※この作品はR-18です。

聖娼館ハルトゥム   作:Anacletus

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エロが始まります。★もバンバン付くかと。


第三章三十六節★

第三章三十六節「その日常に祝福をⅡ」★

 

「イクス君。今日はようこそ。お連れの人も。璃紗、お帰り」

 

「サイカ!!」

 

 タタタッと迎え入れられた館の一角に足音が響いた。

 

 執務室らしき場所で書き物をしていた【賢兎(レポレム)】の少年サイカは久方振りではなくとも、学校でしか遇えなくなった璃紗を正面から受け止めて、その頭を撫でる。

 

「話はもうアルゥ様から伺ってるよ。今日はウチの施設を利用して愉しんでいって欲しい」

 

 場所が場所だ。

 

 健全な青少年及び貴族の子女には縁遠い場所の中でカチコチになったウルはキュッと傍らの少年の袖を握って離さず、心なしかビクビクしているようだった。

 

 恐怖に、ではない。

 

 今にも何処からか“そういう声”が聞こえてこないかと。

 

 そういう期待、不安、畏れにだ。

 

「貴女の事は存じ上げています。ウル・エイフォン・バーゲル嬢。ですが、当館では僕が長を務めているので、此処ではお客人として対応させて頂く事、どうかご容赦を」

 

「い、いえ」

 

「こういう場所は……聞かなくても初めてなようなので色々と省きますが、そういう施設が整った場所としても営業していて、貴族の公にはしたくない関係を秘する場でもあります。ですから、此処に来たという事実はどんな些細な情報でも外部に漏れる事は無い。無論、絶対ではありませんが、当の本人と相手くらしか知り得ない秘密と思って頂いて構いません」

 

「そ、そうなのですか?」

 

「はい。会員である方が連れて来る方もご利用は自由。宿泊施設としてもサービスを提供しています。言って頂ければ、食事も出ますし、ある程度の嗜好品も揃います。無論、此処でするような事に必要な品なら、まず間違いなく大陸でも有数の品揃えだと自負していますので。何か必要な品があれば、こちらのベルンに申し付け下さい」

 

 サイカの後ろで控えていたベルンが進み出て頭を下げる。

 

「あ、ベルン」

「……璃紗?」

「ひぅ!?」

 

 駆け寄ろうとした璃紗に視線で釘を刺した海洋性少女がウルに微笑む。

 

「イクス様のお連れの方ともなれば、誠心誠意お世話させて頂きますので。どうかこれから末永くよろしくお願い致します」

 

「は、はい……」

 

 璃紗に向けた視線の厳しさに僅か引きつつ、ウルが何とか笑みを作る。

 

「では、イクス様。今日はアルゥ様にお部屋の指定を受けていまして。そちらにご案内致します。道具は一通り揃えた部屋となっておりますので。詳しい内容はどうか璃紗にお訊き下さい。後、個室は完全防音で御呼びの際は寝台横の魔術具を鳴らして頂ければ幸いです」

 

「お願いします」

 

 少年の言葉に頷いたベルンが三人を連れ立って部屋を出た。

 

 いつも一緒の講堂で話すサイカは「やるじゃないか」と言いたげに少年へウィンクする。

 

「じゃあ、また、明日」

 

 少年は苦笑しながら、その声に小さく頷いた。

 

「こちらです」

 

 【月兎亭】はかなり大きな施設だ。

 

 だから、というわけでもないのだろうが、四人のゆく道には人影は無かった。

 

 スイスイと進んでいくベルンの後ろにはまるで侍従のように璃紗が付き従っている。

 

 いつもの少女を知っているウルは余程に怖い人なのだろうかと。

 

 まるで姉妹のような二人の姿を後ろから眺めてクスリと笑みを零した。

 

「此処です。どうぞごゆるりと」

 

 通されたのは落ち着いた東部風の寝所。

 

 寝台は無く。

 

 畳に大きな布団。

 

 否、鮮やかな紅の滑りを帯びた何かが鎮座していた。

 

 衝立や障子には煌びやかな鳥獣達が大胆な筆遣いで描き込まれているが、明らかに寝台の代わりに置かれているソレに全員が場違いの感を抱く。

 

 閉まった扉。

 

 呆然とする少年とウルだったが、至って普通に璃紗が入っていくのを見て。

 

 入らざるを得なかった。

 

「良いお部屋が貰えて良かったね。イクス」

 

