※この作品はR-18です。

果てなき夜で、貴方に愛を   作:毒蛇

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【番外】優しく抱き締めて

「はぁぁ……かっきー可愛いんよ~。溜息が出ちゃう。これが私の弟なんだぜ~」

 

「私のだよー」

 

「いいえ、私のです」

 

 脱がされて着替えさせられる。

 機械化されたかのようにスムーズに脱がされ、着させられ、脱がされる。

 この流れを止めないコツは抵抗しないことだ。

 あられもない姿を見慣れた少女たちにとって男の着替えなどなんてことはない。今更顔を赤面させて「きゃっ!」と言いながら目元を覆った指の隙間からジッと見る生娘のようなことはせず、見開いた双眸で俺のあられもない姿を捉える。

 

 指で目も隠さず笑みすら見せながら彼女たちは堂々と俺を見る。そして撮る。

 着替えの途中から終わりまでパシャパシャとカメラのシャッター音が響く中、両手を合わせて目を輝かせる令嬢、園子の表情は輝きに満ち満ちている。

 長い金髪を揺らし、キラキラと輝く瞳に俺を映す少女は目尻を下げる。

 

「これで弟じゃなくて妹になっちゃったんよ!」

 

「亮くん! ……ううん、亮ちゃんね。……亮ちゃん、亮ちゃんね。ふふっ、友奈ちゃんと同じ呼び方ね。あっ、目線こっちにお願いしまーす……亮ちゃん」

 

 風呂上がり。当たり前のように園子が待機していた。

 親愛を感じさせる優しい抱擁。ガラス細工を抱くような園子の抱擁は好きだ。大事にされていると、愛されていると思えるから。

 こんな風に抱き締められると何もかもどうでもよくなってしまう。

 気を抜くと泣き出しそうになるのは何故だろうか。

 

「園ちゃん……」

 

「お姉ちゃんだよ。園子お姉ちゃん。略して?」

 

「園ちゃん!」

 

「そうだよ、かっきー。大正解だ~……かっきーの大好きな園子なんよ!」

 

 この抱擁はまるで沼のようだ。

 温かく、目を閉じた果て無き底に沈み込んでいく感覚。

 言葉を必要としない温かさに、心も身体も沼に沈み、溶け込んでいく。

 おまけに鼓膜を震わせる彼女の囁き声が肢体から力を抜けさせる。そうして脱力したところを、慈母のような眼差しを時折見せる園子の抱擁が強まる。

 

「ぅ、ん……」

 

「甘えん坊のかっきーはお持ち帰りしちゃうから。……拒否権は認めない」

 

 そんな柔らかな彼女の肌と体温に精神をふわふわしている間に加賀家別宅の客室に連れていかれる。普段誰も使用しない客間だが俺を着せ替えるためか部屋の中身は一変していた。

 衣裳部屋のように女性物の衣服が並んでいた。奥ゆかしい俺のことを考えて高級な服屋に連れていくのではなく、商品だけを持ってきたのだろう。或いは元々持っていた衣服かもしれない。

 

「亮く……ちゃん、こっち見て?」

 

「……」

 

「良い! 良いよ亮ちゃん! 最高よ! ああっ! これは……最高の亮ちゃんよ! 亮之佑よ!」

 

 子供になった途端、とりあえず女装させて写真に撮って思い出を作ろうとするのは、撮られる側にとっては面倒でしかないが、撮る側の鼻血を出してまで喜ぶ顔に何も言えなくなる。

 そんなに喜ぶの? こんなことで? 仕方ないなーの精神だ。

 若葉や千景、ひなたや杏にハメ撮りを頼んだ時もなんだかんだで承諾し、あられもない姿を撮らせてくれた彼女らの心境はこんな感じだったのだろうか。

 

「でも千景とかは自分の動画を見せたら抵抗激しくなったし」

 

「ちーちゃんのは照れ隠しでしょ? 元の世界に戻ったら残らないと思うけどわざわざエッチな写真や動画を撮らせてくれるんだから感謝だね。モテるね、かっきー」

 

「……なんか棘がある言い方だねお姉ちゃん」

 

「亮ちゃ……くん。また、そんな物を撮ってたのね。そのっち、次はこの布面積の少ない物はどう? この制服も良いわね。水兵帽も被せましょう!」

 

