※この作品はR-18です。

嗜虐西遊記【完結】   作:ドン・ドナシアン

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[現在の第二競技の途中経過]

■関門一
・第一障害(触手径)←沙那
・第二障害(張形運搬)
・第三障害(肉芽文字)←孫空女
■関門二
・口奉仕十人抜き
■関門三
・? ←素蛾
■関門四
・?
■最終関門
・?


 *




691 他人の空似

「はあ、はあ、はあ……」

 

 沙那は群がる触手を蹴り散らしながら、触手の池から這い出した。

 

「おう──。また、途中で達したのか、沙那? もう、九回目だな。いい加減に、触手が股ぐらを刺激する感触に慣れろよ。板を渡りきるまで、ちょっとだけ快感を我慢するだけじゃねえか。なんで、それができねえんだよ?」

 

 「関門一」と書いてある看板の横に座っている進行係が嘲笑した。

 

「ほ、放っておいてよ……」

 

 沙那はもう立っていられなくて、四つん這いになったまま、懸命に息を整えようとしていた。

 しかし、もう、沙那は疲労困憊だった。

 なにしろ、股を開いて、下から触手で悪戯されながら谷を渡るという障害で続けざまに九回も達したのだ。

 全身が脱力して、もう立っていられない。

 

「いまは誰も並んでいる者はいないからな。好きなときに進んでいいぞ」

 

「あ、ありがとう……」

 

 沙那は言った。

 正直、もう立ちたくない……。

 立って挑戦しても、また、恥をかかされるだけだ。

 刺激を受けると、あっという間に達してしまう沙那のことを大勢の観客が笑い者にしていることは知っている。

 

 もう、嫌だ……。

 

 それに、これが終わっても、第二、第三の障害が残っている。

 さらに、四個の関門の課題がある。

 あまりにも先が長すぎる。

 

「とにかく頑張れよ。十回失敗すれば、もう触手の邪魔は出てこない。ここでの失敗は、最悪でも残り一回で終わりだ」

 

 進行係が言った。

 

「え、ええ。そ、そうね……」

 

 沙那はとりあえず起きあがった。

 十回失敗すれば、もう触手の邪魔は出てこない……。

 それはわかっていた。

 さっき、教えてもらったのだ。

 だったら、事がここに及んでしまえば、無理に渡ろうとせずに、故意に板から落ちた方がましだということはわかっている。

 だが、なぜか、競技から手を抜こうとすることができない。

 もしかしたら、それも額のサークレットの影響なのかもしれない。

 

「ひぎゃああ」

 

 そのとき、触手の池に誰かが飛ばされて来た。

 

「孫女? あんたも、また?」

 

 それは孫空女に間違いないなかった。

 例によって触手の池からなかなか出られない孫空女の腕をとって、沙那は孫空女を池の外に出した。

 

「ひぎいいい。か、痒いよう──。手、手が取れないじゃないかあ──」

 

 孫空女が暴れまわっている。

 どうやら、背中が後手縛りになったままであることに文句を言っているようだ。

 その場にしゃがみ込んで、内腿を激しく擦り合わせるようにしている。

 

「ど、どうしたの、孫女?」

 

 沙那は言った。

 

「あっ、沙那。まだ、いたんだね。よかった」

 

「放っておいてよ。あんたはどこまで行ったのよ?」

 

「み、三つ目だよ──。そ、それより、おまんこ気持ちいい、けつまんこ最高って、どう書くのさ。お、教えてよう──。だいたい、字を書けなんて酷いよ。そんなのないよ──」

 

 孫空女が悲痛な声をあげた。

 

「な、なに言ってんのよ? この先、そんな課題があるの?」

 

「あ、あるんだよ──。と、とにかく、教えてよ。おまんこ気持ちいい、けつまんこ最高だよ」

 

 孫空女が馬鹿でかい声で叫ぶので、周囲の観客たちが大笑いしている。しかし、孫空女は、もうどうでもいいようだ。

 

「そんなこと言われても……。教えるって、どうやって覚える気なのよ」

 

 沙那は当惑した。

 

「おう、お前は、字が書けなくて、三個目の障害から送り返された奴隷だな? 本部から新しい指示が来てるぞ。お前には特別に手本の紙を渡すってよ。それを見ながら書けばいいそうだ……。ただし、辿り着くまでに、また谷渡りは残っているけどな。お前はまだ十回は落ちてないから、渡るときには、また触手が出てくるぞ。気をつけな」

