砂が落ちていく……。
足元の地面に沙那は沈もうとしていた……。
沙那はもがいた。
まったくの全裸だ。
だが、手で這いあがろうとしても、つかみどころのない砂は沙那の足元に落ちる砂を増やすだけで、沙那は沈んでいく砂の地面から逃げることができない。
やがて、頭の上まですっぽりと地面に沈んだ。
沙那は懸命に顔を上にあげて、鼻と口を地面の外に出そうとした。
しかし、いきなり身体を包む土が無数の男の性器に変わった。
沙那は悲鳴をあげた。
だが口を開くと、その性器が入り込んでくる。
沙那は先端から精を滴らせている男根の海に包まれ、その中に身体を没しさせた。
息が……。
沙那の意識は次第に遠くなっていった。
そのとき、顔に当たるものが水に変わった。
やはり、息ができない……。
鼻と口に当たる水が息を邪魔をする……。
…………。
…………。
…………。
「がっ──。はああっ──。がっ、はっ──」
眼が覚めた。
その瞬間に大勢の笑い声が沙那の耳に入ってきた。
顔に当たっているのは尿だ。
仰向けになっている沙那の顔に三人の亜人男が小便を上からかけていて、それが鼻と口に当たって息を妨げていたのだ。
「や、やめ……」
沙那は慌てて、手で顔を覆おうとしたが、革紐の圧迫感を背中側の両手首で感じただけだ。
そして、口を開いたために、かけられている尿が大量に口の中に入ってきた。
「えほっ、がはっ、あがっ」
沙那は激しく咳き込みながら口を閉じた。
しかし、慌てている沙那の様子が面白いのか、亜人たちはげらげらと笑いながら、尿を沙那の鼻付近に狙い注いでくる。
そうだ──。
沙那は大勢の亜人兵に輪姦をされている途中だったのだ。
そして、どうやら意識を失ったらしい。
「や、やめてえええっ──」
沙那は大声で怒鳴って、身体を横に転がして尿を避けた。
そのとき、自分の声が信じられないくらいに弱々しいことに気がついた。
「やっと目を覚ましたか。じゃあ、輪姦の続きだ。いいか、順番だからな、お前ら──。ひとりあたりの時間はこの砂時計二回分だ。ちゃんと時間は守れよ──」
仕切り役をしている亜人兵が大声で叫んだ。
すると、後ろ手に拘束されている沙那の身体が、複数の男たちによって抱きかかえられる。
はっとした。
下半身だけ裸になった亜人兵が胡坐をかいて地面に座っている。
その股間には勃起した怒張があった。
「も、もう、いやっ──た、助けて……」
沙那は思わず叫んだ。
身体が信じられないくらいに疲れていてぼろぼろだ。
両手を縛られているのだが、たとえ拘束されていなくても、おそらく沙那はほとんど抵抗できないだろう。
そのくらい疲労困憊の状況だった。
頭も朦朧としている。
なにも考えることができないくらいだ……。
しかし、沙那は両側から太腿を別々の男にかかえられて、脚を大きく開いた状態で膣を胡座の上の怒張に乗せられていった。
すでに大勢の男たちの精を受けいている沙那の女陰は、それを潤滑油代わりにして、なんの抵抗もなく男の肉棒を受け入れていく。
「あうううっ──」
沙那は男たちに群がれたまま背中をのけ反らせた。
女陰に怒張が割り入っていくときに、内側の肉が強く擦られて凄まじい快感が沙那を襲ったのだ。
全身に弾けた快楽の波に、沙那は男を受け入れながらがくがくと身体を揺らした。
「相変わらず感度のいい身体だぜ──。しかも、これだけの美女だ──。これなら、男の精まみれでも気にもならねえ──。気持ちよく抱けるぜ──」
沙那を貫いている男が腰を上下するように動かし始める。
またもや迸る快感にさらに喘ぎ声をあげた。
その沙那の乳房を別の男が背後から揉みあげてきた。
それだけではなく、男を受け入れている股間の後ろの菊座にも別の男が指を挿し入れてきた。
「ひいいいいい」
沙那は奇声をあげた。
逃げようと思っても身体には力が入らない。
無数の手がよってたかって沙那の身体をあちこちをまさぐりまわす。
もうすっかりと腰が砕けているのに、まるで痙攣でもしているように、沙那の腰は勝手に動き続ける。
「あああ、ああっ、あっ、あっ、や、やめ……ああ、ああ──あはあっ──」
沙那は泣き声をあげた。
次々に起こる快感の波が激しすぎるのだ。
自分を制御できない。
全身のあちこちから湧き起る快楽の渦に飲み込まれる。
身体は骨の髄まで痺れきっている。
それなのに、快感に対する身体の疼きだけが、異常に研ぎ澄まされている。
沙那は全身に襲いかかる愛撫の海に溺れて死にそうだ。
正面の男に犯されながら、周りに群がっている男たちから全身のあちこちを刺激され、それによって起きる官能の疼きが次々に暴発して、沙那を淫情の嵐に包み込む。
