※この作品はR-18です。

嗜虐西遊記【完結】   作:ドン・ドナシアン

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642 魔女ふたり百合懲罰

「はい、そこまでよ、藍蔡仙(あいさいせん)──」

 

 沙那は、部屋に雪崩れ込んだ。

 四肢を拘束した宝玄仙をいたぶっていた藍蔡仙は、ぎょっとした顔をこちらに向けたが、沙那に次いで部屋に入った孫空女があっという間に、藍蔡仙の小さな身体を宝玄仙から引き離して床に放り投げた。

 

「痛いっ──。なにするのよ──」

 

 藍蔡仙が思い切り尻を床に打ち付けたようだ。

 

「なにするか、ですって?」

 

 沙那は、部屋の扉をしっかりと閉じてから、つかつかと藍蔡仙に向かって歩き、二本の指を藍蔡仙の額にぴたりとつけた。

 

「ここに経絡を打ち込めば、お前は一瞬で死ぬわ──。覚悟しなさい──」

 

 沙那は怒鳴った。

 

「お、お前、わ、わたしを……八仙のわたしを殺すつもりかい?」

 

 藍蔡仙は信じられないという顔をしている。

 

「いよいよ、平和惚けにできているのねえ──。わたしは、あんたらが気に入らないと言っているでしょう──。それに、わたしもさっき横で聞いていたけど、この部屋から出ないうちは、道術は遣えないのよね。つまりは、いまのあんたは、ただの童女だということよ……。さあ、覚悟はいいわね」

 

 沙那は手に殺気を込めた。

 すると、藍蔡仙の顔が真っ蒼になった。

 もちろん、別に殺すまでのことをするつもりはない。

 ただ、少しくらい脅しておかないと、この童女もどきはなにするかわからない。

 

「そ、孫空女、助けて──。はうううっ──助けてえ──」

 

 寝台に四肢を拘束されている宝玄仙が死ぬような声をあげた。

 藍蔡仙に痒み剤を塗られてしまいその苦しみにもがいているのだ。

 可哀そうに……。

 

 耳のいい孫空女が壁に聞き耳をしていなかったら危なかった。    

 危うく、宝玄仙は、この藍蔡仙の痒み責めに屈してしまって、道術契約を交わしてしまったかもしれない。

 その手が残っていたとは思わなかったが、警戒しておいてよかった。

 それにしても、どうしてこの人は、懲りずにわかりやすい罠に飛び込んでいくのか……。

 

「はいはい……。待っててね、ご主人様」

 

 ふと見ると、孫空女が淫具の入っている葛籠の中から、腰に装着する張形付きの革の下着を取り出してきている。

 沙那たちはあれを張形部分を内側にしてはかされることがよくあるが、張形を外側になるように裏返しにはけば、まるで男の性器のような張形を股間部分に作ることができる。

 孫空女はそれを下袴(かこ)の上から身に着けようとしている。

 

「そのままするの、あんた?」

 

 沙那は苦笑した。

 

「服のままご主人様を犯すっていいよね。まるでご主人様を征服したような気分になれるよ」

 

 孫空女が赤い顔をして笑った。

 また、孫空女の手には、愛撫用の手袋もある。

 快感が増幅するような肌触りになるように道術がかかっている霊具だ。

 沙那もされたことはあるが、あの手袋で愛撫をされるとたちまちによがり狂う。

 痒みに襲われている肌をあの手袋で擦られたら、宝玄仙はそれだけで昇天するのではないかと思った。

 

「ご主人様、いま痒みを癒してあげるね。その代わり、縛ったままでいいよね……。たまには、あたしもそんなのもやりたいよ」

 

 服のままの孫空女が、股間に張形を生やして、宝玄仙が縛られている寝台にあがった。

 そして、仰向けになっている宝玄仙に跨る。

 

「な、なんでもいいよ──。お、お願いだよ、孫空女──。痒いいっ──」

 

「はいはい……」

 

 孫空女が手袋をした手で宝玄仙の乳房を無造作に揉んだ。

 

「ほわああ──」

 

 宝玄仙が火でもあてられたような昂ぶった声をあげた。

 驚いたことに、宝玄仙は、いきなり、がくがくと身体を痙攣させて股間からまとまった体液のようなものを噴き出させた。

 

「うわっ」

 

 これには孫空女の方が驚いている。

 沙那も目を丸くした。

 乳房を揉んだだけで、潮を吹くなど沙那も初めてそんな光景に接した。

 

