最近は不思議と夢は見ない。
よほど疲れているのか、もしくは別の要因か。最近よく眠れると噂の飲料水を購入したからかもしれないが人体の構造などそこまで詳しくはない。
目を閉じて、次に目を開けた時には朝になっている。身体の体内時計がキッチリと同じ時間帯に目覚めを促してくれるのだ。
「────」
朝、目覚めると状況を確認する。
自身の状況、周囲の状況に変化がないかの確認は、これまでの経験に基づいて構成された俺だけの習慣だ。何を馬鹿なと思うかもしれないが、身体が幼児化したり、逆に大人になったり、樹海という異世界に放り出されることもあるのだ。
何が出来るか分からなくてもパニックにならない程度の備えはしたい。
「ふあ──」
手足の痺れや思考の鈍化が無いことを確認。
欠伸を漏らしながら、掌に僅かに違和感を覚えて目を向ける。
柔らかい手と握り合っていた。
視線を上に上げていくと、手を握るのは桜色の少女。
「んゆ……」
結城友奈。いつの間にか彼女と手を繋いで寝ていたようだ。
薄紅色の髪が乱れ、ピンク色のパジャマを着た少女は無防備な寝顔を見せる。薄い胸元をゆっくりと上下させた彼女は可愛らしい寝息を立てて、きゅっと俺の手を握り続ける。
口端から涎を垂らした彼女は幸せそうな笑みを見せる。
少女の寝顔をジッと見ながら思うことは一つだ。
「天使じゃん」
「すぅ……ん……」
勇者部ではよく天使というワードが飛び交う。
比喩表現ではあるが、防人サーにとっての国土亜耶のような存在が勇者部には多い。
クール系から妹系、女騎士系から巫女まで様々な属性が集う中でも、純真無垢で天然な少女の存在はもはや国宝と言ってよい。誰にでも優しい彼女に勘違いする男も多く、そんな友奈を守ろうと周囲には少女を慕う美少女たちが壁となるほどだ。
当然、それでも男たちは友奈の魅力に惑わされる。
優しく明るい天使には誰だって夢中だ。
そして俺自身もいつからだったか、そんな結城家の友奈に──、
「……ん、にゅ」
じんわりと彼女の掌から熱が伝わる。
柔らかく温かい彼女の熱、それが俺の心身の疲労を和らげる。起こさない程度にそっと彼女の慎ましい胸元をパジャマ越しに撫でまわしたり、その奥に隠れた肌に触れるなど、細心の注意を払って友奈の体温を僅かに上昇させる。
そんな風に彼女に触れると、疲労は回復、憂鬱な気持ちも吹き飛んだ。
「おまけに身体まで元に戻ってる」
身体の小ささ、それに紐づいていた不安定な感情の揺らぎが消えていた。彼女の純真無垢で一生懸命でひたむきで優しくて天真爛漫な姿、言動、仕草が俺に元気を与えてくれたのだ。
にぎにぎ、と初々しい恋人のように指を絡めて少女の手の感触を楽しむ。数多のバーテックスを屠った彼女の手は柔らかい少女の手だ。指先は昨日までは彼女の方が大きかったのに、今は少し此方の大きさが上回っている。
「結城友奈は万能薬である。論文は出さずに我が家の家宝にしなくては……」
「……ん」
「家宝にするということは自分でメンテナンスしないと。ほら、気持ちいいね~」
「……ふ、ぅん」
万能薬を堪能していると、くちゅ、と少女の秘所から水音がしてくる。
僅かに上気した頬と熱の籠った吐息が彼女の女の目覚めを予兆させた。だからこそ、やや湿り気を帯びた指先をショーツから引き抜いて、彼女に触れるのを止める。
代わりにその端正な寝顔をぼんやりと見続ける。
穏やかな表情に戻りつつあったら、また、彼女の柔肌を指先で弄る。
「……っ、ッ」
