──認識一つで世界の在り方は変わる。
当たり前だと思っていたことも、そうするべきことだと言われていたことも、認識が変われば前提条件が変わる。当たり前が変わる。
常識というものは決して不変の存在ではないのだと俺はこの世界で教わった。
今目の前にある真実など、いともたやすく変わってしまうのだと。
それを容易とする『神』という上位存在を相手にする度に自分の矮小さを知り、海を前にした時のように抱いた悩みも努力もちっぽけなものでしかないのだと思い知らされてしまう。
強大さに怯えて諦めてしまうべきだろうか、と考えた時もある。
前世の自分だったらそうなっていたかもしれない。だが、諦めた先を、その末路を知っているから。神というよく分からない存在を知りながらも俺は悩みを抱き続け、努力も怠らない。
「……甘い香りがするわね」
思わずとばかりに呟かれた言葉が鼓膜を震わせる。
遠くにいても良く聞こえる声は、思ったよりも至近距離から。
鈴音の美声の持ち主は、誰もが振り返るような長い黒髪と白磁の美貌の持ち主、東郷美森だ。絹のような艶のある黒髪を揺らし、目を向けると彼女はすぐ傍で呟く。
「甘い香りがするわね」
「聞こえてる」
無防備な端正な顔はきめ細かく、思わず無遠慮に触れたくなってしまう。
流石に親しき中にも礼儀ありということで、男女の距離感としては大いに問題がありそうだが、彼女にとってはそうではないらしい。
くんくんと浮気を疑うかのように小鼻を動かし深緑色の瞳を瞬かせる少女は学校の、教室の、他のクラスメイトがいるにも関わらず俺の身体に白魚の如き指の腹を這わせる。
親愛を瞳に宿す美少女の触診を衆目の中でされるのは悪い気はしないが、彼女のような学園のマドンナがしていると注目度は跳ね上がる。
だが東郷にとっては有象無象の視線など関係ないらしい。
「チョコの匂いじゃないかな?」
「女の……ううん、これはチョコね。それと亮くんの匂い」
東郷犬はリボンに纏められた髪を尻尾のように揺らしては俺の匂いを嗅ぐ。字面にするとヤベー奴でしかないのだが、顔面偏差値の高さはそれを是としてしまう。
俺としても他人ではなく彼女だからと、段々と身体を預けてくる東郷の柔らかな身体を抱き留めながら、静かに彼女の髪の毛に鼻を埋めて呼吸する。
「そういえば、私があげた『私』……ちゃんと食べてくれた?」
「食べたよ。ちょっと猟奇的な絵面だから誰にも見せられないけど」
「ふふっ……知ってる」
バレンタインの日は過酷だった。
風は吹き、乙女たちが荒ぶるイベント行事だったが、勇者部唯一の黒一点という立場では否応なしに巻き込まれてしまった。義理や本命、大小はあれど勇者部の少女たちから貰えるのは中々嬉しいが、処理が大変だ。
食べたら運動するをひたすら繰り返す毎日を暫く続けなければいけない。
甘い物は好きだが限度はある。
とはいえ、予算や健康面での兼ね合いで女子たちの話し合いが行われたらしく、同じ部員で唯一の異性だからといって無理にチョコを贈っても贈らなくても良いことになった。
だが、見栄や女子特有の何かがあるのだろう、毎年全員から大なり小なり貰えている。
それ自体はありがたいことで、イベント大好きな彼女たちにはキチンとお礼をしている。
ちなみに勇者部でない少女からもチョコは貰えるのだが、逐一管理しようとする者や勝手に挨拶をする者が出現してきたことで貰える数は減ってきている。
そんな現状で、大和撫子は毎年非常に凝ったプレゼントをくれる。
今回はチョコで作られた東郷フィギュアだった。
相当に計算と技術が必要だっただろう。衣服は難しかったのか此方の好みに合わせてきたのか、髪の毛や軟肉の曲線美が描かれた裸体像は現実の彼女と殆ど変わりなく、一歩間違えればナルシスト呼ばわりされないチョコを俺は食べることになった。
