※この作品はR-18です。

禁断の愛   作:山元周波数

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決行の時

「紅茶でも淹れようか」 

 晩飯を二人で食べて一服していたとき、私はそう言って愛美の方をチラリと見た。

 愛美はぱちくりと瞬きを二回ほどした後に、ちょっと間を置いて、

「それじゃあ……頂こうかしら」 と応じた。

 私は心臓をバクバクさせながら、やかんの中に水を入れ、火にかけた。

 ついに、決行の時がきた。今夜、私は狼になる。決して愛美にバレないよう、上手くやらなければ。

 

 水は直ぐに沸騰した。ポットにお湯を注ぎ込み、その中に茶葉を入れ、少し待つ。

 少し待って色がついてきたら、茶こしで茶ガラをこしながら、コップに注ぎ込む。

 ちらりと愛美の方を見ると、スマートフォンを触っているようだった。

 

 今がチャンスだ。

 私はポケットから睡眠薬が入った袋を取り出して、封を切ってさっと愛美のコップに入れてかき混ぜた。見た目は私の紅茶と何も変わらない。

 私は内心ほくそ笑みながら、愛美にコップを渡した。愛美はコップを手にとって、それを口元に――

「なあに、じっと人の顔を見たりして。私の口に何かついてる?」

 愛美が怪訝そうに私を見ている。私は慌てて、

「いや、きちんと美味しくできたかなと思って」

「大丈夫よ、兄さんの淹れてくれた紅茶はどれも美味しいわ」

 危ない危ない。つい、愛美がきちんと紅茶を飲むか見つめてしまっていた。これ以上見ていたら不審がられる。私は視線を自分のコップに落とした。

 

 しばらくすると、

「ポットは私が洗っておくわ」 と言って、愛美は流し場の方に向かった。コップを見ると、もう空になっているから全部飲んだらしい。

 

 洗い物が終わると、

「なんだか今日は疲れたみたい。眠たくなってきたから、私はもう寝るわ」 と言って、愛美は自分の部屋に行った。

 

 そこから三十分ほど経った後、私は愛美の部屋に忍び込んだ。

 薬の効果が効いたのだろうか。愛美はスヤスヤと可愛らしい寝息を立てている。

 試しに軽く揺すってみる。なんの反応もない。薬がよく効いているのだろう。

 私は荒くなる息を抑えながら、愛美の服を脱がしにかかった。

 妹は、白のカットソーを着ていた。ネックの部分が大きく開いていて、そこから微かな胸の膨らみが覗いている。

「愛美……綺麗だよ」

 思わず呟いたあと、私はカットソーの裾に手をかけた。

 

 伸ばした指先は、緊張と興奮で震えていた。心臓の鼓動がより激しくなる。

 

 少しずつめくっていくと、可愛らしい縦長の臍(へそ)が露わになる。

 愛美のウエストには美しいくびれがあって、モデルのようだ。それなのに、女性らしい丸みを帯びた体でもある。

 

 更にめくると、サーモンピンクのブラジャーが目の前で露わになった。

 

 あまりの興奮に、呼吸が上手くできない。私のモノは、すでに下着の中で痛いほどに勃起していた。

 

 私は顔を思いっきり胸に近づけた。愛美の乳房は決して大きくはなかったが、微かな膨らみは形がよく、弾力があって肉感がある。

 肌が白いからか、血管が少し透けて見える。他の男には見せたこともない場所を、私だけがじっくりと舐めるように見つめている。その背徳感に背筋が震えるのが自分でも分かった。

 

 私はついに、ブラジャーのホックを外した。

 

 ピンク色の小ぶりな二つの乳首が、仲違いをした姉妹のように、そっぽをツンと向いている。

 それらは愛撫を求めるように、立ち上がってきていた。

「おっぱい……これが愛美のおっぱい――」

 淫らなパーティーで妹と交わり、その上睡眠薬で眠らせて、無理やり犯そうとしている。私は最低な人間だ。

 それなのに、私は今、人生で一番興奮している。私のモノは、触っていないのにもう暴発しそうだった。

 

