少女たちの甘え方は様々だ。
迷うことなく抱擁をしてきたり、急に手を繋いでは上目遣いで嫌がっていないかを窺ったり、吐いた言葉とは裏腹に多少強引に抱き締めるのが正解だったり。
「ん……っ」
そして目の前の少女、三好夏凜の甘え方は意外にも素直な物だ。
人前では気を張りがちな彼女も、カーテンという仕切り一つで抵抗もなくキスを受け入れる。恐らく教室の衆人観衆で同じことをしても受け入れるという予感はあるが、同時に終わった後に照れ隠しで暴力を振るいそうだと思った。
だから人目のない場所で、お姫様を抱くように、いっぱい甘やかす。
「やぁ………んむ……っ」
とろんとした眼差しで俺を見る夏凜。
期待には応えられたのか、肩紐のないバニー衣装のバスト上部から捲れて覗く乳房を揉んでも赤面の反撃は訪れない。やや起伏の乏しい乳は柔らかく、ツンと尖った乳首を指の腹で擦ると小さく喘ぐ彼女は無抵抗で俺にされるがままだ。
円を描くように乳首を指で弄りながら、黒い衣装越しに少女の恥部を指で刺激する。生地越しに感じる柔らかな感触は少女の秘所であり、上下に摩ると太腿をくねらせる。
網目状の黒タイツに覆われた健康的な太腿がシーツに伸びる。
あぁ、と喘ぐ彼女の腹部を下から上に手で撫でると背筋を反らして声を漏らす。
「はぁんん……ッ!」
普段なら絶対に漏らさない甘い女の声。
自身の声を耳にしたからか、肢体に熱を帯びる夏凜はぎゅっと唇を結ぶ。
だが、そんなことをしたらどうしても喘がせたいという嗜虐心をそそることを彼女は理解していないのか。俺は無言で乳房ごと乳首を口に含む。
「あんっ!! 今のはぁ、ち、ちがっ」
「────」
「……っ、ふ、ん……ぁ、ッッ、ぅ」
口元を手で覆い、飴玉のように転がされる乳首からの快感に声を押し殺す少女。周囲の状況を理解しているのだろう。大小問わず聞き覚えのある嬌声に自らも参加したくはないという羞恥心と理性が見て取れた。
俺はそれが嫌だった。つまりまだ彼女には余裕があって、俺のテクニックでは彼女から淑女を気取ろうとする理性を剥ぎ取れていないということに他ならないから。
乳首と唇、彼女の柔らかな部分に交互にキスをしながら、俺の空いた手が少女の太腿の付け根に伸びる。タイツの化学繊維の艶々とした感触を掌で味わいながらそれを引き裂く。
黒い皮を破くと肉付きの良い柔肌が露わになる。
「破くなぁ………んむッ」
僅かに身体を強張らせる夏凜だが、何度かの舌を絡ませるキスで脱力したのを確認すると下腹部を覆う黒色のレオタード生地を横にずらす。
「ぁ……」
甘えた声で抗議する仰向けになった夏凜の横に座り上半身にキスの雨を降らし、下腹部は唯一の生地をずらされて露わになった少女の秘所を手で弄る。
生えかけの陰毛とぴちりと閉じた陰唇は、年頃の乙女が隠したい所だ。何度同じ時を繰り返しても基本的に学生の彼女に、衆目環境での全裸晒しは堪えたろう。
労う意味も込めて、やや汗ばんだ媚肉を指で撫でると、ゆっくりと指を挿入する。
「ん、ぁぁ………亮之佑のが……入ってくる……っ」
「夏凜のここ、綺麗だね」
「あ、ありが──んぁっ!?」
様々な刺激や快楽は彼女の肉壺から新鮮な蜜を垂らす。
指を呑み込んだ花弁は彼女の声に応じて収縮すると同時に、膣襞がきゅっと締め付けを強める。ぬぷぷ、と指で割り開いていくと夏凜の腰が浮かび上がる。
