戦姫コレクション チートな勇将に転生してイチャラブな旅 作:たくと七星
元の世界での俺は家族から浮いた存在だった。姉が有名人で俺はその陰に隠れがち、その上、皆からもその弟だと気付いてもらえず、家族も出来のいい姉に夢中で俺は蚊帳の外に置かれているようなものだった。
そして姉自身も俺を顧みず、寧ろ邪魔物のように扱い、旦那が出来るとそれが顕著になったように感じた。俺はどうやっても姉のようにはなれない。日陰者には日々の憂さを晴らすしかない、そう思い、剣道部でひたすら腕を磨く毎日だった、そんな時に・・・俺は出会った。
「何をそう塞ぎ込んでおる?家に帰るのが面倒なのか?」
学校帰りに休憩で立ち寄る神社に足を運んだ時、俺はその人に出会ったのだ。見るからに普通の人ではない存在、銀色の長髪にスカートを履いた和服衣装で狐のような耳が付いている。
「誰?」
「そう怖がるでない、そちに危害を加えようとは思わぬ・・・ふむ、お主、かなり心に深い傷を負っているようだな」
「何でそれが解るんだよ・・・」
「わらわは九尾の狐、人の心を読み解くなどいとも容易いこと・・・家族から余計な居候者扱いされておるのだろう」
「まあな、俺なんて容量も悪いし、器用じゃない、出来ると言えばただ部活動で憂さを晴らすぐらいでさ・・・」
「そうか、ならば別の世界で幸福を掴んでみぬか・・・?」
「別の世界?」
この人、何を言い出すんだ。別の世界での幸福って、まさか小説や漫画でありがちな転生物って奴か、まさかそんなうまい話なんてあるはずが・・・。
「無いとでも思うたか?」
「げ、解ってたのか?」
「無論、じゃがわらわが言ったことは本当じゃぞ、わらわには元いた世界がある、そこへお主を連れてくことも考えてやらんでもないぞ。どうせこの世界に居ても息苦しい思いをするだけじゃ、違う世界へ行き、心の安らぎを、真の幸福を手に入れようと思わぬか、どうじゃ・・・」
ゆっくりと俺に近付き、耳元に甘く囁いて来る。けど、人間じゃないような存在の言うことを簡単に信じられるのか、何か裏があるのでは・・・でもここで鬱屈した思いをするなら、なら・・・。
「解った、あんたの言葉、信じてみる、俺をその世界へ連れてってくれ」
「なら、決まりじゃな」
突然目の前が暗くなり、光が差すとそこは陽の光がかすかにさす森の中だった。
「ここがあんたの言う世界か?」
「そう、そして、お主を違う姿に変えてやった」
「違う姿?」
その人は大きな鏡を出して俺の姿を映した。
「これが、俺か?」
鏡に映っていたのは違った衣装を着ていた俺だった。金髪の童顔なのは変わらないが、頭には長い二本の角が付いた武田信玄の諏訪法性兜、胸は胴丸で腹部が露出しており、割れた腹とへそが出ている。大きな袖が肩に着いており、腕は籠手を着けていないため、生の腕と腋が晒されている。そして下半身は草摺りが四つ着いたこちらも露出が高く太ももがでているもので足は脛当てを着けた素足で草鞋を履いている。
極めつけは背中に背負った大きな二本の剣、×の字のように付けられていて、背中に腕を回して抜くようなものだ。見るからに筋骨がいい、けどどことなく某竜人型のモンスターに近い感じがするのだが。
「さあ、剣を振るってみよ、お主がどれだけ強くなっているか、しかと解るじゃろう」
言われたとおりに剣を持ってみる。見るからに重そうなのに軽々と振り回すことが出来る。どれだけ腕を振るっても疲れや息切れはしない。更に背後にいる、遠くからの気配に気付くことが出来る、地面に刺して地割れを起こしたり衝撃波も飛ばせることが分かった。元々剣道に所属していたから違和感なく使いこなせたのかもしれない。
「こいつは凄いや、向かう所敵無し、だな。ありが・・・」
俺が礼を言おうとしたが、既にその人の姿は無かった。
「あれ・・・?」
『その力でお主自身の幸福を手に入れるのじゃ、わらわは玉藻の前、いずれまた会うこともあろう、その時まで、さらばじゃ・・・』
そう言ってその人、玉藻の前は俺の前からいなくなってしまった。あの人は一体何だったのだろう。けど、今はこの力をどう使うかだ。さあて、これで何をして・・・
「きゃああああああ!!!助けてーーーーっ!!!」
「悲鳴?」
これは誰かが助けを求めている?なら、話は早い、女の子が助けを求めている感じだし、助けに行くか!
