「ぅ……わぁ……」
「よしよし、泣きたい時に泣くのが一番だよ~」
「うわぁん! 亮ちゃんが泣いちゃったよー! ぅぅ……ぐすっ……ハグ……」
「……良いのよ亮くん。何も我慢しなくて」
何故だか涙が出る。原因は分からない。
人肌に安堵したのか、優しい言葉に幼い身体が反応してしまったのか。
昔はもっと自分のことを血も涙もない人間だと思っていた。感動的だと好評の映画を見ても鼻で笑って感動しない俺って凄いと一人で調子に乗っていた時期が懐かしい。
今ならきっとマシな反応をしたかもしれない。
「ぅぅ……面倒臭くてごめんね……こんな俺を見捨てないで園ちゃん」
「絶対に見捨てないから」
「本当?」
「うん。見捨てないんよ、約束」
思ったよりも俺の心は弱いらしい。一度でも精神的に来るともう駄目だと思うのは前世からの悪癖なのだろうか。それとも身体が小さくなると心も弱くなるのか。
いずれにしても意識したら駄目だった。
醜態を晒しても、金髪の美少女の胸元に抱かれ、背中から包み込むように抱き締められて、頭を撫でられて、共感されて、触れる肌から人肌と優しさを感じて、ただ涙を流していく。
メンタルを鍛えることが出来るのなら、身体よりも先に鍛えるべきだったのかもしれない。
だが、現実にメンタルを、精神を鍛えるのはどうやったら良いのか。元の状態でも分からなかったのに、小さくなった頭脳では頭の中をぐちゃぐちゃにすることしか出来ない。
「ぅぅ……東郷さん……友奈ぁ、こんな軟弱なショタを見捨てないで……」
「ええ、勿論よ。小さくなって疲れているのよ亮くんは。大丈夫よ、ずっと傍にいる」
「私も離れないよ! ずーっと一緒だよ!」
「ゆうにゃ……東郷しゃん……。なら、抱いてくれる? 涙が枯れるまで優しく」
泣いている人を笑う少女はいない。馬鹿にする者もいない。
真剣で、慈愛を含んだ眼差しにどれだけ救われただろうか。
「うん、元気をいっぱい送るね!」
「α波も送るわね」
俺を見捨てない存在がいることに心の底から安堵し、感謝する。
彼女らなら見捨てないという打算で言わせたという思考が良心を突く。泣くということがアピールになるのではないかと暗いことを考える。
どんどん暗い方向に進もうとする思考を止めるように目元に掌を置かれた。
「かっきー、もう何も考えないで一緒に寝よう?」
「…………」
「どんな夢を見たって、一緒にいるから」
今日の俺はもう駄目なので、『加賀亮之佑』は閉店だと瞼を閉じる。
だから代わりに──ここで一つ、以前に小さくなった時の頃の思い出に耽る。
意識が沈むまで。明日の自分にバトンを繋ぐまで。
+
この世界に来てから、少女たちが幼児化したり大人化するようになった。魂が神樹に取り込まれ、更には過去の勇者や巫女までもが召喚された世界なのだから、今更驚くことではない。
そう斜に構えていられたのは、自分の身が小さくなるまでだったが。
「かっきーを勇者部の弟に認定します~」
「うむ、これがその証明書だ。皆で作ったんだ。私たちはお前の……亮之佑の姉だからな。何があっても助けてみせる。これから私たちのことはお姉ちゃんと呼ぶんだぞ」
「園子お姉ちゃん、若葉ねえ……、お姉ちゃんたち!」
小さくなったから暗いことばかり考える俺を、光属性の少女たちが癒してくれる。
だから、ウジウジ考えることはしない。
小さくなった俺を少女たちは姉として肉体的に精神的に優しくしてくれるのだから。
