アリスいじめ 作:neonn
<あらすじ>
俺に鳩尾アタックされて呼吸困難になったアリス。落ち着いてきたので二発目をお見舞いする。
今度は鳩尾ではなく、もっと下の――へそのやや上あたり――を俺は狙って、正拳突きをアリスに行った。
「ぅ…」
鳩尾よりも手ごたえのある感触。柔らかすぎず、硬いわけでも無いが、音で表すなら“ぐちゅり”という感触。そして俺の腕が伸び切って、引き戻そうとしたタイミングでアリスは後ろの壁に向かって、数歩たたらを踏んで引き下がった。
「ぇぇぇ……?」
アリスの眼の焦点が合っていない、黒目――アリスの場合は青いが――がフルフルと小刻みに揺れる。
信じられないものを見たような反応である。
関係無いが、アリスは可愛い。無駄に汚い悲鳴をあげたりしない。それに、一度目は右肘で、二度目は右の拳で感じたアリスの柔らかさ。前々から思っていたが、アリスはいくら魔法使いと言っても森の中で一人で生きるには見目麗し過ぎる。もっと醜く禍々しくなければ、いずれは男共のオモチャになっていただろう。今なっているが。
それで、アリスはと言えば。
脱兎のごとく逃げようと、あろうことか物思いに耽る俺のヨコを抜けていくところであった。目が合った。
が、あえてここは気付かない振りをする。アリスはきっと、今がチャンスだと思っているに違いない。不意を突けば、優しいアリスは俺を生け捕りにできると、人間なら殺さないのが得策だと、それならば後ろから魔法で昏倒させるのが良いだろうと、そう考えているに違いない。
「っ、悪いけど、眠って貰うわっ!」
俺は振り向きざまに回し蹴りをアリスの声から頭部あたりを予測して放った。直撃だった。感触からして、右のかかとがちょうどアリスの右頬骨から鼻骨に抜けていったようである。背中を何かが吹き抜ける。
「ブブッ!!??…ふっ!?ブブぅ!?ぅやぁぁああああ!!!!」
アリスは何をされたか全く分かっていないようだったが、それでも必死に滝のような鼻血を抑えて、本当に逃げようと今日一番の大声をあげて俺が入ってきた扉に向かって、よたよた、よた、と往った。
<あとがき>
そういえばあとがきはあとがきであとがきに書いた方が良いと思ったけど文字数が足りないのと、投稿する時にいちいちコピペするのめんどいのでここに書きます。自己解決できる都会派リョナラーneonn
それと、感想に書いてくだされば雰囲気や流れ的に無理でない程度に参考(意味深)にさせていただきます。
ちなみに、このアリスは170くらいある設定。俺は俺なので170ないくらい。回し蹴り届かないんだけどこの俺は鍛えてるんでしょうね。流石です
なんというか、アリスへの愛の一形態のつもり。