※この作品はR-18です。

果てなき夜で、貴方に愛を   作:毒蛇

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【番外】ポッキーと猫

 ポッキーゲームを最初に考えた人は誰なのだろう。

 わざわざ自分で調べようとは思わないが、王様ゲームのように異性と触れ合える機会を生み出した天才的な頭脳は園子に匹敵するに違いない。

 時代を経てもなお愛される製品で、今日俺たちは遊んでいた。

 

「ん……っ──」

 

 ポリポリと、──否、凄まじい勢いでポッキーを喰らう唇。

 瑞々しい唇だ。触れたら柔らかく、熱く、蕩けてしまいそうになる。吸い込まれるようにポッキーは上唇と下唇の間に消えていく。

 そして、その時がきた。

 

「んんんっっっ!!!?」

 

 ちゅうっと唇が重なった。

 硬直する一方の頬を掴んで逃げ場を奪い、唇に重なる。

 僅か数秒程度の出来事で、ゆっくりと唇が離れる彼女たちの間には透明な唾液の糸。呆然と口元に指を置く少女の瞳には困惑と衝撃があった。

 きっと、悪戯心で始めた事だったのだろう。

 多少なりの羞恥や、なんだかんだで止めると予想していたのだろう。

 

 だが現実は違う。

 少女は、伊予島杏は躊躇うことなく土居球子の唇を奪った。

 

「な、ななな……ッ!!?」

 

 驚愕する球子。理解が追いつくように顔が赤面していく。

 対して杏。彼女はなんでもないような顔で唇を舐め取ると既に視線も意識も彼女には向けていなかった。普段の彼女の態度を考えるとやや眉をひそめざるを得ないが、ふわふわな髪を揺らす杏の視線の先を見ると納得しかなかった。

 

「……ッ」

 

「ん〜……」

 

 須美と亜耶のポッキーゲーム。

 彼女たちは互いに躊躇し、あるいは遠慮せずその距離を詰めていく。杏は大きな瞳を見開いて、彼女たちの遊戯を見守る。だらしなく頬を緩め、口端から涎を垂らす様は不審者そのものだ。

 

「た、垂らしてませ──んんっ!!?」

 

 唇を奪う。柔らかな二の腕を掴んで強引に唇を奪う。

 ちゅっとキスをして離れると僅かに呆けた顔をした杏が俺を見上げる。さらりと揉んだ乳房は豊満さと柔らかさを俺の手のひらに伝える。

 ん、と小さく声を漏らす杏は俺と少女たちを交互に見る。

 このまま俺とポッキーゲームをするか、その瞳に押し倒せば消えそうな迷いが見えた。

 見つめ合うとほんのりと頬を赤らめる彼女は選択したように口を開く。

 

「あ、あの……私とも──」

 

「はい、アウトォー!!」

 

 デデーンと口で効果音を鳴らしながら俺と杏の間に入り込む風。

 勇者部部長として不純異性交遊など許さないと言うのだろう。

 

「ちっがーーーう!! ポッキーゲームと言ってるだろうに! なんで誰も普通に遊ばないのよ!!」

 

 それは彼女の魂の叫びだった。

 大赦を滅ぼすという声音の響きを凌駕する、そんな血を吐くような絶叫。

 どうしてこうなった。そう伝わってくる風の切実な思いを前に、彼女の両手を掴む。ポッキーを一本ずつ持つ風からそれらを取り上げると褐色の少女、古波蔵棗に引き渡す。

 

「ちょ、ちょっと……」

 

「大人しくしろ、風。今日は口づけをする日……覚えた」

 

「だからちがーう!! どさくさに紛れて亮之佑はアタシの胸を揉むなー!!」

 

 制服越しの風の胸は揉みごたえがある。

 だが怒られたので、仕方ないとばかりに唇を奪う。僅か数秒程度、舌は絡ませない親愛を感じさせるキスですら、風は麻薬を吸ったヤベー人のように顔を赤面させふらつく。

 

「ま、待って……」

 

