腹黒い吹雪は欲も深くて 作:dn88k
演習を終えて提督が鎮守府へと帰って来た。事故らしい事故は無かったようである。艦娘達は提督が無事に戻って来た事を大いに喜び、今はこうやって彼を囲み、談笑している。この様子から、いかに普段の彼に人望があり、慕われているかが分かる。
そんな彼の事を少し離れた場所から冷えた視線で眺めているのは吹雪である。艦娘に慕われるやり手の艦隊司令が、実は部下に性的に虐められているなどと誰が想像しようか。実情を知らない艦娘はともかく、提督に対しては、格好つけてんじゃねえよ、という苛立ちに近いものを覚えていた。
そんな提督が吹雪に向かって近づいて来ていた。何かあったのだろうか、と彼女が思っていると、
「俺がいない間に問題は無かったか?」
と聞いて来た。
「いえ、問題らしい問題はありませんでした」
こういった場では裏の性格がバレないよう、ハキハキと答える。その際、提督はホッとしたようであったが、続いて、
「俺の決済がいるような書類が溜まったりはしてないよな?」
と、少々怪訝そうな顔つきで聞いて来た。これには吹雪も困惑するしかない。
「え、えーと、それなんですが……」
そんな吹雪の珍しい態度に苦笑いしながら、
「やっぱりなあ。まずはそれ、片付けないとな」
と言い、執務室へと向かった。
「は、はい!」
と吹雪は返事をしつつ、彼女らしくなく狼狽えながら提督の後を追った。
「これ、なんですけど……」
「あー……やっぱこれくらいの量は溜まるかあ……」
おずおずと吹雪が指差すのは提督が直接決済しなければならない書類の山。吹雪を含め、艦娘側が気づく事は無かったが、提督は自分が不在の間にどんな書類がどの程度溜まってしまうのか、事前に推測が出来ていたらしい。この辺りは士官学校において軍の司令塔となる為の然るべき教育を受け、高級将校としてのキャリアも積んできた提督の方が艦娘よりもどうしても有利だ。
「あの、すいません。ここまで残るとは思わなくて……」
珍しく殊勝な態度に出る吹雪を気にする事無く、
「いや、これは仕方ないだろ。お前らのせいじゃなくて制度的にどうしてもこうなる訳だから」
と言い、書類を手に取って見比べ始めた。吹雪はその場を離れる事も出来ずに提督の事を見ていたが、その提督が突然、
「吹雪。俺の名前でこれ全部決済してしまってくれ」
と、書類の一部をドサリと吹雪に手渡した。
「ええっ!?」
流石の吹雪も唖然である。提督の名で自分が書類を決済したとしたらそれは明らかな越権行為である。後でばれたら大問題だ。
「ほ、本当に良いんですか……?」
なおも困惑を止められない吹雪は聞いてくるが、提督は別に困るような事でも無いという感じで、
「その書類はなあ、本来なら俺の名前じゃ無くても通して良いタイプの物なんだよ。ただ石頭の上層部がそれやるとすぐに突っぱねちまうってだけでな」
だから名前だけ貸しとけば決済自体は誰がやっても良いんだ、と説明した上で、
「俺が良いって言ってんだからやっとけ。……それとも、俺が書類仕事に手間取っていた方が吹雪にとっては得だったりするのか?」
と挑発するように言う。
カチンと来た。自慰行為を繰り返すことでどうにか自分の体の異変を誤魔化してきた吹雪の足元を見透かしたような物言いである。
「……分かりました。この書類を速やかに全て片付けます」
剣呑な声色で吹雪はこう返し、作業に着手した。
明らかに作業量は提督の方が多かったはずなのに、作業自体が終わったのはほぼ同時であった。これが艦隊司令と艦娘の違いか、そんな風に思ってしまう。
(ああ、司令官とセックスしたいのに、声かけづらいな。どうしよ……)
吹雪の方が優位という前提に立って提督を犯すというのがこれまでの二人の関係であった。当初は、どうやってセックスに持ち込もうか、今日は過激なデザインの下着を着けているから、それを使っての誘惑だろうか、それともやはり順当に脅迫して襲うかなどと考えていたが、しかし、前線を支える存在としての力量差をこうやって見せつけられた上で、そんな行動に出る気にもなれない。
いい加減我慢するのも辛いのになあ。そう考えながら吹雪は席から立ち上がって伸びをする。
その時である。
(えっ……?)
