※この作品はR-18です。

聖娼館ハルトゥム   作:Anacletus

107 / 318
エロ突入までもう一話挟みます。その後、ダブルでエロが開始かもしれません。


第三章十九節★

第三章十九節「患うもの」

 

 弾けるような水中華。

 湧き出す泉より立ち上る揺らぎは水底に燦爛と光を運び。

 蒼き空を映して見せる。

 薄ら緑の藻が這う岩場。

 水蟲達の集う流れ溜り。

 水に潜る翼。

 遠く高らかに舞い上がる煌めき。

 果て無き世界へと落ちていく鱗。

 井の中の蛙。

 啼くは灰色の獣か。

 

―――何もかもが変わってしまった―――。

 

 朽ちていくものは流れず。

 奔り続ける痛みを慰める者は無い。

 永劫の闇に落つる白き彼方。

 求めて旅立つ者達は水と泡に消えて。

 御霊すらも貶められた。

 子等は育たず。

 黒く濁る者は腐水に沈んだ。

 

―――だから、必要だった―――。

 

 おお、聖なるかな。

 ああ、正なるかな。

 暗き海より出でしもの。

 果ての先より来るもの。

 導きたまえや。

 我らの事を。

 母にも満ちぬ者共に祝福の息吹を。

 さぁ、満ちるものを糧として。

 嘆くものを糧として。

 往きましょうぞ。

 あの乾き果てた大地穢す者共の下へ。

 

―――折り重なり、膨れた骸の上にたおやかな笑みで女は細い手を伸ばす。

―――殖えて満ちよと腐り落ちる肉を愛しき我が子に与えながら。

―――もう寿命が尽きようとする濫觴(らんしょう)。

―――黒き河の始まりとして。

 

「ら~~~~~~~~~~~」

 

 黒い己の手を見てウル・エイフォン・バーゲルは目が醒めた。

 

 *

 

 それで先生。

 娘は、あの子の身体は……。

 

「はい。詳細な検査の結果。お子さんは……かなりの肉体改造を施された事が分かりました」

 

 か、改造!?

 だ、大丈夫なんですか!!?

 

「あまりご婦人にはお聞かせ出来ない内容なのですが、よろしいですか?」

 

 はい!!

 お願いします!!

 あの子の事を母が知らずに何が出来ましょうや!!

 

「では、端的に申しまして。血統としては子も孕めますし、産めます。しかし、固体としてはもう通常の亜人とは異なる存在になったとお考え下さい」

 

 そ、それはどういう事なのでしょうか!!?

 

「お子さんの身体は人間としても亜人としても、もはや異質。まず内臓器官が完全に変質しています。内部の魔力線画像をどうぞ」

 

 これは……あの子の体は一体どうなって?!

 

「心臓がまず二つ。更に肝臓、膵臓、が二つ。肺は同じ容量ですが四つに分裂しています。更に消化器官ですが、胃から下。小腸大腸盲腸どれもありません。胃は残っていますが形が瓢箪(ひょうたん)型に変質しており、簡易の食物摂取検査で高次の消化能力を備えている事を確認しました。これは物質的な栄養素以外は全て魔力還元で摂取する型の胃だと推測されます。つまり、内臓はほぼ全てに―――」

 

 聞いている事も出来ず。

 閉まらなくなった胸元もそのままに制服のまま外に出た。

 身体は動く。

 魔力も満ちている。

 ならば、躊躇する事は無く。

 四階の病室の窓から飛ぶ。

 誰にも見られたくなかった。

 屋根を裸足で踏み締めて。

 冷たい瓦も気にせず。

 走れば、一日前の自分では考えられない程に速く。

 

「―――ッ」

 

 化物に作り変えられた身体が悍しく。

 脳裏に浮かぶのは夕方に届いた無事との報。

 去来する何もかもを受け止め切れず。

 ただ、良かったと一言で通信を切った。

 病院に駆け付けて来た母は泣いていた。

 父も親類も来なかった。

 何を、どう言えばいいのか。

 分からず。

 ただ空っぽのまま頷いていた。

 

(どうすれば……はは……どうするも何も……もう…わたくしの身体は……)

 

 生きなければならない。

 たった二人の部員達。

 救われたのは命すら掛けて戦ってくれた故。

 しかし、生きたところで戦えるだろうか。

 息をするだけで心地良く。

 下着を身に付けているだけで感じ。

 ただ存在するだけで淫らな生き物。

 そんなモノが戦えるはずがない。

 化物に奥底まで弄られた身体。

 肉紐達が目覚める前から作り変えていた。

 あんなにも悍しい物体の中で何をどうされたのか。

 

(合わせる顔なんて……)

 

 もう“九十対十(ナインティ・テン)”でもなければ【王狐(ヴルペス)】でもない。

 

 化物に弄くり回された牝。

 例える必要も無い。

 

 自分がそういうものになってしまったという自覚が涙も出ないくらいに胸を虚ろにした。

 

 生きていける。

 生きていけてしまう。

 

 だが、其処にいるソレは果たして自分だろうか?

