第三章百七節「くるくる」
少年がいつものように僅か瞳を開けて、そろそろ起きようとした時、ふと自分の中心が熱くなっているような感覚を覚えて、その心地良さに身体の一部が張り詰めていくのを感じた。
明け方の紫雲の合間から差し込んでくる陽光は柔らかく。
ようやく意識がハッキリしてくるとピチャピチャと水音がしている事にも気付く。
少しだけ目を擦って、薄暗い部屋の中でクッションの山に持たれたままブランケットを剥ぐと。
「ん、ぴちゅ、ちゅぐ、ちゅ、ん、イクス。おはよう♪」
「んちゅ、ちゅ、ちゅ、えぅ、んく、ん、ちゅぐ、ちゅ。あ♡ パーパ♡ おはよう♪」
ツヤツヤと朝焼けに照り返した亀頭を幼い二つの舌がえらを裏側から擦るように舐め上げ、唇が幹を唾液塗れにして愛おしそうにしゃぶり、細い指が柔々と両側から大きく膨れた睾丸を優しく揉み解していた。
「ん……今日は、その……朝から何かあったの?」
「何か? ん、ちゅ、んく、んく、あむ、ぢゅ、ぢゅる、ずず……いつもの朝の御奉仕だよ?」
口元を鈴口から垂れてきた蜜でベタベタにしながら、牝の笑みで璃紗はその頬を上気させて、愛くるしい表情で微笑む。
いつもそうしているのに何で訊いたのだろう。
そんな様子で小首が傾げられた。
「パーパはいつも御奉仕しないと起きないから、シルメイア達が毎日してるんだよ?」
少年に媚ながら幹に愛おしそうに舌を這わせ、ウットリした様子の娘に言われて、少年はそうだっただろうかと僅かに思うものの。
「パーパ “いつもみたいに”……シルメイアのお口で朝のおまんこしよう?」
無垢のようでいて妖艶に怪しく少女の瞳が煌めき。
七重の瞳孔に見つめられて、少年は思わず頷いていた。
「じゃあ……」
璃紗が少し身を引くと正面から雄々しくそそり勃った幹を見下ろすようにしてシルメイアが唇を開き、舌を垂らして唾液と少年の密を混じり合わせる。
そのままゆっくり、亀頭の半分までが咥えられた。
一杯まで口を開いても全部は入らない。
それでも余裕の表情でシルメイアは舌で先端から溢れる蜜を舐め取り、鈴口を何度も舌先で愛撫して、幹が震え始めたら無理矢理先端を舌を出しながら唇の中に収めた。
「ん」
少年が呻いてしまうような心地良さ。
ヌメリを帯びた少女の口内は優しく少年を迎え入れ、そのまま先端を喉の奥へと引き込んでいった。
その締め付けは少女達の膣内(なか)とは違い。
コリコリとした喉がねっとりと少年を包み込む。
奥まで先端が飲まれるとツルツルとした感触で締め付けられ、引き抜かれる途中、喉の声帯が何度も何度も傘の部分を締め付けるのだ。
グチュグチュと出し入れする度に幼い娘の声を出す場所を蹂躙しているという背徳感と征服感が睾丸を熱く滾らせ、射精に向けてきゅうっと縮めさせた。
吸い付くような下品さは無いものの。
愛おしげに瞳を細めて、深く口淫する寝間着(パジャマ)姿のシルメイアを毎日見られたなら、きっと至福の時間だろう。
「♡」
何度も何度も丹念に愛撫した少女の喉の奥で大きく膨れたえらがもう限界だと震えて伝える。
それに優しく瞳を細めて。
そのまま、今までよりも激しくジュボジュボと音をさせて幹が出し入れされた。
「もう……っ」
ビュ、ビュブルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!
