第三章七十二節「奇妙な凶旅Ⅱ」★
―――エゼ・デシェ祭楼館最上階スイートルーム。
少年と共に一つ屋根の下に住まうようになってから。
ウル・エイフォン・バーゲルは常に思うところがある。
胸に満ちていく。
近くで感じていたい。
欠けて欲しくない。
傍でずっと見つめていたい。
それは誰かが呟いていた言葉。
女がよく口にする祈(ねがい)。
恋というもの。
けれど、それだけではないのだと彼女はいつも理解させられる。
少年が自分とは関係の無いところで傷付き、自分にも秘密できっと戦い続ける事。
本当なら話して貰うべきなのだろう。
止めて然るべきなのだろう。
それがただの恋ならば、そうするのがきっと正しい。
生死の境を彷徨うような、そんな世界に想い人が往くのを黙って見ているなんて普通ではあるまい。
それでも、腕の中から逃げていってしまう姿にこそ。
自分が惹かれているのも確かな事なのだと彼女は分かっている。
きっと、言えないような悩みばかりを抱えている。
何よりも誰よりも自由というものを謳歌している。
だが、だからこそ、誰もがその道行きに救われ、その周囲に集まってきた。
放っておけないのだ。
その背中を支えずにはいられないのだ。
この男の行く末を見届けたい。
そう心から願ってしまっている。
強い結び付きを得て。
我が身に子を宿して。
更にその想いは強くなった。
「ウル?」
呼ばれて。
そっと、頬に触れられて。
ああ、と思う。
この自分の救世主は残酷なほどに優しくて―――哀しいくらいに独り占め出来ない。
愛おしくて。
愛おしくて。
でも、空を飛ぶ鳥のように羽ばたいている時が一番耀いているのだと彼女は知っていた。
「イクス……」
出会った時は酷い男だと思った。
助けられた時は優しい人だと分かった。
共に住んでからは温かい相手だと知った。
今、何よりも胸に満ちたのは彼を癒したいという想いだけで。
「大好きですわ。ずっと、ずっと……」
「ウル……」
ちゅ。
そう唇を少年の手の甲に一つ。
「だから、寂しくないよう……いつでも貴方が傍に感じられるよう……この子と一緒に愛して下さい……」
体に魔術が奔る。
それは住んでいる館の女主から授けられたもの。
交合(まじわり)を潤滑に進められるようにと渡された力。
服が脱ぐ手間も無く寝台の横に転移して。
肌が顕になる。
まだ、膨らんではいない腹部に両手を当てて。
彼女は、ウル・エイフォン・バーゲルは少年に囁いた。
「わたくしのここを……貴方の赤ちゃんだけ孕む場所……犯して……イクス……」
もうすじは蜜にぬかるんでいた。
肌は桜色と魔性を宿して。
女は薄らと微笑んだ。
*
互いに衣服も無く。
指と唇が絡まり行き交う。
舌と舌が繋がる度合、唾液を啜り合うヂュルヂュルと言う音が室内に響く。
互いに求め合うだけでウルは高ぶっていく自分を感じていた。
「触っていい?」
ただ笑みだけで頷いて。
少年の五指が大き過ぎる胸に食い込んだ。
それなのに痛いどころか。
胸に生じたのは媚熱と蕩けるような甘美。
肥大化した乳輪と乳首がもう膨れていた。
薄らと色付いた白い肌は汗ばんで、少年の指を包み込むような柔らかさにしっとりとした質感を与えている。
「本当にウルのって大きいよね……」
「ん♡ 肩が凝って、っ……大変、なのよ?」
顔が悩ましげに歪んで、喘ぎを零しながら、彼女は満更でも無さそうに少年の指に自分から膨れた桜色の大きな乳房の先端を押し付ける。
小さな硬貨程の大きさになってしまった乳首に少年が顔を寄せて、唇で優しく食んだ。
「っ、あ、んくぅ……♡ そんなに、わたくしの胸……好き?」
「ちゅ、あむ……ん、食べちゃいたいくらい、だよ?」
唇を離した少年がそう微笑んで、再び瞳を閉じると舌先でコネ潰しながら食み始める。
「ひぁぁあん♡ そ、そんな舌先であ、遊ばないで……わたくしのお乳、変になってしまいますわぁ……♡」
チュウチュウと少年の唇が自分の胸を食むのを見て、胸底からだけではなく。
疼く胎までもがジンジンと痺れていく。
それと同時に赤子をあやす様な心地でウルは少年の頭を抱いた。
「ん、ふ、んく♡ んんぅ♡ ぁ、ん♡ あっ……そ、んなにしてると赤ちゃん、みたいですわよ? イクス」