 

 決意も誓いも壊されて。

 身体も心も穢された。

 

 これからどれだけの怯えと後悔に苛まれていけばいいのか。

 

 死んでいるより、生きている方がいいと他人は言うかもしれない。

 

 しかし、生きている事が死ぬよりも辛ければ、それは生きていると言えるのか。

 

「…………」

 

 何も考えたくなくて。

 

 がむしゃらに走れば、見えてくるのは己の部屋。

 

 屋根の上。

 高く高く。

 早く早く。

 そう手を伸ばせば。

 

 何mかも分からない高さを越えて部屋のベランダに手が掛かる。

 

 まるで何かに追われているような焦燥。

 砕けてしまいそうな意識。

 駆け込んだ先は寝台。

 毛布を頭から被って。

 襲ってくる幸福感を、淫らな欲望を、知らないと。

 何度も何度も否定して。

 朝が来るより先に狂っていられたらと夢想して。

 頭を抱えて震えた。

 生き恥なんて生易しい醜態。

 学校にも行けない。

 家にも帰れない。

 

 このまま何もせず岩のように固まってしまえたら、どんなにいいだろうかと。

 

 そう思うのに心臓は動き。

 弄られた身体は熱く。

 涙は止まらなかった。

 

 生きる事が辛くなる日が来るなんて思いもしなかった。

 

 どうする事も出来ない。

 運命だと言われて頷けない。

 楽になれない。

 

 苦しい。

 辛い。

 恐い。

 哀しい。

 見て欲しくない。

 

 誰にも自分を知られたくない。

 

 砕け散りたいのに……そうは……出来ない。

 

『ぅ……っ……っ……』

 

 弱くて。

 情けなくて。

 寂しくて。

 助けを求めたいのに求められなくて。

 生きているのだからと。

 命まで掛けて助けてくれたのだからと。

 それでも身体を苛むものを否定し切れなくて。

 

『わたくしは……わたくしは……っ』

 

 そんな時だった。

 声が掛かったのは。

 

「消えちゃいたい?」

 

『―――』

 

 もう繕う事すら、出来なかった。

 

 *

 

 少年は毛布を被って無言で震える小山に少しだけ安堵した。

 

 目覚めれば家。

 夕暮れ時の寝台。

 横には白いメモが一枚。

 身体は大切にと見慣れた後見人の文字。

 それに感謝して。

 

 少しボンヤリとしていれば、下で小さな鐘(ベル)の音。

 

【崩燼機関(ソルヴァス・エンジン)】製の通信機を取ると、相手は鬼女(エンシェン)。

 

 無事だとの報は伝えられていたらしく。

 良かった良かったと大いに労われて。

 また頼まれた事を引き受けた。

 依頼は病院から消えた病人の介助。

 

 大怪我をしたばかりの奴に頼むのは気が引けると前置きされながら、友人の事をどうかお願いすると託された。

 

 本人に掛けられた魔術で追跡は既に終わっているとか。

 部屋に知り合いが入ったら、自殺しかねないとか。

 身体を弄り回された事が衝撃(ショック)だったらしいとか。

 諸々を話されたものの。

 特に配慮しろとも言わず。

 通信越しの声が伝えたのは傍にいてやって欲しいとの一言。

 少年はただ、頷いた。

 

「…っ……っ…っ……」

 

 鍵も開いた部屋の中。

 無言で震える柔らかな布。

 鋼の鎧には程遠く。

 傷付く者を慰めもしない。

 それでも逃げ込む場所が、そこしかなかったのか。

 孤独に耐える姿はただの少女。

 剥がされた鎧の中身は何て事ない。

 誰かを求める誰もと同じ。

 だから、言うべき事は一つだけ。

 

「しばらく、傍にいるから」

 

 一歩踏み出せば。

 

『こ、こな、来ないッ、でッッ!!?』

 

 二歩踏み出せば。

 

『く、来るな!? 来る、なっ!! わ、わたくしに!! ちか、づか、ないで!!?』

 

 三歩踏み出して寝台に座る。

 

『―――』

 

 横の小山は何も言えなくなった様子で小さくなった。

 

 嗚咽が漏れて。

 夜は更けていく。

 何分。

 何十分。

 何時間。

 そうしていたか。

 

 初めて声が掛かったのは窓から風が吹き込んだ時だった。

 

『……どうして……』

 

「傷付いてる人を見たら、声って普通掛けない?」

 

『―――わ、わた、くしは……」

 

「僕は君に慰めの言葉を掛けてあげられる程、話が上手いわけじゃないし、君を安心させてあげられるよな情報だって持ってない。それどころか。君に命を取られそうになって部活に入った挙句。どうしてか神様に捕まってる君を助けるのにちょっと大怪我したりもした」

