「も、もう許してください、ああっ、あっ」
「ち、畜生、ううっ……」
しばらくすると、
「じゃあ、わたしはあんたのお父さんを孫空女と一緒に愉しんでくることにするわ。あんたたちふたりは、
沙那に変身している迦葉が言った。
外で変身を解いて、迦葉になって戻ってくるつもりだろう。
「お、おのれ──。この仕打ちは忘れんぞ、沙那──」
「恨みます、沙那さん──」
兄妹が歯ぎしりをして沙那の姿の迦葉を睨みつけた。
「はいはい、いくらでも恨んでちょうだい」
迦葉がせせら笑いながら、沙那の姿で部屋を出ていく。
そのとき、寇棟の肉棒の先に結び付けていた鈴がちりんちりんと音を立てた。
どうやら尻穴に塗られた薬剤の痒みの苦しみが、寇棟の身体に妖しい戦慄をかきたててしまったようだ。
寇棟の股間に一物は逞しい勃起を示している。
「もう、お勃ってやがったかい──。尻穴を弄られたのが気持ちよかったのか? それとも、妹があさましく腰を振るのに欲情しちまったのかい? じゃあ、約束したとおり、寇女を最初に犯す役はお前に譲ってやる。遠慮なく、その肉棒で突くといいぞ」
阿難は笑いながら、寇女の身体を天井の梁に繋げている縄を一度解き、子分たちに命じて、寇棟の裸身にほとんど密着するような位置に結び直させた。
痒みの苦しみに脂汗をかいているふたりの兄妹がぴたりと肌と肌とを接触した状態になる。
「な、なにをするんだ──?」
「そ、そんな、はあ……はあ……」
ふたりが完全に狼狽の姿を示しだした。
「なにをするんだじゃねえよ。特別な計らいで、ふたりを愉しませてやろうといっているんじゃねえか。じゃあ、遠慮なくそこで乳繰り合いな。それだけ近ければ口を吸うのも、乳を擦り合うのも、兄の一物を妹の女陰に挿入するも自由だろう」
阿難は子分たちとともに、裸で密着させられたふたりが恥らう姿に大笑いした。
そして、ふたりの脚を開脚させていた縄を解いた。
「か、痒い」
寇女はたちまちに、内腿を激しく擦り合わせ始めた。
だが、その動きが勃起している寇棟の一物の先に当たり、ちりんちりんと寇棟の一物の先の鈴を鳴らす。
「ふくうっ」
寇棟が慌てたように腰を引いて悲鳴のような声をあげた。
「あっ、お兄様、ごめんなさい」
寇女が泣きそうな声をあげた。
「おいおい、あんまり腰を振ると、感じやすいお兄ちゃんの先っぽに当たって汁を出させちまうぞ。もしも、外に精を出しちまったら、兄妹で最初に媾合いをさせてやると言ったのはなしだからな。俺たちが遠慮なく輪姦してやるからそう思え」
阿難は寇棟の尻穴に指を這わせて、腰を前に出すように促せた。
「や、やめろ、やめんか──」
阿難の指を嫌がった寇棟の腰が思わず勢いよく前に出た。
その結果、寇棟の怒張が寇女の裸身にぴったりと密着した。
「あっ」
今度は、寇棟の怒張を下腹部に押しつけられた寇女が恥じらいの声をあげた。
「早く、始めねえか、お前ら──。こらっ、寇女、お前、どうせ、まだ男遊びの経験はないんだろう──。だっから、俺たちのような強盗に処女を奪われるくらいなら、最初にお兄ちゃんにやってもらった方がいいんじゃねえのか? 痒みを癒してくれる肉棒はすぐ目の前だ。それに股ぐらを挿し入れてもらえ。お前から、お兄ちゃんに頼みな」
阿難は笑いながら言った。
しかし、寇女はなにも答えない。
ただ、痒い、痒いと呻き声をあげて、激しく身体を振るばかりだ。
そして、ついに泣きじゃくりだした。
「こ、寇女──。しっかりしろ、寇女──」
寇棟が声をあげた。
その寇棟も苦しそうだ。
苦しいのは痒みだけではないだろう。
いまや、ちりんちりんと鳴り続けている怒張の先端に結んだ糸が肉にしっかりと食い込んでしまっている。
ぱんぱんに膨れた肉棒に、最初に結んだ鈴の糸があんなに食い込んでは痛いはずだ。
「やっているな?」
迦葉が戻ってきた。