母性と牝の快楽を同時に満たされながら、悪戯っぽく囁く彼女に唇を乳首から離して、少年が微笑む。
「きっと、こうやってウルのお乳を飲める子は凄く幸せだよ」
「な、そ、そういう話は早過ぎますわ……そ、それに貴方みたいにわたくしの乳首を何度も何度もおしゃぶりする赤ちゃんなんていませんわよ……///」
プチュッと陽光に照らされた慎ましやかなすじから蜜が零れた。
それにもう我慢出来なくなった様子でウルがゆっくりと股を開いて両手の人差し指で自分のまるで幼子のような細く狭い薄桃色の秘裂を広げる。
「して……わたくしのおまんこ……もぅ我慢出来なくなって、こんなにはしたなく……」
自分からおねだりした途端にまた蜜が溢れて蜜がぷっくりと珠となって小さな穴の入り口で膨れた。
「うん……」
少年がゆっくりと雄々しくそそり立った幹を掴んで先端を中心へと押し付けていく。
その根元、まるで掌大のボールのように大きくなった二つの睾丸にウルの視線が釘付けになる。
(ぁあ、こんなにも膨らんで……殿方の大事な場所……子種の沢山作ってくれてくれてるの……わたくしの事をまた孕ませたくて……こんな、んく わたくしのおまんこ……種付けされたがってますわ……)
鈴口からはもう男の蜜が滴っていた。
それが自分に触れ合うところを、自分の性器を牝として服従させるところを想像して、胎内(なか)が燃えるように猛るのをウルが感じる。
グ、チュ……ツプ、グジュリュ……。
鈴口がピッタリとすじの中心に吸い付くようにして密着した時、もう舌が唇の端から唾液と共に零れていた。
「んぁぉぉっ♡ こ、んなぁ♡ わたくしぃ……」
乱れてしまった姿態に羞恥を感じつつも、繋がりたいという想いと欲望にウルが開いた足を少年の腰に絡めた。
「っ、ウル……」
ズヂュリュリュリュリュ、グヂュッ!!
「んぁぁあぁぁあぁぁ~~~~♡♡♡」
一瞬で膣内に分け入り、子宮口(ボルチオ)に到達した幹の感触にウルは嬌声を上げていた。
妊娠してから更に形を変えたのではないかという襞は少年と最後に交わった時からまた違った感触で牡を包み込む。
複雑に内部を奔りながらうねる快楽神経はより太く血管のように内部に張り巡らされ、蜜の量も大幅に増えて正に膣内は蜜壷。
舌のように意識すら自在に動かせる襞は既に常識的な性器の機能からは掛け離れた牡を悦ばせる為の場所と成り果てている。
それを証明するように一瞬で絶頂に達してしまったウルは少年の形の全てをまるで膣で見るように感じてしまっていた。
背骨から伸ばして扱えるようになった触手の感覚にも近い。
自分の膣内(なか)がもう少年に媚びる為の形で固定化されているのは言うまでも無い話だ。
彼女の一番気持ち良い場所(ボルチオ)は少年が思い切り幹を押し込んだ時に最も牝としての喜びを覚える。
また、分け入る時に重なった襞を通り抜ける時は快楽神経が直接蜜の中で薄い肉の壁一枚を隔てて何十何百と押し潰されるようになっている。
もうこの快楽を知ってしまえば、少年以外の形大きさでは満足など出来るはずがない。
今も雄々しい幹に神経を圧迫されながら子宮口(ボルチオ)を押し潰され、ピッタリと恥骨と恥骨を重ねて蜜で滑る陰核(クリトリス)を擦られているのだ。
その快楽は常人なら色狂いになってしまいかねないもの。
「イクスぅ……わたくしぃ……っ」
「っ」
ただでさえ肉体を弄られたウルの中は変化が激しい。
最初に交わった時から比べても、随分と具合が良くなって来た。
今では少年の幹の形を完全に覚えた膣内に深く繋がるだけで射精を我慢する事が難しい。
その上、身体が弱くなってからは激しい行為は控えて来た。
ウルが主体となって跨る恰好だったのである。
しかし、身体の問題が解消されて初めての交合は今までに思ってもいなかった程、強く少年の射精を促した。
ぴったりと閉じられた膣内(なか)を割り開く感触。
ミチミチと張り付くような狭さと蜜でドロドロに蕩けた状態が同時に幹を先端から根元まで襲ってくるのだ。
裏筋から張り詰めた傘の裏側まで襞はピッタリと吸い付き、蠢いて何度も何度も自在に舐めしゃぶられる。
これで我慢出来る男なんて生き物がいるはずもない。
一番奥。
子宮口が亀頭の半分までも咥え込んで吸い付いた時、少年は達していた。
ビュ、ビュグルルルルルルルルルル!!!