俺は字面に違うことなく東郷を食べたのだ。とても美味しかった。
「小さい東郷さんはチョコとナッツとふんわりぼた餅の香りがしたけど……どういうレシピで作ったの?」
「秘密よ。でも、あえて隠し味だけを言うなら……愛よ」
「愛、か」
目の下に薄い隈を見せながらも、両手でハートを作る彼女に愛おしさを感じる。
客観的に見れば少しヤベー奴が作ったヤベー奴を食べたヤベー奴の構図だが、そんなことはどうでも良かった。他人の評価や目線を気にしていたら人生を楽しくは生きられないから。
さらりとした髪が俺の肌をくすぐる。
吐息を俺の首筋に吹き掛けて東郷は指を這わせる。甘い香りと体温、肢体の柔らかさがダイレクトに肌に伝わると東郷は静かに目を細める。
やがて東郷は見る者全てを魂の虜にするかのような笑みを見せた。
「────」
男を知った女が見せる妖艶な笑み。
甘い体臭と柔らかな肢体と共に雄の視線を釘付けにする微笑に息を呑む。高鳴る鼓動は血を巡らせ、自然と反り立つ肉棒が目の前の少女の掌に包み込まれ、上下に扱かれる。
「はっ……!」
下ろされた下着から露出する怒張の先走りを指に絡める東郷。
雄に奉仕するのが当然のような顔をしている彼女は下着姿だった。
「もうぴょんぴょんしてるのね」
花の刺繍がされた薄い水色のブラとショーツ。そして黒タイツ。
更衣室でもない、いつもの教室で東郷はウサギの耳を模したカチューシャを揺らす。
可愛らしく、そして卑猥な格好の東郷。
いますぐ押し倒して本能に身を任せたくなるほどに半裸の彼女は卑猥だった。
水色のブラに包まれた乳房は僅かに汗ばみ、気づいたら両手が伸ばされる。硬いワイヤーと生地越しに感じさせる乳房を揉むと東郷は切なげな表情で唇を窄める。
長い睫毛に縁取られた瞼を閉じて、キスをねだる東郷に応えながら周囲を見渡す。
学校の教室。
周囲には男女問わず友人も知り合いもいる。昼休みも終わりが見え始め、そろそろ授業が始まるのだろう、早めに入ってきた生真面目な先生は教卓で教材を置いている。
普通の学園風景だ。ただ退屈な時間になるとは思えなかった。
何故なら、俺の眼前に広がる人は全員が下着姿にバニーカチューシャを着けていたから。
色とりどりの光景だった。
白い下着を着用している者が多いが、リボンや装飾部分に拘りがあるのだろう。もしくは見られることなど想定していないのかボクサーパンツやスポーツブラの少女もいる。
可愛らしい年相応な下着の着用が目立つ中、大人びた下着の着用者も一部いる。
彼女たちはタイツやニーソ、靴下を履いているが制服を着用していない。平然とした顔で話をしながら、見栄張りかサイズが合わないのかブラから乳首を覗かせながら過ごしているクラスメイトの慎ましい双丘からそっと目を逸らす。
日々のストレスによるものか、真面目な顔をしている若い女教師が秘所も乳頭も全てを曝け出す下着を着ている姿は僅かに興奮を覚える。
本当ならば、一人だけでも下着姿で教室に過ごしている時点で騒ぎの一つがあるのだろう。個人的には歓迎だが、騒ぎ立てる人間とはいつの時代も多い。
だが誰もそれを疑問と思わず、声も上げず、こうして教室で東郷と行為に及んでも誰も関心を向けない。
「ほら、見なさい園子、友奈」
「ん? どうしたの夏凜ちゃん」
「わっしーとかっきーがイチャイチャしてるね」
「教室であんなイチャイチャしてバカップルよね。行かなくて良いの?」
「正妻の余裕って奴なんよ。……それよりにぼっしーこそイチャイチャしに行かなくていいの? 寂しがり屋のにぼっしー!」
「は、ハア!? するわけないでしょ! 変な呼び方するな!」