「待たない」

 

 乙女のような反応をする風の唇を勇ましく棗は奪う。

 その勇ましさは正しく勇者。周囲に漂うビュォォオオオウという暴風を感じながら周囲を見渡す。

 

 ──誰もかれもが発情期のように唇を重ねていた。

 ポッキーゲームという建前と共に女子高のノリで唇を重ねて、次第に本気になっていく。

 

「は、んむ……うえ、さとさん……」

 

「……ふふっ、千景さんもこうして見ると可愛いですね」

 

 床に押し倒された千景とポッキーゲームをするのは巫女だ。

 既にふやけて消えたポッキーを探してひなたと共に互いの口腔を舌で探し合う。両手を絡め合い、捲れたスカートから覗くショーツに膝を擦り付けて、甘い吐息と共に唇を重ねる。

 

「ポッキー見つかりませんねぇ……おや? 千景さん? その顔はどうしたんですか?」

 

「は、ぁ……っ、……だめ、見ないでぇ……」

 

「こんなにトロトロになるなんて……。ほら、ゲームなのにこんなに濡れてますよ? ……そうですね、折角なので切り札の後遺症も治しましょうか。任せて下さい」

 

「ダメ……ぁ……たかしましゃ……かがくぅん……」

 

 甘く蕩けた声でひなたを誘う千景。

 その被虐心をくすぐるような声音にひなたの身体がぶるりと震えた。しゅるりと千景の衣服が脱がされ、周囲に淫靡な雰囲気が漂う。捕食者の顔をひなたは見せていた。

 いただきます、とひなたは千景の耳元で囁いた。

 肌を晒し、巫女に食べられる勇者の姿を俺に雇われた銀が端末片手に震える。

 

 媚薬が気化して部屋中に漂っているのかもしれない。

 だが、俺にとってそんな事は些事だった。明るい友奈の声が思考を切り捨てさせる。

 

「須美ちゃーん! 私ともしよーよ! ポッキーゲーム!」

 

「ゆ、友奈さん。それはちょっと……。うぅ……もう着替えたい」

 

「えい!」

 

「ちにゃあ……っ!」

 

 友奈と須美はこの空間で唯一猫耳と水着姿だった。

 とはいえ、須美の方は殆ど生地が外れており、ツンと尖った乳首は周囲に見られている。

 尻尾に付いた鈴が鳴る度に、友奈は可愛い鳴き声を上げながら須美を弄る。トントンと腰を指で突き、刺激を与えると口端から涎を垂らした須美が「おッ!?」と声を上げて身体を震わせる。

 

「あれ、須美ちゃん? ……えいっ!」

 

「ひぁぁッッ!!?」

 

「眠ったふりは駄目だよー」

 

「やだ、おかしくなる……ちにゃ、ちにゃぁ……」

 

 二度、三度と須美の声を楽器と勘違いした友奈は自らの猫耳をピコピコと動かす。

 やがて動かなくなった楽器を弄り回しながら、俺に呼び掛ける。

 

「りょーちゃーん。もう一回須美ちゃんを起こしてー!」

 

「いいよ。ほら須美、何度気絶しても起こしてあげるから」

 

「ん……んむ……は、ぁ……りょ、のすけ、さん?」

 

「おはよー須美ちゃん! もう一回にゃんにゃんなポッキーゲームだ!」

 

「にゃあー!! ……ち、ちにゃぁ……」

 

 須美の身体はもう駄目だ。友奈族によって散々人体実験ならぬマッサージを受け続けた結果、どこに行っても恥ずかしくない性感帯塗れの少女となってしまった。

 僅かに指で突くだけで「ちにゃ」と鳴き出す彼女の唇にポッキーを挟んで友奈は遊ぶ。

 あっという間にふにゃふにゃとなった須美を人形のように友奈は抱きつく。唇を弄ばれ虚空を見上げる東郷の進化元を見下ろす俺は、高嶋に目を向ける。

 ひなたと千景のポッキーゲームに対して彼女が反応していないのは理由があった。

 