「ふっふっふ……わっしーもお目が高いぜ。ゆーゆは着せたい服とかある?」

 

「ほえっ? えっとなんだっけ? 誰が一番エッチな写真を撮れるかだっけ?」

 

「それならわっしーだよ~。かっきーに着せたい服はある? って話」

 

「あっ、うん。それなら……これとか?」

 

「たかしーの精霊を模したパーカーとは良きセンスですなぁ……かっきー!」

 

「はいはい」

 

「『はい』は一回よ、亮くん」

 

「……はーい」

 

 ちょっとイラっとしたのは内心に秘める。

 彼女たちも楽しそうだ。元々女が3人、男が1人の状況下で勝てる要素は殆どない。ここは黙って人柱になり少女たちを楽しませることが今後の円満の秘訣になるのだ。

 サービス精神旺盛に口元に手を当てて、ウインクの一つでも決めると歓声が上がる。

 

「きゃるーん」

 

「ああっ! いけない! そんなところまで脱いだら駄目よ、駄目駄目……!」

 

 一人の少年を三人の年上の姉が囲んでは脱がせて遊ぶ。

 対象の性別が逆でなくても、事案ではないのだろうかと脳の隅でそんなことを思う。

 

「えへへ……可愛い。りょーちゃーん。こっち向いて!」

 

「くぅーん」

 

 東郷の真似か携帯端末を向けて目線を要求する少女。

 精一杯の愛嬌を振りまいて彼女を喜ばせると、園子が半眼を向ける。

 

「かっきーってあざとい系の娘を真似するのが好きだよね。そういう子が好みなの?」

 

「好みは目の前のお姉ちゃんなんよ!」

 

「あっ、人の真似した~。いけないんだ〜、先生に言ってやろ~」

 

 楽しそうに人の女装姿を眼球に焼き付け、抱き着き、物理的に記録に残す女たち。

 ボーイッシュから令嬢の妹風まで着せ替えしてはポーズと笑みを見せる俺の姿を、鼻血を出し荒い呼気を漏らしながらローアングルでカメラに収める東郷。

 無邪気に笑って「似合うよ!」と明るく声を掛けてくれる友奈。

 ノリノリでスカートの裾を翻してクルリと回る俺。パシャリとシャッター音。

 二人の姉に挟まれたブロンドヘアの令嬢はふわふわとした微笑みで額の汗を拭う。

 

「ふぅ……満足した〜……。かっきー、これで最後だから!」

 

「最後ってさっきも聞いたんだけど」

 

「お願い、かっきぃ……」

 

「もー、お姉ちゃんは仕方ないね! 次の服持ってこーい!」

 

「かっきーがちょろくて心配になっちゃう」

 

「普通は嫌がるものだと思ったけど……流石亮くんね。ならこれとかどうかしら?」

 

 屈んで同じ目線になる園子からの甘えた声。

 潤んだ瞳を揺らしながら、甘えた声で愛称を口にする令嬢の願いを断るのは至難の業だ。最終的にドレスやパーカー、着物と、色々と経て、最後にサンチョの着ぐるみに落ち着いた。

 

「かわいい! 勇者〜もふもふー!」

 

「これこれ~、この抱き心地なんよ~」

 

「ふかふかだよー! とーごーさんも抱っこしたら? 凄いよ」

 

「ごくり。それじゃあ失礼して……こっ、これは……!」

 

 ピンクを基調とした猫、サンチョの恰好をした俺を抱き締める少女たち。

 左右と前、意外にも薄手の生地ごとに彼女たちの柔肌を感じる。ぎゅうっと抱きしめられる力強さは少女たちごとに僅かに異なり、腕の力の強さや吐息、香りといった差異を楽しむ。

 彼女たちは着せ替えた俺で楽しみ、俺は彼女たちの温もりを肌で味わう。

 

 これが姉弟の関係なのだ。間違いない。

 

 お茶を啜りながら、やいのやいのと撮った写真で楽しむ乙女たち。

 ここから更に他の勇者たちに拡散していくと思うと、その反応が楽しみだった。

 

「他の子に見られたらちょっとは恥ずかしがるかなって思ったけど、良いの?」

 

