「待たせたな、お前ら──。金目のものはあらかた運び出した。だが、ここは、近くの人家からちょっとばかり離れた一軒家の屋敷で、しかも、今日に限っては家人のほとんどを休みにしているらしいじゃないか。だったら、お前ら兄妹がいくら泣き叫んでも、誰も助けにやってくる心配もねえ。駄賃代わりに、ちょっとばかりお前らをいたぶらせてもらうぜ」
隣には沙那に変身をしている
ほかにこの部屋にいるのは、
ほかの部下については、盗んだ財物とともにすでに隠れ処に戻らせた。
もちろん、寇棟と寇女もいる。
下着姿にして、部屋の両側に向かい合うように立たせて拘束していた。
この屋敷には、十日はほとんどの家人が戻ってこないというのは、庭番の年寄りが白状した。
ほかに湯船を管理するのが仕事だという婆もいたが、やはり、同じようなことを言っていた。
その残っていた家人は縛ってそれぞれの小屋に転がしている。
そして、屋敷の主人の
残っているのは、この寇棟という青年と寇女という少女だけだ。
阿難と迦葉は、これからたっぷりとこの青年と娘を味わってから戻るつもりだ。
本当ならば、『変化の指輪』という霊具を外して、阿難と迦葉という盗人の頭領の格好に戻ってもいいのだが、この寇員外の子のふたりには、屋敷に忍び込んだのは、孫空女と沙那だという印象を持ってもらわないと困る。
だから、まずは、迦葉が沙那の姿に変身しているのだ。
「お、お前たち、なにをするつもりだ。盗人ならなんでも勝手に持っていくがいい。それよりも、父は無事なのか?」
寇棟という青年が言った。
歳は十七か十八というところだろうか。
なかなかの美青年だ。
腰布一枚の姿にして縄で後手縛りにしたうえに、部屋の梁に縄を掛けて立たせている。
足首にはこの家にあった箒の柄の両端にしっかりと結わえていて、股が閉じられないようにもしていた。
そんな格好をさせているのに、なかなかに勇ましいことだ。
「お、お願いです。もう、許してください……」
今度は寇女がすすり泣きとともに哀願の声をあげた。
寇女もまた、胸と腰の下着だけにさせて、寇棟と同じように後手縛りにして、縄で天井の梁に結んでいる。
寇女については脚にはまだ縄はかけさせてはいない。
こっちもなかなかの美少女だ。
歳は寇棟よりもひとつくらい下くらいだろう。
「もちろん、仕事は終わったわ……。だけど、まだ引きあげるのには早いので、ちょっとばかり、あんたたちで愉しませてもらおうと思ってね。
沙那の姿の迦葉が笑いながら言った。
寇員外がまだ生きていると思わせるようなことを言ったのは、阿難と迦葉が話し合ってのことだ。
すでに父親が死んでいることを教えて、激しく慟哭でもされたら興醒めだ。
「さ、沙那さん、あなたたちを見損ないました。お父様に優しくしてくれて、とてもいい人たちだったと思っていたのに、全部、後で屋敷に盗賊を引き連れて襲うための下調べだったのですね?」
寇女が涙を浮かべた眼で、沙那の姿の迦葉を睨んだ。
さっきから泣いてばかりいたので、気の弱い性格なのかと思ったが、やはり、兄と同じように、それなりに気は強いのだろう。
阿難も嬉しくなった。
少しくらい気の強い女が好みだからだ。
そういう女を拘束して犯すと、異常な性的興奮をする。
まあ、性格は必ずしも必要ではないが、女を縛らなければならないというのは阿難にとっては絶対だ。
阿難は女を拘束して無抵抗の状態にしないと一物が勃起しないのだ。
しかも、娼婦のような玄人じゃだめだ。
目の前の寇女のように、素人の女を拘束して犯すのだ。
そうでなければ、性の欲情を発散できない。
おそらく、かつて、宝玄仙たちに性的な拷問を受けた後遺症なのだと思う。
宝玄仙たちは美女だ。
その美女に囲まれてよってたかっていたぶられた。
拘束されて、性器をいじされて射精させられ、髪の毛だけでなく下の毛まで自分でむしらされた。
かつて、
当時、名月と清風は、
しかし、結局、捕縛作戦は失敗し、鎮元仙士は追い払われた。
だが、名月と清風は宝玄仙に捕えられて拷問を受けたうえに、素っ裸で山に放逐されたのだ。
