今回は微エロです
勇者部の活動は基本的に外で行われる。
幼稚園や旅館での劇、図書館や備品室での整理整頓などもあるにはあるが、やはり運動部の助っ人やゴミ拾いなど外での活動の方が多い気がする。
「それはかっきー先輩が貸し出されることが多いからじゃないですか?」
「そうかも」
前言撤回だ。
部員も増えた今、内と外での活動比率は半々くらいだろう。肝心なのはそこではない。いくら若く持て余した身体であっても、可憐で快活な友奈のように動き回っていると疲れる時が来る。
精神的な年齢の増加によるものかもしれない。歳はとりたくないものだ。
「だから、週末は家でのんびりします」
「かっきー先輩に付き合います~」
のんびり宣言に付き合ってくれるのは乃木家令嬢、乃木園子のリトルな方だ。
薄手のブラウスに、短い青のスカート。清楚さと爽やかさを感じさせる恰好の彼女は白いタイツに包まれた脚をグッと伸ばす。俺の股の間に座る彼女はコテンと頭を後ろに向ける。
目が合うとフレンドリーに笑ってくれる。こういう所も好きだなと思う。
「すやあ~」
「寝るな」
「ふわぁ!?」
人をベッドにして寝ようとする園子の頬を揉む。
むにむに、と引っ張って揉んで、柔らかい肉で遊んでいると声を掛けられる。
「園子ちゃん、亮之佑さん。夕ご飯は何がいいですか?」
「……ママ~?」
「ふふっ……」
淑やかに笑う黒髪の少女は上里ひなただ。
肩を出した服に、豊満な肢体が目を惹く。俺の視線に気づいたのか、目を細めるひなたは俺の頭に手を伸ばす。そっと髪の毛を撫でる彼女は彼女──いや、母親気取りである。
「パパは?」
園子(小)のノリに乗って問いかける。
「若葉ちゃん……パパはお仕事中です」
若母は長い黒髪をかきあげて耳元に掛けた。
「どんなお仕事? 銀行員とか?」
「わ、若葉ちゃんが……バンカー……!?」
「高知に出向なんよ~」
「まあ! いけません、そんなこと言ったら……めっ! ですよ」
何やら高度なプレイが繰り広げられているが、今の俺に出来るのはリトル園子の椅子になるくらいだ。
ぎゅっと柔らかくも小さな肢体に腕を回すと微かに鼓動の音が聞こえる。もう少し力を強めると、くぅ~んと甘い子犬のような鳴き声を園子は漏らした。
「……ぎゅっとされると落ち着くんよ〜」
俺に抱かれる園子はぎゅっとサンチョ枕を抱く。
「それでかっきー先輩」
「ん?」
「映画、見るんですよね~」
ひなたと園子(小)の二人以外にも、若葉やもう一人の園子ともこうして週末に集うことがある。
血の繋がりが自然とそうさせたのかは今となっては覚えていない。いずれにしても、今日は二人とも用があって外しているが、特に問題はないだろう。
「ひなたさんも良いですよね?」
「いいえ」
……いいえ? その返答に思わず見上げるとひなたは微笑んだ。
「『ママ』ですよ?」
「……ママも見る?」
「なら、お言葉に甘えて」
そういうノリらしい。あまり深くは考えない。
のんびりな週末にやることは色々あるが、今回は映画を見る。気が向くままに。
「えっと……」
俺はレンタルショップで借りたパッケージを見る。
二、三本。大体、1時間半から2時間もので、内容は様々だが、いずれもかなり評価が高かった物だ。
園子のセンスに任せて選んで貰う間、ひなたに目を向ける。
「ひなたさんって映画とか見るんでしたっけ?」
今回はママ呼びは強要されなかった。目を瞬かせた彼女は頭を振る。
「私は……あまり見ないですね」
「俺もです」
「前に若葉ちゃんと見ましたよね?」
「……そうでしたっけ? それより一緒に座りましょう?」
俺の肩を揉んでスキンシップを行うひなたに微笑まれながら、映画の内容を再生する。
それから、ぎゅっと園子を抱きしめる。
んぅ、と小さく呻く彼女は逃げることなく、俺の抱き枕になってくれる。そして、ひなたもまた素直に俺の隣に座る。そっと肉付きの良い太腿を撫でる。
むちむちだ。噛みつきたくなる。そんなことが伝わったのか、半眼を向けて腕をつねられた。
「……だめですよ?」
「かっきー先輩、アウトー!」
厳しい女性陣に俺は唸るしかなかった。
そんな訳で、見始めた一本目の映画は、ラブロマンス物だった。
何故か女を巡って女同士が戦うという珍妙な物だったがひなたにはウケが良かったらしい。
「っ……ぐすっ……」
感動に泣くひなた。彼女を横目に見ながら俺は手を動かす。
「……くすぐったいですよ~」
こしょ、と声を漏らす園子の声は色艶があった。
あまり集中できていなかったのか、それとも俺が触った所為なのか。
「っ」