吹雪の体に背後からなにやら硬いものが当たっていた。いつの間にか彼女の後ろまで来ていた提督が完全に勃起した一物を押し付けていたのである。
「吹雪っ……!」
焦りの混ざったような提督の声。この瞬間、相手もまた行為を望んでいた事が分かって、嬉しさと期待感のあまりゾクゾクとしてしまう。
「……へえ? 良い度胸じゃないですか。この私に勃起を押し付けるなんて」
ようやく吹雪にいつもの余裕が蘇生した。しかも、提督までもがそれを渇望していた事などかつてあっただろうか。
「まずは場所を変えましょう? 司令官のお部屋でもいいですよね?」
あまりの興奮に震える声でそう言う吹雪に対し、提督は無言で頷いた。
提督の私室へと移動する二人は明らかに普段よりも早足であった。部屋に到着し、ドアを開けて入室して、内側から鍵をかけた途端、提督は突き飛ばされた。
座り込んだ提督が見上げれば、自分を突き飛ばした犯人である吹雪が、荒い息と紅潮した頬と共に自分を見下ろしていた。
「この私を散々待たせておいて……どうしてくれましょうか」
靴を脱ぎ、つま先で提督の勃起を弄り回す吹雪。
「ううっ……!」
提督は快感でうめく。そんな彼に対して吹雪は、
「そんな気持ち良さそうにしちゃって……まさか演習の最中全然抜いてなかったなんて言わないですよね?」
と言うが、
「ああ、抜いてない」
と提督が返して来たので、
「え……?」
と言ったまま吹雪は絶句してしまう。
「そんな……オカズなんて演習先でもどうにかなるでしょう? 抜かないのは却って体に悪いんですよ!?」
想定外の返答に吹雪は焦りながら言う。
「そうなんだろうけどな、吹雪以外で出す気になれなかったんだよ。すまんな、こんな情けない男で。笑っていいぞ」
ふてくされたように言う提督。
吹雪は完全に行動を停止してしまい、しばらくはお互いに何も言わなかったが、やがて、
「ああ、もうっ!」
と言って吹雪が提督に飛びかかった。そして提督のズボンのベルトを外し、もどかしげにズボンをも脱がせてペニスを露出させる。その動作はいつもよりも乱暴だ。
「ふ、吹雪っ!?」
「うるっさいんですよっ!! ちょっとは黙ってて下さい!!」
どうやら吹雪の中でまた一つ、変なスイッチが入ってしまったらしい。余りに興奮してしまっているのか、フーフーと、非常に息も荒い。
「今の私、すっごくテンション高いんですよお! 今日は眠らせませんからそれ位は分かっておいて下さいね!?」
すっかり欲情しきった表情でそう言い、吹雪は提督のペニスを一気に、喉の奥まで咥え込んだ。
「うおっ……!」
提督はその強烈な刺激に思わず腰を引いてしまうが、吹雪はそれを追いかけてくる。結果として、すっかり前屈みになった提督の足と胴体の間に吹雪が挟まり、フェラチオをする構図となる。そんな状態だと提督からは吹雪のお尻にも容易に手が届く。そこを撫でて、女陰がどこかを感触で探り当て、パンツのクロッチ部分を横にずらして、吹雪の蜜壺に一気に指を挿入する。
吹雪の側からも、提督が何をしているのかは嫌が応にも伝わってくる。吹雪が提督のペニスを自らの口で刺激しているのと同様、彼もまた荒い息を繰り返し、吹雪の女陰に指を挿し込んで掻き回していた。
(ああっ! 司令官もホントに飢えてたんですねっ! 私の事欲しいんですねっ!!)
