戦姫コレクション チートな勇将に転生してイチャラブな旅 作:たくと七星
プロローグ
俺がこの世界の住人になってからどの位の月日が経っただろう、日々、出来事が大きく変わる出来事が頻繁に多くなっている。まず一つは館が大きな城に変わった事だ。俺が駿河に行っている間に鶴がまた改築して大きな造りにしたのだ。そして多くの姫達が俺の仲間として行動を共にしてくれる事になったのだ。
そして・・・。
「わ~、可愛い♡」
鶴や昌信、元親達がきゃいきゃい騒いでいる。騒いでいる訳は、鶴が抱っこしている子だ。
「だ~、だ~」
鶴に抱えられている赤ちゃんが手をバタバタさせて喜んでいる。
「驚いたわ、出掛けている間にご主人の赤ちゃんが産まれてたなんて・・・」
鶴がそう言いながら息子、信乃の目を見つめている。近くでイノリが嬉しそうに微笑んでいた。そう、信乃はイノリと俺の息子だ。
俺が最初に出会って結婚した妻、それがイノリだ。何度かしている内にイノリは俺の子を宿していた。旅に出る頃には腹も大きくなっていて、無理をしてでも俺に付いて来た。そして道中で産気付き、俺の子が産声を上げた。始めて見る可愛い息子の顔を今も覚えている。
「ああ、可愛い、お持ち帰りしたい・・・」
元親が羨ましそうに言いながら抱っこしている。
「な、ダメですよ、信乃は私の子供ですから!」
「ほらほら、今度は私にも抱かせて」
謙信が息子を抱きかかえて瞳をまじまじと見つめる。
「う~ん、いい瞳をしてるわね、解るわ、この子はきっと強い豪胆な子になるわ」
「ちょっと謙信様、何の保証でそう言えるんですか?」
蘭丸が苦笑いをして聞いて来る。
「何となくよ、勘ね。けど、軍神の私が言うんだから間違いないわ」
「その勘って言うのもなんかあてになりなさそうだけど」
「ちょっと信玄、つれないわよ~、まあでも、この子は只者じゃないわ」
「そうなのか?」
「ええ、恐らく、父親の貴方以上に強くなるかもしれないわよ?」
「まあ、聞いた信乃、貴方強い子になるんですって」
「たあ」
イノリが息子を抱えて言う。信乃も可愛く笑って手を叩いていた。猫のイスケに続いて得た、この世界に産まれてくれた可愛い我が子、子供はあと一人いる。
「やあ!」
縁側に来ると、娘にした佐助が的に手裏剣を投げていた。
「佐助よ、ただ闇雲に投げればよいのではないぞ、相手が目の前にいる事を想定してよく狙いを付けて投げるのだ」
「はい!」
信玄の家臣、真田昌幸が佐助に手裏剣の投げ方を指導していた。佐助、戦で親を亡くした孤児で侍を信じられない子だった。猩々さんの頼みで俺は佐助を自分の娘にして育てる事にしたのだ。佐助も日々の暮らしの中で少しずつ俺に心を開いてくれる様になった。そんな中・・・。
「私に、この子の教育をさせてもらえないだろうか?」
佐助の教育係をお願いしたのが、昌幸だった。一目見て只ならぬ才能を感じたらしく忍びの術を学ばせたいと俺に頼んだのだ。佐助の人生に大きな可能性を見いだせるかもしれない。俺はその頼みを受け入れて佐助を教育させる事にしたのだ。
「佐助、昌幸の言う事はちゃんと聞いてるか?」
「はい、父上、昌幸様の教える忍術が面白いです」
「そうか、それは良かった、ちゃんと学んで立派になるんだぞ」
義理の娘の頭を撫でてあげる。
「ここにいた、お~い」
お、この声は、振り返ると、義元と村正が立っていた。そう、駿河での出来事で迎えた新たな妻二人だ。義元とはまだイノリと二人暮らしだった頃に出会った仲だ。彼女の頼みで騒動を治めて彼女を妻に迎えたのだ。色んな所を見て回り自分の国を大きく発展させると言う考えもあった訳だが、俺と一緒にいたいというのもある。そして村正、俺の剣が人間の姿になった美女だ。厳密に言うと俺の最初の仲間だった存在と言っていい、あれ以来剣に戻る事無く人間の姿でいて、俺の妻となってくれた。俺との間に子供を設けたいという思いが強く、よく義元と一緒に交わっている。
「義元、村正、どうした?」
「信道様、鶴姫様がお呼びです、これから軍議を開くそうです」
「おう、解った、さあ、佐助、一緒に行こうぜ」
佐助を肩車して義元達と一緒に軍議の部屋に向かった。そう、ここからは俺達の天下統一の戦いが始まるのだ、その準備を始める、その第一歩が踏まれたのだ。