「んんっ……ふっ、むっ、ん……」

 

 盛る少女たちの中心。友奈同士の口づけを少女たちが盛り上げていた。

 一人は高嶋友奈。結城家の友奈に瓜二つな彼女は楽し気に、蠱惑的に、魅惑的なキスを少女にする。壊れ物を大切に扱うような、それでいて味わい尽くすような情熱的な口づけは一人の少女を溶かしていく。

 弱々しい抵抗をする手を掴まれて、濃厚な口づけをする合間に少女が声を漏らす。

 

「ぁ、まって高嶋先輩……も、もう……ポッキー食べたじゃん……んっ」

 

 少女は赤嶺友奈だった。

 褐色、巨乳の彼女はいつの間にか制服を脱がされていた。筋肉質な肌を覗かせ、ショーツに膝を押し付けられ、唇を奪われる姿は、敗北した敵兵を何故だか連想させてしまう。

 蕩けた眼差しに淫靡に高嶋が微笑む。

 

「赤嶺ちゃんの唇、美味しいなー……なんちゃって」

 

「は、ぁ……分かったから、離れて……」

 

「えー駄目だよぉ。ほら、皆も赤嶺ちゃんとチューしたいって」

 

 ニコニコと笑みを浮かべる高嶋の肩を掴むのは芽吹だ。

 真剣な表情を見せる彼女は、赤嶺の腹筋を撫で回しながら呟く。

 

「やはり……美しい筋肉ね」

 

「……でしょう? これでも自慢に思ってて──」

 

「もっと見せなさい。ほら、全部脱ぐ!」

 

 流れるように赤嶺は芽吹に唇を奪われる。

 肌を撫で回し、ビクリと震える褐色巨乳の乳房を背後から揉むのは樹だ。この世全ての巨乳を憎む彼女は、友奈族でありながら友奈の巨乳の可能性を明かした彼女のブラを剥ぎ取る。

 流れるようにショーツも脱がせ、生まれたままの姿を晒す赤嶺を少女たちが囲む。

 

「赤嶺の筋肉凄いわね……んっ」

 

「ナイスマッスルね……んむッ」

 

 赤嶺は少女たちに輪姦されていた。

 日常の挨拶をするように唇を奪われて、乳房を揉まれ、恥毛を撫でられ、恥部に指まで挿入される。面白半分で少女たちに乙女の秘所を晒され弄ばれる彼女はやがて喘がされる。

 

「ぁっ、ま、待って……」

 

「ほら、そんなに力入れないで。亜耶ちゃんが見てるでしょ」

 

「にゃはは……赤嶺も諦めた方が色々と楽だよ」

 

「勇者ぁ……キッス~!!」

 

「~~~~ッッ!! ぁぁあああっっ!!!」

 

 勇者部の少女たちに囲まれて、唇を奪われながら、赤嶺は達した。

 ぷるりと揺れ動く褐色の乳房。ツンとした乳首を巫女たちが弄り、陰核を亜耶が指で摘まんで遊ぶ。優し気な笑みで、あられもない声を上げさせられる赤嶺の痴態を皆で見届ける。

 

「ご、ごめんなさィ……、試練とか言って敵対してごめんなさッ……!! 他の子より胸が大きくて……立派な身体で……ごめんなさっ……」

 

「馬鹿にした! 胸が小さいことを今馬鹿にした! 夏凜さん、玩具も使いましょう!」

 

「そうね……どこに置いたかしら……。ほら、沢山あるわよ」

 

「~~~~ッッ!! ぅぁあ~~ッッ!! ──っ!!」

 

 二度、三度と痙攣する肢体を皆で拘束して、更に攻め立てる少女たち。

 純粋無垢だから加減を知らないのだろう。喘ぎ声に鳴き声が混ざるのを聞きながら、俺は若葉の背中に手を回して唇を奪い、奪われる。さらりとした髪の毛が手に心地よい。

 

