その日、俺はお願いがあると園子に頼み事をされていた。
どうしても『俺に』して欲しい事があるのだと、金色の髪の少女は唇を震わせる。
両手を胸の前に合わせて小首を傾げる可憐な少女の琥珀色の瞳がジッと俺に向けられる。
「頼み事……?」
「小説のシチュエーションでね……、ちょっと細部がよく分からないところがあって」
「珍しいな、園子にもそういう事があるのか」
「私をなんだと思っているの~」
「お嬢様だろ」
目の前の金色の髪の少女、乃木園子とは長い付き合いだ。
神樹館小学校以前の、お互い友達など誰もいない頃からの一番最初の友達。
春を過ごし、夏を涼み、秋の紅葉を見て、冬には遊ぶ。長い長い時間を過ごした関係だ。
その関係は様々な障害があってなお変わらず、――今は寧ろ発展していると言えるだろう。
彼女からの小説のシチュエーションでの協力に関する頼みというのはそう珍しい事ではない。
「――――」
「だめ~……?」
他の有象無象ならともかく他ならぬ園子からの頼みだ。
彼女は俺を裏切らないという信頼、少女の事は無条件に信じている。
だから俺はコクリと頷き、園子はほにゃりと笑顔を浮かべた。
そうして次の休み、現在一人暮らしをしている園子の部屋に向かった。
乃木家の家政婦が時々手伝いに来るが、最近は彼女自身で家事をこなす頻度が増えたらしい。
「いらっしゃいませ~」
「――やあ」
「こっちだよ」
園子が借りている部屋は広い。
明らかに一人で暮らすには広すぎると感じるが、金持ちを感じさせない作りだ。
そうして、手入れの行き届いたリビングで和やかに少女と雑談をし、出された紅茶を飲んだ。
飲んでしまった。
---
んん、と言葉を発しない園子の呻きが骨を振動し鼓膜に直接響かせる。
ついばむように唇を触れ合わせるだけだが、少女の唇の柔らかさが脳裏に染み渡る。
そんな麻薬のような、吸い付くような温もりに、ただ静かに瞼を上げて俺は見上げる。
雪のような肌。
稲穂のような長い髪。
紅桜を思わせる柔らかい唇。
「ん―――」
「――――」
俺に馬乗りになった彼女の鼻息は荒く激しい。
動く度に、マシュマロのような胸がぎゅむっと潰れる姿は視覚的な興奮をもたらす。
身体をよじらせる度にチャリチャリと手錠に掛けられたチェーンの音が頭上から聞こえる。
そんな音すらどこか遠く感じる程に。
乃木園子という少女は俺に近く寄り添っている。
「ぅっ」
「は、ふっ」
園子からの愛撫は無垢で無邪気だった。
一度唇を離し、再び吸い付くように、求めるように唇を触れ合わせる。
剥き出しになった俺の胸板を少女の長い髪がくすぐり、慈しむように手が鎖骨を撫でる。
「んっ……、んふっ……」
唇から顎、耳、頬、首筋にキスの花を咲かせる。
園子は指先でこりこりと俺の乳首を弄り、その言いようのない感覚に身体が震える。
そんな俺の身体を楽しそうに、探索でもするかのように、園子は舌を這わせ舐めていく。
ざらざらとした感触は鋭敏と化す己の肌に唾液を残す。
汗を舐め取り、内側の骨をなぞるように舌を滑らせ、残る少女の唾液が空気に触れる。
首筋にすんすんと鼻をすりつけ、舐める度に笑みを浮かべる園子は熱に浮かされた表情で、
「……っ」
「かっきーの味がする」
「ぁ……」
少ししょっぱい、と耳を噛むように囁く。
アイスを舌先で舐めとるような動きを、園子は何度も何度も何度も繰り返す。
その感触の一つ一つに稚拙ながら、確かな快楽が蓄積され始め、与えられる快感に声が漏れる。
深呼吸しようと息を吸えば鼻腔が園子の甘い香りで満たされる。
己を見下ろす美麗な少女の雪肌は染みなどなく、触れる肌は絹の如き滑らかさだ。
情欲的な状況で、一瞬の呼吸の中、俺は目の前の少女と会話をするべく唇を震わせる。
「まっ、園子」