普段から幼稚園で劇をしたり遊んだりする彼女たちは子供の扱いを熟知しており、小さくなった手足では家事も不便だろうと優しい彼女たちが交代で手助けしてくれるようになった。
心の中でデリバリー勇者、もしくは通い妻と呼んでいるのは秘密だ。
そんな中、小さくなり目線が近くなったからか小学生組との触れ合いが増えた。
「やっぱりこうして目線が近いのはなんだか新鮮ッスね」
「そうね……亮之佑さん……くん?」
「そうだよ須美」
「かっきーはかっきーだよぉ~」
小さくなってもやることは変わらない。
普段は後輩の少女たちとの距離感が狂いながらも、園子(小)を背中に背負い、東郷の進化元である鷲尾須美を可愛がり、三ノ輪銀とも戯れる。
たまに犬吠埼樹や国土亜耶を姉と呼んではぶるりと身体を震わせる日々。
普段妹扱いされているからか、何かが琴線に触れるのだろう。事あるごとに姉として張り切る少女たちの姿は可愛らしいものがあり、周囲の少女たちと共に見守っている。
「須美ちゃんペロペロ! こんなエッチな身体して全国の小学生に謝れ!」
「きゃあ!!」
「なんだこのぼた餅は!? そうか、昔はまだ硬かったっげぼっ!!?」
既に豊かな肢体を震わせ顔を真っ赤にする須美。
平手で俺の頬を叩き、揉まれた胸元を隠すように己の身体を抱く姿は新鮮だ。額縁に収めておきたい程に可愛らしく、可能な限り須美の関心を引きたいと思うのは精神が若返ったからか。
「いたた」と痛そうに頬に手を当てて膝をつく俺が悲しそうにすると、軽蔑に少しだけ後悔を混じらせたような表情を見せる須美は神世紀の令嬢なだけあってちょろい。
このまま成長してしまえば、ろくでもない男に引っ掛かってしまいそうな予感がした。
「うう……痛い、痛いよぉ」
「かっきーの自業自得だよね。怪我も無いのにどこが痛いの?」
やや冷たい園子の視線もまた新鮮さがある。
「心が。須美にぎゅってされてチューもしてくれないと治らない~」
「ええ!? し、しないわよ!」
「じゃあ、私がするね~。……わっしーにセクハラしちゃ駄目だよのハグ~」
「園ちゃ〜ん……いたっ、つねるのは禁止だろ」
「かっきーって私にそういうのはしないよね」
ぎゅううっと園子(小)からの背後からの抱擁。
将来豊満になる発展途上の乳房の感触と、甘い香りが鼻孔をくすぐる。
「ならアタシも。亮さん、小さくなったからって須美にセクハラしちゃダメだぞ。甘えたくなったり……その、エッチなことをしたくなったら大きい方の須美としような~。あっ、胸の話じゃなくて背丈の方だぞ。マウンテンはどっちも大きいもんな!」
「銀~」
姉後肌なところを見せる彼女は叱りながらも抱擁してくる。
よしよしと俺の頭を撫でる銀と、愛称を告げながら甘える園子に背中から抱かれた俺を、少し離れたところから見続ける須美。
大好きな二人を取られたことが不安なのか、深緑の瞳を揺らすと一歩近づいてくる。
「う~」
唸りながら一歩踏み出すと、あとは勢いそのままに近づいてくる。
飛びつくように須美が正面から抱き着いてくる。思った以上の衝撃だったが背中に控えた園子と二人で衝撃を吸収すると、須美を抱き締め返す。
むにゅんと豊かな双丘が胸元で潰れるほどに彼女は密着してくる。
赤らんだ顔を誤魔化すように首筋に顔を押し付ける須美は唸り声を上げながら、
「東郷さんとどれだけ仲が良くても、婚前交渉なんて駄目ですっ……」
「え~? 温泉に行ったり互いに裸を見せあったりエッチもしたのに今更だよ~……? ミノさん見て~かっきーの前だから、わっしーかまととぶってるよ~」