「これで赤嶺も正式な勇者部の一員だな」

 

 ぷはっと俺の唇から唇を離した若葉が決め顔を見せる。

 いつの間にか勇者部の間で暗黙の了解となっているのが、皆の恥ずかしい姿を共有すれば結束がより深まるという物だ。ただでさえ変わらない世界で、変わらない友人、変わらない先生、変わらない時間の中で唯一同じ時間を過ごす少女たちとの仲は下手な家族よりも深い。

 

 だから。

 赤嶺を勇者部に引き入れるなら。否、新人が勇者部に馴染む為には。

 

「辱めても仕方ないよね」

 

「……ん、おい、どこを見てる亮之佑」

 

「いや、猫を見せてあげるって言ったらホイホイ着いてきた赤嶺にさ、俺のゆうにゃと部室で飼ってるちにゃちにゃ言う新種の猫を見せた時の顔は凄かったなって。やっぱり床で牛乳の入った皿を舐める姿が良かったんだろうな。リアリティの勝利、無抵抗で確保された時の顔は凄かったよ」

 

「そうか。亮之佑、喋るよりも私とキスをしろ」

 

「──。今日は強引だね。強引若葉ちゃんだ」

 

「お前の変な影響を受けたんだろう」

 

 頬を掴まれて正面を向かされる。

 若葉の端正な美貌。頬を薄っすらと朱色に染めた彼女は静かに俺と唇を重ねる。

 白昼堂々の行為、躊躇いなどなく、しかし僅かな羞恥心を見せながら俺と口づけする。背中に腕を回し、熱烈な抱擁を彼女と楽しむ。

 すらりとした太腿を撫で、ショーツ越しに包まれた臀部を揉み身体を重ねる。

 性行為の寸前にただ悪戯に身体を擦り合わせる行為だったが、不思議と多幸感を覚える。

 

「私を見ろ」

 

「あ、ああ。……もしかして欲求不満?」

 

 恐らくは彼女から求めてきていることが原因だろうか。

 唇を重ね、愛おし気に俺を抱き締め、布越しに下腹部を擦りつける若葉に囁く。

 否定も肯定もしない若葉は、見開いた瞳に熱を灯す。

 

「ひなたさんと千景が抱き合って唇を交わしているけど良いの?」

 

「良いのって……いや、私とひなたは別に──んむぅっ、ん……」

 

 デリカシー皆無な若葉の唇を奪いながら、スカートの奥に隠れた秘所も弄る。負けじと俺の剛直を扱く若葉に「俺の剣はどうだ」と囁くと赤らんだ顔で「硬い……」と呟き返してくる。

 そんな俺と若葉に囁く声があった。

 

「ご先祖様がセクハラされてるけど喜んでる……。普通にイチャイチャしてるんよ」

 

「なんだかんだでかっきーってわかちゃんに一番懐いているから。隙あらばわかちゃんに何かしてるでしょ? なつき度は高いからそろそろ進化するんじゃないかな~?」

 

 と、勝手に語るのは園子ズだ。

 彼女たちは俺と若葉の情熱的な口づけを見ながらも態度を変えず、手を動かす。

 

「クッ……友奈だけに恥ずかしい思いはさせないわ」

 

「ご先祖様、お供しますわー!」

 

 弥勒家の少女たちもまた他の少女たちとの楽しいポッキーゲームに興じている。脱がされ、共にスタイルの良い裸体を晒しながら、貧乳組の舌打ちの回数に貢献している。

 夕海子の方は良くも悪くもいつも通りだった。対して、群がる巫女や慎ましい胸元の勇者たちに辱められる度に弥勒家の先祖の方が静かになっていく。

 普段の自信に満ち溢れ、余裕がありプライドの高い姿はなく、しおらしい。

 自らブロマイドを配ろうとする様子は連想できず、寧ろ足を大きく広げられて子孫と共に写真を撮られ、咄嗟に手で顔を隠そうとする姿は弥勒家の淑女からはかけ離れていた。

 