「ああっ、き、気持ちいい──。す、素敵だよ、孫空女──。犯して──もっと犯して──お願いだよ──」

 

 宝玄仙は狂気のような声をあげて、全身を暴れさせている。

 

「へへ……今日のご主人様は可愛いね……。じゃあ、こっちもいくね」

 

 孫空女が拘束されている宝玄仙の腰を下から抱くようにして、少しだけ浮きあがらせると、張形の先を宝玄仙の股間にあてて一気に突き挿した。

 

「あううっ──ぎもぢいい──ああああ──」

 

 宝玄仙が獣のような声をあげて全身を反りかえらせた。

 孫空女が装着している革の下着の表面には、大小の無数のいぼいぼがある。

 張形を内側にしてはいたら、その凹凸が女の股間を刺激して苦しめるのだが、いまの孫空女のように外側にしてはくと、責められる女側を犯しながら、膣だけではなく、股間全体を刺激することができるのだ。

 孫空女もそれがわかっているので、単に律動するだけではなく下着で宝玄仙の股間全体を揉むように腰を動かしている。

 宝玄仙は悲鳴のような嬌声をあげて半狂乱だ。

 

「ね、ねえ、沙那……。お、起きていいかい……?」

 

 沙那が押さえつけているかたちになっている藍蔡仙が怯えたような声を出した。

 藍蔡仙は股を開き、尻餅をついた状態で、沙那に眉間に指を抑えられたような体勢になっているのだ。

 

「動くんじゃないわよ──。いま、来るから」

 

「来る……?」

 

 藍蔡仙が首を傾げた。

 そのとき、扉が勢いよく開いた。

 

「ああ、もう、始まっているじゃないですか──。待ってくださいって言ったでしょう──」

 

 朱姫だ。

 手に袋を抱えている。いろいろと準備してきたようだ。

 

「まだ、始まっていないわ──。孫女がご主人様の痒みを癒してあげているだけよ……。ところで、白女真(はくじょしん)と愛麗(あいれい)のふたりはどうしたの、朱姫?」

 

 沙那は声をかけた。

 

「あたしの『縛心術』で眠ってもらいました。大丈夫です。万が一にも邪魔しに来ることはありません──。さあ、藍蔡仙さん、あたしの眼を見るんです──」

 

 朱姫が藍蔡仙に近寄よって、顔を間近に迫らせた。

 沙那には、朱姫と藍蔡仙の眼が合ったのがわかった。

 

「うあっ」

 

 そして、藍蔡仙が声をあげた。

 おそらく、朱姫の『縛心術』を受け入れてしまったのだろう。

 

「ふふふ……。ご主人様以外の供なんて、大したことないと見くびっていたでしょう、藍蔡仙さん。あたしの『縛心術』が藍蔡仙さんに効果があるとは思っていなかったようですね……。でも、実は、あたしだって、それなりの術遣いなんですよ。『縛心術』だけは、ご主人様にも負けないんです」

 

「ひあっ、あっ、ああ……」

 

 藍蔡仙の顔が真っ蒼になる。

 

「さっきは、油断していてうっかりと道術をかけられてしまいましたけど、今度はあたしがかけましたからね──。さあ、これで、藍蔡仙さんは、完全にあたしの術の虜です──。藍蔡仙さんは、これでご主人様を陥れようとしたことを自白できません。いいですね──」

 

 朱姫が言った。

 

「あっ……あっ……あっ……」

 

 藍蔡仙が眼を白黒させている。

 もしかしたら、『縛心術』の遣い手の藍蔡仙は、逆にここまで完全に『縛心術』にかけられた経験がないのかもしれない。

 それにしても、いまの朱姫の暗示はどういう意味だろう?

 藍蔡仙に自白するなと言ったか──?

 自白……?

 

「いまの最後の言葉はどういうこと、朱姫?」

 

 沙那は訊ねた。

 

「もちろん、これから藍蔡仙さんを訊問するんですよ。ご主人様を陥れようとしたことを自白させるんです──。いわば、裁判ですよ」

 

 朱姫がにこにこと笑った。

 沙那は首を傾げた。

 

「はあっ? そんなの明白じゃないのよ。わたしと孫女が隣の部屋で壁に耳を当てて、ご主人様とこの藍蔡仙の話を聞いていたのよ」

 

「またまた……。興を削ぐようなことを言わないでくださいよ、沙那姉さん。ちゃんと、拷問しましょうよ。自白させるんです」

 

「はあっ? なに言ってんのよ、あんた」

 