「ち、ちがっ! そんなこと言ったらそのっちだって!」
「私が私を捧げる相手は世界でかっきーしかいないから」
「そ、そんなの……私だって……」
「……いや~、園子と須美にとモテますな亮さん」
「銀! 私はそういうのじゃ……!」
「分かっているって」
むむむ……と俺を挟んで園子と須美が見合うのをムードメーカーである銀が笑って空気を変えようとする。イケメンな彼女は笑みを見せながらも須美と園子の髪を撫でる。
「両手に花ということで。おっ、亮さんの家に着いた! ほら、二人とも帰るよ」
園子と須美ごと俺を抱く銀。
その包容力と浮かべた向日葵のような笑みに少女たちは黙り込む。スリスリと頬を擦り付ける園子と深緑の瞳を揺らして俺に抱き着く須美はやがて離れる。
「あー……泊まってく?」
「残念なんスけど、樹さんとか亜耶さん含めた年少組でパジャマパーティーをするんですよね。だから……また今度ということで! なっ、須美。園子」
「うん、ごめんね~。代わりに私のかっきーにアイラブユー」
上目遣いで俺を見る園子(小)はお詫びなのか、ちゅっと頬に口づけする。
えへへ、と僅かに赤らんだ顔を持参したサンチョ枕で隠すとそそくさと背中を向けて立ち去る。その愛おしい背中を見送りながら、無言で立ち去ろうとする黒髪の少女を呼び止める。
「須美」
「な、なんですか」
「今日はごめんね。不快な思いさせちゃって。もうしないから」
「────」
「またね」
黒髪の少女に背中を向ける。
門扉を開けて立ち去ろうとすると、背後から少女が近づいてくる。「待って!」と俺の手を掴む須美は目を泳がせながらも、呼び止めたことの弁明をしようとしているのか唇を震わせる。
「嫌、とかじゃなかったですから……ただ驚いただけで」
「──本当に?」
「ほ、本当よ。それだけで……──んむっ!?」
可愛らしさが溢れて衝動が抑えられなかった。
ピンク色の唇に唇を重ねる。背中を抱き寄せて強張る肢体が柔らかくなるまで唇を重ねる。ディープではない、淡い思い出を作るような触れるだけのキスは数秒で済んだ。
拒絶するような手から力が抜けて受け入れるように肩を掴む。
「嬉しいよ、須美」
「……っ、ぁ」
ゆっくりと唇を離すと、蕩けた表情の少女がいた。
白い頬に朱色を差し、小さく喉を鳴らすと、そっと目を逸らす。
衣服越しに豊満な胸元を揉むと吐息を荒くしながらも抵抗はない。きっと、今すぐ家に連れ込んでも、彼女は抵抗もせず生まれたままの姿にされて、最後には自ら脚を広げて雄を受け入れる。
「亮之佑、さん」
これからそんな展開になるのだろうと、彼女の揺れた瞳は理解していた。
既に心は受け入れているからか、逃げることもせず、されるがままだ。
「須美」
「は、い」
迷子の子犬のような顔で俺を見る少女。
キス一つで虚ろな表情を見せる須美の耳元で甘く囁く。
「……また今度ね。次に会った時に滅茶苦茶エッチなことしようね」
「────」
「約束」
「やく、そく」
パッと耳元を押さえては顔に熱を帯びていく須美。
何を想像したのか、今にも倒れ込みそうな所に銀や園子が戻って来る。
「おーい、須美。遅いぞ」
「……ぁっ、う、うん! 今、行くからー!」
チラリと俺を見るも何も言わない少女。
ウインクの一つでもして見せると、挙動不審気味に顔を背ける少女の顔は耳まで赤い。足早に立ち去る須美に笑みを見せたまま、3人の背中が見えなくなるまで見送った。
「さて、ただいまー」
須美の反応をひとしきり楽しんで帰宅。