「……どうしたの、かっきー?」
どうしようも無い程に肌色が目に焼き付く。
目の前で成長した肉体を見せる園子はショーツ以外何も身に着けてはいない。
紫が好みなのか小さな花が刺繍してある下着は、秘部から溢れる蜜で染みが出来ている。
雪色の乳房が動く度にぷるんと暴力的に揺れる。
ツンと上を向く乳首は桜色で、見上げる俺の前に惜しげもなく晒されていた。
ブラジャーすらなく、こうして見る分には東郷ほどではなくとも豊かに実っているのが分かる。
思わず両手で揉みしだきたくなるような乳肉が目の前にある中、しかし両手が届くことはない。
改めて己の恰好を見下ろすと、己もまた下着以外身に着けてはいない。
ただ、この繰り返される口腔行為に否応なく逸物が目覚めているのは分かる。
ときおり下着越しに盛り上がる逸物をチラリと見る園子は己の双丘を両手で持ち上げる。
「私も結構あるでしょ」
「――ああ」
「そう言えば今まで見せたことなかったもんね~。それよりかっきーも男の子だったからね、意外と重くて運ぶのが大変だったんよ」
「ここは……?」
「私の部屋だよ~」
自分の部屋であると、園子は何てことないように言う。
周囲を見て、今まで何度か訪れたことのある少女の自室、その寝台の上に俺と園子はいた。
下着を付けているとはいえ、密室で裸の男女が肌を触れ合わせているという状況。
だが、ベッドの端に手錠と鎖を用いた道具で俺の両手は拘束され自由はないに等しい。
チャリチャリと腕を動かす度に小さく音が鳴る。
俺の両手を拘束するソレは、内側が柔らかく手首を傷つけない構造であるのが分かった。
そして寝台に寝転ぶ俺の腰付近に跨る園子はニコニコと楽しそうな笑みを浮かべている。
それを再度認識して、園子の瞳を見る。
琥珀色の瞳、そこに理性と情欲の光が宿っているのが見える。
彼女は薄布に覆われた尻肉を俺の腰と怒張にわずかに触れるように擦りつけ小さく喘ぐ。
「ん―――」
「ま、まて、園子」
何も言わず口腔行為を続けようとする園子から逃れるように俺は顔を背ける。
ぷくぅと頬を膨らませる園子に対して、頭脳を動かしあくまで冷静に口を開く。
「二つだけだから」
「……仕方ないな~、特別だからね?」
そうして俺の乳首を指で弄りながら俺の首筋を舌でなぞる。
妖艶な笑みを浮かべる園子は頬を赤らめながらも確かな受け答えをする。
繰り返される愛撫に身体に熱が奔る中で、その波に流されないように俺は吐息する。
「どうして、こんな――」
「私ね~、知っているんだ~」
一つ目の質問をしようとすると先回りするように園子が口を開く。
長い髪が重力に従い、簾の如く垂れ下がり俺と園子の顔をカーテンのように包む。
ときおり形の良い耳に髪を掛ける姿は美しく見え、鼻先を触れ合わせるような状態の中で、
「かっきーはもう、ゆーゆとエッチしちゃったんでしょ?」
「あ……?」
「私、知ってるんだ~。それだけじゃなくて、わっしーとも……しちゃったよね?」
「……それ、は」
「ううん、駄目って言ってるわけじゃないよ。ただね、ふと、思ったんだ~」
「――――」
「どうして私には悪戯ばかりで、エッチしてくれないのかなって」
至近距離で映る琥珀の瞳は目を逸らす事も安易な嘘を吐くことも許さない。
寂寥と喜色とわずかな狂喜が宿る園子の琥珀色の瞳は、妖艶な笑みの中で問いかける。
「――――」
確かに園子が俺の部屋に来て眠る時に、俺は幾度となく悪戯をした。
貪るように、慈しむように、寝ている園子の身体を弄ぶが、挿入まではしなかった。
素股といった際どい事は散々してきたが、その最後の一線だけは越えないようにしていた。
――言い訳はともかく、彼女の口ぶりから察するに少女は情報を得たのだろう。