自分の膣内に挿れられて暴れる指の感触と、背中で提督の荒々しい呼吸とを感じながら、吹雪はそう確信して更に昂る。
「ああっ吹雪っ! まずいっ! 出る! 離れてくれっ!」
提督は間も無く射精する事を予告するが、吹雪は離れてやるつもりなど無い。むしろ射精を促すべくよりフェラチオを激しい動きへと変化させた。
「くっ……!」
提督も負けじとばかりに手マンを激しくする。性的に刺激を与え合う内に、絶頂に達するのはその内すぐ、ほぼ同時であった。
「んぶううううううっ!!」
提督が自分の口内に精液をぶちまけると同時に、自分の女陰も絶頂によって痙攣を起こしている事が感じ取れた。提督の感触、体温、匂い、それらが確実に感じ取れる状況下での絶頂はあまりにも心地良く、何故か泣き出してしまいそうである。
提督が快感で震えている事を感じ取りながら、排出された精液をコクリ、コクリ、と飲み干す。その後、ようやく二人の体は離れた。
「あはあ、ホントどんだけ溜めてたんですかあ。物凄く濃かったですよお」
吹雪はうっとりとしている。
「お前と最後にして以来だから、な」
提督は俯き気味に言う。
「ふうん……」
情欲に浸りきったような表情の吹雪はゆらりと立ち上がり、提督の自室の机に移動してそこへ上半身を寝そべらせ、やや足を広げた状態で自らのお尻を突き出した。
「そこまで我慢してたのならまだまだ辛いですよねえ? だから犯されてやりますよ。今ここで後ろからヤってみて下さい。その代わり、必ず私を満足させて下さいね?」
「おい吹雪、そういえば、その下着……」
手マンをしていた時こそ必死すぎて気付いていなかったのだが、今の吹雪が履いているショーツのデザインは普段のパンツとは異なり、生地は薄く、色は黒めであって男の視覚を性的に刺激する、いわゆるセクシーランジェリーと呼ばれるものであった。
「たまには良いじゃないですか。こういうのも興奮するでしょう?」
扇情的な視線を送ってくる吹雪。
「それで、するんですか? しないんですか? まあ、しないんなら私が……」
と言いかけた途端、ショーツのクロッチがずらされ、提督の一物が一気に吹雪の胎内に突撃してきた
「ふあああああああんっ!!」
その気持ち良さのあまり姿勢をのけぞらせ、嬌声をあげる吹雪。
(司令官が私の膣内にいるうっ……! 私の膣内で蠢いてるうっ……!)
吹雪は久しぶりすぎるその感覚に感動すら覚えていた。そんな吹雪の思考に共感するかのように、その膣もまた提督のペニスにむしゃぶりついていた。
「くうぅ、吹雪の膣内、相変わらず凄い……!」
「私の膣内って、そんなに良いんですかあ!?」
「ああ、これ知っちまったら他の女じゃ満足出来ねえっ!」
「それで良いんですよっ!! 他の女で満足する司令官なんてただの大馬鹿野郎ですっ!!」
そんなやりとりをきっかけとして提督は激しい前後運動を開始した。
「あ、あああああっ!! あんっ! あんっ! ああんっ!」
そのピストン運動によって吹雪の膣奥と容赦ない衝突を繰り返す提督の亀頭。吹雪はあまりの快楽と充足感に悶えるばかりだ。先日のバイブによる感覚とどうしても比較してしまうが、こうやって体験してしまうと、満足する為には提督のものでなければダメだとどうしても思ってしまう。
「吹雪っ! 吹雪っ!」
提督も必死に呼びかけてくる。