「~~~~~ッッッ♡♡♡」
ウルが顔を完全に蕩けさせて声にならない声で身体を震わせ、腰を更に深く沈めさせようと両足で少年を自分に引き寄せる。
唇からは舌が垂れて、背筋が弓なりに反った。
まだ一度も膣内を突いてもらっていないのに。
そんな風に思いながらもビクビクと身体を震わせて濃密な牡の子種に子宮口を焼かれ、子宮内部で白濁を何度も何度も吸い上げる。
「イクスのおちんちんがぁ♡ わたくしのぉ♡ おまんこで種付けしてぇぇ……♡ っ、あ、ぁ、おなかの子にもぉ……♡」
ゆっくりと大量の精に膨れていく胎。
その表面に薄らと交合(まぐわい)によって発動する方陣が浮かび上がる。
子宮と卵巣、膣を象形化し、滑らかな曲線で描かれる桜色の華の意匠。
自分の中で命が歓んでいる。
それがズグンズグンと二つ目の心臓のように脈動する胎内からの振動でウルには分かっていた。
「イクスぅ♡ この子が貴方のこと好きだって言ってますわぁ……♡♡」
快楽に歪む牝の顔と穏やかに微笑む母の顔で告げられて。
少年が射精がようやく終わった疲労感もそのままにコクンと頷いた。
「もっと、するから……ウル……大きくなったお腹も可愛いよ……ちゅ」
優しく胸先に口付けして、手が膨れた胎の中央。
蜜を溜め始めた第三の膣穴、臍のすじを両手の指で開いた。
「くぁぁ♡ イクスぅ♡ わたくしのおまんこ開いてはだめぇぇ♡ 指で触れられたらわたくしおかしくなってぇぇ♡♡」
「一緒に可愛がってあげるから、ね?」
「ひくぅぅぅん♡ そ、んなぁ……♡」
期待に媚びた甘い声で啼いて。
少年がピッタリと吸い付いた子宮口から亀頭を引き抜き始めるのを感じ、ウルが再び背筋を焼かれるような快楽に身を捩らせる。
そのまま、腹部の割り開かれたすじの奥に人差し指がヂュブッと蜜を零しながら挿入される。
「二つ、同時、なんてぇ♡ だめぇぇ……♡」
「っく」
ウルの中から幹を引き抜く行為は異様な程、甘美だ。
熱く複雑に絡まる襞が亀頭の傘の部分を裏から舐めあげるようにして少年を引きとめ、何度も擦り上げる。
同時に襞もまた快楽神経を扱かれて、人間なら一度の抽挿で絶頂するだけの耐える事の無い快楽を背筋から脳裏へと送り出す。
グヂュズズズズズ、ドヂュッ。
「んぁぁあぁ♡ 一気にしたらぁ♡ わたくしぃぃっ」
ゆっくりと引き抜き、一気に内部まで押し込む。
そんな腰使いで少年がまともではない射精感を腰の奥に留め続けながら、名器どころではない牝穴の蜜を掻き出しながら、泡立てていく。
「んっ、ふ、くぅぅぅぅん♡♡ イクスぅぅ♡ イクスぅぅ♡ イクスぅぅぅ♡♡」
突かれる度、少年の根元に陰核(クリトリス)が押し潰され、蜜が熱く熱く滾っていく。
汗の伝う身体は柔らかな陽光の下で煌めいて。
背筋を跳ねさせ躍動する姿は淫靡でありながら、生命力に溢れた若い獣を思わせた。
もう銀の尻尾は2人の蜜でしっとりとシーツに張り付いている。
膨れた胎は描き出された紋様を光らせながら、煌々と鼓動のように明滅している。
もう常識的な交わりとは異なった行為。
繋がったまま見つめ合いながら、唇が交わされる。
「ふ、んぐ、ちゅ、ぢゅく、ぢゅ、ちゅりゅ、んくんく、っはぁ♡」
舌と舌を絡めながら、最後には幾つも唾液の糸を引かせて、口付けが終わる。
互いの顔は快楽を受けて恍惚に歪みながらも、笑んでいた。