もう、何年も昔のことになる。
そのときの後遺症だ。
性欲はあるし、女を見れば、それなりに感じる。
だが、勃起するのは、素人女を拘束して、相手が泣き叫んでいる場合だけなのだ。
性欲があるのに、発散できないというのはつらい。
こんな体質にしたあいつらが憎くて仕方がない。
そして、宝玄仙たちとの縁がそれだけではなかった。
裸で山に放逐された名月と清風は、死にそうな目に遭いながら山を彷徨い、やがて妖魔に捕えられて、道術で西域に送られた。結局は逃亡したが、また、別の妖魔に捕らわれた。
こっちの西方世界では、妖魔は「亜人」と呼び、西域は「魔域」だ。
ともかく、名月と清風は、亜人に捕らわれて、魔域に連れてこられたのだ。
魔域における亜人の世界は、力のある亜人の王たちが、お互いの勢力範囲を作って縄張り争いをしている。
戦いに明け暮れる群雄割拠というのが亜人世界だ。
名月と清風が、最終的に捕らわれたのは、金角と銀角という雌妖ふたりが率いる亜人軍団だった。
そこで、妖魔兵の性処理をする奴隷を管理する仕事をさせられることになった。
そして、それが宝玄仙たちとの二度目の邂逅を生むことになった。
金角と銀角は、一度は東方帝国の教団本部に戻った鎮元仙士にそそのかされて、宝玄仙一味を捕えるという仕事を請け負い、東方世界にやってきたのだ。
そのときに、名月と清風も同行させられた。
宝玄仙一行は、平頂山という場所で、金角と銀角の準備した罠に嵌まり捕らわれた。
そのときに、亜人兵用の性奴隷として沙那と孫空女が送られてきた。
短いあいだだったが、かつての仕返しとばかりに徹底的にそのふたりを拷問してやった。
しかし、それも束の間だった。
なぜか、金角たちと宝玄仙は和解して、金角は、宝玄仙を主人とする『主従の誓い』の道術契約を宝玄仙と結んだのだ。
その結果、孫空女たちを嗜虐していた名月と清風は、拷問をしていた沙那と孫空女の復讐を受け、彼女たちを管理する役目から性奴隷そのものに落とされた。
『変化の指輪』という宝玄仙の霊具で、孫空女と沙那の姿に変身させられて、毎日、妖魔たちに女陰を犯されるという生活を強いられることになった。
そして、魔域の果てに戻された。
その魔域を脱走できたのは一年後だった。
金角軍と牛魔王軍の長い戦争が勃発し、そのために名月たちの監視が緩んだのだ。
名月と清風は、金角軍に捕らわれた性奴隷の檻から脱走した。
そのときに、唯一持って出たのが、孫空女と沙那の姿が刻まれた『変化の指輪』だ。
これがあれば、新たな変身の対象を刻み直さない限り、繰り返し、その姿に変身できるのだ。
これを盗んで逃げたというわけではなく、これをずっと装着されっぱなしで、孫空女と沙那の姿でいることが、名月と清風の日常だったのだ。
魔域の中でも金角の勢力地帯は、南海大王という金角に親しい魔王に次いで西方帝国という人間世界に近い場所にある。
名月と清風は、南下して西方帝国に入り、そこでさまざまな悪事を繰り返しながら放浪した。
そして、名を阿難と迦葉と改めて盗賊団を作った。
しかし、運命というのは本当に恐ろしい。
この
とにかく、いとも簡単に宿を提供され、屋敷の案内もしてもらって、すっかりと侵入口や金目の物の隠し場所を覚えた。
その後、この屋敷の主人の寇員外から、千人切りの相手をしろなどとわけのわからないことを言われたので、少し考えさせてくれと言ってやり過ごして逃げた。
それからすぐに子分を率いて押し入るつもりだったが、子分を集めるのに数日かかり、今日になった。
ところが、そのあいだに、本物の孫空女や沙那が女主人の宝玄仙とともに、滞在していたと知ったのだ。
なんという偶然だろうか。
これは復讐の機会を神が与えてくれたに違いない。
この機会を逃してはならないと思った。
宝玄仙たちとはいろいろとあったが、なによりも恨んでいるのは、素人女を縛らないと性の発散ができないというおかしな心の壊し方をされたことだ。
いくらなんでも、それではなかなか性の相手を見つけることができず、いつも悶々として苦しい思いをしていなければならない。