「やん、ツンデレ~」
「夏凜ちゃん。なら一緒に行こうよ!」
と言った程度で、この教室にいる同学年の勇者の反応は変わらない。
ピンク色の下着を着た友奈、やや面積の少ない攻めた紫色の下着の園子、勇者部員と選んだのか友奈の着用する下着よりもやや赤色の下着を着用した夏凜が俺と東郷に視線を向ける。
笑みを見せる二人と、どこか恥ずかし気な夏凜。
三人の宝石のような瞳と視線を絡ませる前に、東郷の片手が俺の顔の向きを変える。
──私だけを見て。
そう目線で伝えてくる彼女は恥ずかしがることもなくブラ越しに乳肉を揉ませる。
「──ん、ぷ」
東郷の情熱的な口腔と共に彼女の手が肉棒を扱く。
男が悦ぶ手の強さは乱雑なだけではなく、確かに射精衝動を解き放とうという意思を感じさせる。しなだれかかる彼女の滑らかな肌と体温が甘い快感をもたらす。
彼女の腰肉に手を回すとくすぐったそうに身体を揺らすのを見ながら、背中に手を這わせる。
滑らかな白磁の肌を撫でまわしながらブラホックを外すと、たゆんと乳房が零れ落ちる。つきたての餅のような東郷の乳肉はきめ細かくしっとりとしていた。
汗の芳香を放つ東郷の身体は熱を帯び、指で転がす乳首は硬度を増す。
互いの吐息は荒くなり、呼気が乳頭に触れると東郷が小さく身を震わせる。思わず目の前のぼた餅にかぶりつき、吸い付き、震える乳房に薄っすらと歯形を残す。
「ゃ……ぁ」
くしゃりと俺の髪を掴んで身悶える東郷は自らの乳房に俺の顔を押し付けて嬌声を漏らす。ぷるぷるともう片方の乳が痕を残して欲しいとばかりに震えているように見え、俺はそちらにも自らの存在を残すと白い首を反らして東郷は喘ぐ。
この身体が誰のものなのか。子供のような独占欲と支配欲が彼女の処女雪のような肌に痕を残しながら乳房に吸い付くと、顔を赤らめながら愛おし気に俺の髪を撫でる。
「ぁん……そんなに吸っても出ないわよ?」
「赤ちゃんみたいだね」
「ばぶ~」
「もう……みんなも揶揄わないの」
小気味よい笑い声と視線に囲まれる。
クラスメイトの少年少女たちの視線を時折感じながら、東郷と触れ合う。
机に彼女のブラジャーを置きながら、乳房を晒す少女に目を向ける。
教室でタイツとショーツを残すのみとなった東郷は細い脚をくねらせる。口元を手で覆いながら、俺が掴んだショーツがタイツごと下ろされるのを無言で見下ろす。
ゆっくりと引き下ろすと白い鼠径部と恥毛、秘所と内腿と露わになっていく。
糸を引く東郷の蜜、クロッチに愛液の染みを残す東郷はじれったそうに膝まで下ろされたタイツを自ら足元から引き抜く。
「東郷さん。綺麗だ」
「ありがとう……そんなに見られると照れちゃうわね」
学校で全裸になった人はそんなにいないだろう。
少なくとも、昼間に堂々と裸体を晒して、互いの性器を弄り合うなど。
これを夢と呼ばずなんと呼ぶのか。
「亮くん。相舐め……しよっか。小さい時でも喜んでくれたよね」
横文字を避けて彼女は上品に奉仕を望む。
仰向けに寝そべらせた俺に、四つん這いとなって東郷は頭部から下腹部に向かって進む。やがて、シックスナインと呼ばれる体位となった。
「────」
目の前には東郷の媚肉があった。
黒色の陰毛から覗くサーモンピンク色の貝肉は蜜液が滲む。
むわりと淫臭を漂わせながら、彼女の媚肉がゆっくりと近づいてくる。同時に先ほどから手で扱く肉棒は涎を垂らし限界に近づく。
東郷の鼻息が先端に触れたのを感じながら、そして亀頭が彼女の舌にねぶられた。
「ぅっ!」
乳房を腹の上で押し潰し、東郷は雁を唇で吸い付きながら舌を這わせる。東郷の柔らかい髪の毛先が太腿をくすぐり、彼女の舌で清められた肉竿からは新たな涎が少女の手を汚す。