「良いんですからねえっ! 出しちゃって、良いんですからねえっ!!」
「ああ、出す、出す! 吹雪の膣内で出すぞっ!!」
その途端、ドプリと提督のペニスが弾け、またも濃い白濁液が吹雪の胎内を侵食した。そしてまた吹雪も連動するように絶頂へと追い込まれる。
「あああああああっ!!」
後背立位のまま痙攣する吹雪の体。今はとにかく提督の射精を受け止めるだけだ。
お互いの絶頂が収束し、二人の体が離れる。直後に力の抜けてしまった吹雪は崩れるように床へと座り込んでしまったが、すぐに体を起こし、大きく目を見開いて提督を見た。近づいてくる彼に対してこちらから迎え撃つように飛びつき、まるで噛みつくように提督の唇を奪う。
「んんんっ……! チュプ……クチュ、クチュ……おうんっ! ……はむっ! んっ! ……チュプ、ふううっ……!」
お互い力一杯抱きしめあい、貪るように舌を絡めあう。吹雪にしてみればこれだけでもすぐに果ててしまいそうになるくらい気持ちが良い。
その内吹雪の方から思い切り力をかけられて提督は後ろへと倒れ込んでしまう。彼が見上げればショーツを脱ぎ捨て、今にもM字騎乗位でペニスを自らの女陰に導き入れようとする吹雪の姿があった。
「挑発するだけ挑発して……ホンットーにどうしようもない人ですね……」
そう吹雪は提督に言ってから、一気にペニスを女陰の奥まで飲み込ませた。
「こんなの司令官の金玉空っぽになるまでヤるしかないじゃないですかあ!! 徹底的に搾り取らなきゃ気が済みませんよお!!」
M字開脚のまま吹雪が提督の腰の上で弾んでいる。提督もまた腰を突き上げて、快感を得るために吹雪の体を貪る。
「やだあっ! 司令官は静かにしてなきゃダメなんですよおっ!! 私の玩具だって事、忘れたんですかあっ!?」
提督のペニスに貫かれたまま快感に悶え、首を横に振ってそんな事を言う吹雪。そう、彼女は提督を支配し、弄ぶのが本来の立場なのである。しかし、今の吹雪は提督の攻撃によってその実、彼の射精回数よりも多い数の絶頂回数を味わわされていたのである。
「いい加減射精してくださいよおっ!! これだけ硬くしといてもう出せないとかナメてんですかあっ!?」
今日の吹雪は感度が上がり過ぎているようだ。何度か突かれる度に軽いアクメに達するという状態が繰り返されていた。
(なんかさっきから私ばっかりイかされてるじゃないですか! 一方的にやられてるなんてムカつくんですよ!)
一段と荒い息のまま、負けていられないとばかりにより一層激しく腰を振る吹雪。しょっちゅう交わっている相手だから弱い部分はそれなりに知っているつもりだ。ただ、提督と吹雪の場合、こと性器に関して言えば相手の弱い部分を攻め立てる事は自分の弱い部分を攻め立てる事に繋がる為、言わば諸刃の剣である。だが、そんな事を気にしている場合では無い。例え相打ちになろうが、提督を射精へと追い込まなければならない。
フウフウ、と歯を食いしばりながら腰を懸命に振る吹雪。その声も甘ったるいものが漏れ出している状態が続いているが、玩具と位置付けている男に負ける訳にはいかないのだ。
とうとう提督のペニスは吹雪の攻撃に根負けしてしまったらしい。吹雪の膣内で痙攣しだし、精液を吐き出し始めた。提督も快感に顔を歪め、喘いでいる。
(あはっ! 出た! 出た! 司令官がイった! こんなに気持ち良さそうな顔しやがって、ざまあみろお!)