「いやああああ、やめてええええ、放してーーーーーっ!」
見ると、長髪の見目麗しい美女が無数の男達に仰向けに抑えられて無理矢理足を開かれているじゃないか。
「やめて、お願い・・・そこは好きな人に捧げると決めているの・・・いや、いや、いやいやあああああ!入れないで、助けて、誰か助けてーーーーーっ!」
グサっ!
「え?」
「寄ってたかって女の子をいじめてんなよ・・・?」
押さえつけてレイプしようとした奴を切り捨てると、切りかかって来る奴等を一網打尽にしていった。そうして俺はこの子を助けた訳だ。そう、二曲輪イノリを。
「女の子はソフトに扱うもんだぜ?」
逃げていく奴等を追い払い、軽く手をはたいてみる。人助け、それも可愛い女の子を救ったのだから清々しい気分にはなる。誰かを助けるなんてこんなにもいいものだなと思えた。
(ああ・・・、私を助けてくださって、何て素敵で優しい人なのでしょう・・・)
「おい、大丈夫か?」
しゃがんでその子、イノリと目線を合わせる。この時もイノリは俺の事をうっとりとした目で見つめていたな。あれは明らかに一目惚れした顔だ。
「はい、助けてくださってありがとうございます・・・」
「うん、怪我してるな?」
「あ、太ももに、大丈夫です、掠り傷程度ですから・・・」
「良くねえだろ、大人しくしてろ?」
布を取り出して血止め程度に巻いてやり、お姫様抱っこして彼女が暮らしている庵に連れてやった。それが彼女との出会いだった。帰ろうとした時、
「待って下さい、どうか、お側にいてもらえませんか?」
「俺が?」
「貴方に助けてもらって、せめてお礼だけでも・・・」
彼女に引き留められ、一緒に暮らすことになった訳だ。初めての異性との生活になったが、彼女は俺に好意、好きと言う気持ちを持っていて、肝心に俺に懐いている感じだった。そうして暮らしていく内に、
『貴方が好き、好きです。だから・・・ご主人様って言ってよろしいですか・・・?』
恥ずかしそうに告白された。俺もこの子に一目惚れしたんだろう。彼女の想いを受け入れて愛を育むようになった訳だ。そしてこの子、イノリとラブラブな生活が始まった。
初体験から翌日、布団から起きて目を覚ます、隣には同じ布団で仰向けにスヤスヤと寝ているイノリがいた。
「可愛い・・・」
寝ている女の子何て可愛いじゃないか。思わずプルンとした唇にキスをした。おはようのキスだ。
「ご主人様・・・?」
「起きろよ、可愛いお寝坊さん・・・」
「うふ、ご主人様にキスで起こしてもらえるなんて、幸せ、素敵・・・」
「じゃあ、もう一回キスしてやろうか?」
「はい、もう一回、いえ、もっとキスしてください・・・」
両手を握りキスを待つイノリに俺はもう一度キスをした。朝の始まりはこんな感じだった。朝は外へ出てあの玉藻の前からもらった力で狩りをして猪を仕留めてみた。さすがはあの人が授けてくれた力もあってすんなりと仕留められたもんだ。
「お帰りなさい、ご主人様」
庵に変えれば、イノリが綺麗な微笑で俺を出迎えてくれた。誰かに帰りを笑顔で出迎えてもらえるなんて、元の世界ではこんなことは無かっただけに感動を覚えそうになる。
「おう、野菜を持って来たのか?」
「はい、市場で買って来たのです。これでお昼にしましょう」
「ご主人様、あ~ん」
昼の鍋では、イノリが俺に食べさせてくれた、俺が手を付けることなく、常に鍋の具を箸で持って、口に運ぶ、それを延々と繰り返した。
「ご主人様、いかがですか?」
「ああ、最高にいいぜ。お前に食わせてもらえて幸せって言うか・・」
「まあ、嬉しい。ご主人様に喜んでもらえて、きゃ!」