「ん、んんっ……」
健康的な肌に薄く朱色を差す彼女が熱い吐息を漏らす。
大きな瞳を見開いては、自らの媚肉を弄る俺の腕を掴んでは不安気な表情を見せる。その不安は絶頂への恐怖か、味わったことがある故に帰ってこられないことを危惧しているのか。いずれにしてもそんな思考も俺は吹き飛ばすつもりで指を曲げる。
彼女が悦ぶ膣襞のポイントで、弱点で、指を曲げて摩った。
「ぷぁぁあっ!!?」
簡単に彼女は達した。
ちょろい肉体は快楽に脆弱で、驚愕混じりの声が保健室に響く。一瞬、ピタリと他の少女たちの声が止まった気がするがそれを察して口を噤む余裕は今の夏凜にはない。
指先一つで、結んだ唇を震わせて、あられもない声と蜜と芳香を巻き散らす。
「ぁぁぁっっ! そ、それっ、んんんっっ!!」
脚の指を丸めて、二度三度と腰が浮かぶ。
浮かぶ腰がシーツに沈んでは、シーツを掴む指に力を入れて、また腰が浮く。
「やっ、だめぇえええっっ!!! イっぐぅうッ!!!」
彼女は面白いほどに絶頂に達した。
花弁からは蜜を溢れさせ、時には勢いよく飛沫が腕を濡らす。それでも指の動きは繊細に、大胆に、執拗に、粘着質に、少女から女の悲鳴を引き出させ脳に快楽を叩きこむ。
「んぁあああッッ!!!」
暴れるなと尖った乳首に噛みつくと腰が浮く。
逃げるなと媚肉の悦ぶ場所を指で摩ると首を反らせる。
唇を奪い、舌を絡め唾液を啜ると腕の中で小刻みに痙攣を繰り返す。
新鮮な蜜が肉の泉から湧き出るので、それを陰核に塗りたくっては指で弄ると腰が浮く。
それをただ何度も飽きるまで続ける。何度も、何度も。
そして戯れに果実の皮を剥くように抵抗の弱くなった少女のバニー衣装を脱がせ、引き千切っていく。小麦色の健康的な肌と日に焼けていない部分の白い肌には汗が伝う。やがて夏凜が身に着けているのは、腕のカフスと蝶ネクタイとウサギ耳のカチューシャだけとなった。
薄く割れた腹部を上下に動かして荒い呼気を繰り返す彼女を見下ろす。
「夏凜ちゃん」
「ぁぇ……?」
すっかりと呆けた顔には羞恥も理性もない。
ただ何度も法悦の空へと上らされ、戻ることを許されなかった結果、髪を肌に張り付かせ、むわりと雌臭を周囲に漂わせる夏凜の陰唇の縁を指でなぞる。
「ここに挿れたいんだけど、どうしたら良かったんだっけ?」
「──、………」
返事は無かった。
ただ、彼女は無言のまま行動で返事をしてきた。
「……ん」
身体を起こし、皺の寄った寝台に顔を向ける夏凜は腰を上げる。
滑らかな背中と白い尻肉を俺に見せるように寝台の上で四つん這いになる。
そして。
「……ほら」
恥ずかしがるように、或いは無意識に男を誘うかのようにくびれた腰を振る彼女は引き締まった臀部を俺に見せつけるように突き出し、閉じていた脚を自ら広げる。
濡れそぼった秘所と菊座を見せながら、そして味わったことがある故に後ろから肉竿を挿入し易いように腰の高さを微調整する少女。
「──こうすればいいんでしょ」
内腿を伝う透明な雫がシーツを汚す。
滑らかな背中には汗が浮き、髪から覗く耳が赤い。
「ふーん、夏凜は後ろから滅茶苦茶に突いて欲しいんだ?」
「う、うるさいわね。こうしないと私がするまで手とか口で言うこと聞かせようとする癖に」
「そんな記憶はないな」
「はあ!?」
「うるさい」
「んんッ!」
ぱん、と臀部を叩くと揺れる尻肉。
