戦姫コレクション チートな勇将に転生してイチャラブな旅 作:たくと七星
「着きましたよ、あれが義元様のおられる駿河の国です」
直政との出来事があって後、俺達はようやく駿河の国の境に着いた。雪斎が手で城下町がある事を伝える。旅の道中、色々あったけれど、まずはこれら事を一安心だな。早速城下へ連れて行ってもらえる事になった。
「まあ、とても賑わっていますね」
息子を抱いているイノリが感嘆の声を上げている。そりゃあそうだ、こんなにも活気に溢れた街なんて見た事が無かったからな。
「ここ、駿河の地は花の都から移住してきた文化人たちが移り住みその結果様々な文化や交流が溢れ、都に劣らぬ賑わいを見せているのです。そして海からの産物や金山で取れる金で、豊かな財力を手にしているのです」
行き交う人達の笑い声が飛び交い、大道芸人だろうか、そいつ等が和洋問わずに芸を披露しているな、そして綺麗な装飾品や衣類、食物も売られて、本当にいい街なんだな、と思わずにはいられない。花の都とは違い、盗賊何てほとんどいない平和な場所だ。豪や高虎も色々目移りしているみたいだな。
「懐かしいな、ここへ戻って来るのも」
「直政、お前の故郷なのか?」
「ああ、私はこの国で生を受けたのだ。だから街の賑わいも良く覚えている・・・」
「確か、親がいるとか言ってたよな」
「うん、義理の母だがな。義母上にはよく連れられたものだ」
「どんな人なんだ?」
直政を育てたと言う義理の母さん、どんな人なんだろうな。
「うむ、悪い人ではないのだが、強引で周りの迷惑も考えずに傍若無人に振る舞う事が多いな」
「へえ、結構、我が強いんだな・・・」
こいつは中々、おっかないお母さんって事になるな。直政とは関係も持っちまったし、どうなるんだろうな。
「ねえ、何か可愛いのがいるよ」
豪が指を差した先には可愛らしい着ぐるみが手を振っていた三頭身の女の子の着ぐるみか。なーんかあいつに似ている様な気がするな・・・あれ、あいつ、もしかして。
「いたようですね」
雪斎が歩いて行く。
「あーっ、雪斎!」
こいつ、間違いない、あの時出会った方菊丸、いや、義元だったよな。あいつじゃないか。
「彼は連れて来たの?」
「御意、誘いに応じてこちらに来て頂けました」
ヤッホーっと掛け声を掛けて無邪気に俺に手を振って来る。まだ俺を覚えていたみたいだな、俺も手を振って歩み寄ると、蹴鞠を蹴って来た。ああ、そう言う事だな。俺は蹴鞠を蹴り返した。飛んで行った毬を義元は見事にキャッチした。
「久しぶり、ちゃんと覚えていてくれたんだね」
「たりめえだろ、忘れる訳ねえじゃねえか」
「ありがとう、さすがは私のファンだね」
「え、ファン?」
おいおい、ファンになった覚えは無いんだけどなあ。イノリが何か勘違いしそうだし。
「ご主人様、ファンと言うのは・・・」
「いや、変な意味でじゃねえぞ、一応親切にしてやった成り行きでだよ」
「なーんか、怪しい」
「うんうん、怪しいね、もしかして何か隠してるんじゃない?」
豪と五右衛門がヒソヒソしてるな。あのな、まだそう言う関係じゃないんだからな。
「来てくれてありがとう、貴方には色々見せたいものがあったからね、ほらほら、この人に挨拶してあげて」
義元が言うと、こいつと似ているゆるキャラみたいな奴が俺に近づいて来た。
「この子は今川ちゃん、私がモデルのゆるキャラなの」
「へえ、道理で似てると思ったら」
「この駿河を笑顔にしようといつも笑った顔をしてるんだよ、ほら、握手してあげて」
「お、おう、よろしく」
ゆるキャラに握手されるなんて経験した事無いな。取り敢えず握手はしておくか。
「ねえ、信道君、もし時間があったらさ」
「何だ?」
義元は俺の肩を抱いて可愛く微笑んで来る。やべ、頬が赤くなっちまう。不意打ちじゃねえか。
「ちょっと付いて来てもらっていい?」
「何をだ?」
