※この作品はR-18です。

嗜虐西遊記【完結】   作:ドン・ドナシアン

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797 謀反の契り

 御影(みかげ)は多少は苦心したものの、なんとか美小淋(びしょうりん)の下着を口だけで膝までおろすことに成功した。

 そこからの続きについては、美小淋が自分で下着をおろして足首から取り去った。

 

「後ろを向けて、お尻を突き出してよ」

 

 御影の言葉に美小淋は愉しそうに跪いている御影の顔に尻を向けるようにした。

 淫らに口を開いた美小淋の女陰はすでに蜜が溢れるばかりのようだった。

 御影はその濡れた花弁ではなく、美小淋の豊かな尻を亀裂に沿って舐めあげた。

 

「ふああっ」

 

 美小淋が大きな声を漏らした。 

 目の前の股間からさらに蜜が流れ出したのがわかった。

 媚薬の香の影響もあるのだろうが、すごい状態だ。

 美小淋の股から漏れ出ている蜜は太腿の内側を濡らすだけではなく、さらに内腿を伝って膝近くにまで垂れ落ちている。

 

 御影は美小淋の臀部の割れ目を繰り返し舐めた。

 特に菊門については執拗に舌で刺激し、尻の穴に舌をほじ入れるような仕草をした。

 美小淋は明らかな身体の震えを醸しだし、大きく鼻を鳴らして御影の顔に尻全体を押しつけるようにしてくる。

 御影は肛門を中心としていた舌の動きをさらに舌先を尖らせて、今度は濡れた股間を押し割った。

 

「あはあああっ」

 

 美小淋は深い嘆息とともに、さらに豊かな蜜を噴き出させた。

 御影はそのまま舌を這わせていく。

 

「尻を自分で大きく開きなさい」

 

 御影は口を一度離して言った。

 

「恥ずかしいわ」

 

 美小淋はくすくすと笑いながら、自ら尻たぶを掴んで左右に押し拡げる。

 御影は尻穴と女陰、そして、その先端の肉芽を舌先で繰り返し往復した。

 

「ああ、ああ、ああっ」

 

 美小淋が奏でる嬌声が甲高いものになった。

 御影は手が遣えないもどかしさをぶつけるように一層荒々しく舌を動かした。

 

 一度昇天させてやるか……。

 御影はそう思って、舌を粘膜の内側に滑り込ませた。荒々しく舌でかき回す。

 

「うふうううっ」

 

 美小淋が前屈みの身体を大きくのけ反らせた。

 しかし、舌を突き入れていた美小淋の股間がすっと離れてしまった。

 

「も、もう我慢できないわ……。来て、御影……」

 

 美小淋が執務用の卓の上に裸身を乗せた。

 卓はかなり広い。女が寝ころぶのに十分な大きさだ。

 美小淋は卓に仰向けになり、大きく脚を開いた。

 御影は苦笑しながら、後手に拘束されたまま卓によじのぼる。

 そして、硬直しきった怒張を美小淋の股間に一気に滑り込ませた。

 

「んんんっ──」

 

 美小淋の口からか細い女の声が漏れ出た。

 律動を始める。

 

「ああ、いいっ、いいいっ──」

 

 美小淋は引きつったような声をあげた。

 そして、大きく腰を降り出した。

 まるで上になっている御影の怒張を下になっている美小淋の膣が擦り動かしているかのようになった。

 美小淋の腰が突き出たかと思うと、ぐいと搾りながら引いていく。

 そうかと思うと、さらに突き出てくる。

 御影も負けじと一回ごとに角度を変えるように動かしてやる。

 美小淋が常軌を逸したように髪を振り乱した興奮状態を表すようになるまで幾らもかからなかった。

 

「も、もっと滅茶苦茶にして──。御影、あなたが好き──好きよ──」

 