「そう、かな?」

 

 半笑いな少年にコクコクと璃紗が頷く。

 

 肉布団とでも呼ぶべきか。

 

 明らかに細胞で構成されていそうなソレの横に敷かれている座布団に座って。

 

 少女は何やら手で真紅のそれに触り始めた。

 

「―――!?」

 

 ブクン。

 

 何やら一瞬で高く盛り上がったソレがまるで台座のように人一人分が納まるような背凭れ付きの窪みを作る。

 

 キングサイズにもなるだろう。

 

 楽々三人が乗れるに違いないソレの上に粘液を引かせながら璃紗が乗った。

 

「あったかい♪ あれ? イクスは来ないの?」

 

 無邪気に肉の寝台に上がった少女だが、少年の横で完全に停止しているウルはプルプルしていた。

 

 あの地下の下水道で同じような台座に載せられていた時の記憶が甦っているのは確実で。

 

 何とか落ち着かせようと手が握られる。

 

「大丈夫。此処はお客に危険なものは置かないと思うし」

 

「わ、解ってはいるのですけど……」

 

 何処か情けない顔になったウルだったが、握られている手を見つめて何とか気持ちを奮い立たせたのか。

 

 キッと気持ちを立て直したかと思えば、恐る恐る近付いてツンツンと肉の寝台を指で突き始める。

 

「ウルさん。こういうのダメ?」

 

「ダ、ダメというか。あまり良い思い出が無いというか。その……」

 

「じゃあ」

 

 飛び降りた璃紗が部屋の奥の衝立の先からシルクのシーツを持って来るとバサリと被せた。

 

「これならどうですか?」

 

「こ、これなら、何とか」

 

 質感が変わり、粘液も染みる程度で直の接触ではなくなったせいか。

 

 ホッとした様子でウルはようやく寝台へ座れるようになった。

 

「イクスも」

 

「うん」

 

 少年が座ろうとすると璃紗が中央の背凭れ付きの窪みを指した。

 

「イクスは此処」

 

「此処?」

 

「男の人が座る場所だから。後、服は全部脱がなくちゃダメ」

 

「えっと、もう?」

 

「この寝台はね。高齢の人や怪我人、病人の人でも楽しめるようにって。そういうものなの」

 

「病気じゃないんだけど……」

 

 病人扱いな状態なのは承知しつつも、あまり乗り気ではない少年にプクッと璃紗が頬を膨らませる。

 

「イクスはまだ凄く調子が悪いんだから、大人しく乗らないとダメ。そうしたら……璃紗が、その……一杯してあげるから、ね?」

 

 頬を染めての上目遣い。

 

「リ、リーシャさん///」

 

 自分より余程に幼い少女の媚にウルが見てはいけないものを見てしまったような気分で顔を赤らめる。

 

「……うん」

 

 ようやく頷いた少年が自分で服を上から脱いでいく。

 

 その様子にウルは本当にこれからしてしまうのだと。

 

 それも自分以外の少女と共にしてしまうのだと。

 

 ゴクリと大きく喉を鳴らして唾を飲み込んだ。

 

「これでいい?」

 

 少年が全裸になる。

 

 過去、二度交合したウルは初めて魔術具の明かりの下。

 

 まるで女性のように細く中世的な少年の肉体を真直で見て。

 

 実は自分よりも余程に少年が可愛らしいような気がした。

 

 均整の取れた肉体は男性特有の筋肉を強調する事もなく。

 

 胸板は薄い。

 

 産毛以外では陰毛すらなくて。

 

 股間を隠して少女のように恥らって見せれば、女と言われても納得出来てしまうだろう。

 

「イクス。綺麗……」

 

 璃紗がモジモジとしながらも微笑んでピトリと少年に抱き付いた。

 

「えへへ」

 

「綺麗は男の子には褒め言葉じゃないんだけど……」

 

「でも、やっぱりイクスって普通の子より体付きが綺麗だと思う」

 

「複雑だけど、ありがとう。璃紗」

 

 頭を撫ぜて。

 

 少女に言われた通り、寝台の中央に少年が座り込む。

 

 すると、波打つようにシーツ下が変化し、身体にピッタリと合うよう形が変化した。

 

 ゴクリと唾を飲み込んだウルは寝台に収まった肉体をマジマジと見つめながら、もう己の股間が潤んでいる事を自覚する。

 

 あの事件から二週間。

 