触れ合ってみると、鷲尾須美は東郷美森とは別の存在なのだと理解する。
キッチンから漂う良い香りに足早に廊下を渡る。
「あら、おかえり」
風がいた。エプロン姿の風がいた。
「ご飯にする? お風呂にする? それともア・タ・シ?」
「ご飯が良いです」
「つれないわねー。ほら、せっかく裸エプロンにしたのに」
「その恰好でちょっと応援して貰って良いですか?」
「……こう? フレー! フレー! 亮之佑!」
東郷ほどではなくても起伏に富んだ乳肉がエプロン越しに揺れる。
横から覗く肌は確かに肌色で、揺れる臀部が男を挑発する。まるで新婚生活が始まった直後の新妻がしていそうな恰好だ。
男ならこんな格好をすれば悦ぶだろうという風の思惑が透けて見える。
「この格好嫌い?」
「好きでござる」
エプロンを捲り上げて、臍から下腹部まで見せられると頷かざるを得ない。
残念ながら本能に逆らうことは出来ないのだ。俺の反応に満足そうに笑みを見せる上下共にブロンドヘアの風に手を引かれ、リビングまで連れて行かれる。
「今日は……そっか、樹はパジャマパーティーでしたっけ?」
「そうなのよ。一人でご飯を作っても味気ないし、そういえば私の弟は今何しているのかしらって。樹と違って掃除もしっかりしているし全然すること無かったわ」
「もう姉っていうかオカンとかそんなところに片足突っ込んでますよ。あと、今日は小学生組と遊んでましたよ。とても健全に。須美がとても可愛かった」
「ロリコン? いや、見た目的は子供だからセーフね。……アタシのお尻を触る手は子供らしくないけど」
「叩き甲斐がありそうなお尻だなって。悪戯っ子はこんなもんですよ」
「口の多い弟ね、そうやって須美をたぶらかして遊んでたんでしょ。東郷に言いつけるわよ……ほら、さっさと手を洗ってきなさい。今日は沢山作ったわよ」
「子供ボディだから胃袋的に遠慮して下さいね」
姉というよりも母役の風の後ろ姿に涙がほろり。
女子力はいったいどこにいってしまったのか。
身体の大きさ一つで左右される脆弱な精神だけは悟られまいとティッシュで顔を隠す。普段から樹に食べさせて自らの豊満なボディにしているであろう料理に舌鼓を打つ。
うどんオンリーかと思ったがそんなことはない。
天ぷらやカツとガッツリとした物を始め、うどんや骨付き鳥と俺の好みを網羅しつつ、胡麻和えや煮物など健康を考えた地味な一品まである。量と質を揃えた料理は、心の奥底まで温める。
「七味は少しだけよ、味覚が馬鹿になっちゃうから。さ、どんどん食べなさい。お代わりもあるわよ」
「あの、風先輩」
「お、ね、え、ちゃ、ん」
「……風お姉ちゃん。とても美味しいし思わず嫁に欲しくなっちゃうのだけど……ちょっと量が多いかなって。残りは明日にして良い? タッパーに入れて良いですか?」
「まったくしょうがないわねぇ。大丈夫よ、明日の分も既に作っているから」
呆れ顔を見せながら、掃除機のような勢いで料理を喰らう風。
ズゾゾ……と食べる彼女に負けまいと食べるが当たり前のように敗北を味わう。競っている訳ではないが、豪快な健啖家ぷりを発揮した彼女は満足気な吐息を漏らす。
「美味しかったわね。亮之佑的にはやっぱり骨付き鳥が一番だった?」
「風先輩が作ってくれた事実が一番ですよ」
「もう……姉を口説こうなんてシスコンなんだから。お風呂の準備も出来ているわよ。家主なんだからさっさと入ってきなさい」
「はーい」
「素直ね」
満更でもないような顔で浴室に送り出される。
