---工藤新一---
服部達と俺達の違いは何だったんだ?なんで、服部達だけが、消えたんだ?服部とずっと一緒にいなかったので、アイツの行動を総て知っている訳では無い。
「でも、あの二人、元々恋人同士だったんだろ?」
金田一に訊かれた。
「そうなんだが…それなら、ここへ参加させることは、無かったはずだ」
何かを見落としているのか、俺は…
「何か、心境の変化でもあったのか?」
心境か…相思相愛だったよなぁ…あれ以上…まさか、プロポーズか?そう言えば、アナウンスで「ペア」とか「スワップ」とか言っていたなぁ。ペアが確定すると、解放ってことか?それは、俺が蘭に戻らない為の処置…たぶん、金田一も誰かに戻らないように、高木刑事も佐藤刑事に…服部達は例題として、参加させられたのかもしれないな。いや、和葉ちゃんは、もらい火だのかもしれない。服部のパートナーであるから…
金田一に俺の考えた事を伝えた。
「それは一理有るなぁ。」
『では、ディナータイムにしましょう。食堂へどうぞ』
アナウンスが突然流れた。何かあったのか?
食堂?リビングにある地図を見ると、食堂が新設されていた。そこへ向かう俺達。テーブル一杯に並ぶ料理や飲み物。まさか、毒は入っていないよな?
『服部平次様、和葉様の結婚を祝して、ささやかですが、ディナーをお楽しみください。毒などは入ってませんから…晩餐をお楽しみください』
って、服部と和葉ちゃんは結婚させられたのか…。それが、ここを出る為の条件か?そう言えば、金田一の従兄弟以外、安全では無い日って言っていたような…そういうことなのか…全員の生理のスケジュールまで調べたのか…朝霧沙樹めぇ~!アイツの悪意をビシビシと感じる。脱出するには、受精が条件か…
---服部平次---
責任を取る形で結婚をしてしもうた。はぁ~、溜息しか出ないわ。
「平次、嬉しかったでぇ~、俺の和葉に何しやがる!って♪」
アレは、一生の不覚である。一生言われるんだろうな、コイツの性格だと…
「平次…名前を考えないと、あかんねぇ」
俺達の受精卵は無事に着床したそうや。あのヤロ~、あそこから脱出させた後、即病院で検査って…手回しが良すぎるやろ…
「退院する時に、君達の衣服などは返すそうだよ」
って、アイツの主治医。今、入院着である。この医者は、アイツの病気が病気だけに、殺人以外は黙認らしい。
「なぁ、病人のすることと言え、手荒すぎないか?」
「君達は、工藤君がどんなことをしたか、訊いていないのか?」
工藤が、なんかやらかしたのか?
アイツの主治医に訊いた。アイツの病を悪化させる原因を作った工藤と金田一の行いを…工藤は、蘭ちゃんの承諾無しに、婚姻届けを出し、結婚したと周囲に報告した挙げ句、手切れ金及び慰謝料及び結婚祝い金として、アイツから1億2000万円を出させたそうや。何してんのや、工藤…
金田一は、アイツの善意な贈り物を、所有者の許可無く画商に売り払ったそうや。
高木刑事は、アイツの専属のSPを、警視庁の仲間達と拉致をした挙げ句、工藤同様に、相手の許諾無しに婚姻届けを出し、上司に結婚式の仲人を依頼したそうや。
そして、紅葉なんだが…あの朝霧沙樹の正体を、探せキャンペーンの大元だったそうや。紅葉が朝霧沙樹に興味を持ち、傘下の出版社に取材を命じたようや。それが発端で、我先にと、他の出版社が追従し、あのような大騒ぎに発展やと…
四人とも、あかんと思う。それは怒ると思うでぇ。俺でも、そんなことをされたらな。
「平次はそんなマネせえへんよね」
って、和葉が心配そうに俺を見つめた。
「せえへんよ」
俺の答えで、笑顔に戻った和葉。で、入院なんだが、個室で、和葉と1つのベッドって…何の為の入院?
「平次、検査入院やで」
そうだったなぁ。工藤は無事で出て来られるのか?あのメンバーで、工藤の好みは、紅葉しかおらへんけど…金田一と被るんだったよな。
---工藤新一---
毒は入っていなかったけど…精力剤と媚薬が入っていたようで…3人の女性に二人の男性である。あぁ、高木刑事は、女性全員がパスだと言い、未だに隔離状態である。
金田一は紅葉と…俺は世良と金田一の従兄弟の二三と…組んず解れつである。ダメだと思うのだが、本能が…あぁぁ~!また、二三の中で出てしまった。
「工藤君、ボクの中に出してよ~」
って、世良。では、お言葉に甘えて…理性は性欲に完敗であった。
「金田一…何か浮かばないのか?」
「すまない…何も浮かばない」
金田一は紅葉のテクニックの前に沈んだようだ。マズい、俺も思考出来なくなってきた。本能のまま突くだけ…
『新一…』
うん?蘭の声だ…どこにいるんだ?部屋を見回すがいない。
『ここだよ…新一…』
どこだ…らぁぁぁぁぁ~ん!四つん這いになって、蘭を探す俺。そんな俺に交わる誰か…え?お尻の穴に…意識が飛んでいく。
---毛利蘭---
監視カメラからの音声付きの映像をモニタで見ていた。この男は、私で無くても良いみたいだ。3Pって…やせ我慢くらいしなさいよ!