 バーゲル本家が消え失せたり、母と同居したり、父の身の回りの品を揃えたりと忙しかった彼女は半ば自分の肉体の因果を忘れられていたが、ずっとずっと狭い室内で母と共にいた為、随分自分を慰めていなかった。

 

 それでも必死に日々を過ごしていたせいで溜りに溜まっていた衝動は少年の肉体の魔力を前にして箍(たが)を壊してしまったか。

 

 猛烈な肉体の疼きと疚しい事この上ない期待に膨れ上がり、ウルの常識や理性を溶かしていく。

 

「イ、イクス。わ、わたくし……!!」

 

 荒い息を吐きながら、制服を外していくウルに璃紗も己の衣服を脱ぎ始める。

 

 すぐに全裸となったのは璃紗の方だ。

 

 ウルはと言えば、下に着ていた慣れない体操服に四苦八苦していた。

 

 細やかな銀の巻き髪が何度も揺れる様はまるで踊っているようにも見える。

 

「あ、そうだ。ウルさん」

 

「え、あ、な、何ですか?! リーシャさん!?」

 

 真っ白なキャンバスの如き幼い姿態にウルが思わず羞恥して手を止めた。

 

 その耳にゴニョゴニョと何やらを囁いた璃紗の顔は何処か悪戯を考えているようでもあった。

 

「イ、イクス? あ、貴方その……」

 

「どうかした? ウル」

 

「こういう服を着たまま“する”のは、好き?」

 

「え……」

 

 おずおずと訊かれて固まる少年に璃紗が小悪魔さながらに耳打ちする。

 

 こういう服のまましたり、こういう服を自分で脱がせたら、きっと気持ち良くしてあげられるよ、と。

 

「その、魅力的だとは思うけど」

 

「そ、そう? じゃ、じゃあ……」

 

 体操服もそのままに少年の下腹部。

 

 股間へと顔が寄せられた。

 

 これからの期待に膨らみつつある雄々しい幹に卑しいくらいに惹かれる自分を感じて。

 

 早く慰めたいともう牝の顔になったウルの瞳が艶やかに潤みを増す。

 

「イクス。璃紗もしてあげる」

 

 もう束ねていない髪が跳ね乱れた。

 

 少年の顔に跨るようにして足を付き、逆(さか)向きに膝を付いた少女がそそり立つ幹に顔を寄せて、四つん這いとなった。

 

 寝台はまるで生き物のように蠢いて少女の股間が少年の唇の前に来るよう調整する。

 

 少年の足の方から唇を寄せているウルと顔を合わせる事となった璃紗が『一緒にしましょう』と微笑めば、もう蕩け始めていた彼女に否があろうはずもなく。

 

 そっと、二つの舌がピチュピチュと幹の根元から這い始めた。

 

 チロチロと紅いの舌が共に踊る。

 

 ウルは初めての口淫(フェラチオ)の慣れなさに恐る恐る。

 

 それでも少年の化身を愛おしそうに。

 

 璃紗は丁寧に脈打つ根元から少しずつ上に舐め上げるようにして。

 

 熱を帯びた身体を見せ付けるように。

 

「……ちゅ」

 

 自分の唇の前で震えるすじに少年もまた舌を伸ばして、ゆっくりとなぞり上げた。

 

 その両手で小ぶりで愛らしい桃尻を鷲掴みにしながら。

 

「ひぁぅ?! イ、イクスぅ♪ そ、そんなにお尻掴みながらしたらぁ♡」

 

 引き締まっていながら、幼さは隠せない臀部。

 

 すらりと若い鹿を思わせる太腿は洋光(ランプ)の仄明かりに照らされて艶やかに妖しい。

 

「イクスったらぁ……もぅ♡」

 

 咎める言葉でありながら、声に混じるのは怒りではなくて。

 

 ビクビクと少年の愛撫に下半身を震わせながら、璃紗は悩ましげに顔を歪め、必死に少年の幹に舌を這わせた。

 

 悦ばされてばかりでは娼婦失格。

 

 少年にも心地良くなって欲しいと。

 

 自身の鼻先で反り返るようにしてく固くなった薄い色の男根に顔を押し付け、舐め上げていく。

 

「ちゅ、んちゅ、ぢゅ、ちゅ、んぷぁ、イクス……イクス……♡」

 

 浮かされたように熱心な唇を真直で感じながら、ウルもまた淫らな己の欲求を抑え切れなくなっていた。

 

