「気持ちいいねえ……。これがあれば、なにもいらないという感じだよ。いままで、あちこちで野宿をしたけど、ここは最高だよ。よくここに案内してくれたよ、沙那」
真っ先に裸になって、温泉の湯に裸身を浸けた宝玄仙が嬉しそうに言った。
地元の住民からの聞き込みで、街道を外れた山奥に岩に湯が沸いている場所があるということを耳にした沙那が、旅の途中で寄り道をしてここまで連れてきてくれたのだ。
街道を外れてからの道は、険しくて歩き難かったが、それだけの価値は確かにあったと朱姫も思った。
すっかりと陽が暮れているから、この岩場でそのまま野宿をすることになると思うが、湯の沸いている岩湯の部分だけでなく、岩自体も地熱で温かいので、毛布もなにもいらない感じだ。
「一刻(約一時間)ほどで、夕食の支度ができると思います。それまで、湯の中でくつろいでいただいても結構ですよ、ご主人様。明かりと水筒をここに置いときますね」
沙那が湯のそばにやってきて宝玄仙に言った。
星明りしかなかった一帯が、沙那が照らした小さな燭台でほんわりとした明かりに包まれる。
朱姫は、新入りであり、朱姫の新しい妹分であり、性奴隷候補生の
「あなたたちふたりも、今夜はご主人様と一緒に食事までゆっくりしていいわ。今日の食事当番は、わたしと孫女だから」
「あっ、でも、わたくしは、新参者ですし、奴隷ですから働きます」
素蛾が朱姫が畳んだ宝玄仙の衣類もまとめて、湯に濡れない岩の横に置いてそう言った。
「いいのよ、素蛾。こういう旅なんて慣れていないと思うから、今日は険しい山道で疲れたでしょう? それに、さっき温泉というのは初めてだと言っていたじゃないの。朱姫と一緒に入りなさい」
「でも、沙那様……」
素蛾は困惑している。
この天神国の南側で偶然に出会ったこの国の公主、つまり、国王の娘だと自称している素蛾と出会ったのは五日前だ。
素蛾は半月ほど前に、宮殿で突然に怪しい風にさらわれて気がついたら、人さらいの横行するこのこの国の東側の平原に置き去られていたというのだ。
それで、呆気なく奴隷狩りでさらわれて奴隷商に売られて、それを酔った宝玄仙が買ってしまったということなのだ。
もちろん、素蛾は自分は公主だということを奴隷商に訴えたようだ。
奴隷商も半信半疑ながらも、そのことを役人に届けたらしい。
しかし、役人が国都に問い合わせて戻ってきたのは、公主の素蛾は行方不明にはなっていないという冷たい返事だったそうだ。
だが、この素蛾はどこまでも心が善良にできているらしく、自分を助けようとしてくれた奴隷商に、自分を売ってもいいと言ったという。
素蛾としては、宮殿に戻れないとなると、もう性奴隷くらいしかできないと考えたようだ。
性奴隷といっても、素蛾はその経験も知識もほとんどない十二歳でしかないのだが、なにか勘違いしているらしく、素蛾は性奴隷になるというのをわくわくするような体験として捉えているようだ。
とにかく、素蛾については、国都まで旅に同行させて、国都にいるであろう偽公主と決着をつけようということになった。
ただし、旅のあいだは素蛾はこの一行の性奴隷扱いだ。
宝玄仙の気紛れであるが、素蛾もそれを希望して、そうなった。
その調教係には朱姫が指名された。
素蛾は朱姫の施す性調教を心からの嬉しさとともに、積極的に取り組んでいる。
朱姫にしても、素蛾に毎日接するのが愉しくて仕方がない。
「いいのよ。沙那姉さんがそう言ってくれるんだから、そうしようよ……。それにね……。沙那姉さんも、ただ、あたしや素蛾に気を遣ってそう言ってくれているだけじゃないのよ。沙那姉さんは、なんだかんだで、ご主人様の世話をあたしと素蛾に押しつけているんだから」
