戦姫コレクション チートな勇将に転生してイチャラブな旅 作:たくと七星
最終話「可愛いわが子達に囲まれて、新しい日々の始まり」1
毛利元就を攻略し、遂に俺達は天下統一の大事業を成し遂げた。多くの姫達を従えて、彼女達を纏める存在として俺はいる。ここからは領地の事や政の事で色々と大変な時期になる。戦いしか知らなかった俺だがイノリを始めとした妻達や仲間に支えられて何とか頑張っている。これからもこの日々は続いていくだろう。
「う~ん、う~ん」
城の外れにある里、その森の中でに俺と佐助はいた。今日は佐助と景勝を連れて山菜を取りに来たのだ。佐助がタケノコを引き抜こうとしているが根が強く張り付いているのか抜けないでいる。
「佐助、見てろよ」
俺が変わって怪力でタケノコを引き抜いた。
「わあ、父上凄い!」
「だろう?」
養女の佐助に笑顔を見せて頭を撫でてやる。
「父上は強くて凄いです。佐助にも父上みたいな怪力があればなあ・・・」
「佐助、人には向き不向きがあるんだ。お前には素早い身のこなしと目のも止まらぬ苦無の使い手だろう。それを使って昌幸や弟、妹達を守ってやるんだ」
「はい、父上」
佐助が俺を見つめて素直に答えた。
「よし、いい子だ・・・佐助」
「何ですか、父上」
「俺、佐助の立派な父親として振舞えてるか。あまりこうして一緒にいられる時間がないからさ。お前に不憫な思いをさせてないか心配になって・・・」
「そう、思った事もありました。でも、昌幸様から見えていなくても父上は天下のため、民のために頑張っておられるのだと教わりました。太平の世にして下さって佐助は感謝しています」
「そうか、ありがとな。今は戦の無い平和な世だ。嫌っていう位、可愛がってやるからな」
俺がそう言うと佐助は可愛く微笑んでくれた。最近は島津義弘からメイドの所作を勉強しているみたいだ。言葉が礼儀正しくなってきたのもその賜物だな。
「ご主人様・・・」
「お、景勝」
景勝が微笑んでいる。妻の元へ佐助と手を繋いで駆け寄る。
「沢山取れましたね」
「ああ、ここじゃあタケノコが良く取れるぜ」
「今日は皆でタケノコご飯ですね」
「ああ、美味いだろうな。なあ、定勝」
娘の定勝の頬をつつく。定勝は可愛く笑っていた。
「この子もそろそろ飯を食べさせてみようかと思います」
「そうだな、大分育って来たし」
「でも、まずは食べやすいように、ですね」
「ああ」
「ご主人様、お時間があれば・・・」
「うん?」
景勝に付いていくと、かつて景勝が山菜を取りに行った際に眠ってしまったあの岩場があった。
「ここで少し休憩しましょう」
「ああ」
景勝達と共に岩場に座った。景勝がお茶を差し出して、娘の佐助に一つ渡してもう一つを呑んだ。ひと汗かいただけあって格別の味がした。
「ここで、ご主人様は私を探して起こして下さったのですよね」
「ああ、そうだな」
「ご主人様・・・」
景勝が俺の手を握って来る。
「どうした?」
「ずっと思っていた事を申し上げます。ご主人様には誠に感謝しています。私を救っていただき、可愛がって下さり、可愛い我が子を授けて下さりました。これ以上の幸せはありません。本当にありがとうございます」
「ああ、俺もさ。定勝を産んでくれてありがとう。そのお陰で父親になるって喜びを知れた。俺もありがとう。定勝、お前は優しいかか様に愛されて生きるんだぞ」
定勝を抱えて祝福する。陽の光を背に娘、定勝は穏やかに笑っていた。
「いぬも~あるけば~」
城の館、義元がかるたのお題を呼んでいる。俺と佐助、そして村正がかるたに向き合っている。
「たあ~」
小さな赤ん坊がかるたを叩いた。
「まあ、偉いわよ氏真(うじざね)。今読んだお題の札を取るなんて~!」
義元が嬉しそうに氏真を抱きかかえてあやしてあげた。氏真は札を持ったまま可愛く笑ってはしゃいでいる。義元も俺の子を授かったのだ。かなりの子煩悩で氏真を良く可愛がって褒めてあげている。
「うふふ、氏真~」
「可愛いな」
「ええ、貴方と私の娘だもの。お互いのいい所を沢山継いでいる子だと思うわ、ねえ」
「きゃう~」
「お、よしよし」
頭を撫でて抱きかかえる。優しくあやすと氏真はニコニコ笑っている。
「信道様、是非私の子も・・・」
「ああ、ほら、村雨(むらさめ)、おいで」
「う~う~」
はいはいしている娘、村雨を抱きかかえて兜に乗せて上げて揺すってやると凄く喜んでくれた。
「本当に可愛い・・・」
「そうだろう、自分の子だと、尚更な」
「はい、剣でありましたが、子供がこんなにも愛おしいものだとは思っていませんでした。それまでは何の実感もありませんでしたが、今は、とても可愛く思えます・・・」
「良かったな、村雨」
「村雨、かか様はずっと可愛がってあげますからね」
村正が優しく抱きかかえてあやしてやると村雨は眠りに入った。村正はいつまでも微笑んでいた。
「お、鶴」
「あら、ご主人」
縁側に来ると鶴が弓の稽古をしていた。矢で的を射ている最中だった。
「今、矢を射ているの、見てて」
そう言って弓を構えて矢を放った。見事に中心に命中したようだ。
「きゃあ~、きゃいきゃい、たあ~」
籠ではしゃいでいる赤ちゃんがいる。鶴の娘、真鶴(まづる)だ。
「凄いだろ、真鶴。お前のかか様の弓は」
「ちゃあ~」
「ふふ、流石は我が子、お母さんの腕前をちゃんと解っているのね。それでこそ私の娘よ~」
鶴が嬉しそうに真鶴を抱えて頬を親指でぷにぷにさせていると真鶴ははしゃいでいた。
「ご主人、私に可愛い赤ちゃんを授けてくれてありがとう。そのお陰で子供がこんなにも可愛いんだって初めて知ったわ」
「ああ、そうだな。真鶴、鶴みたいに強い弓使いになるんだぞ」
「たあ、たあ!」
「ふふ、笑ってる。任せてね、て言ってるのかもしれないわ」
「そうだな」
真鶴を抱いてあやしてやった。