「~~~~~~~ッッ?!!?」
喉が破裂してしまいそうな精の濁流。
喉の奥から直接に胃まで流し込まれて、涙を零しながらもシルメイアは嬉しそうに根元まで全てを呑み込んだ。
コクコクと喉が鳴らされる。
その度に魂が抜けてしまいそうな程の量の精が搾り出され、少年をその種付けの快楽で満たしていく。
そうして、最後の一滴まで締め付けた喉で飲み干したシルメイアは最初と同様にゆっくりと口内から幹を抜き出し、チュポンと音をさせて唇から亀頭を離した。
「パーパ♡ どうだった? お口でちゃんと、おまんこ出来てた? シルメイア」
その淫らに媚びた視線に男ならば、頷いて頭を撫でる以外無い。
「イクス。次はお風呂だから、璃、璃紗の番だから……」
少年から少し引いて今まで見守っていた璃紗はまるで玩具を欲しがる子供のように少年の胸に身を寄せて、上目遣いに切なそう顔を見せる。
「うん。そろそろ行こっか?」
「うん!!」
そうして、少年は二人の少女に誘われるまま。
少年は風呂場へ向う事となった。
*
まだ明け方の空から差す紫雲越しの陽射しは柔らかく。
浴室の窓越しにぼやけると全裸で待つ少女達を妖しく浮かび上がらせた。
室内はかなり大きめの浴槽が一つと崩燼機関製の給湯器によってお湯の出るシャワーが壁に設えられている。
タイルは全て白い大理石製。
しかし、滑らないよう床には複雑な花柄の紋様をした滑り止めが付いている。
床には20cm程の低い椅子が三つ並んでおり、浴槽横には2m四方の厚いツルツルとした布が敷かれていた。
透明感のある布地はシルクのような触り心地で瑞々しい果実のような感触を併せ持つ。
不思議な光沢の放つソレは仄かに床で熱を帯びて温かい。
少年は二人の少女に言われるまま。
一分程待ってから浴室に入ったわけだが、既に準備は万全らしかった。
艶めいた二人の身体には既に何かしらの液体が塗られており、これから少年をどうしたいのかは明白だ。
どちらも幼く。
薄らとした胸の蕾となだらかな恥丘の下にはぴったりと閉じたすじが液体を滴らせている。
璃紗はその黒髪を姿態に絡み付かせ、シルメイアはその白銀とも他のどんな金属とも似付かない不思議な光沢の髪をやはりそのまま下ろして、身体を僅かに隠していた。
それでも二人の幼い少女達の露わとなった形は隠し切れず。
逆に僅か秘するからこそ淫靡かもしれない。
火に誘われる羽虫のように……その合間にそのまま座ると左右から幼くもコリコリと膨らんだ乳首が少年の腕に押し付けられた。
薄明の中では表情もぼんやりとしている。
しかし、それでも十分淫らな表情で二人の手がヌルヌルとした液体が滴る片手を少年の幹へ伸ばした。
心地良さそうにその身体を押し付け、僅かに肌を擦りあげながら、少女達が熱い吐息を零して微笑む。
「パーパ……一緒に洗おう、ね?」
「イクスぅ……璃紗達の事も洗って?」
誘われるがまま。
少年は少し離れて幹をゆっくりと扱き始めた少女達の尻を両手で鷲掴みにした。
「ひぅ♡ パーパの手……気持ちいいよぉ……♡」
「イクスぅ♡ お尻だけじゃなく……おまんこやお尻の穴にもして? もう綺麗にしてあるんだよ?」
「ッ」
少年がヌルヌルとした液体に濡れたまだ幼い少女達の尻を両手で揉みしだきながら、その手を尻の間に差し入れていく。
指で尻穴に触れれば、フルフルと身体を震わせて悶え。
その先のすじをゆっくりとなぞれば、密が液体の中に混じり絡み付く。
少しずつ明けに照らされていく少女達の媚態は朝から刺激的に過ぎ。
熱り勃った幹は少女達の掌の間でお湯に浸されていたように火照っていた。
「パーパぁ♡ おっきくなってる♡」
瞳を閉じてシルメイアが唇を少年の前に差し出す。
それを少年はそっと啄ばみ。
唾液を流し込むように下を絡めてくる娘の小さな赤い舌と自らの舌を絡め合った。
クチャクチャと水音が幾つも重なり合う。
少年の指によって2つの穴を蕩けさせた少女達は恍惚とした表情で股間を塗り込んだ液体とは違うもので濡らし。
