※この作品はR-18です。

果てなき夜で、貴方に愛を   作:毒蛇

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いつも感想と誤字報告ありがとうございます!


【番外】ただ東郷さんとイチャイチャする話

 俺は今まで動物を飼おうと思ったことはない。

 学業や部活動、初代の世話、他にもやりたいことがある以上、人間語の通じない気ままな犬猫を飼うつもりは無かった。一時的に触れ合うだけならそういう店で発散すれば良いから。

 生き物を飼うとは面倒な事なのだ。

 これから先も犬や猫を飼うことはないのだろうと思う。

 だから。

 

「ほら、脱ごうね……」

 

「にゃあ」

 

 こうして自分から猫になる人を定期的に可愛がれるのは喜ばしい状況だった。

 背中に手を回し、ブラホックを外した東郷からホカホカの水色ブラを受け取る。眼前にぷるりと揺れる乳房とピンク色の乳首が俺を挑発するように震える。

 しっとりとした乳肉は薄っすらと汗ばみ、甘い体臭が俺の鼻孔をくすぐる。

 色白の肌。ツンと尖った乳首。肩から下がる黒髪。

 俺を見る瞳には淫熱を帯び、薄っすらと肌を朱色に染めていく。

 

「……」

 

 彼女はゆっくりと屈む。

 ショーツのウエスト部分に手を掛けた少女が俺をチラリと見る。

 羞恥と喜悦を含んだ瞳を細める彼女は、ゆっくりと見せつけるようにショーツを脱ぐ。最初に鼠径部、そして黒い恥毛と秘所が露わになる。

 隠すことなく無言で俺にショーツを手渡す猫は一鳴きする。

 学生とは思えないスタイルの良さと完成された女の身体を彼女は見せる。

 

「ん……」

 

 隠すような恥ずかしい身体はしていない。

 そう暗に主張するかのように、自らの腹部を撫で、白い膨らみを弧に沿って手で這う姿はいやらしい。これまでの情事と、これから先の行為が脳裏を過り、自然と下腹部に血が巡る。

 

 唯一東郷が着用しているのは黒猫のカチューシャとリード付きの首輪と尻尾。

 全裸を晒す彼女は何も言われずとも秘所を隠さずに両手を下げたままだ。彼女を侍らせた俺はクロッチ部分が僅かに湿ったショーツを握り、ブラをマスクのように口元に宛がう。

 そのまま、しばらく東郷の裸体をじっくりと見ながら、リードを引っ張る。

 紐一つで僅かに前屈みになる彼女の乳房がぷるりと揺れる。引っ張られた勢いで東郷は一歩前に脚を出し薄い茂みから光る媚肉が覗く。

 

「ほう? これはこれは……もう濡れてるのか。期待しているのかね?」

 

「……っ、これは」

 

「隠すな」

 

 咄嗟に乙女の花園を手で隠そうとする東郷を睨む。

 硬直した彼女は、渋々と両手を後ろに回し、内腿と秘所の間を伝う透明な雫と糸を見せる。

 それをじっくりと見た俺は、無言で少女の恥部に指を這わせる。くちゅり。恥部が俺の指を招き入れ、いやらしい水音が聞こえると彼女の肌はより色濃い朱色に染まる。

 

「東郷さんは本当にはしたないな」

 

「……ぅぅ」

 

「厭らしい雌猫が……躾の時間だ」

 

「ぁぁ……旦那様」

 

「違う。猫が旦那様とか言うな」

 

「にゃあ」

 

 ゆっくりと指を動かす。僅かに腰を引かせる度にリードを引っ張ると東郷は苦し気に啼く。黒髪から覗く深緑の瞳に薄く涙を浮かべた東郷は、媚肉に挿入した指を動かされる度に小さく喘ぐ。

 ぷるぷると豊満な乳房を揺らしながら、熱い吐息を漏らす少女を俺は見る。

 至近距離で見つめ合い、俺は彼女の頬に手を置く。

 無言でスリスリと俺の手のひらに自らの頬を擦り付ける彼女は愛らしい。形の良い眉、長い睫毛、きめ細かな肌は処女雪のよう。瑞々しい唇はいつだって奪いたくなる。

 ──東郷を見る度に美人だな、といつも思う。

 

「……ふふ」

 