(ああ、リーシャさん……こんなに切なそうにイ、イクスのを……わ、わたくしだって……)

 

 素直な少女の愛撫。

 

 娼婦と自分を言いながら、それでも恋する乙女そのものとなって相手に尽す姿。

 

 嫉妬すら覚える小さな淑女の愛らしさが、ウルの独占欲にもまた火を付けた。

 

「イクス。わたくしも……し、して差し上げますわ」

 

 今まで棹の部分を舐めていた舌が少年の蜜を滲ませ始めた先端を捕える。

 

(ん、これがイクスの、味……こんなの口にしてしまったら……わたくしの舌が悦んでぇ……)

 

 背筋を駆け上る痺れ。

 

 息を吸う度に訪れる多幸感。

 

 どんな極上の料理を口にするよりも甘美な朝露とぷっくりと膨れた果実を頬張って。

 

 ウルは幹の裏すじに両手の先を揃えて擦っていた。

 

 もっと蜜が出てくるように。

 

 少年の幹を解すように。

 

「ん、く、二人共……そんなにしたらっ」

 

 今や唾液に塗れた男根は二人の少女の餌場と化していた。

 

 垂れる蜜に溺れるようにしゃぶり付く様は獣が必死に餌に顔を寄せる姿にも似る。

 

 二つの舌で擦られ、温度を上げた幹は熱く。

 

 湯気が立ちそうなくらいに汗ばみ、濡れていく。

 

 やがて、二つの唇が少年の先端を互いに分け合うよう食(は)んだ。

 

「ッ」

 

 ウルは鈴口の裏を舌で丹念に舐め上げ、鈴口をチュウチュウと吸い上げ。

 

 璃紗は首を横にして先端の傘を舌先でなぞりながら吸い上げ。

 

 さすがの少年も璃紗を舐め上げるどころではなくなっていく。

 

「もう、そろそろ……ッ」

 

 ビクビクと奥底から湧き上がってくる精の迸りが根元でグツグツと煮え滾り、少女達の顔へと噴出そうと瞬間。

 

 キュッと璃紗が男根の付け根を指で押さえ、唇を離した。

 

「―――ッ」

 

 吐き出される一歩手前の灼熱を根元で押さえ付けられ、少年の下半身が震えた。

 

「リ、リーシャさん!?」

 

 ウルが思わず唇を離して驚く。

 

「く、苦しい? イクス」

 

「リー、シャ?」

 

 少しだけ済まなそうに言われて、少年は下腹部で渦巻く衝動に翻弄されつつ、訊ねる。

 

「あ、あのね。アルゥ様がその、射精する時はな、胎内(なか)にするようにって」

 

「そう、なの?」

 

 男が射精を止められる苦しみを想像出来て。

 

 璃紗が声のトーンを落とした。

 

「ご、ごめんね。でも、そうした方がイクスの身体に良いって……」

 

「そうなのですか……で、では、此処からは……」

 

 顎まで少年の蜜と自分の唾液で塗らしたウルがブルマの中心。

 

 クッキリとすじを浮かび上がらせて床に糸を引かせているクロッチ部分を片手で押さえる。

 

 もう完全に出来上がっているそこは少年を宛がえば一瞬で膣(なか)に招き入れる程に熟れていた。

 

「イ、イクス……あ、あの……」

 

「リーシャ?」

 

 少年の上からおずおずと退いて傍らにピットリと身体を寄せた璃紗が小さいながらもふっくらと勃った乳首を擦り付けて耳元に囁き始める。

 

「今日はウルさんもいるから、向き合って…して?」

 

「っ」

 

 強烈なオネダリだった。

 

 明け透けなだけが何も媚び様ではない。

 

 羞恥に頬を染めて睦み事を秘そうする様子もまた男を落す技術に他ならない。

 

 ただ、そんな賢しらな計算がベルンに怒られてばかりだった璃紗にあるかどうかと言われれば、疑問だろう。

 

 二人の様子を見ていたウルが「あ……」と何かを言い掛けたがもう遅い。

 

 少年が頷くと少女がもう完全に蕩けて蜜を伝わらせている太腿で少年の腰を跨いだ。

 

(そんな……ぁあ、イクス…わたくしぃ……っ)

 

 グチャグチャになった股間が早く少年が欲しいと訴えている。

 

 餌を目前に置かれ、お預けされた狗のようにソワソワと眉目秀麗な子女の顔が歪んだ。

 