少しずつ明らかとなっていく少年の裸体に胸を高鳴らせて背筋を昇る快楽の波に意識を蕩けさせる。
「イクスぅ♡」
唇を離し、自分にもとねだる璃紗の唇を食めば、其処は甘い花の香りがした。
その合間にもクチャクチャと滑らせた指が少女達のすじをなぞる度に粘度の高い蜜に絡め取られ、滑らせているだけで二人の膣内(なか)が熱く熱く滾っていく。
「パーパぁ♡ お指で、して?」
「イクスぅ♡ おまんこクチュクチュしよぅ?」
蕩けた牝の笑みで二人の少女が甘く甘くねだり、少年は言われるがまま尻から回した手の中指をゆっくりと突き立て、クチュプンと弾力と蜜と肌の絡まる極上の肉穴の中へと進めた。
「入ってきてるよぉ♡ クチュクチュ好きぃ♡ イクスぅ♡ 指でおまんこしよ? イクスが後で種付けするところどうなってるか見てぇ♡」
「パーパのゆびぃ♡ おまんこしてるよぉ♡ おちんちんおっきくなってる♪」
グチュグチュと少年の幹を息を合せて撫で絞りながら、少女達はまだ繋がってもいないのに背筋から上ってくる快楽に抗えず。
軽く達してしまっていた。
ヒクヒクと震える身体を自分の方に抱き寄せ、自らの両膝の上に乗せて。
優しく少女達の唇を片方ずつ少年が啄ばみ。
うっとりした様子で璃紗とシルメイアはその乳首を僅かにしこり勃たせた。
「ぱーぱぁ♡ ぱーぱぁ♡」
「んっ♡ くぅん♡ イクスぅ♡」
ハァハァと艶かしい吐息を零しながら指で互いすじと幹をグチュグチュと泡立てて。
ビュブルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!
少年が今日二度目となる射精で少女達の手を、腕を、腹、足を、胸を、顔を、大量に噴出させたせいで汚していく。
「んゃぅぅ♡」
「くぅぅぅん♡」
獣のように鳴きながら、二人の少女は全身に感じる精の熱さと匂いに達していた。
ビクビクと震えながら、すじからはプチュッと僅かに蜜が零れ落ち、その口からは荒く愉しげな息が零れている。
「パーパ。璃紗にしてあげて?」
二人が膝の上から下り、少年を起たせるとすぐ傍の布の前に誘う。
その前に璃紗が四つん這いになって胸元を布地に付け、高く尻を掲げた。
「イクスぅ……我慢できないよぉ♡ 三日もしてないからぁ♡ イクスのおちんちん忘れないように種付けしてぇ♡ 璃紗のお尻もおまんこもイクスの交尾用なんだよ? ちゃんと赤ちゃんのお部屋にびゅーびゅーってしてくれてないと寂しいよぉ」
「璃紗……」
唾を呑み込んで。
少年は膝立ちになれば、反り返った幹を入れ易い位置に置かれたすじからピチャァッと蜜が垂れて糸を引く様子に我慢出来ず。
その閉じられた……しかし、押し込めばすぐに少年を呑み込み、ピッチリと寄り添うようにして亀頭を食むだろうすじと膣にそのまま幹を押し込む。
「んゃぁあぁぁぁあぁう♡」
一気に自分を割り開いた愛おしい少年の形にゾクゾクと背筋を震わせながら、璃紗は自分から少年の腰に尻を押し付けた。
グニュンとまだ薄く、ふくよかさには足りない臀部だが、少年はその感触に幹を僅かに太くし、その両手で腰を持って引き寄せ、隙間を埋めるように少女の子宮口へと亀頭を押し込める。
「ぁぁぁあぁぁ……♡」
身体を震わせながら甘い声で鳴いて、自分の一番奥で少年と繋がった悦びに顔を蕩けさせながら、璃紗は鈴口から溢れる少年の蜜に自分の子宮口が熱くキュンキュンと痺れている事を理解した。
また、少年の形にして貰えたという満足感。
その嬉しさが、深く繋がれた感動が、優しくされるのもいいが……牝として乱暴に交尾されるのも心地良いという悦びが、少女の全身を満たしていく。
「イクスぅ……」
「何?」
乱暴に押し入ってきたのにやはり優しい少年に甘えながら、少女は近付いてきた顔に淫靡な視線を向けた。
「おねがいがあるの……」
「お願い? して欲しい事があるなら、言って。璃紗の好きな事なら沢山してあげるから」
「うん……あ、あのね……」
幼い唇が、舌が恥しそうにしながらも、媚びた声で少年の耳に甘えた。
―――璃紗に孕めって言って?