普段は無邪気で、時に凛々しい友奈が、夢と現実の狭間で甘い快楽に浸っている。
学校の誰も、両親すらも知らない少女が浮かべる蕩けた表情を俺は独占していた。
「────」
友奈にはいつも与えられて貰ってばかりで悪いなと感じる。
無料の物は貰えば嬉しいが、無償の物は貰ったら少し罪悪感を覚える。与えられるだけでは不公平だ。貰い続けるだけの状況を良しとしてそれが当たり前なのだと勘違いしかねない。
そのつもりは毛頭ないが、やはり与え合う関係こそ不公平さを少しでも減らせるだろう。友奈から与えられる物に返せることの釣り合いが取れるかは別として。
「……んー……ゃぁ」
天使の寝顔が僅かに歪み肢体が小さく震えるのを見ながら、ゆっくりと手を握る。
「~~~~ぅぁ」と言葉にならない寝言を呟いて、手を握り返してくれる彼女に僅かな衝撃と沢山の安堵を覚える。
ただ傍にいてくれる。それだけが俺の心を確かに癒してくれるから。
「──友奈」
「……ぅん?」
名前を呼ぶと、僅かに瞼が震え、開かれる。
枕に頭を横に置いた彼女の瞳がぼんやりと虚空を漂い、俺を捉える。「亮ちゃん」と呟く友奈は寝ぼけ眼ながらも微笑を浮かべると背中にゆっくりと腕を回す。
彼女にはまだ子供に見えるのか。それとも今の状態でも子供扱いなのか。
「……りょーちゃん、一緒に寝よう?」
ふわりと漂う少女の甘い香り。
彼女の柔らかな口調で発せられる俺の名前に親愛が籠る。
パジャマ越しの肢体と密着する肢体の熱が俺に眠気をもたらす。
「うん。もう一回、俺の名前を呼んで」
「りょーちゃん? 寝ている時にエッチな悪戯したら駄目だよ?」
「バレちゃった? ごめん、友奈が可愛くて。そんな友奈にちゃん付けで呼ばれるの好きだなって思ったところ」
「えー……なら、ずっと呼ぶね。これから先も何度だって……ふわぁ」
天使のようなことを告げながらも、小さな欠伸と共に目尻に涙を浮かべる友奈。
少し早起きしてしまったのかもしれない。
だが今の時間はこれから彼女と共に二度寝をする為に消費される。既に俺はそのつもりであって、本能的に友奈セラピーでの癒しを求めているのかもしれない。
心地よい眠気、時計を見ると起きるには少し早い時間。
背後で眠る園子の抱擁を受けながら、友奈を抱いて。
「……東郷さんは?」
「ここよ」
すっと友奈の布団から顔を出す東郷。
お茶目な彼女は友奈の胸元に後頭部を埋め、俺を見つめる。
「おはよう。素敵な朝ね」
「……おはよう。東郷さんと挨拶出来たから素敵な朝だよ」
そう告げるとふわりと笑みを見せる彼女が俺の胸元に顔を埋める。率先して友奈と俺に挟まる彼女は豊満な胸元を俺に押し付けながら甘い吐息を肌に漏らす。
おもむろに友奈に触れた指を手に取ると東郷の唇が触れる。
そうして満足したような表情で、俺の肉毛布となった彼女は眦を和らげると、
「二度寝したら朝ご飯よ。もちろん和食」
「楽しみだ。東郷さんの和食は美味しいから」
「もう……そんなに褒めても何も出ないわよ。そういうのは夜から……」
すりすりと東郷の足指が俺の足指と絡みつく。
胸元で頬擦りする東郷の頭に友奈の顎が乗る。くんくん、と親友の髪に鼻を突っ込み薄く開いた眼差しで状況を確認した友奈。東郷を腕で挟んだまま俺の手を掴む彼女は寝息を立てる。
「とーごーさん……いい匂い……」
「……かっきー。楽しそうだね~」
「起きてたの?」
「すやぁ……」
「なんだ、寝てたのか」
「……むにゃ……いっぱい撫でて~」