 美小淋が感極まったように叫んだ。

 御影は突き出してきた美小淋の腰に合せて、今度は大きく腰を引いた。

 そして、ほとんど抜けてしまうかのようになった幹を美小淋が腰を戻すのに合せて思い切り突き出す。

 一気に美小淋の子宮口付近まで御影の幹の先端が達したのを感じた。

 

「うはああっ」

 

 美小淋はがたがたを身体をわななかせると、泣くような声を出した。

 御影はさらに二度、三度と同じ動きをした。

 美小淋は苦悶の表情をして獣のような咆哮をあげると、腰を突きあげたまま硬直したように数瞬静止した。

 

 かなり激しく達したのは明らかだ。

 美小淋の眼は白目を剥いたようになって、今度は身体を大きく揺らした。

 やがて、断末魔のような声をあげて、身体全体をがっくりと卓に寝かせてしまった。

 御影はそんな美小淋に思い切り精を放った。

 

 美小淋はおこりが起きたように震え続けている。

 精を放ち終わった御影は、ゆっくりと肉棒を抜いた。

 

「これで終わりだなんて思っていないでしょうね、美小淋?」

 

 御影は笑いかけた。

 すると、身体の下の美小淋が畏敬の念に打たれたような表情になった。

 美小淋の両手が御影の腰を抱くように動く。

 その美小淋の両手から霊気が流れ出るのを感じた。

 拘束をされていた道術封じの枷が音を立てて卓に落ちた。

 御影は後ろを向いてそれを拾いあげた。

 

「さあ、次はお前の番よ、美小淋」

 

 御影は美小淋の身体を抱き起して、腕を背中に回させた。

 美小淋は抵抗しなかった。

 ただ上気した顔で荒々しく息をしながら、恥ずかしそうに顔を赤らめただけだ。

 

「そ、それを嵌めたら、今度はわたしが危機に陥るわ……。ここであなたに殺されるのかも……。さっきの仕返しに……」

 

 美小淋が御影に微笑みかけた。

 御影はその美小淋の両手首に道術封じの手錠をしっかりと装着した。

 

「犬のように膝を立てて床にうつ伏せになりなさい、美小淋──。後ろから犯してあげるわ」

 

 御影が言うと、美小淋は後手に拘束されたまま床におりて、尻を高く掲げた姿勢になった。

 御影は美小淋の背中から豊かな乳房を掴むと、それを揉みほぐしながら、すでに三度目の射精に向けた勃起を果たしている肉棒で美小淋の股間をゆっくりと貫いた。

 

 

 *

 

 

「起きないの、美小淋……?」

 

 御影は床の上に仰向けに横になったままの美小淋に笑いかけた。

 すでに御影は服装を整えている。

 それに比べて、美小淋はまだ汗びっしょりの裸身のままだ。

 

「う、動けないのよ……。や、やな人……」

 

 美小淋は下から御影に笑いかけた。

 淫行の道具に使った道術封じの枷は、すでに外して御影が卓の上に置いている。

 

「じゃあ、そのままでいいわ。影女を大王の前に連れて行くのは明日でいいのね?」

 

 御影は苦笑しながら、卓を裸の美小淋の横に持ってくると美小淋を見おろしながら言った。

 

「一応、明日ということになっているわ……。まあ、あの男のことだからいつでも大丈夫よ……」

 

 美小淋が荒い息で乳房を上下させながら言った。

 御影は少し考えた。

 

 牛魔王の情報はすぐに届くだろう。

 お蘭の意識による最後の戦場の状況を考えれば、混乱していた牛魔王軍が雷音院に報せを送ろうとするのに、かなりの時間がかかりそうだった。

 それでも今日の夜には間違いなく届く。

 美小淋のことだから雷音大王への情報は自ら制限するのだろうが、さすがに牛魔王の死を押さえることはできないだろう。

 そうなると、雷音大王も影女という北方帝国の貴族美女どころではなくなる可能性もある。

 それまでにすべてを終わらせたい。

 