普段から鍛えているからか無駄な脂肪のない臀部は、しかし女子特有の柔らかさと弾力があり思わず二度三度と掌で叩くと唸り声が聞こえてくる。
髪を揺らしながらも体勢は崩さない彼女は涙で滲む瞳を俺に向けて睨みつける。
「いいから、はやくしなさいよ……」
乱暴な行為には目を瞑り、男が挿入し易いように脚を広げる。素直に俺の教えを受けて卑猥な方向でも完成型を目指す彼女は悪態を吐きながら子種をせびる。
そのギャップに俺は反り立つ怒張から垂れる涎を彼女の内腿で拭い恥部に宛がう。
にちにち、と亀頭と媚肉が吸い付く度に粘着質な音が鼓膜に響く。陰唇から新鮮な蜜液が肉竿の先端をコーティングしながら、雁が入るまで割り開いては抜く。
結合部からは卑猥な水音が聞こえる。
まだ奥まで挿入すらしていないのに、彼女は耐えられないように小さく背中を震わせる。
「……んっっ、ぁ」
ふー、ふー、と顔を枕に伏せる夏凜の荒い呼気。
その一呼吸ごとに少女の浅い部分を抜き差しする俺に乙女の大事な場所を弄ばれていることが気に入らなかったのか、顔を向けて文句を告げようとした瞬間に、
「じ、焦らしてないでさっさと──」
一息に奥まで貫く。
「──オッ!!?」
何が起きたのか分からない。
そんな表情をする夏凜の身体は躊躇うことなく素直に絶頂に達した。媚肉が怒張に吸い付き、俺の形を覚えていた肉壺は襞の一つ一つが絡みつく。
温かくぬめる肉沼に沈み込んだ怒張に、数秒遅れて理解が追いついた夏凜の下半身は小刻みに揺れ動き、シーツを掴む手に力が籠る。
「ォぁ? ぁぇ……ッ」
顔を伏せ、ダンゴ虫のように身体を丸めようとする彼女の腰を掴む俺は腰を揺する。
「ァぎっ、はぁああっ! ぁひっ!」
彼女の内腿と俺の太腿がぶつかる。
菊座をきゅっと締める尻肉を掴み発情した犬のように乱暴に腰を振る度に少女はあられもない声を漏らし、最奥を突かれ喘がされる。
「ゃんっ、ぁっ、ぁぁっ! ぃぅ……ッ!」
乱暴に雄竿を最奥へと突き、雁で膣襞を擦るように引き抜く。
一枚一枚の襞、特に彼女が女の声を上げる場所を重点的にピストンしていくと、前に前に這うように逃げようとする夏凜。当然逃がさないと少女の腰を掴んでは引っ張り、屈服させるように腰を叩きつけると背中をのけ反らせた。
「~~~~ッッ!!」
ぷしっとシーツを濡らす飛沫が結合部から噴き出す。
小水に見間違えるような勢いは俺の腿を濡らし、法悦の空へと昇る少女の後ろ姿を見届ける。
奉仕されるのも良いが、やはり奉仕することで少女が悦んでいる姿を見たい。自分の腕が、肉棒が、テクニックが、神に見初められた少女を快楽に染め上げることに、乙女の園を暴き汚濁で取返しのつかない色に染め上げる以上の快楽が脳を震わせる。
こんなことを考えているのだ。勇者部の極一部でサディスト扱いをされるのも仕方ないことだろう。それを改めるつもりはないが。
背後から膝立ちで羽交い絞めし、汗と愛液で濡れた陰核の皮を剥き、露出した肉芽を指先で虐める度に愛液でシーツに染みを作り、一人の雌へと生まれ変わる様を見届ける。
「ひぁぁああああっっっ!!!」
クリクリと陰核の根本から先端までを指の腹で擦る。
硬い肉粒を上下左右、リズミカルに指で押し潰し、最後に爪で弾く。
「んひッ!? それっ、それっ、だめぇええっっ!!」
汗ばんだ背中を抱き、慎ましい乳房を掌で揉む。