風の子供になったら何不自由なく過ごせて、我儘の多い甘えん坊の駄目な子になってしまうだろう。樹が朝起きられないのもその辺りが原因かもしれない。
こんなに甘やかされると、駄目な男になってしまうという危機感を覚える。
それほどに風という女は尽くしてくれる。
「はあ……」
ざぶ、と湯水が浴槽から溢れていく。
「身体が戻ったらみんなにお礼参りしないとなぁ」
まさか身体が小さくなった程度でこんなに反応が変わるとは思わなかった。
単純にショタコンな少女が多いという訳でもないが、普段の鬱憤を晴らすかの如く、お姉ちゃんと呼ばせては幼気な少年の身体を弄る少女たちには必ず受けたことは返そうと思う。
主に身体で。彼女たちが悦んでくれるように。
一番風呂を楽しみながら、ゆっくりと浴槽から上がる。
身体を洗おうと椅子に座った瞬間を狙うように、脱衣所の扉が開く。
「たのもー! 背中を洗いに来たわよー!」
「きゃあ!」
「何よ変な悲鳴を上げて。お姉ちゃんに隅々まで洗わせなさいよ、グヘヘ……」
全裸の風が入ってきた。
もともと裸エプロンの姿だったから脱ぐのも容易いのだろう。バスタオルを身体に巻く訳でも、小さなタオルで身体を隠す訳でもない。堂々と風呂に入って来る。
「うっふーん? 見たければ見ても良いのよん?」
そう挑発しながら豊満な胸元に手を這わせ、ノリノリでポーズを取る。
自然と視線を誘導される形で、彼女の裸体に目を向ける。揺れ動く乳房は女子力の塊。やや防御力の高そうな腹部は柔らかく、鼠径部から生え揃った恥毛と肉付きの良い太腿と上から下まで舐めるように見る。
淫欲混じりの熱視線を感じ取ったのか、さりげなく胸元に手を置く彼女は苦笑を見せる。
「えっ、遠慮ないわね相変わらず……。まあ、女子力が高すぎるのも考え物ねー」
自分で考えたセクシーポーズだろうか、ウインクをしながら片手を胸元から腹部に這わせる彼女はシャワーヘッドを手に取り、片手にボディーソープの容器を手にする。
「じゃあ、洗うわね」
タオル代わりに泡塗れの自らの肢体で俺の身体を洗う。
柔らかな若草を俺の身体に擦りつけながら、やや先端が硬くなった乳房で俺の背中や腕を挟むように洗う。
「……っ」
ビクッと風の下腹部が震える。
俺の指を自らの肉壺に招き入れる彼女は無言で挿入を求める。同時に指先が肉棒に絡みつき、泡で滑る竿を上下に扱く。
「んっ……壺洗いって言うんでしょ? こういうのって」
人差し指、薬指と来て、一番長い中指を挿入されるのが風の好みだった。
ぬぷ、と愛液で濡れた恥部が指を受け入れて、ぬめる膣内を割り拓かれては的確に弱点を指の腹で擦る。
「ぁっ……! やるわねぇ……っ」
きゅっと膣が指を締め付けるも、不敵な笑みを見せる風は跪く。
彼女の目の前には彼女の手淫で反り立った肉棒が。
俺の目の前には腕で挟むように寄せて生まれた乳房の谷間が。
「ここ、挿れなさいよ」
「……!」
「お姉ちゃんのおっぱい、気持ちいいわよ?」
言われずとも、風の肩を掴み、挿入する。
にゅぷぷ、と泡と先走りが潤滑油となり、俺の腰はあっという間に揺れ動く。
「んッ……ふふふっ、アタシの女子力を味わうがいいっ……!」
何を言っているかよく分からないが風の乳房は極上だった。
締め過ぎず、怒張を悦ばせる程度になるように寄せる。気がつくとピストンをするように腰を動かして、風の乳房の最奥まで怒張を突き立てる。
俺の怒張は豊乳の中でピストンを繰り返す。
膣よりも柔らかく、滑らかな感触に包まれながらひたすらに往復を繰り返す。
