戦姫コレクション チートな勇将に転生してイチャラブな旅 作:たくと七星
「どうであった、中々美味な膳であったであろう?」
政宗が笑顔で俺に聞いて来る。こいつ、笑うとこんなに可愛いんだな。
「ああ、特にずんだ餅が良かったな」
「そうであろう、俺様の太刀で磨り潰した豆を添えた餅だからな。貴様のために作ってやったのだ、さぞ格別な味であったろう?」
「ああ、結構、女子力が高くて驚いたぜ。出会った時は中二臭い奴かと思ってたけど、意外な一面が見れたな」
「それは貶しているのか?」
「おいおい、女の子らしいんだなって褒めてやったんだよ!」
「ふん、何か貴様の台詞だと馬鹿にされたように感じるがな・・・」
怒った顔もこれまた魅力的だな。さて、そろそろ聞いてみるか。
「政宗、そろそろ本心を言ってくれないか?」
「本心?」
「何も御馳走を出すために俺を招いた訳じゃないだろう?何の下心があるんだ?」
「下心とは心外だな。まあ、俺様は何も膳を出すために呼んだ訳ではない。貴様にどうしても言いたい事があってな・・・」
「言いたい事・・・?」
それを言う政宗の頬が赤くなっている。
「貴様の戦いを見て思った。貴様は俺よりも強い、最強の武人の力を感じた。小十郎の言で滅ぼすよりも味方に引き込んだ方がいいと思ったのだ。・・・」
「じゃあ、俺達の味方になってくれるのか?」
「ああ、無論だ。俺様は嘘はつかん。だが、それには条件がある・・・それは、それは・・・」
どうしたんだ、そわそわして、太腿ももじもじさせて・・・。まるで・・・ああ、そういう事か。
「政宗、俺に好意を寄せてくれている。だから恋人になりたい、もしくは夫婦になりたいって奴か?」
「そ、そうだ、俺様は貴様の強さが気に入った!」
政宗はハッキリした口調で言う。俺に本心を言ってもらえて吹っ切れたみたいだ。
「だから俺を貴様の妻にしろ!そして、俺に貴様の子を産ませろ!」
「俺と政宗の子供を?」
「ああ、貴様の子を授かればゆくゆくその子が後継ぎになるだろう?そうすればわざわざ争わずとも天下は我が伊達家に穏便に転がり込んで来る。俺様の産んだ子が貴様の後継ぎとなり俺様の天下となる。そのための子づくりだ・・・」
「なるほど、結構、野心が深いんだな」
「ああ、俺様の業は千人切りや極悪人よりも深い。だが同時に気高く誇り高い野心なのだ。さあ、どうする。俺様と子を作らないか。まあ、貴様が頷くまではこの仙台から帰すつもりはない。今の貴様は、蜘蛛の巣にかかった蝶そのものだ・・・」
政宗が俺の胸板に抱き着いて来る。
「貴様、早く俺様と交わるがいい。もう貴様は俺様から逃げる事は出来ないぞ?獲物にされたくなければ、俺様を逆に獲物にして食せ。この俺の体、好きにしていいんだぞ?さあ、どうする?」
中二臭かった先程とは打って変わって妖艶な女性のように俺を誘って来る。
「そうだな、もう逃げられそうにないし、解った。お前を嫌と言うまでやって子供を孕ませるぜ」
「そうでなくては、あん!」
敷かれていた布団に政宗を押し倒す。押し倒した政宗の上に被さり、政宗の顔を俺に向けさせる。
「綺麗だな・・・」
目に映ったのは政宗の瞳だ。左右非対称の赤と黄色の瞳が映っている。宝石のような美しさがあった。
「綺麗・・・何を言っているのだ」
「お前の目が綺麗だ・・・まるで・・」
「いや、やめて、いや、いや、いやああああ!!!」
政宗が泣き出した。あれ、俺、何かまずい事を言ったか。
「言うな、言うな、言わないで!俺は綺麗じゃない、いやいやいや!」
「おい、どうしたんだ、落ち着けよ」
「うわあああああん!!!」
大泣きに泣いている政宗を俺は必死で落ち着かせて宥めさせる。
「ひぐ、綺麗なんて、そんなの嘘・・・嘘よ・・・」
俺の方を振り向いた政宗は悲し気な表情で泣いていた。
「悪い、俺、お前を傷付けた・・・」
「は、す、すまない!俺様が悪かった!」
俺が謝ると政宗も謝った。
「貴様の前で取り乱してしまったな。気にしないでくれ・・・」
「なあ、何かあったのか?自分の目がそんなに嫌いなのか?」
「ああ、思い出したくもない、忌まわしい、忘却の中に置き去りにしてしまいたいほどのトラウマを思い出してしまった・・・」
そう言って政宗は俺の前で自分の幼い頃を語った。
「俺は産まれた時から左右色の違う目だった。そのために気味が悪い、縁起が悪いと皆に疎まれ蔑まれた。生みの親である母からもお前は化け物だと言われ、妹に愛情を注がれた。こんな目で産まれた事を、何度恨み、呪った事か・・・!」
悔しさや怒りを滲ませた顔で握り拳を作る、政宗の辛さ、悔しさがとても伝わって来る。産んでくれた親から心無い言葉を・・・。
「お前の気持ち、解るぜ。ずっと辛かったけど、それでも我慢してここまで頑張って来たんだろう」
「憐れみはやめろ、却って己が惨めに感じる・・・」
「そんな事はない、俺はお前の気持ちを解ってやりたい。ずっと苦しかったんだろう、そんな気持ちだったんだろう。そんなお前だから、人を愛するって事を知ってもらいたい」
政宗の手を握ってまっすぐに見つめて語り掛ける。
「それは、本心なのか?」
「たりめえだろ、俺、嘘はつかねえからさ」
「・・・・ありがとう、この俺様に真摯に向き合ってくれたのは、貴様が初めてだ・・・」
「だから、きっと変われるはずさ。赤ちゃんを授かれば・・・」
「ああ、よろしく頼む・・・どうか、俺に人を愛する事を教えてくれ・・・」
政宗の涙を拭いて唇にキスをして優しく寝かせる。綺麗な体を抱いて胸をはだけさせた。
「あん・・・や・・・」
恥じらう声を出す政宗、どんなに強がっても中二でも根は女の子だ。政宗に優しさをあげないとな。