「良いよ~」
振り返り、ふわふわな少女の寝言に頷く。
触れているこちらまで蕩けてしまいそうな、プリンのような質感の胸元を撫でると、くすぐったそうに笑みをこぼす園子が身を揺する。
「……やぁん、胸じゃなくて頭の方だよ~。えっちーだぁ」
僅かに瞼を開いていた園子と目が合うと、きゅっと瞼を閉じる。
「ふわ」と小さく欠伸を漏らすと、パジャマのボタンが外れ、露わになっていた胸元が見え隠れする少女。所々に吸い付いたような痕が白い肌に残っているのは気にしない様子だ。
俺を至近距離でジッと見る園子はやがて頬を緩めると呟く。
「……元に戻って良かったね」
すりすりと離れた距離を埋めるように俺の身体に胸元から足先まで密着してくる。
俺の胸元に下着に包まれた乳房を押し付けるように抱擁を強める。露出した太腿が俺の脚に絡みつき、彼女の体温とやや乱れた髪の毛から漂う甘い香りが鼓動の高鳴りと多幸感を強める。
少女たちに挟まれる。
左右を友奈と園子に。僅かに上に圧し掛かる形で東郷に。
この時間を至福だと捉えるのは深緑の瞳も同じなのか。
「……ん」
慈母のような微笑を見せる東郷にキスをされて。
互いに密着し合ったまま、俺たちは二度寝を堪能したのだった。
+
「……園ちゃんは小説のネタってどうしているの?」
「う~ん。急に閃いたり、あとは普段の出来事からインスピレーションが湧いたりかな。もしかして書きたいの?」
「あっ、ううん。園ちゃんが書いていたお話、前に見たけど面白かったなーって」
「友奈ちゃん! 私のは?」
「東郷さんのは……凄く、こう……大和戦艦な感じだったよー! 国防万歳!」
「まあ!」
友奈の褒めているのか褒めていないのか。判断に迷う中、東郷は迷わず前者で捉える。
微笑を浮かべる園子は何も語らず、ただ俺の胸元に指を這わせたり、脚を絡める。
「亮くんも読んでくれた?」
「うん。東郷さんらしさが出ていてよかったよ」
あくまで趣味の範囲内なのだ。
自分の思想をネットの海に晒したところで困る訳でもないのだ。
「そういえばこの前の部活でね、三丁目の子猫ちゃん見つけてさー」
「トラスケだっけ?」
「うん。にゃあにゃあって言いながら木の上にいたから夏凜ちゃんがシュバッて感じで回収して。ちょっと爪で引っかかれたけど格好良かったなー」
東郷の髪の毛を手櫛で整えながら友奈が呟く。
二度寝の合間に思いついたような雑談で時間を埋め、幸福を味わう。
なんでもない一時を、少女たちと語らいながら、平和な時を過ごす。
「はわわ~」
ぎゅうっと抱擁されて、抱き返す。
挟まる東郷を三人で押し潰すように抱き合いながら、なんでもない雑談を続ける。
「やっぱり二度寝は最高なんよ~。こうしてダラダラと何にも考えないでゆーゆやわっしー、かっきーと気兼ねなくゴロゴロする……」
「うん。でも東郷さん朝は結構厳しいから、いつもならラッパで私たちを起こしそうだね。亮ちゃんはエッチなことするだけで起こそうとしないし」
「だからわっしー布団を私たちで挟み込む必要があるんよ」
「ちょっ、二人とも……もう」
満更でもない東郷は自らの豊かな肢体を少女にもみくちゃにされる。
温かく柔らかいと評判の東郷布団だ。一度味わえば病みつき間違いなしだ。俺も便乗しては彼女の衣服と下着に隠されていた豊かな乳房、布団と評された乳肉を掌で楽しむ。
もっちりとした質感と僅かに汗ばんだ肌。
指先に沈んでは押し返す弾力と、やや硬さを帯びた乳首を指で弄る。