朱姫は笑った。
「そ、そんなことないわよ……。とにかく、支度ができたら呼ぶからよろしくね……」
図星を朱姫に突かれた沙那が顔を赤らめて、湯溜まりのある岩湯から少し離れた焚火の位置に戻っていった。
すでにこの岩場一帯を宝玄仙が結界で包んでいる。
盗賊にも獣にも襲われる心配もない気楽なものだ。
朱姫は素蛾を促して裸になると、宝玄仙が浸かっている湯に一緒に入った。
湯溜まりは大きいので、三人どころか五人で入っても全員が十分に手を伸ばせるくらいの広さがある。
深さは腰くらいまでしかない。
朱姫と素蛾は、宝玄仙がやっているように裸身を寝そべるような体勢で湯に全身を沈めた。
湯はぬるめでちょうどいい温かさだった。これなら、いつまでも入っていられそうだ。
「どれ、改めて身体を見てやるよ……。その場に立ちな、奴隷」
しばらく、他愛のない話をした後、宝玄仙が素蛾に言った。
素蛾はさっとその場に立ちあがった。
朱姫は宝玄仙ともに、素蛾の裸体に目をやった。
素蛾の肌は、王族の娘らしく傷ひとつない白くて綺麗な肌だった。
膝から出た裸身は湯に濡れ、燭台の光に照らされてぬめぬめと光沢を湛えて輝いていた。
大人ではない素蛾の身体は、決して色っぽいとは言えなかったが、その分、童女らしい可愛さに溢れていて魅力的だと思った。
わずかに膨らんだ乳房は、この五日の朱姫の調教で、ただくすぐったいだけの場所から、しっかりと快感を覚える性感帯に作り替えられている。
また、腰の括れ、腰の張りは数年後の絶世の美女を約束されているかのように悩ましい曲線をちゃんと描いていて、その身体の線には、しっかりと「女」も感じさせる。
だが一本の毛の生えていない股間はやはり年齢にふさわしい少女だ。
しかし、もっとも童女然としているその亀裂は、もう大人の男と同じ太さの張形を受け入れるのだ。
一方で肛門には、まだほとんど手を付けてはいない。
だが、国都に着くころにはしっかりと快感を覚える場所にしてしまうつもりだ。
「五日前に比べて、かなりいやらしそうな身体になってきたじゃないか、素蛾? 朱姫にたくさん絶頂させてもらったかい?」
「は、はい──。朱姫姉さんには、たくさん、たくさん、いかせてもらいました、ご主人様」
素蛾は、身体をじろじろを見られながら照れたように微笑んだ。
素蛾は朱姫のことを“朱姫姉さん”と呼ぶ。
宝玄仙のことは、もちろんほかの者と同様に“ご主人様”であり、沙那や孫空女のことは“様”を付けて呼ぶのだが、朱姫だけそう呼び掛けるのは、最初に朱姫の真似をして、素蛾がそう呼んだとき、それが気に入った朱姫がそうさせているからだ。
素蛾が“朱姫姉さん”と呼びかけることにも、朱姫はぞくぞくするような快感を覚えたりする。
「じゃあ、いま、達してみな──。朱姫、この王女様がいやらしく達するところを見せておくれよ」
宝玄仙が微笑んだまま言った。
「ふふ……。じゃあ、いらっしゃい、素蛾。両手を頭の上に乗せるのよ」
朱姫は岩湯の縁に腰かけて、宝玄仙に正面が向くように素蛾を湯の中に立たせた。
そして、両手を頭の後ろに置かせる。
朱姫がそうしろと言えば、素蛾はもう、手を頭から離すことは許されない。
朱姫の言葉は、もう素蛾にとってはなによりの拘束具だ。
この五日でそのように躾けている。
朱姫は素蛾の未成熟な胸に、背中側から腕を伸ばして両手を添えた。
「あ……ああ……」
朱姫の柔らかい手管に、素蛾の口からたちまちに甘い声が漏れた。