 

 進行係が口を出した。

 

「ひ、卑怯だよ。こ、こんなに痒いのに、触手に責められながら渡れないよ──。い、いや、こうなったら……。と、とにかく、行く。は、早く、進ませて──」

 

 孫空女が切羽詰まった様子で喚いた。

 

「じゃあ、先に行きなよ、孫女」

 

 沙那は場所を開けた。

 

「じゃ、じゃあ、お先に」

 

 孫空女は凄い剣幕で、障害に跳躍する円に向かった。

 

 

 *

 

 

「この童女、どこかで……?」

 

 上官(じょうかん)の特別の客である王太子の劉和(りゅうわ)は呟いた。

 

「なにか申されましたか、殿下?」

 

 上官がいぶかしげな表情をしていた。

 

「なんでもない……」

 

 劉和は浮かびかけていた思念を消した。

 

「そうですか……。ところで、決勝に残す予定の性奴隷が決まっているかというご質問でしたな……。実は、まだです……。いまは迷っているところですね。最終的には、応援する者の多い性奴隷を残そうと考えているのですが、いまのところ、人気のある上位三名がひとりの女主人の性奴隷に固まっているのですよ……。その三人の人気のある性奴隷を残すと、今度は主人同士の競争の部分に面白味がなくなりますからね」

 

「主催者としては悩み所というところか」

 

 劉和は笑った。

 

「そういうことです。まあ、純粋な勝ち点の差で決めてもいいですしね。いずれにしても、第三競技の終了までに、決勝で盛りあがりそうな組み合わせを絞り込みたいと思います」

 

 上官は言った。

 

「余も押している競技者はおるぞ」

 

「ほう、どれですか? 教えてください。それは決勝に残るように処置しましょう」

 

 すると、上官が身を乗り出した。

 

「そんなことを言われると、口には出し難いな」

 

 劉和は苦笑した。

 

「よいではないですか。是非、参考にさせてください、殿下」

 

「まあいいだろう。おそらく、余が押している性奴隷と、上官が言及した人気のある三人の性奴隷というのは重なっている気がするからな。余の一押しは、こいつだ」

 

 劉和は、いまだに関門一の障害で苦労している栗毛の女を指さした。

 

「おお、その女ですか。確かに、観客の反応をひそかに調べる係の者によれば、その女は現段階では一番人気です。いき顔が可愛いと大評判になってます。なによりも、この女は凄く身体が敏感らしく、すぐに達してしまうのですよ。そのくせ、そのたびに恥ずかしそうに顔を赤らめて羞恥に身体を震わせるのです……。もう、大人気ですよ」

 

 上官が笑った。

 

「やっぱり、ほかの見物客も注目しておるか。名はなんというのだ?」

 

「沙那です。主人は女性で宝玄仙という方です」

 

「そうか……。とにかく、この女は愉快だな。股を開いて、触手に責められながら谷を渡るという課題では、続けて十回も達したのだぞ。観客も驚いていたが、余も驚いた」

 

 劉和は思い出して笑った、

 確かに股を開いて触手に股間を下から責められながら谷を渡るのは、どの奴隷も苦労はしているが、結局は、触手は股間を責めはするが、谷渡りそのものは邪魔をしないので、おぞましさに耐えれば、それほど苦労せずに渡り終えることができるはずなのだ。

 しかし、あの沙那という女は余程に身体が敏感なのか、触手に責められると、すぐにほどなく達してしまい、電撃を浴びて出発点に戻されるということを延々と繰り返した。

 

 しかも、十回もだ。

 劉和でなくても笑うだろう。

 

 映像を観ると、その沙那は、いまはやっと次の障害の触手張形の運搬をしているところだ。

 例によって、沙那はいきやすい身体を持て余しながら張形を受け入れるたびに全身をのけぞらせて、達しそうな仕草をする。

 ただ、股間で張形を搾るのは凄い。

 あっという間に白濁液を振り絞りとっている。

 

「おや、沙那がまた戻されたぞ……」

 

 劉和は大笑いした。

 道術によって送られてくる映像の中の沙那が移動術で関門の前に戻ったのだ。

 頑張って耐えていたが結局は絶頂をしてしまったようだ。

 