 

『――――――』

 

「でも、僕が今一番聞きたいのは君がどうしてああいう事に首を突っ込んだのかとか、君が掴まってる間に何をされたのかとか、そういう事じゃない。ただ……」

 

『……ただ?』

 

「君がこれからも武芸術部をやるのかどうか」

 

『ぶ、げいじゅつ、ぶ?』

 

 初めて聞いた単語を反芻する子供のように返されて。

 

 少年は頷く。

 

「君が言い始めたから僕は部に入った。君がもう止めるなら、僕にはいる理由が無い」

 

『……それは……』

 

「君はどうしたい?」

 

『そんな……だって、もぅ……わたくしは……』

 

「言い訳はいい。君の人生とか、君の身体の事とか、君がどう傷付いたとか、そういうのは君の問題で僕は解決してあげられないし、強要出来ない」

 

『……ぁ……っ………………』

 

 言い掛けて。

 何も言い返せず。

 

「決められない?」

 

『……わたくしの事……何も知らない……くせに……』

 

 何とか紡いで。

 小山が出ていけとばかりに感情を表明する。

 

「君はウル・エイフォン・バーゲル。二年の有名人。武芸術部の部長。それ以外、君に何かあるって言うなら聞くよ?」

 

『な、に…あ、ある…ッ…それ…は…』

 

 ウルが言葉に詰まったのも無理は無い。

 少年が言った事以外に自分というものが思いつかなかったからだ。

 

「戦う事がそんなに大事?」

 

『そ、んなのッ』

 

 決まっている。

 その一言がウルの口からは出てこなかった。

 

「戦ったって守れるものなんか多くない」

 

『?!!』

 

「本当に大切なものって戦わなくちゃ守れないと思う?」

 

 決まっている。

 戦わずして何も守れはしない。

 

 嫌という程にそれを噛み締めてきた彼女だからこそ、少年の言葉に反駁(はんばく)した。

 

『当たり前、ですわ!!?』

 

「確かに戦わなきゃ守れないものはあるよ。でも、戦って守れるものなんて世の中には数える程しかない。僕はそう思ってる」

 

『それはッ、貴方がッ!!? あ、貴方だからッ!!?』

 

「じゃあ、君に気分の良い朝が守れる?」

 

『何、を……?』

 

 少年の言わんとしている事がウルには分からなかった。

 

「僕の朝は居候をしてる家の子が起こしてくれて始まる。起こさないように静かに足を運んで。わざわざ顔色を窺ってから眠そうなら少し待っててくれる。起きたら、後見人の人が用意してくれたタオルを使って、張ってくれたお湯で顔を洗う。それが終わって制服を着たら、用意された朝食を皆で取って、起こしてくれた子と一緒に登校する」

 

 何を言っているのか。

 言われているのか。

 理解しないと。

 理解したくないと。

 

 聡明な貴族の子女は込み上げてくる否定を口の奥へ飲み込んだ。

 

「登校する時、花壇の花はいつも水玉を葉に浮かべて朝日を映してくれる。歩く途中、柔らかい麺麭の匂いがして、ご飯食べたばっかりなのにねって、登校する子と僕は笑い合う」

 

 少年の言う日常。

 

 その豊かさが、少年の紡ぐ柔らかな日常が、ウルも目に浮かぶようだった。

 

「誰かの為に毎朝早く起きてお湯を張ってくれる人。朝食を用意する人、一緒に食べてくれる人、登校する人、花壇に水をやる人、麺麭を焼く人、彼らは戦って僕の朝を守ってくれてるわけじゃない。でも、僕の気分の良い朝は誰一人欠けてもやって来ない」

 

『――――――』

 

 ウルが硬直する。

 自分の朝はどうだったか。

 一人で起きて。

 昨日買った味気なく硬い麺麭を齧り。

 機械のように髪を梳かし。

 身体と顔を風呂で磨いて登校する。

 そこに気分なんてものは無い。

 

 毎日のように戦う為に戦い続ける為に学び、食べ、鍛える日々。

 

 まるで機械を磨くようなものだ。

 

 何でも一人で出来るのだと鼻を高くする事はあっても、無味無臭なまでに生活は無色。

 

 華の一輪も飾らない部屋。

 

 必要最低限の生活雑貨と無骨な武具と制服と寝台と家具。

 

 不自由は無い。

 

 だが、其処には柔らかな営みなんて一欠けらも有りはしない。

 

「君はきっと優しいから、誰かの為に戦ってるんだと思う。でも、君が疲れてるのは守り方を間違えてるからじゃない?」

 

『まち、がえてる…?…わたくしが…わたくしの…今までが……間違い?』

 