「あううっ、あうっ、あひいいい──」
沙那は身体を激しく震わせて天を向いた。
また、絶頂の矢が沙那を貫いたのだ。
快感が弾けて意識が飛びそうになる。
だが、終わらない男たちの愛撫が、沙那をまたもや無理矢理に覚醒させる。
さっそく達してしまった沙那に、周りの男たちは大喜びだ。
そして、股間を貫く怒張がさらに激しく動かされる。
沙那はまたもや絶頂に向かって突き進んでいった。
いつまでこの凌辱が続くのか……。
沙那は男の腰に乗ったまま思った。
もう、周囲を取り巻く亜人兵たちの揶揄や哄笑も頭に入らない。
すでに頭には、もやのようなものがかかったようになっていて、なにもかもはっきりとしない。
全身はぼろぼろで完全に疲れ切っている。
牛魔王軍に捕らわれてかなりの時間が経っていると思う。
銀角の道術が暴走し、突然に牛魔王軍の真っただ中に三人だけで跳躍してしまったのが夕方であり、いまは完全に夜だ。
空に光っている道術の光源の外にある月の位置の変化から考えて、おそらく夜半近くだと思うが……。
この間、沙那はずっと輪姦を受け続けている。
輪姦の相手は、最初は牛魔王がけしかけた傀儡兵という操り兵だった。
牛魔王が首を切断した死骸が起きあがり、武器を取りあげられた沙那たちを襲って強姦をしてきたのだ。
最初こそ、三人で抵抗したものの、疲れも知らず、倒れることもない傀儡兵に、結局は三人とも身体を捕まえられてしまい、服を一枚残らず奪われて凌辱された。
そして、かなりの時間、そうやって三人で犯されていたと思う。
だが、しばらくすると、銀角だけは牛魔王が直接にいたぶるということで連れていかれた。
その連れていかれた銀角については、しばらくは耳を澄ませばどこからか悲鳴のようなものが聞こえていたし、鞭打ちの音もしていたから、どこかで鞭を浴びせらていたのだと思う。
銀角は数年、牛魔王軍団と戦い続けた金角軍の猛将であり、牛魔王の積年の仇敵だった。
しかも、一度は捕えて部下になった巴山虎に下げ渡されたものの、その囚われから脱して巴山虎を殺し、またもや牛魔王に逆らって牙を向けたのだ。
牛魔王にとっては、憎たらしい敵の女ということになる。
だから、牛魔王は直接銀角を苛め抜きたいと思ったのかもしれない。
それに比べれば、沙那も孫空女も、ただの人間族の女であり、息子の紅孩児のことで牛魔王が恨みを抱いている宝玄仙の供であるというだけの存在だ。
それが扱いの違いになり、牛魔王が銀角を連れていくときに、沙那と孫空女の扱いは、亜人兵たちに任せるということになったのだろう。
そのときに、沙那を犯すのが傀儡兵から普通の亜人兵に交代した。
すでに沙那は抵抗する力を失っていて、簡単に革紐で両手首を括られ、大勢の亜人兵に輪姦されることになった。
鋭敏すぎる沙那の身体は、大勢の敵兵に輪姦されるという汚辱の中でも快感の発作を繰り返した。
犯されても犯されても、すぐに身体を悶えさせて快感を弾けさせる沙那に亜人兵たちは大喜びになった。
沙那は大勢の亜人兵から集中的に犯された。
もう、なにがどうなっているのかわからないほどよがり狂った。
そして、ふと思った……。
そういえば、孫空女……。
孫空女はどうなったのか……?
沙那は孫空女がどうなったのか思い出そうとした。
輪姦をするのが傀儡兵から亜人兵に代わったとき、孫空女は亜人兵たちから激しく抵抗したような気がする。
それで怒った亜人兵が、孫空女の両手を革紐で縛って、さらに長い縄を繋いで馬の鞍に結びつけたような……。
「うう……はああ……はああ──」
だが、またもや腰全体から快感とも痛みともつかない痺れが突き抜けて沙那の思考を飛ばした。
沙那は自分の口から獣のような声が迸るのがわかった。
「とてつもない女だなあ──。本当に次々に達しやがる。嬉しくなるぜ──」
沙那を正面から抱いている男が、腰を動かしながら嬉しそうに声をあげた。
「そんなことを感心してねえで早く精を出しやがれ──。もうすぐ砂時計二回だぞ。後がつかえているんだ」
すると、その男に別の男が言った。
「わ、わかっているよ──。だ、だけど……、時間に……関わらず……、一度……精を……出せば……終わりだ……からな──。ぎりぎりまで……愉しませて……もらわ……ねえと……。この女の……股は……本当に……気持ちいい……」
男の腰の上下運動がさらに激しくなり、男がその動きの合間合間に声を出した。
沙那は強烈な甘美感に腰をうねりまわした。
「はぐううう──」
沙那はまたもや耐えきれなくなり、感極まった声を出して快感を弾けさせた。
周囲の亜人兵たちは大喜びだ。
沙那は喘ぎながら、悔しさにうちひしがれた。
