櫻田王国。
国王や王族の人柄の良さに加え、城下町には多数の監視カメラが設置されているために類まれなる治安の良さを誇る国家。
現在は国王である櫻田総一郎が治めているが、9人の王子・王女の中から次期国王を決定する国王選挙が行われている真っ最中であり、国内は常に王族である櫻田家の話題で持ちきりだ。
この俺──
ある時、俺の元に王族の1人が接触してきた。
櫻田王国 第2王女
成績優秀、品行方正、それでいて国民との触れ合いを欠かさず選挙活動にも熱心という非の打ち所のない王族。
圧倒的なカリスマ性,知性を持った第1王女・葵がいなければ、国王選挙の最有力候補となりえた女だろう。
そんな女が今、目の前で俺を睨み付けていた。
初めは選挙活動の一環として海外から移住してきた俺のような個人経営でクリニックを構えるの話を聞きたいという事だった。奏自身も医学に興味を持っているようであったが為にこちらも快く受け入れた。
初めは院内を案内しつつ、談笑していたハズだが次第に奏の笑みに影が見え始めたのだ。
「どうなされましたか、奏様?」
奏の様子を伺うとそれに対して奏は告げる。
「失礼ですが、貴方は入国手続きをキチンと済ませましたか?」
告げられた瞬間、俺の鼓動が跳ねる。この女は俺の、俺達の秘密について知っているかもしれない。
「突然どうしたのですか?何故そのようなことを……」
俺は平静を装うが奏の瞳は既に冷たく確信をしている表情だった。
「貴方について個人的に調べさせてもらいました。数日の間、王族の様子を嗅ぎ回る不自然な動き、それから改竄されたように見える入国届け、それにこれが貴方が入国する少し前に起きたある国家で起きた医療研究員の失踪事件について」
目の前の女は暗にこう言っている。お前は失踪したはずの研究員であり、この国に違法な手段で入国したのだ、と。
そう俺はかつては某国に仕える医療研究員のトップだったが、国から与えられた研究費用を自身の研究の為に横領したこと、またその研究が倫理にそぐわない、非人道的な研究も処断された為に、国を捨てて櫻田王国な逃げてきた亡命者だった。
王族に探りを入れていたことも事実だ。王族の権威に取り入ることが出来れば某国の追跡のことを気にすることなく、この国で堂々と活躍できる。
一部の監視カメラに細工を仕掛け、バレないようにしていたハズだが……奏の能力──〈
(王族特有の〈能力〉か……つくづく怨めしいものだ……)
目の前の王族が持った絶対的な〈能力〉というものに対して沸々と怒りが燃える。
俺達がどれだけ隠蔽に苦心したところでこの理不尽な異能を前にすればそんなものは無に等しいと言わんばかりの現実に対する怒りだ。
「あまりことを大きくしたくはありません。今なら罪も軽くなります」
やはり奏はこちらを完全に黒だと決めつけているようだ。
(ならば、なんの為にここに来た?然るべき者に伝えれば俺に猶予を与えずに拘束することは出来たはず……)
証拠が不十分ということか、或いは自らが赴かなければならない何かが此処にあると踏んでいたのか……
なんにせよ、わざわざご丁寧に此方に訪ねてきたのは俺にとっては好都合だった。
怪訝そうな目を向ける奏に対して俺は行動に移ることを決心する。
「くっ、最早これまで!」
俺は勢いに任せて奏の身体に覆い被さるようにして襲いかかる。
「なっ!!?」
それに対して奏は咄嗟にスタンガンを生成し、それを俺の腹に押し当てる。
(この程度……っ!)