「イクスぅ♡」

 

 両手ですじを中央から開いた璃紗が滴り落ちる蜜もそのままに未だ小さな穴へと幹の先端へと下ろした。

 

 ヌゥップ、チュ、グルゥルル。

 

 最初に先端がめり込み、ドロドロの蜜の洗礼を受けて一拍の間を空けて内部へと埋まっていく。

 

「―――り、しゃ……ッ」

 

 何か特別な液体を使ったわけでもない璃紗の膣(なか)は過去に交合した時よりも柔軟に少年を食(は)み舐(ねぶ)りながら全てを呑み込んでいく。

 

「ぁ♡ あぁ♡ んっ、んぅ♪」

 

 通常、性感が高まっていくのは抽挿が始まってからだが、連続で達したような恍惚感にもう幼い膣(なか)は従順な下僕(ペット)の如く少年の形と為っていた。

 

 薄い肌の下からでも解る程に怒張を貪る姿。

 

 幾ら少年が同い年の男からすれば小柄とはいえ。

 

 一物がまだ陰唇の襞が外から見えないすじに埋まっていく様子は後ろからでも十分ウルには刺激的だった。

 

(あぁ、リーシャさんの膣(なか)に……イクスのがあ、あんな風に///)

 

 クプ、チュグ。

 

「~~~ッ♡」

 

 ようやく一番奥で繋がった時。

 

 プチャッと少女の股間から潮が吹いた。

 

 何とか声を抑え切った少女の顔は蕩け切っている。

 

(イクスのぉ♡ 璃紗のおまんこにぃ……ぴったりになってぇ♡ まだイクスにしてあげてないのにぃ♡)

 

 少年と両手を重ね合わせて握った途端。

 

 寝台がゆっくりと璃紗の脛(すね)までシーツごと沈ませて、プルンとゼリーのような軟さで固定した。

 

「あ……♡ 始まっちゃうよぉ♡ イクスぅ♪ こ、こんなまましたら璃紗ぁ♡♡」

 

 ズヂュ。

 

 璃紗の腰が本人の意思とは関係なく沈み込んだ。

 

「んゃぁ!!?」

 

 ウルには見えていた。

 

 寝台が璃紗を固定したまま上下させ始める様子が。

 

 そうしてようやく傷病人等を愉しませる為の寝台という意味を彼女は知る。

 

 それはつまり半分以上自動で男女の動きを支援する機能という事だったのだ。

 

 少女が腰を振らなくても脚が肉の寝台に埋まった身体はされるがままの動きを強要される。

 

 それもまるで本人達の意思に呼応するように体位が決定されるらしく。

 

 少年と腰を深く繋げ合う璃紗の足は少年の太ももに絡めさせられていた。

 

「あぁ、これ…好きぃ♡ イクスともっとふかくぅ♡ ひぁ♪」

 

 抱き合うようにして少年も少女の背中を両腕で引き寄せる。

 

 すると、今度は少年の腰の辺りが突き上げるように下から動かされた。

 

 ドジュ、ドジュ、ドヂュ、ヂュグ、ヂュグ、グチュ。

 

 まるで互いを性具のようにしながらの行為はウルにとって背徳的に過ぎて。

 

(こ、こんな……///)

 

 その瞳を釘付けとするに十分な媚態だった。

 

「いくひゅ♡ いくひゅぅ♡ おちんちんしゅごいろぉ♡♡」

 

 まだ幼い牝穴を少年の大きなものが繋がったまま抉(えぐ)る度(たび)。

 

 張った傘に掻き出された蜜がシーツに染みを広げていく。

 

 やんちゃだったのも今は昔。

 

 飼い慣らされた子猫のようにたっぷり甘い蜜を含んだ肉襞がチュウチュウと飼い主の幹に吸い付く。

 

「いくしゅ♡ いくしゅぅ♡ んぇぁっ」

 

 蹂躙され、溶け合う悦びに浸ったまま。

 

 少女は大きく口を開けて舌を少年の前へ差し出した。

 

 此処もご主人様のものなんだと潤んだ瞳。

 

 少年の舌がチュル、ヂュルルと唇を吸った瞬間。

 

 ビチャビチャと粘性の高い蜜が潮と一緒に少年の下腹部を濡らした。

 

 グチャグチャと舌を絡ませられ、少年の唾液を甘露のように飲み干しながら、こんなに幸せな事があるんだと璃紗は泣く。

 

