※この作品はR-18です。

伝搬する悪夢   作:もっち~!

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グロシーン有ります


工藤家を飲み込む悪夢*

---七瀬美雪---

 

モデル…小淵沢ベースで、深雪さんからレクチャーを受ける。

 

「まず、全体像を描いて、その後、部位ごとのスケッチをするのよ」

 

先生のデッサンが描かれている原画の束を見せて貰った。うっ!こんなに、リアルに描くのか…なんか恥ずかしい。部位ごと…乳首だけ、乳首と乳房を含めたバスト、お臍だけ、陰毛だけ、割れ目だけ…確かに部位ごとである。えぇぇぇ~お尻の穴だけ…これも…

 

「エロ目線では無いので、恥ずかしがることは無いけど、体力勝負だからね」

 

部位を先生の前にさらけ出して、5分程度動かないでいるのが大切らしい。

 

「部位ごとのスケッチが終われば、全体像だけのスケッチになるから」

 

部位ごとのスケッチを元に、ヌードにもセミヌードにも出来るらしい。う~ん…プロってすごい。

 

「呼ばれるまでは、ここで待機になります」

 

母屋にある待合室に通された私。不安に押しつぶされそうだ。モデル…出来るかな?

 

前回はプライベートとしてのデッサンだったので、全身を見てのデッサンだけであったが、今回はプロの画家としてのデッサンだよ言う。私で務まるかな?あぁ、不安だよ~。

 

 

 

---相沢祐介---

 

高遠さん、深雪と共に、山に入った。護衛の蘭、美和子も一緒だ。夏の山をスケッチする為だ。山は手入れをしないと荒れてしまう。荒れるとクマ達がやって来てしまう。これらの隠れる場所を作らないのが、手入れのコツって、誰かに聞いた。

 

深雪にポーズを取ってもらい、スケッチをしていく。特に使う予定はないけど…今は、深雪が描きたいのだ。

 

「アッチの山もそうかい?」

 

高遠さんに訊かれた。

 

「えぇ、三方の山は敷地内です。あと、奥の山の沢も」

 

結構広い土地である。耕作するには向かないけど。下を見ると、緑の絨毯が敷かれたようだ。牧草地が広がっている。まだ、耕作地を拡大中である。冬場のエサのストックの収穫量が足り無いから。

 

「うん?この辺はクマが出るのかい?」

 

地面を見て、高遠さんが唸っている。

 

「あぁ、足跡ですねぇ」

 

って、美和子。

 

「罠を仕掛けておきます」

 

蘭がリックから、簡易罠を取りだし、設置していく。簡易的な罠なので、殺傷力は少ない。痛い目に遭わせて寄り付かないようにするタイプだそうだ。

 

「そろそろ戻りますか。結構奥まで入っちゃったから」

 

鬱蒼とした森は昼間でも薄暗い。野生の獣にとっては、狩り時かもしれない。勿論、僕達が狩られる側である。クマの歩く音に注意を払い、下山をしていく。

 

 

 

---工藤有希子---

 

首に縄を掛けられて、吊されている。足の親指だけが床に着いている。眠ったら、お終いだろう。

 

「母さん、どうだ?気持ちが良いか?」

 

新ちゃんが嬉しそうに、声を掛けてきた。

 

「なんで、こんなことを?」

 

「ふふふ…母さんの苦しむ姿が見たいからだよ♪」

 

なんで…新ちゃん…そんな目で見ないで…感じちゃう。

 

「とても、俺を産んだとは思えない身体だよなぁ~」

 

胸を揉まれている。気持ちがいい…

 

「あれあれ?息子に胸を揉まれて、濡れるって、どういうことだ?」

 

うっ…見ないで…そんなに顔を近づけないで…新ちゃんの鼻息が当たる度に、身体が疼く。抱いて…突いて…耳元で悪魔が代弁するように囁いている。

 

「ふ~ん、薄いピンクを保っているのかぁ~♪」

 