 俺の胸中を読み解いたように、ほんのりと頬を赤らめながら微笑む子猫。

 さらりと手に触れる彼女の纏まった髪から甘い香りが漂う。彼女の香りで肺を満たしながらも、俺は彼女をあまり調子に乗らせないようにと床に置いた小皿を指差す。

 

「どうしたの東郷さん。……喉渇いたでしょう? ミルク飲んで」

 

「……にゃ、にゃあ」

 

 ゆっくりと彼女は這いつくばる。

 当たり前のように俺のズボンのチャックを下ろそうとする彼女の頬をそっと叩く。DVされたかのように頬に手を置いて俺を見上げる東郷。

 そんな彼女の頭を優しく撫でると混乱したような顔を彼女は見せた。

 

「痛くしてごめんね東郷さん。でも指示が違うよね。ミルクは床に置いたよ」

 

「……あ、ごめんなさ……」

 

「猫」

 

 彼女は頭を下げる。

 重力に負け垂れ下がる豊満な乳房を潰し、乳首を床に擦りつけた彼女は、自らの菊座に挿入したらしい尻尾を振る。指でなぞりたくなる背中は色白で、独特の弾力のある尻を彼女は振る。

 もう彼女は人ではない。俺の飼い猫である東郷美森なのだ。

 

「お前は俺のモノだ」

 

「……ッ」

 

 耳元で囁くと小さく頬を緩める黒猫。

 さらりと垂れ下がった黒髪を揺らしながら、彼女は小皿に顔を近づける。ゆっくりと人の尊厳を捨てる彼女の動きを補助するように東郷の尻を揉む。

 背後に回り、柔らかい尻肉を手で揉みしだくと腰を振る。

 その動きを無視した俺は彼女の尻を割り拓く。開いた陰唇から蜜液が床に伝った。

 

 ぶるりと少女の下腹部が震える。

 

「……ぇ」

 

 ちろりと開いた口から赤い舌が覗く。

 自らの秘所を隅々まで見られながらも、僅かな躊躇いを捨てて、彼女は獣へと戻る。

 ぺちゃ、ぺちゃと舌を動かして生温かいミルクを舐める。猫らしく味わって飲む東郷の髪を撫でると、ごろごろと喉を鳴らす彼女が上目遣いで俺を見る。

 

「良い子だよ東郷さん」

 

 一瞬だけ顔を上げた東郷の顎を掴み、その柔らかな唇に唇を重ねる。

 ふにゅっと唇を交わらせると、再び這いつくばらせる。

 

「……にゃあ」

 

 彼女は一鳴きして再びミルクを舐める。

 背中を撫で、くびれた腰肉に触れる。しっとりとした肌は手のひらに吸い付き、いつまでも触りたいと思わせる。その欲望に逆らわず腰から尻肉の境目をトントンとリズム良く叩いていく。

 まるでマッサージのような尻尾近くへの軽い刺激に、徐々に腰を浮かせる東郷。

 

「おっ……おっ……ぉぉっ……オッ!?」

 

 ミルクが顎を伝う。ぽたりと床に垂れる。

 だらしなく舌を垂らした東郷は、その深緑の瞳を虚空に向けて喘ぐ。だが彼女は主人である俺への平伏した姿勢を崩さない。

 やがて雌猫の矜持か下腹部を震わせ、四つん這いのまま静かに絶頂に達した。

 

「っぐ……ぅ、ぁ、ぁっ~~~~ッッ!!」

 

 黒髪の奥を覗き込むと、光を失った深緑色の瞳。

 恍惚さと共にどこか退廃的な美しさがそこにはあった。

 ぷるぷると震える臀部を撫でながら、食事を彼女に勧める。荒い呼吸を浮かべた彼女は豊満な乳房を俺の手のひらに差し出し、同時に腰をトントンと叩かれる度に跳ねながら食事を楽しむ。

 柔らかいぼた餅のような感触を手のひらで俺は楽しむ。 

 

「今回も哺乳瓶の方が良かったかな? やっぱり猫ちゃんなんだから皿の方が良いよね」

 

「にゃあ」

 

「そう。なら哺乳瓶は赤ちゃんプレイの時にね」

 

「にゃふー」

 

「須美にはこんな痴態見せないよ。今度こそ壊れちゃうだろうし」

 

「ちにゃあ」

 

「そうだね。だから友奈に調教……ちにゃ猫にして貰うんだ」

 