「まあ、すでに触手はもう出さないように指示をしていますし、張形運びは最初からやり直すのではなく、すでに運んだ分は、やり直しのときには免じるようにも言っております。一本ずつでも運べば、あの沙那でもいずれは終わるでしょう。三個目の障害は、達してもいいから、ただ文字を陰核で書くだけですし……。達するのは、むしろ高得点の機会です」

 

 上官も苦笑しながら言った。

 いずれにしても、確かに沙那は観客の注目がもっとも大きくなっているようだ。

 沙那に集まる観客が明らかに増えてきている。

 

「しかし、あれでは勝ち残させるのも大変ではないのか? いまのところ、一番時間がかかっているのは間違いないぞ」

 

「しかし、あれだけ敏感なら第三関門は一番早いと思いますよ。そこで追いつくのではないですかねえ……。それに芸術点で加算するという手段もありますし……」

 

 上官が言った。

 第二競技の五個の関門のうち、最後に指定されている第五関門を除く各関門の課題は、関門一が三個障害の突破、関門二は、口奉仕による十人抜き、関門三が自慰による愛液を一定量貯めるという課題、そして、関門四が洗浄液大量完浣腸だ。

 だから、沙那がいまの障害の課題を終えれば、実質的は残りは、十人抜きの課題と自慰の課題だ。

 なんとなく、それはほかの者よりも早抜けしそうな予感はある。

 沙那にも挽回の機会はあるということだ。

 それに、上官のいうとおり、あれだけいきやすければ、第三関門の愛液溜めなどすぐに終わりそうでもある。

 

「……ほかに、余が注目しているのはこの赤毛かな……。なんか面白いしな」

 

 劉和は沙那の隣の画面に映っている赤毛の美女を指さした。

 この女奴隷も、関門一の三個の障害で苦労していたが、いまは、その関門の三個目の障害にとりかかっている。

 

 しかし、どうやら文字が書けないらしく、さっき陰核に痒み剤を塗られたまま、出発点に送り返されて、怒りながら泣き叫んでいた。

 その姿は実に滑稽だった。

 

 いまは、やっと三個目の障害まで戻ってきたようだが、今度は課題の文字を記した紙を渡されて、懸命に蛙のように腹這いになり、手本の紙を懸命に見ては、陰核習字を続けている。

 

 しかし、その赤毛はやり直しのときに、なんと、最初の障害の谷渡りを跳躍で飛び越えたのだ。

 およそ人間が跳躍可能な距離よりずっと長いと思うのだが、それをひと越えするというのは劉和もびっくりした。

 

 雰囲気からして、赤毛女は触手が怖いらしいが、あれを跳躍で飛ぶとは、その発想にも身体能力にも驚かされる。

 とにかく、そのふたりが劉和はお気に入りだ。

 

「それも、宝玄仙殿のところの性奴隷ですね。その赤毛の女奴隷は孫空女というのですよ。それも沙那ほどではないが人気です。三番人気という位置です。とにかく、宝玄仙という道術遣いの旅の女性が、昨日急遽、自分の扱っている性奴隷の四人をこの品評会に参加させたのですが、そのうちの三人が本選に残ることになり、いまは三人が観客の人気を三分しています」

 

「ほう、人気の性奴隷競技者がいずれも、その旅の女の持ち物ということか」

 

「ええ、とても、愉快な女主人の方ですよ。その宝玄仙殿自身も、とても若そうでお綺麗なのですが、卑猥なことにかけては素晴らしい発想をお持ちの方です。いま奉仕をしている私の女奴隷たちの装束も、実は宝玄仙殿の発想をお借りしたのです」

 

「ほう……? これがか? これも旅の女性の発想か……」

 

 劉和はもう一度、上官の性奴隷たちを見た。

 腰に小さな布一枚というのは、とても面白い発想だと思っていたのだ。

 どうやら、それは、その旅の女の考えたことらしい。

 破廉恥なことや淫靡なことを考えたり、実行したりするのは、この国では尊敬と敬意の対象である。劉和はその女性に興味を抱いた。

 

「いやいや、それは是非、話をしてみたい。品評会の最中は不都合だろうから、終わったら、是非、会わせてはもらえんかな、上官」

 