陰核だけではなく乳首を指で弄る度に怒張を締め付ける。
「──ォぉッ、ぁぇ」
乳房が小さい方が感度が良い。
いつだったか勇者部の誰かがそんなことを言ったような気がしたが、ここまで乱れていれば、もう何をしても気持ち良いのかもしれない。
「どっちが気持ちいい?」
「わかんないっ……どっちもっ! あたまおかしくなるっ!」
肌に髪を張りつかせる夏凜は悲鳴のような嬌声を上げる度に怒張の締め付けを強くし、クリトリスへの攻めで口端から涎をこぼす。
背筋だけでなく、首を反らし、虚空を見上げる彼女の唇から舌を垂らし法悦の空で絶頂に舞い続ける表情に勇者と思える要素は欠片もない。
ただ強がって、強がるばかりに快楽の沼に沈められた哀れな少女がいた。
普段の姿からは随分と遠くなった姿を哀れに思う。
一人の勇者から女を引きずりだしたことに満足感を抱きながら、せめてもの責任として少女の脳と身体にありったけの快楽を与えるべく、乳頭と陰核への攻めを行う。
どちらも既に硬さを帯びた肉粒は指の腹に潰れる。
汗に塗れた乳首と蜜液で濡れた陰核を指で転がすと面白いほどに暴れる。
「んぁぁああ……ッッ!!」
全力の反抗だが幾度かの絶頂で足腰に力が入らないのか。
背後の下賤な男を振りほどくことは出来ず、悪戯に身体を弄ばれ、自らの弱い所を指先一つで穿り、摘ままれ、挟まれ、転がされる度に声が枯れるまで少女の嬌声が響く。
「イッく! イっぐぅぅっ!! ──!! ぁぁっ~~~~!!!」
ぷしっ、ぷしっと結合部から小水が勢いよく噴く。
一度腰の動きを止めると、汗の浮かんだ額に髪の毛を張りつかせた夏凜の顔が力なく項垂れる。時折腰をビクッと震わせる彼女を背後から抱き、その顔に目を向ける。
「……エッチな顔」
「…………」
きっと家族ですら見たことのない絶頂に浸る夏凜の顔。
遠くを見つめる双眸、だらしなく歪んだ口端から涎が垂れる。
思わず呟いた俺の言葉を否定する言葉もなく、少女はゆっくりと顔を上げる。
光の消えた瞳で俺を捉える彼女は、上目遣いでキスを求める。
「ん…………ちゅーして……」
「……」
「んむ──」
膝立ちになった俺と夏凜は唇と結合部で水音を奏でる。
今にも崩れ落ちそうな夏凜の乳房を揉み、後ろから彼女の臀部を鼠径部で叩くようにピストンをする。相手に快楽を与えるだけでなく自分が達するように速度を上げる。
軋むベッド。
高鳴る鼓動と眼前には行為に夢中になった少女。
「もっと……それ、してぇ!」
普段の彼女が聞けば驚き赤面するような甘い媚びた声。
そのことに関して問い続けると照れ隠しで殴りかかってくることを理解しているので、俺は夏凜の腕を掴み、後ろから肉棒を突き上げては唇を重ねる。
「ぁっ、ぁ、ぁぁっ」
髪を振り、可愛らしい嬌声を周囲に漏らす。
独特な弾力のある臀部を鼠径部が押し潰す度に愛液と汗がシーツを汚す。時折ビクンと背筋を反らす度に肉竿を引き締めながら目尻から涙を頬に伝う夏凜は乱れる。
交尾をするように、ただ激しく腰を揺する。
腕を掴まれ、子種を注がれるのを待つだけの彼女は無意識のうちに腰を振ってはより深い快楽を求める。理性をかなぐり捨てた夏凜の喘ぎ声に導かれ奥歯に食い縛る。
「うぐっ」
「んぁぁああッッッ──!!」
勢い良く白濁が噴き出す。