 ──決して東郷を馬鹿にしてはいけない。

 彼女も普段から勇者部の為に心を砕き活動しているのだ。勇者として、時に巫女として、親友として、あらゆる要望に応える才色兼備な大和撫子でありながら俺専属の高級娼婦をしている。

 それでもやはりただ一人の女で、胸中に何かしら溜め込むこともあるのだ。

 親友である友奈と悪い部分が似ている。

 だから満開の副作用の治療とは別に、こうしてストレスを発散させる。余計な思考や行動をさせる前に、心と身体が溶けるように、トロトロに東郷を甘やかす必要があった。

 

「東郷さんは偉いね~、立派だよ~。大好きだよ東郷さん」

 

「にゃ……ち、にゃ」

 

「今日も生きてて偉いよ。おっぱい大きくて素敵。本当におもしれー女。いつも綺麗な目だなって思うよ。いっぱい精液で汚したくなる綺麗な黒髪を触らせてくれてありがとう。好き。面倒くさくて思想が危うい所も好き。俺に尽くそうとしてくれるところが好きスキスキスキ……愛してる」

 

「はぇ、ぁぇ……ィく……」

 

「子宮降りてきたね。ほら、お腹押すからイって?」

 

「……ふわぁ」

 

「スキスキスキスキスキスキ……」

 

「はわぁ……んっ、ぅ」

 

 ミルクの後には甘やかす。

 よく飲めたねと。可愛いよと。好きだよと。リードを引っ張り遠くに行かないように抱き寄せて耳元で囁く。くちゅくちゅと熱く濡れた秘所を指で弄りながら、軽い絶頂の余韻を与え続ける。

 外から子宮を刺激するように仰向けにして下腹部を撫で回す。

 

「ぁ、……ぃく………甘いのがぁ……トントンってぇ……!」

 

 徐々に虚空を見るような瞳が須美に似てくる東郷と唇を重ねる。

 スリスリと太腿を寄せる彼女の腿を俺は撫で回し、その肉の質感を楽しむ。

 いつも黒いタイツに包まれた脚は柔らかく、普段スカートから覗く腿肉をこの手で好きにできることに喜びを感じる。しっとりとした内腿を撫で、思い出したように恥部を弄り続ける。

 恥毛を指に絡め、貝肉を指で弄り、開き、上下左右に擦り合わせると少女は啼く。

 

「スキ」

 

「ぁ……ッ、は、ぁ」

 

 秘部に潜む陰核の皮を剥いて、指で弄りながら「スキ」と口にすると、東郷の口端から涎が垂れ落ちる。仰向けでも殆ど形の崩れない乳房を甘噛みしながら、彼女の法悦に浸る顔を見下ろす。

 

「んぅ……ん、ふ……は、へへ……りょーくん……さっきからイくのっ、止まらにゃい……」

 

「我慢しないで。いっぱい気持ち良くなって」

 

「にゃ、にゃぁ……ぁ、イっ……」

 

 きゅっと俺の腕を掴む彼女の頬を涙が伝う。は、あ、と開いた唇に唾液の糸が伝う。

 甘いミルクの味が、いつまでも口づけを止めさせない。

 舌を絡ませ、頬の裏を舐め、歯茎に舌を這わせる。ぴちゃぴちゃと下品な水音を響かせ、唾液を垂らしながらも、淫熱を瞳に宿した彼女は乳房を押し付けて口腔行為に尻尾を振る。

 

 片手を自らの恥部に這わせながら、恍惚とした表情で唇を重ねる。

 俺の指を締め付ける媚肉が締め付けを増す。

 彼女は、自らのはしたなさを厭わずに媚びるように懇願する。

 

「はぁ……亮くんの……子種が欲しい……にゃ」

 

「駄目だよ。いつから飼い主にそんな要望を出せる立場になったの?」

 

「そんにゃぁ……」

 

 猫の要望を聞くのは飼い主だろうか。

 違う、それはあくまで気紛れによる物だ。猫は所詮はペットだ。愛玩動物だ。人間の都合で首輪を嵌められ、衣食を与える対価に自らの欲求を解消する存在だ。

 柔らかい乳房と尻肉を揉みながら、彼女に四つん這いを強いる。

 チリンと首輪の鈴が鳴った。

 

「ほら歩け。散歩だ」

 

「にゃん!」

 