「新一…」
マイクで私の声を送った。新一の反応が見たいからだ。でも、世良ちゃんを突くことを止めない。いや、突きながら、私を探しているようだ。それは4P希望なのか?
「ここだよ…新一…」
更に周囲を見回す新一。漸く、世良ちゃんから離れ、立ち上がろうとするが、四つん這いになった。そんな新一に、股間に天狗のお面を付けた二三ちゃんが迫り、新一へ反撃を仕掛けた。無防備だった新一の背後から、二三ちゃんが交わった。うん?男性と交わるって…後の穴かな…二三ちゃんの腰が激しく動く。新一の表情は恍惚な表情へと変化していった。こんな新一は、みたくない。私はモニタ室から退出した。
---工藤新一---
翌朝、金田一と紅葉が消えていた。その翌日には二三と高木刑事が消えていた。そして、俺と世良だけが残った。
俺の目の前に世良がいる。唇同士を重ねた世良がいる。お互い、腕は背中側で拘束され、下腹部は交わり、砂浜に立った状態で埋まられていた。見た目、砂から生首が生えているように見えるはずだ。絶体絶命のピンチだと思う。お互い唇を重ねたまま、固定されているので、言葉を交わせない。
俺と世良の罪が一番重いってことか?アイツの怒りは、これで収まったのか?
照りつける太陽の光の暑さだけを感じている。いや、下腹部が大変なことになっている気もする。これは拷問である。徐々に意識は下腹部へ集中していく。思考力が落ちていき、本能だけになっていくようだ。
汗が出なくなってきた。脱水かな?お互いの唾液で水分の補給をする。満潮時、俺達はどうなるんだろうか?徐々に迫る波の音…世良と共に波に飲み込まれるのかな。脳裏に浮かぶ世良では無い女性。誰だっけ…記憶が朦朧としている。思い出せない。マズい…
夜の帳が降りて来た。この場所は、満潮でも潜らないようだ。だけど、このまま二人で、この体勢で人生を終えるのだろうか?生存本能が働くせいか、世良の中で出しまくっているのだが。世良はあまり反応を示さなくなってきた。
◇
翌朝、遠くからヘリの音が聞こえた。段々と近くなっている。最期の時間が迫っているのか…世良は既に意識が無い。世良の口の中は乾ききっているので、脱水症状のようだ。おまけに世良の額は、物凄く熱い。危険な状態だな。
ヘリが降下している。プロペラの巻き起こす風で砂が舞い、目が開けていられない。
「新一!大丈夫か?」
父さんの声…助かったのか?
スコップで、掘り起こす音が聞こえる。肩辺りまで掘り起こされた。だけど、世良と唇を重ねたままである。身体が捻られない。
「背中の後に杭が打ってあって、2本の杭を使って、ワイヤーとピアノ線で、巻き付けてあるようだ」
そう…解放されるのが先か、脱水するのが先なんだな。あれ?首筋に痛みが…
「応急処置だ。生理食塩水を点滴で入れていくぞ」
これで、脱水死は逃れたのか?
「新ちゃん、大丈夫?」
母さんの声…目の前には世良がいて、誰も見えない。幻聴だったら、俺達は終わりだな。
◇
目が醒めると、白い天井が、まず目に入った。ここはどこだ?周囲を見回す。ボンヤリと見える風景から考えると、病院のベッドの上のようだ。ベッドサイドには、先に脱出をした金田一と服部がいた。
「よぉ~、目覚めたな」
服部の声が、妙に懐かしく感じた。
「あぁ、ここはどこだ…」
「小淵沢の病院だよ」
なんで、小淵沢なんだ?まだ、続いているのか?
「アイツの息の掛かった病院と言えば良いかな?」
だから、どうして?
「どうして?」
「検査入院だよ」
「何の検査だ?」
検査だったら、警察病院でして欲しい。なんで、小淵沢なんだ?
「無事に着床したかの検査よ」
この声は灰原か…足元の方を見ると、小さいままの灰原がいた。
「お前…どうして…」
「この病院で、薬学を研究しているのよ」
この病院で?