小さく漏らした声に驚いたように園子は口をつぐんだ。
その甘い拒絶は俺の悪戯心と支配欲を刺激する。
「……ぁ」
首筋に口づけした途端、園子の身体が強張った。
ミルクの香りがする髪の毛に鼻を突っ込み、首筋に舌を這わせる。あまじょっぱい味を確かめると同時に少女の手が俺の腕を掴んだ。
「は……ぁっ、だめ、ですよぉ……」
白い肌に朱を帯び始める。
視線は俺と映画に交互に向けられる。映画の方は濡れ場と呼ばれるシーンが一瞬流れており、茶の間なら凍り付いているだろう。
「なに、言ってるんですか……。これは主人公とヒロインが結ばれたシーンですよ」
ずび、と鼻を啜るひなたがティッシュの箱を手に取る。
「そうなんですか」
「ちゃんと見て下さい」
ぷんすか、と怒るひなたに謝意を口にする。
その後、ドロドロの三角関係が構築していく場面にげんなりとさせられる。こういった物が流行なのか。
園子が俺の手を叩く。ふにゃりと笑ってこう言った。
「あの主人公、かっきー先輩みたいですね~」
「なんてこと言うんだ」
あんな風になあなあで流されて関係を構築なんてしていない。
こちらは純愛なのだ。映画とは違う。
そういった抗議を含めてブラウスを外し、相応に成長している乳房を下着もろとも掴む。
むにゅ、と確かな弾力が俺の手に返ってくる。
「こうやって、エッチなところが……ですよぉ~」
僅かに呼気を荒くする園子は乳房を揉みしだく俺の手を掴む。
だが、その手に力は無い。
「ぅぅ~……ゃんっ」
可愛い悲鳴。大人っぽい青紫色のブラに滑り込んだ手が下着を捲る。
杏仁豆腐のように白い乳房を直接揉む。
きゅっと硬くなった乳首を指でこねると園子は鼠径部に尻を擦りつける。
「は、ん……!」
園子は俺の愛撫に合わせて首筋に後頭部を押し付け、甘く喘いでいた。
スカートが捲れ、ショーツに包まれた尻肉が、ズボン越しに怒張を刺激する。
映画は既に終盤だ。
ヒロイン同士が争い、武器を持ち出して飛んで跳ねてのアクションシーンが続く。
俺は園子の小振りな乳房を揉みながら、その展開に目を奪われる。
「ぁ、ぁ……」
コリコリと乳首を指で弄る。
乳輪に沿うように円を描きながら、ゆっくりと乳房を揉む。
「はぁ……ぁ……んんッ」
やがて決着がつく。主人公が時間を巻き戻し、死んだヒロインたちを蘇らせたのだ。
中々面白い展開だ。
戦いが終わりを迎えた時、俺はなんとなく園子に目を向けた。
弛緩していた。可愛らしい表情は涙で濡れ、目元は潤み、口端からは涎が垂れる。
「ッ……~~~!!」
ビクン、と小さく彼女は身体を震わせた。
声の無い喜悦を漏らし、蕩けたような表情を見せていた。
そういえば、何回か小刻みに震えていた気がする。映画の方を見ながら、手癖で園子の愛撫をしていたので、何回達したかは覚えていない。
いつの間にか随分とふにゃふにゃになっていた園子の乳房をそれでも揉み続ける。
パンケーキのような膨らみと柔らかさ。
昔は彼女が何気なく見せる無防備な仕草にドキドキしていたものだ。こんな風にエッチなことをしたいと思ったのは何度もある。
「次にあっちの俺と会ったら、エッチな誘いをして欲しいな。きっと喜ぶから」
「んゃ……けだ、もの……」
一作目の視聴が完了した。
流し見だが、ラブコメの皮を被ったシリアスアクションで少し不思議なSF物だった。
「──亮之佑さん」
呼ばれる。隣を見ると真顔のひなた。
ガッと俺の頬を掴む巫女は、ズボン越しに反り立つ剛直を握る。
「園子ちゃんに構い過ぎず、ちゃんと映画を見る気はありますか?」
「あ、ありまふ」
「……これで、ですか?」
久しぶりに怒られるかと思いドキドキだったが、ひなたの口調にはどちらかと言えば、呆れがあった。
「かっきー先輩。私とエッチ、したいんですよね~?」
そこに園子が茶々を入れる。
首に腕を回し、色気を見せる彼女は僅かに汗と雌臭を漂わせる。
小悪魔のような表情で、俺の一挙手一投足を見逃さないとばかりに目を瞬かせる。そっと俺の手を取ると自らの下腹部に宛がわせる。
「スッキリしてから見た方が良いと思いますよ~」
くに、と秘所に指が触れる。
小さく喘ぐ彼女の艶姿に雄竿から涎が垂れる。挑発するようにスカートを捲り上げた園子の目線がタイツを破くようにと瞬く。
爪でひっかけた化学繊維は簡単に破けた。
ブラと同じ同色のショーツをずらすと幼くも濡れた恥部が目につく。
「それは園ちゃんの方だね」
「んんッ……!! あ……!」
挿入した指をほかほかの媚肉が俺を迎え入れた。
雄竿と勘違いして、ぎゅうっと締め付ける雌肉に彼女は虚ろな目で荒い息を吐く。