裸で密着して立たされている寇棟と寇女の姿を見て、迦葉が大笑いした。
そして、寇棟の勃起している一物にいきなり手を伸ばした。
「な、なにをするか、離せ、離せ──」
怒張を迦葉に握られた寇棟は凄まじい狼狽を示しだした。
「なにと言われてもなあ……。妹と畜生遊びをするには、その鈴が邪魔だろうと思って、取ってやろうというのだ。ついでに、精を出せてやってもいいぞ。心配しなくても一度出したくらいだったら、尻穴に指を突っ込んで、あっという間に勃起させてやる。なあに、妹を犯すのに支障はないさ」
迦葉がさっと糸の紐を解いて鈴を取り払うと、背後から寇棟の一物を擦りだした。
寇棟はいまは自由になっている脚で抵抗しようとしたが、迦葉にそれが通用するわけはなく、それよりも刺激されている怒張を寇女の腹に押しつけるようにされて、火照った顔を左右に強く揺さぶった。
迦葉はその寇棟の抵抗を愉しむように、怒張の先端をさらに寇女の肌に擦りつけるようにする。
「ううっ、は、なにを……」
寇棟が眉をしかめて、獣のような呻きを出しはじめる。
「いや、迦葉、実はこのお坊っちゃんが、うっかりと精を外に出すような粗相をしてしまったら、妹の初めてをもらう権利は取りあげて、俺たちが、妹を最初から輪姦しちまうぞと脅しているところなんだ。だが、なかなか妹におっ挿そうとはしなくてな」
「おう、そうか。だったら、一生懸命に我慢するんだな。こんなのも気持ちいいだろう?」
迦葉が笑いながら、寇棟の睾丸の下に手をあてがって、ゆっくりと動かしだした。
寇棟は泣くような声をあげて、腰を動かして避けようとしているようだが、睾丸を握られてしまっては、そうもいかず、ただ迦葉の手管にされるままにされている。
さらに、痒みに苦しんでいる尻の穴を指でくすぐられたりしては、すすり泣くような声も出し始めた。
「お前には、もう少し痒み剤を足してやるぞ、寇女。観念して、寇棟と媾合いする気になるようにな」
阿難は寇女の股間に痒み剤を追加するとともに、すっかりと勃起している乳首にたっぷりと塗ってやった。
「ひいっ、ひいっ、ひっ──」
阿難の指を感じた寇女は、おそろしい衝撃でも受けたかのように、がくがくと身体を震わせた。
「どうなんだ、寇棟──? このまま、精を寇女の腹にぶちまけてもいいのか? それとも、寇女の膣に注ぐのか? どっちでもいいぞ」
小刻みなしごきで寇棟の股間に刺激を与え続けている迦葉がぴったりと寇棟に身体に密着して耳元でささやいている。
寇棟はかちかちを歯を噛み鳴らしながら、引きつった声をあげて、口惜し泣きの声を大きくした。
「妹の前で、こんなふうに股間を弄られるのは口惜しいだろうなあ。心中を察するよ」
迦葉がげらげらと笑いながら言った。
「口惜しかったら、股間の勃起を鎮めてみたらいいだろう。もしも、勃起を萎えさせることができたら、俺たちはこれ以上、なにもせずに引きあげてやるぞ」
阿難は寇棟に声をかけた。
周りを取り囲んでいる三人の部下たちも嘲笑の声を一斉にあげた。
「ち、畜生──。お前たちは、それでも人間か──」
寇棟が噛みつくような声をあげた。
「なにを言いやがる──」
寇棟の股間から手を離した迦葉が笑いながら、ふたりの股間に塗った泣き油という痒み剤を手に取った。
「人間でなくなり、兄妹同士で乳繰り合う畜生道に陥るのはお前たちだ──。ええい──。嫌なら嫌でもいい──。もういい、お前ら──。好きなだけ、そこで腰でも振っていろ、寇棟──。お前の妹は俺たちで犯し抜いておく。お前はそこで、股間を振り回しながら、じっとそれを見ているがいい」
迦葉は今度は泣き油を寇棟の怒張の先に塗りたくった。
そして、部下たちにふたりを離せと命じた。
「ま、待ってください──」
いきなり、寇女が必死の表情で叫んだ。
そして、突然に、自分の乳房を寇棟の胸に擦りだす。
