「お、おまんこして──」
沙那は大きな声で叫んだ。
すると、
沙那の股間を一気に溥儀雷の肉棒が貫く。
それだけで、沙那は髪を振り乱して全身をのけ反らせた。
「ひいいいいい──いぐうううう──ひぎいいいいい──」
あっという間に凄まじい絶頂がやってきた。
頭が真っ白になるほどの恍惚感を一瞬にして味わった沙那は、気がつくと溥儀雷と股間を結合させながら失禁をしてしまっていた。
だが、快感はとまらない。
失禁により膀胱と尿道が揺れて、またしても快感が襲いかかってくる。
「あぐうううう──ゆるじでええ──」
沙那は悶絶していた。
だが、溥儀雷は股間が沙那の排尿で汚れるのを気にした風もなく、沙那の身体を上下させて律動運動を続ける。
そして、また快感が暴発しそうになる。
子宮を強く貫かれるたびに、股間の粘膜が溶けるようになり、痛みにも似た疼きが脳天まで襲いかかる。
沙那は悲鳴をあげていた。
ほんの少し残っている理性が、媚薬漬けにして女をいたぶるような溥儀雷の卑怯な振る舞いに対して、沸騰するような怒りを感じていた。
だが、それよりも快感が強い。もっと滅茶苦茶にして欲しいという欲求が憤怒を上回っている。
女としてのその生理が呪わしい……。
「ふあああ──ふあああ──うああああ──」
沙那はまたもや身体を大きくのけ反らせた。
抽送は強く激しいものになっていた。
「口を舐めろ──」
溥儀雷が沙那の口にまた舌を近づけた。
沙那は、その舌と唇にむしゃぶりついてた。
無我夢中で溥儀雷の口を舐める。
すると、さらに快感が大きくなった。
「んぐううう」
沙那は耐えられずに、溥儀雷の口を離して、吠えるような嬌声をあげた。
「それにしても、凄まじい締めつけだ。上から下にせりあがるように、強く締めつけてくるわい──」
溥儀雷が嘲笑うように言った。
深々と貫く溥儀雷の怒張が沙那の股間を抉りまわしてきた。
「いぐううう──」
沙那はまたもや達していた。
こうなれば、もう自分でも歯止めが効かないことはわかっていた。
これから後は、狂ったように絶頂を繰り返す快楽人形になるだけだ。
いや、もうなっている。
なにも考えられない──。
あるのは、天にも昇るような快感だけだ。
沙那は絶頂の後の恍惚感を味わいながら思った。
しかし、その陶酔を突き破る快楽が溥儀雷の肉棒により打ち破られる。
また、絶頂がやってきた──。
「お、面白いように、絶頂を繰り返すのう。だ、だが、これはいかんな……。余も精を搾り取られそうだぞ。この女は、実に膣の具合が天下一品だ」
溥儀雷が沙那に上下運動を繰り返させながら呻くように言った。
しかし、沙那にはもうなにもわからない。
「うぐうううう──」
またもや激しく腰を動かしながら身体をうねらせた。
快感の頂点に達したのだ。
「よろしいのではないですかな、陛下……。一度精をお出しなされても……。快復までのあいだは、司馬進が道具を使って繋いでおきます……。また元気になられたら、その奴隷女を味わえばよいのでは?」
壁際の
「いくらでもお手伝いをさせていただきますよ、陛下」
横に立っている
「そ、そうだな──。では出すか──」
抱かれている溥儀雷がそう言った。
すると、律動の激しさがさらにあがった。
「んふうう──」
沙那は達しながら吠えた。
絶頂している最中に、さらにその高みに突きあげられるのだ。
そんな体験は初めてだ。
「う、うっ……」
溥儀雷が叫んだ。
沙那の膣の奥で溥儀雷の怒張がさらに大きくなった。
次の瞬間、熱いものが噴きあがる。
溥儀雷の激しい精を受けながら、沙那は頭が完全に白くなるのを感じた。
*
肛門に圧迫感を覚えた。
次の瞬間、薄っすらとしていた意識が完全に快復した。
沙那はいつの間にか膝を立ててうつ伏せになり、後ろからなにかで尻の穴を犯されようとしていた。
「ひゃああああ──」
沙那は叫ぶとともに、慌てて逃げようとした。
しかし、その悲鳴はなにかが抜けたような声であり締まりのないものだった。
そして、その身体を見えない力で押さえ込まれ、動けなくされた。
「おっ? どうしたのだ?」