「ぁ、んっ、んぁぁあぁ♡♡ イクスぅ♡ イクスぅ♡ わたくしの子宮(おなか)にもう一度してぇぇ♡♡ 貴方の子種でもう一度種付けしてぇぇ♡♡ もう一人孕ませてぇぇぇ♡♡」
「……っ、いい、よ……一杯するから、ね?」
「♡」
互いの両手が繋がれる。
指と指が絡まり、顔を見つめながら、少年は腰の速度を速め、ウルは少年の吐息の熱さを、自分と同じように汗を掻き、全身を濡らした身体の躍動を、美しいと、もっと乱れて欲しいと、今だけは自分のものにしたいと、欲情した身体と心を震わせながら想う。
プジュッ。
僅かに股間が潮を吹いて、チュグルルルルッと内部を更に狭くした。
蜜がゴプリと溢れ、少年の股間を更に濡らす。
もう重なり合った場所の下には互いの蜜でおねしょのように水溜りが出来ている。
「ウルッ、ウルッ、く……っ」
ドジュ、ドジュ、グヂュ、ヂュグ、ヂュド、ヂュド、ヂュド、ヂュド―――
引き抜く間隔が短くなり、その代わりに執拗に亀頭が子宮口を抉っていく。
一度射精された子宮から逆流する精と蜜でお湯のように熱い膣内(なか)は最初に少年の幹に押し入られた時よりも狭く窄まって、襞全体で抽挿し辛く、牡の征服感を満たせるよう蠢いた。
それは本能であり、同時に牝としてウルが何よりも望む事に違いなく。
半ば恣意的な蠢き方だった。
「~~~~~ッッ♡♡」
何度も何度も軽く達しながら、冷めない熱を子宮に感じながら、母となったウルはお腹の子と一体となって少年の精気を味わっていた。
脳髄が沸騰してしまうのではないかと思えるくらい情熱的で、自分達を何処までも包み込んでくれるような安心感に溢れた命の流れ。
身を浸しただけで午睡んでしまうくらい優しくて、身体を廻る力。
「~~~~ッ♡♡ ~~~~ッッ♡♡♡」
交じり合う蜜と汗と精の中で互いに求め合った牡と牝。
でも、獣以上に交尾と種付けを愉しむ人間として、それ以上に感情というものを共有する種族として。
二人がもう互いの限界を察して腕を解き、互いを抱き締めた。
母のように女は胸へ顔を抱き。
子のように男は背中へしがみ付き。
娼婦のように女の足が腰を引き寄せ。
獣ように男の腰が牝の子宮口を貫き。
射精と、受精が、始まる。
ビュブルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルゥウウウウウ―――。
「ンォオオ゛オオ゛ォオ゛オオ゛オォオオ゛オォオオ゛オ゛オ゛ォ゛オオオオォオ゛オ゛ンッッッッ♡♡♡♡」
その種付け交尾の強烈さに牝が吼えた。
舌を垂らして、唾液を垂らして、股間を大量の潮で濡らして、母乳がその乳房の先端から噴出す。
胎の中で今も少年の精を生気として廻らせていた方陣が耀き、灼熱するウルの体に蔦が絡まるように成長すると全身を彩った。
一際大きく膨れていく腹部はもう臨月のようだ。
全身を戦慄かせて牝の悦びに浸るはしたない唇に少年は舌を絡ませて、まるで小鳥に餌を与えるようにピチュピチュと意識が半ば飛んでしまっているウルの口内を優しく舐めしゃぶった。
(ぁ♡ ぉ……♡ わたくしぃ♡ しあわへぇぇ♡ みたされてぇるのぉ♡ おなかのこにきょうだいできてるのぉ♡ もっとぉ……こだねぇ♡ たねつけこうびされてぇ♡ じゅせいさせられてぇ♡♡ イクスのあかちゃんはらんでぇ♡♡♡ かぞくいっぱいにぃ……)
脳裏に浮かぶのは牝として満たされて母として過ごす日々。
子供達に囲まれて、大きなお腹で少年と共に過ごす様子。