「っ」
「ひぅ♡ い、今ぁ♡ おちんちん大きくなったよぉ♡ ねぇ、イクスぅ♡ いい? いい?」
少年が優しく耳朶を食むようにして一言「うん」と伝えた。
「ぁ……♡」
そうして亀頭で深く少女の子宮口を抉りながら、しっかりと腰を押さえ付けるようにして、少年は少女の耳に伝える。
「僕の赤ちゃんを孕んで……璃紗」
「ッッ 」
ゾクゾクゾクッと背筋を駆け上る言い知れぬ昂揚と耐え切れない甘美さで脳髄を焼かれながら、少女はゆっくりと力強く始められる抽挿に顔を蕩けさせ、自分が獣のであると知った。
今まで快楽の為だけにしてきた行為。
悦ばせる為にしてきた行為。
それが自分と少年との子を儲ける為のものだと意識された瞬間から、身体の奥が何度も戦慄き。
胎内が精とは別の温もりで満たされていくのだ。
(イクスの赤ちゃん孕んであげられる♡ 璃紗のお胎(なか)でいっぱいいっぱい産んであげられる……っ)
腹部に響いたのは抗い難い衝動。
少年の子種で満たされる為だけに少女の膣はいつもよりも情熱的に少年の幹を食み、しゃぶりながら、ドロドロに蕩けた蜜で隙間無く中を満たしていった。
少女の快楽に震える身体を後ろから抱き締めて、少年が腰を使えば、グヂュグヂュと粘着いた音と共に少女の獣のような甘い求愛の声が響く。
ドヂュ、ドヂュ、ドヂュッ。
「あっ♡ んっ♡ んぅっ♡」
少年の横に笑みながら寄り添っていたシルメイアが友人の淫靡な乱れようように股間を疼かせながら、小さな手で打ち付けられる臀部の上。
腰から背筋をそっとなぞる。
指先から与えられた魔力は璃者の神経を更に鋭敏にし、快楽の奔る背筋を更なる悦楽に染めた。
「っ」
増大する性の衝撃にもう半ば意識を明滅させながら、それでも健気に達しそうになるのを何とか耐え。
少年が射精するまではと腰を前後させて、璃紗が一際大きく膨れ上がる少年の熱さを感じ取る。
(くるっ♡ くるっ♡ いくすのっ♡ こだねっ♡ おなかのおくにっっ♡♡)
促すように幼い膣内(なか)が収縮し、一際大きくなった少年の先端が子宮口と周囲に吸い付かれ、受け止められた。
「璃紗……っ」
「いくすっ♡ たねつけっ♡ たねつけして? りしゃのおなかにすきなだけたねつけして? りしゃは、りーしゃはっ♡ いくすのめすあななんだからぁぁ♡♡♡」
「っ」
ビュグ。
「ひぁああぁぁああああああぁぁあああああああぁあぁああああああ―――」
ビュルルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッ!!!!!