「君が本当に守りたいものは戦わなきゃ守れないもの? 君が死んだり、傷付いても、本当に守れたって言える?」

 

(……お父様とお母様の笑顔を……わたくしは……ただ、もう一度……)

 

「僕には戦う事しか出来ない。でも、死なない体も、朽ちない心も、不死者の能力も、君が言う強さの源は一度だって自分の朝の為には役立てられなかった。戦って得られる名声やお金。あるいは人々からの畏敬。そういうのが大事だって言うなら、君は確かにソレを得たかもしれない。だけど、戦って得られるものだけで何かを守ろうとして疲れてるなら、君が守りたいものは、君が望んだ事は、きっと“戦う”なんて簡単な方法じゃ守れない」

 

 静止した空気。

 毛布がカサリと落ちた。

 

「わたくしは……ただ……父と母に…笑って…欲しくて……貴族の誇りを取り戻せたらきっと……そう、思って…」

 

 涙の跡も瞳も赤く。

 俯いて。

 歯を噛み締めて。

 唇を引き結んで。

 拳を白くして。

 何処にでもいる子供のような泣き顔で。

 ウル・エイフォン・バーゲルは告白する。

 誰にも言わなかった。

 言えなかった胸の内。

 己を殺し続けてきた峻厳なる自己規律。

 

 その到達した答えが間違いだなんて、捧げてきた時間が無為だったなんて、認められるはずもなく。

 

「そんなの…あんまり…ですわ……そんな、の……ぅ、ぅぁ、うぁあああ゛ああ゛あ゛ああああああ―――」

 

 零れる涙は今日も深い霧に溶ける蒼に照らされて。

 銀の河の下。

 ポタポタと毛布に滴る。

 

「……」

 

 そっと手を当てて。

 

 何度も頭を撫でながら、少年はウルが泣き止むまでそうしていた。

 

 やがて、泣き終わってグシャグシャになった顔へハンカチが差し出される。

 

 それを受け取った手付きは少しだけ力が戻っていて。

 

「どう? 泣いてスッキリした?」

「…ぐす………………貴方は最低です……」

 

 蚊の泣くような声で言われて。

 嬉しそうに少年は頷く。

 

「良かった。少し元気になったみたいで」

 

「……最初から、貴方は無礼で……強くて……でも、わたくしよりずっと……大人なのですね……」

 

「それ流行ってたりする?」

「?」

 

「いや、知らないならいいんだけど。とりあえず落ち着いたならお風呂にでも入って眠るといいよ。大体、嫌な事なんてそれで忘れられるし」

 

「馬鹿にして……乙女と貴方のような無礼者を一緒にしないでください……」

 

「それくらい口の悪い方が何だか安心する」

 

「わ、わたくしは口が悪いのではなく。じ、事実を言ってるだけで!?」

 

 片手が。

 涙の跡。

 顔に触れた。

 

「――――――」

 

「そろそろお暇(いとま)するよ」

 

「……不思議な人ですわね……自分を殺そうとした者を助けたり……励ましたり…貶したり…」

 

「さっき言ったけど、僕には戦う事しか出来ない。誰かみたいに戦わない方法で何かを守れたらって思うけど、結局最後は力に頼るしかなくなる。だから、ちょっと君が羨ましいなって、此処で朽ち果てて欲しくないなって、そう思ったんだ……それだけ……」

 

「その“それだけ”は……わたくしに……気付かなければならなかった事を…教えてくれました……」

 

「買い被りだよ。僕には何も無い。誰かの智識、誰かの言葉、本の受け売り、そんなのばかりで……僕と言えるものなんて殆ど無い。何かを変える切っ掛けは与えられるかもしれないけど、変わっていくのはその人自身の力なんだから……」

 

 指がそっと引いていく。

 

「君には僕と違って、これから誰かを幸せにする力がある。その資格もその覚悟もその願いも」

 

「そんな……」

 

「君は自分の力で自分の道を往ける。今は迷ってても、一つずつ焦らずにやってみればいい」

 

 少年が自分の仕事は終わったとばかりに立ち上がろうとした時だった。

 

「ぁ……」

「?」

 

 ウルの手が制服の端を掴んで。

 

「そ、その……もう少し…いてください……わたくしが…もうちょっとだけ…落ち着くまで…」

 

「いいの? 一応、もう遅い時間帯だけど」

 

 コクリと頷いて。

 自分の姿が急に恥しくなったウルが涙の跡で赤い頬を更に染めた。

 

「お風呂に…入ってきますから……その…此処に……」

「じゃあ、ちょっとお邪魔するって事で」

「はぃ……イクス……」

 

 ようやく寝台からモソモソと降りて。

 

 自分の足が埃で黒くなっている事に気付いたウルは早足で浴室へと向かった。

 

 *

 

 制服を脱いで。

 

 狭い浴室で【崩燼機関】製のシャワーの突起を捻れば熱い湯が雨と降る。

 

