戦姫コレクション チートな勇将に転生してイチャラブな旅 作:たくと七星
「危ねえ・・・」
来てみりゃあ、息子が食われ様としてたじゃねえか。
「信乃」
抱えている息子を見る。
「きゃ、きゃ、とと~」
「こいつ・・・」
こんな状況でも無邪気にはしゃいでいやがる。さすがは俺の息子と言うべきか、胆が据わってるな。振り返って信乃をイノリに手渡す。
「ご主人様、来て下さると信じていました。信乃、ああ、信乃・・・」
頬に寄せて泣いてやがる。それを見て俺も安心した、こいつはきっといい母親になるな。
「お待たせ~」
お、直虎と義元、豪がやって来たか。
「は、義母上?」
「直政~、元気そうね~お義母さんが来たからにはもう安心よ~」
「も、もう子供扱いしないで下さい・・・」
「さ~て、そうも言ってられないかな?」
「直虎、どういう事だ、何?」
おいおい、何だか鬼達が群がっていねえか。
「イノリ、お前等は下がってろ」
「でも、ご主人様は?」
「こいつ等は俺がまとめて倒してやるさ、俺を信じろ」
イノリ達を後ろに下がらせると、俺は鬼の軍団に向かって行った。両手の剣で一体を一閃、牛の頭をした鬼が迫って来る、飛び上がって蹴りを喰らわせて角を折る、馬の頭の鬼が来ると、腹を何度も殴打して太刀で切り倒してやる。毛深い鬼を投げ飛ばして、衝撃波を飛ばして他の鬼もろとも一掃する。
狐の鬼が火を吐いて来た。刀で火を割って、打ち消した。
「信乃、よく見ているのですよ、貴方の父様の戦いを・・・」
飛び蹴りをして狐頭の鬼を吹っ飛ばす、起き上がった所で一刀両断にした。
「これで片付いたか・・・」
辺りを見て鬼がいないかを確認した。どうやらいないみたいだな。
「ご主人様ーっ!」
イノリ達がやって来た。
「信道様、素敵でした、とてもカッコいい・・・♡」
高虎、凄い目をキラキラさせてるな、嬉しいんだけど、イノリが焼きもちを妬かないか心配だな。
「と~と~」
「信乃も喜んでいます、ね、信乃」
嬉しそうに手を振ってるな。
「はは、信乃、ととは勝ったぜ!」
信乃を抱きかかえて勝利を喜ぶ。可愛い息子に親としても強さを見せれたかな?
「でも、まだ喜ぶのは早いんじゃないかしら?」
直虎が空を見上げてるな、言われてみれば、まだ空は曇ったままだ。それに感覚がするのだろうか、まだ終わりじゃない感じがして来る。
「信道様!」
雪斎がやって来たか。
「義元様もご無事でしたか」
「ああ、助けてやったぜ」
「大変です、街の周辺で鬼達が暴れています、今、兵を動員していますが、敵もかなりの強敵です」
「何、だったら尚更叩き潰してやらねえと・・・」
「武に頼るのは感心せぬなあ、こういう事態には頭を使わんとな・・・」
え、この声、ここにいる奴等の声じゃねえ事は確かだ。これは・・・。
「ねえ、何か空から降って来るよ・・・」
豪が指を差している。空から光が差しているな。長い髪に和服の衣装、そして狐の耳を生やしている、まさか・・・間違いねえ。そいつはゆっくりと地面に降り立って優雅に髪を撫でた。
「あんたは・・・」
「久しいの、この世界を満喫しておるか?おっと、そう呑気に話せる状況ではなさそうじゃな・・・」
俺達の前に立っている人物、それは俺をこの世界へいざなうきっかけを作ってくれたあの狐の姉さんだった。
「誰ですか?!」
「新手の妖怪か?」
イノリと直政が警戒して弓と銃を構える。
「安心せよ、わらわは味方じゃ」
「じゃあ名前を言ってもらえるかしら?」
「名前か?ご覧の通りの通りすがりの狐のお姉さんじゃよ」
「嘘だ~、どうみたって普通じゃないでしょ~」
豪が色々見て言っている。なんか珍しい物を見ている感じだな。
「怪しい・・・」
イノリが怪しい人を見る目で見てるな。まあ、いきなり現れて味方と言っても簡単には信用出来るとは思えないのは確かだな。
「ほう、赤子か、可愛いの~」
怪しがるイノリを無視して俺の息子を見る。信乃、全然警戒していないな。
「ほうほう、この者の子供か~、いいのう子供は、良い子を得て相当幸せであろうな、お主」
「ま、まあな・・・」
「ご主人様、この女を知っているのですか?」
「ああ、一度会ってるからな・・・」
「さて、今この地で起こっている現象じゃが、原因はこの空じゃな・・・」
玉藻の前が空を見て言う、空に何があるって言うんだ?