催眠アプリを手に入れたので、レイプする!! 奴等をエロスキルでテクノブレイク!! 作:Ω2
ここはあの数時間前にいた無機質な部屋とは別の場所らしい。
先程は寝起きと予想外の出来事で頭が働いていなかったから分からなかったが、改めて見て見ると部屋の印象も随分変わっていた。
そして部屋から廊下に出るとその変化よりはっきりとした物になる。
まず驚いたのは、廊下の長さだ。
学校のように、廊下の突き当りを見るには少し目を凝らさなければならない。
「ど、どういう場所なんですかここ」
面食らい、思わず前を歩くリルに訊くとリルは答えた。
「そうですね。一言で言うなら『洋館』でしょうか」
「よ、洋館……」
静謐な雰囲気を持つ『歴史』がある豪華な建物。
いつの間にか夕方になっていたのか、廊下の窓の外から入る夕暮れ太陽の輝きはその重みを余計に深める。
一般人であり、その手の建物とは縁遠い茜はそこにいるという事実だけで緊張してしまう。
「す、すごいところに住んでるんですね」
「マスターの個人的なスポンサーから提供されたものです」
茜とは対照的に、リルは特に気にした風もなく言う。
「この地域で活動をすると知ったら『ちょうどフェン様のお役に立てる物がありますわ!』と言って、ポンと簡単にくれました」
「ポンとくれた……」
こんな立派な建物をそんな気軽に渡すとは、そのスポンサーとは一体どれほどの資産家なのだろうかと茜は疑問に思ったが――
「マスターは色々な方におモテになるので……」
複雑そうにそう言うリルに、それ以上何も訊けなかった。
「……つきました」
やがて先導していたリルが一つの部屋で足を止める。
「失礼しますマスター。佐藤 茜さんをお連れしました」
返事は――ない。
「失礼いたします」
だが、あらかじめ予想していたとばかりに、リルは一言告げると、部屋の中に入った。
茜もそれに続く。
(応接室……かな?)
学校などで何度か訪れた事がある。それとは比べ物にならない程、部屋と中に置かれた家具は高級そうだが……
そこでは一人のサングラスをかけた男が豪華なソファーに座り、ノートパソコンと向き合っていた。
(あの人だ……)
間違いない、彼――フェンだ。
「やはり、ここ2年の事件に集中して調べるべきか? いや、統計データをみる限りは、2年よりも1年内の方が――」
(す、すごい集中してる……)
自分の世界に入り込んでいる。仕事を始めると、周りが一切見えずに、仕事に集中するタイプの人間がいると聞いた事があるが、まさにそれであった。
部屋に入ったこちらにまったく気が付いていない。
「マスター。お客様です」
近付き、リルはフェンの耳元で囁いた。
「ん! ああ、リルか」
驚いたのか、びくりと身体を震わせるとフェンはようやくリルと茜の存在を認識した。
「はい。マスターのご命令通り、佐藤 茜さんをお連れしました」
「ご苦労。」
「いえ……私はお茶の準備をしますね」
「ああ、頼む」
「イエス・マイ・マスター」
部屋から出て行ったリルを見送ると、フェンはノートパソコンを閉じ、茜に向き直った。
「まずはとにかく座ってくれ。立ったままだと話辛い」
「あ、は、はい……」
促され、茜はフェンが座っているソファーと対面の位置に置かれたソファーに腰を下ろした。
「……」
「……」
向き合った茜とフェンはしばらくの間、無言であった。
茜は何を話していいのか分からないからの沈黙であったが、フェンは茜の様子を観察する為に発生した沈黙であった。
だがやがて観察を終えたのか、フェンは沈黙を破った。
「気分はどうだ?」
「え?」
「変に興奮したり、前に感じた異常なまでの疼きを今は感じたりしていないか?」
「い、いえ……」
ただ面と向かって話すのが恥ずかしいぐらいだ。
あの気が狂いそうな疼きはもう何も感じない。
「そうか……すまなかったな。変な事を聞いてしまって」
「い、いえ……」
本来ならセクハラめいた発言ではあるが、フェンにその気がないのはもう分かっている事だ。茜もそこまでバカでも察しが悪い人間でもない。
「さて、色々話さなければならないが、何よりも優先するべきなのは、お前の置かれている状況の再説明だな」
「はい……」
実の所、自分もそれを聞きたかったのだ。
カラスからの説明をされた時は現実味がなく、自分の事のように思えなかったが今は違う。
「私の身体はおかしくなってしまったんですよね」
自分の身体が普通ではない物に変えられてしまっている事を、茜はもうはっきりと自覚していた。