また、もっと大きな毀れ方をしたのが清風だ。
清風、すなわち、迦葉は女が相手では勃起しなくなったのだ。
いまも、沙那の姿で舌なめずりするように、うっとりと寇棟を見つめている。
あんな美青年が、いまの迦葉の大好物だ。
「じゃあ、さっそく、頂くとするかな。じゃあ、俺はこの寇女を頂きますね、沙那殿」
迦葉に声をかけた。
沙那や孫空女が首謀者であることを印象つけるための演技だ。
「存分にやってちょうだい、阿難」
迦葉がくすくすと笑った。
そして、迦葉についても、沙那に変身している姿で、寇棟の肌にすり寄ったり、下着の上から性器を擦ったりし始めた。
寇棟が大声で悪態をつきながら暴れ出した。
「本当においしそうだな」
阿難は寇女の前に立った。
すべすべとした滑らかそうな肌、可憐な縦長の臍、まだ、若いので身体の線は少し華奢だが、乳房は思ったよりも大きい。
また、腹部から太腿にかけては十分に肉がついて、漂うような色気も醸し出している。
「じゃあ、まずはおっぱいを見せてもらうかな」
阿難は寇女の胸当てをむしり取った。
「いやああ」
寇女が悲鳴をあげて身体をよじった。
桃色の小さな乳頭だ。
触れれば溶けるような乳房だと思った。
「く、くそおっ、やめろ、やめんか──。寇女に手を出すなあ」
すると、寇棟が切羽詰った声で絶叫した。
「こらっ、目の前は気にしなくていいのよ、寇棟……。あんたの相手はわたしよ」
沙那が寇棟の大きく開いた股間の下に手をやりながら言った。
その口惜しそうな顔が面白くて阿難は噴き出してしまった。
「おいおい、随分と元気のいいお兄ちゃんだなあ。もしかしたら、妬いているのか? こんなに可愛い妹だものなあ。他人に触れられるのは嫌か?」
阿難は寇女の背後に移動すると、背中側から手を伸ばして、わざとらしく寇棟に見せつけるように乳房を揉んだ。
「ひいっ、た、助けて──。お兄様、助けて──いやああっ──」
「寇女──寇女──」
ふたりの兄妹がそれぞれに叫びだした。
「迦葉……じゃねえ、沙那殿、ちょっと、その美青年の下帯を剥いてみてくれないか? もしかしたら、こいつは妹の身体で欲情しているんじゃねえかと思うんだ。なにしろ、口惜しがりようが半端じゃないからな」
阿難は言った。
ちょっとした思いつきだった。
こうやって、少しばかり観察しただけでも、仲のいい兄妹というのはよくわかる。
だが、ふたりとも、そろそろ性の興味にすっかりと嵌まり出す年頃だ。
そんな年齢の兄妹というのは、お互いの裸に欲情するものなのだろうか?
すると、迦葉も喜んで、妹の痴態を眺めさせて、勃起しないかどうか確かめてやとうと言い始めた。
見張り役として、この部屋に残していた三人の部下も、その面白い余興に喜んでいる。
「ち、畜生、やめろ、やめないか──」
「やめて、やめて、やめて──ああっ」
阿難は、最後に残っている寇女の下着を脱がせて足首から抜き取って、寇女の股間を剥き出しにした。
寇女の股間はすっかりと大人の女だった。
恥毛は薄めで、その下に桃色の亀裂の膨らみがはっきりと見える。
一方で、迦葉は、寇棟の腰にはいている下着を小刀で切り取って、性器を露出させている。
ふたりが羞恥に悲鳴をあげた。
阿難は、小刀を取り出して寇女の顔の前に突きつけた。
「ひいっ」
素裸にされた寇女が恐怖に身体を竦ませた。
「や、やめろ──。殺すなら、俺を殺せ──」
寇棟がびっくりして叫んだ。
「別に殺しはしねえよ……。ただの忠告だ。これからお前の妹の寇女をいたぶるが、お前はそれをじっと見ているんだ。もしも、お前が目を閉じたり、顔をそむけたりすれば、そのたびに、お前の妹の顔に傷を入れる。この可愛い顔を傷だらけにしたくなければ、瞬きもせずに、妹が俺に可愛がられるのを見るんだ──。いいな」
阿難は寇女の顔すれすれに刃物を近づけて、刃で顔を切り刻む仕草をした。
「ひいいっ、いやああ──」
寇女が叫んだ。
「わ、わかった──。やめろ、やめてくれ──」
寇棟が泣きそうな声をあげた。
阿難はにやりと笑った。