俺の鼠径部に手を置いてはちゅこ、ちゅこ、と肉竿を扱く東郷の刺激に身を任せた。
東郷の奉仕による射精に目を閉じる。
吐精中も構わず竿を扱く東郷から与えられる快感に目を閉じる。
「みにゃ!?」
「わあ!? 夏凜ちゃん大丈夫?」
「いっぱい出たねぇ~」
「口っ、口に入っちゃった……! べとべとする……って友奈!?」
「んむ……夏凜ちゃんと亮ちゃんの味がする……。あっ、動いたら駄目だよ」
「駄目ってそんな……ど、どこ触ってふわぁぁ!」
「おお……メモメモ~」
少女の子宮でもなく口腔でもない外に勢いよく白濁が噴き出る。
いつの間にか肉竿を近くで見ていたらしい夏凜は自らの顔を汚した白濁に悲鳴を上げた。嫌そうな顔をしている夏凜にかかった白濁を友奈が舐めとる光景を視界の端に捉えながら、東郷は雄竿に勃起を促す。
「んっ……はぁ〜……まだ出来るよね?」
汚れた肉竿に頬ずりしながら東郷は囁く。
射精したての竿に触れる東郷の頬の柔らかさに思わず呻く。
「んっ!」
このまま奉仕されるがままで良いのか。
一方的な愛撫に快楽に沈みかけた俺は目の前の媚肉に目を向ける。キチンと手入れがされた薄い恥毛は柔らかく、ぴっちりと閉じた陰唇をジックリと確認した俺は舌を伸ばす。
陰唇を舌で割り開き、貝肉に挿入と同時に蜜液を啜る。
悲鳴を上げる東郷の腰を掴んで陰唇と唇を密着させると、今度は俺の番だとばかりに舌で東郷の恥部を犯す。
「ぁぁっ!? ひぅぅ……ま、負けないわよ亮くん」
喘ぐ東郷だが、涎を俺の剛直に垂らすと再び奉仕を始めた。
ごぷ、ごぷ、と下品な水音を立てながら頭を上下に動かす。
「んぶっ!? んんっ、んむっ、ぷっ……!!」
彼女が上の体勢だとやや不利な状況だった。
体勢を入れ替えようと思ったが、入れ替えたら敗北するのを悟っているのか、脚を震わせながらも東郷は俺に覆い被さる。
「ぁぁっ! ぁぁ! イくッッ!!」
脚を広げて陰唇ごと愛液を啜り、陰核を舌で弄る。
媚肉が蠕動し噴き出す蜜は俺の顔に跳ね、陰毛を濡らす。
白い腹肉を上下させ、乳頭ごと乳房を肌に擦らせ東郷は乱れる。
「ぅっ!」
彼女は喘ぐ。
それでも一度離した肉竿を自らの口腔に咥え、貪欲に呑み込む。
唾液を絡ませ、熱心に精液を搾り取ろうと俺の竿を締め付けた。膣とは違う快感に呻かされる俺は、両手と舌で無防備な東郷の恥部に快楽を授ける。
音も周囲の目も気にしない。
東郷の口腔がひたすらに俺の肉茎を刺激する。
俺の舌が東郷の媚肉を舐め、指で陰核を刺激する。
認識の狂った世界でも変わらず互いを慰め合う。
──少女たちが正気に戻る条件がよく分からない。
ただ恥ずかしがらせれば良いという訳ではないらしい。
それはひなたとの実験と称した変態プレイの数々で証明してきた。それを受けた少女たちは記憶に残らず、巫女であるひなたは衆目に晒されながら逆バニーの姿で羞恥に悶える夢が続く。
色々と条件を変えてみたが、神が行ったらしき常識改変という力の前には人間は無力な存在なのかもしれない。ひなたの認識が現実の物と同一になったのはどこかの神様が夢に一人取り残された俺を憐れんでくれたからなのか。
このままアダムとイブごっこを夢の中で続けることになるのだろうか。
そんなことを脳の隅で考えながら、目の前の大和撫子を学友の前で貫く。
もう昼休みは終わり、授業が始まっていた。
「りょうくん! りょう、くんッ!」
互いの鼠径部が触れ合い、東郷の腰が動く。
少女の脚は俺の腰に絡みつき、俺にしか見せないはしたない表情を教室で浮かべながら駅弁の体位で俺に貫かれる。
愛液が教室の床を汚し、俺は反り立つ肉棒で円を描くように突き上げる。
「ぁぁぁっっ!!」
随分と敏感になった東郷はあられもない声で教室に響かせる。