素蛾が切なそうな仕草で身体を震わせ出す。
「感じやすい娘だねえ……。さすがは朱姫の調教だね」
宝玄仙が素蛾を見ながら言った。
「いいえ、ご主人様……。もともとの素蛾の素質ですよ。この素蛾は、とっても感じやすいんです。公主なんかよりも、きっと性奴隷の方が向いてますね」
「わ、わたくしも……そ、そう……思い……ああ……ます……はあ……」
素蛾の身体の震えがさらに大きくなる。
それとともに、ふたつの乳首は完全に勃起した。
朱姫は、その乳首を両方をくりくりと動かした。
「はああああっ──」
素蛾が身体を弓なりにして、悲鳴をあげた。
「おやおや、達してみせよとは言ったけど、それじゃあ、あまり慎みがないねえ。あんまりいやらしくなってしまっては、公主に戻るのに苦労するかもしれないね……。だったら今度は我慢してみな。いいというまで達しないんだよ。朱姫の愛撫にもなるべく感じないようにするんだ」
宝玄仙が意地の悪いことを言った。
五日前のなにも知らない素蛾の身体ならともかく、この五日間、徹底的な快楽責めにしている素蛾には、快感を我慢しろというのは一番の苦しさだろう。
だが、朱姫は、まだそういう責めを素蛾にはしていないことを思い出した。
そう思うと、朱姫も一生懸命に快感を堪えている素蛾を見てみたくなった。
「わ、わたくしは公主よりも、皆様の奴隷であるのがいいです……。慎みなんかなくても困りません」
すると、素蛾が抗議をするような口調で言った。
「嬉しいことを言うのね、素蛾。でも、ご主人様の命令には逆らったら駄目よ。じゃあ、我慢をする練習よ。思った通りにやってごらん」
朱姫は言った。
「が、我慢ですか……。や、やってみます……」
案の定、素蛾は当惑している様子だ。
とりあえず、ぐっと唇を噛みしめるようにしてみたようだ。
朱姫は指先で乳首を挟んで、くりくりとしごくように動かした。
素蛾はこの動きに弱い。
もう、素蛾の身体は隅から隅まで知っているつもりだ。
「んんっ」
素蛾の身体がびくんと跳ねあがった。
「我慢するどころか、さらに反応が激しくなったんじゃないかい?」
宝玄仙が嘲笑った。
「も、もうしわけありません……。で、でも、どうしていいのか……」
素蛾が泣きそうな声になった。
それでいて、身体と声は淫情に震えている。
朱姫は責めの場所の一方を肉芽に移動させた。
乳首とともに、今度は肉芽も責める。
「ああ、ひいいっ、あああああっ──」
素蛾の口から大きな嬌声が迸り、膝ががくんと落ちた。
「ほらっ、我慢するんでしょう?」
朱姫は素蛾の身体を責めながらからかった。
「は、はい……、ああっ、んんっ──。はっ、で、でも……ああん……」
朱姫は、素蛾がもっとも弱い刺激の与え方で、素蛾の胸と肉芽を徹底的に愛撫し続けた。
朱姫の指が素蛾の肉芽や乳首を移動するたびに、素蛾がいやらしい声をあげて、びくんびくんと身体を強く震わせる。
「んぐうっ、んあっ……だ、だめ……。しゅ、朱姫姉さん……、が、我慢の仕方……お、教えてください……。そ、素蛾はだめ……ああっ……」
素蛾が身体を弓なりにして叫んだ。
「まだ、許可していないわよ、素蛾……。いっちゃだめよ」
「ああっ、で、でも……ふくううっ、ううううっ……ああああっ──」
素蛾は一瞬だけ我慢しようとするような仕草を示したが、それは束の間だけだった。
「い、いっちゃいそうです、ごめんなさい、朱姫姉さん──あああっ──」
「駄目よ。我慢しなさい」
朱姫は愛撫をさらに激しくしながら意地悪く言った。
「は、はいっ」