「お前、寝返ったのか…」
「工藤君達は勘違いをしている。彼は悪くないわ」
「悪く無いだと…」
怒りが湧き出して来た。こんな目に遭ったんだぞ。下手すれば死んでいたかもしれない。
「だって、先に攻撃をしたのは、工藤君達の方よ。彼は静かに暮らしたかったのに、朝霧沙樹の正体を暴く為に、彼の平穏な時間を壊したんだからね」
それは…
「その上、毛利探偵の娘は、自分から、彼の為に働きたいと言ったのに、あなたは、様々な手で彼女を奪い返そうとした。彼女が連絡したい時に、連絡が付かなかったのに…身勝手だと思わない?」
うっ!返す言葉が浮かばない。確かに、スマホの受信欄には、蘭の名前がオーバーフローするくらい入っていた。
「服部と金田一はいいのか?」
「俺は和葉に降参した。まぁ、アイツからの贈り物を受け取ったよ。身内だけやったけど、結婚式を挙げて貰ったんや」
マジで結婚したのか…
「俺は…まぁ、紅葉と婚約した。紅葉の中に俺の子供がいるしな。哀ちゃんに理由を訊くまでは、アイツを恨んだけど、俺はしてはいけないことを、したんだと納得したんだよ」
服部も金田一も納得している。それでも俺は、アイツを許せない。好きでも無い女性を孕まして、その責任を取れって…俺は納得出来ない。責任はアイツが償うべきである。
「二三はいいのか?」
「あの子は問題無いわ。あの薬で元に戻したら、膜が再生されたし、元々、出産出来るような身体ではなかったし。あの薬では、生殖機能までアップグレードはしないみたいなの」
そうなのか…
「で、世良は?」
「検査中よ。でも、出来たと思うわ。来るものが来ないって♪」
「はぁ?」
おい!ちょっと待て!きっと、世良は俺との結婚を、望んでいるのだろうな。
---工藤有希子---
新ちゃんのお見舞いに来たのだけど…新ちゃんが、いきなり抱きついてきた。
「母さん…」
新ちゃんが私の着ている物を脱がしていく。なんで、こんなことをするの…抵抗しない私。こうなることをどこかで、望んでいたのかな?
「子供を産んでも、若々しいよね。母さんは」
唇を重ねて来た。全身の力が抜けていく。新ちゃんに身体を預ける。私の背中に腕を回し、私を抱き締めてくれた。
「母さん…身体を預けるって、好きにしていいってことだよね?」
耳元で囁かれた。身体の中が熱くなっていく。息子で発情はマズい。旦那に言い訳が立たない。でも背徳感が溜まらない。全身が発情していく。
「へぇ~、息子でも発情しちゃうんだ」
耳に息を吹きかけられた。背中がゾクゾクしている。舌が入って来た。手の平で胸を調教されて行く。気持ちいい…息子で濡れる日が来るとは…
そして、息子と交わった。立位で正常位、立位でバックから…新ちゃんの胸板に背中を預け、新ちゃんの手の平で乳房と乳首を調教してもらう。気持ち…何年ぶりだろうか、こんな気分は…更に、四つん這いになり、前の穴、上の穴、後の穴…次々に調教されていく。もう、新ちゃん以外ではダメかもしれない。蕩けて、新ちゃんに吸収されたい。
---工藤優作---
有り得ないビデオを見せられた。息子と妻の濃厚な性交シーンだ。
「困るんですよね。入院患者が、病院内でこのような行為をするのは…」
確かに…息子の個室のようだ。
「一応、患者の容体をチェックする為に、監視カメラで映像を保存しているんですが、チェックしたら、こんな映像ですよ。アナタから、奥様と息子さんに注意をして頂けないでしょうか」
担当医からお叱りを。平謝りを何度もする。なんてことをしているんだ…
◇
「有希子!どういうことだ」
泊まっているホテルの部屋で、妻に訊き取りをした。
「ごめんなさい」
否定すると思ったのに…謝罪をしてきた妻。
「新ちゃんとしました…病室で…」
「どうして…」
「いきなり、抱きつかれて…私としたいって…」
おかしい。抱きつかれただけで、そんな事にはならないだろう。彼女は女優である。まさか…彼女の血液を少し取り、検査キットで調べて見た。やはり、媚薬を盛られている。新一がなんで、そんなことを?アイツ、まだ媚薬が抜け切れていないのか?
翌日、新一の元を訪れて、訊いてみたのだが、
「母さん?来ていないけど…」
来ていない?そんなはずは…でも、息子の顔は、嘘を吐いている顔では無い。そうなると…あれは偽の息子か…やられた…誰にだ?そうなると、この病院もグルか?息子の病室を監視って…
息子に怪しまれないように、ホテルの部屋に戻ると、妻は全裸で縛れていた。体液塗れで、亀甲縛りである。彼女の胸元にはメモが挟まれていた。それを手にして内容を読んだ。
『これで終わったと思うなよ!お前の息子のしたことは、この程度で済ませる訳に行かない』
と書かれていた。新一は、誰に何をしたんだ?この程度で済まない?これ以上、何をされるんだ?