「自分の幼い姿とトレードで他の娘たちのロリなコスプレ姿も見れるんならお得じゃん。変装のコツは恥ずかしがらないこと。想像するのは常に最強の自分だよ」

 

「そうなの? よーし、私も最強になるぞー!」

 

「そんなのかっきーくらいだよ~」

 

「園ちゃんはスカート捲りの訓練だ。恥ずかしがらなくなれば最強だぁ!!」

 

「ひゃあ!?」

 

 有言実行。スカート捲りは小さい子供だから許される特権だ。

 ふわふわ令嬢の下着は男を惑わせる為だけに作られたような下着だった。

 薄い紫の生地で恥丘が透け、恥毛や秘裂の始まりが見える。ウエスト部分は紐で、辛うじて秘所を隠す生地の面積は随分と少なく、薔薇の模様が付いた僅かな装飾がいやらしさを強調する。

 

 明らかに大人のショーツにはふわふわなど欠片も無く、見る者が見れば衝撃を受けるだろう。隙が多いように見えてスカートのガードが高い園子の下着がこんな煽情的だとは誰も思わない。

 こんな下着を履くのかと同級生が見たら脳が壊れてしまうのではないのか。

 

 脚の付け根まで露出した肌。

 僅か1秒程度だったが、園子の手が素早くスカートを下ろす。

 焦った顔は徐々に熱を帯び始め、チラリと周囲を見渡す。

 

「……!」

 

「わー! 園ちゃんの凄くエッチだね!」

 

「あ、アハハッ! ……恥ずかしいなぁもぉ~。……かっきーこっちにおいで? お仕置きするから。わっしーは今の撮ったでしょ? 消そうね」

 

「破廉恥で大胆ねそのっち。最高画質で保存したわ」

 

「お、怒るよ、がお~!」

 

 園子は笑顔で俺を捕まえにかかる。

 予想よりも俺を掴む腕の力が強いのは、彼女の羞恥心の表れか。それを誤魔化すように自らスカートをたくし上げて網のように広げると、自らの恥部と腿とスカートの生地で俺を捕まえる。

 

 薄暗い視界で、太腿に挟まれ、むわりと漂う雌の濃い香り。

 陸に上がった魚のように、園子の尻肉を掴んでは鼻先で恥部を生地越しに刺激する。ピチピチと跳ねる魚と漁師の戦いは、力の差で漁師に軍配が上がった。

 

「かっきーは動くの禁止ね。すぐエッチなことをしようとするんだから」

 

「お姉ちゃんが可愛いんだもん」

 

「可愛いって言ってくれるのは嬉しいけど、それで許すと思ったら大間違いなんよ~」

 

 やがて捕まった俺は、園子の腿の上で大人しく彼女たちが撮った写真に目を向ける。

 スカート越しに程良い太さと肉付きの良い腿の感触を尻で味わい、背中を彼女に預ける。普通の椅子とは違う、世界で一つしかない高級な肉椅子だ。

 衣服越しに豊かな双丘を後頭部に感じながらサンチョ枕の代わりとして抱き締められる。

 

「かっきー、これ見て」

 

「あー……皆も大変そうだな」

 

「そう? 凄く楽しそうだよ!」

 

 弟の拘束椅子を身体で実践していた園子は携帯端末を見せる。

 若葉たち小さくなった者たちはそれぞれランドセルを背負っていたり、スク水だったり、好き放題されたのか光の消えた目で薄い笑みやピースサインを浮かべている。

 周囲では輝かしい笑みを見せる姉たちがピースしている。きっと良い思い出になっただろう。

 

「すやぁ……」

 

 気がつくと俺を抱き締めたまま、園子は眠っていた。

 相も変わらず、雲のように捉えどころのない彼女だが、雲は離れずに傍にいる。

 

 否、──傍にいてくれている、と言うべきか。

 優秀な彼女ならそれこそ一人でなんだって出来るだろう。そんな園子の隣にいるに相応しい男として後悔することない選択と努力を積み重ねていきたいと思う。

 

 その一歩として、彼女にされるがままという選択を選ぶ。

 腹部に回された腕に手を置いて体重を預けると、腕の力が僅かに強くなった気がした。

 

 

 

 

 

 

「お風呂上がりのミルクは骨に沁みるんよ~」

 