「どうやら、逃げようとしたようですな。わしの結界術で身体をしばらく押さえます。まったく、すでに媚薬で弛緩しているはずなのに、もう動けるようになるとは、大した回復力ですわい」
その会話が溥儀雷と王允だと認識するのに、少しの時間が必要だった。
ふたりは、いま寝台から少し離れた位置に椅子を置き、寝台に乗っている沙那を見物する態勢になっていた。
溥儀雷もいつの間にか寝台をおり、裸身のまま腰に布だけを乗せている。
横には冷たい飲み物が置いてある。
「そう怯えるな、沙那。陛下がご快復なさるまで、俺が張形で遊んでやる。とりあえず、尻穴を試させてもらうぞ」
沙那の後ろから尻を責めているのは司馬進だとわかった。
どうやら、尻に張形を挿そうとしているようだ。
「あ、ああ……も、もうか、かんひん……かんにんして……」
沙那は悲鳴をあげた。
だが、張形が滑るようにすっと肛門に挿入されてきた。
沙那は絶叫しながら、全身を硬直させた。
「あ、あああ──」
もうなにも喋れない。
ただ、悲鳴をあげることしかできなかった。
骨が砕けるかと思うような快感がやってくる。
「すごいなあ……。まるで膣のように抵抗なく、尻穴が張形を受け入れますよ。これは相当にしっかりと調教された尻穴です、陛下──」
司馬進が感嘆したような声をあげて、尻穴の張形の抽送を開始する。
「い、いやああ──きがくりゅう──も、もうゆるひぃ……して──」
「幾らでも狂え、沙那──」
司馬進が笑いながら張形を前後させてくる。
沙那は再び絶息するような呻きをあげた。
もう背骨も腰骨も打ち砕かれた感じがした。
全身は燃えあがり、目の前が暗くなったり白くなったりする。
そして、強烈な快美感がやってきた。
「も、もういぐうう──いぎましゅ──」
沙那は吠えた。
そして、歯を噛み鳴らしながら身体を震わせた。
全身に電撃でも浴びたような衝撃が走り、気がつくと沙那は絶頂の余韻の中にいた。
「凄まじいよがりぶりに、余の一物はもう元気を取り戻したぞ──。今度は是非にも、尻穴を試してみたいと珍棒が媚びておるわ」
溥儀雷の元気な声がした。
「陛下、もう大丈夫なのですか?」
司馬進が沙那の肛門から張形を抜きながら追従笑いのような声を出した。
沙那はふと横を見た。
溥儀雷が腰布を外して、立ちあがっている。
怒張は逞しく勃起していた。
「左様、左様……。陛下は三日前には瀕死の状態であったのですからな──。それを忘れて無理をなされてはなりませんぞ。まあ、陛下のことであるから、二発や三発では、びくともせんであろうがのう」
王允が横で笑っている。
司馬進と身体を入れ替わるように溥儀雷が寝台にあがってきた。
もう、沙那にはなにもできない……。
ただ、泣いて与えられる快感を受け入れるだけ……。
「おおっ、おおっ、おっ……おおっ──」
沙那の後ろから両方の尻たぶを抱えた溥儀雷が、張形が抜けていった沙那の菊門を抉り始めた。
その激烈な感覚に、沙那は全身が溶けていくような思いに陥った。
それがたちまちに、妖しい倒錯の快楽となり、沙那の身体は汗をまき散らし、喉は愉悦の声を迸らせる。
そのとき、大きく部屋の扉が開け放たれて、大勢の人間の足音がまわりを取り囲んだと思った。
「な、なにごとだ──? なんだ、お前たちは──?」
溥儀雷が激怒した声で叫ぶとともに、いきなり、肛門を貫いていた怒張が引き抜かれた。
「あはあっ──」
沙那はその瞬間、息もとまるような快感に襲われて、大きく汗まみれの身体をのけ反らせた。
次の瞬間、沙那の身体を覆っていた不思議な力がなくなった。
支えるもの失った沙那の身体は、寝台の上で横倒しに倒れた。
「ど、どういうことだ? なぜ、わしの結界が消滅したのだ──?」
王允の狼狽した声も聞こえる。
沙那は懸命に首を横に曲げて、部屋の中を見渡した。そこにはたくさんの近衛団の兵がいた。
どうやら、突然に部屋に乱入してきたのは、近衛団の一個隊のようだ。
だが、なぜ……?
沙那のかすかに残った理性がその疑問を沙那に与えた。
「お前のちんけな結界なんか、結界とは言わないんだよ、じじい──。それくらいの道術の腕で、よくも帝国の道術長だなんて、恥ずかしくもなく名乗れるねえ──」
女の声……?
