催眠アプリを手に入れたので、レイプする!! 奴等をエロスキルでテクノブレイク!! 作:Ω2
……時計の針は巻き戻る。
(……起きてから五時間ぐらいは経ったかな?)
見知らぬ部屋で茜は一人、ため息をついていた。
(私、どうなるんだろう……)
佐藤茜にとって、今の自分の状況は現実であるかどうかの実感がなかった。
カラスと名乗った男に説明を受けたが、あまりにも現実離れしすぎていて、自分はまだ夢の中にいるのではないかと思っていた程だ。
(本当になんなんだろう……)
茜は半日前……この部屋で意識を取り戻した時の事を思い出す――
『君はオーバードラッグを用いたマインドハックでキモデブに操られていたんだよ』
いや、それは何の冗談だと茜は思った。
白一面の見知らぬ部屋。ベットしか家具が置かれていないその部屋は、牢獄のようにも感じられる。
『それを僕達が助けて、今君は僕達の保護下にいる』
監視下の間違いではないのか? 人を監禁とまではいかないが、軟禁状態にしておいて。
『それは必要な事なんだよ。オーバードラッグが君の身体にどんな影響を与えているかまだ分からないからね』
……
納得をしたわけではなかった。だがカラスという男から悪意や害意は感じられなかったし、何故か従った方がいいという気がした。
カラスが言った事が本当に自分の身に起こったのかは分からないが、昨日の記憶に欠落している部分があるのは本当だったから。
だから茜は今もベットの上に寝転がり、天井を眺めていた。
簡単な説明を終えると、カラスはさっさと部屋から退室してしまい、茜は完全に暇となった。
出来る事と言えば染み一つない白い天井を眺めるのと、ぼんやりと思考をする事ぐらいだ。
(それにしても初めて真面目に聞いたな……オーバードラッグの事)
オーバードラッグ。
その存在を茜は知っていた。というか知らない人間の方が少ないだろう。それ程までにその存在は有名だった。
(ニュースなどで取り上げられるぐらい、大きな社会問題になっているんだったけ?)
学校の教師がそんな事を言っていたような気がする。
なんでも、人を壊すやばい代物……らしい。
(それを私は使われた……って、言われてもな)
その記憶がない茜にとってあくまでオーバードラッグはまだ『非現実』での話であった。
自分には関係のない事。日々の日常で退屈な程の平穏さが約束された茜にとっては、小説やドラマのようなフィクションと同じなのだ。
それは茜に限った事ではないだろう。
誰もが、自分が経験した事のない話、経験するはずがないと思う話には無頓着なものだ。
殺人事件で家族を失った人間がテレビに映されたとしても、人は『殺人事件で家族を失った人間』という情報しか読み取れない。
その人間が持つ感情までは同じ経験をした事がない限り、完全に理解する事など出来ない。
ある意味で、茜は誰よりも『普通』であった。
そう。だからこそ――
まさに今、その代償を払わされることになるのであった。
「はうぅっ……!?」
それは唐突に訪れた。
(なに、これ!?)
身体の奥底から堪えようのない疼きが襲いかかってくる。
熱せられ、液体状に変化した鉄を流し込まれるような、
茜とて性を知り始める年頃だ。
週に一度ぐらいの頻度で自慰を行うことはあった。
だがそれが児戯と言えるほどに、身体から沸き上がる性への衝動は圧倒的であり、暴力的であった。
「ハッハッハッハ…………ッ! あぅううーッ!!」
ここがプライバシーが守られた自室ではなく、どことも分からない見知らぬ部屋だというのに、茜は与えられた病衣のような服を乱暴に脱ぎ捨てた。
「うぅ! ああああ!!!」
そして胸を乱暴に揉みしだき、股間を弄り出す。
(なにやってるの私!!)
こんな所で自慰を始めた自分が信じられない。
だというのに――
「おぉっ! おぉぉんん!!!」
胸と股間を愛撫する手が止まらない。
理性が消え去り、まともな言葉すら発せられなくなった茜は本物の獣のように吠える。
その心にあるものはただ一つ……
(気持ちよくなりたい。気持ちよくなりたい。気持ちよくなりたい!!)