「じゃあ、お坊ちゃんには、その肉棒の先に鈴を結んであげるわね。勃起すれば、すぐに音でわかると思うわ」
迦葉が荷から取り出した小さな鈴を取り出して、嫌がる寇棟の前にしゃがんで、その垂れた一物の亀頭の根元付近に軽く糸で鈴を結んだ。
この屋敷にこの兄妹がいるのは最初からわかっていたので、仕事の終わりにふたりとも犯すつもりで、そのための責め具は持ってきていた。
その荷が入っている入れ物から出したのだ。
一方で、阿難はその荷から小さな小瓶を取り出した。
「わかるかい、お嬢ちゃん? これは泣き油といってな、俺が女をいたぶるときにいつも使っている秘伝の媚薬だ。これをちょっぴりでも、お前さんの股間の亀裂や肉芽に塗れば、身体が疼き出して、誰でもいいから股間をほじってもらいたくなるというものだ」
阿難の説明に、迦葉や部下たちはどっと笑ったが、寇女は顔を真っ赤にして身体を石のように硬くした。
「なにしろ、ここには男が四人いる。こんなものでも塗っておかなければ、お前の股倉が擦り剝けてしまうさ……。いや、五人だな。寇棟がいるか。どうだ、寇棟、お前も寇女を犯したいか? 特別にさせてやってもいいぜ」
阿難は指先にたっぷりと油剤をすくって、寇女の股に近づける。
「いやあ、そんなもの塗らないで──」
寇女は絶叫して、脚を動かして阿難の指を蹴るような仕草をした。
「おっ、こりゃあ、思ったよりもお転婆だなあ──。ちょっと、お前たち、この寇女の脚も棒で括り付けてくれ」
阿難は部下たちに言った。
部下たちが喜んだ表情で一斉に立ちあがって、寇女の華奢な脚を持って無理矢理に開脚させて、準備してあった棒と縄で縛ってしまう。
寇棟が大きく叫び、寇女は悲鳴をあげた。
しかし、あっという間に寇女は、脚が閉じられないように拘束されてしまう。
「これでもう抵抗はできねえな」
阿難は指先についた媚薬を寇女の股にすり込みはじめた。
「ねえ、こっちにも貸してよ。このお坊ちゃんのお尻にもその泣き油を塗りたいわ」
すると、沙那になりすましている迦葉が言った。
「なるほど、それも面白いかな。確かに、妹の方も、兄の寇棟が尻の痒みで身悶えするのを眺めていれば、少しは気分でも出るだろうしな」
阿難は寇女にも小瓶を手渡した。
そして、ふたりで小瓶をやりとりしながら、寇女の股間と寇棟の尻に油剤を塗り込んでいく。
尻に指を入れられている寇棟がけたたましい悲鳴をあげて、身体を狂気したようにのたうたせた。
また、目の前の寇女も、屈辱感と恐怖心で顔を真っ赤にして激しく振り、やはり、阿難に股間をいたぶられる羞恥に身体を激しく悶えさせる。
「そ、そんな淫らなことはやめてください」
寇女が絶叫した。
そして、拘束された身体をよじって、懸命に指を避けようとする。
阿難はその抵抗を愉しむように、逃げる股間を指で追いかけて、繰り返し繰り返し、油剤を寇女の股に掏りこんでいった。
やがて、ついに寇女が激しく泣き出した。
「いまは泣いているが、すぐに薬剤の効き目が表れる。そのときには、泣いてなんかいられないことになるぜ」
作業の終わった阿難は、その場に立ちあがりながら笑った。
「ところで、阿難、さっきのあんたの思い付きって、ちょっと愉しそうなんだけど……」
すると、沙那の姿の迦葉が言った。
迦葉も寇棟の尻に泣き油を塗る作業をやめて、立ちあがっていた。
「さっきの思いつき?」
阿難にはなんのことかわからなかった。
「さっき、その寇女をこっちの寇棟に犯させるといったじゃないの? このお坊ちゃんが、寇女の痴態にすっかりと欲情して、股間を逞しくしたら、まずは最初に、この兄妹を媾合せるというのはどうかしら? あんたが寇女を最初に犯したいというなら話は別だけど……」
迦葉が言った。
しかし、阿難はその提案が気に入ってしまった。
そして、手を叩いて笑った。
「そりゃあいい──。そうだな。折角の美青年と美少女の兄妹なんだ。まずは、けだもののように、ふたりで媾合いをしてもらうか。別に俺はその後で構いやしねえ。お前たちもそうだろう──?」
阿難は部下三人に言った。
三人の部下も大喜びした。