「それはもちろん。きっと王太子殿下にも気に入ってもらえると思いますよ。ほかにもたくさんの発想をお持ちでした。常に押さえておかなければ足首に落ちてしまう下袍だとか……。また、淫具の霊具もお作りになられるということで、私も幾つか見せて頂きました……。それと、あの困り者の私の伯母のことも解決していただきました」

 

「伯母? ああ、あれか」

 

 上官の伯母といえば、無礼と高慢が服を着て歩いているような女で、上官も手を焼いているとは耳にしている。名前は虞美だっと思う。

 しかし、思い切った手を打とうとしても、道術力だけは高くて、簡単にはいかないようだ。

 

「実は……」

 

 すると、上官がこの品評会の会場で、偶然にその伯母が旅の女の宝玄仙と諍いを起こした件を報告してきた。

 驚いたことに、その宝玄仙という女性は、あの上官の伯母を道術で圧倒したのだという。その伯母はいまは、道術を封印されて、営牢の中だそうだ。

 しかし、あの伯母は、性格はともかく、道術能力だけなら、国内で五本の指には入るほどの実力者だったはずだが……。

 

「それほどに?」

 

 劉和は感嘆した。

 

とにかく愉快な女性です。私からもお願いします。是非、宝玄仙殿を紹介させてください」

 

「愉しみにしておるぞ。それにしても、品評会で早くも人気を集めている性奴隷が、ことごとく、その宝玄仙殿の性奴隷か。それも凄いな。そういえば、人気は三分と言ったな。もうひとりは誰だ?」

 

 劉和は訊ねた。

 

「この童女です。おそらく、沙那に次ぐ、二番人気……。もしかしたら、こっちが一番人気かもしれません。これも宝玄仙殿の性奴隷でして、素蛾(そが)という最年少の参加です。年齢は十二とのことです」

 

 上官は嬉しそうに言った。

 

「素蛾? ああ、あの小さくて、健気で可愛い少女か。そうか、この童女は素蛾というのか……」

 

 劉和はもう一度、映像の画面を見た。

 そして、劉和は、それがさっき違和感を覚えた童女であることを思い出した。。

 やはり、あの少女は見知っている気がする……。

 

 劉和は懸命にそれを思い出そうとした。

 だが、どう考えても、性奴隷の童女に知り人などいるわけがない。

 劉和は諦めた。

 その横で、上官が言葉を続けた。

 

「……小さな性奴隷の少女が奮闘しているということで、こっちもかなりの人気です。なにしろ、もう応援団のようなものまでできているようなのです」

 

 上官が笑って言った。

 

「おう、そういえば、二個目の関門のときには少年たちが集まって、率先して精を提供していたな……。早くも三個目の関門だな。いまやっているのは、自慰で愛液を集める課題か……」

 

 映像の中の素蛾は、三個目の関門の課題に着手したところだ。

 さっきまでは健気に頑張っていたが、意外にも自慰の課題では苦労している気配だ。

 与えられた容器に溜まっている愛液はまだほとんどない。

 

「いずれにしても、とてもいい子らしいですよ。接した者はみんな好きになるようで、観客だけではなく、私の部下たちにも評判です。会った者のすべてに愛されるいい子のようです」

 

 上官が笑った。

 

“会った者のすべてに愛されるいい子……。

 

 しかし、その言葉が引っ掛かった。

 

 そして、なぜ、それが引っ掛かったのかもわかった。

 劉和がこれまでに接したことがある人間で、その評価が相応しいかった者のことを思い出したからだ。

 

 鳳仙(ほうせん)国の人間ではない。

 隣国であり、鳳仙国の友好国である天神(てんじん)国の人間だ。

 王太子である劉和は、友好国である衛舎国の行事などに招待されて訪問することが多々ある。

 そのときに、“会った者のすべてに愛されるいい子”という評判の王女を知った。

 

 しかも、その評判は、貴族や家臣団ではなく、従女や家来たちの評判だというのだ。

 下の者にそういう愛され方をするというのは、本当に性質がいいのだと思った。

 最後に天神国を訪問した半年前のとき、十二歳だというその王女に劉和は興味を抱き、見てみることにした。

 