 膝に膝当て、手にはグローブを付けて歩かせる。

 トコトコと四足歩行する東郷は尻肉を揺らし、恥部と愛液で滴る恥毛を俺に見せる。は、あ、と熱い吐息を漏らしながら廊下を歩く東郷のリードを掴み、彼女の動向を見守る。

 歩行の度にぷるぷると揺らす乳房に目が吸い寄せられそうになりながら、気が向いた時にリードを引っ張る。

 体勢を崩した東郷が「ゃん」と悲鳴を上げ、その柔らかな肉を床に広げる。

 

「どうした? 早く起きろ」

 

「意地悪……」

 

「猫が人の言葉を喋るのか?」

 

「……にゃあ」 

 

 その後も何度かリードを引っ張り、猫の不評を買う。

 何度かぷるぷると震える尻肉に苛立ちが募り、ペチンと叩く。

 赤らむ白い肉。何をしたら躾になるのかと考えて四つん這いにさせた東郷の内腿に「正」の字を絶頂の回数分だけ書いていく。途中垂れる愛液に字が滲んだ。

 それでは我慢ができず心を鬼にして、垂れ下がった尻尾を引っ張る。

 

「ぁえッ!? だ、ダメ……それはダメよっ」

 

 僅かに抜けた尻尾の感触が癖になるのか、尻尾を抜かせまいと東郷が人語を発する。彼女にも譲れない物があるのだと猫の尻尾の先端を再び挿入するとしばらく腰を震わせた。

 何度か尻尾の先端を抜き差しすると、少女は潮を噴いた。

 

「ぅ……ぁ、ぁ……~~! ~~ッ!!」

 

「ほら、行くよ」

 

 基本的に俺は猫を家の中で飼う。逃げる可能性を考えて外には出さない。

 ドロドロに溶かして飼い主がいなくては生きていけないと理解させてから、外に出すか検討する程度だ。そして、今日は検討の末に、庭に連れ出す。

 

「…………っ」

 

「どうしたの? あっ、友奈の家が見えるね。……東郷さんの家も」

 

「……にゃぁ」

 

「ん? 外は怖いの?」

 

「うにゃ……」

 

「そっかぁ。じゃあ、肌寒いし庭だけにしよっか。ほら、歩いて」

 

 家で飼っていた反動か、怯えたように震える東郷。

 にゃあ、にゃあ、と小声になった彼女は友奈の家から目を逸らす。まるで親友に合わせる顔が無いと言いたげな彼女だが手遅れだと俺は言いたい。

 

 しばらくの間、俺は彼女と庭を散歩する。

 夜風が身体に心地よい。俺のやや前を四足歩行する東郷の尻がぷるりと震える。

 

「東郷さん。遊ぼうか」

 

 と言って、俺はフリスビーを取り出す。

 

「それは……ちょっと」

 

 円盤状の玩具を投げると、彼女は庭の茂みを駆ける。

 野生に戻った彼女は口で咥えたフリスビーを俺に持ってくる。ご褒美と称して頭を撫で、柔らかな頬を撫で回し、端正な顔を覗き込みながら、ツンと尖った乳首を弄る。

 

「わん!」

 

「猫ね。ほら、もう一回だ!」

 

 両手で掴む度に乳房が揺れ動く。

 夜に猫のコスプレをした全裸の女がいたら通報不可避だろうか。

 汗を掻き、健全に身体を動かす姿を見ながら、しばらくの間戯れる。

 

「ん?」

 

 ふと少女の動きが鈍くなり、そして震えていることに気づいた。

 怪我ではない。その震えは殆ど全裸で庭を歩き回らされる事への不安と快感だけではない何かだろうと推測した俺は東郷に告げる。

 

「……ここでしたら?」

 

 ぶんぶんと頭を振る度に少女の黒髪が揺れ動く。

 今更恥じらうような顔で乙女を見せる彼女に内心苛立ちを覚える。この顔は俺が褒美と称してもお仕置きと称しても、何をしても悦ぶ女の顔だった。

 

「ひにゃッ!?」

 

 ぺちん、と尻肉を叩くと彼女は啼いた。

 慌てたように口元を手で宛がう東郷の媚肉に指を挿入する。熱く濡れたそこは、いつだって雄竿と子種を待ち構えるように指に吸い付き蠕動する。

 そんな雌肉の動きを無視して、へそ側に指を曲げてトントンと指の腹で押す。

 

「だ、だめっ……お手洗いに行かせて……亮くぅん……」

 