軽く指を曲げて、とんとんと膣襞を押す。
「ぁ、ぁ……だ、だめ……!」
目を閉じて唇を結ぶ園子の姿に感じる充足感。
同時に下腹部に感じる解放感。目を向けると怒張がひなたによって出されていた。
「こんなに大きくしたんですね……」
白い指先が絡みつく。
ふふっ、と微笑を見せる巫女。ただ、目は笑っていない。
連携するように俺の腕に抱きつく園子(小)と、自らの豊満な胸元を上着越しに揉ませて俺の動きを封じるひなたは、自然な動きで肉棒を弄る。
園子を可愛がって溢れ出した先走りを指に絡めて、竿にコーティングする。
にゅるっとひなたの手が滑らかに動く。
躊躇いなく上下に擦ると、俺の全てはひなたに委ねられた。
「ひな、たッ……さん……っ」
「駄目ですよ。今度はちゃんと三人で見たい映画なんですから」
ひなたが手の動きを激しくすれば射精感が限界まで高まり、彼女が手を緩めればそれが引っ込む。
俺の表情を覗き込んで、俺の反応を見て、楽しそうに竿を弄る。
「も、もう……」
ちゅ、と耳に口づけしたひなたが囁く。
「だーめ」
十分に昂っては、再び手を止められる。
寸止め。そのもどかしさに俺は奥歯を噛み締める。それを目の前で見つめるリトル園子は目を大きく見開く。
「かっきーが理解させられてる……!?」
「園子ちゃん、あなたも未来でいつか覚えるんですよ」
そんなものは覚えなくていい。
そう言いたかったが、そんな反論さえもひなたは優しく封じ込めるように手淫を続ける。
ちゅこ、ちゅこ、と雄汁で自らの手が汚れるのもいとわず、指で亀頭や裏筋を弄りながら適度な握力で昇天寸前に追い込まれる。
殆どキスでもしそうな至近距離で巫女は俺を見つめる。
何かを言え。
まるでそう告げるかのような目線に、頭を振り絞って口にする。
「え、えいが、ちゃんと見ますから……!」
「他に言うことはありませんか?」
「お、俺が悪かったっ。許して……」
「仕方ありませんね」
しゅ、しゅ、とひなたの手が速度を上げる。
身体から力を抜いて、絶頂に達する覚悟を決めると、ひなたの顔が近づいてくる。
「ん……っ」
唇が重なる。柔らかく温かい。
その感触を味わうと共に、意識が白く染まり、白濁を吐き出す。
「……はあ」
無理やり果てさせられたことへの虚脱感に俺は溜息を吐く。
手を汚したひなたは、見せつけるように精液を口元に運ぶと小さく喉を鳴らして嚥下する。
「……園子ちゃん」
「……あーん」
まるで母が作る料理の試食を娘にさせるように、汚濁が園子の口元に運び込まれる。
白く長い指がちゅっと園子に触れて、クリームのように舐め取られる。
「ひなた先輩」
「なんですか?」
「私たちって、なんだか凄くエッチなことしてますよね~」
「……急に我に返らないで下さい」
ほんのりと頬を赤らめたひなたは、無言でティッシュを手に取った。
俺は下着とズボンを引き上げると巫女がコホンと咳をする。今更淑やかぶる彼女は自らの乳房を揉む手をやんわりと握り締める。
まるで騎士のように、唇を俺の手の甲に触れると囁く。
「……それで、次の映画を見ませんか?」
次の映画は思ったよりもシリアスだった。
いかにも可愛らしいような子供が出る訳でもない。どちらかというと男の登場人物が多い。
若葉と顔が似たような男がいるのは、偶然かもしれない。
「初めて見た時、これだと思ったんです」
そう告げるひなたの横顔。
映画に目を向ける真剣な眼差し。
園子(小)を抱きしめ、ひなたと手を握って映画に意識を割く。
若葉に似た男の一生を描いた話だった。
順風満帆とはいえない人生、友人を亡くし、家族を亡くし、それでも戦って成り上がって、金を得て、親友と喧嘩別れをして、不治の病になって。
最後に、戻って来た親友と抱き合って、良い感じのBGMと共に死んで終わった。
「かっきー先輩」
「ん……?」
どこか心配そうな園子に目元を指で拭われる。
泣いていた。俺は泣いていた。感動したのか、自分でも自分を理解できなかった。
「うん。……面白かった」
ありきたりだったけど、なんだか心に染み入る話だった。
たぶん、この作品のことはずっと忘れないだろう。
「……」
昔は、こんな作品を見ても──いや他の物を見ても泣くなんてありえなかった。
だが最近は精神的に歳をとった所為か、少しだけ涙が出るようになった。
微妙に気恥ずかしくて、園子(小)から顔を背ける。
いつの間にか密着するように俺に近づいていたひなたのハンカチが目元を拭った。
「では、もう一本、見ますか?」
そう言って、ひなたは母親のように優しく微笑んだ。何故だか涙がぽろりとこぼれた。