「こ、寇女──?」
寇棟がびっくりした声をあげた。
「ああっ、あっ、ああっ、き、気持ちいい──。お、お兄様、こ、寇女はもう痒みに耐えられません──。そ、それに、どうせこのまま暴漢たちに身を汚されるのです。それならば、どうか、最初にお兄様が犯してください。どうか、どうか──」
寇女が寇棟の裸身に肌を強く擦りつけながら泣きじゃくった。
「ああ、寇女──」
すると、寇棟も泣いて寇女の身体に自分から身体を押しつけた。
「めそめそするのはやめな──。気分が滅入るぜ」
阿難は言った。
「お、お兄様、寇女と地獄に落ちてください。寇女は耐えられません──」
寇女が引きつったように叫んだ。
「こ、寇女、す、すまん──。お前を守れなくて、すまん──」
寇棟も激情が昂ぶったかのように、顔と顔を摺り寄せ、胸と胸を密着し、股間を接触し合った。
そして、お互いの身体を擦り合わせる。
「お前ら、そうやってくっつき合うばかりが能がねえぞ。まずは、気分を出すために口づけでもやってみろ。舌を舐め合うんだ」
阿難は叫んだ。
「こ、寇女」
「お兄様──」
ふたりともすっかりと覚悟を決めてしまったのか、阿難の言葉に操られるかのように、お互いの口を吸い合い始める。
「お、お兄様、こうなったら、もうどうなってもいいです。寇女を犯してください。痒くて死にそうです。そ、それに……」
「言うな、寇女。俺は寇女が好きだ。俺は人間を捨てる。お前をこいつらに犯させるくらいなら、俺が最初に犯す──」
「お、お兄様──」
寇女が叫んだ。
そして、しばらくのあいだ、まるで阿難たちの揶揄など耳に入らないかのようにふたりで拘束された身体を擦り合った。
やがて、寇女はいよいよ、股間が痒いと喚き出した。
寇棟が焦ったように、腰を後手縛りの縄の許す範囲で腰を沈めて、寇女の股間に下に怒張の先をあてがうように動かした。
「あっ、ああ、お兄様、ああっ」
それに気がついた寇女が、まるで身体に火がつけられたかのような声をあげて悶えだす。
「手伝ってやろう、ここだ──」
阿難はせせら笑いながら、寇棟の一物の先を寇女の股間に誘導する。
「いいぞ、そのまま突きあげろ、寇棟──」
阿難が大きな声をあげると、寇棟はぐいと腰を押しあげた。
「ひいっ、痛い──」
寇女が絶叫して身体を突っ張らせる。
「寇棟──。お前の妹は生娘だったんだろうが──。いくら痒みでただれたようになっているとはいえ、そんな風に一気に突っ込んだら可哀想だろう」
阿難はげらげらと大笑いした。
なにしろ、寇棟は全身全霊の力を込めるかのように、寇女の股間に一物を突っ込んだのだ。
「だ、大丈夫です──。た、耐えられます。お、お兄様を感じます。も、もっと乱暴でも大丈夫です──」
寇女が叫んだ。
それを聞いて、阿難だけではなく、迦葉や三人の部下も、これはなかなかの被虐癖のある娘のようだと大笑いした。
寇女の股間からは生娘だった証拠の血がうっすらと伝っていた。
「とにかく、うまく結合したようだな。だが、いきなり最初の性交で、立ったまま精を出せといってもうまくいかねえだろう──。俺が手伝ってやるぜ」
迦葉が寇棟の後ろで下袴と下着をおろして下半身を露出させた。
すでに迦葉の股間はすっかりと勃起している。
阿難は、自分の怒張に泣き油とは別の小壺を取り出して、自分の怒張に塗りだした。
迦葉が自分の一物に塗っているのは、ただの潤滑油だ。
なにをしようとしているのかを悟った阿難も下半身を剥き出しにて、同じ潤滑油を指にとって自分の股間に塗っていった。
阿難自身の怒張も完全に勃起している。
久しぶりに精を出せる悦びに、阿難の全身は武者震いさえするようだ。
「こ、寇女──」
「お兄様──」
しかし、寇棟も寇女ももはや、まわりの状況は視界に入らないのか、結合したままの股間をもじもじと揺らし合って、身体を密着して擦り合っている。