「……イクス……」

 

 言葉を舌に乗せると。

 

 口内で感じる熱や甘い感触も何故か素直に受け入れられた。

 

 ウルは石鹸で全身を洗い。

 

 湯の熱で誤魔化した身体の痺れにきゅっと唇を噛んで堪える。

 

 制服のボタンが閉まらない程にだらしなく膨れてしまった乳房。

 

 乳輪も乳首も肥大化してしまった。

 

 桜色のソレは僅か指が触れるだけ、湯を当てるだけでも腰の奥を熱くして。

 

 パタパタと流れる水の勢いに股間の膨れた陰核(クリトリス)がジンジンとウルの体温を上げていく。

 

 変えられてしまった身体。

 戦えもしないだろう忌々しい肉体。

 

 本来なら、忌避する快楽も今は、今だけはウルの中で静かだった。

 

 それは名前があるからだ。

 一つの名前。

 少年の名前。

 

 呼ぶだけで湯が当たるより、指が触れるより、身体の芯が高ぶる。

 

「イクス……イクス……」

 

 きっと、こんな気持ちになるのは身体のせいだと言い訳して。

 

 寒々しかった胸の奥。

 

 快楽よりも確かに温かく燈るものを彼女は確認する。

 

(最初からずっと、わたくしの目は曇ったままだった……彼が言ってくれた事……わたくしが本当にしなければならなかった事……諦めて、投棄てて、何度失望されるような姿を晒したか……)

 

 少年を越えれば手に入る強さ。

 それで自分は何をしたかったのか。

 変わらなくても強くなればいいと。

 変われなくても強くさえあればいいと。

 全てを他人のせいにして。

 何もかも自分は悪くないと。

 そう、頑なに誰かを傷つけようとした。

 受け止めてくれたのは少年。

 例え、殺されたって文句は言えない程に無礼なのは自分。

 出会いからしてそうだった。

 

(わたくしは……褒められる事にすら、敵意を持って接した……誰の為でもない……わたくしが振るった暴力は……父でも母でもなく……わたくし自身の自己満足と欺瞞と焦燥の為だった……)

 

 今からでも遅くないだろうか。

 

(謝らないと……)

 

 突き動かされるようにウルはお湯を止めた。

 狭い浴室の端。

 畳まれてあるタオルで身体を拭って。

 肉体の高ぶりも受け入れて。

 白いバスローブを羽織り、部屋に戻る。

 少年は待ってくれていた。

 

 ただ、少しだけ眠たげな様子でとろんと目を細め、首を傾がせていて。

 

「イクス?」

「ぁ……ごめん。ちょっと、今日はまだ身体の調子が……」

 

 少年の横。

 同じように寝台へ腰掛けて。

 ウルはまた心に滲む不安を自覚した。

 

「大丈夫ですの? わたくしの救出で受けた傷が痛むのでは……」

 

 安心させるように少年がゆるゆると首を横に振る。

 

「ちょっと魔力が足りてないだけだから」

「魔力が?」

 

 彼女の瞳は少年の肉体に充溢した魔力の波を捕らえている。

 

 その身体の魔力の漲りを彼女は傍で十分に感じていた。

 

 だからこそ、その言葉に疑問が浮かんだのは当然だった。

 

「僕の身体って自分の魔力じゃ肉体を維持出来ないらしくて。誰かに魔力を貰わないと戦った後、自分の魔力は残ってても調子がちょっと……」

 

「それは…その…貴方の言っていた不死者という事と?」

 

「うん。まぁ、戦い方とか見てる人にはバレちゃうと思うけど、僕は亜人でも人間でもないから……」

 

「どうすれば、魔力を受け渡せますの……」

 

「生命維持に支障が出ない内に粘膜接触とか。ええと、あんまり女の子には聞かせられない内容なんだけど」

 

「粘膜……性、魔術?」

「……有り体に言えば……」

 

 少年がゆっくりと立ち上がる。

 

「今日はもう帰るよ。ありがとう。心配してくれて。また明日」

 

 その足が一歩踏み出すより前に背中にふにゅりと柔らかな感触が押し当てられる。

 

「ウル……?」

 

 バスローブの紐も解いて。

 はだけた大きな乳房を押し付けながら。

 巻きも解けた銀の髪がサラサラと少年の頭の上から降る。

 

「イクス……貴方はわたくしを救ってくれた……身柄だけじゃない……ずっと、重かった、苦しかった、辛かった……その思いを……貴方の言葉は受け止めてくれた……」

 

「僕は亜人じゃない。たぶん、君の傍にずっと居られるような存在でもない。先は長いし、僕よりまともな相手が見付かる日まで自分を―――」

 

 言わせなかった。

 

 彼女にとって、そんないつ出会うとも分からない誰かより、目の前の少年の方が大切なのは明白で。

 