「貴方にこの駿河の国をもっと知ってもらいたいの、だから、ちょっと着て」
ぐいぐい俺の手を引っ張って連れてこうとする。
「義元様」
「なあに、雪斎?」
「今回は大事な事があってお呼びになったはずです。物見遊山をさせるためにこちらへお越しになったのでは」
雪斎さんが言う、確かにこの駿河で大変な事が起きてるって言うから来たんだけれど、義元は俺を遊びに誘っている様にしか見えない。
「それは後でいいの、今は彼と一緒に遊びたい!」
ムッと雪斎を睨んでるな。
「ですが、こうしている間にも・・・」
「もう言わないで!じゃあ信道君、一緒に行こう♡」
「おいおい」
「お待ちなさい、ご主人様をどこへ連れて行くのです?」
「ちょっとごめんね、彼を連れて見せたいものがあるから、じゃあね~」
俺を無理矢理連れて行ってしまう。何だよこれ、大きな戦があるんじゃないかと思ってたのに。
「ああ、信道様が行ってしまいました。どうせなら一緒に街を散策したかったのに・・・」
「申し訳ありません、皆様には館を支給しますので。義元様には私がよく言っておきます」
「ほらほら、こっちこっち」
義元に案内された着いた先、そこはある大きな神社だった。どうやら催しをやっているみたいだな。舞台で子供だろうか、煌びやかな衣装を着て舞をしている。
「綺麗でしょう、この神社では稚児の舞を毎年捧げているの」
「へえ、綺麗なもんだな」
何だろう、まるで観光ツアーに来ている気分だな。丁度義元が進行役になって俺に色々見せてくれている。
「じゃあ、今度は、ここ!」
そう言われて連れられた先には、あるお寺だった。お茶と菓子が支給されて庭を眺めている。
「どう、静かでいいでしょ」
「まあ、騒がしくないからいいかな?」
「でしょう、それにここなら富士山だって見れるしね」
富士山、おいおい、何の冗談だ、富士山何てどこにも見えねえんだけど。あるとすれば山が沢山ある位か。
「富士山、もっとましな嘘を言うんだな」
「嘘じゃないもん、ちゃんと富士山はあるんだよ」
お、頬をぷくっと膨らませてやがる、可愛いなこいつ。
「と言ってもあるとすれば普通の山位じゃん」
「あれがそうだもん!」
そう言って指差す先には一際大きな山がある、まさかあれが。
「あれが富士山だよ、あれを見て想いを寄せてるの」
「そうか、別の山に見えるけどなあ」
「いいの、富士山と思えばそう見えるの、もう、プンプン!」
「そう怒るなよ、けど、頬を膨らませる仕草も可愛いぜ」
「そんな事言っても嬉しくないも~んだ、でも、ファンだから許してあげる、特別にね」
はは、そう来たか、強引だが、結構愛嬌があっていいじゃん。
「そうだ、ちょっと話があるけど、いい?」
「おう、何だ?」
縁側に座って義元が口を開いた。
「あの、あのね、良かったら、私の、旦那様になってくれない?」
「ふんふん、ておい!旦那様だ?」
それって所謂結婚って奴か。まさかそれが目的なのか。
「貴方の事は噂で聞いてたの、あの都の騒ぎを鎮めたんでしょう。それほど強い人なら、私、結婚したいな、て。ダメかな・・・」
そうは言われてもな、俺はイノリと結婚してるし。
「イノリが許してくれりゃ、な」
「じゃあ、あの人にもよく話しておくから、いいでしょ。お願い、本当に貴方が好きなの。ファンの中では貴方が一番だと思ってるの、ここにいる間だけでもいいから、お願い、お願いです・・・」
おいおい、そんな切なそうな顔されたら断れねえじゃねえか。まあ、こいつの事は可愛いと思っていたし、イノリも側室は容認しているから、きっと大丈夫だよな。
「解った、そこまで言うなら、お姫様のお望み通りに・・・」
「うん、ありがとう・・・じゃあ・・・」
太腿をモジモジさせる、これから先の事を期待してるんだな。義元の唇にソッとキスして仰向けに押し倒した。今、女にしてやるからな。
「行くぜ、覚悟しろよ」
「うん、来て・・・」