「この弥勒が……こんな……ッ」

 

「ご先祖様。お気を確かに……」

 

「ん……夕海子……」

 

 先祖と子孫の交わりにビュオオオウと風が吹く。

 豊かな乳房を押し潰し合い、涙と喜悦に飲まれた瞳を閉じて唇を交わす。周囲では雀を始めとした少女たちに乳房を揉まれ、腰を撫でられ、恥部を弄られる。

 秘所に挿入したポッキーを食べて、そのまま陰唇とキスを交わす少女もいる。

 

「は……ぁ……レンちぃ……」

 

「友、奈……」

 

 互いに伸ばされた手が触れる事はない。

 他の勇者たちと指を絡め合い、唇を奪われて、やがて瞳からは光が消える。

 俺は彼女たちを見ながら小さく呻く。

 肉棒に触れる若葉の指に先走り汁が絡む。

 二人の新たな勇者、敵であり味方であった少女と彼女の盟友でありライバルである少女を前に屹立する剛直が扱かれる。モジモジと腿をくねらせながら、俺の怒張に手淫する若葉は、その後も静かに従順に奉仕し続ける。

 

「じゃーん!」

 

「いや、なにそれ」

 

「りょーくんの真似。覚悟してね赤嶺ちゃん!」

 

 チラリと赤嶺の方を見ると少女の恥部に疑似肉棒を添える高嶋。

 興奮した男のように白い肌を薄く朱色に染めながらも、腰に巻かれ自らの秘所を貫き固定された黒々強い肉棒に小さな悲鳴を上げる赤嶺。だが、俺は知っている。その眼差しには僅かながら興味が見え隠れしている事を。

 

「若葉、知ってるか? エッチも運動の一種だ。普段は鍛えられない筋肉が鍛えられる」

 

「それはどこだ?」

 

「膣周りの筋肉だ。身体の中から男の肉棒を受け入れ、精液を呑み込む事でリンパが満開する」

 

「満開……?」

 

「そうだ。それで身体中の血液が解され、美肌効果、便秘改善、吹き出物もストレスも完全解消。仲間の結束も深まるとされる、まさに完全運動な筋トレよ」

 

「なんだと!? そんな効果があったのか。……確かに言われてみれば」

 

 若葉も結構ノリの良い女に成長してきた。

 流石に天然な反応ではないだろう。純度100%の紛れもない嘘だ。もしかしたら本当に効果はあるのかもしれない。そんな事を若葉と抱き合いながら話していると夕海子の先祖、弥勒蓮華は笑った。

 

「フッ。フフ……弥勒としたことが生娘のように取り乱してしまったわ。待たせたわね、亮之佑」

 

「いや、レンちは生娘だよ」

 

「黙りなさい友奈。高嶋、もっと腰の動きを強めて」

 

 自らの脚に触れていたいくつかの手を払いのけ、俺を見上げる蓮華。

 肉付きの良い太腿を自ら大きく開き、俺と若葉に秘所を見せつける。

 整えた黒の陰毛に覗くピンク色の恥部は濡れていた。そこを若葉と見続け、ひそひそ話をするように若葉の耳元に片手を置いて息を吹き込む。

 小さく笑みを浮かべた若葉の反応に蓮華はやや赤らんだ顔を見せる。気丈な態度で、崩れかけていた自信と余裕を表情に浮かべ直していたが、大きく開いた太腿は僅かに震えていた。

 

「弥勒が受けて立つわ。逃げも隠れもしない。この弥勒を孕ませてみなさい!」

 

「さっすが、ご先祖様ですわ!」

 

「ほら、弥勒さん。そこ退いてよ、このデカい尻めっ」

 

「ひゃぅん!?」

 

 何を思ったのか雀が夕海子の尻を叩く。

 ぷるんと乳を揺らし声を上げた彼女は雀に反撃を仕掛ける。

 そのまま仲良く亜耶と芽吹、しずく(シズク)の手によって下の口で大きな黒いポッキーゲームをさせられるが、俺には関係のない事だった。

 