円を描くように乳房の付け根から持ち上げては指の腹で乳首をすりすりと擦ると、身動ぎする少女は熱い視線を俺に向けては媚びるような表情で吐息する。
「ゃ……駄目よ、そんなの」
「駄目なの? 本当に?」
「…………ん」
ツンと尖った先端を指先で弾く。
小さく悲鳴を上げる東郷は、慌てたような表情で俺と友奈の間から抜け出そうとする。しかし、寝ぼけ眼で東郷の身体を弄る友奈は楽しそうな表情を見せる。
「東郷さんのここ、凄く濡れてるねー」
「いやっ! 友奈ちゃん、そこは……ぁん!」
「わっしー……期待してたんだ~?」
「……そのっち!」
布団の中、俺から見ることは出来ないが、友奈の両手は東郷の下腹部へと伸びていた。ビクンッと肢体を震わせて大きな目を見開いた彼女は白磁の肌を朱色に染めると胸元を隠した両手で友奈の腕を捕まえようとする。
そんな彼女の腕を俺が掴むと嫌々と首を振っては涙に濡れた瞳を揺らす。
「……あっ! っ、ぅ」
小刻みな震え。耳を澄ませると僅かな水音。
陸に跳ねた魚のように暴れた両脚も、あっという間に弱々しくなる。友奈にされるがまま、友奈の指先一つで震える哀れな東郷の乳房に唇を這わせ、噛みつくと背中を反らせる。
「わっしー、どっちが気持ちいいの?」
「どっちぃ……? ぁ、ぁん! どっちなんて……!」
そんな東郷の痴態を俺と共に眺める園子。
彼女の間延びした言葉は、東郷が確かな快楽で震えていることを悟っていた。そして隠せているとも思っていない黒髪の美少女は震え声で答える。
「……ごめんね亮くん。私、友奈ちゃんの方が……ンッ!」
「東郷さん、気持ちいいね? クリクリされるのがやっぱり好きなんだ」
「うん、しゅき! しゅきよ友奈ちゃん!」
「だって。かっきー、頑張れ~」
するりと俺のズボンを下ろしてペニスを露出させる園子。
東郷の痴態で興奮した怒張を背後から指で撫でながら、心地良いリズムで扱く。背中に園子を感じながら寝ぼけ眼で大和撫子の身体を、反応を堪能する。
「ぁ、はぁんっ、ゃ、だめっ!! ──!!」
友奈が微笑を浮かべた直後だった。
俺の首筋に顔を埋めた東郷の肢体が硬直する。
直後、雌特有の芳香を漏らし、枕に長い黒髪を広げる。
してやったりといった顔の友奈が目元を腕で隠す東郷の毛布を剥ぐ。いつの間にか衣服を剥かれ、辛うじて衣服だけが纏わりついた少女が仰向きで荒い呼吸をしていた。
「わっしーがホカホカなんよ~」
園子の言葉通り、少女は既に出来上がっていた。
いつでも子種を受け入れられるように、揺れる乳房から伝う汗が臍に流れ、滑らかな太腿に伝う愛液と、雫の付着した恥毛から覗く花弁が僅かに開く。
──食べて下さい。
言葉もなしに身体で主張する東郷の裸体に反り立つ剛直を園子が握る。
ゆっくりと誘導するように、亀頭を彼女の恥部に宛がう。友奈と園子の指がそれぞれ左右の花弁を開き、東郷が受け入れるような表情を見せると雄を招き入れるように僅かに脚を開く。
「ぁあああああっっっ!!!」
獣の交尾にベッドが軋む。
釘を打つようなピストンに普段は聞かせない喘ぎ声を巻き散らす少女。
最奥を亀頭が突く。
引き抜く時の雁裏が彼女の弱点を擦る。
互いの体液を潤滑油に、少女の悲鳴と自らの鼓動、犬のような俺の吐息をBGMとして荒々しく腰を振る様を薄紅の少女と金色の少女がほのかに顔を赤らめながら見守る。
「イクっ、ィゥッ……! ……!!」
シーツに染みが増えた。