「あの男の人に『催眠アプリ』っていうオーバードラッグを使われたせいで……」
「……お前、思いだしたのか?」
やや驚いた様子のフェンに茜は首を横に振る。
「はっきりとまでは思いだしてません。でも、うっすらとだけ……」
そういう事実があったという事を茜は認識出来ていた。
「私はこれからどうなるのでしょうか?」
その問いは不安から出た質問であった。
「……正直に答えよう」
それに対し、フェンは真摯に答える。
「まずお前を襲おうとした男は既に俺達が確保。二度とお前に危害を加えられないようにした」
「……それって殺したってことですか?」
先程リルが持っていた刀を思い出し、思わず茜は訊いてしまった。
「そうした方が良かったか?」
「い、いえ!」
流石にそこまでは思わない。未遂に済んだ事だし。
「それに、今回の件ではあの男も被害者のようなものだしな」
「……どういう意味ですか?」
フェンはポケットから一つのスマートフォンを取り出した。
「これはあの男から回収したスマホだが、この中に入っていたお前を操った『催眠アプリ』を解析した結果――少々厄介な事がいくつか分かってな……」
「厄介な事……ですか?」
「ああ」
男はスマートフォンをソファーの前に置かれたテーブルの上に置き、苦虫を噛み潰したかのように顔をしかめた。
「まずこの『催眠アプリ』だが、アプリを初起動した瞬間に、オーバードラッグと同時にある暗示が自動的に画面に出るように細工されていた」
そして溜め息交じりに口を開く。
「佐藤 茜を犯せという暗示がな」
「え……」
ということはまさか――
「そうだ。あの男はこの『催眠アプリ』に操られて、お前を襲っていたんだ」
「……」
頭をがつんと殴られたような衝撃であった。
何故なら自分が襲われたのは、偶然ではなく必然であったのだから。
「つまり私は、誰かに狙われたってことですか……」
オーバードラッグを使ってまで自分を故意に傷つけようとした『誰か』がいる。
それは明確な恐怖であった。
「さらに――だ」
だがフェンは尚も話を続ける。
「お前は明日、この『催眠アプリ』をばらまいた奴の主催する乱交パーティーに参加するようになっている」
「! な、なんでですか!?」
「俺達が確保する前に、お前の名前がエントリーされていた。取り消しは効かない」
「い、嫌です!」
どうして自分がそんなものに参加しなければならないのか。
「気持ちは分かるが、お前に拒否権はない」
「どうして!?」
「忘れたのか?
「あ……」
そうだ。今の自分は目の前の男に助けられたからあるのであって、本来の自分――『催眠アプリ』に操られている自分なら、決して拒否はしないだろう。
「むしろ参加しなければ、お前を貶めようとした犯人はお前の異変に気付き今よりも狡猾な手段でお前を狙ってくるだろう」
「……」
ならやはり自分に拒否権などない。
参加しても参加しなくても、地獄しか待っていないのだから。
「どうしようもない……ですよね」
俯き、恐怖の為に茜は涙を流す。
「私……もう――」
自分を狙う犯人に犯されるしか――
「させんよ」
力強い断言に、茜は顔を上げる。
「約束しよう。お前は俺が守る」
サングラスを外し、左目を閉じながらも、残った右目でフェンはしっかりと茜を見据えていた。
「だから俺を信じろ」
有無を言わせぬ迫力と、こちらを守ろうとしてくれる意思。
それが恐怖に乱された茜の心にもはっきりと伝わった。
「いいえマスター。それはほんの少し間違っています」
そしていつの間にか部屋に戻って来たリルはフェンと茜の前に紅茶の入ったマグカップを置きながら言う。
「
必ず守るという約束を。
自分達は味方であるという誓いを。
「はい……」
涙はいつの間にか止まっていた。
恐怖がなくなったわかではない。
だが同じぐらいの安心を今の茜は感じていた。
この人たちがいるのえあれば大丈夫――
そんな確信すらある。
「あなた達を信じます」
リルが自分の前に置いてくれたティーカップを取り、茜はその中身を飲んだ。
ほのかな甘さと後味の良さは多分ダージリンティーだろう。
今まで飲んできた紅茶よりも何倍も美味しいその紅茶に、茜の気持ちは落ち着いていった。
「そうか……」
「なら、俺とリルとお前で3Pするぞ」
「ぶっふぅっ!!」
そしてフェンの予想外すぎる一言に一撃で乱された。
「む、すまん。驚かせたか?」
「げほっ! ごほっ! あ、当たり前です!」
あまりの衝撃発言に思わず紅茶を噴き出してしまった所だ。
というかこれまでの話の流れでどうしてそんな話になる!?