 その天神国の末の王女──天神国では、公主と呼ばれているのだが、その末の公主が、毎日、天神国の宮殿の庭園を散歩をしているということを耳にして、時を見計らって、わざわざ庭園に立ち寄ったのだ。

 その記憶が蘇ってきた。

 小柄で、ころころとよく笑う少女だった。

 

 劉和が、あてがわれていた客室を抜け、その評判の王女がいないものかと庭園を探していると、従女とはぐれたらしいその王女が、突然にひとりで横から現れたのだ。

 王女は劉和を見つけて、にっこりと微笑んで挨拶をした。

 とても、愛らしい笑みだった。

 だが、急にその場にしゃがみこんで放尿を始めた。

 距離はあったが、顔と身体はしっかりと劉和を向いていた。

 あれには驚いた。

 

 なんで、こんなところで尿をたすのだと訊ねると、その王女は、花に囲まれておしっこをすると、とても素敵な気分になるからだと、笑って答えた。

 はじめは知恵足らずなのかと考えたが、話をしてみると、むしろ頭はいいと思った。

 だだ、羞恥心がないだけなのだ。

 また、好奇心がとても旺盛だということもわかった。

 綺麗な花に囲まれて尿を足せばきっと気持ちがいいと思ってやってみたら病みつきになり、それ以来、ずっと隠れて続けていると屈託のない微笑みで言われた。

 しかし、子供とはいえ、堂々と見知らぬ男に性器を見せて排尿する少女の姿には、気後れする心地だったのを覚えている。

 なにしろ、一国の王女の性器だ。

 

 確か、あの王女の名は……。

 

「待て──。この性奴隷の名が素蛾だと言ったか?」

 

 劉和は大きな声をあげてしまっていた。

 

「そうですが……?」

 

 上官は、劉和が急に血相を変えた態度になったことに首を傾げている。

 しかし、その王女の名は素蛾公主だった。

 そして、あの童女も素蛾だ。

 性奴隷品評会で頑張っているその素蛾という奴隷をどこで見たと思ったのかもわかった。

 

 その素蛾公主だ。

 

 雰囲気も変わっているし、なによりも、王女と性奴隷では立場が違いすぎるのでわからなかったが、あのときの素蛾公主に顔が似ている気がする。

 そして、それは、他人の空似というには不自然なほどに似ている……。

 

 だが、そう考えて、劉和は苦笑してしまった。

 いくらなんでも、あの天神国の王女が、いまここで行われている奴隷品評会に出場しているなど、あまりにも荒唐無稽だ。

 それに、劉和は、あの王女を少しだけ垣間見ただけだ。

 勘違いということもある。

 

 なにしろ、顔よりも、目の前で放尿する十二歳の王女の性器が強く印象に残っているくらいだ。顔などよく覚えていない……。

 しかし、そう言えば、あのときの素蛾公主には内腿の付け根に、特徴的な三角形を形作る三つの黒子があった。

 

「どうかしましたか、殿下?」

 

 上官が不審な表情で劉和を見ていた。

 

「確か、第二競技の最終関門の内容は、競技者の性奴隷に目隠しをさせて、三人の男の性奴隷が女奴隷の膣と肛門と口を犯し、後で正確にどの男根がどこを犯したのか、眼で見て当てるというものだったな?」

 

「そうです。そして、正確な組み合わせをいかに速く当てるかという競争の予定です。組み合わせが完全に一致するまで、それを続けるのです」

 

 上官は言った。

 

「だったら、あの素蛾のときに、膣を犯す役を余にやらせてはもらえんか? 男は全員が動物の面を被ればよかろう」

 

「わ、わかりましたが、殿下自らが?」

 

「うむ、ちょっと、確かめたいことがあるのだ……。それと、これは、あくまでも、万が一の場合なのだが、状況によっては、お前のところの軍を借りることがあるかもしれん。そのときは助力を願いたい」

 

 劉和が言うと、上官はびっくりした表情になった。






[現在の状況、孫空女たち三人は、一から四の順で進んでいる。]

■関門一
・第一障害(触手径) ←沙那(二障害途中で戻る)
・第二障害(張形運搬)
・第三障害(肉芽文字) ←孫空女
■関門二
・口奉仕十人抜き
■関門三
・まん汁溜め ←素蛾
■関門四
・大量浣腸
■最終関門
・三穴(みつあな)男根当て
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