虚ろな眼差しで溢れた涙が頬を伝いながら、絶頂に震える裸体。
そこに追い打ちを掛けるように怒張で抽送を繰り返すと悦ぶように肢体は震え、結合部からは潮が噴き出す。密着しては唇を重ね、揺れ動く魅惑的な胸元を自らの手に収め、欲望のままに犯す。
膣は蠕動を続け、周囲の目も気にせず声を漏らす東郷。
互いの呼吸は早くなり、軋むベッドの音もリズミカルになる。
腰の動きだけでぐりぐりとするだけで、普段は聞かせない声を上げた。
「ぷああああっ!!?」
「っ」
背筋を電流が奔るような快楽。
溜まった白濁を吐き出すように、俺は東郷の最奥に吐精する。
「ぅ、ぁ……」
濁った精液が最奥を叩き、媚肉に呑み込まれる間、俺は東郷を抱き締め続ける。
小さく痙攣を繰り返す東郷の動きもやがて鎮まりそのまま余韻に浸る。
甘えたように俺に頬ずりする東郷。
汗ばみながら、注がれた子種に満足したように吐息をこぼす彼女はビクッと硬直する。
「……東郷さん、気持ちよさそうだったね」
「そうだね~。欲求不満だったのかも」
「ち、ちがっ、これは! だって、こんなこと……ぅん!」
僅かに萎えかけた肉棒で怒張を突くと声が漏れる。
暫くの間、弱点を弄られ続けた彼女のはしたなさを周囲に見せつける。
「りょ、亮くん、待って……朝ご飯食べてないから」
虚ろな眼差しに理性が灯る。
むにゅりと豊満な胸元を揉みしだかれながら、その深緑色の視線を俺と友奈と園子と、結合部に向かわせる。
「大丈夫だよ、東郷さん」
不安げな彼女の表情を和らげるように笑みを見せる。
染み一つない柔らかな頬を撫でると、友奈や園子にも目を向ける。
「ちゃんと二人ともするから。……その前に今度は後ろ向きでしよっか。ほら、立って。欲求不満は病気の元なんだから、ちゃんと治ったことを見て貰わないと」
「東郷さんがどんな顔をするのか楽しみだなぁー!」
「カメラ、どこだっけ~」
「ゃ、ぁ、ぁ……」
仰向けで俺たちを見上げる東郷は恐怖と喜悦の表情を浮かべる。
ようやく肉棒を引き抜いた結合部からは、とろりと白濁が流れ落ちた。
笑みを見せる俺たちに、東郷はぶるりと身を震わせていた。
「それで、遅刻した訳ね」
「…………」
簀巻きで吊るされながら呆れた口調で告げられる。
ぷらん、と揺れる中、語る言葉もない俺は黙り込む。
俺が悪いんだよ……と主張したが、三人娘は別の場所で説教されているらしい。快楽にのめり込んで日常生活に影響が出ていたのも事実なので素直に従っていた。
「別にそういうことをするなとは言ってない。……私たちには必要だからな」
「ええ、でも犬吠埼さんの言うように普段の生活を疎かにしては駄目よ」
やや上から見下ろす景色には勇者部の少女たち。何故か眼鏡を掛けて、髪を纏めた美少女たちは、これまた何故か黒のスーツに身を包んでいた。
薄い黒タイツに包まれた脚を組んでは主に俺を見上げる千景や若葉。若葉の姿をカメラに収めるひなた。眼鏡のフレームを指で持ち上げる彼女たちは互いの目線を絡ませる。
「うちの生徒も爛れてしまったな、千景」
「ええ、これでは我が校の風紀が乱れてしまうわね乃木さん。そうよね上里さん。……いいえ、上里学園長」
「勿論。今後そうならないようにお仕置きが必要ですね」
そう言いながら、いったい何の茶番か、楽しそうに女教師たちは問題児を見上げるのだった。
誤字報告にはいつも感謝です。
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