「はぁ……はぁ………気持ちいい……」
思わず溜息がこぼれる。
極上の乳肉を好き放題に肉竿で突き立てながら至福に浸る。
脳汁が神経を伝い、白濁として彼女の乳房を汚す。
その未来の光景が脳裏を過り、実際にその時が訪れた。
「ぅ、あぁッ……!」
乳肉と乳首が肉竿を刺激する。
先輩の乳房に情けない声を上げながら射精する。まとまった量の白濁が勢いよく噴き出す。吐精の瞬間を狙ったように乳を寄せて搾り出す風が蠱惑的な笑みを見せた。
「ぁー……」
ゆっくりと見せつけるように。
風の唇が開くと、赤い舌が怒張に絡みつき、飲み込む。
「っあ!? ちょ、まってっ、まだ……あぁっ!」
射精直後の敏感な時を狙って、彼女の舌が俺をねぶる。
僅かに頬を窄め、ちゅううっと吸い付き、残りの白濁を呑み込む。
風の頭に手を置き腰を引かせるも、雁に唇を重ねて小刻みに顔を振る。そんな悪戯めいた行為でも性感を刺激して、短い射精に至った。
先ほどよりは少ない子種が飛び出し、彼女の胃袋に収まる。
コクン、と喉を鳴らし嚥下したことを聞かせる彼女は俺を抱き締める。
「ご馳走様」
耳元で囁く。
「続きはベッドでしましょう?」
女に搾られる幸福と屈辱で頭がおかしくなりそうだった。
ベッドに連れ込まれる。
互いに着る物はなく、風の片足を抱きながら、最奥に向けて腰を揺する。
「ぁ、んふっ、っ!」
幼気な少年を虐めたからか、膣肉は随分と蕩けていた。
淫らな表情を浮かべ、額に髪の毛を張りつかせた彼女は俺を受け入れる。挑発すれば乗って来ることを理解して、犯される所まで想定しているかのような表情。
苛立ちを覚える。
その余裕を壊すように、犯すように、腰を打ち付ける。
「ぁんっ! 亮之佑ぇ……すき」
「ふぅ、せんぱい……っ!」
脚を広げ、恥骨が擦れ合うほどに密着してはピストンを繰り返す。
肉竿の根本まで挿入して抜く。
挿入する。叩きつける。抜く。
壊れるまで、この肉壺に欲望を押し付けるのだろう。
思考を止めて、犬のように荒げた声で腰を揺する。
ぷるりと揺れ動く乳房と共に、シーツを握る姉が全身を震わせる。眼前に揺れる乳肉と臀部、恥毛を探って陰核を指で擦る。
「ハァ、ハァ、ハァ──! イく……っ!!」
「ゃんっ! ぁっ、ぁ……だめっ」
生意気な姉の最奥に俺は精液を放った。
のけ反る彼女の恥部に根本まで怒張を押し付ける。
「~~~~ッ!!」
掴んだ風の脚から手を放して深呼吸する。
目を閉じて、女に吐精した快感に震える。風もまた荒い呼気を繰り返しながらも、仰向けになり両手を広げる。
当たり前のような顔で雄竿を受け入れようと脚を俺の腰に巻き付ける。
気がついたら俺が彼女に抱き着くように密着させていた。
「ほら……おいで」
ぬぷぷ、と風の肉に沈んでいく。
食欲も性欲も旺盛なのか。彼女は言葉少なに俺を求める。
「好き」という言葉を吐いて、俺が時折「好き」を返すだけで全身を震わせ悦びを露わにする健気さに幾度となく彼女の最奥に白濁を放ち続ける。
唇を重ねる。たまに空気を求めて唇が離れる。
その度に好きを積み重ねていく。
「好きですよ、風お姉ちゃん」
「ぁっ、ぁん……私も、すきぃ……」
彼女からの「好き」が「しゅき」になって。
言葉の意味が分からないほどにぐちゃぐちゃになって。
それでも、風の両脚は俺の腰に巻き付く力を弱めることはなかった。
誤字報告に感謝を。
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