「まあまあ……。さあ、藍蔡仙さん、あなたはこの部屋でご主人様になにをしようとしたんです? 言いなさい──」

 

 朱姫が言った。

 藍蔡仙の眉間に皺が寄った。

 

「な、なにを言っているのか……。わ、わかっているんでしょう……? いま、沙那が言った通りよ」

 

「ちゃんと自分の口から言うんです。さもないと拷問しますよ……」

 

 朱姫が嬉しそうに言った。

 

「だ、だから、わたしは……んんっ──んんん──?」

 

 その途端、藍蔡仙の口がいきなり閉じた。

 藍蔡仙は苦しそうに口を開こうとしている。

 

「こいつう──。白を切っちゃって──。じゃあ、拷問ですね──。腕を後ろで組みなさい──。藍蔡仙さんは、左右の手で反対の腕を背中側で掴んで離れなくなります」

 

 朱姫が言った。

 

「ひいっ」

 

 すると、藍蔡仙の両手がさっと背中に回った。

 やっと、沙那は朱姫がなにをしようとしているのかが理解できた。

 朱姫は、藍蔡仙の自白ができないように道術をかけた状態で、自白を強要して拷問にかけようとしているのだ。

 遊びのようなものだが、そう言えば、朱姫は以前に、白状する情報がない者から情報を白状させるために拷問するのが愉しいかもしれないと言っていたことがある。

 それをしたいのだろう。

 

 それにしても、相変わらずのえげつなさだ。

 沙那は呆れてしまった。

 まあいい……。

 いずれにせよ、藍蔡仙には二度と近づかないように恐怖心をここで植えつけておく必要がある。

 

「お、お前たち──なにを──」

 

 藍蔡仙が腕を後ろにしたまま、扉の方向に駆け出した。

 部屋から出たら、藍蔡仙の道術は復活する。

 いまは、宝玄仙と交わした道術契約の効果により、道術が封じられた状態だが、一歩部屋を出れば封印の条件が外れて、藍蔡仙の道術が遣い放題になるのだ。

 そうなれば、沙那たちには、また手が追えなくなる。

 

「あっ、待って──」

 

 朱姫が声をあげた。

 もちろん、逃がすわけがない。

 沙那は藍蔡仙の童女のからだを簡単に捕らえた。

 

「白状するまでは、逃がしませんよ──。確か、ご主人様が『自在鎖』を持っていたわね……」

 

 朱姫が独り言のようなことを口走りながら、宝玄仙の淫具入れの葛籠を覗きこみ、やがて二本の鎖を取り出してきた。

 鎖の先に足枷がついている。

 

「な、なにをするのよ──。やめて──」

 

 朱姫がその鎖を持って藍蔡仙に近づいてくると、藍蔡仙が逃げようともがいた。

 沙那はしっかりと藍蔡仙の身体を掴む。

 その藍蔡仙の両方の足首に、朱姫が足枷を嵌めた。

 さらに、その鎖の先を天井に投げる。

 二本の鎖の先が天井にやや離れて密着した。

 朱姫の道術のようだ。

 

「もう一度、訊きますよ──。藍蔡仙さんがなにをしようとしたんですか?」

 

 朱姫が笑いながら言った。

 

「は、白状もなにも、わかっっているでしょう──。わっ、わっ、わっ──。白状する──。白状するから」

 

 藍蔡仙が悲鳴をあげた。

 朱姫の道術で藍蔡仙の足首に繋がった二本の鎖がだんだんと短くなっているのだ。

 必然的に、両手を背中で離せなくなった藍蔡仙の裸体は両脚を拡げて、逆さ吊りになることになる。

 

「だったら、さっさと白状するんです……」

 

 くすくすと笑う朱姫の眼の前で、藍蔡仙の十歳の童女の身体が逆さまに浮きあがった。

 朱姫は、童女の藍蔡仙の身体を開脚逆さ吊りにしようとしているようだ。

 沙那はそれを呆気にとられて眺めていた。

 

 天井に密着している鎖は結構離れているので、鎖が短くなり藍蔡仙の身体が浮きあがるにつれて、大きく股も開くことになる。

 大股開きで逆さ吊りになった藍蔡仙は、さすがに泣き声をあげた。

 また、しきりに、なにかを喋ろうとしているが、またしても朱姫の道術に阻まれている。

 本当に朱姫の考えることは、なかなかに残酷だ。

 

「いい恰好になりましたねえ……。じゃあ、向こうで準備してきた特別の浣腸をしてあげますね……。本当にしぶといですよねえ……。まだ、白状しないんですか?」

 