俺と友奈、東郷との情事を何かしらの手段で見るなり聞くなりして知ってしまったのだろう。
目の前の少女はそれが出来る財力と行動力を備え合わせた存在であるのは俺がよく知っている。
だから――、
「園子は、やきもち、焼いてたのか」
「うん」
あっさりと、園子は当然とばかりに頷いた。
そうして我慢できないとばかりに再び唇を交わらせた。
今度のは濃厚に、唇だけではなく舌を使い口内を堪能するような動きだった。
はむ、ちゅる、と唇の裏を舌が這い、歯茎の形を確かめるように口腔を繰り返す。
俺の頭に両手を回し、それなりに大きい胸肉を押しつぶしながらねっとりと唾液を絡ませる。
五分、十分が過ぎたのだろうか。
膣よりも熱い舌と舌を絡み合わせ、疑似的な性交を行う。
上に被さる園子は顔の角度を何度も変えて、美味しそうに唇をぴったりと密着させる。
やがて、園子がトロンと瞳を潤ませながら唇を離す。
つぅ、と糸がお互いの唇を結び珠となる瞬間、舌がちろりと覗き俺の唾液を舐めとる。
その全ての行為が煽情的で、思わず息を呑むほどに、園子の表情は快楽に蕩けていた。
「ちなみに、かっきーの両手を拘束したのは、私も悪戯がしたかったから~。それに逃げられたくないし」
「――はは」
チャリ、と手錠の鎖が音を鳴らす。
指で外側に触れると判る冷たいソレは本物のようにも思える。
乃木家ならば本物を用意する事も可能だろうと思いながら、錠穴に指を這わせる。
「俺に悪戯ね」
「そうだよ~」
この状況から逃げる事は正直――不可能ではない。
だが、この据え膳食わぬは男の恥という状況は、俺の薄暗い何かを高めるには充分だった。
俺が小さく頬を緩めるのを見た園子もまた笑顔を浮かべ、鼻腔は彼女の陶酔の香りを感じ取る。
「いっぱい、私と、エッチ、しよ?」
「――悪いやつだな、園子は」
熱に浮かされた表情には恋情しか浮かばない。
繰り返される愛撫と口腔は垂れる涎を気にせず、交わうように唾液を交換する。
求めるように園子の頬に差した朱は色濃くなり、潤む瞳には滲むような涙を浮かべる。
キスの雨は胸板に下がり、やがて俺の下着に伸びる。
脚に枷は付いてはおらず、トランクスに伸びた手はいとも容易く引きずりおろす。
ぶるん、と液を飛ばし空気に晒される逸物は既に暴発しそうな程に反り立っている。
「……わぁ」
ジッと至近距離で見る園子は、俺と逸物へと視線を交互に移す。
俺が園子へ悪戯をしている時は頑なにその顔を見せなかった故の反応だろうか。
驚くように、初めて見たような顔で、それでも大胆に肉茎を片手で掴み上下にしごく。
「ぅ、ぁ」
思わず呻くように俺は吐息を漏らしていた。
股の間で、両手で肉茎をしごき、んぁ、と開いた口腔に亀頭が沈み込む。
ぬめる肉は俺の逸物を柔らかく包み込み、園子は頬肉での奉仕を始めた。
おもむろに傘裏に唇を引っ掛ける園子。
ぬちゅぬちゅと溢れ出す汁を舌先でねぶり、その快楽に思わず目を閉じる。
幾度も繰り返される園子のわずかに拙さの残る奉仕に、己の荒く呻く息が耳朶に響く。
「んぷっ、ん………んむ、ぷはっ……」
「……ぅッ」
「そうだ、かっきー。こういうの好き?」
瞼を上げ、口腔での奉仕を止めた園子は己の双丘に俺の怒張を挟み込む。
亀頭から溢れる汁が雪色の肌を汚す中で、硬度を主張する桜色の乳首が肉茎を擦る。
俗にいうパイズリを園子は行い、餅のような柔らかさに肉茎が包み込まれる快感を覚える。
「ああ、好きだよ。こういうの」
「そっか~」
吐息を浴びせながら園子は白い柔肉を揺する。
確かに気持ちよいが、見た目ほどに快楽へと結びつくわけではない。
寧ろパイズリとは視覚的に楽しむという面が強いだろう。
単純な話、女の子が己の逸物を挟み必死にしごくという光景を眼球に焼き付かせる物だ。
それを何となく俺の表情から読み取ったのだろう、園子は挟みながら再び亀頭を頬張る。