 不相応に大きな男根を幼いすじで卑猥に飲み込みながら、大好きな少年に蜜襞で甘える。

 

 こんなに気持ちよくて、少年を感じられる行為に溺れていられる時間が少女にとっては何よりの褒美だった。

 

「んぷぁ……いくすぅ♡ おちんちんでびゅーってして♡ りしゃのまだちっちゃいたまご、いくすのおたねであかちゃんにしてぇ♡」

 

 子種欲しさに子宮口が下りて、自ら犯されにいく感覚。

 

「いいの♡ いくすだったら、まだおいわいしてない……りしゃのあかちゃんのへやつかっても♡」

 

 幼くも牝の笑みで誘う少女の妖艶さに少年は見られている事も忘れた。

 

 舌がまた小さな口に捻じ込まれていく。

 

「んぁっ、チュ、じゅる、ぢゅ、ぢゅ、んぐち、ぢゅ、ぢゅ、ん♡」

 

 少女は求める舌を全て受け入れ、コクンコクンと喉を鳴らした。

 

 ヂュドヂュドヂュドヂュドジュプズヂュ。

 

 深い挿入のまま、殆ど寝台の動きだけで高まっていく少女が息苦しさに唇を離せば。

 

 喉の奥から聞こえてくるのはもう人の言葉ではなく。

 

 盛った獣の声だった。

 

「んぉおぉぉ♡♡ あぉぉお♡♡ んへぇぁ♡♡♡」

 

 いつも愛らしい笑みを少年に向けている璃紗の顔がはしたなく、だらしなく、淫らな牝のものとなっている様子にウルが抱いたのは嫌悪ではなく。

 

(あぁあ、そんなぁ?!! わたくし、わたくしもぉ……)

 

 嫉妬と羨望だった。

 

 まだ少年に触れられてもいない。

 

 それなのに濡れ切ってしまった股間を彼女は我慢出来ず。

 

 もう慰めてしまっている。

 

 ブルマの上から手で何度も何度も陰核(クリトリス)を押さえて。

 

 ドロドロの蜜に包まれ蒸れた場所をヂュズジュズと水音がするくらいあからさまに擦って。

 

 あそこにいるのが自分だったらいいのにと淫らな妄想で脳髄の奥まで一杯にして。

 

 その肉体の温度を上げていたのだ。

 

 既に微熱どころか。

 

 身体は風邪を引いた時よりも熱くなっている。

 

「あ゛~っ♡ ぁ゛~~っ♡」

 

 知性の欠片もない無垢な顔で喘いだ璃紗の脊髄を高まり過ぎた快楽が昇っていく。

 

 本当はもう軽く小刻みに連続で達しているのかもしれない。

 

「り、しゃ……ッッッ」

 

 震える可愛い自分の娼婦の尻を鷲掴みにして。

 

 少年が鈴口に吸い付いてくる子宮口へと幹を押し込んだ。

 

 ブグン。

 

 最初の射精分も含まれているのか。

 

 幹の根元が瘤のように膨らんで。

 

 ドグンッッ。

 

 激痛を伴う射精。

 

 恐ろしい程に濃縮され、溜め込まれた子種が璃紗の子宮へ叩き込まれた。

 

 ドッッッボッッッ!!!!?

 

「―――ん゛ッッッッ♡♡♡」

 

 幼い身体が震えた。

 

 一気に幼く小さな場所へ押し寄せた白濁はあまりの粘性で内壁にへばり付き、こびり付く。

 

 涙をポロポロ零しながら、その衝撃に耐えた少女の胎は普通の生物では在り得ない程の弾力で傷付く様子も無く膨れていった。

 

 少年と少女の間からは互いに交じり合わせた蜜以外に滴り落ちて来ない。

 

 ピンと弓なりに沿った背筋。

 

 汗に塗れて濡れ映える姿。

 

 弛緩した少女の顔は幸せに忘我の果てへと旅立っていた。

 

「……はぁ♡ はぁ…はぁ……♡」

 

 未だ意思とは関係なく震える太腿は少年の腰に絡められたまま。

 

「……♡ だいしゅき♡ いくす♡」

 

 腕を放し、膨れた胎に手を当てて、璃紗が囁く。

 

「あかちゃん、はりゃむから♡ これからもおまんこちゅかっれぇ……♡ いくしゅぅ……♡」

 

(わ、わたくしだって、わたしだってぇ?! イクスとの赤ちゃんを……?!!)

