戦姫コレクション チートな勇将に転生してイチャラブな旅 作:たくと七星
「・・・・・・」
「うふ」
「うふふ♡」
どうにも落ち着かない、直政は平常に振る舞っているが俺自身は心臓が鳴っていて中々冷静でいられずにいる。それもそうだ、左右に俺の肩を抱いて艶やかに見つめて来る二人の可愛い妻がいるからだ。イノリ、そして強引とは言え妻となった高坂昌信、二人は俺にしがみ付きながら歩いている。
「お、おい、やけにべったりしてるじゃねえか・・・」
「だって、ご主人様とは片時も放れたくありませんもの・・・」
「好きだから一緒にいるの、それっておかしい?」
「い、いやあ、寧ろ大歓迎って奴かな・・・」
兜の毛を掻きながら照れ臭そうに言ってみる。
「そうですよ、喜んじゃっていいんです、ご主人様♡」
「そうだよ、ね・・・」
昌信が俺の肩を強く抱いている。
「む・・・」
「どうした、直政?」
「あれは・・・」
向こうを見るとガラの悪そうな男たちが袋を抱えているのが見えた。
「あいつら、何やってるんだ?」
「あの身なり、盗賊のようだ」
「盗賊?」
何やってるんだろ、それに何か袋が凄く動いているような気がするな。
「おいこら、暴れてねえで落ち着いてろ!」
「お前は売り物だ大人しくしていやがれ!」
「もごもがー、ここから出してよーっ、人さらいーーーっ!」
「ご主人様、今の声?!」
「ああ、人買い見てえだな・・・」
「ならば見過ごせぬな!」
人買いとなれば遠慮はいらねえな、それに中から聞こえる声、これは行って助けるしかねえな。
「イノリ、昌信、ここは俺と直政に任せろ」
二人を待つよう言って直政と共に盗賊達の所へ向かう。
「おい、何してやがる」
「あん、誰だ手前等?」
うわあ、薄汚い顔してやがる、こいつはかなりのワルだな。直政も嫌悪感を剥き出しにしている。
「貴様達は人買いだろう、人の道にもとる行動をするとは、すぐに中にいる者を解放しろ、さもなくば、撃つぞ」
直政が銃を構える。
「ああ?へっへっへ、こいつは傑作だぜ生白い女が俺達に喧嘩を売ってやがるぜ!」
「丁度いいや、こいつもかっさらって売りに・・・」
バン!!!
銃声が響いた。弾は男の耳をかすり、血が流れて来る。
「ぎゃあああああ?!」
「ふう、手元が狂ったか。次は確実に当てる・・・」
「わ、あわわ・・・」
「バカ野郎、びびるな、こうなりゃあ!」
お、一人が切りかかって来たな、早速、
「な、ななな・・・?!」
「乙女に切りかかろうとはいい度胸してやがるな・・・」
ここで俺の出番だ、刀を素手で掴み、相手の懐に強く拳を当てて気絶させる。そして空気を読まずに切りかかって来た二、三人の男たちを怪力で瞬く間に返り討ちにしてやった。
「さあて、今度は本気モード全力で行くぜ、死にたい奴から、来い・・・」
「ひ、ひいいいいいいいい?!」
盗賊共、尻尾を巻いて逃げて行きやがった。やれやれだぜ。
「良くやってくれた、ありがとう」
「直政、礼には及ばねえさ、さて、中にいる子を助けねえとな」
早速置かれていた袋に駆け寄る。
「おい、あいつらは追い払ったぞ」
「本当、助けてくれるの・・・?」
「たりめえだろ」
「ああ、お願い、あたしをここから出して・・・」
すると袋から手が出て来た。手を揺らして掴み手を探している。
「袋の中は狭くて苦しいよ、お願い、出して、ここから出してえ・・・」
「お、おう、解ったよ」
入口から出ている手を掴み思い切り引っ張る。
「うわ?!」
「きゃん!」
中から女の子が出て来た、俺は手を掴んだまま転んでしまう。
「ご主人様、お怪我は?」
「・・・・・・」
イノリと昌信が駆け寄って来る。俺が見ると、俺の上で艶やかに笑っている猫、いや、狐の耳を付けた女の子がいた。和服だがミニのスカートで太ももが露出した可愛らしさのあるどこかのお姫様のような子だった。
「えへへ、貴方のお陰で助かっちゃった。あ・り・が・と・う」