 ぬぷぷと肉竿が飲み込まれる。

 肉襞を割り拓き、先端から根本まで余すことなく吸い付かれる快感に思わず奥歯を噛み締める俺を、彼女は妖艶な笑みを共に見下ろす。その瞳にあるのは、眼前の雄の子種への渇望。

 

「かっきー。ミルク、飲みたいな~」

 

「ぅあ、は……っ、ぁッ」

 

「出して」

 

 そんな冗談とも揶揄とも取れる声音。

 いずれでもなく本気なのは、ちゅうっと締め付ける膣襞が告げていた。

 

「っ……! んッ、ぷ……ふッ──」

 

 返事など求めず、彼女に、園子に唇を奪われる。

 彼女の中では既に自分の腹にミルクを収めるのは決定事項なのだ。

 その儀式として唾液と舌を絡め合う濃厚なキスが密着したまま行われる。

 

 彼女はきっちりと俺に釘を打つように腰を下ろし、両脚で腰を挟み込んでいた。ディープキスの後に見せる艶美な笑みは日常生活では決して見ることが出来ない魔性を秘めている。

 キスを止めて、密着した上体を起こす全裸の少女が視界に収まる。

 女として完成しつつある肢体。豊満な乳房は風呂上り故か、ほんのりと汗ばんでいる。先端のツンと上を向いた薄ピンクに思わず両手が吸い寄せられる。

 

「んっ」

 

 餅のように指に沈み込む。

 ぴんと乳首を指で弾くと腰が浮く。

 腹部を僅かに反らせ、美しい円弧を描く美乳が俺の手中で震える。

 

「ぁっ、ん……ぁ、ぁ、ぁっ、ダメッ!」

 

 乳房の谷間から覗く少女の端麗な顔。 

 長い金髪を振り乱し、甘く蕩けた表情で喜悦に震える。その度に肉竿から搾り取ろうと淫液を結合部から漏らし、脚を広げて竿に貫かれた赤い恥肉を見せる。

 突き上げると甘い声を上げ、乳房を揉むとあられもない声を漏らし、乳首を擦ると背中を丸め、媚肉が歓喜の悲鳴を漏らす。赤らめた頬に口端から涎を垂らして感じ入る少女の姿に息を呑む。

 

「~~~~ッッ!!!」

 

 正しく艶美そのものを体現しているかのようだった。

 俺の着せ替えよりも眼前の女の咲き誇る姿を撮った方が遥かに有意義だろうと思って。

 

「そんな、ぁ、なっ、ぃぃんよ……ぁぁあっ、っぁあぁああっ!!!」

 

 嫌々と首を振り否定の文言を唱えるも、自ら振る腰の強さは寧ろ増すばかり。

 俺が彼女を味わっているように見えるが、実際は逆だ。

 園子が俺を食べている。余すことなくじっくりと食べようとしている。陰嚢が脚の付け根にぶつかるまで腰を落とし、艶やかな両脚を大きく広げて、ぐりぐりと腰を左右に動かす。

 時折のけ反らせた首筋に汗を浮かべ、膣で絶頂の余韻に耽りながら更に腰を揺する。

 

 捕食しているのか捕食されているのか分からなかった。

 唯一分かるのは、幼気な少年を裸にして、全裸の美少女に犯されていることだけ。

 

「かっきぃ……もっとぉ……」

 

 淫らで甘い勇者。

 普段は掴みどころのない彼女の確かな女の姿。

 そんな女に耳元で囁かれる。「もっと」と。

 

「あんっ!! ぁ、ぁっ、ひぅっ!」

 

 突き上げる度に悦ぶ園子。

 無心で腰を振る度に肉音が響く。ぐぽっ、と下品な淫音が漏れるも恥ずかしがるどころか、自らの嬌声で音を上書きする。

 ぷるんと乳房を揺らして涙すら流す少女は乱れることの悦びを身体で表現していた。

 

「ぅぁ、っ……! んんんっっっ……!!」

 

 俺の両手を掴んだまま絶頂に達する少女。

 ふるる、ふるる、と痙攣した彼女はすぐに戻ってくる。

 

 本能のまま園子は腰を揺する。

 半分法悦に浸り、やや定まらない焦点。

 理性も羞恥もかなぐり捨てた女は、すっかり乱れた髪を汗で濡らす。

 