「落ち着いて下さい佐藤 茜さん」
「リ、リルさん?」
3P頭数に入れられているというのに、茜とは対象的に冷静すぎるリルは冷静であった。
「リルさんはいいんですか!? 3Pですよ? 3P!?」
「はい。これは必要な事ですから」
「必要なーー事?」
「はい」
こくりとリルは頷いた。
「今のあなたの身体はマスターのオーバードラックを用いた『治療』のおかげで『催眠アプリ』があなたにもたらした暗示の影響と効果を鎮静化させている状態です」
「そ、そうなんだ……って、ちょっと待って!」
今聞き逃せない事をさらりと言われた!?
「フェンさんのオーバードラッグってなに!? そんなもの私にいつ盛ったんですか!?」
「ですがそれでは万全とは言えません」
「ちょ、スルー!?」
こちらの困惑など意に介さず、リルは説明を続ける。
「予防接種と同じです。無毒化させた抗原……この場合はオーバードラッグですが、それを事前にあなたの身体に取り入れることによってオーバードラッグ全般に対する免疫をあなたの身体に与えます」
「い、いやそれでなんで3Pなんですか?」
原理は分かった。だがそれで性行為に入る理屈がまるで分からない。
「私のオーバードラッグは性行為中に入れるのが一番効率が良いからです」
「時間が惜しい。任せるぞリル」
「イエス・マイ・マスター」
「え……」
いつの間にか、すぐ近くにリルがいた。
「抵抗はあるでしょうが、マスターのご命令です。どうかお覚悟を」
「んむ!?」
そう言うと、リルは茜の唇を奪った。
「んろ」
「んぅ!?」
そしてそれだけでは飽き足らず、驚きで固まっていた茜の口内に自らの舌を侵入させた。
(う、嘘!? 私女の子に!?)
異性ではなく、同性とのキス。
本来なら嫌悪してしかるべきものなのだろうが……
「ん、れろぉ――」
リルの舌が動き、彼女の唾液を注がれる度にーー
「んちゅ、ぁンふ、んぷ、ぁんくく……」
抵抗する気持ちが萎えていく。
理性がどんどんとろけさせらられていき、そして……
「んはぁ、まあ、こんなものでしょう」
「う、あ……」
唇が離れた時、茜の意志はされる前とは真逆のものになっていた。
「んあ、もっとぉ……」
自分よりも年下の幼い少女にはしたなくねだってしまう。
「ええ、あげますよ」
リルはそう言うと、着ている服――黒いベンチコートを脱いだ。
「気が狂う程に」
「あぁ!?」
ただコートを脱いだだけなのに、それだけで茜の意識は獣欲に支配された。
同性愛者でもないのに、目の前のリルが欲しくて欲しくて堪らなくなる。
「驚く事はありません。それが私のオーバードラッグ『アメノウズメ』の効果ですので……」
リルの言葉はもうほとんど理解できない。
それ程までに茜の意識は欲望に支配されていた。
「どうかマスターと共に存分にご堪能下さい」
獣に堕ちた茜はリルを押し倒していた。