「一緒に夕海子を作ろうな」

 

「フッ。亮之佑と子作りをしても夕海子にはならないわ」

 

 至極当然の事を決め顔で告げる蓮華。

 何故か、若葉がそっと顔を逸らした。

 こっちを見るなと若葉に蓮華の方に顔を向けさせられる。黒髪からは汗と雌の芳香を漂わせ、僅かに強張った肢体は、唇を交わらせる度に柔らかく解れていく。

 豊かな乳房は東郷やひなたのように豊満であり、しかしまた別の質感がある。

 揉み解しながら、ツンと尖った乳首を指で擦り合わせ、肉棒を恥部に宛がう。

 

「前戯などいいからっ……ァ……さっさとしなさい」

 

「分かってないな。前戯は大事だ。場合によっては挿入よりも。何故かって? 感じ入る女の姿が見たいからさ」

 

「自分の物で満足させる自信が無いだけでしょう」

 

 雄棒に貫かれ、女となった蓮華は小さな喘ぎを漏らす。

 散々、他の少女たちとポッキーゲームを繰り広げ、身体を弄ばれたのだ。密着すると伝わる鼓動の速さと、熱と、柔らかさ。

 

「は、ぁ──」 

 

 パンと突くと蓮華は顔を逸らした。

 横に顔を背け、乳房が揺れ動く彼女の唇を無理やり奪う。

 

 やや拒絶気味な唇を割り拓き、ざらついた舌と舌を絡め合う。鼻息が荒く、呼吸の仕方が分からないように震える肢体に密着しながら怒張を膣に擦りつける。

 俺の形となっていく蓮華の膣襞は蠕動し、確かな快感をもたらす。

 

「と、当然よ。弥勒は、膣内どころか全てが完璧なのだからァッ……っ」

 

 褒めると喜び、膣が僅かに締まる。

 突く度に確かな反応を示し、自信のある表情に喜悦を浮かべる。

 剛直を味わわせる度に角度を変え、そして何度目かの抽送で弱点を掘り当てる。

 

「んんッ!! ……ふっ、んっ……」

 

 喘ぎ声だけは上げない。聞かせないとする蓮華の唇を重ねる。

 少しずつ、周囲の目線を忘れて嬌声を聞かせ始める横で、赤嶺が高嶋に犯されていた。

 

「アハッ! もっと腰を動かしてよ赤嶺ちゃん。筋トレだよー?」

 

「こんな……筋トレじゃ、ぁんっ! ぁ、ぁああっ──!!」

 

 小刻みな腰の動きで赤嶺が弄ばれる。

 同じ顔をした少女に手も足も出ず、好き放題に高嶋に喘がされていた。結城家と違い高嶋家の友奈は小悪魔的な笑みを浮かべて赤嶺の尻を撫でて、叩く。

 

「……ッ! ……は……ぁぁ……」

 

「あー! 分かっちゃった! なーんて、ココだ! えいっ、えいっ!!」

 

「まっ、まって高嶋先ぱっ、~~~~ッッ!! あッ! やら、ぁ……」

 

「イッちゃえ! イッちゃえ!」

 

 ビクンと背中を反らして潮を噴いた赤嶺に高嶋はやったーと無邪気に笑う。

 流石に友奈族、女の身体を支配して、その両手で容易く絶頂に導く。

 女神のような笑みで赤嶺の身体を本人よりも理解したように赤嶺の性感を弄り、大声を上げさせ、床に愛液を垂らす。四つん這いで逃げようとする赤嶺をバックで犯す高嶋と目が合う。

 

「弥勒としている時はッ……たとえ友奈であってもこっちを見なさい……!」

 

 それは、女としての矜持か。

 突然頬に手を置かれ、蓮華と顔を合わせると今度は彼女から唇を重ね合わせる。胸板に乳房を擦りつけ、自らが最高の女体だと主張するように膣襞が蠕動する。

 

「ぅん、ぁ、ひぁ……」

 