素蛾がとっさに、頭の後ろの一方の指で反対の手の甲を思い切りつねったようだ。
しかし、そんなものでは、朱姫の与える快感はとめられなかったらしい。
すぐに絶息するような悲鳴をあげて、全身を震わせた。
そして、大きな震えが二度、三度と続いたかと思うと、がっくりと力が抜けたようになった。
「あらあら、命令には従えなかったのね……。じゃあ、罰を与えましょうね、素蛾」
朱姫は笑った。
「はあ、はあ、はあ……もう、申し訳ありません、朱姫姉さん……」
素蛾はうなだれた。
「いいのよ。少しずつ覚えれば……。でも、罰は罰よ。今日の罰はきついわよ。明日の朝まで股間の疼きを我慢する調教よ。さあ、手を背中に回して」
朱姫は言った。
素蛾がすぐに手を頭の上から背中におろした。
朱姫は、手を伸ばして自分の服の下から細い紐を取ると、素蛾の親指の付け根を重ねさせて縛った。
指縛りだ。
これで素蛾はもうほとんどの動きを封じられてしまう。
「明日の朝に解いてあげるわ。それまでは裸ですごすのよ」
「は、はい、朱姫姉さん」
素蛾はまだけだるそうな口調で言った。
朱姫はその素蛾の股間に手を伸ばし、さっき素蛾の親指を縛った紐とともに服の下から取り出した霊具を素蛾の女陰に入れた。
『
これは女の局部に入れると、そこが狂うような疼きが発生するという効果がある。
疼きの度合いは入れられた数による。
朱姫はとりあえず三個を素蛾の女陰に押し込んだ。
ふと、宝玄仙を見た。宝玄仙も朱姫がなにを素蛾の股間に入れたのか気がついている。
だから、にこにこしている。
霊気を帯びているこの霊具は、つるりつるりと素蛾の膣に潜っていく。
あとは、朱姫が道術を解放しない限り、これが外に出ることはない。
素蛾は、股間とお尻の疼きに、夜通し泣き叫ぶに違いない。
朱姫はほくそ笑んだ。
同じものを沙那にやったことがあるが、沙那は文字通りのたうちまわり、数刻で朱姫に泣きながら許しを乞うた。
それくらいに強力な淫具なのだ。
そのときの沙那と同じ三個だ。
しかし、朱姫はさらに素蛾には追加することにした。
くるりと素蛾の身体を反転させると、お尻の穴にも新たに三個詰め込んだのだ。
まだ、六個を人に試したことはないので、どうなるかわからない。
しかし、これでかなり根性のある素蛾だ。あるいは、我慢仕切ってしまうのではないかとも思った。
「な、なにを入れたのですか、朱姫姉さん? あ、あの……お、お股とお尻が熱いです……。な、なにか変です……。はあ……おかしい……おかしいです……ふうん……」
素蛾が苦しそうに腰を振り始めた。
早速、効き目が表れたのだろう。
「明日の朝まで我慢しなさい。それが罰よ──。さあ、おいで……。素蛾の好きな舌舐めをしてあげるから」
朱姫がそう言うと、素蛾はつらそうに悶えながら口を開けた。
朱姫は素蛾の舌をぺろぺろと舐める。
素蛾の顔が淫情に酔ったような顔になる。
「どれ、わたしも参加しようかね……」
宝玄仙がそう言って、素蛾の耳を舌で愛撫をし始めた。
たちまちに、素蛾は大きな声で喘ぎながら、拘束された身体を激しく動かし始めた。
宝玄仙もわかっているはずだ。
朱姫の責めも、宝玄仙の責めも、素蛾が絶頂寸前になるまでは追い詰めるが、それでぴたりと責めが止まることになる。
そして、素蛾の身体が少しでも冷めたら、また愛撫を再開する。
それを延々と繰り返すのだ。
『女淫玉』を六個も入れられたうえに、性技に長けた宝玄仙と朱姫のふたりがかりの焦らし責めだ。
この王女は、どれだけ正気を保っていられるだろうか……。
朱姫は、素蛾を責めながら、くすくすと笑ってしまった。