捲って見ないで…指を這わさないで…我慢が出来なくなる…から…

 

「新ちゃん、お願い…愚かな母親を襲って…新ちゃんに乱暴されたいの…」

 

あの日以来、息子に陵辱されることに恐怖と不安と期待が渦巻いている。身体が限界である。心がもう限界である。理性は音を崩れて壊れていく。

 

「わかったよ、母さん♪」

 

首の縄を外し…私と抱き合う息子。彼の大きな物が体内に入ってきた。ソレを合図に、腰が動く私。もう優作さんではダメかもしれない。そんな刺激を新ちゃんからギフトされていく。

 

 

 

---工藤優作---

 

目の前で、有希子が新一のニセモノと…有希子が息子に乱暴をされたいと願った。目の前にいるのはニセモノの筈だが、有希子には判断出来ないであろう。

 

警視庁に送還されたはずだが、偽の警視庁へ送還された。ここはどこだ?

 

「どこだと思います?」

 

仮面を被った者が隣にいた。

 

「お前は誰だ?」

 

「誰だと思いますか?」

 

「朝霧か?」

 

「彼は、このようなことをしません。作家ですからね」

 

「じゃ、お前は誰だ?」

 

「工藤新一、探偵さぁ~♪」

 

新一の声色だとぉ~!

 

「本物の新一は無事なんだろうな?」

 

「あれあれ?父さん、僕が本物だよ~」

 

今度は、コナン君の声色…コイツ…何者だ?

 

「では、そろそろショウが終わりますよ。親子のスキンシップがねぇ」

 

「この後、どうするんだ?」

 

「工藤優作は、逃亡犯です。人質として、工藤有希子を攫って…」

 

なんだ、その筋書きは…

 

「天才探偵さんの苦しむ姿、いいですね♪」

 

こいつ…朝霧で無いのか…

 

「この後は…返してあげますよ。警察にね♪」

 

首に針の刺った感触…麻酔銃か…

 

◇

 

「おい!いい加減、出て来なさい!」

 

目暮警部の声で目覚めた。俺の手には短銃が握られている。横には有希子が縛られている。鎖で結び目の部分は南京錠で止められていて、簡単には外せないようになっていた。

 

「おい!突入しろ!」

 

ガッシャン!

 

窓の割れ音…催涙ガスが投げ込まれ、部屋は煙が充満していく。そして、複数の奴らに、抑え込まれた。

 

「確保…確保しました。銃を握っていました」

 

「自殺されないように、注意しろ!」

 

目暮警部の声が聞こえ、意識が持って行かれた。

 

◇

 

取り調べ室…目暮警部が、自ら取り調べをしている。

 

「どうして、あなたが、あんなことを…」

 

「どんなことを、したことになっているんだ!」

 

「どんなことを?どういうことですか?」

 

俺に降りかかったことを、目暮警部に話した。

 

「う~む…」

 

「朝霧沙樹を調べてくれ。あいつが怪しいと思うんだ」

 

目暮警部は腕を組んだまま、瞑想しているようだ。こいつもニセモノか?

 

「残念ですが、朝霧沙樹はシロですよ、優作さん」

 

漸く話し出した目暮警部の口から、意外な言葉が出て来た。シロだと?!

 

「いいですか…公安から口止めされているので、大きな声では言えませんが、工藤君の問題を解決したのは、彼ですよ」

 

朝霧指揮の下に、コナンから新一に戻す薬が開発されたらしい。目暮警部には、時限式の毒薬と説明したらしいが。

 

「毒薬を解析して、解毒薬を作ったのは、彼が懇意にしている小淵沢の病院の薬科部門だそうです」

 

なんだって…じゃ、新一は助けてくれた彼に、危害を…そして、その仇を俺に…そういう構図になるなぁ。

 

「毛利君の娘の件だって、朝霧沙樹が工藤君との間を取り持とうとしたらしいのですが、工藤君が蘭君の意向を訊かずに、公文書偽造をして…」

 

蘭ちゃんの戸籍を汚した…じゃ、朝霧の役周りは何だ?朝霧に、何のメリットがあったんだ?