まるで阿難たちなど、ここにはいないかのようにふたりの世界に没頭している。
「さてと……」
そんな寇棟の背後にぴったりと迦葉が立ち、寇棟の腰を両手で持つ。
一方で、阿難も寇女の後ろに回って、肉棒の先端を寇女の尻穴にあてた。
「な、なにをするんですか──」
「や、やめろおお──」
やっと寇女と寇棟が、阿難と迦葉の意図に気がついたようだ。
「心配するな──。この道でも俺たちは玄人だ。十日ばかりは、尻が痛くて歩けんかもしれんが、直に治る。心配することはないぞ」
「うぐううっ、くうっ、があああっ──」
寇棟が大きく首筋をのけ反らせた。
歯を食いしばって悲痛な声をあげている。
迦葉の怒張が強引に寇棟の尻穴を割って、内部に侵入しようとしているのだろう。
「さあ、こっちもいくぞ、寇女──。最初の性交が男ふたりの田楽刺しというのは、並の経験ではできぬことだと思うぞ」
阿難もゆっくりと寇女の尻に腰を貫かせていった。
潤滑油のおかげで、それほどの窮屈さはない。
むしろ、心地いいくらいの締め付けだ。
「な、なかなかの味だ、寇女──。これなら、すぐに尻穴でも愉しめるようになるはずだ。よければ、これからも通って尻を調教してやってもいいぞ……。いや、それよりも、愛しいお兄様に毎日、掘ってもらうのがいいな。俺たちが去っても、仲良くやりな」
阿難はうそぶいた。
「うぐうう、お兄様──」
寇女が吠えるような声をあげて、首をのけ反らせた。
「こ、寇女──」
寇棟も悲痛な声をあげる。
「ここをこうやって擦れば、男はたちまちに精を出す……。それっ、妹の腹の中に精を注ぎ込め──」
すると、迦葉が寇棟に沈めていた怒張を少し抜いて、入り口近くのところを自分の怒張の先で刺激するような動きをした。
「うあっ」
寇棟がいきなり声をあげた。
どうやら、寇女の股間に沈めている怒張から一気に精を放出させたようだ。
「はああ、お兄様──」
自分の体内でそれを感じた寇女が声をあげる。
「ついにやりやがったか──?」
「これで、お前らは人間じゃねえ、畜生だ──。どうだ、寇棟、妹の股間で精を放った気分は──?」
寇棟の尻穴を怒張の貫かせたままの迦葉が笑った。
阿難もまた、寇女の尻を犯しながら釣られるように大笑いをした。
「じゃあ、いよいよ、遊びの時間だ。寇女を寇棟から引き離せ──。朝まで輪してやろうぜ」
阿難は寇女の尻から怒張を抜いて言った。
「俺はこいつでいいぜ。朝までに十発は抜いてやる。寇女を犯すのは、こいつの足元でやってくれよ。十発全部、妹の顔にぶっかけてやるんだ」
阿難はそれはいいと笑いながら、寇女を天井に繋いでいた縄を解き、寇女の身体を寇棟から離すと、その足元に仰向けに引き倒した。
(第106話『ある夜の出来事』終わり、第107話『恋の妙薬』に続く)
【西遊記:97回、
(「708 酒と肴と男と女たち」の後書きの続きになります。)
寇員外の住んでいた地霊には、徒党を組んで盗賊をする一団がいました。
盗賊たちは、寇員外が玄奘たちを盛大に見送りしたのに接し、彼が大金持ちであるとともに、今夜は見送りの後なので、気が抜けているだろうと目星をつけて、屋敷を襲うことを決めます。
その日の夜、屋敷を襲撃した盗賊たちは、財を盗むともに、寇員外を蹴り殺してしまします。
盗賊たちが去ってから、寇員外の妻は殺されている寇員外を見つけます。
そこに、異変を聞いて、息子の
寇員外の妻は、泣きじゃくりながら、こんなとこになったのは、玄奘たちが寇員外がとめるのを振り切って出ていってしまったからだと、逆恨みのようなことを口走ります。さらに、思わず、寇員外を殺したのは、盗賊になって戻ってきた玄奘たちだと嘘を言ってしまいます。
驚いた息子の寇棟は、玄奘たちを訴える訴状を役職に届けます。(③に続く。)