牝の鳴き声を響かせて。
璃紗が唾液を垂らしながら、背筋を一瞬で駆け上る大量の稲妻にも似た快楽に脳裏を埋め尽くされた。
甘い匂いが立ち上る薄い肌の下。
少年と少女の蜜と子種が交じり合い腰を濡らしていく。
胎内に大量の白濁が打ち込まれた子宮口は只管に少年の亀頭を食み占め、ドボドボと注がれていく熱さに媚び屈していた。
汗と蜜に濡れた腹部がゆっくりと迫り出し、子種で満ちていく様子は幼い肢体には酷とも映る。
しかし、自分の大切な場所を蹂躙された少女の顔は幸せそうに淫らな笑みで歪んでいた。
ふっくらとした噴出した精と蜜と潮に濡れる腹部は淫猥な香りに満ちて、フルフルと子種が流動する度に汗を滴らせ、この世のものとは思えない程に少女を妖しく艶かしく彩っている。
「可愛いよ。璃紗……」
しっかりと繋がったまま。
腰を重ね合わせた少年は優しく覆い被さりながら、耳元で璃紗の名前を呟く。
そうするだけで半ば意識の飛んでいるはずの少女の膣内(なか)はきゅんきゅんと蠢き。
少年の幹に残った子種を吐き出させ。
朝からもう夜が更けた日のような心地良い疲労感へと誘っていく。
そうして一分もした頃。
ようやく幹が引き抜かれ。
しかし、子種はそれ以上溢れる事もなく。
膣内(なか)に閉じ込められていた。
ツヤツヤと照り返す幼く小さな淫核(クリトリス)と先程まで大きく押し広げられていたとは思えない慎ましやかなすじが精と蜜に濡れた様子は普通の牡ならば、思わず再び襲いたくなるものだろう。
だが、まだ意識があやふやで「いくす」と甘い呟きを零す孕んだように腹部を大きくさせた璃紗を少年はそっと自分の下に引き寄せて優しく抱き締めた。
「ぁ……いくすぅ♡」
ようやく自分が抱かれている事に気付いた璃紗が未だに満足していないと疼くすじをモヂモヂとグヂュグヂュと音をさせて太腿で擦り合わせながら、そっと瞳を閉じて顔を上げ、唇を差し出して口付けをねだる。
それに当然のように唇を預けて。
少年は傍らのシルメイアを視線で湯船へと誘った。
シャワーの蛇口を捻り、自分と二人の身体を軽く洗い流したシルメイアが少年に沿いながら進み。
まだ足腰の立たない璃紗と共に湯船へ入った。
少年が続けば、サァァァァッと僅かに湯殿が溢れて水音が室内に響く。
その左右に付いたシルメイアと璃紗は腕を抱き締めるようにして身体を預け、その手を自分のものだと主張するように肌に密着させた。
璃紗の大きくなった腹部に触れた少年の手は湯よりも熱いものを少女の胎内に感じている。
それはきっと命の持つ熱。
赤子が出来ていればいいと少年は自分の子種で満たされた少女の額に軽く口付けした。
「イクス……」
「パーパ……」
仲睦まじく肌を寄せ、スリスリと猫のようにじゃれてくる少女達はあどけないようでいて妖艶。
今、交合(まぐわ)ったばかりとは思えない程に少年は自分が癒されている事を感じ取る。
魔力の受け渡し。
そうして男女合一による基本的な性魔術が肉体を良く癒しているのだ。
言葉少なの長風呂になるとしても、今は明け方。
もう少しこうしていようと誰もが静かに湯と互いの温もりに浸った。
*
少しのぼせたような気のする湯上り。
朝から激しく猛ってしまった少年は璃紗に渡された着替えを終え、二人と共に食卓へと向かう。
まだ用意はされていないだろうが、少し早めに台所で湯上りの飲み物でも頂こうという算段である。
しかし、その計画は冷蔵庫のある台所付近で頓挫する。
最たる理由は一点。
彼等の前で朝食の用意をする二人の女がいたからだ。
「あ、今日はハハサマ朝からいないよ?」
「そう、なんだ……」
シルメイアの言葉も半ば頭の中に入ってこないまま。
少年は僅かに唾を飲み込む。
ウル・エイフォン・バーゲル。
エンシェン・イル・フォイル。
二人が珍しく協力して朝食を作っているだけだ。
それだけの後景だ。
だが、少年の前で展開される光景はあまりにも現実とは思えない要素に満ちている。
フリフリと完全に白い肌と滑らかな乳白色の肌が、腰が、豊かな臀部と小鹿のような太腿が、殆ど見えながら揺れていた。
寝間着姿というには扇情的過ぎる。