 

「どっちにしても、朝霧沙樹には罪に問えないですよ」

 

女性が入って来て、そう俺に告げた。

 

「佐藤君、どういう意味かね?」

 

目暮警部も驚いている。

 

「彼はダブルです。だから…責任能力を問うのは、難しいですよ」

 

二重人格者なのか…精神疾患持ち…う~ん、責任能力の問題になるのか。

 

「彼は、静かに暮らしたかっただけ。なのに、探偵達がこぞって、朝霧沙樹探しゲームを始めて、彼の穏やかになった精神を踏みにじったんですよ、警部」

 

朝霧沙樹は、小淵沢に身を置き、静かに暮らしていた。そこに、新一達がちょっかいをだしたのか…なんてことだ…快方に向かっていた彼を、闇へ突き落としたのか。

 

「彼は被害者なんです。そこを間違え無いでください、工藤さん。どうして…どうして、彼を穏やかな生活から、追い出したんですか?いいですか?檻から魔物を解き放ったのは、工藤君を始めとする探偵達です。そこを間違え無いでください。あと、二度と、小淵沢には来ないでください」

 

佐藤という女性は、取り調べ室から出て行った。

 

「そうだったのか…出版社にも恨みを持っていそうだな。それで、あの事件か」

 

夏休み企画の対談…出版社は俺に、朝霧の仮面を剥ぐことを期待していたのかも知れない。あの異質な小説家の素顔をさらけ出させる為に…

 

彼のメリットは…そうか、静かな時間を得ることか。蘭君達を返せば、静かになると思ったのに、新一が反撃を開始して…なんて、愚かなことをしたんだ。アイツは…

 

 

 

---世良真純---

 

高木刑事により、病室から連れ攫われ、どこかの部屋にいた。目の前には、その高木刑事がいる。私も彼も全裸である。そこに、あの甘い香りがしだした。マズい…逃げないと…

 

両手が背中の後で、手錠で拘束されており、ドアが開けられない。高木刑事が迫ってきて、私を押し倒した。両足を広げられ、股間に顔を埋められ、臭いを嗅ぎながら、舐めたり、吸ったりしている。

 

悶悶としていく。マズい…お腹には工藤君の子供が入っているんだ。交わる訳にはいかない。必死に抵抗をしようとするが、両足の太股をロックされ、抵抗が出来ない。そして…

 

冷たい感触、直後に体内に走る激痛…溢れる体液がいつもと違う。出血したのか…何をしたんだ?子供は?ねぇ、子供は…

 

ドン!

 

一瞬、全身に激痛が走り、私に静寂の時間が訪れた。

 

 

 

---高木渉---

 

う~ん、頭が痛い。ここはどこだ?どこかの廃ビルのようだ。目の前には血の海が…何が起きたんだ?血の雫の後を追うと、窓際に着いた。窓から下を見ると、色黒な人物が横たわっていた。

 

ここから、落とされたのか?誰に?ふと、自分の両手を見ると、血塗れであった。まさか、俺がやったのか?なんで?どうしてだ?

 

想い出そうとするも、記憶が曖昧である。薬でも盛られたのか?持ち物をチェックする。拳銃はホルダーにある。手錠はホルダーに…無い。えっ!なんで、無いの?拳銃は盗まないで、手錠だけ盗んだのか?どうして?

 

窓から下を、再度見た。色黒な人物の両手は背中の後で、手錠にて拘束されていた。あれって、俺の手錠か?急いで、落下したと思われる人物の元へ走って行った。脈は触れていない。身体の前面が潰れていた。地面に向かって落ちたのだろうか。手錠をチェックすると、俺の物のようだ。持っていた鍵で、手錠を外してあげた。

 

記憶には無いけど、これって、俺がしたのか?ふと、拳銃の残弾をチェックしてみた。1発撃った形跡がある。まさか…あの血だまりって。証拠隠滅の為に窓から落として、損壊させたのか?