 

 牝として先を越された嫉妬。

 

 自分よりも先に覚悟を決めて、自分よりも先に少年を満足させて、自分よりも先に淫らな姿で少年を咥え込んだ、そんな幸せな少女への羨望はもうウルの理性を完全に消し去っていた。

 

 ずるいと。

 

 自分で無ければ嫌だと。

 

 少年の全てを自分も欲しいのだと。

 

 彼女はようやく終わった激しくも淫靡な交わりの余韻に浸る二人の間へ割って入った。

 

「イクス……こ、今度はわたくしにも、して? ね? ね?」

 

 まるで泣き出しそうな顔で体操服越しに巨大な胸を腕に押し付け、耳元でねだる姿は浅ましい牝そのもの。

 

 璃紗は少年に膨らませて貰った胎を愛おしそうに撫でながら、余裕の笑みで反対側へと抱き付き、少年の耳へと囁く。

 

 今度はウルさんにもしてあげて、と。

 

 激しい牝の鞘当も取り合われている当の本人からすれば、微笑ましい譲り合いに見えたのか。

 

 肩で息をしながらも、こくりと少年は頷いた。

 

 *

 

 少年と二匹の牝が情を交し合っていた頃。

 

 カポカポと土瀝青(アスファルト)製の公道を叩く馬蹄の音がハガス東部に響いていた。

 

 近頃は堅い道に足の方が根を上げると専用の蹄鉄を付ける亜人も多い。

 

 そんな道を踏み締める馬が少しずつ消えている事を殆どの住人達は知らないかもしれない。

 

 ようやく国の研究機関で開発が終わった【崩燼機関(ソルヴァス・エンジン)】を乗せた専用車両が此処一週間の内に走り始めたせいである。

 

 政府による車両の完全貸与制度は民間運輸業者からしたら大いに歓迎するところだが、旧き善きという言葉が好きな貴族達にしてみれば、赴きに欠けると乗る者は未だ少ない。

 

 それでも定期航路への自宅編入を願い出れば、貴族の誰もが乗れる車両は【崩燼貴族(ソルヴァス・ノーブル)】達にとって自分達の力のようにも見えているだろう。

 

 運輸業を管理する国土交通部門が毎週のように定期航路を増やし、変更していく様子は正に国の移り変わりを、旧き貴族が新しい貴族に駆逐されていく様子を反映しているように錯覚させるのだ。

 

 あの緑炎による一件以来。

 

 対テロという名目で国による【崩燼機関】の管理が厳しくなったのを機に人々は享受してきた機関の便利さを懐かしむようになった。

 

 そういう状況が彼ら新しき貴族に追い風を吹かせている。

 

 闇では違法に製造された機関の値段が高騰しているとも囁かれ、国は取り締まりに躍起となる余力も今は無い。

 

 革命を志した若者達が家の力が自分達の行いによって縮小し、挫折と絶望に打ち拉がれているとしても、それは一部の者達の話であって、全体的には【崩燼貴族】の権勢は誰かが向かってくる足音の如く着実に大きくなりつつあった。

 

「……」

 

 ハガス東部の貴族街は再建が急がれており、土建業者と工事関係者は特需に沸きつつ、昼夜無く魔術による無音を武器に館を建てまくっている。

 

 しかし、カポカポと響く足音はそんな賑やかな東部を過ぎて南部へと向かう。

 

 赤線街は今日もネオンで煌びやかに飾られているが、あの事件以降霧がめっきり消えてしまったおかげで普段の二倍程の人々が雑踏を歩いている。

 

 酔っ払った労働者や人間奴隷達が以前よりも距離を近くして大声で喚きあったり怒鳴りあったり笑いあったり、その光景は彼らが一つの運命を共にしたからなのかもしれなかった。

 

 都市を覆った未曾有のテロ。

 

 国のあちこちで人も亜人も無く襲われた際、誰もが手に手を取り合って逃げ守り協力した。

 

 それはやがて差別に薄れていく程度の結束かもしれなかったが、確かに人々の中へ小さな連帯感を残している。

 

「……」

 

 通りの雑踏を抜けて一件の店に足音が入った。

 

 カポカポと。

 

 貴族も人も踊り明かす店舗の個室へと迷いなく向かっていく者に誰も気付かない。

 

 軋んだ音も立てずにVIPルームの扉が開き。

 