赤子を産んでも毎年毎年妊娠させられて、毎日のように家事に育児に忙しくて、それでも優しい少年の寵愛を受け続けて、夜は孕んだ子と共に愛でられる。
そんな想像にビクビクと背筋が震えて、更にウルは軽く達し続けた。
クチャクチャと舌が無意識に少年の舌を啜って、何度も唾液を飲み干す。
長い射精が終わっても二人はそのまま繋がったままだった。
「ウル……いやらしくて、素敵だよ……また、僕の赤ちゃん孕んじゃった?」
その言葉に嬉しそうに頷いて、ウルが両手で母乳の吹き出た乳房を恥しそうに隠した。
「そぉれすわぁ♡ わたくしぃ♡ またあなたのあかちゃんはらんでぇ♡ じゅせいしてぇ♡ たねつけこうびぃ♡ くせになっちゃったんれすのよぉ♡♡」
「じゃあ、今度は後ろでしよっか……ウルが好きなだけ赤ちゃん作ってあげるから」
「~~~~~ッ♡ はぃ……このこにもっときょうだいつくってあげてぇ……♡ わたくしのおなかでかぞくいっぱいいっぱいできるようにぃ♡♡ はらませこうびしてくださいませぇ♡♡♡」
少年が完全に蕩けてしまったウルの額に口付けすると、ゆっくり腰を引き抜いた。
「ぉぉぉん♡ そんなふうにぬいたらぁ♡♡」
ヂュルルルルウッと襞が吸い付いた傘に少しずつ引っ掻かれているのだ。
幹がコポォッと大量の蜜と子種に塗れ糸を引いて先端まで姿を現す。
すると今まで少年を包み込んでいた膣内と割れ目がチュグッと閉じるようにして細いすじに戻った。
本来ならしばらくは少年の形のまま開きっ放しになって子種を垂れ流しているのだろうが、ウルの体は既にそのような子種を無駄にするような作りにはなっていなかった。
全ては次世代の子を残す為。
臨月のような胎の中の白濁は卵巣までも満たして、彼女の体は再びの受精と着床を可能とし、残る精を方陣に生気として還元し、より良い子孫を遺す為、母体と赤子へ効率的に活力を廻らせていく。
(あぁ、いくすのおちんちん♡ わたくしのことをはらませてくれる♡ たねつけしてくれる♡ わたくしのめすあなを♡ おまんこをせいふくしてくれる♡ こうびあなにしてくれるたいせつなばしょ……おちんちん♡ わたくしだけのおちんちん♡)
本能に支配されたウルの頭はもうただ少年に犯されて孕む事だけだった。
コクッと唾を飲み込んだ喉が鳴る。
未だ満足していないとばかりに雄々しくそそり立つ幹から目が離せなくなったウルが自らゆっくり身を起こすと背中を向けて四つん這いになった。
そして、自らの指ですじをぐにぃぃっと広げる
「いくすぅ♡ してぇぇ……♡ また、わたくしにぃ♡ こうびぃ♡ たねつけこうびぃ♡」
もう子種は方陣に吸収されてしまったのか。
牝穴から零れるのは粘度を増してドロドロに糸を引く蜜だけだった。
紅の紋様に彩られて強調された割れ目も乳房も胎も全てが淫猥に蜜と汗に濡れている。
銀の尻尾が尻穴を見せるようにペタンと背中に曲がるとヒクヒクと震える肛門まで丸見えだった。
肉体を邪神に侵された彼女の排泄器官はもう本来の役目を果たす事の無いもう子作り用の性器。
ぴったりと縦に閉じたすじを割り開いて挿入すれば、その先は子宮口と繋がっている。
「今度は此処でしてあげるね……ウル」
「んぁ……そこ、はぁ……♡ おしりでぇ♡」
尻を鷲掴みにされて牝の顔でウルが悩ましげに顔を歪めた。
その蜜と汗で滑る照り返った大尻をグニグニと揉みしだきながら、幹を尻肉で挟む。
「ひぅん♡ わたくしのおしりにぃ……あたってますわぁ……♡ いくすぅ♡ いじわるしないでぇ……♡」