 控えめに主張している突起に手をやった。何度も撫でまわしていくうちに、次第にぷっくらと充血して、硬くなっていくのが分かる。

 私は夢中でそこに口づけをした。舌でそこを突いたかと思えば、転がすようにしていじめてやる。

 

 彼女の慎ましやかな乳首は、これ以上ないほどに固くなっていた。

 彼女の躰は燃え上がるように熱い。

 私は、母親に母乳をねだる子供のような感覚に陥った。それほどまでに、彼女の胸をずっと愛撫していたいと感じていたのだ。

 私は勃起して膨れ上がった乳首を吸った。もう飲み込んでしまうほど、深く吸い込んだ。

 音を立てて、ちゅうと吸ってやると、

「あっ……」 と愛美が喘ぎ声を出した。

 

 全身から血の気が引くのが自分でも分かった。

 まさか、起きたのか。睡眠薬の量が足りなかったのだろうか。

 他にも恐ろしい考えがいくつも浮かんだ。

 恐る恐る顔を見てみると、未だに目を閉じたままである。

 なるほど、寝てはいても体は感じるのか。女性の体の神秘に触れた気がする。

 

 一瞬萎えてしまったモノに、再び血液が集められる。

 もう限界が近づいている。

 私は愛美の下半身の方に手をやった。長い脚が露わになっている、ミニスカートを脱がせる。ブラジャーとお揃いのショーツだ。

 長い脚はモデルみたいで、美しい。

 私はついに、ショーツに手をかけた。じょり、と手をかけた指の先に陰毛の感覚がする。そこからは生々しい女の匂いがする。

 引き抜かれたショーツは、大量に分泌された愛液で、糸を引いていた。

 私は、絹糸のような陰毛のあたりに顔を埋め、愛美の匂いを思いっきり吸い込んだ。

 

 チーズのような香りと、女の濃厚な体臭が混じった匂い。可憐な顔に似合わず、意外と鼻がツンとする強めのにおい。でも、嫌じゃない。いや、むしろ何も考えられなくなるほど、興奮で頭がクラクラする。体中を獰猛な血が走り回る。これは、男を骨抜きにする、麻薬のようだ。一度嗅いだら忘れられない。いつまでも嗅ぎ続けたい。

 

 その下には、色も形も綺麗な肉ビラが合わさっている。

 ヒダは朱色に染まって、ふっくらと厚くなっている。

 その上にぽつんとあるクリトリスは、膨れ上がって割れ目から突き出て主張していた。

 私は自己主張の激しいお姫様に、恭しく口づけをした。

「んんっ――」 愛美は舌っ足らずな感じで喘いだ。私はもう気にならなかった。

 

 繰り返し何度もクリトリスにキスし続ける。そして、私は突然思いっきりそこを吸った。

「んんんんんんつっっっ!」 大量の愛液が奥から湧き出たあと、太腿のあたりがビクンビクンと痙攣した。

 イッたんだ、私の舌で……。私は感動のあまり、愛美の顔の方に向きを変えて、キスをした。

 無理やり自分の舌を入れて、愛美の舌を絡め取る。

 

 その時、僅かだけど彼女の舌が応じたような気がした。

 しかし、彼女の瞳は開いていない。

 寝ていても、舌を入れられると反射的に応えてしまうのだろうか。

 そうだとしたら、ああ、なんて淫乱な妹なんだ! しかし、そんなことはもう気にならない。私は妹を愛している。その事実こそが世界の中心であり、他のことはどうだっていい。

 

 とはいえ、あまり調子に乗って妹が起きると困る。私は妹を愛しているが、しかし妹が私のことを愛してくれる保証はどこにもない。これは秘めた想い。墓場まで持っていくべき想い。

 しかし……ちょっとだけ――そう、少しだけ私が秘かにいい思いをしたって、バチは当たらないだろう。

 最低なことをしているという自覚はある。しかし、今だけは……、素直に喜ぼう。私はついに、愛美と一つになる。

 