 藍蔡仙の股間は朱姫の胸の上くらいにある。

 朱姫は、この部屋にやってくるときに持っていた袋を手に取ると、中から浣腸器を取りだした。

 すでに薬剤が入っているようだ。

 

「な、なにをする気よ──」

 

 足の下側にある藍蔡仙の顔から悲鳴のような声が迸った。

 

「もちろん、拷問ですよ──。これは、藍蔡仙さんのために特別に精製してきた浣腸液ですから……。ただの薬剤じゃないですよ。道術のこもった強烈な痒み液が充満しています。こんなの注ぎ込まれたら、お尻の中が痒くて堪らなくなりますよ……。ふふふ……」

 

「な、な、な……」

 

「もちろん、指なんて届かない場所にだって猛烈な痒みが襲われます。そういう道術のこもった薬剤なんです──。そうしたら、お尻に張形のようなものを挿さないと、痒みは癒えませんからね……。藍蔡仙さんは、お尻にそういうものを挿したことはありますか?」

 

 朱姫がくすくすと笑った。

 

「そ、そんなのないわよ──。ちょ、ちょっと、冗談じゃないわよ。そんなことしたら、承知しないわよ──」

 

「どう承知しないんですか? いやなら白状したらどうですか? 白状したら、やめますよ」

 

 朱姫が笑いながら浣腸器の先端を藍蔡仙の菊座の中心に当てた。

 宝玄仙にいわせれば、藍蔡仙は、本当は百歳を越える老婆だと言っていたけど、肛姦の経験がないというのは本当だろうか……。

 

 ……というよりは、お尻でも性交をしてしまう自分たちは、もしかして異常なのだろうか……。

 そんなことを沙那は思った。

 

「ひいっ──あ、ああっ、だめえ──あぐう……んんん……んぐううっ……わ、わかった……謝る……謝るから……や、やめてえ──」

 

 しかし、容赦なく朱姫は、痒み液入りの浣腸液を注いでいく。

 

「謝らなくてもいいですよ……。自白さえしたら、いつでもやめさせてあげますからねえ……」

 

 朱姫が鼻歌を歌いながら浣腸器を押して、どんどんと薬剤を注いでいく。

 しばらくして、やっと浣腸液のすべてを注ぎ込むの成功したようだ。

 朱姫が藍蔡仙から浣腸器を離した。

 そして、いつの間にか、手に持っていた肛門栓を藍蔡仙のお尻に抉り入れた。

 痒み剤入りの浣腸液を注ぎ込んでおいて、簡単には排泄も許すつもりがないようだ。

 沙那には、ここまで追いつめることはできそうもないと思った。

 やっぱり、朱姫を呼んでよかった……。

 

「ぐうっ……お、お願い……。厠に……厠に連れて行って──」

 

「そんなのちゃんと自白してからに決まっているじゃないですか──。それよりも、早く自白した方がいいですよ。こんな薬剤をいつまでも入れておくと、大変なことになりますよ、藍蔡仙さん」

 

 朱姫がけらけらと笑った。

 

「ああっ──だっ、だったら、術を解きなさいよ──。あああっ──」

 

 藍蔡仙が逆さ吊りの腰を狂ったように振り始めた。

 

「ふうう──はあああ──はあああ──」

 

 そのとき、部屋の中に宝玄仙の絶叫が轟いた。

 何事なのかと思うほどの声をあげた宝玄仙は、孫空女に股間を突かれ続けて、完全に白目を剥いている、

 凄まじい勢いでがくがくと身体を震わせ、孫空女に犯されながら完全に脱力した。

 

「ご主人様が気を失っちゃったよ──」

 

 孫空女が宝玄仙から離れながら言った。その顔は満足気な悦びで満ちている。

 沙那は、その孫空女の無邪気そうな笑顔に、思わず微笑んでしまった。

 下袴をはいたまま宝玄仙を犯していた孫空女の股間は、まるで孫空女自身がおもらしをしたかのようにぐっしょりと濡れている。

 

「さあ、痒み液ですっかりと、お尻の中の肉が痒みで侵されるまで、もう少し時間がかかりますから、そのあいだに、剃毛をしましょうか……。それとも、電撃責めがいいですか……? 好きな方を選ばせてあげますよ、藍蔡仙さん。それが終わったら排泄をして、そして、肛門に張形を入れてあげますね──。その後は、最初に選ばなかった剃毛か電撃責めです」

 

 朱姫が愉しそうに笑った。

 藍蔡仙が泣き出してしまった。

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