 東郷の息遣いが変わった。

 汗を浮かべた猫は、焦る表情で俺に懇願する。尻尾を振って、媚びを売るかのような甘い声音で、上目遣いを見せて、あざとく男の衝動を操作しようとしていた。

 恐ろしい女だった。並の男なら仕方なく彼女を人に戻していただろう。

 だが、俺は違う。彼女の望みなど叶えてあげない。

 

「きゃっ! ちょ、ちょっと……」

 

 俺は裸体の彼女のリードを引っ張ると、背後から彼女の両脚を掴んで持ち上げる。

 力に物を言わせて背面駅弁の体位に持ち込むと、さしもの彼女も暴れ出す。当然だろう、自らの生活圏で全裸を晒している状態で、なおかつ庭から公道の前に移動しようとするのは彼女でも危機感を覚えるのだろう。

 無理やり脚を開かせて、息を呑む東郷の耳元に囁く。

 

「誰かが来る前に早くしろ」

 

「や、ぁ……」

 

 嫌々と首を振る東郷。

 豊かな乳房よりも、濡れた茂みやピンクの陰唇よりも、涙と様々な感情でぐしゃぐしゃになった顔を自宅や友奈の家から隠すように手で隠す。

 その抵抗も「隠すな」という言葉に従順に腕を下ろす。

 

「はッ、はっ……は、ァ……」

 

 荒く不規則な呼吸を彼女は繰り返す。

 汗で前髪が額に張り付く。

 鼓動の高鳴りが背中から伝わる中、夜風に彼女の裸体がぶるりと震えた。

 

「あっ、友奈! ……『えっ、東郷さん!? どうして裸なの?』」

 

「ええっ!? ゆ、友奈ちゃん、これは違うのよ! これは……」

 

「『ヘンタイっ、そんなに濡らして興奮してるの?』」

 

「う、ぁ……ちが、違うのよ……亮くん! 離してっ!!」

 

 友奈の声帯模写はこういう時にも使える。

 彼女の背後から声が掛けられたと思ったのか、結構本気で暴れる東郷に囁く。

 

「嘘だよ」

 

「……ぅ、うぅ……亮くんのバカ。絶対許さない……」

 

 明らかに安心したような東郷は唇をわななかせる。

 そして全てを諦めたかのように、俺に背中を預けて脱力する。

 

「……もう、ダメぇ……聞かないでぇ……!」

 

 小声で、俺にそう告げる東郷の頬を涙が伝った。

 

「……っ、……ぁ、………ぁぁ」

 

 水音が夜の住宅街に響いた。

 しょわわ……と道路の排水溝に弧を描く。暗闇の中でも東郷の可哀そうな程に赤らんだ顔が見えた。涙を流し、恍惚とした顔で、罪悪感と良心を小水と共に流していった。

 

 

 

 

 

 

「もう! 恥ずかしかったんだから」

 

「ごめんって。俺も調子に乗ったよ。許して東郷さん」

 

「むぅ……」

 

 ぷくーっと風船のように頬が膨らむ。

 須美のような機嫌の損ね方、どこか幼さのある怒り方は浴槽に浸かる俺の股の間で後頭部をゴンゴンと肩にぶつけるという可愛らしくも地味に痛い物だ。

 やがて満足した彼女の尻肉が俺の竿を挟み込みながら、後頭部を肩に預ける。

 

「獣ね、本当に。──でも好き。愛してるって感情は亮くんで知ったわ」

 

 そんな甘酸っぱい言葉を俺の耳元で囁く東郷。

 ゆっくりと腰を浮かせた彼女は誰の許可も求めずに、自らの雌穴に俺を受け入れる。

 

「は、ぁ……私の胸、そんなに揉んで……また大きくなっちゃう」

 

 湯に浮かぶ乳房を揉むも、彼女は甘え声を漏らすばかり。

 もう、と怒っているのか揉んで欲しいのか判断に困る声で、ゆっくりと腰を揺する。優しく突き上げてと目で語ってくるので、要望通りに一つ一つ丁寧に腰を突き上げる。

 

「ぁ、んっ……ひぁ………ァんっ……」

 

 多幸感を多分に含んだような声と表情で、俺に体重を預ける東郷。

 ちゃぷりと湯から浮かんだ片手が俺の頬を自らの顔に近づかせる。急速に近づく彼女の端正な顔はいつ見ても見惚れる程に美しい。色白できめ細かい肌は照明に優しく照らされる。

 