近衛隊の後ろからやってきた人物がそう叫んだ。
沙那はぼんやりとした視線をそっちに向けた。
「ご、ごひゅじん……ひゃま……」
現れたのは宝玄仙だった。
沙那は歓喜の声をあげた。
だが、それは自分でも信じられないくらいに力のない声だった。
全身を覆っている媚薬が沙那の身体をすっかりと弛緩しているのに加えて、宝玄仙の姿を確認したことで、張りつめていたものが切れたようになってしまったのだ。
「しっかりおし、沙那──」
その時、全身を暴風のようなものが通り過ぎた気がした。
実際には風があたったわけではないが、そんな感じだった。
そして、それがなくなったとき、沙那の身体を襲っていた灼熱の火照りが消滅していた。
急に頭がすっきりして、視界も戻っている。
「媚薬で正体をなくしているお前の顔もいいけどね……。それを味わうのはわたしだけの特権さ。他人がそれを勝手に味わうのは許さないよ──。たとえ、それが皇帝でもね──」
宝玄仙が言った。
「き、貴様、どうやって乱入したのだ──。わしが配置していた道術師隊はどうしたのだ──?」
王允が叫んだ。
「あの虫みたいな連中のことかい? お前がわたしの監視を命じたのは五人でよかったかい? わたしが屋敷から動こうとしたら、じたばたし始めたんで、全員捕まえてやったよ。いまは、素っ裸にしてふるちんで屋敷の前の道に並べてやっている。このわたしが、金縛りの道術をかけたから誰がやってこようと、そのままさ」
「な、なんだと──?」
椅子に座っている王允が顔を真っ赤にして、宝玄仙に手を向けた。
しかし、宝玄仙がひと睨みすると、その身体がなにかに跳ね飛ばされるように後方に飛んだ。
「ぐああ──」
王允が壁に叩きつけられて脱力した。
頭を強く壁に打ちつけて気を失ったようだ。
「年寄りの冷や水は身体に毒だよ──。お前は逮捕されるらしいから、牢の中でゆっくりと身体を癒しな──」
宝玄仙が笑った。
「こ、このう──」
呆気にとられていた感じだった司馬進が剣を抜いて、宝玄仙に向けようとしたのがわかった。
周りの近衛兵も反応したが、沙那の方が速かった。
沙那は、いまだ寝台にあがったままの溥儀雷を司馬進に向かって蹴り飛ばした。
溥儀雷は素裸だったが、その溥儀雷と司馬進が絡み合って倒れる。
「こ、こいつら──」
沙那はその勢いのまま寝台からおりた。
そのまま、このふたりの首の骨を踏み折ってやろうと思ったのだ。
「待ってください、沙那殿──。気持ちはわかるが、ここは、俺に任せてください……。それと、なにかを身体に巻いてくれませんか。近衛兵たちが目のやり場に困っておりますよ」
続いて部屋に入ってきた
沙那ははっとして、寝台の下に丸まっていた掛布を身体に巻いた。
ふと見ると、釘鈀だけでなく、近衛団長の劉旺も一緒に部屋に入ってきている。
それにしても、これは一体全体どういうことだろう?
宝玄仙が助けにくるのはともかくとして、第二皇子の釘鈀、近衛団長の劉旺、そして、近衛団の一個隊──。
それが、皇帝に溥儀雷がいる部屋にずかずかと入り込んできたのだ──。
「釘鈀、劉旺──。これはお前たちの仕業か──。お前たちは、自分たちのやったことがわかっておるのであろうな──」
司馬進と絡み合って倒れていた溥儀雷が起きあがって怒鳴った。
しかし、司馬進については近衛隊が群がり、武器を取りあげて身体を拘束した。
一方で宝玄仙の道術で壁に叩きつけられた王允については、手枷を嵌めてから、身体を起きあがらせている。
王允の手首にはめた枷は、道術を封じる効果があるのだと思う。
近衛兵たちがそんなことを言い合っている。
司馬進についても、王允についても、最初に入ってきた近衛隊によって部屋の外に連れ出された。
近衛団の一隊については、一度全員が部屋の外に出いていった。
「陛下、申し訳ございません。釘鈀皇子の客人の沙那殿を不当にも誘拐した王允と司馬進については逮捕いたします……。また、お恐れながら、沙那殿はこちらで保護させていただきます」
劉旺が溥儀雷の前に片膝をついて言った。
「なっ──」
溥儀雷が絶句している。
「それから、陛下……。今後のことですが、これからは政務に戻る必要はございません。陛下の負傷を癒すための養生先として、帝国の南域にある水晶山を準備しております。そこで、心置きなく治療に専念されてください──。無論、皇帝職の座は辞去していただきます。帝国の政事については、この釘鈀が引き受けますのでご安心ください」
今度は釘鈀が言った。
「す、水晶山だと──。あれは流刑場ではないか──? お、お前、自分がなにを言っているのかわかっておるのか、釘鈀──? お前は気でも狂ったのか──」