ウルは紫、エンシェンは黒の刺繍の紐で吊るす下着姿。
それも乳房は下が隠されているが、乳輪も地首も見えてしまっている。
股間を隠すはずの覆いは何ら役目を果たしておらず。
透ける刺繍の生地に大切な中央のクロッチ部分はしっかりと開かれ、すじを飾り立てる紋様が描き込まれていた。
今が夜中なら少年も頬を染めて、その亜人の高級交尾用下着。
大人な魅力を醸し出す二人に笑みを浮かべていただろうが、今は朝。
それも朝食を作っているとなれば、目を丸くする以外ない。
「あ、ウルさん」
「あら? 今、上がったのかしら」
振り向いたウルの姿に少年が僅か見惚れる。
少年の子を孕み。
はっきりと孕んでいると分かるようになってきた腹部は美しい華の刺繍で飾り立てられ、その下の赤子に性魔術で魔力を還元する魔術方陣を引き立てている。
マタニティー用のものなのか。
それとも特注品なのか。
臍の中央や尻穴の周囲。
どちらでも子作り出来るウルにしか必要の無い装飾が第二、第三の膣とすじ周辺に施されていた。
その煌びやかな宝飾はあくまで慎ましやかな装いで彼女の銀の巻き毛や超乳ともよく合っており、少年の股間を熱くするには十分な“偉容”だろう。
「イクス。今、出来るから待っていろ。このエンシェンが給仕までしてやろう。勿論、あ~んくらいはやってくれるな?」
エンシェンが僅か後ろを振り返り、再び料理に上機嫌で戻る。
同じように見える下着を着けていながらも、一歩色気で劣るのは致し方ない。
しかし、豊満な乳房も鍛えられた全体的に筋肉質な肉体もウルとは方向性が違う。
その健康的な肉体美。
均整の取れた肢体の効力は溌剌とした印象と淫猥な下着のギャップによって男心を擽るには十分過ぎる色香を秘めていた。
今は白鬼と化した彼女が赤鬼になっても、それは確かに牡の視線を惹き付けて余りある。
肌の色合いが劇的に変わり、角やその他の部分も僅かに変化するエンシェンの1人でありながら2つの姿を取れるメリットは大きい。
陰毛を丁寧に細く整え。
刺繍のように剃り上げて処理したのか。
膣の上を彩る意匠は下着に勝るとも劣らない劣情を全てを目撃する男に与えるだろう。
いつもよりも明るい笑顔と下着のギャップに少年は頭がクラクラしそうだった。
一体、何があったのか。
そう訊ねるよりも先に少年の後ろから袖をチョイチョイと引っ張る者が一人。
「あ、ネハシム」
璃紗の言葉に後ろを振り向くと。
其処には金髪の少女もしくは少年。
彼もしくは彼女が上は何も付けず。
ただ、ウル達と同様の薄桃色の下着姿でやってきていた。
「イクス……さん……おはようございます」
無口であると思っていた相手から突然の挨拶。
「あ、うん。おは……よう」
それに何とか答えたが、途中で思わず止まったのは“彼女”の体付きと下着が見せる股間故か。
全体的に少女と言える。
肉付きは薄いながらもしっかりと胸の部分が女性だと分かる。
しかし、股間に生えているのは少年よりも随分と愛らしくはあるが、確かに男性の象徴。
その細い幹の先端は捲れており、睾丸はフリル付きの下着によって包まれていた。
話した事が無いはずの小さな少年もしくは少女。
ネハシムがイソイソと少年に会釈すると自分の席らしい椅子に座った。
「イクス。ゴハン食べよう?」
シルメイアに促されて、とりあえず席へ付いた少年が視線を三人に向けると。
ウルはそれに気付いて妖しい流し目を送り、エンシェンは後でなと微笑み、ネハシムはその金髪の下から覗く瞳でオロオロさせた後、真っ赤になって俯いた。
「どうかしたの?」
璃紗もシルメイアの瞳に見つめられ、何かおかしいような気がした事を告げようとするものの。
それより先にネハシムが立ち上がり、少年の傍へとやってくる。
「イクス……さん……疲れてるみたいです、から……“いつもみたいに”……お慰めします……///」
何を言われているのかと一瞬疑問に思ったものの。
璃紗がネハシムに固くならないでとニコニコ先輩みたいな事を言いつつ。
何故か、少年の横の席を退いた。