「悪いって思うなら、優しく口づけして。愛しているって分かるような口づけを」

 

 彼女が満足するまで俺は何度もやり直しをさせられた。

 俺に跨り、自ら腰を揺する彼女に合わせて突き上げる。同時に湯の中で揺蕩う黒々とした陰毛を指で弄りながら、ザクロのように硬くなった肉芽を指で挟み擦る。

 

「ぁっ………それっ……イっちゃう……」

 

 自己申告してくれる彼女はビクビクと身体を跳ねる。

 背中をのけ反らせる東郷に合わせて俺もまた身体を反る。浴室に響く甘い嬌声を聞きながら豊満な乳房を揉み、彼女の唇から舌を指で引っ張り出す。

 唾液で濡れた舌は柔らかく、俺の人差し指と親指にざらついた感触をもたらす。

 

「舌、出して」

 

「……ぁぇ」

 

 従順に俺に舌を差し出す彼女と舌を絡め合う。

 トロンとした表情で、先ほどの行為を水に流してくれるように、片方の手で乳首を、もう片方の手で肉芽を弄りながら、雄竿で彼女が満足するまで突き続ける。

 

「3……」

 

「亮くん?」

 

 背面座位でしながら、東郷の耳元でカウントをする。

 そのカウントに何を想像し、思い出したのか、きゅっと膣襞が竿に吸い付いた。

 

「そ、それって……」

 

「2……1……」

 

 赤らむ耳に甘噛みしながら、囁く。

 

「ゼロ。ゼロゼロゼロ……」

 

「~~っ、~~ッ!! ぅァっ!!」

 

 きゅっと乳首を摘まみながら怒張で突く。

 「ゼロ」と口にしながら、我慢をするなとばかりに東郷の身体を弄り回すと、素直に彼女の身体は法悦の空に昇った。きゅうきゅうと締め付けを増していく中で、悶え喘ぎ続ける東郷の最奥に何度目かの「ゼロ」と同時に子種を注ぎ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 喉が渇いた。

 下着も着けず、浴衣を羽織っただけの彼女が俺の言葉に近づいてくる。ほんのりと石鹸の香りを漂わせたホカホカの東郷は健気にも水を入れたコップを手に持っていた。

 俺に渡すも飲まないようにと告げる。

 いったい何をするつもりなのかと思っていると彼女は自らの豊満な胸肉を手で寄せる。

 アヒル座りで、魅惑的な深い谷間を作った東郷が目を細める。

 

「どうぞ」

 

 注げということだろう、遠慮なくコップを傾ける。

 とくとくと注がれる水は谷間に池を作る。ごくりと喉を鳴らした俺は吸い寄せられるように顔を近づけ、まるで小皿に舌を這わせる猫のように水を味わい舐める。

 

「ん……ッ、……美味しい?」

 

 舌先が東郷の乳肉を擦る。

 小さく喘ぐ彼女は悦びと揶揄いを混ぜた声で俺に呼び掛ける。

 

「にゃあ」

 

「可愛いわ亮くん。いっぱい飲んでね」

 

 ぺちゃぺちゃと顔を埋めて舌を這わせる。

 先ほどのやり返しなのだろうか、特に屈辱とは思わず彼女の乳肉に時折甘噛みしながら水分を補給する。ぷるぷると乳房を震わせる東郷は慈悲深い女神のような顔をしていた。 

 舌で谷間をほじる度に柔らかい感触が舌を包む。その感触が楽しくて何度も繰り返すと下乳から水滴が垂れ落ちる。

 それを追いかけて、腹部を舐め取り、そのまま押し倒す。垂れ落ちた水滴を探しながら、温まった東郷の肌に舌を這わせ、彼女の秘所に口を開けて吸い付く。

 

「んぁぁあっっ!!」

 

 俺の頭を掴んで声を上げる東郷の恥部は濡れていた。

 先ほどの性行為では満足できないのか、柔らかな秘肉を舌で味わう。

 

「ひぁっ、ぁあっ、はぁん!!」

 

 俺の両手は現在東郷の乳房を揉むのに忙しい。

 喘ぐ東郷はそんな俺に気遣い、自らの陰唇を指で開く。とろりと奥から愛液を滴らせながら俺に啜られることに悦びの声を上げる。もっと聞かせろと鼻先を恥毛に埋め、舌を奥まで挿入して蜜液を啜り続ける。