 腕が女の子のように細い身体を抱き締める

 

「イクス」

 

 ほっそりとした指が僅か。

 少年の肉体を離すまいと力を強めた。

 

「分かりますか? わたくしの胸……こんなに高鳴っているのが」

 

 声は震えている。

 

「全部、あの化物のせいだって言えたなら、このまま手を離してしまえたのかもしれません。けれど」

 

 自分の罪を告白するような悲壮さで。

 

「わたくしは思ってしまった……」

 

 何かを守りたいと泣く少女のように。

 

「何も知らない貴方の事を知りたい……傍にいて欲しい……」

「ウル……」

 

 彼女の身体はもう激しく燃え盛っていた。

 

「貴方に謝らないといけませんわね」

 

 それは強い雄を求めるよう改造された肉体の性か。

 

「貴方に感謝しないといけませんわね」

 

 心を救われた女の情念か。

 

「でも、それよりもずっと。この胸が今にも壊れてしまいそうなくらい」

 

 いや、ウル・エイフォン・バーゲルが持つ少年への感謝と敬愛の熱量だ。

 

「……貴方が消えてしまう事が……恐い……」

 

 寝台に導いて。

 少年を押し倒して。

 乙女は今、女になる。

 

「……愛して欲しいとは言いません」

 

 蒼い星の下。

 

「わたくしは貴族の女。政略結婚だってしなければならなかった身。でも」

 

 艶やかに銀の髪が舞い。

 

「どうか今だけは」

 

 鮮やかな桜色の肌が少年の前でローブを落とした。

 

「ウル・エイフォン・バーゲルではなく」

 

 その姿態は淫靡でありながら、神聖さも感じさせて。

 

「情けなくて弱くて間違ってばかりのウルとして……」

 

 まるで大地母神のように少年の瞳を占領する。

 

「貴方の役に立てて……使って……」

 

 答えも聞かず。

 跨ったまま。

 

「イクス」

 

 はだけた少年の胸に乳房を密着させて。

 背筋を甘く焼く悦楽に笑みを上気させて。

 

「わたくしの救済者(メシア)様」

 

 ウルは初めての口付けを少年へ捧げた。

 嫋やかに頬を染め、心から笑みを零しながら。

 

 *

 

「ぁ、ぁ、んふ、ぁ、くぅん♡」

 

 困った笑みを浮かべ。

 少年の指が優しく胸に触れてからというもの。

 彼女の中には歓喜が満ち満ちている。

 

 神の中で牝の堕落を覚えた肉体はすぐに少年の感触に屈服して。

 

 ウルを蕩けさせては甘やかに声を上げさせた。

 

「イクスぅ…!!」

 

 ズシリと重く。

 ふわりと柔らかな乳房。

 

 肥大化しながらも張りと形を保つ先端と乳輪を下から持つようにして揉み解し。

 

 指でコリコリと先端を弄り、少年は片方へ吸い付く。

 

「ひぁ、ぁあ、はぁぁぁん!?」

 

 少年の舌。

 息遣い。

 吸い付かれた瞬間。

 それだけでウルは達していた。

 

(わ、わたくしのぉ…はしたなく膨れた胸ぇぇ…こりこりってぇ…赤ちゃんみたいにぃ♡)

 

 むくりと少年の口の中で乳首がしこり固くなっていく。

 

「ちゅ、くちゅ、ん…ウルのおっぱい…おっきくて…柔らかくて……美味しいよ」

 

「ひくぅん?!」

 

 少年の言葉に身体の芯から言い知れぬものがウルの体内を満たしていく。

 

(ん、ひぅ、ふぁぁぁ♪ そんな事言われたらぁ! わたくしの胸熱くぅ♡ だめなのにぃ……)

 

 少年以外見えなくなる。

 少年の手や口で慰められないとおかしくなる。

 そうしたら、少年に淫らな牝として躾けられたも同然。

 

(これ以上されたらぁ…胸だけで達する変態みたいに思われてぇ……)

 

 そんな背筋を昇る恐れとも愉悦とも付かない背徳感でウルは夢想した。

 学校で胸を少年に吸わせながら高ぶる自分を。

 乳飲み子のように優しく頭を抱き締めている自分を。

 癖になってしまったのだからと。

 これは仕方ない事なのだと言い訳して。

 何度も何度も少年に淫らな顔ではしたない顔でねだってしまうという確信。

 少年に胸を差し出して。

 所構わず発情する自分。

 そんな光景、今までなら想像するだけで怖気が走っていたかもしれない。

 しかし、少年が相手として現われる空想に嫌悪どころか。

 恋焦がれるような心地さえ覚えるのは何故か。

 

(殿方にお乳吸われて心地よくなるなんてぇ♡)

 

 それは将来を誓い合った相手にのみ許される行為。

 