「おまちしてました」

 

「ずっと、待っていました」

 

 一人で二人の姉妹エーネ・ファサルトスは来訪者に駆け寄り抱き付いた。

 

「お久しぶりです。お二人とも」

 

 青い帽子を取って。

 

 馬の胴体がテーブルの無い一室へと入り、バタンと扉が閉まる。

 

「イグニシア・クルシス特別上級伝令長。只今到着しました」

 

 微笑みながら前足を折って、小さな“先達”と“妹”を抱き締めたのは素晴らしい毛並みをした女人馬(ケンタウロ)。

 

 嘗てクラウゼン公爵家の地下研究棟にて少年と交わり、今や通信も満足に出来ない彼女達【聖王同盟(サクラム・フェデレイションズ)】の主な情報手段である手紙を運び続けているシュレディナだった。

 

 五年前に比べてグッと女らしくなった上半身は旅装束を着てこそいたが、しなやかに成長している。

 

 少女から女としての脱皮を果たしたか。

 

 長くなった睫や薄く化粧を施した顔は亜人達にも人間にも大きく好かれるだろう。

 

 と、言うのも人馬は亜人達の中でも数少ない顔が人間であっても差別対象にはならない亜人だからだ。

 

 種族が出てきた十数万年前から今まで上半身が人で下半身が馬という姿は一切変わっておらず。

 

 亜人達にしてもキッカリ“五十対五十(フィフティ・フィフティ)”と認識される彼らは容姿にしても馬の下半身と人間の上半身を別々に採点される傾向にある。

 

「シュレディナ姉様。他のお姉様達から何かありますか?」

 

「はい。全員分の手紙です。こちらをどうぞ」

 

 エーネが制服姿でシュレディナの懐から取り出した手紙を受け取り、膝の上に乗せた。

 

 全部で四通。

 

 一つはイグニシア・クルシスの三人から。

 

 一つはクラウゼン公爵家から。

 

 一つはハルトゥムの館から。

 

 一つは天蓋蒼星(メイズ)の姉から。

 

 全ての手紙には其々の花押が描かれていて、強固な魔術と錬金の奥義を使った封蝋が為されている。

 

 送られた受取人の合言葉を一定期間内に認識させる事でしか内部を閲覧出来ない手紙が次々に開封され、まだ幼い姉妹の瞳が文字を追った。

 

 その横で静かに待つシュレディナの姿は嘗てクラウゼン公爵家にいた頃とは違って落ち着きがある。

 

 優しげな眼差しはエフィリムとエーネをどちらも等しく家族として見つめていた。

 

「そう、ですか。皆さん頑張ってるんですね……」

 

「いふぃみすらねぇさまもだいさんそう……じゅんちょうなんですね……」

 

「はい。今のところは」

 

 シュレディナが頷く。

 

「出すお手紙は此処に」

 

 エーネが手紙を五つ差し出す。

 

 その全ての宛先を確認して伝令として走る人馬が微笑む。

 

「それで……その……ここからはこうとうでつたえていただけませんか?」

 

「口頭? 手紙でも送れない内容ですか?」

 

 コクンとエフィリムが頷く。

 

「ちなみにこのアルヴァスで起こった事はもう?」

 

 エーネの問いにシュレディナが頷く。

 

「はい。何でもあの天蓋蒼星の異変時にテロが起きたとか」

 

「それで、なんです……」

 

 姉妹の静かな瞳にシュレディナがハッとした様子となる。

 

「―――まさか、ついに!?」

 

 首肯が返された。

 

「あ、主様がようやくッ!!? 良かった!! 本当に良かったです!! シュレディナにとっても朗報です!! すぐにでも全員へ伝えに行きます!! それで何処に!?」

 

 少年と出会った時のように喜怒哀楽も激しく天真爛漫に目を輝かせる姿に姉妹は少しだけ悪い事をしたかもしれないと顔を俯けた。

 

「それが……」

 

「にぃさまは……」

 

 それから深夜近くまで少女達は話した。

 

 自分達の見てきた事実を。

 

 そして、自分達の探していた人が今どうなっているかを。

 

 その夜、人馬の少女は自らの主に合う事も無く。

 

 また、己の足を奔らせて、大陸横断航路の定期便へと飛び乗った。

 

 聞いた全てを他の仲間達へ伝える為に。

 

 悪い知らせと良い知らせ。

 

 どちらをも携えながら……。

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