戦姫コレクション チートな勇将に転生してイチャラブな旅 作:たくと七星
「・・・・」
高虎に優しく接する青年を遠くから見つめている存在がいた。赤備えの鎧に角飾りのついた鉢巻、銀髪の顔立ちの整った、背中に鉄砲を背負った美人が見つめていた
「中々に心根の良い御仁だな・・・それに浮浪の者に食を与え賃金も差し出す太っ腹な所・・・あの者なら・・・」
いやあ、歩いているとあんな可愛い子と出会えるだなんてな、また会える日が来るのかな、そう思いながら歩いていると、
「ぬいぐるみいりませんか~?ぬいぐるみはいりませんか~?」
ぬいぐるみを背負った女の子が行きかう人達に呼びかけていた。童顔のキラキラした瞳でいじりたくなる愛らしさがある。
「あの、どうかぬいぐるみを・・・」
「押し売りお断り!」
ぬいぐるみを売ってるみたいだけど、断られ続けてるな。
「はあ~、ぬいぐるみが全然売れないです。これでは秀吉に合わせる顔がありません・・・」
困っているみたいだな、でもこちらはぬいぐるみ欲しかった所だし、いい機械かな?
「なあ、ぬいぐるみを売ってるんだろ」
「あ、はい、もしかして、買ってくださるんですか?」
「ああ、丁度欲しいと思ってたからさ」
「わ~い、ありがとうございます!」
取り敢えずクマのぬいぐるみをもらい、判金を渡してあげた。女の子も嬉しそうだな。
「ありがとうございます、一つも売れなくて困っていたので、秀吉の足を引っ張ってしまうと思ってました」
秀吉、て確かあの、てことはこの子・・・、いや、取り敢えず話を変えよう。
「秀吉って奴のために働いてるのか?」
「はい、少しでもお金を稼ごうと思いまして・・・」
「健気だな、余程そいつの事が好きなんだな」
「好き?!いえ、とんでもないです!」
おや、首を振って否定したな、どうしたんだ。
「うん、何かあったのか?」
「秀吉はどうしようもない奴なんです。バカだし、がめついし、他の子には手を出すし、無駄遣いはするし、人のお菓子は食べちゃうし困った人なんです」
「ぼろくそに言ってるな・・・」
「本当の事です、それなのに天下を取るなんて言い出すんですから、そのお金を貯めるためにこうして出稼ぎをしないといけないんです」
「苦労してるんだな。でも、なんだかんだでそいつのことを想ってるんだろ・・・」
「ま、まあ、そうですね、あんなバカだけど放っておけなくて、ただですね、それも困るんです、ねねが苦労して稼いだお金を断りも無く使って浪費しちゃいますし、キノコを取りに行こうとしたら多すぎて持ち運べないから止めたとか言い出すし・・・」
「は、はあ・・・」
「豪ちゃんのことをこれでもかって言うほど甘やかすし、いい年して一緒にお風呂に入りたいとか言い出すし、アルバムに収まりきらないほど写真を撮りまくるし、だからねねは可愛い子には旅をさせよと思い、豪ちゃんを旅に行かせたんです。そしたら自分も行くとか駄々をこねだして・・・あ、無駄話をしてしまいましたね、」
「いや、そうでもないさ。愚痴を聞いてもらえて少しはストレスの解消になれたんじゃないか?」
「はい、そうですね、色々聞いてもらってありがとうございます」
そう言ってその子、ねねはニッコリと微笑んだのだった。
ねねと言う子と別れて、ぬいぐるみを買った、さて、要件は済ませたことだし愛するイノリの元へ返ると・・・。うん、何か転がって来た?何だこれ、何かのボールか?
「ごめんごめんーっ、それ、こっちに渡してくれる~?」
何とも可愛らしい声が、見ると桃色の髪に青の髪飾り、腋を露出した付ける形の袖にミニスカートのガーターベルトを着けたニーソックス、どこかのお嬢様なのか。取り敢えず、軽く投げて返してあげるか、あれ、何かムッとしてる?