溥儀雷が怒鳴った。
沙那も驚いた。
これは謀反だ──。
この第二皇子の釘鈀は、皇帝の溥儀雷に対して反乱を起こしたのだ。
沙那は呆然としてしまった。
「気でも狂ったのは、陛下なのではありませんか? 宮廷の者は、陛下の度の過ぎた女遊びにあきれ果て、心を手放しております。この劉旺をはじめとして、主立つ大臣もすでに、陛下の隠棲に同意しております。お恐れながら、いま、この場から、すぐに水晶山に移動して頂きます」
釘鈀は言った。
そして、片手をあげた。
すると、劉旺が立ちあがって皇帝の身体を押さえた。
溥儀雷は抵抗したが、劉旺が強引に左右の指から強引に一個ずつの指輪を抜き取った。
劉旺が指輪を釘鈀に手渡した。
釘鈀がそれを自分の指に嵌める。
よくわからないが、あれは皇帝の地位を受け継ぐための象徴的な物であるか、あるいは皇帝としての道術を保証する霊具なのだろう。
溥儀雷は呆然としてしまっている。
「陛下、水晶山までは私自らが責任を持ちまして、お供仕ります。すでに新たな道術師隊による『移動術』の準備は整っております。支度のための猶予を半刻(約三十分)お取りいたしますので、それまでに出立の準備をお願いします。せめて、服くらいはお身につけください」
劉旺がにやりと笑った。
「ふ、ふざけるな──。余は認めん──。お前を皇子の地位から外す、釘鈀。余は皇帝だぞ──。皇帝なのだ」
「元皇帝を連れ出せ──」
劉旺が怒鳴った。
すると、一度部屋の外に出ていた近衛隊が再び部屋に入ってきた。
まだ怒鳴り続ける溥儀雷を強引に外に連れ出していく。
劉旺がそれについていった。
部屋には沙那と宝玄仙と釘鈀がだけが残った。
「ご、ご主人様……」
沙那はなにを言ったらいいかわからなくて、それだけを言った。
「まあ、貸しにしとくよ、沙那──。それにしても、この釘鈀というのは、澄ました顔をして、とんだ悪党だよ。この男は、もう一年以上も前から、自分が皇帝に取って替わる準備をしていたんだよ。それで、ひそかに、あの溥儀雷の捨てた
「人聞きが悪いですね、宝玄仙殿。俺は純粋にみんなを助けただけですよ。先日の劉姫殿のこともね……。いずれにしても、いまは大事な時です。我が帝国は、北を魔域と呼ばれる亜人たちの世界に接し、その魔域の乱の影響が次第に我が帝国にも及ぼうとしています。先日の闘技場の騒乱のときのようにね──。我が父のような乱れた皇帝では帝国が滅びます。この地は亜人のものになってしまいます。それをさせないためには、父に隠居してもらうしかなかったのです」
「まあ、そういうことにしとくよ。決して、単純な野心のためだけに、父親に反乱を起こしたわけじゃないと言いたいんだろう、釘鈀?」
「そういうことですね」
釘鈀がにっこりと笑った。
「ところで、沙那──。ゆっくりしている暇はないよ──。向こうに行っている孫空女と朱姫から連絡が入ったよ。
宝玄仙が言った。
人質交換というのは、素蛾を助けるために、こちらから九霊聖女に仕掛けた申し出だ。
こっちで捕えている黄獅姫と、向こうが連れていった素蛾の身柄をお互いに交換しようというものだ。
黄獅姫が九霊聖女にとって、かなり重要な存在であることはすぐにわかったので、この申し出には必ず乗ってくると思った。
それで、この帝都に潜んでいた亜人の
だが、結局のところ、九霊聖女のいる連環城に潜入した孫空女と朱姫の情報により、素蛾は自力で脱出したことがわかったので、こちらとしては、もう人質交換の必要は消滅している。
しかし、こちらが素蛾の脱出を承知していることをまだ九霊聖女は知らないようなので、そのまま実行することにした。
それが九霊聖女を捕える絶好の機会であるからだ。
九霊聖女さえ捕えてしまえば、ほかの部下たちはなんとでもなる。
もともとは、魔域の入口部の領域は、金角に味方をしていた南山大王の支配域だったのだ。
金角について、さらに事情を明確にするためには、どうしても魔域に入らなければならない。
とにかく、沙那たちが魔域に入るにあたって、九霊聖女の存在は邪魔でありすぎる。
「……それから、沙那、ついに黄獅姫が吐いたよ。あいつ、なにかを隠しているかと思ったら、これだったのさ」
宝玄仙がくすくすと笑いながら、沙那の前に手のひらをかざした。
すると、そこに一個の透明の玉が出現した。『取り寄せ道術』のようだ。
「なんですか、これ?」
沙那は首を傾げた。
「この球体こそ、南山大王そのものさ。まだ、封印されて眠っているけどね」
宝玄仙が笑った。
(第115話『好色皇帝』終わり、第116話『人質交換の罠』に続く)