 私は用意していたコンドームの袋を開けた。

 もう我慢できないとばかりに我慢汁を垂らしている息子に、優しく被せる。

 愛美の乙女の場所も、もう充分濡れていた。

「愛美……入れるぞっ」

 私は腰をあてがった。柔らかくて温かい感触が私を襲った。それだけで、達しそうになる。慌てて腰に力を入れて我慢する。

 直ぐに出してしまわないように、ゆっくりと押し込んでいく。

「あっ――んんっ!」 愛美がうわ言のように喘いだ。 

 きつい締め付けが、私の頭を真っ白にする。

 

 更に押し込んでいくと、中は急に狭くなっている。愛美は処女なのだろうか。痛いほどに私を締め付けてくる。

 ついに、愛美の一番奥に私の先が当たった。彼女の太ももが大きく痙攣して、結合部からは二人の体液が混ざったものがこぼれ落ちていく。

 どうやら奥が好きらしい。私は攻め立てるように、ぐりぐりと奥に押し付ける。

 甘い痺れが下半身から全身に伝わっていく。

 

 私は獣のように雄叫びをあげた。彼女を起こさないようにする余裕は消え失せていた。

 無抵抗な体に、思いっきり腰を打ち付ける。

 愛美の中が、目覚めたかのように蠢き始めた。それは複雑な動きで、いろんな方向からヒダが私に絡めついた。

 それは、射精を促す動きだ。彼女の躰が、私が父親だといいのにと告白したのだ。

 私は、だらしなく涙を流していた。 

「好きだーっ! 好きだっ好きだ好きだっ――愛美、お前ともっと一つになりたい! 少しも離れたくない」

 

 私は狂ったように腰を動かしていた。

 どろどろに濡れた淫肉が、私を射精させようと絡めついた。

「くっ――射精るっ!」

 一番奥に、私は射精した。その勢いは、コンドームを破ってしまうほどだった。

 自分の荒い息が遠くに聞こえる。目の前が真っ白だった。あまりの快感に、ただ息をすることしかできない。

 

 あやうく失神しそうだった。

 強烈な満足感が頭を満たしている。

 それなのに、私の下半身は全く萎えていない。一度出したのに収まる気配が全くない。恐ろしいほどの興奮で頭がおかしくなりそうだ。

 

「兄さん……、ついに結ばれましたね」 

 どこか遠くで妹が言った気がした。

 幻聴だろうか。妹は睡眠薬で眠っている。私はあまりの興奮に、ありもしないことを聞いているのだ。

 

 私は一度目を閉じて、もう一度開いた。愛美が顔を真っ赤に染めて、私の方を見ていた。

 背筋が凍る気がした。馬鹿な……ありえない。こんなこと、あり得ない。これは夢だ。私は射精したときに眠ってしまったのだ。夢なら、早く覚めろ。

 

 愛美は私のモノからコンドームを抜き取った。射精して敏感になっているからか、それだけの刺激でもピリピリと痺れるような快感が走る。

 愛美は私の白濁した精液が入ったコンドームを、口の方にやって……。

 ――逆さにして、その精液を口の中に入れた。

 愛美は恍惚とした表情でこくんと喉を鳴らして飲んだようだった。

 

「兄さん、全部飲みましたよ」 愛美が嬉しそうに言った。

 私はもう何が何だか訳がわからなかった。いったい何がどうなっているのか……。

「兄さん……、私はずっと兄さんのことをお慕い申し上げていました。でも、この想いは隠さなければならないと自分にいいきかせていました。しかし、それは兄さんも同じだったんですね」

 同じ……そう、なのだろうか。私はただ、情欲に勝てなかっただけではないだろうか。

 しかし、私が何か答えるより早く、

「兄さん、私は本当に嬉しいです。兄さんが私のことを愛してくれていたなんて。一人の女として、見てくれたなんて。私と一つになりたいと言ってくれて」 と言った。それがあまりに嬉しそうだから、私はもう何も言わなかった。

 何より、もう考えるのが億劫だった。

 

 それよりも、私はまだいきり立っている下半身をどうにかしてしまいたかった。

 そんな気持ちが通じたのだろうか。愛美が私の下半身をチラッと見て、

「まだ、元気一杯ですね」 と笑った。それは男を虜にする、魅惑的な笑みだった。

 愛美は私を押し倒した。

 

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