ヌチュ、ヂュプ、チュコ、ヂュゴ、ヂュゴ。
「んぅうぅ♡ んっ♡ んっ♡ んぁ♡ そ、んなにぃ♡ おしりでごしゅごしゅはさんだらぁ♡♡」
交合(まじわり)程ではないにしても、臀部を少年に掴み、熱い幹を押し付けられて“使われている”という感覚にウルの顔は甘く甘く歪んでいく。
はぁはぁと零れる吐息には唾液が混じり、獣のように舌を出してなされるがまま。
フリフリと尻尾は楽しげに揺れて、その遊びに悦んでいる。
(いくすのゆびぃ♡ あつくてぇ……やさしくてぇ……きもちいいのぉ♡ ぐにゅぐにゅってぇぇ……♡ また、また、わたくしぃ……)
「ウルのお尻、柔らかくて、温かくて、こうしてると出ちゃいそうなくらい、気持ち良いよ……」
「だめぇぇ……♡ おまんこじゃなきゃたねつけだめですわぁ♡♡」
「ウルのここも子作り出来るんだって、この間教えてくれたよね? もう……するよ?」
「ひくぅぅぅん♡♡♡」
一際大きく、尻が左右に割れて、その中央にある肛門が両の親指でくぱぁっと開かれた。
(ぁ♡ ぁあ♡ みられてぇ……わたくしのはずかしいあなぁ♡ おねだりしてるのにぃ♡)
背筋を駆ける背徳的な交尾への期待に排泄穴を見られている羞恥も蕩けていく。
「ウル……自分でお尻、開いてごらん」
「は、はぃ……♪」
少年の言葉に流されるまま。
今まですじを開いていた手で今度は自分の尻を大きく開いたウルは少年の要望に尻穴から蜜をコポリと溢れさせた。
既に第二の膣内(なか)は準備が出来ており、少年の幹を蜜と直腸の変化した筋肉の道をうねらせ、待っていた。
「此処でも種付けして、赤ちゃん作ろっか……」
「~~~っ」
耳朶に響く声。
尻の間から離れた幹の熱さがもう一度味わえる。
それだけでウルは尻を高く突き出していた。
「じゃあ、一緒に気持ちよくなろう。またウルを僕だけの牝にするから……ね」
「♡」
その言葉に心の底から昂揚が押し寄せて、それを噛み締めるよりも先にプグッと蜜を零した亀頭が同じく蜜を零したもう一つの膣穴(なか)にめり込み、一気に奥まで貫いた。
グヂュボォオオオオオッ!!!
「ひぁあぁぁああぁぁああぁああ♡♡♡」
一際甘い嬌声が室内に響いた。
窓が開いていれば、その声に一瞬で宿の大人達には全てが知れてしまうだろう。
(んぐぅぅうぅ♡♡ わたくしおしりのあなでこうびしてぇ♡ あかちゃんいるのにぃ♡ また、あかちゃんほしくてぇ♡ おくでおちんちんちゅうちゅうってはしたなくすってるのぉ♡♡ おくぅ♡ おしつぶされてぇ♡ たねつけおねだりしてるのぉ♡♡)
第二の子宮口(ボルチオ)はもう少年に媚びて、何度も何度も鈴口を自分の中に食み締め、ドロドロの子種が煮え滾って渦巻く子宮にもう一度射精させようと蠢いていた。
みっちりと穴を取り巻く筋肉が収縮し、幾つもの肉の輪が膣内(なか)を蜜と共に絞り上げていく。
もっともキツイのは根元の入り口。
離したくない幹を奥に引き入れたウルの肛門は完全に射精を促す為の穴になっていた。
「ウル……前よりずっとずっと気持ちいいよ……一杯気持ちよくしてあげるから」
ちゅ、と後ろから腰を掴んで覆い被さった少年が背筋に口付けした。
「~~~っ?!」
ゆっくりと抽挿が始まる。
先程よりも太くなった幹が傘で肉の輪を扱きながら引き抜かれ、蜜を書き出した後、抜ける寸前で深く押し込まれた。
ズルゥゥゥゥゥ、ズヂュド!!