 じゅぷじゅぷと結合部から下品な水音が響く。

 余裕の表情を崩すように剛直を彼女に突き立てる。ぺちっ、と太腿が俺の腰を叩き、より深くまで竿が彼女を貫く。

 目端で赤嶺を貫く高嶋と競争するようにピストンを続ける。

 

「弥勒はっ……敗北など……こんなドSなだけの変態に……っ」

 

「レン、ち……私……もう……」

 

 涙で濡れた瞳がきゅっと瞼を閉じる。

 頬を涙が伝う中、その時がきた。

 

「ぅぁあああっっ!!!」

 

 瑞々しくも唾液で濡れた唇を奪い、そして俺は最奥に汚濁を注ぎ込む。赤嶺に再び伸ばされかけた手を握り締めて、絶頂に感じ入る蓮華の顔を見下ろす。

 全身を震わせる彼女の膣襞がゴクゴクと雄汁を呑み込みのを感じながら蓮華に倒れ込む。

 重いと悪態吐く彼女の媚肉に怒張を擦りつけ、乳首を舌で転がし、乳房を揉んで、蓮華に敗北感と余韻で更なる法悦を教え込みながら、赤嶺に目をやる。

 

「高嶋ちゃん。こーたいだよ!」

 

「うん、いいよ!」

 

「は、ぁ、ま……待って、イったばかりだから」

 

「勇者ぁ……ピストン!!」

 

「あああぁぁあ……イクっ、イグッ……! 奥っ、ダメ……ぁ……!」

 

 頭を垂れ、結城家の友奈にパンパンと音を立てて犯される赤嶺。

 余裕も理性も剥かれ、ただ同じ顔の少女に雌とされていく彼女の周囲では同じく太く逞しいポッキーを装着した少女たちが待ち構えていた。

 

「ちょっと亮之佑、終わったなら交代して。亜耶ちゃんも蓮華とポッキーゲームするから」

 

「分かったよ」

 

 虚脱感を感じながら芽吹に急かされ、剛直を抜く。

 こぽりと白濁が媚肉から垂れ落ちるのを見ながら、彼女の恥毛で竿を拭う。

 黒々とした陰毛に白濁が付着しコントラストを生み出す。見ろ、これが芸術だと、隣で疑似肉棒を既に装備していた亜耶に告げると馬鹿を言うなと芽吹に襲われる。

 

「亮之佑の性癖に亜耶ちゃんを巻き込まないで。ほら、ポッキーゲームよ。今日は負けないから」

 

 俺を押し倒し、騎乗位でゲームを始める芽吹を余所に、亜耶がおずおずと話しかける。

 

「あ、あの……蓮華先輩。私ともポッキーゲームしてくれますか?」

 

 年上のお姉さんに対してエッチなお願いを要望するショタのような態度に、お姉さんも何か母性的な物を感じたのか。白濁を指で拭う蓮華はフッと笑って自ら媚肉を割り拓く。

 

「来なさい、亜耶。弥勒をそんな玩具で満足させられるとは思わないことね」

 

「……はい。分かりました、私も持てる限りの全てを使って、満足させます」

 

 亜耶は腰に巻かれた疑似肉棒で蓮華とゲームを始める。

 彼女は俺と出会った頃よりも、随分と成長していて、俺はただ弥勒の痴態を動画に収めるカメラマンとして残り時間を過ごすことになった。自分よりも年下に喘がされるってどんな気分だと煽ると涙混じりの目で睨む蓮華に亜耶がお仕置きをした。

 そして。

 最後に一巡して満足した勇者部の少女たちの代表として友奈が両手を広げ歓迎の意を示した。

 

「──ようこそ、勇者部へ!!」

 

 このイかれた淫らな部活動に哀れな少女が追加された。

 赤嶺と蓮華の他に、彼女達と共に御役目を果たしていた桐生静という巫女も加入した。ただ俺が何かするよりも先に巫女たちに群がられていた。それを最後に意識を赤嶺や蓮華に向けて、気がつくと静は全裸で床に転がっていた。