射精の絶頂に目を閉じながら背筋を反らす彼女の肌に密着しながら、彼女の奥の奥を汚す。極上の快感に意識が溶けそうになりながら腕に抱いた少女の膣奥に一滴残らず注ぐ。
ぎゅううっと膣襞が肉竿を締め付けて白濁が吸われ、飲み込まれる。
荒い呼気と鼓動がどちらのものか、背中と胸板を密着させ目を閉じると分からなくなる。汗ばんだ彼女の髪の毛に鼻を突っ込むとゆっくりと呼吸を続ける。
「すぅー……はぁー……」
「……ッ、なに、嗅いでんのよぉ……変態」
「汗臭いなって。夏凜ちゃんの体臭がなんかエッチだなって」
「は、はあ!? き、キモッ! さっさと離れなさいよ」
「すぅー嫌だ、絶対にすぅー離れない! おっぱい小さいのに下はちゃんと生えてて夏凜ちゃん可愛いよ腋ペロペロ~。敏感でくそちょろ夏凜吸い最高なんよ~」
「いやぁああっ!! 離れなさいよぉ……待っ、今敏感だからそこは──」
「オラッ! イけ! 絶頂の余韻でもう一回イけ!」
「誰が……く、ぅっ、~~!」
嗅がれたことか、汗か、発言が問題か。
背後の男から離れようと身をくねらせ、俺の手に震わされる彼女の結合部からゆっくりと怒張が抜けると、逆流した白濁のソースが蜜液と共に内腿を伝い、咄嗟に夏凜が手で隠す。
その感触に僅かに形の良い眉をひそめると、ジロリと半眼で俺を睨む夏凜。
「うわ……出し過ぎよ……」
「夏凜の膣内が気持ち良くて」
「……ッ、あ、あっそう。まあ完成型勇者だし? それぐらいは当然よね!」
自分の身体の気持ち良さにも自信があるのか。
まだ混乱しているのか妙なことを口走る彼女の前に立ち上がると肉棒を見せる。
「……なに見せてんのよ」
愛液と白濁で汚れた肉竿を彼女の鼻先に突きつける。
すん、と汚濁塗れの怒張の匂いを嗅いで赤面する彼女は既に何をしたら良いのか理解している。頬に張り付いた髪を鬱陶しそうに耳にかけると、小さな口を開ける。
「ぁー……ん」
汚れを自らの口で清める勇者。
ちゅぷ、ちゅぷ、と稚拙ながらも舌と唾液を怒張に絡め、夏凜が射精後の肉棒への感謝の奉仕をする。鼠径部に鼻息を吹き掛けながらゆっくりと頭を上下させて亀頭から竿まで吸い付く。
「んむ……んぷっ………まず」
「ッ……ちゃんとお掃除覚えていて偉いねー。夏凜、上手だよー」
「……っ」
「照れるのは良いけど噛むなよ?」
「へれふぇない!」
少女は上目遣いで奉仕に専念する。
奉仕の合間に口内に溜まった唾液と汚濁を嚥下する夏凜。
やがて唾液でコーティングされた竿の根本まで、舌で舐める彼女の頭を撫でる。
従順に、以前俺が教えた通りに、自称完成型勇者は奉仕を続ける。
それから少し時間が経過した時だった。
「……?」
学校の保健室、その奥にあるベッド。
他にも寝台はいくつかあるが現在は使用中だ。いずれもピンク色のカーテンで仕切りが作られているが、今はその隙間からいくつかの視線を感じた。
興味津々とばかりに、野次馬根性剥き出しで少女たちが俺と夏凜を見ていた。
「んぶ!? だ、誰?」
僅かに遅れて視線に気づいたのか、竿を口から吐き出す夏凜。
恥部を隠していた手で俺を庇うように、乳房を隠していた片手は枕に伸ばす。モフモフの武器を手にした彼女は数秒前まで家族にすら見せられない顔を晒していたとは思えないほどに、その横顔に凛々しさを見せる。
ナチュラルに守られていることに心の乙女をキュンとさせながら、片手に持った枕が野次馬に射出されるのを防ぐ為、夏凜の腕をそっと掴む。
