催眠アプリを手に入れたので、レイプする!! 奴等をエロスキルでテクノブレイク!! 作:Ω2
「ひぎ!?」
一瞬の浮遊感の後に、後頭部から壁にぶつかる。
自分がとんでもない怪力で後方にぶん投げられたのだと男が気付くのに、一拍の時が必要であった。
「だ、誰だよお前!?」
いつの間にか、部屋には一人の男が立っていた。
奇妙な男であった。
黒いコートとサングラスが特徴的なその男は、部屋の主である自分には目もくれず、少女の方を見る。
「ああ! あああああ!!」
「……一足遅かったか」
いまだ混乱し状況を飲み込めてない男など眼中にないとばかりに、新たに現れたサングラスの男は狂ったように自慰を続ける少女を見て舌打ちをした。
「既に『マインドハック』済みか」
サングラスの男が漏らした『マインドハック』という単語に、男はびくりと肩を震わせる。
(なんでだ!? なんで知ってるんだよ!?)
自分が手に入れた『力』の事をどうして……
「……リル。どう見る?」
「視覚系の『オーバードラッグ』ですね」
サングラスの男の問いかけに答えたのは、若く、美しい声だった。
見ると、フード付きの黒いベンチコートを着た少女が、男のようにいつの間にか部屋の中にいた。
「あなた程ではないとはいえ、強力なものです」
「あのクソデブが、それをやったっていうのか?」
「いえ、恐らく何か別の要因でしょう」
ちらりと少女の黄金の瞳がこちらを捉える。
「え?」
それだけで、男の全身に鳥肌が立った。
(なんだ……これ?)
奇妙な感覚だった。
丸一日食事をとっていないような飢餓感と、ずっと禁欲生活をしていたような欲情。
それが一斉に男の身体を襲った。
少女の視線が向いただけで。
「彼のスマートフォン辺りが、怪しいと思います」
「スマートフォンによる暗示……カラスの情報にあった『催眠アプリ』って奴か」
「だが」と男は床で悶える少女に視線を戻した。
「まあ、とりあえずはこの女の確保だな。リル、頼めるか?」
「了解しました」
少女が、頭に被ったフードを取る。
ドクンと自分の心臓が大きく鼓動した音を、確かに男は聞いた。
興奮と感動を同時に覚える程に、少女の容姿は男の獣欲をかきたてた。
(なんて、綺麗なんだ……)
人形のように整った容姿だ。
白磁の肌に、流れるような長い銀髪はまるで西洋人形のようであり、同時に見る者を魅了する
「それでは『処置』をします」
銀髪の少女はそう言うと、自慰を続ける少女に顔を寄せると――
「ん」
自らの唇を少女のそれに重ねた。
(なにを……)
やっているのかと男は目を凝らす。
そして見た。
「!? んー!!!」
絶頂を禁止したはずの少女が、イっている所を。
(なんでだよ!?)
『催眠アプリ』の効果は絶対だ。
一度、その支配下に入れば、自力で解くのはまず不可能。
(あの女の子に、僕の暗示を無効にされた!? いや、これは……)
無効にされたというより、自分が使用した『催眠アプリ』と同等――いや、下手をすればそれ以上の……
「ん……れろぉ」
「っっ!!!!!!!!!」
両手を添えられ、銀髪少女が流し込んだ唾液を嚥下した途端に、少女の身体が激しく何度も痙攣する。
「っ! っっ!!! っっっ!!!!!」
声にならない悲鳴を上げ、キスだけで何度も何度も絶頂を迎えさせられた少女は――
「――――」
やがて限界を迎え、白目を剝き気絶してしまった。
「『処置』を完了しましたマスター」
気を失った少女から顔を離すと、銀髪の少女は何事もなかったように立ち上がった。
「私の唾液の中に含まれるオーバードラッグを粘膜接種させたので、彼女はしばらく意識を取り戻さないはずです」
その顔には興奮どころか高揚感もない。
ただ機械的に、サングラスの男に報告した。
「ご苦労……いつもすまんな」
サングラスの男は労うように少女の頬を撫でる。
「お気になさらないで下さい。マスターのお役に立つのが私の存在意義ですから」
自分を撫でる男の手に、自らの手を重ねながら少女は微かに頬を緩めた。
こちらなど蚊帳の外で話を進める二人が、男は許せなかった。
いつもそうだ。自分など無視して、世界は回る。
回り続ける。自分がこんな所で職にもつかずに、引きこもっているのは自分が悪いのではない。
自分を無視する世界が悪いのだ。
「おい!」
だがそれは今までの話だ。今の自分には力がある。
誰も無視できない力が。
「これを見ろ!」
スマートフォンの液晶画面を見せる。
例えサングラスをかけていたとしても、この距離ならば効果があるのは事前に調べてある。
「お」
「……」
(よし、見た!!)