声にはいやらしさが、目は焦点が合わず、口端から涎が垂れる。
りょうくぅん、と甘い声で東郷はキスをねだる。
キスを求めながら同時に法悦をも求める。
「~~~~ぅぁッッ!!」
背中に汗を流しながら、俺に抱き着く東郷は身を震わせる。
授業中に行為をしてクラスメイトたちの前で絶頂に達したことを現実の東郷が知ればどうなるのだろうかと思いながら、滅茶苦茶に彼女を突きあげる。
「ふわぁああっっ……!! ぇぁっ!」
背中を反らし、噛み痕の残った白い胸肉を揺らす。
尻肉と腿がぶつかり合い、ピストンの度に東郷からは甘い呼気と喘ぎが漏れる。
「──それと、ここテストに出るから注意ね」
授業中の間、俺はずっと東郷の身体を貪っていた。
東郷を気になっている男子生徒の前、女子生徒の前、友奈の前、夏凜の前、園子の前、机と机の間を歩いて、教卓の前でみんなに彼女との行為を見せつけたりするも、誰も何も言わず、何も起こらなかった。
ただ、俺に貫かれた少女の絶頂の感覚が短くなっていっただけだった。
「ぁ、ぁ、あっ」
結合部から溢れる愛液が教室の床を汚す。
既に何度か東郷の口腔と膣に白濁を呑み込まれたにも関わらず、それでもまだ子種をねだる彼女の膣に応えるべく、東郷の机に二人で寝転がる。
隣の机の友奈がペンを手回ししながらチラリと目を此方に向ける。
「っ」
額に汗を浮かべながら、東郷を机に組み伏せながら杭を打ち付けるように肉穴を叩きつける。
途中、チャイムの音を耳にして、遂に授業時間全てを東郷に捧げたことを知りながら、目の前であられもない喘ぎ声と結合部で愛液と白濁を混ぜ合わせる音を教室中に聞かせる。
「それでは本日はここまで。日直は……三好さんね」
「はい。……起立」
日直は夏凜だったらしい。
東郷との交尾とキスに夢中になりながら、周囲の生徒が立ち上がるのを視界の端で捉える。授業の始まりと終わりは日直の号令の下、生徒全員で教師への礼と神樹への挨拶が行われるのだ。
涙混じりの深緑の瞳が快楽に歪み、溢れた涙が頬を伝うのを見下ろす。
美人は何をしても美人なのだと思いながら、陰嚢が何度も彼女の尻を叩く中、泡立つ愛液と白濁の混じり物がこぽりと陰唇を伝い、机に垂れ落ちた。
「ぁ、ぁ、また……んんッ!」
窓の方向に向かって生徒全員が手を合わせる。
日頃の感謝を。一日を無事に過ごせていることを。偽りであっても変わらない日々が続いていけるように。数多の願いと感謝を神樹が創った壁に向かって行い、授業が終わる。
「礼。神樹様に……拝」
その直後だった。
「ぃっ……!」
爪を立てる東郷は大きく瞳を見開く。
豊満な乳房を揺らし、挙動不審気味に周囲に目を向ける彼女の膣が引き締まる。
「だ、だめっ! りょうくんっ! これいやッ!!」
大きな絶頂に達しようとしていたのか、それにしては少し様子がおかしい。
チラリと横を見ると端正な横顔を汗と涙で汚しながら、嫌々と抵抗をする東郷。
それにしては身体は熱く、膣は引き締まり、数回ピストンすれば法悦に浸りそうな蕩けた彼女の身体は、もっともっと雄を教えて欲しいと主張している。
少女の両腕に力はなく爪を立てるのが精々な東郷自身が悦ぶ膣襞を雁で擦る。
「いや」とか「だめ」と弱々しい声を上げながら法悦に至ろうとする東郷を貫くと抵抗を忘れてあられもない声を響かせる。
「なんッ、ぅぅ~~ッッ!! ぁ、ぁっ!」
今更ながら喘ぎ声を隠そうと唇を結ぶ東郷。
その可愛らしい抵抗を、ぷるぷると震える乳房に吸い付き、ピストンを早めると崩れ落ちた。
「ぁぁぁああああっっっ!!!」
東郷の甘い悲鳴が教室中に響く。
彼女に導かれるまま、俺は何度目かの子種を最奥へと注ぎ込む。
抵抗する東郷への膣内射精は、俺に極楽を味わわせる。