 彼女たちの下着は貰って神棚に飾って神樹様に捧げた。

 きっと喜んでいるだろう。

 

 

 

 

 

 新人歓迎会を終えて自宅に帰る。

 友奈は園子とお泊り会だ。何故か隣ではなく俺の背後にいる東郷は、黒髪をなびかせて深緑の瞳を瞬かせて、そのまま家の中にまで当たり前のような顔で入ってくる。

 

「……? 妻が自宅に帰ってくるのは当然でしょう?」

 

「ああ、それもそうだ。そういえば今年もまた旅館に行く季節だな」

 

「そうね」

 

 そのまま俺に見せつけるように制服を脱ぐ。

 スタイルの良い身体。清楚さを感じさせる薄青の下着は彼女の雪肌に映える。有無を言わせぬ迫力で下着姿になった彼女はよくよく見ると尻尾が生えている。

 リボンの付いた黒猫の尻尾だ。

 さらには同色の猫耳が付いたカチューシャを髪に装着する。

 

「にゃあ」

 

 大きな猫がいた。

 そこはもう気にすることではない。多分、須美が猫として俺や友奈、勇者部の皆に可愛がられていたから、自分も猫になっていっぱい可愛がられたい。そんなところだろう。

 よくある事で、夫として妻の嫉妬を解消するのも仕事の一つだ。

 

「おいでー」

 

「にゃん!」

 

 鳴き声と共に俺に抱き着いてくる猫。

 たまに東郷はこうして頭がおかしくなる時があるが気にしない。

 

「ミルク飲む? ほーら、皿に入れたから床に這いつくばってぺロペロするんだよ~」

 

「…………亮くん」

 

 少しギアを入れ過ぎただろうか。彼女は床に置いた皿には見向きもしない。

 珍しく真面目な顔で俺を見る東郷はミルクよりも抱擁を選ぶ。

 ふわりと漂う甘い香りと、押し付けられる柔肌が俺の性感を高める。

 

「東郷さん。お願い聞いて貰っていい?」

 

「にゃあに?」

 

「今日はもう東郷さんとずっとイチャイチャしたいな。……イチャイチャさせろ」

 

「亮くんの望みなら仕方ないわね。……私も、いちゃいちゃ、したかったから……今日は帰らない。帰さないで」

 

 すりすりと頬を擦り付ける黒猫は「にゃあ」と鳴く。

 もしも飼い猫がいたらこんな感じなのだろう。腿に垂れた尻尾を掴むとピクリと腰が浮かぶ。

 ブラ越しに乳房を揉み、左右から押して谷間を作って、指を入れて遊んでいると、東郷が囁く。

 

「巫女が一番亮くんの汚れを払えるなら……勇者の力もある私が最適でしょう?」

 

 ひなたが話したのだろう。

 ハイブリッドな東郷は自分こそが相応しいと主張する。

 同じ黒髪で巨乳でも、肉付きと家事力があって、人妻よりも、幼い自分よりも、夫に尽くす自分の方が良いよね? 光の消えた深緑の瞳は否定など許さないとばかりに唇が重なる寸前まで顔を近づけ賛意を求める。

 頷き首肯を返すと笑みを浮かべた東郷がどこからか首輪とリードを取り出す。

 

「いっぱいイジメて、いっぱい優しくして、いっぱい愛して。亮くんじゃないと満足できないように壊して?」

 

 赤い首輪だ。それを俺に渡した東郷はあざとく「にゃあ」と鳴く。

 

「東郷さん。おかしいよね」

 

「何が?」

 

 この状況が? それとも他の子を選ぶの?

 即座に危険色と理性の色をピコンピコンと点滅させる破滅の猫に、俺は告げる。

 

「猫が衣服を着てるなんておかしいだろ? 脱げ」

 

 その言葉にトロリと猫は表情を崩した。

 ペロリと舌なめずりをする彼女に、俺は首輪をつけた。

 

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