画面に写った幾何学模様を見た二人はこれで直ぐ様、操り人形となるだろう。
(さあ、どうしてやろうかな?)
お楽しみを邪魔されたのだ。その報いは受けてもらわなければならない。
童貞卒業は銀髪の少女でさせてもらう。
身体の自由を奪い、意識だけを戻した男の目の前で少女を犯してやる。
(感度を何倍にして、僕のチンポの事しか考えられない雌奴隷に変えてやる!)
考えただけでも、勃起する。
「さて、あのデブはどうしたものか」
「失礼ですよマスター。上にクソを忘れてます」
「え?」
なんだ。どうなってる?
どうして催眠状態にならないんだ?
まさか、画面をちゃんと見ていなかったのか?
「しかし、やっぱりあのスマホが原因みたいだな」
いや、違う。男も少女も画面を見ている。
見ているのに、催眠状態にならない。
「そ、そんな……」
まさか故障でもしたのか?
「不思議そうな顔をしているが、そんな温い暗示で、俺達に効くわけないだろう」
いや、違う。スマホはちゃんと起動している。
『催眠アプリ』も問題なく稼働している。
だが男と少女には『催眠アプリ』が一切の効果が表れていないのだ。
「さて、こいつへの制裁はどうしたものか?」
「ひ、ひぃ!」
制裁と言った! 今、男は自分を制裁すると言った!!
「『カラス』の情報によると、これが初犯だそうです」
「そうか。ならこの
そう言うと男はサングラスを外し――
「喜べ。地獄の快楽を味会わせてやるよ」
その目でこちらを見た。
「ひ――」
見る。男の目を。
その左目を。
そこに刻まれた『催眠アプリ』の画面に映っていた幾何学模様と同質の物を。
「ひい、ひぎやややああああああああああ!!!!!」
それを認識した瞬間、頭に焼けつくような快楽が迸った。
「ぎ、ぎいいいい!!!!」
まるで電流を流されたかのように、身体の痙攣が止まらない。
「いかがですか? これが本物(・・)ですよ」
少女の声が聞こえるが、もうそれをまともに認識する事は出来なかった。
(狂う! 狂う! 狂う! くるううううううううううう!!!!)
呼吸すらままならない程の悦楽を際限なく流し込まれ、男は涙と鼻水を流しながら、床で悶え苦しむ。
「いつも受けている私からの忠告ですが、絶頂しない方が身のためですよ? 一度イクと、気持ちのいい地獄が待ってますから」
身体がバラバラになりそうな快楽の中、男は気付く。気付いてしまう。
自分の身に起こっている現象が、『催眠アプリ』を見せた少女と同じだという事を。
「無駄だリル。こいつにそんな堪え性はない」
倒れていた少女を片手で抱き抱えると、サングラスを掛けなおした男は横を通りすぎた。
「じゃあな。俺達の記憶は自動的に思い出せなくなるが、そのドラッグはしばらく消えない。精々オーバードラッグなんかに手を出した自分を呪え」
「では、失礼いたします」
サングラスの男と共に部屋から出て行こうとした少女の足を震える手で掴む。
「た、たしゅ、ひ! け、て!」
言えた。何とか言えた。
絶頂する前に、頑張って言えた。
「お断りします。私が助けるのはマスターだけです」
だが銀髪の少女は男を助ける所か、その手を強引に振りほどき、死刑を執行する処刑人のように言う。
「それではいってらっしゃいませ」
その声を認識した瞬間――
「い」
男の認識する世界が一瞬ホワイトアウトし――
「いぎぃぃぃぃぃぃ!!!!」
これまでの人生で感じた事のない絶頂を迎えた。
「ぎいいいいいいいあああああああああああああああああ!!!!!」
射精が止まらない。壊れた蛇口のように精液を放出しているのに、それでも止まらない。
「いいあああああああああああああああああ!!!!!!」
何度も何度も絶頂し、射精し、出せる精がなくなっても、それでも絶頂は消えない。
白目を剝き、泡を吹きながら、銀髪の少女の言う通り、地獄を味あわされる。
「ああああああああああああああああああああ!!」
時間にしてはほんの数秒の出来事だ。
だが男にとっては無限にも思える絶頂地獄。
「あ、ああ―――」
それを受け、やがて人間の許容量を超え――
「――――」
意識を失った。