 やがて、ぐったりとした東郷はふにゃふにゃとよく分からない言葉を発する。

 

「私も、喉が渇いたにゃ……なんて」

 

 啼く彼女は俺に抱き着き、そのまま俺を押し倒す。

 当たり前のような顔で陰嚢を手で揉み、赤黒い陰茎を頬張った。

 竿に浮かぶ血管を舌が這い、唾液で口内を満たした彼女は奉仕を始めた。

 風呂のような口内に俺は小さく呻く。

 丁寧に、喉奥まで咥える東郷の姿はしゃぶりながら言葉を発する。

 

「んぷ………こっひのきぶんらっは?」

 

 小首を傾げて、ちゅぱっと亀頭から口を離した東郷。

 むにゅっと柔らかく温かい餅のような乳房が硬く反り立つ肉棒を挟む。あーんと再び咥える東郷は頬裏に亀頭を擦り、時折上目遣いを俺に見せて支配欲を刺激する。

 歯の当たらない熟知した動きに、俺は彼女は頭を撫でる。

 ごろごろと猫のように喉を鳴らした東郷は黒髪を俺の手に押し付け、何よりも愛おしむように口腔奉仕を続けようとする。

 

「喉が渇いた」

 

「えっ? なら、もう一回……」

 

 彼女を押し倒す。きゃあ、とわざとらしい声を上げる東郷の脚を開かせる。

 垂れた水は恥毛を伝い、秘所を濡らしていた。水か愛液か分からないソコに俺は顔を突っ込み、硬くなった陰核を唇で吸うと、肉の泉からあふれる水を飲む。

 

「……ッ、ぁ」

 

 肉付きの良い太腿が顔を挟みこみ、俺の手は腿を撫で回す。

 そしてひたすらに水分を補給して彼女の口腔に吐精する。望むまま黒髪をも汚して、また水分補給する。今度はその乳房に。そしてまた一緒にシャワーを浴びて……。

 

 

 

 

 

 

 

 ぱんぱん、ぱんぱんと肉を叩く音。

 ずじゅ、ずちゅ、にちゅと時折混ざる水の音。

 ベッドの上で四つん這いになった彼女は自らの意思で腰を浮かせて主人に尽くした。

 俺はただ腰を振り、何をしても悦ぶ熱を帯びた身体を絶頂に導く。

 

「ぁ、あっあ、あっ!」

 

 ぱん、と竿を奥まで突く。

 くびれた腰を掴み、正常位では得られない角度で膣をえぐると東郷はシーツを握り締める。ピストンの度に尻が波打ち、嫌々と首を振りながら身を震わせる。

 

 衝動的に尻を叩くと悲鳴と共にのけ反る。

 赤らんだ頬と、処女雪のような背中を見下ろしながら、彼女の限界を待つ。

 

「いうっ、ぃぁっ! ゃぁ……! ぁっ、やだっ、やっ……ぁぁああっ!!」

 

 ぎゅうっと膣が竿を味わい尽くし、ベッドに崩れ落ちる東郷。

 自らを肘で支える力も失ったのか乳房を押し潰した彼女はベッドに倒れ込む。ちゅぽんと抜けた竿肉を余所に、ビクビクと小刻みに痙攣する東郷に俺は覆い被さる。

 

「ぇ……ま、待って……今挿入したら……」

 

「鳴けよ」

 

「にゃあ………にゃぁにゃぁ……」

 

「飼い主がペットの言うことを聞く訳ないだろ」

 

「りょっ……ぉっ──!?」

 

 確かに大変なことになった。

 彼女の言葉通り、寝バックの体勢で快感を逃がさないように腰を落とす。あまりに暴力的な快感だったのか咄嗟に身体を起こそうとする東郷の頭を掴み、無理やり組み伏せる。

 

「孕め」

 

「やっ! あぁっ────!!!!」

 

 ぺつん、ぺつん、と俺の尻を叩く東郷の足裏。

 背中と胸板を密着するほどにくっついた俺は、彼女の首元に甘噛みして汗を舐め取る。

 そして、俺は彼女が何を言おうと、暴れようとも、力の限り無理やり絶頂させた。

 

「やだっ! またイク……ッ、いぁぁああっっ!! ~~〜〜ッ!!!」

 

 

 

 