高圧電流を受けながらも辛うじて意識を保ち、隠し持っていたリモコンを操作する。
あえて芝居がかった大きな動きで奏に襲いかかったのは、全ての命運を分けるこのたった1つの動作の為だけだった。
ボタンを押すと、たちまち部屋のドア等にロックがかかり、壁に格納されていたノズルが突出して、毒々しい乳白色のガスを室内に噴出した。
これが俺にとっての切り札だ。奏がこのクリニックに来た時点でこの催眠ガスをどうやって浴びせるかを考え続けていたのだ。
(しまった!毒ガス!?急いでガスマスクを生成して……)
奏は対応しようとするが催眠ガスは即効性だ。耐性のない温室育ちのお姫様が直に浴びれば10秒も持つまい。
そのまま奏は意識を失って研究室の床に倒れ伏した。
「ぐっ……温いな。スタンガンではなく拳銃でも生成していれば状況は変わっただろうが……もっともお優しい櫻田の王族様にはそんな発想は出来ない、か……」
その後を追うように俺の意識もまた朦朧としていく。後は部下達が俺と奏を適切な場所へと移してくれるのを待つだけだ。
「……ん」
一面が無機質な壁に囲われた部──我がクリニックの地下の隠し部屋にて意識が覚醒する。どうやら部下達は手筈通りオレの身を運んでくれたようだ。
「お目覚めですか、院長。」
部下の1人が俺の目が覚めたことに気付き駆け寄ってきた。
奏は相手が俺一人だと思い油断したようだが、このクリニックに集うのは俺が某国に仕えていた頃からの部下であり、共に研究を行ってきたマッドサイエンティスト達である。
「あぁ……奏の方はどうなっている」
「今は施術台の上で眠っております。院長が目覚めた時点で施術を開始しようかと考えていたところです」
部下のいずれも、さながら俺抜きでご馳走をいただくわけにはいかないといった顔をしていた。
「わかった、待たせて悪かったな。それでは向かうとしよう。今回の獲物はこれまで以上の重要人物だ。失敗は許されない。無論、お前達の腕を疑いはしないがな。やるからには徹底的に、脳と肉体を蹂躙し雌豚奴隷に堕してやろうではないか!!」
「待ってました!」「それでこそ院長!」
俺の鼓舞に部下達は沸き立つ。
一国の王女といえども、彼らに取っては陵辱実験の被検体でしかない。
相手が王族であることに対して怖気づく者などこの場にはおらず、むしろ国家の象徴を穢すという背徳行為に感情を昂らせている。
無論、俺もその中の一人。何しろ俺達には研究内容がバレ、亡命を謀った際に某国の王族が持つ〈能力〉によって執拗に追いかけ回された過去がある。
追跡に長けた〈能力〉を前にして逃げ切るのは並大抵の事ではなく、名を変え、顔を変え、死体までも偽装して死に物狂いでこの地まで逃げてきたのだ。
櫻田奏本人には怨みは無いが、王族という立場と奴等が星から与えられた〈能力〉は俺達に取っては復讐の対象だ。
「ククッ、優れた〈能力〉を持った王族であっても我々の技術を以てすれば、他の有象無象と変わらない否、それ以下の豚に過ぎないということをここに示そうではないか」
〈能力〉──それは古より王族が星から授かりし神秘であり奇跡。
王族とそうでないものを分ける絶対的な力だ。
しかし、その差を知ったからといって自身が秘めている野心を捨て去るなどというのはナンセンスだ。
真に全てを手に入れようと思うのであれば、その王族の〈能力〉すらも掌握するような別種の力を振るえばいい。
そう結論づけ開発されたのがこの洗脳装置──王族の能力になぞらえるのであれば〈
〈
どんな高潔な精神の持ち主であろうが、強力な〈能力〉の持ち主であろうが、理論上耐えることは不可能。快楽と恥辱によって人格を破壊し、人間を思いのままの操り人形へと変える代物だ。
〈
移動された奏の身体は垂直に立てられた担架の上に両腕を後ろ手で拘束し、両脚を開いたがに股の形で固定されている。
着用していた制服は彼女の意識が無いうちに剥ぎ取られている。制服を傷つけるのは後々になって厄介だからだ。
それ故に彼女は黒いシンプルなデザインの下着のみの姿となっていた。
「ふん、天下の王族さまもこうなってしまえばどうしようもないな……ククッ」
未だ意識を失った奏を前にして思わず笑みが漏れる。
能力がある故に油断ならないとはいえ、皆が憧れる王族が今は無様にも拘束されているのだ。
そして目を覚まし、解放された時には既に健全な生活を送ることの出来ない身体となる。
「それでは施術を開始します」
部下の1人がそう告げてから機器をを操作する。
すると、機械アームが担架に固定された奏の身体へと伸びる。その先端には毒々しい色をした薬液が溜まった注射器が取り付けられていた。
やがてアームは奏の豊満な胸に注射針が突き刺す。
「うぅ、んっ……あぁっ……」
針の痛みからか意識のない状態のまま魘されている。しかし、漏れてくる息はやがて痛みから悦の色へと変化していく。
薬液が徐々に注入されていき、やがて注射器の中は空になった。
「んんっ……ふ、うぅぅんっ……」
その頃には奏は寝息を荒くし、顔は赤く染まっていた。
「この注射器に込められた薬品は快楽因子を目的の場所に運ぶ改造ウィルスを利用した指向性の媚薬です。結果的に刺した性器同然の性感帯になるというわけです」
部下からの説明を受け、俺は大きく笑う。