自分の上官であるはずの男が、自分の身体による刺激で絶頂に到達した。併せてその快楽に歪んだ顔を晒しているのも自分が快感を与えた結果だ。これが女としての吹雪に満足感と、そしてさらなる興奮を与えた。
「ふ、ふふふ……司令官ったら、物凄く頑張ってましたねえ?」
正直に言えば、吹雪もほとんど余裕は無い。が、そう言わずにはいられなかった。我を失いそうになる程のセックスを体験させてくれる相手が居る。自分はそんな貴重な体験をしているという実感がある。
しかし、吹雪はまだまだ甘かった。提督は上半身を起こし、吹雪に密着させた。そして彼女に挿されたその一物はいまだに萎えていなかった。
「え? え?」
訳が分からないと言いたげな状態となった吹雪をがっしりと抱きかかえると、提督はそのままの状態で立ち上がった。いわゆる駅弁である。
「ちょっと! そんなあ!」
そう言いつつも思わず提督に抱きつく吹雪。提督がもたらす快楽はまだまだ終わらない事を理解した。こうなった原因が自分にあったのであろう、という事も合わせて、である。
仕方あるまい。例え恨まれようが、嫌われようが、何があろうが、出会って一目見た瞬間、この男を喰いたいと思ってしまったのだ。そしてそれは正解だった。自分から止めるつもりなどハナからないが、想定外だったのはこの場で激しい反撃にあってしまった事。だからいま行われているのはもはやセックスという名の共喰いである。
駅弁スタイルなものだから、提督の剛直が差し込まれた吹雪の蜜壺は、彼女の全体重によって圧迫されていた。そんな所へ提督が腰をスイングしてきたから、その衝撃もまた体の他の部位へと分散することなくモロに蜜壺へと集中して叩き付けられる。
「おああああっ! あお! あお! あおおおっ!!」
強烈な快感に雄叫びをあげる吹雪。理性が吹っ飛んだ二人の行為は、もはやケダモノそのものの激しいファックだ。
「吹雪っ!! 出すぞ! お前の膣内にまた出すぞっ!!」
「出して下さいっ!! 一杯一杯出して下さいっ!!」
その瞬間、吹雪の体がまたもエクスタシーに達して蜜壺が激しく締め付けるように痙攣し、提督のペニスもそれに呼応して射精を開始した。膝立ちのまま吹雪を強く抱きしめ、その胎内に力強く精液を流し込む提督と、同じく提督に抱きつき、高い嬌声と共に貪欲に子宮へと提督の精液を飲み込ませる吹雪。その絶頂は、今日のどの絶頂よりも長かった。
「はあー、はあー……」
ようやく一息つき、荒い息のまま床に寝転がる二人。
「すまん、今日ばかりはやり過ぎた」
謝る提督に対して、
「ふふ、まあ、許してあげます。大体、ここにいない間ずっと我慢してるのは辛かったでしょうから」
と言う吹雪は実に満足そうだ。
「汗、掻いちゃったなあ……暑い」
「あはは、流石にこれだけすると汗も掻きますよねえ」
「風呂に入りたいんだが、お前はどうする?」
「まさか、一緒に入りたいとか言うんじゃ無いでしょうね?」
「いや、そのまさかなんだが……」
「へえ、まだスるつもりですか。受けて立ちますよ」
そんなやりとりをしながらフラフラと立ち上がる二人。
「あ」
と、吹雪が声を出す。
「どうした?」
と提督が振り返ると、吹雪がスカートをめくり上げて自らの股間を提督に見せつけていた。その股間の割れ目からは白濁とした液体が流れ出ている。
「フフッ、私のオマンコから射精してるみたいですよ。どんだけ出してんですか」
それを見た提督の一物はまたも硬度を復活させてしまった。
「しかもまた硬くなっちゃってるし。司令官って本当にドーブツですね!」
吹雪はクスクスと笑う。
浴室の中でまずは一度交わったその後で、提督の体に全裸の吹雪がその体を押し付けて洗っていた。当初、二人の関係が始まった時と同じ状況だ。
「クスクス……相変わらず汗臭いですねえ。まあ、嫌いじゃありませんが」
嫌いじゃないどころか、吹雪にとっては提督の体臭は興奮材料ですらあった。この匂いさえあれば、彼女に媚薬など不要なのではないだろうか。それくらい、提督の匂いは吹雪にとってお気に入りであった。ただ、シャクだからそんな事を口にしたりはしないが。
「私ばっかり洗ってて不公平じゃないですかあ? 司令官も私の事洗って下さいよお!」
素直に従った提督は、しかし、ただ吹雪の体を洗った訳ではなく、彼女の性感帯を集中的に刺激するように洗った。
「そんな所ばっかり洗うとかバカですか!?」