茶目っ気に可愛く振る舞うイノリ。見た目は大人のような艶っぽさがあるのにこんな無邪気な所があるなんて意外だな。けどイノリも幸せそうだし、俺も嬉しく思う。お昼を食べ終わり、俺達はしばらく体を寄せ合っていた。
「ねえ、ご主人様・・・」
イノリが俺に抱き着いて来る。俺の胸に体を預け、大きくやわらかな感触、そうおっぱいが俺の胸板に当たっていた。イノリも悪戯心が湧いたのか上下に揺すって擦り付けて来る。
「ご主人様、温かい、私を守ってくれる胸板、ああ、ずっとこうして抱かれたい・・・」
「おいおい、いきなりどうした?やけに積極的じゃねえか?」
「だって、愛しいご主人様が目の前にいるんですもの・・・一杯触れて、甘えたくなっちゃうんです・・・」
「綺麗な顔して甘えん坊だな」
「そうですよ、私は、甘えん坊なのです、ご主人様には・・・ああ、ああ、ご主人様・・・」
お尻をフリフリさせながら俺の胸板に頬ずりして来る。まるで親に甘える子猫、子犬のようだ。
「ご主人様の温もり、匂い、それだけでもふわふわしちゃう・・・」
「抑えが効いてないな、こいつ、押し倒されたらどうする?」
「押し倒されてもいいんです、いえ、押し倒していいのですよ、ご主人様だって私を抱き締めて、可愛がりたいでしょう、それに・・・」
「それに?」
「すぐにでも、ご主人様と、エッ・チ・がしたい・・・そう体が疼いて来ちゃう・・・」
艶のある唇で俺の耳に囁いて来る。
「ご主人様も、私を今すぐ押し倒して、エッチしたいですよね?」
「いいのか、無理矢理しても・・・?」
「いいに決まってます、私とご主人様は夫婦ですよ。夫婦ならイチャイチャエッチしちゃっても、うふ」
「そう言うんだったら・・・」
「キャン♡」
イノリを仰向けに押し倒す。押し倒されたイノリは愛くるしい顔で俺を見つめていた。両手を握り、太ももをもじもじさせ、涙を溜めた流し目で俺に早く、と催促して来る。
「ご主人様、は・や・く♡」
「じゃあ、キスしていいか?」
「ええ、どうぞ、たくさんキスして下さい・・・」
瞳を閉じたイノリ、その唇に軽く触れるキスをした、軽く二、三回つついて唇をくっ付ける。
(ああ、ご主人様が、私にキスを・・・)
(柔らけえ唇・・・)
(幸せ、カッコいいご主人様にうふん?!)
彼女の口の中に舌を差し込み、舌を絡めていく。舌や歯茎、上あごを舐めていく度にイノリは体をビクビク跳ねさせている。
(あああ・・・・・ご主人様、何て大胆なの・・・口の中に舌を入れて、舐め回して、いい、ディープキス素敵・・・うふん)
彼女の頬を手で抑えて舌を絡め合うディープキスをする、一旦放して、糸を垂らし合い、再びキスをしていく。彼女の太ももが小刻みに動いている音が聞こえる。
(ご主人様、欲望をさらけ出して、私の口の中を、もっと犯して・・・涎も飲んで下さい・・・)
(イノリがこんなにもエッチだったなんてね・・・)
(大好きなご主人様の前だと、エッチな女の子になっちゃうんです・・・)
口を放してお互いを見つめ合う。イノリは頬を赤くして俺を見ている。
「ご主人様、お願いです、もっとキスしてください・・・・」
「ああ、可愛い妻の頼みだからな」
一回触れるキスをした。本当に可愛い妻だよこいつは。出会って間もないのに、俺には常にメロメロで欲望をさらけ出しているんだから。
「ご主人様、クイズをしていいですか?」
「ああ、何だ?」
「私の好きなもの、なんですか?」
「簡単だろ、俺に決まってるじゃねえか?」
「うふ、せ・い・か・い。ご褒美に、ちゅ」
クイズに答えたご褒美とばかりに俺にキスをしてくる。
「じゃあ、ご主人様の好きなものは?」
「お前に決まってる・・・」
「きゃ、ご主人様ったら・・・。でも、嬉しいですよ・・・大好き、ご主人様・・・」
再びキスして舌を絡め合う。そして俺達は互いを見つめ合った。