「ぅ、ぎっ」
じゅっ、じゅる、と俺の表情から弱点を読み取る。
一心不乱に肉茎を吸う園子の動きは、射精を着実に促していく。
そして、ちょうど下の歯が傘裏を擦った瞬間、爆発的な快感に思わず背筋を伸ばす。
「……っっ……!!」
マグマが噴き出すような射精感。
それが肉茎を伝い、亀頭から吐き出される大量の白濁は園子の口内へと注がれる。
唇を細め、吸い付く頬肉へと注がれる精は一定のリズムと共に出され、その度に身体が震える。
「――ん、んくっ」
両目を限界まで大きくした園子は喉を鳴らし、ごく、ごくっと呑み込む。
少し離れた所にあるティッシュの箱には目を向けず、唇を舌で舐める園子はやがて子種を全部飲み干した。
「かっきーの味」
「――――」
「覚えちゃった」
そう口にする園子はもじもじと腿を合わせ、腰から俺の顔付近に近づく。
ショーツの花はすっかりと濡れそぼり、触れずとも判る秘裂から溢れる蜜が内腿に流れる。
途中で園子は履いていたショーツを脱ぐと、つぅ、と糸が長い尾を引くのが興奮を誘った。
「かっきー」
「――――」
「私のも舐めて」
恥ずかし気に、それでいて確かな興奮に顔を赤くする園子は秘部を俺に近づける。
手錠で動けない俺の代わりに、濡れそぼる恥部を懇願するような表情で近づける。
少女の髪色と同じ色の薄毛は滴に湿り、秘裂からは涎のように熱い蜜が垂れる。
ゆっくりと近づいてくる園子の恥部の、情欲の香りで鼻腔を満たしながら口を開く。
己への奉仕をして欲しいと、やや不安げな顔だった少女はわずかに安堵した表情で、
「―――あぁッッ!!」
直後に、悲鳴のような嬌声を上げて俺の髪を両手で掴む。
俺がした事は単純だ。両手は拘束され動かず、ただ少女を愉しませる為に奉仕する。
舌で淫らな滴を舐め取り、存分に舐める俺の口腔での奉仕を園子は逃げずに享受する。
こういう行為はネットか何かで知ったのだろう。
小説のネタにするつもりなのかと、園子の反応を見ながら膣肉を貪るように舐める。
ビクビクッと少女が身を仰け反らせ、少しの愛撫だけで口から切羽詰まった声が漏れる。
「ぁ、ぁっ……!」
不思議な味わいだ。
舐めても舐めても湧き出す泉、その源泉を這わすように舌で弄る。
耳に響く園子の嬌声を聞きながら口での触診をしていると、その場所を見つけた。
陰核。
硬くなったソレはヒクヒクと動いている。
それを唇をすぼめて、一息に捕食するように吸い付くと、
「ぁ、ふぅぁああッッ――!!」
びくくっ、と口に押し付け、かすかに身を強張らせた園子は大きく息を吐いた。
達したらしい少女は快楽に涙を滲ませながら、未だに奉仕を続ける俺の舌から逃れるように立ち上がり、腰を震わせながら既に復活を果たしていた怒張の上へと秘裂から涎をこぼしながら跨る。
そして肉茎を指で掴み。
秘裂に宛がいながらゆっくりと根本まで腰を下ろす。
「はぅっ、ぅ、っ~~~……ッッ!!」
「くっ……」
結合部がはっきりと見える騎乗位を園子は取る。
濡れに濡れた肉が怒張を包み込み、ぎゅうぎゅうと締め付ける。
奥の奥から絶え間なく流れる蜜液は俺の肉茎を浸すかの如く結合部からこぼれる。
「……、っ、ぁ、繋がっちゃったね」
「―――っ」
答えることなく、腰を揺する。
軽く揺さぶるだけで園子は両手を胸板に付き、はしたない声を上げる。
下から上に、彼女の一番良いところに届くように腰を使い、怒張を押し上げる。
ぱんぱんと結合部がぶつかる度に音が弾ける。
水音が響き、軽く突くだけで蜜が跳ね、園子の声音も変質していく。
必死に優位に立とうとする園子は、ピストンに合わせるように腰を上げ下げする。
「っ……! ぅん! くっ、はぁ……ッ!」
桃色の喘ぎ声と水音と濃厚な香りが俺を愉しませる。