などと、吹雪は罵声を浴びせるが、まだまだ興奮覚めやらぬ提督は止まる事がなく、しかも提督に触れていた事で同じく興奮状態にあった吹雪も本格的にガチガチになった提督の剛直を見て堪らなくなってしまい、結局二人は湯船に浸かった状態で更に一回致す羽目になってしまった。
風呂から出た二人はそれでも止まらない。現在行われているのは吹雪が提督を組み敷いての騎乗位だ。
「司令官……幾ら何でも調子に乗りすぎだと思いません?」
ジトリとした目つきで提督を見下ろす吹雪。
「……すまん」
「『すまん』じゃないと思いますが!? 司令官は私の玩具なんですよ!? 何度言わせれば気がすむんですか!!」
「い、いや、吹雪が可愛過ぎて、つい……」
「そういう言い訳はいらないんですよお!!」
吹雪は両手でこぶしを作り、それで提督のこめかみをグリグリとねじりこみ始めた。
「痛たたたっ! いや、本当に調子に乗りすぎてた! ごめんなさい!!」
「ったく、バカだバカだとは思ってましたがここまでとは……」
吹雪は心底呆れたような表情を作っている。
彼女が怒っているのは浴室で自身の性感帯ばかり洗われた事だけではない。この騎乗位の直前には寝バックの体勢でまるで犬の交尾のように提督に犯されたのである。自分が許可を出してしていたのならともかく、興奮状態にあった提督が勝手にしてきてしまったのだからそれは吹雪の定めたポリシーに反する。しかもその一回で吹雪自身はまた何度もイかされたのだから悔しい事この上ない。
「とにかく、司令官は動くの禁止です! おっ勃ててるだけの肉バイブやってて下さい!」
そう言って吹雪は動き始める。その腰使いは絶妙で、吹雪の外見年齢とは不釣り合いな、実にいやらしく、ねちっこい動きであった。
(こんなの見せられて興奮するなって方が無理だって……)
提督はついそう思ってしまう。見た目こそ中高生のようであり、普段の言動もハキハキとして爽やかそのもの、しかしその内面はと言えば、性的な快感に対して極めて貪欲、男の生理的欲求も知り尽くした極めて淫乱な女、それが吹雪であった。
(コイツのオモチャになるって、実は役得かもなあ……)
とうとう提督はそんな風に思うようになってしまった。吹雪は肉バイブとは言うが、その騎乗位に伴う動きは健全な男性なら視覚だけでも勃起する事間違いなしの実にいやらしいものであり、それを間近で見せられるのは堪らないものがある。見ているだけでなく、その体に挿入する事が出来て、しかも挿れた先は明らかな名器なのである。こんな体験ができる男など滅多に居まい。
「ああ、司令かあん! 私、私、イ、イき、イきますう! だから、出して! 出してえええ!」
いつの間にか激しい上下運動に移行していた吹雪はいよいよ限界に近いようだ、提督に精液のおねだりをしている。クソ生意気なのに可愛くて仕方がない。
「あ、ああ! で、出るぞ! 吹雪の膣内に何度でも出すぞ!」
実際、提督のペニスはもはやこれ以上射精を堪えられそうになかった。今日は何度出しても出し足りない気がする。
「そうですよお!! もっと私でイっちゃって下さい! もっと私で出しちゃって下さい! 素直に射精しちゃって下さい! 私以外でなんて許しませんからね!!」
吹雪はそう言いながら前へと倒れこんできて提督に密着する。吹雪のお尻の部分だけが上下運動をしている格好だ。
「ああ! やべっ! 出る、出る、出る!!」
「出してええっ! 私もイ……ん、ンンンンンンウッ!!」
吹雪は直前に提督に口付け、そのままエクスタシーに達した。もはや精液の貯蔵庫とでも言うべき状態になった彼女の子宮は、それでもなお新たな提督の精液を受け止める。
お互いの痙攣が収まった後、ウットリとした表情の吹雪はゆっくりと起き上がり、
「やっぱり、司令官ってサイコーですねえ……」
と呟いた。
次の瞬間、提督はムクリと起き上がり、吹雪を抱き締めたかと思うと一気に壁へと押し付け、自分と壁とで吹雪の事をサンドイッチにしてしまった。何事か分からない状態で混乱している吹雪をよそに、提督は激しく腰をふってその剛直で吹雪の蜜壺を掘削し始める。どうやら吹雪の扇情的過ぎる姿に結局我慢し切れなかったらしい。その力強いピストン運動によって吹雪の愛液と提督の精液の混合物が吹雪の膣から掻き出され、ボタボタと股間から流れ落ちて行く。提督の剛直は依然として吹雪の胎内を、快感という名の凶器を武器に暴れ続けていた。
(あっは! まだ来るんですねえっ!?)