 薄い光に目を開ける。

 ベッドに俺は寝転んでいた。風邪を引かないようにか毛布を掛けられ、隣で静かにノートパソコンを操作している東郷の横顔を俺はぼんやりと見ていた。

 乱れた髪をそのままに、ブラインドタッチで凄まじい勢いで何かを書いている彼女は、視線を感じたのか俺に目を向ける。

 

「ごめんなさい、うるさかった?」

 

「いや……旅のしおり?」

 

「うん。今回は別の旅館に行くって言ってたでしょ? だから……須美ちゃんと一緒に作ってるのよ」

 

 チラリと覗き込むと数百ページに渡ってギッシリと書き込まれている旅のしおり。そこに彼女は嬉々として追加で何かを書いている。

 石橋を叩いて渡るよりも、壊して自分で作って渡るのが好きな彼女は、今度勇者部の慰安として向かう旅館や周辺情報を書き記していた。そこに歴史やら何やらが加わり辞書となっていた。

 

 裸体の上から毛布を羽織る東郷は俺の肌を撫でる。

 よほど楽しみなのだろう。彼女の瞳はキラキラとしていて、もう何を言っても聞かないのだろうなという諦観を抱かせる。もしかしたら園子か友奈なら止められるかもしれない。

 

「いや、俺にも止められないことはないよ。エッチな方法だけど」

 

「まだするつもりなの?」

 

「お望みなら」

 

 子供のように小さく頬を膨らませ、東郷は俺の頬を突く。

 パタンとノートパソコンを閉じると、スリスリと肌を擦り合わせてくる。「にゃん」と一鳴きする東郷の首元には首輪の痕があり、そっと手で触れると俺の手の甲に自らの手のひらを重ねる。

 長い睫毛に縁取られた瞳を東郷は俺に向けながら、

 

「……──」

 

 口の中で何かを東郷が呟いた。

 どうしたのかと乳房を揉みながら耳を傾けると、囁かれる。

 

「亮くんと一緒にいると時間があっという間ね」

 

 自らの乳房を俺の手のひらに預けた東郷はそんなことを告げた。

 返す言葉もなく、ちゅっと唇を重ねると、今度は彼女から襲ってきた。

 もう猫はやめたらしい。

 人として、女として俺と性行為をして、いつの間にか睡魔に襲われる。

 

「あっ……雪……」

 

 カーテンの隙間から白い粉がチラリと覗く。

 

「本当だ」

 

「もう寝ましょうか」

 

 薄闇に覗く深緑の瞳が俺を見ると、静かに瞼を閉じて俺を抱き締める。ガラス細工を扱うように、壊れないように、優しく抱き締めてくる彼女をぎゅっと抱き返す。

 

「~~♪ 〜〜〜♪」

 

 園子に何か吹き込まれたのか。東郷は囁くように子守唄代わりに歌い出す。

 前から思っていたが、彼女の声はとても美しい鈴音のようで、何も言わずに目を閉じる。今度彼女にカラオケに行こうと寝言気味に告げると、何故か軍歌を子守唄として歌い始める。

 

「いや眠れるか!」

 

「もう……我儘ね。なら──」

 

 布団を被り、俺に覆い被さる東郷。

 一糸まとわぬ裸体を俺に見せる彼女は、ゴロンと俺の横に仰向けになる。一体どうしたのかと思う俺に両手を広げる彼女は優し気な笑みを浮かべて抱擁を求める。

 彼女の無言の要求に従い、密着するように抱擁する。

 豊満な乳房が俺の胸板に潰れ、恥毛が肌を擦り、秘部が俺の肉棒に吸い付く。

 

「──もう一回、ね。好きにして良いよ?」

 

 耳元で艶やかな声色で囁く東郷に肉棒が屹立する。

 あ、と呟く彼女はトロリと嬉しそうな顔を見せた。

 反り立つ剛直の存在を肌で感じる彼女の瞳は闇夜の中で淫欲に輝く。

 

「手首を掴んで動けなくして、胸や首にいっぱい口づけの痕を残して、亮くんのモノだって刻み込んで? いつもみたいに激しく、優しくして、びゅーびゅーって私の膣内に射精して……あなた無しで生きられないように、壊して?」

 

 その誘いに、布団の中で二人、包まりながら繋がる。

 より深くに誘うように、東郷の両脚が俺の腰に巻き付き、腕が背中に回る。

 

「は、ぁ……」

 

 彼女の嬌声こそが真の子守唄だった。

 俺は身体に伝わる人肌で、自然と眠くなるまで温もりを貪った。

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