「ならば今日の夕方……。それと影女との面会が終わるまで、牛魔王の死の報告はお前で押さえてくれる、美小淋?」

 

「て、手配するわ……」

 

 美小淋はうなずいた。

 そして、裸身を起こした。卓に裸の尻を乗せて、御影に向き合うようにした。

 

「それと、影女との面談のときには、孫女を侍女役とするようにして欲しいのよ」

 

 御影は言った。

 孫女というのは、女人国の性奴隷の集団に混ぜて、御影が潜入させた孫空女の偽者だ。

 ただし、特殊な道術により完全な御影の操り人形になっている。

 大王が気に入っている側女のひとりだ。

 

 後宮における大王には、決まった侍女はいない。

 大勢いる側女が身の回りを交代で世話をするのだ。

 大王はあられもない恰好で側女たちに自分の世話をさせるのが好きなのだ。

 後宮で影女と会うということになれば、雷音大王は側女の誰かにその接待の世話をさせるはずだ。

 

「孫女を?」

 

 美小淋が眉間に皺を寄せた。

 孫女の真の役割を美小淋は知っている。

 わざわざ孫女を指名した意味を理解したのだろう。

 美小淋は考える仕草になった。

 

「……わかった……。ただし、条件があるわ」

 

 やがて、美小淋が御影に言った。その眼元は真剣だった。

 

「……事が終われば、わたしを大王の皇妃とすること──。それを忘れないこと」

 

 美小淋は言った。

 

「問題ないわ」

 

 御影は言った。

 それは以前からの約束だった。

 

「第二に、あなたと結婚の儀を結んでもらう……。その約束をしてもらうわ。いまここで」

 

 美小淋は言った。

 これには御影は驚いた。

 

 結婚の儀というのは道術契約のひとつであり、男女の魂を重ね合わせて夫婦というひとつにするという霊気の縛りだ。

 これを交わせば、魂が結びついてしまい両者は離れられなくなる。

 一生だ──。

 心を離れさせようという意思が消滅するのだ。

 

 道術契約を結べば、美小淋は一生、御影の妻ということだ。

 二度と離れられなくなる。

 結婚の儀とはある種の操り道術といえなくもない。

 それにより、心の自由の束縛を受けるからだ。

 

「……大王の皇妃となるお前が、あたしと結婚の儀? それは不義もいいところじゃないの?」

 

 御影は笑った。

 

「それは表向きよ──。わたしは一生あなたに添い遂げるつもりよ──。それとも、その気がない?」

 

 美小淋が試すような表情をした。

 だが、御影はその視線の奥にある美小淋の厳しい表情に気がついた。

 

「まさか──。もちろん、問題はないわ──」

 

 御影は慌てて言った。

 無論、問題は大ありだ。

 なによりも、御影はこんな亜人女と結婚の儀を結んで、魂を混ぜ合わせるということをしたくない。

 こんな亜人女など使い捨てだ。

 ただ利用しやすかったから使っているだけだ。

 

「……問題はないけど、大王との婚姻の儀のときに、ほかに道術による結婚の結びを交わしていないかどうかの霊気審査があるわ。そのときに、すでにお前がほかの男と結婚の儀を結んでいてはまずいわ」

 

 御影は咄嗟に言った。

 それは事実だ。

 

 大王が正妃を迎えるとなれば、それなりの正式の儀礼が幾つもある。

 その中には、妃となる美小淋に対するさまざまな資格検査というものもある。

 当然、美小淋の魂が結んでいるすべての霊気契約は調べられる。

 そのときに、すでに結婚の儀を結んでいるなどということがあっては、大王の正妃になるのは不可能になる。

 

「わかっているわ。だから、ここでかわすのは通常の道術契約でいいわ。あなたの計画が成就した後、わたしとあなたは結婚の儀をかわす──。ここでそれをしてくれれば、わたしはあなたの道具になって、あなたの野望を手伝うわ」

 

 美小淋は言った。

 それならば問題はない。

 