快楽への渇望のみ。
オーバードラッグ依存症。自分には関係のない話……フィクションの話でしかなかったはずの現象を、茜は自らの身で体験させられていた。
(すごい! これ、すごい!!)
身体を沸騰させるかのような快感に理性などすぐに溶け、抗うことすら出来ずに性に飲まれていく。
「気持ちいい!! いいよぉ!」
こんなに気持ちのいい自慰行為は生まれて初めてだ。
普段とは比べられない程に身体の感度が上がっており、どこを触っても気持ちがいい。
(だけ……ど)
それなのに同時に物足りなさを感じてしまう。
快楽で頭を満たば満たす程、茜は飢えて行く。
(もっと気持ちよくなりたい! でも、もう!!)
そしてすぐに肉体は限界を迎える。
「おっおっおぉ……っ!」
意識はまだ快楽を求めているのに。遥か遠くを目指しているのに、そこにはたどり着けず、茜は絶頂を迎えた。
「んほぉああああアアーーッッ!!」
獣のように下品な咆哮を上げ、果てる少女。
だが――
(違う! 違う違う!!)
それは少女の求める
潮を吹き、派手な痙攣をし、頭がおかしくなりそうな程に気持ちよくなるが、それだけだ。
これではない。
自分はもっともっと素晴らしい快楽を味わえる。
いや、味わったはずなのだ。
「おふっ、ああっ、はあっ、はあっ、はぁ――」
絶頂が終わり、身体が解放される。
脱力し、荒い呼吸をする茜。
「は、はあっ、う、もっと」
だが茜は必要最小限の呼吸を整えると、再び自慰を再開する。
「もっと、もっともっともっと……」
何かに憑かれたかのように、ただ一心不乱に。
「もっとぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
決して満たされることのない快楽を求めて……
「という具合に、かなり重度のオーバードラッグ依存症だったみたいで、ずっとオナってるんだよねー」
「……」
隔離部屋に仕掛けられた監視カメラから映される狂ったように自慰をする少女の映像を見ながら、カラスは呑気にそんな事を言った。
「ん? どったのフェン君、苦虫を噛み潰したような顔をしてるねるね?」
「……あいつがあの行為を始めてから、どれくらいの時間が経った?」
「えーと、多分三時間ぐらいかな?」
「リル、鳩尾だ」
「イエス・マイ・マスター」
「ごぼぉえっ!?」
俺の意図を瞬時に理解したリルは、隣にいたカラスの鳩尾に強烈な肘うちを叩き込んだ。
「ちょっと……リル、ちゃん! 酷くない!?」
「マスターのご命令ですので」
鳩尾を押さえ、痛みの嗚咽を漏らすカラスに、リルが無表情にそう言い放つ。
「やかましい。佐藤 茜があんな状態なのに、放置していた屑にはいい薬だ」
「いや、なんかめんどくさかったし!」
「本音が漏れてるぞ。リルもう一度だ 」
「イエス・マイ・マスター」
「おぼぉえ!?」
再度の打撃をまったく同じ場所に食らったカラスはうつ伏せで床に倒れる。
「とにかく、俺はあいつに治療を施せばいいんだな?」
「お願い、するよ」
「やれやれ」
あそこまで依存症が進行した女の『治療』をするのは骨が折れそうだ。
「それではマスター、私は『催眠アプリ』の解析にうつります」
「ああ、頼む」
今の所あの『催眠アプリ』は一連の事件の犯人にたどり着く為の重要な手掛かりだ。
リルになら、その調査を安心して託せる。
「マスター、一つお願いがあります」
「ん、なんだ?」
リルが俺に改まって何かを頼むのは珍しいな。
「佐藤 茜は処女みたいですので、優しくしてあげて下さい」
「ああ」
言われなくても分かってるさ。
「善処する」
そう言い、俺は佐藤 茜の元にその足を向けるのだった。
『治療』という名の性行為を行うために。