「ちょっと今は……」
「大丈夫。ほら出ておいで」
俺の優しい声音が通じたのかゆっくりとカーテンが開かれる。
覗いていた大きな瞳は見知った少女、国土亜耶と楠芽吹。好奇心に駆られたのだろう、可愛らしい姫とサークルのリーダーは乱れた下着を隠さず、カチューシャのウサギ耳を垂れ下げる。
「あ、ごめんなさい。……その、声が大きくて気になっちゃって」
「ええ、夏凜の声が大きい所為で驚いた亜耶ちゃんの神樹が弥勒さんの大切な所に当たって大変なことになったのよ」
ぴらりと芽吹がカーテンを捲る。
白いシーツは薄汚れ、仰向けガニ股全裸開脚でダブルピースをした状態のまま気絶している弥勒夕海子の姿は犯されでもしたのだろうか。恐る恐る夏凜が目を向けた先にある亜耶が腰に生やした黒々とした怒張の玩具によるものだろう。
少し得意げな表情で手に持ったスマホで既に撮ったらしい夕海子の醜態画像を俺のスマホに送っては笑みを見せる可憐な亜耶の姿に、傍にいる芽吹はニッコリと笑みを浮かべる。
「えっ……それでああなったの……?」
「ふふっ、そうよ夏凜。弥勒さんは亜耶ちゃんのでこうなったのよ」
それは大きく、硬く、大量のイボ付きの反り立った黒い肉棒だ。
乙女の愛液を吸った怒張は異様な存在感を放っている。
腰にベルトを巻き自らの恥部に挿入することで固定するのだろう、無垢な少女から無理やり女を引きずり出すような疑似肉棒の雁をそっと撫でる芽吹は自慢するように夏凜に告げる。
唖然とする夏凜を尻目に、疑似令嬢の尊厳を破壊されたような惨状を些事だと言わんばかりな態度で芽吹がカーテンを閉じる。
気まずそうな顔で亜耶が言葉を続ける。
「……それで一息ついた所で、あんなに声を出している夏凜先輩といったいどんなことをしているのかなってお二人の行為を見てみたくなっちゃって」
「ええ、私も気になって。どんなプレイをしているのかと。ごめんなさい」
「わ、私はそんなに声を出してないわよ」
──特に誰も夕海子を気にすることなく話が続く。
交互に話す防人サーの言葉は夏凜に届いたのかプルプルと震えだす少女の耳が、頬が赤らんでいく。自分のあられもない声に苦言を呈されるのはどんな気分だろうか。
「あー……こちらこそごめん。俺もついつい夏凜を気持ちよくさせ過ぎちゃって」
「はい、お師匠様の気持ちはよく分かります! 自分の手で大好きな人の身体に触れて、誰にも見せたことのないエッチな顔を見せてもらったり、声を聞くと凄く気分が良いですよね!」
「……亜耶? 今何か……ねえ亮之佑。亜耶に何したのよ」
俺の首を絞めようとする夏凜と掴み合う。
くすくすと笑う亜耶の背後にはいつの間にいたのかひなたもいる。
「何やら楽しそうなことを話してますね」
「ひなた先輩は終わりましたか?」
当たり前のように下着姿の彼女は機嫌良さそうにピコピコとウサギ耳を揺らす。
彼女の水色の下着には返り血のように愛液が所々に付着し、性的な玩具を武器のように両手で持っている。
乙女の蜜液を吸ったベルト付きのエグイ形をした疑似肉棒と電気マッサージ器具を持つ巫女は静まり返った背後を横目で見る。
「ええ、滞りなく。実験は失敗、千景さんも杏さんも、私ではダメでしたね」
「発情したウサギさんみたいでしたね」
「ふふ……亜耶さんも上手いことを言いますね」
そんな歴戦の猛者のような姿に息を呑む夏凜。