「~~~~ッ♡ ~~~~ッ♡♡ ~~~~~~ッッ♡♡♡」
その度に声にならない喘ぎが重なり、少しずつ引き抜く長さが短く、押し込む時間が早くなっていく。
パンパンと尻肉と少年の股間が音を立てる度、蜜がボタボタとシーツに落ち、グッチョリと濡らしていった。
もう理性も何も無く。
ただ交尾する獣のとしてウルが子宮口を意識する。
(くるっ♡ くるっ♡ くるっ♡ いくひゅのぉ♡ いくひゅのこだねぇ♡ たねつけぇぇ♡♡)
一際膨れた幹の先端、鈴口が奥を抉って、白濁を吐き出す寸前、膣内(なか)全体が大きく締まり、一瞬射精を遅らせた後、グポッと子宮口が亀頭を受け入れた。
ビュ、ビュグルルルルルルルルルルルルルルルルッ、ビュグゥウウウウウウウウッ!!!
「――――――――ッッッッ!?!?!」
潮と同時に尿が一緒に股間から噴出す。
背筋をガクンガクンと揺らしながら、ウルが同時に迎えた絶頂に頭を真っ白にして完全に呆けた表情でパンパンに張った腹部の中に何度も何度も白濁を受け入れた。
長い射精の合間にも卵巣まで達した精が両側から排卵された卵子に群がり、プチュッと内部に押し入って、新たな命となっていく。
(じゅせぇしてますわぁ……わたくしとぉ♡ いくひゅのぉ♡ あかちゃん♡ またぁ、おなかにはらんでぇ♡ ~~~っ♡ ~~~~~っ♡♡ ~~~~~~~っ♡♡♡)
絶頂が止まらない。
最も高い波は過ぎ去っても、牝の悦びが、母になる喜びが、まだ歳若いウルの全身を甘く甘く駆け抜けていった。
少年もまたピンと背筋を晴らせて、グッとウルの尻に腰を押し付け、痛い程に子種が幹から放たれ抜かれていく感触に震えて、長い射精が終わるとウルの背中から腕を回して抱き締める。
ピッタリと吸い付いた腰と尻は溜まった蜜と精に塗り込められていた。
そのまましばらく動かず。
ウルはようやく高ぶりが静まっていくのを感じる。
だが、気だるくもすぐに燃え上がりそうな少年と繋がった場所が穏やかながらもまだ繋がっていたいと主張して、少しやわらかくなった幹を刺激しないよう、緩々と優しくしゃぶった。
「いくひゅ……わたくし、また……あなたのこを……ん♡」
「凄く気持ちよかったよ。ウル……もう少しだけ、こうしてよっか……」
少年の手が方陣の影響で少しずつ元の大きさに戻りつつある腹部を優しく撫でながら囁く。
「はぃ……わたくしの」
救世主様。
満たされながら、少年と繋がったまま、ウルは自分の子宮(なか)で芽吹いた新たな命を慈しみ、官能冷めやらぬまま、子宮、卵巣、膣、尻、乳房、隅々まで牝として征服され躾けられた喜びで一杯になった。
午睡みながら、少年とイチャイチャと甘い一時を堪能した彼女が再び一向と合流するのはそれから二時間後。
昼の食事時を挟んで遅れてきたウルが前よりも健全なアルヴァスでも標準的な布面積の多い水着を着る姿に全部お見通しな女性陣はユアルとシルルゥ以外、少年へジットリした視線を向けたのだった。
そんな様子を母性と余裕と色香を漂わしたウルだけが、満たされた様子で見つめていたが、一人水辺の長椅子で陽射しを浴びつつ横になっていたジルムスはボソリとこう呟いた。
『隠せてないだろ……』
首筋に付いた口付跡(キスマーク)は今も生々しく。
少年少女の水遊びは夕方になるまで、まだまだ続く。
人間観察に優れるはずの少年がようやくウルと自分の身体に愛し合った跡が残っていると気付くのはまだ当分先の話らしかった。