(あぁ、わたくしはもう……貴方の事を……初めての殿方と……)

 

 自分よりも強くて。

 いつも笑みを湛えた姿。

 

 雑念を捨てて見るなら、あの地下で見た背中を思うなら、相応しいかどうかなんて言うまでも無い。

 

「ウルって、そういう顔も出来るんだ……そっちの方が可愛いよ」

 

 彼女は顔から火が出そうになった。

 

「わたくしのお乳ぃ…ん、ふ……美味しい…ですか?」

 

 何とか平常を装おうとしても無駄だった。

 顔が勝手に綻ぶのだから。

 

「ずっとこうしてたいくらい」

 

 そうしていいのだと。

 いや、もっとそうして欲しいのだと。

 母に躾けられてから最低限心掛けてきた貞淑さが言わせなかった。

 

 でも、恥じらいが、悦びが、少年の指から伝わる労わりが、ウルに囁きを零させる。

 

「ど、うぞ。貴方が、したいだけ…吸って…くださいませ…」

 

「ん」

 

 少し頷いて。

 少年の唇が胸の下で再び先端へと吸い付いた。

 

「んぁぁぁ、あ、ぁ、んぅ…ぁあ、イクス…イクス…ひぁぁ…」

 

 歯で甘噛みされ、舌でなぞられ、吸われる。

 脳髄は感じた事の無い多幸感で一杯。

 

 少年への愛しさが、まるで我が子を想うような母性が、ウルに淫らな微笑みを浮かべさせる。

 

(ぁあ、だめなのに…これ以上したら…おかしくなってしまうのにぃ…)

 

 己の意思で開いている片手を股間へと伸ばした彼女がそっと少年の股間を解放した。

 

「…大きい…こんなになって…わ、わたくしの胸、そ、そんなに、んっ…よかった、のですか?」

 

 優しく指を絡めて。

 恥じらいよりも少年への奉仕の気持ちが勝って。

 

「ん、ふ、ぅ…ぁ…わたくしの大事な場所に……触れさせて…差し上げますわ…」

 

 ウルがそっと内心の期待もそのままに自らの股間へと熱い幹を触れさせた。

 

 クニィ。

 

「ッ、はぁぁぁぁ!!」

 

 導いた幹が自分の股間。

 

 膨れた陰核(クリトリス)に接触した瞬間、何とも言えない心地良さと熱さが彼女の下半身を襲う。

 

(わたくしと…イクスの…大切な場所が……)

 

「ん……」

 

 少年の吐息が乱れて。

 愛しさが、切なさが、もどかしく腰を揺すらせた。

 

「~~~~ッ」

 

 触れ合う事の熱さ。

 相手が自分の肉体に興奮してくれているという喜び。

 今まで知らなかった。

 知りようも無かった事をウルは初めて知る。

 大切な場所を、弄られた其処を、脈打つ少年に感じられる。

 その羞恥と悦びが溶け合いながら、彼女の心を炙(あぶ)る。

 

「イ…クス…わたくしの此処も……もぅ…」

 

 少年の指や唇を恋しく思いながら身体を浮かせて。

 

 自分から股間を少年の前へ晒したウルは自分のすじと花弁のような陰核(クリトリス)を少年の視線で貫かれる感覚に酔いながら。

 

 幹を握り締め、テラテラと蜜を零す中心に宛がった。

 

「もし痛かったら無理しないで。途中で止めてもいいから……」

 

 コクンと頷いて。

 例え痛かろうと絶対に止める気も無く。

 初めてを己で貫く興奮に胸を高鳴らせて。

 

「わたくしの此処で…慰めさせてください。イクス…ん……」

 

 ニチュリと先端の亀頭が潜り込んでいくと悩ましげにウルの顔が歪む。

 

 痛みにではない。

 甘い痺れにだ。

 

「っ」

 

 体格や年齢から言っても幼いとしか思えないような狭さ。

 

 まだ一度も男を知らない膣(なか)へ沈んだ幹が蠢く肉に絡め取られていく。

 

 驚くべきは彼女の肉体だ。

 

 普通の亜人や人間と比べても彼女の其処を埋める常人よりも細く強靭な襞の数は数倍にも達していた。

 

 本人の意思を反映して初めての牡を歓迎し。

 

 分泌される粘性の高い蜜で膣(なか)を掻き分ける幹を奥へ引き込み。

 

 襞へ浮き出る程に発達した神経の束が直接少年の形を快楽として強制的に背筋へと叩き込む。

 

 ドヂュン。

 

 腰の奥へと少年の雄々しいソレを一気に飲み込み終えた時。

 ウルの意識は半ば飛んでいた、

 明滅する脳裏。

 少年に見られているのにはしたない顔を晒し。

 下半身は別の生き物のように彼女の理性を無視。

 否、本能を肯定して自分の子宮口で先端を食んだ。

 一部の隙間もなく。

 

 蜜と襞と子宮の入り口で包まれた幹は常識的な範囲で感じられる以上の衝撃を少年の下半身に送り込んで。

 

「―――」

 

 一気に射精まで導いた。

 

 ビュルウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!