雄肉は彼女の膣襞に広がり、精子が彼女の媚肉に吸われ飲み込まれる。
「ぁ~~!! ぁ、ぁー……」
ビクッビクッと小刻みに痙攣する東郷の身体を抱いて目を閉じる。
抱き心地の良い彼女の裸体を人のいる教室で抱く感覚は周囲への自慢と支配欲と独占欲と様々な感情が脳裏を過り、全てを快感で押し流す。
あとは夢の終わりを待つだけ。
光を失い虚空を見上げる東郷に唇を近づける。当たり前のように口腔を交わらせる少女の髪を撫でていると、声が掛けられた。
「ちょ、ちょっと……どうなっているのよ……!」
「──あ?」
「流石に他の子がいる教室で白昼堂々そういうことするなんて退学じゃないの!? いや誰も何も言わないから良いのか……いや駄目でしょ!! そもそもなんで私も皆も下着姿なのよ!? なんでウサギのカチューシャつけてんのよ!!」
「────」
恥ずかしそうに自らの下着ごと胸元や下腹部に手を置く夏凜。
その瞳には羞恥を宿し、異性の生徒からの視線から逃れようと俺の影に隠れようとする彼女は「なんで」と誰も言わなかったことを口にする。チラリと結合部や俺の胸元、荒い呼気を落ち着かせようとする東郷に目を向ける夏凜は周囲を見渡す。
「……もしかしてバーテックスの仕業?」
「夏凜ちゃん? どうしたの?」
「友奈! 目を覚まして! 私たちこんなところで下着姿よ! ほら隠して!」
「わわっ!?」
「園子! あんたなんて下着履いてるのよ!? スケスケじゃない!」
「え~普通だよ~」
「どこがよ!」
俺の知る世界ならしていそうな乙女の反応。
安心と安定のツッコミに、思わずホッコリとする。
机に置かれていた逆バニーの衣装の一部で友奈の白い肌を隠そうとする夏凜の後ろ姿をぼんやりと見ていると、がしっと細い脚が腰に巻き付く。
「……そんなのどうでもいいよ」
はあ、はあ、と荒い呼気で東郷が俺を見上げる。
繋がったままの肉竿を屹立させようとする締め付けに奥歯を噛み締める中、腹筋に力を入れて上体を起こした東郷は背中に腕を回し力強く抱き締める。
「亮くぅん……」
「東郷さん?」
「ふふ……ふふふふ……亮くぅん、責任取ってくれるんだよね? こんな公衆の面前で色んな男の子たちに肌を見られちゃったんだもの……取ってくれるんだよね?」
ここで「嫌だけど?」と言った瞬間に首の肉を噛みちぎられる予感がした。
「結構ノリノリで自分から行為を見せつけてなかった?」と言えば首の骨を折り、その上で自害しそうな雰囲気を全身から醸し出していた。
全身でイエス以外の回答は許さないという彼女が、しかし明確な暴力で同意を得ようとしないのは、これまでの付き合いに基づいた俺の答えが既に分かっているからだろう。
そして、その答えを言葉で、きちんと、耳にしたいという意思を眼前の瞳に感じた。
コツンと額を合わせて、唇が重なる距離で互いを見合う。
両手両足と肉壺で俺をホールドする彼女はジッと言葉を待ち望む。
「もちろん。俺が嘘吐いたことあった?」
「うん」
「……」
「だから日本男児らしく言葉じゃなくて行動で示して」
ボソボソと囁く学園のマドンナは唇を窄めてキスをねだる。
さりげなく胸元を隠すように俺の胸板に押し付けて密着しながら抱擁を続ける彼女は笑みを見せる。同時に逃がさないとばかりに全身で彼女は俺の拘束を続けながら、
「とりあえず状況を説明してくれる?」
「は、はい」
「亮之佑。私にもお願い。私は東郷のように甘くはないわよ」
「はい」
夢の中で仲間たちに説明を始めようとした。
少しだけ心強さを覚える俺の耳に、教室から出ようとした教師の声が届く。
「──次の授業は保健体育ですから、日直は準備をお願いします」
番外って言うけど話が続く感じなんよ