恐る恐ると言った様子で彼女と共に夕海子を挟んだベッドに目を向けた。
「……ぁぁ」
思わず夏凜が呻くような惨状が広がっていた。
歴戦の猛者に無垢な勇者が叶う筈もない。ましてゲームと本を嗜む知識だけは豊かな少女たちでは経験豊富なウサギ巫女に勝てる可能性などなかった。
「な、なにしてんのよ。こんな……無理やり」
「いいえ、夏凜さん。二人とも大変悦んでくれました」
裸体を晒し仰向けに倒れた杏と、横向きに倒れた裸体の千景。
ぐしゃぐしゃに濡れ汚れたシーツで時折ビクリと身体を震わせる彼女たち。暴れたのだろう長い髪をシーツに散らしブラジャーやショーツは体液を吸って丸まり、隅に転がっている。
「…………ぁ、ぁ」
特に杏の方は愛液か汗かも分からないほどに全身を汚し、あられもない姿を晒している。まるで八つ当たりでもされたかのように噛み痕のついた乳房を呼気の度に上下させる彼女の姿は強姦にでもあったかのようだったが、ひなたはなんでもないような表情で夏凜の肩を掴む。
「……ひ、ひなた?」
「ええ、夏凜さん。お疲れ様です。お願いがありまして」
「な、なに?」
「夏凜さんがどうして戻ったのか。中立神の気紛れなのか何かしらの条件があるのか、調べさせて貰えませんか? もしかしたら千景さんや杏さんのように一時的に戻ってしまうだけの可能性も考えて、今すぐに。掃除の時間が終わって放課後になる前に」
「えっ、ぁ、うん……い、いや、まっ──」
「ありがとうございます! 掃除の時間も少ないですが夏凜さんなら問題はないですね」
その迫力ある笑みに思わずとばかりに頷いた夏凜。
そして自分の末路が想像ついたのだろう、慌てて断ろうとする彼女の腹部に巫女が何かを押し当て、ビクッと身体を震わせる夏凜。
「ん……ッ」
「……流石亮之佑さんですね。もうこんなに夏凜さんを悦ばせたんですね。これなら──」
「ひなた先輩、私も手伝います」
「ありがとうございます亜耶さん」
ヴウウンと振動するマッサージ器具は下腹部越しに子宮を揺らす。
咄嗟に腰を引かせるも寝台に腰を下ろした彼女は目を白黒とさせて俺とひなたに目を向ける。
「夏凜さん。大丈夫です。貴方がどれだけの醜態を晒してもきっと忘れてしまう。それが夢なのですから」
「ヒッ」
「だから、せっかくだから──壊れるくらいに楽しんでしまいましょう?」
笑みを見せるひなたに固まる夏凜。
それを尻目にいつの間にか傍に来た芽吹が俺を睨みつける。亜耶と先ほどまでしていたのだろうか、僅かに下乳を見せる形でずれていた白色の下着を元の位置に戻し、ウサギ耳で俺の肩を叩く。
「亮之佑」
「芽吹? どうしたの? そんなゴブリンを見るような顔をして」
「夏凜のことはひなたと亜耶ちゃんに任せて。あなたは私と交尾する。それでいいわね?」
「ふーん」
「何よ。夏凜と違って私は手強いわよ? 亜耶ちゃんと修練を積んだもの。今度は負けないわよ」
「負けたらなんでも一つ言うことを聞くなら」
「余裕ね。私は夏凜と違ってやられっぱなしじゃないわよ」
「だって夏凜! 頑張ってー」
「頑張ってじゃなくてちょっとは助けなさいよおおおお!!」
キーンコーンカーンコーン、と遠くでチャイムが鳴るのが聞こえた。
誤字報告ありがとうございます。
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