とうの昔に脳は快楽に溶け込み、奥歯を噛みしめながらピストンを繰り返す。
「ぁ……ァっ、かっきー……!」
「その、こ……!」
奥の奥、子宮口に響かせるように亀頭でノックする。
わずかでもタイミングが狂えば、園子の奥を抉るように攻め立てる。
ぱちゅぱちゅと愛液が結合部から溢れる中で、俺は更に腰を園子に叩きつける。
気を緩めば暴発しそうになる昂りの中、彼女の蜜壺をわざと音を立てて突く。
一突きごとにぷるんと揺れる双丘、繰り返される激しさに聞いた事の無い声を園子は出す。
「ぁ、あっ、あぁっ……!!」
赤面する園子は奥の奥に響く快楽に蕩けた表情をする。
男を情欲に沸かせる喘ぎと、それでもなお怒張から逃れられずに悲鳴を上げる。
無垢ゆえに味わった事の無い快楽を知り、いやいやと首を振る園子は絶頂の波に揉まれる。
「やぁ、ぁっ、ぁ……!!」
そして――
「ぁ、ああ、あああァぁっ~~~……ッッッ!!」
痙攣する少女は亀頭に刺激を与え、一斉に搾り取るように膣肉が震え締め付ける。
これまでとは桁違いの刺激を受けて、俺も耐える事はせず、種汁を奥の奥に吐き出した。
びゅ、びゅうぅと長く出された白濁を歓迎するように、少女の最奥が叩かれ震えるのが伝わった。
荒い息の少女は脱力したように俺へともたれるように倒れる。
未だに結合したまま、満足気な吐息をしながら、園子は俺の胸へと顔を寄せる。
「……あったかい」
「――――」
「かっきーは気持ち良かった……?」
「ああ」
「かっきーが私の中に入ってきちゃった……えへへ……」
こぽりと結合部から肉茎に白濁が流れる。
彼女の長い金髪が俺の首筋をくすぐりながら、少女は笑みを浮かべる。
胎を撫でながらうっとりと微笑む園子の姿を俺も満足気に見下ろしながら、
――かちゃりと手錠が外れる音がした。
「園子」
「……は、……ぇ? なん、で」
その音に顔を上げる園子はどこか呆然とする。
唖然とする芸当を見せながら、胸板に寝転ぶ少女の両手に俺は手錠を掛ける。
かちゃんという音がかすかに鳴ると共に、瞬きを繰り返す園子は呆然と俺を見上げる。
「どうやって、だって本物の……」
「俺は奇術師だ。この程度、造作もない」
「――――」
絶句する裸の少女を無視して周囲に目を向ける。
彼女の自室、机や棚などを見渡しても鍵は見当たらない。
それはつまり、俺とは異なり園子は拘束から逃れる事は出来ないという事だ。
どこに隠しているか以前に逃れられなくなった少女を見下ろす。
呆けた表情とは裏腹に、こぽりと秘裂から溢れる白濁に言いようのない感情が溢れる。
それは怒りのような、立場が変わった事による加虐心といった諸々のそれらを笑みに変える。
「かっきー……? ……んっ」
「園子は悪い子だな……」
「ぁ、っ……」
双丘に浮かぶ二つの肉粒を摘まむ。
たゆんと手のひらに潰れる少女の乳肉は、吸い付くような肌触りだ。
絶頂したばかりで未だに敏感なのか、少女は小さく嬌声を漏らし首を振る。
彼女の思いは果たされた。
だが精を吐き出し、未だに残る情欲が続きを所望する。
既に彼女の奥に吐き出してしまった。彼女がそれだけ求めているのならばしょうがない。
これから行うのは反撃だ。
ただされるがまま、というのは癪に障る。
辱められたのだから、その倍は辱めなければ。むしろ辱めたい。
俺は望む。彼女が、園子が被虐の涙を浮かべ、羞恥の表情と快楽に悶える事を。
そして何よりも、目の前でおいたをした罪深きお嬢様にはキチンと罰を与えなければ。
見下ろし、見上げる瞳が交錯する。
何かを察したのか、トロンとした瞳をした園子に笑いかける。
「園子」
「――はい」
「悪い子には、いっぱい、お仕置きをしないとね」
――クツクツと笑い声が零れた。
結論:園子も可愛い