっち向きな──」
宝玄仙が肉芽への刺激を強めながらそう言った。
「はああああっ──」
一丈青の全身ががくがくと震えて、また快感が全身を貫いた。
悲鳴を迸らせている口に宝玄仙の舌が挿しこまれる……。
歯茎や舌の裏を舐め回される……。
全身の力が抜ける……。
「んんんん──」
一丈青は、すうっと自分の身体からなにかが抜けていくような心地を味わった……。
*
「おやおや、また失神したよ……。本当にどうしようもないねえ……。男を満足させずに、自分ばかりいい思いをして気を失うとはねえ……」
宝玄仙は完全に力を失った一丈青を見て舌打ちした。
「……だが、反応が異常だった。道術でちょっかいを出していたのでしょう、宝玄仙殿? 初めての性交で快楽で失神するなんて、ありえませんからね」
大黒天が一丈青の股間から男根を抜きながら言った。
「こいつの頭と身体に、お前との性交が気持ちいいということを強制的に刻んだのさ。一度覚えれば、もう忘れることは不可能だ。お前のいい性奴隷になるよ」
宝玄仙は笑った。
「参りましたねえ……」
大黒天が苦笑した。
「ところで、まだ満足には程遠いようだね、頭領?」
宝玄仙は大黒天の股間に眼をやった。
一丈青を相手に二度ほど精を発したはずだが、まるで一度も達していないかのように、大黒天の怒張はまだ逞しかった。
大した絶倫だ。
最初に沙那と孫空女を相手にしたときから数えれば、もうかなりの精を発しているはずなのに、まだまだ元気だ。
さすがは亜人の力というものだろう……。
宝玄仙は感嘆した。
「さて、こいつはどうしよう? 道術で覚醒させて続きをやるかい?」
「いや、今日は休ませましょう……。それに、俺はそろそろ、宝玄仙殿と愉しみたい……」
大黒天が微笑んだ。
「そうだね……。覚醒させたところで、もうこれは、今夜は使い物にはならないだろうね。まあ、とりあえず、隣の部屋でにでも転がしておくさ」
宝玄仙は道術を込めて、意識のない一丈青の裸身を宙に浮かせた。
そのまま隣室との仕切りを開けて、誰もいない隣室に一丈青を身体を横たえる。
そして、準備してあった縄を一丈青の後手縛りの縄に結びつけると、縄尻の反対側を大きな家具の脚に括りつけた。
明日の朝までは、眼も覚まさないだろう。
宝玄仙は、部屋にあった掛け布を一丈青の裸身に掛けてから、大黒天の待つ部屋に戻った。
「さて、じゃあ、わたしと勝負と行こうか、絶倫頭領? どちらかが、もう性交ができなくなるまでだ──。お前が負けたら、わたしの犬になりな──。首輪をつけて、この部屋を四つん這いで回るんだ」
大黒天の前に戻ってきた宝玄仙は、そう言って笑った。
「面白いですね。だったら、俺が勝ったら、あなたが犬になって、俺の周りを回ってくれるんですか?」
大黒天が笑い返した。
「わたしに勝つだって? 冗談だろう?」
「宝玄仙殿こそ、俺に最後まで付き合ってくれるんですか? いまだかつて、俺の性欲に最後まで付き合ってくれた女はいませんよ」
「だったら、とことん、やろうじゃないか──。四つん這いで這うのは、この部屋だけで勘弁してあげるよ。お前が犬になっただなんて、誰にも言わないから安心しな」
宝玄仙は声をあげて笑った。
すると、大黒天が敷布に胡坐をかいたまま、すっと手を伸ばす。
宝玄仙は歩み寄って手を伸ばすと、大黒天の手をぎゅっと掴んだ。