提督に壁へと圧迫される形となった吹雪は身動きがほとんど取れないが、押し付けられる彼の体の感触が余りにも心地良くて自らしがみ付く。強弱織り交ぜた絶頂の波は相変わらず続いていているが、吹雪の膣内に居座って、快楽に震える膣壁を擦り、膣奥への突進を繰り返す剛直の動きは止まらない。甘美極まりない悦楽をひたすら受け止め続ける吹雪にとって、提督が繰り返す激しい呼吸音もまた心を蕩けさせるような甘いものとしてその耳に響いた。
既にかすれた喘ぎ声しか出せず、白旗を揚げんばかりの吹雪だが、しかし提督は尚も悦楽による攻撃を続行しようとしているのは明白であった。性欲旺盛なはずの吹雪の持つキャパシティに対して、明らかに過剰な愉悦を与えようとして来る提督に対し、もはや抵抗のしようなど無い。
やがて、何故かほんの少しだけ恐怖感を覚えた後、またもエクスタシーが押し寄せて来る。しかし、それはかつて体験した事が果たしてあっただろうかというレベルの凄まじい代物であった。
(司令官っ……! 司令官っ……!! 貴方だけっ……! 貴方だけなんですっ……!! 私、こんなに満たされてっ……!!)
もはや声にならない嬌声を上げ、強烈な絶頂が続く中でそんなことを思いながら、かつて無いほどの多幸感に包まれて、そのまま吹雪の意識は途絶えた。
「じゃあ、俺は明日は夜勤だからな。ここに来るのは遅くなる。ただ、緊急時であればすぐに連絡をくれ」
退勤前の提督が艦娘達に指示を出していた。それに対して艦娘も素直に返答をする。
「じゃあ、今日もご苦労だった。解散!」
艦娘達は「お疲れ様でしたー!」と言いながら執務室を出て行った。室内に残ったのは提督と、そして吹雪であった。
吹雪はゆっくりと提督に近寄ってきて
「司令官……」
と甘えたような声を出す。
「ん? ここでやっちまうのか?」
そう答える提督もすっかり慣れてしまっている。
「いえ、私の部屋にしましょう。今日はかなり昂ぶってましてね、激しくヤりたい気分なんです。執務室で大人しく出来る自信は流石にありませんよ」
平静を装っているが、よくよく見れば吹雪の顔はほんのりと紅潮している。
「そうか。じゃあ、お邪魔するかな」
提督がそう行った途端、吹雪は少しだけ嬉しそうな表情をして言った。
「晩御飯、作ってあげますよ。司令官に作ってもらってばっかりですから。嫌とは言いませんよね?」
実は以前、ご褒美と称して提督に自分の手料理を食べさせた事があったのである。その時の提督は意外そうな表情をしていたが、出来上がった料理を口にした途端、これは美味いな、と言い、一気に平らげてしまった。もしかしたらご機嫌取りだったのかもしれないが、こんな反応が返ってきたらやはり吹雪だって嬉しいものだ。
「嫌な訳ないだろう。料理は美味いし、掃除洗濯何でもこなせる。おまけに頭も良い。良く出来た女だよ」
さもそれが当たり前であるかのように提督がそう言うのを聞いて、奇妙なタイムラグの後に吹雪はチッと舌打ちをする。
「……そういう反応に困る事言うのやめてもらえます? 生意気ですね」
自分を褒めるとは一体何様のつもりだ。吹雪は、提督に偉そうにされるのが何よりも嫌いであった。相手を下に見ているからこそ、偉そうな態度というのは成立し得るのだ。まさに、そんな態度そのもので提督は自分を褒めていた。
今日はいつもより思い切り激しく攻め立てて、改めて自分の立場を分からせてやらねばならない。吹雪はそう心に決めた。
まずやらなければならないのは吹雪の攻めに音をあげないよう、きちんと栄養をつけさせる事だ。とびきり美味い料理を沢山用意して腹一杯食べさせねば。
ああ、そうそう、予め間食用に滋養に良いものも作っておかねばなるまい。何しろ夜は長いのだ。