「おいおい、返してやったのに何怒ってるんだ?」
「む~、腕じゃなくて蹴り返したほしかったのに?」
「え?」
「蹴鞠って手で使うんじゃなくて足で遊ぶんだよ」
「ああ、そうか、そうだったよな、悪い、すまなかった・・・」
「あれ、貴方、正直に謝るんだ、じゃあ・・・」
クスリと笑うと、俺の肩を抱いて囁いて来る。
「私のファンになってくれたら、許して上げちゃおうかな?」
「ファ、ファン?」
「あれ、照れてる、大きな体なのに意外に純だね、じゃあ、付いて来て・・・」
ちょ、これからあいつの元へ返ろうって言うのに・・・。
その美少女に連れられて俺はあるお菓子屋まで来てしまった。座る席でたくさんのお菓子が置かれてその子は俺に差し出した。
「はいどうぞ、遠慮なく味わってね~」
「いいのか、見ず知らずの俺に・・・」
「いいのいいの、私のファンになってくれたんだから、こう言う気前のいい所を見せないとね、それに・・・蹴鞠の心は和の心、人には親切にしてあげなくちゃね・・・」
子供のように拗ねて怒る所があるのに意外としっかりしてるんだな、それでいて気前のいい太っ腹か・・・。
「なあ、その衣装からだけど、どこかのお嬢様か?」
「・・・・・・・」
俺が言うとその子は口を塞いで黙り込んでしまった。あれ、俺、悪いことを聞いたか?
「悪い、余計なことを言っちまったな」
「ううん、貴方の言う通りだよ、私ね、結構家柄のいい出身なの、でもね・・・家を継げない身の上で生まれてすぐにお寺に入れられたの」
「寺に・・・か」
そう言えば戦国時代でもそう言うことはざらにあるよな。家督争いを避けるとかで・・・。
「大好きだった母様と引き離されて不自由なお寺でずっと暮らすなんて・・・、だから寺を飛び出して・・・」
「それで放浪生活をしてるってことか・・・?」
「まあ、お付の人と一緒に、ね・・・、でも、これで終わる私じゃないの、いつかは国を取って大名みたいなスターになって、皆を笑顔にするの、そのために旅をしてるってこと」
「へえ、偉いな、寺でつまらない一生を送るよりもその方が凄くいいと思うぜ」
「へへ、応援してくれるんだ、流石私のファンだけあって応援上手だね」
何だかこいつが凄く可愛く見えて来たな。まあ、確かに明るくて無邪気で人形みたいな可愛さがあっていいし・・・。
「お嬢様・・・」
とここでお付の人が来たか。
「あ、雪斎、来るのが遅いよ」
「勝手にどこかに行かれては困ります、そちらの方は・・・?」
「ああ、この人、ついさっき私のファンになってくれた人」
そう言ってその子は俺の方を指差した。お付の人は見る感じ女性で烏帽子を着けた長髪、僧衣を纏っている淑女って感じだな。
「ふむ、見る限りでは筋骨隆々、かなり力のある武者と見えますね・・・」
「そう言うあんたもかなりの切れ者に見えるけど・・・」
「ほう、私を前にしても物怖じしませんか、流石です。それよりもお嬢様・・・」
その雪斎と言う人は耳元で何かを囁いた。
「そう、それじゃあ・・・」
「はい・・・」
「あ、ごめんね、そろそろ私、行かないと、ありがとう。私の名前は方菊丸、じゃあね!」
その子、方菊丸は俺に手を振って雪斎に連れられて去って行った。
市場で色んな出会いがあって、俺はやっと森の中にある庵に戻って来た。遊び用の
ぬいぐるみも買ったことだし、イノリも喜びそう・・・、
「きゃああああああああ!!!」
「イノリ・・・?」
庵の中で悲鳴が聞こえて来たな。まさか、中で誰かに・・・!
「大丈夫か・・・・へ?」
「ご主人様~、この子が、イスケが~!」
よく見るとイスケが胸にくっ付いていて、イノリがあやふやしていた。うん、この何かを吸う音、まさか・・・。
「イスケ、まさかお前・・・」
「ご主人様~、この子がおっぱいに吸い付いて放れないんです~」
やっぱり・・・でもなんでこうなったんだ、て言ってる場合じゃない、早く引き離さないと・・・。
あの後聞いた話だと、イスケと一緒に添い寝をしてあげたのだと、横になっていたら眠気がして眠ってしまい、気が付いたら・・・、寝ている時に起きて腹が減ってしまい胸に吸い付いたってことだな・・・。イスケもスケベでやった訳じゃあない、そうだと思いたいんだがな・・・。
取り敢えず魚をすり潰した物を与えてお腹を満たしてやった。