戦姫コレクション チートな勇将に転生してイチャラブな旅 作:たくと七星
第1話「城への帰還と因縁の相手との再会」1
伊達政宗を味方にして、俺達は城へと凱旋した。
「帰って来たぜ、俺達の城に」
馬上から城を見上げる。特に変わりはないようだな。留守は鶴達が守っているからよくやってくれたみたいだ。
「ほう、あれが貴様の城か?」
政宗が見上げて言う。
「ああ、結構いい作りだろ」
「そうだな、天下を取る者の城としては中々だ。いずれは俺の子がこの城の主になるな」
こいつ、もう先を見ているのか。早すぎる気もするけどな。
「ちょっと、まだ決まった訳ではありませんよ!」
イノリがムッとして政宗に言った。完全に政宗に対抗意識を持っちまってるな。色々大変になりそうだな。まあ、俺も決めなきゃならない時が来るだろう。けどまだ先の事になりそうだ。
「ほう、俺様と張り合うのか。ぷくぷくふくれたぼんくら坊よりも俺の子が後継ぎに相応しいと思うが・・・」
「まあ、信乃に何て失礼な事を、それにまだご主人様の子を産んではいないではないですか」
「どうかな、腹の中で育っているかもしれぬぞ?」
腹を摩って俺を見て来る。この分だときっと確実だな。
「え~ん、信乃、かか様酷い事を言われたわ~」
よよよと泣いて信乃に頬ずりをする。信乃はイノリの頭を撫でて慰めている。いい子だな。
「あら、信道、あれを見て!」
謙信が指を刺した先を見ると城の前で皆が手を振っていた。しかも「お帰りなさい」という横断幕までつける歓迎ぶり、鶴、元親、豪、義弘、信玄、昌幸、信長、蘭丸、義元、直虎、皆が手を振って待っている。
「お帰りなさい、ご主人!」
鶴が満面の笑みを浮かべて俺に手を振って弾んでいた。きっとあいつがこの企画を思い付いたんだな。こいつめ、後で頭をわしゃわしゃしてやるからな。
「おう、今帰ったぜ!」
馬から降りて皆の元に駆け寄る。
「ご主人、待ってたわ!」
「ああ、こっちも上手くいったぜ」
政宗の方を向くと政宗が鶴に礼をした。
「ほう、これほどの猛者達を従えていたとは」
「いや、協力してくれてるって感じだけどな・・・」
「何を謙遜している。天下を取ろうと御仁なら傲慢になってもいいんだぞ?」
信長がふふっと笑って言う。まあ、そうだろうけど、さすがに増長しちまうかもしれないから。
「政宗を降し仲間にしたか?」
「ああ、結構、強かったぜ」
「嘘つきなよ、余裕綽々なくせに」
蘭丸が茶化すように肩を叩いてニヤニヤした。
「あんたの強さは皆知っているんだから」
「信玄、佐助はどうした?」
信玄に佐助の事を話した。昌幸の元に預けてから会ってないからな。親子の再会といきたい所だ。
「ああ、あの子ね。昌幸」
「こちらに」
「昌幸、佐助は?」
「主殿、ちゃんといるぞ」
「父上!」
佐助が駆け寄って来た。大分、元気になったみたいだな。初めの頃は馴染んでいない感じだったけどもうその心配もないほど明るくなってる。
「おう、佐助、帰ったぞ!」
佐助を抱っこして抱える。
「佐助、いい子にしてたか?」
「はい、昌幸様から忍びの術を教わっていました」
「そうか、上達したのか?」
「はい!」
「主殿、この子に城の捜索をやらせてみた。中々、すばしっこく忍びの才能に長けていると理解したぞ」
「大丈夫だったか、佐助一人で?」
「心配はない、私も付いてやったからな、この子は将来、有望な忍びになるぞ」
「そうか、偉いぞ、佐助。イノリ、佐助を撫でてやってくれよ」
「はい、いい子にしてて嬉しいわ、いい子よ佐助」
イノリが佐助の頭を撫でてやる。義理の母親だけど親が褒めてくれる事に佐助は幸せそうだ。
「佐助、お前に妹が出来たぜ」
「妹?」
「ああ、景勝」
「はい、さあ定勝、貴方のお姉さんですよ」
景勝が定勝を佐助に見せてあげた。定勝は不思議そうに佐助を見ている。
「わあ、可愛い」
「佐助、妹を可愛がってやれよ」
「はい、父上」
いい子だ、きっと強くて優しい忍びになるだろうな。成長が楽しみだ。
「さて、鶴。俺が城を出た間、どうだった?」
「ええ、報告するわ」
鶴が皆の活躍がどうだったかを説明してくれた。