戦姫コレクション チートな勇将に転生してイチャラブな旅 作:たくと七星
「ふう、結構歩いたな・・・」
館から遠く放れた森の中を俺が歩いている。陽の光がかすかに差している木陰の中を汗を拭って進んでいく。何故俺がこの森の中を散策しているのかと言うと、人を探しているからだ。
「あのぽやや~んな感じのお姫様はどこで迷子になっちまったんだろうな・・・」
そう、ぽやや~んな感じの子、上杉景勝、あいつと出会ったのは花の都での事だ。鶴が結成した義勇軍参加していて山名宗全に捕らわれていた。そこをカッコよく助けてやったのが、そう、俺だ。
その事もあってか俺に好意を持つようになって今は鶴達と一緒に新築した館に暮らしている。一応、薙刀使いで腕も立つし性格もいい。文句のつけようがない。ただ、その割には少しのんびりすぎるきらいがある。元々大人しくてあまりしゃべるような感じの子じゃない。訓練には真面目に付き合っているし武技もいい。
しかしそれ以外は特に何かする訳でもなくのんびりしている。縁側でぼんやり空を眺めていたり、もしくは昼寝をしているだけ。この前俺の武勇の噂を聞いて盗賊達が押し寄せて来た。もちろん、俺一人で返り討ちにしてやったがそんな物騒な状況でも景勝は部屋でぐっすり昼寝をしていたな。
やるかやられるかの展開になってもこの様子、ある意味、胆が太くて大気と言えるよな。そんな景勝が昼飯のちらし寿司の具材として山菜を取って来る事になったのだが、どうにも帰りが遅いのだ。そこで俺が探しに行く事になったのだ。随分と深い所まで来たな。この分だと迷子になったか。と思ったが、ようやく開けた所にやって来た。
「おや、何かあるな・・・」
遠くを見ると真ん中辺りに一回り大きな岩があった。上の辺りがくぼみが出来て丸く反っているくらい削れていた。
「丁度座れそうだな、ちょっと休憩でもしとくか・・・」
歩きっ放しで疲れてたからな、ちょっと座って一休みするか。くぼみの所までよじのぼってみる。
「おや・・・」
見ると誰かが仰向けになって眠っていた。
「全く、こんな所でお昼寝か。我が家の眠り姫様は・・・」
寝ている可愛いお姫様を見てホッとした。銀髪に雪のように白い肌青い結び目で乳房を隠した半袖のミニスカート、景勝だ。こんな山の中でもぐっすりと眠っているなんて、熊やイノシシがいるかもしれない山中でも堂々と・・・。さすがと言うべきか。
「けど、可愛い寝姿だよな・・・」
眠り姫様はスヤスヤと寝息を立てているお腹がかすかに動いていて時折体をくねらせている。俺がいるのにこの無防備さ。
「やべ、ドキドキして来た・・・」
寝ている景勝を見て心臓が高鳴って来る。顔を近付けて桃色の唇に俺は軽く触れるキスをした
「ん・・・」
景勝の瞳がゆっくりと開き、俺の方に顔を向けて来た。
「信道、様・・・」
景勝が上半身を起こした。
「お目覚めかな、眠り姫」
「え、私、眠っていたのですか・・・?」
「ああ、俺がいても気付かないままだったからな」
「す、すみません、お昼の食材を探していたのに・・・」
「謝らなくていいさ、別に責めてるわけじゃねえよ」
「そうですか、実は山菜を探していたのですが開けた所でこの岩場があって乗ってみたら温かくて気持ちよくて、眠ってしまいました・・・」
「なるほど、まあ確かに座り心地はいいよな。それに陽の光も差してて岩が温まるよな」
「そうですね、とても温かいです」
「で、山菜は取れたのか?」
「あ、は、はい、取れました・・・」
どれどれ、つくしにゼンマイ、それに筍に椎茸、毬栗に菜の花に紅花、おお、こいつは・・・!
「景勝、お前、松茸も取って来たのか!」
「はい、よく取れて・・・」
「へえ、こんな豪勢なもんも取って来たなんて、さすがだな!」
いやあ、滅多に食えないような食材も見つけるとは、中々品定めがいいんだな。
「あの、信道様・・・」
「何だ、そんな不思議そうな顔して?」
あ、あれ、何でそんな喜んでなさそうな顔してるんだ。
「何故、そんなにもはしゃいでいるのですか・・・?」
「え、え?だってさ、これってかなり豪華な食材だろ?」
「そうでしょうか?山中ではよく取れる物ですから、それ程珍しいとは思わなかったのですが・・・」
「あ、あ、そう・・・」
驚いたな、この世界じゃ松茸はそんなに珍しい物じゃないなんて、まあ、戦国時代のような世界だし、それに聞いた話だと、昔は普通に食べれたものと聞いているからおかしくはないよな、て言うか何か俺、子供みたいにはしゃいぢまったな。
「ふふ、ですが、そんなにも嬉しそうに喜んで下さるなんて、信道様はお優しいです」
「いやまあ、大人げなくてんぱっちまったけどよ・・・」
「あの、失礼だったでしょうか?」
「いやそうでもねえよ・・・」
「お心遣い感謝します。信道様・・・」
「何だ?」
「まだお昼までは時間がありますから、もう少し横になりません?」
「そうだな、俺も疲れた訳だししばらく寝てるか・・・」
「はい・・・おやすみなさい・・・」
「はあ、はあ、はあ・・・!」
「ううん、何だ?」
しばらく眠っていたけど、何か隣が苦しそうな声がするな。起きてみると、景勝が苦しそうに悶えていた。
「ああ、いや、いや、いやあ!」
顔中に汗をかいている、太ももをゆさゆささせて拳を握って口を開けて息を吐いていた。
「やめて、やめてえ、いやあ・・・!」
「おい、どうした、しっかりしろ!」
「助けてえ!信道様!」
ガバッと飛び起きて目を覚ました。
「はあ、はあ、夢・・・?」
「どうした、お前?」
「信道様・・・ひく、ひく、ああああはああああああ!」
俺に抱き着いて泣きじゃくる。目には涙がこぼれていて俺の胴を濡らしていく。ただ泣いている景勝を俺は強く抱きしめていた。
「夢を見た?」
落ち着いた後、景勝が眠っていた時に見た夢を話してくれた。
「はい・・・怖い夢を見ました・・・あの時、敵に捕らわれていた時、恐ろしい獣のような兵達に凌辱される夢を・・・」
花の都での事か、俺が現れなかった時の展開の・・・。
「敵に体中を蹂躙され、乱暴に犯されて、穢されて・・・あんな怖い夢を見てしまって・・・私・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
「何で謝るんだよ」
「私、この体を信道様に捧げました、でも夢では私、貴方を裏切って・・・」
頬を涙で濡らしている。夢であっても俺以外の奴に体を開いてしまった事に罪悪感を感じていた。
「・・・・・」
何も言わずに景勝を抱き締める。
「きゃ!」
「裏切ってなんかいねえよ、現実では俺一人だけに捧げたんだろ。俺こそすまねえ、夢で助けてやれなくて、俺の方が悪く思ってる・・・」
「そんな、信道様は何も悪くありません!」
「ああ、お前もな、けど、ずるずる引き摺るのもあれだよな」
「はい・・・」
「俺が忘れさせてやる。夢で見た怖い出来事を・・・」
景勝を押し倒して白い頬に両手を添えて瞳を見つめる。
「はい、どうか、忘れさせて下さい、信道様、お優しいカッコいい信道様・・・」
唇に口付けをして俺は景勝を抱き締めた。