「ふっ、はっ、ぁ、ぁ、ひぁぁっ……!」

 

 涙を流し快楽に流される園子。

 互いを貪り合いながら、遂に彼女は密着するように覆い被さる。

 

 水風船のような乳房が胸板でむにゅりと形を変える。 

 普段とは逆に犯されるように、彼女は腰を押し付け、乱れる。

 

 全身から汗を流し、長い髪から汗と淫気なオーラを巻き散らす。

 俺もまた、ただ目の前の女に全てを注ぐつもりで腰を突き上げる。

 

「ハァ……ハァ………、んむ……ッ」

 

 至近距離で園子の潤んだ瞳と視線を重ねる。

 やがて唇を重ねながら、俺たちは獣のように交尾する。

 陰毛が絡み合うほどに恥骨を擦り合わせ、休む暇なく互いを貪る。

 

 俺は腰を突き上げて彼女は腰を打ち付ける。

 それをひたすらに繰り返して。

 瞬間、ぎゅっと膣が蠕動する感覚があった。

 

「ぅぐっ……!」

 

「ぁ、ぁっ、ぁぁあっ、~~~~!!!」

 

 脳汁が神経を伝い白濁として彼女に吐き出される。

 噴水のように彼女に打ち付ける子種を、園子は目を閉じて受け入れる。ごくごくと彼女の膣が白ソースを呑み込み、一滴も残さず搾り取ろうと締め付ける。

 

「はぁ……美味しいんよ〜」

 

 淫らな華を咲かせた少女の吐息。

 くるりと胸板に指で円を描きながら、汗みずくの身体を重ねる。

 

「園ちゃん。これが姉なんだね」

 

「……うん、そうだよ」

 

 僅かに間を置いて園子は肯定する。

 さらりとした髪が頬をくすぐり、ふと視線を隣に向ける。

 

「むにゃ……とーごーさん布団ふかふかぁ……」

 

「友奈ちゃん……駄目よ、そんなところ触っちゃ……」

 

 抱き合うように寝入る少女たち。

 今頃夢の中で二人楽しく遊んでいるのだろう。

 

 寝顔を見ている俺の頬に添えられる手。

 正面に目を向けると、見目麗しい少女の顔。

 

 僅かに視線を下げると目に映るのは魅惑的な柔肌。

 豊かな胸元からくびれた腰まで一切無駄のない女の裸体。蠱惑的な肢体を密着させ、艶のある長い髪をシーツに広げる女に甘い香りと親愛を向けられる。

 

「かっきー、そろそろ寝る? もう1回する?」

 

「……寝よっか、お姉ちゃん。ぎゅって抱き締めて。泣いてしまうくらいに優しく」

 

「……今日のかっきーはナイーブだね~。大丈夫だよ、また元に戻るから」

 

「────」

 

「大丈夫、大丈夫だよ。何があっても今度は必ず傍にいるから。よ~しよ~し良い子だよ〜」

 

「……わァ……ぁ」

 

「かっきー泣いちゃった」

 

「ええっ!? 亮ちゃん大丈夫!? おっぱい揉む? ぎゅーってする?」

 

「亮くんを泣かせたのは誰!? ちょっと行ってくるわね!」

 

「わわっ! 2人とも起きてたんだね~。かっきーも情緒不安定な子だから、人肌が最も薬になるんよ。3人でぎゅーってするのが一番だからね。今こそ私とわっしーとゆーゆの力を一つに!」

 

「「「ぎゅーーー」」」

 

 ──これが『お姉ちゃん』なのか。

 だとしたら、やっぱり姉も義姉も欲しいと思う。

 

 甘やかされてエッチなことをして抱き締められる。

 愛していると、その仕草や態度から分かるような抱擁に目を閉じる。

 

 抱擁されて、何故か溢れる涙を拭われた。

 頭を撫でられて優しい子守唄に鼓膜を震わされる。

 目の前の乳房の谷間に顔を埋めて、甘い香りと共に穏やかな鼓動に呼気を合わせる。

 代金は精を搾取されるだけ。

 

 やがて訪れるのは、果て無き底に沈み込んでいく感覚。

 言葉を必要としない温かさに、心も身体も骨の髄まで溶け込んでいく。

 

 今夜はもう夢だって見なくなるくらいに。

 

 

 




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