 

美和子さんとの入籍…あれで、俺に死亡フラグが立ったのかな。結局、彼女の洗脳を解くことが出来なかったし。俺ってダメだな。

 

パン!

 

俺に静寂の時間が訪れた。

 

 

 

---目暮十三---

 

廃ビルの解体現場で変死体が2体見付かった。一人は、我々の良く知る人物で、もう一人は顔が潰れている上、指紋が採れないように、指先が関節から無くなっていた。どういうことだ?

 

「どうして…高木…」

 

高木君の方は拳銃を口に咥えての自殺だろう。後頭部が飛び散っていた。問題は、この色黒な身元不明の方だ。誰なんだ?身体の前部が潰れている為、性別が見た目では、分からないし。

 

佐藤君との入籍、同居と人生の幸せの絶頂にいた高木君が、こんなことになるとは…総ては、佐藤君と蘭君を洗脳した朝霧沙樹のせいか?優作君も新一君も嵌められたようだし。だが、佐藤君の話では責任能力が無いらしいが、病院への隔離くらいは出来るだろうな。問題は証拠だ。朝霧沙樹のやった証拠さえあれば…

 

二人を司法解剖へと回し、現場となった廃ビルを捜査していくと、5階で血の海が見付かった。あの身元不明の人物はここで危害を加えられて、窓から落とされたのだろうな。遺留物は見付からない。身元不明の人物の着ていた衣服もだ。別の場所で、拉致されたのか?それとも、性別を分からなくする為か?う~ん…

 

職場に戻ると、高木君の机の上には、花瓶に入った花が飾られていた、

 

「警部!あの身元不明遺体は女性で、彼女の腹部から二人の男性のDNAが見付かりました」

 

「誰のだ?」

 

「高木のと工藤君のです。女性のDNAはデータベースには無いようです」

 

新一君の?どういうことだ?確か、彼は入院中のはずだが…

 

 

 

---工藤新一---

 

最近、父さんも、母さんも、見舞いに来ないのだが、今日は意外な人物が来た。目暮警部と千葉刑事である。

 

「新一君は、本当に入院しているのか…」

 

開口一番、そんな事を言う。

 

「何か、ありましたか?」

 

「あぁ、女性の変死体の腹部から、君のDNAが見付かったんだ。どういうことか、分かるかな?」

 

俺のDNA?う~ん…あっ!世良だ。そうなると、世良は死んだのか?あれ、入院していた筈では?

 

「俺の遺伝子を腹に持っているのは、世良真純だと思うけど、ここに入院しているはずだ」

 

「なんだって?千葉、確認してこい」

 

「はい」

 

千葉刑事の聞き込んだ情報…それは、有り得ない物だった。世良は高木刑事によって、病院内から拉致されたそうで、病院から地元の警察に通報していたそうだ。

 

「高木の仕業か…」

 

「いや、朝霧沙樹の仕組んだ罠に嵌まったんだろうな」

 

「やはり…そうなんだな。優作君もそう言っていたよ。優作君は今、警視庁の留置場にいるんだ。有希子さんは警察病院にいる」

 

「え!なんで…父さんが…」

 

朝霧沙樹は、俺の家族までも巻き込んだようだ。まだ、許してくれないようだ。

 

「目暮警部…俺も警察病院に転院したい。この病院は朝霧沙樹の関係する病院なんだよ」

 

「あぁ、分かっている。しかし、朝霧の意図が見えん。ここの薬科が君の解毒剤を完成させたからな」

 

解毒剤…そうか、灰原が作ったのか。謎のピースが埋まっていくが、まだ、分からない箇所がいくつもある。なんで、父さんと母さんまで、狙われたんだ?いや、それよりも世良の死が問題だ。どうして、俺で無く、世良なんだ?朝霧の意図が見えない。

 

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