こうやってひとりの男を受けるうちに、数回達してしまうのだ。
それを男が交代する度に繰り返している。
沙那は自分の敏感な身体が恨めしかった。
次の瞬間、膣の中で男の怒張が震えた気がした。
沙那は無意識のうちに股間を締めあげていた。
「おううっ」
男が呻いた。
沙那の女陰の中で男の熱い精が迸ったのをはっきりと感じた。
「ふう……」
やっと、男が腰を動かすのをやめた。
沙那はすっかりと脱力して、正面の男に身体をもたれさせてしまった。
「よし、交代だ。次は誰だ──?」
しかし、休息など許されない。
仕切り役の亜人兵の声により、沙那の身体はすぐに男たちからかかえあげられて、股間を男根から抜かれた。
「俺だ──。じゃあ、今度は四つん這いにさせてくれ。後ろから犯してやるぜ──」
誰かの声がして、沙那は言われたとおりの体勢にされた。
「前の穴じゃなくて、尻の穴にしろよ」
ほかの男がからかいの言葉を発する。
「俺はその趣味はねえんだよ──」
沙那の腰を後ろから掴んだ男が言った。
「なら、俺にやらせろ……。さっき指で弄ったとき、その女のけつも随分と柔らかくて気持ちよかったぜ。多分、その女は尻穴をしっかりと調教されていると思う──。俺にやらせてくれ」
「うるせい──。順番を守れ──。お前の番のときに尻でも口でも使ったらいいだろう──」
沙那を犯そうとしている男が叫んだ。
そして、股の下に怒張がすっと近づくのがわかった。
そのとき、数騎の騎馬の足音がしたと思った。
何気なく、沙那はそっちに目を向けた。
「そ、孫女──?」
次の瞬間、沙那は絶叫した。
遠くから近づいてきた騎馬は三騎だったが、その真ん中の騎馬に誰かの血まみれの身体が引きずられていたのだ。
一瞬、なんなのかわからなかったが、それは紛れもなく孫空女だった。
沙那は最後の力を振り絞って、男たちの手から沙那の身体を振りほどき、よろめく脚でその騎馬に向かって駆けた。
沙那に群がっていた亜人兵たちは、あえて沙那を邪魔することなく、沙那が孫空女に駆け寄るに任せた。
そして、沙那とともに騎馬を向かって歩いてくる。
騎馬が目の前にとまった。
馬に引き摺られてやってきた孫空女は、完全に身動きしなかった。
全身はずたずたであり、引きずられたことによって裸身の肌が裂けて血まみれになっている。
死んでいるのか──?
沙那は自分の身体からさっと血が引くのがわかった。
「孫女──しっかりして──」
沙那は孫空女に向かって悲鳴をあげた。
「しっかりしてええ──。死んでは駄目よ──孫女──」
孫空女の身体に取りすがって絶叫した。
そのとき、孫空女の口からかすかな呼吸を感じた。
ほっとした。
生きている……。
しかし、虫の息だ……。
沙那はこの連中に対する凄まじい怒りが込みあがった。
この騎馬の男たちが、抵抗しようとした孫空女の両手に縄をかけて、馬で引っ張りだしたのはかなり前だ。
まさか、あれからずっと馬に縛りつけて孫空女を走らせ続けていたのか?
沙那は顔をあげて、馬からおりてきた男たちを睨みつけた。
「な、なんてことするのよ──。死んでしまうわ──」
沙那は叫んだ。
「抵抗しやがるから悪いんだ──。だが、大した体力だぜ。かなりの時間駆けたんだがな──。この女、ずっと全力疾走に耐えやがったんだ──。だから、随分と遠くまで馬で駆けることになった──。それで、仕方ねえから今度は股ぐらに張形を突っ込んで走らせたんだ。それでやっと馬の走りについて来れなくなってくれたというわけさ。それでずっと引きずってきたからこうなったということだ」
馬からおりた男がげらげらと笑った。
その言葉で、沙那はやっと血まみれの孫空女の股間に革紐が食い込んでいるのがわかった。
確かに、その革紐の内側には女陰に挿入された木製の張形が挿し込んである。
いずれにしても、孫空女は血まみれで、どこが肌で、どこが革紐なのかもわからない状況だ。
息はしているがかなり弱い。
足首も変な風に曲がっていて骨も砕けているだろう。
本当にこの男たちが容赦のない引きずり方をしたというのがわかる。
沙那は腹が煮えくり返った。
だが、同時に孫空女が心配になった。
激しく走ったり、引きずられたりしたわりには、孫空女の息はびっくりするほど静かだ。
まるでもう死にかけているかのようだ。
「お、お願いよ、治療して──。孫女が死ぬわ──」
沙那は叫んだ。
だが、その沙那は大勢の男たちからまたもやかかえられて、孫空女から離された。
また、輪姦の態勢に戻ろうとしている。
「ああ、だめええ──、言うこときく。逆らわない──。なんでもするわあ。だから、孫女を治療してよお」
沙那は亜人たちにひきづられながら絶叫した。