「つまり、奏のこのデカい乳房はこの瞬間から巨大なクリトリス同然の淫乳となったわけか!」
部下も俺の反応に喜びながら嬉々として報告を続ける。
「さらに身体のどの箇所でも性感帯と化すこの媚薬ウィルス。既に性感帯である箇所に刺してしまえば……想像を絶するような強力な快楽を引き起こすと思われます!」
部下は期待に満ちた目でこちらを見る。俺が出す指示は決まっていた。
「なるほど、では乳首の方にも刺して差し上げるといい」
「了解しました!!」
薬液を充填し、次は機械アームが奏のブラを捲り上げ、乳房の先端、乳頭に向けて針を突き刺した。
「んんっ!くひぃっ!」
部下が言った通り胸に刺した時よりも早く、そして強力に媚薬が作用したようで、意識のない状態でありながら身動ぎして快感を訴えている。
「ふむ、しかし流石に薬液を注入した感覚のみでは絶頂には達していないご様子。もう少し乳首に刺激を与えてさしあげろ」
「はい、では早速!!」
指示を受けた部下が機器を操作すると別のアームが出現する。
先程までの先端が注射針になっているモノとは異なり、UFOキャッチャーのアームにも似た3本指の機械腕だ。
鋭く尖ったアームの指が奏の乳頭を掴む。
そして──
「んひぃぃぃぃぃぃ!!」
思い切り引っ張りあげると同時に奏は絶頂に達した。
媚薬の効果は凄まじく、奏は意識のないまま身体をガクガクと痙攣させ、ショーツを付けたままの秘部から溢れ出す程の愛液を滴らせる。
「ハハハ!人生初の昏睡アクメおめでとうございます奏様!!」
しかし、これが終わりではない。むしろ肉体改造の方は前座に過ぎない。
ここから始まる脳への施術こそが大本命なのだ。
「さて、肉体の改造と並行して脳への干渉を開始するぞ」
「ウヒヒッ、ではこちらを」
別の部下がその言葉を待ちわびていたように素早く返事をした。機器を操作すると奏に向けてヘルメットが降りてくる。
「これには洗脳改造に重要な『新しい人格』の基礎となるプログラムを施したナノマシンが入っています。これをお姫様の脳に被せ、脳内に流し込めば……」
ヘルメットが奏の頭部を完全に覆うと……
「んんぅぅうう!!んむぅぅぅおおお!!んひぃぃっっ!!」
ヘルメットが等間隔で光を点滅させ、それに合わせて奏の喘ぎ声が谺響する。
快感に身悶えするが手足の拘束ががほどけることは無く、音を立てて身体をじたばたさせるしかなかった。
「淫乱な雌豚の人格を挿入しております。このナノマシンは脳に直接作用し、あらゆる反応を自在に操作するのとが出来ます。むろん定着までには時間がかかりますが、それまでは脳を直接犯されるような苦痛……それを快楽に変換して出力されることになるでしょう!ウヒヒッ!」
部下が誰に自慢するでもなく高らかにナノマシンの効果を説明する。
「加えて、本来の性感も通常の何十倍に膨らませる効果、常人であれば耐えきれず廃人となってしまう快感を十全に感じ取れるよう神経網を改造する効果も合わせ持っております!」
「狂うことも出来ず暴力的な快楽をただ受け入れることしか出来ないというワケか。素晴らしく惨めですなぁ、奏様」
「あぐぅ!ひぎぃぃぃ!はぎゃぁぁぁぁ!!」
俺の嘲りも奏には届くことはなく、ひたすら脳を改造される快楽を感受するだけだった。
「おっと、こちらもまだ途中ですよ王女様。それ!」
注射アームがショーツを剥き、今度はクリトリス、尻臀などへと次々に針を指していく。
「あっひぃぃぃぃぃぃんっ!!ひぎぃぃぃいぃいっ!!」
肉体と脳、同時に改造を施され、果てなく続く快感に奏の体はよがり続ける。
意識がないまま何度も嬌声を上げる。何度も何度も絶頂し、担架には彼女の愛液が上塗りされ続ける。
しかし、改造は始まったばかり。まだまだ奏には悦(くるし)んでもらわなければならない。
奏の洗脳改造を行うラボに1人の女──メイドが現れた。
無骨な機械が立ち並ぶこの施設にメイド服は不釣り合いにも感じるがその事を気にするものは女を含めて誰もいない。
やがて、女は深々と俺に頭を下げた。
「申し訳ございません、ご主人様。私の隠蔽工作が甘かったばかりに……まさか奏様に気付かれてしまうなんて……」
「何、結果としてこうして第2王女を捕らえることに成功したんだ、問題は無い。それよりもこれからの奏の調教への協力も頼むぞ、初姫」
「はい、ご主人様ぁ……♡」
かつて外交で俺達が研究を行っていた国に彼女達が訪れた際に洗脳技術の実験体として拉致し、快楽調教により脳をグズグズに溶かしてやった。
そして俺にとって都合のいい人格を形成したことで快楽の為ならば自身が仕える王族でさえ売る、最低の淫乱雌豚に成り下がった。
実年齢に反して若々しく見えるその顔もいまや悦楽に歪んでいる。
国王選挙の期間中に櫻田奏を初姫のような都合のいい雌豚に仕立てあげなければならない。
失敗すれば違法入国や亡命、研究内容が知られるだけでなく、王族を傷つけた以上、尋常ならざる罪を背負うことになる博打だが、勝てば王族の力を……ひいてはこの王国を手中に収めることが出来る賭けだ。
「クックック、これからが楽しみだ」
改造される奏を見遣りながら先の事に思いを馳せ、俺はほくそ笑んだ
次回からは慰安活動(常識改変)パートに入ります。
感想等などがあれば励みになります。
また、活動報告の方にシチュエーションリクエストもあるのでそちらも是非。