そうして、横からテーブルの下にオズオズ入ったネハシムの両手が少年の制服の股間を触り、あっと言う間に少年の璃紗との交尾で未だ高ぶっていた幹を引き出した。
「えっと……」
少年が発言するより先にシルメイアがクスリと微笑む。
「どうかしたの? “いつも通り”、だよ?」
「……うん」
そうだったろうかと思うよりも先に小さな水音が響く。
「ん……」
ピチャピチャ。
まるで子犬が皿から乳を飲むような。
そんな愛らしい音。
「ん、ちゅ、ちゅく、ぢゅる、ちゅ、んむ、あむ、んっ♡」
控えめな舌使いでネハシムがテーブルの下。
少年の幹の先端を舌で何度も舐め、傘の裏をなぞり、唇を押し付けてしゃぶり始めていた。
その心地良さは何よりも熱心に、それでいて心遣いが分かる口淫だからだろう。
熱に浮かされたように舌を動かし、幹を愛おしそうに愛撫し、指で睾丸を掬い上げるように柔々と揉み上げ、一心に尽す姿はその僅かな膨らみの分かる胸元と相まって男の支配欲を満たしていく。
「っ、く」
少年が璃紗の膨れた腹部に大量射精したとは思えない程高ぶる腰の奥の熱さに息を零した。
「ネハシム。上手くなってる?」
「う、ん……っ」
「♡」
少年の心地良さそうな顔に喜びを溢れさせて、微笑んだ推定【両性具有(アンドロギュノス)】の少女は前までならば考えられないくらいに表情豊かな様子で更に少年の幹を唾液に塗れさせていく。
「ん、ちゅ、ぢゅる、ちゅ、ちゅ、ん、あむ、んっ♡ イクス……さん……僕のおくちにいつもみたいにいっぱいだしてください。ん、ちゅ、ちゅ、ぇぁむ♡ ん♡ 僕はイクス、さんの、従者、だから 皆さんが出来ない時にイクスさんのおちんちんを気持ちよくするのがおしごと、だから……ちゅるる、んぢゅ、ちゅる♡」
「っ」
「ぁ……大きくしてくれるの、うれしい、です♡」
仕える悦びに打ち震えた様子でネハシムがまた顔に笑みを咲かせた。
「僕のおくちで、イクスさんの大切なおちんちん、包ませて……ください♡ んぇあむっ♡」
犬のように舌を出して鈴口の下からゆっくりと亀頭を飲み込み。
最後には少年の幹を根元まで飲み込んでネハシムが薄らと心地良さそうな顔で恍惚の表情となる。
「んく、んく、ん、ぢゅ、ちゅ、ぇう、ん、ん、んっ♡」
息が苦しそうな様子も無く。
咽喉の奥で少年の傘の部分を受け入れ。
舌で唾液を垂らしながらジュルジュルと裏側から舐め上げ。
奉仕する恍惚に至福の表情で少年を上目遣いに見上げるネハシムは少年が思わず両手を頭に触れさせると御褒美を貰ったように喜悦を湛えて、太くなった幹の様子からすぐに射精させようと更に口淫を速める。
「んく、じゅる、ぢゅるる、んく、んく、っ、んく、んぁむ、ぢゅく♡」
そうして、料理の香りが漂い。
皿がテーブルの上に置かれるより先に限界まで膨れた少年の幹が震え。
ビュブルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!
「んむっ?! んっ♡ んっ♡、んくっ♡ んくっ♡ んくっ♪」
少年の精がネハシムの咽喉を満たし、そのまま一滴すら口元から零す事なく呑まれていった。
数十秒後。
表面の精を残さず口の中に舐め取りながら、ちゅぷんと唇を離し、舌で唇の周りの精を舐め取ったネハシムが勃った幹と乳首を震わせながら、少年ににこりとした。
「美味しかった……です。イクスさんの……」
テーブルの下から出てきたネハシムがその状態のまま席に着く。
すると、最後の皿をテーブルに載せたウルとエンシェンが少年の後ろにやってくると四つの乳房を背中に押し付けながら呟いた。
「学校に付いたら、わたくしともして? イクス」
「そうだぞ。お前はみんなのものなのだからな」
何かオカシイと心の何処かが呟いていたが。
「パーパ。ゴハン食べよう?」
娘の七重の魔眼に魅入られた少年はとりあえず。
「いただきます」
そう違和感を感じながらもいつもの何処か困った笑みで応えたのだった。
何かが違う淫靡で淫猥で倫理なんて跡形も無い日常はそうして回っていく。
何が間違っているのか定かではないのだとしても。
―――登校時、彼の目に映ったのは下着姿で平然と街を行き交う女性達だった。