 結婚の儀を結ぶまでは、御影の魂は自由意思を失わなくてすむ。

 ただ、野望成就のときに、結婚の儀の誓いをすることから逃げられないだけだ。

 また、結婚の儀とは異なり、通常の道術契約ならいくらでも資格審査の時にも誤魔化せる。

 契約を結んでいることはわかるだろうが、その内容まではわからないからだ。

 

 御影は片手を出した。

 美小淋が卓からおりて、その手に自分の手を重ねる。

 

「あたし御影は、大願成就の末には、この美小淋と結婚の儀を結ぶことを約束する」

 

「わたし、美小淋はそれを受け入れるとともに、御影の大願成就に協力することを誓う」

 

「結ぶ」

 

「結ぶ」

 

 お互いの霊気が強く絡み合い、御影の心を拘束したのがわかった。

 道術契約は両者の契約行為だ。

 どんな者でも、お互いの完全な同意がなければ、道術契約を解除はできない。

 これで、御影の野望が成し遂げられたときには、御影は絶対に美小淋と結婚の儀を結ばなければならなくなった。

 一方で、美小淋は絶対に御影を裏切れない。

 道術契約で誓ってしまったからだ。

 美小淋がにっこりと笑った。

 

「これでわたしとあなたは完全な共犯者ね」

 

 美小淋は満足そうだった。

 御影はうなずいた。

 

「……ところで、わたしも最終的な踏ん切りがついたわ。わたしのところに牛魔王の死が伝わると同時に、雷音院の近習のうち牛魔王派の筆頭五人を獄に繋ぐことにするわ」

 

 美小淋はさらりと言った。

 

「罪状は?」

 

 御影はなんとなく訊ねた。

 すると、美小淋は面白い冗談でも耳にしたかのように声をあげて笑った。

 

「あなたも青いことを口にすることがあるわね。この雷音院で後ろ楯の力を失った政敵を捕縛するのに、罪状が大事とは思わなかったわ。連中の罪は牛魔王という男を担いだことよ。まあ、実際には謀叛を企てたとでもしておくわ。証拠なんか必要ないし」

 

「そうね。確かに、罪状も証拠も重要ではないわね」

 

 御影は言った。

 重要なのは、美小淋が牛魔王の死の機会を利用して政敵を一度に排除し、この雷音院の権力を完全に握ろうとしているということだ。

 そうなれば、もはや、雷音院における美小淋の権力はまったく揺るぎのないものになるだろう。

 

「わたしにしても、あなたにしても、明日の朝までにすべてが終わるわね」

 

「確かに」

 

 御影は頷いた。

 

「ところで、あなたには一応は、正式に届けてある妻がいるわね。もちろん、結婚の儀は結んでいなかったようだけど」

 

 正式に届けてある妻というのはお宝のことだ。

 雷音院には、御影の正妻ということで届けてある。

 雷音大王の近習や側近などの家臣には結婚はすべて大王の許可がいる。

 だから届けてある。

 

 それに、御影が作った生命体とはいえ、途方もない霊気を帯びた存在だ。

 御影を裏切らないためにも、正式の妻だという立場を与えることが必要だった。

 さもないと、いくら洗脳しているとはいえ、宝玄仙と同じ魂を持っているあの女はどんな暴走をするかわからない。

 

 いまは、お宝は御影の正妻だという保障があるから、絶対に裏切ることはない。

 美小淋がお宝と御影になんの関係もないと安心したのは、いまの道術契約が成立したからだ。

 もしも、すでに御影が誰かと結婚の儀を結んでいれば、美小淋と結婚の儀を結ぶという道術契約は、御影の魂が受け入れず拒否されてしまう。

 

「お宝のことね?」

 

 御影は言った。

 

「あれを早急に処分してくれる? わたしとの約束の証として──」

 

「処分?」

 

「殺して──。それが雷音大王を裏切るわたしの条件よ」

 

 美小淋が強い視線で御影を睨んできた。

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