 

「はぁあ゛ぁあ゛~~~~~~~ッッ?!!」

 

 完全に蕩けた顔でウルが子宮を満たしていく大量のゼリー状の白濁に歓喜の喘ぎを上げる。

 

 牝としての幸せを一瞬で全て得たのだ。

 初めてを想う者に捧げ。

 その精を子宮で受け止め。

 絶頂する。

 

「いく、しゅぅ♡ あ゛~~はぁ゛~~~♡♡♡」

 

 恥骨と恥骨をぴったりと付けて。

 陰核(クリトリス)を少年の根元で押し潰しながら。

 ウルの頭にあるのはもうただ少年に奉仕する事だけだった。

 破瓜の痛みなんて露程も無く。

 

 ヂュルヂュルと膣(なか)を蠢かせ、吐精を促して腹をふっくらさせていく姿は快楽に溺れた獣そのもの。

 

「あかひゃんできひゃいまひゅわぁ…♡」

 

 舌足らずに自分の膨れたお腹を両手で優しく撫でる笑みは幸せそうで。

 

 今まで蓋をしてきた“女”の部分が解放されたと見るものに印象付けるだろう。

 

 そんな時だった。

 

 少年の目の前でシュルシュルとウルの背中から細長い桜色の肉紐が伸びてきたのは……。

 

 本来ならば悲鳴を上げていてもおかしくない彼女はしかし、まるで意に介さず。

 

 自分の身体を這い始めた触手(もの)を意識していなかった。

 

 胸を押し付けて甘い愉悦に顔を歪めながら、囁いたのは名前。

 

 何度も優しく囁いて。

 

 未だ固い幹を膣(なか)の襞だけで扱き上げて己も悦びを得る。

 

 常人なら連続で射精を促され、生気を吸い尽くされているだろう状況だが、一度射精して余裕が出てきた少年はウルの身体を紋様のように奔り彩っていく肉紐を観察した。

 

(……害は為さそうだけど、これって無意識の……)

 

 背中の背骨付近から生えた触手は胸と臀部と太腿、それから腹部、項から顔に掛けて伸び。

 

 キュッと性感帯である尻と胸を絞って強調した。

 螺旋状の網目の下ではみ出た部分はテラテラと滑(ぬめ)光(ひか)り。

 芳香(ほうこう)を放っては少年の幹を更に固くさせる。

 媚薬や媚香の類が分泌されているのは間違いない。

 今やウルの肉体は魔性というべきものへ堕ち切っていた。

 

「いく、ひゅ♡ わらくひぃ♡ もぉ♡ がまんできないんれす♡♡ いくひゅにつかわれなひとくるっれひまいまひゅ♡♡」

 

 ちろちろと赤い舌を躍らせ。

 

 妖しい笑みで少年を誘う姿は始めた頃の面影も無くす程、淫靡で。

 

「いくしゅ♡ わらくひのめひあひゃま♡ おひりもおむねもおまんこも♡ わらくひのはじゅかひぃところちゅかっれぇ♡♡ たねちゅけひてくらひゃりまひぇ♡♡♡」

 

「ウル。大丈夫だから、ね?」

「ぁ……」

 

 ちゅ。

 

 優しく少年の唇が紐で締め付けられた胸の先端を捕える。

 

 きゅうぅん。

 

 ウルの胸と卵巣が熱を帯びて悦びと喜び。

 どちらにも満たされた。

 

 嬉しくて嬉しくて。

 

 自分を肯定してくれる。

 自分を受け入れてくれる。

 

 そんな強くて優しい牡に彼女の心は服従と隷属を感じて。

 

 一生、この人に支配されて生きていくのだと、それが正しくて自分にとっての幸せなのだと。

 

 そう、神の中で調整された通り、強き牡の子を遺す牝として、彼女に欠けていた欠片(もの)が嵌った。

 

「ゆっくり、しようか。ウル」

 

 いつの間にか。

 涙を流しながら、一匹の女は一匹の男に恋をした。

 それが例え体を頭を神に弄られた末の結果だとしても。

 きっと、少年に助けられたなら同じ結末が待っていたに違いないと。

 無意識の何処かで感じながら。

 

「いくひゅ……すき、れす……」

 

 捧げられたものを受け止めるように少年はそっとウルの背中から這い出て自分の肉体を這う触手を撫でた。

 

 男女の交合。

 

 否、一匹の牡と牝の交尾がようやく緩々と開始される。

 

 無機質だったはずの、小さな部屋の中で。

 

 温かく。

 

 静かに。

 

 ひっそりと見守る蒼の天蓋の下で。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。