園子とのデートは、玉藻市の駅前にある高級ショッピングセンターの上階、更にその一角を貸し切った服屋で締めの予定だった。
午前中にまったりと水族館に行き、そこそこの人込みの中で手を繋いでクラゲやら美味しそうな魚たちを見上げる。
実に健全な付き合いだ。園子もきっと満足したに違いない。
……と自惚れるのは危険だ。
実は、『かっきーとのデートってアレなんよね~』みたいなことを勇者部女性陣に漏らしている可能性もある。
いや、ないとは思うが、この繰り返す日常でストレスをため込んでいないとは言い切れない。
日々のケアが家庭円満に繋がる。どこかで聞いた気がする。
「わ~、妄想している顔だ~。戻ってきてよ、かっきー」
「ハッ! ここはいったい……」
「大丈夫だよ、どんなエッチな妄想やプレイを期待していても私はかっきーを受け入れるから。ヘイ、カモン!」
「お尻を振るなって」
高級店にいるとは思えないほどフランクな令嬢の尻を叩く。
普段よりも大きく柔らかいのは気のせいではない。
中学時代よりも身長は伸びて、女性的な成長を遂げた姿で園子は俺と遊んでいた。腕を組んで豊満な肢体を惜しげもなく抱き着いてくると、うっかり衝動に身を任せそうだ。
「今日はかっきーを悩殺するよ~」
と、言いながら自然に俺の腕を乳房で挟もうとする園子に微妙に距離を取る。
「ちなみに見た目は高校生から大学生くらい? ちょっとスリーサイズを教えて」
「自分で測ってね。……それより、園子お姉ちゃんって呼ぶって約束したよね?」
「したっけ?」
冷房の効いた室内と柔らかさのある照明。話しかけてくる店員はなく、高級感溢れる衣服たちが圧倒的な存在感と共に俺の視界をジャックしていた。
「はい、呼んで」
そんな高級感溢れる空間も、お姉さんキャラを気取る令嬢に壁ドンされると台無しだ。
「園子お姉ちゃん♡」
「きゃー!」
黄色い悲鳴だが人は来ない。
人払いは済んでいて、いわば金持ちによる高度なプレイも楽しめる。
そういう特殊な環境だ。
普通の人間は戸惑っても俺は戸惑わない。園子との付き合いの長さは誰よりも長いのだから。
「もう一回! もう一回ね!」
「園子お姉ちゃん。僕ね……お姉ちゃんを見ているとなんだか変な気持ちになるんだ」
「かっきーはそんなこと言わない」
「どういう情緒で言ってるんだ」
通常、園子レベルのお嬢様は家に店の人と商品を呼び寄せて、そこで買う。
そういう次元で、そういうレベルで、そういう人種なのだ。
お金って凄いね。
ただ、今日はデートということらしく店の人に大金でビンタした店の一角を貸し切りだ。目的を園子に聞いたら「かっきーとイチャイチャしたくて~」とかわいらしく上目遣いと小首を傾げるコンボ。
「でも、許してくれるかっきーが好きだよ♡」
あーあ、そういうことをされたら仕方ないという言葉に収束してしまう。
カワイイは正義。
自分が可愛いと分かっている女は小悪魔だ。
「だから、もう少し待ってね~」
「お姉ちゃん、僕も入れて」
「だーめ。大人になるってことは待つことも覚えないとね」
目の前には更衣室。
清潔で高級感あふれる空間で俺はただ一人、カーテンの先で着替える少女……女性を待つ。
──シャッ!
薄い布を開けて登場したのはボーイッシュ風味の恰好をした園子だ。
「どう? ゆーゆを意識してみたんよ」
クルリ、とその場で回転、友奈を意識したとはハイニーソのことか、ホットパンツのことか。肩の出たシャツに黒色のインナーを覗かせて、元気な笑顔を見せる。
「友奈風味か。ホットパンツが良いね。帽子とか被ったら?」
「うーん。なるほどね~……」
いったい、何がなるほどなのか。
園子は俺の感想というよりも、俺の表情や目を見て判断する。顎に指を置いてふむふむ、と頷くと再びカーテンをシャッ! と勢いをつけて閉める。
大丈夫か。壊れないか。
一抹の不安を忘れさせるような衣擦れ音と鼻歌を聞きながら、静かに近づいてきた店員が美麗な笑顔と共に差し出して来たコーヒーを飲む。高級な味わいだ。
コーヒーブレイク中にも園子の衣擦れ音は聞こえる。同時に話声も。
「かっきーって制服はセーラー服とブレザーどっちが好き?」
「え? うーん。ブレザーとか」
「なんで?」
「ブラウスが良いなって」
「オッケー」
なるほど。次は制服らしい。ローアングルから撮ってやろう。
屈み込んで携帯端末を構える。
──シャッ。俺の気配を悟ったようにカーテンが開いた。
「いや、着物かい」
「残念でした。あれれ~? どうしてそんなに床に這いつくばってるの?」
「罠だろ!」
「ちょっと何を言っているのか分からないんよ~……」
コロコロと上品に笑いながらもポーズを決める。
黒を基調とした着物を着崩した格好だ。胸元と肩を見せる姿に色気が漂っているが、東郷あたりが怒りそうな着方……いや、意外とノリノリで付き合うかもしれない。
「デート中に他の女のことを考えるのはダメだからね」
「考えてないよ」
「うそ」
俺はそんな園子の写真を携帯端末に残した。
ハイライトのオンオフの切り替えは息をするようにできるらしい。
これはこれで、園子の写真なので問題はないのだが。ふと腕時計に目を向ける。
「というか着替えるの早くなかった?」
「パパッと脱いでササッと着るだけだよ。かっきーもしてるよね」
「俺が言うのもなんだけど、それができない人はたくさんいると思うよ」
──こんな感じで園子という西洋人形もビックリなカワイイ彼女の着替えに付き合う。
普通の学生ならきっとゲンナリしていただろう。好感度も下がるかも。
だが、俺はそんな余裕のない人間ではない。
「着替えるなら、いくらでも待とう、ホトトギス」
「お殿様なら私の着物の帯を引き抜かないとダメだよ。それが法だもの」
「初めて聞いたんだが」
「今日から私が法だから。園子ルール適応ね」
「ローカルな世界じゃん。しかも俺にしか通用しないから」
と、言いながら帯を引っ張る。「あれ~」と言いながら回転する彼女のノリに付き合ったけど帯を引っ張ったら痛まないか?
……いや、たぶん買う。表情で分かった。
それに再びカーテンを閉めたが、声のトーンでも分かる。
「気に入った?」
「うん。コスプレ好きの彼氏には参ったもんだよ」
「なんで俺が着替えを強要したみたいになんってんの?」
「てへ」
幼馴染じゃなかったら帰っている。あるいはカーテンを全開にして帰っただろう。
「なんてな!」
「わあ!?」
カーテンをわずかに開けて中身を覗く。
まさしく着替え中だった。純白の下着姿で、あろうことかランドセルと体操服を手に取っていた。いったい、誰に向けての何のアピールをするつもりだったのか。
ぷんすか、と頬を膨らませて園子は多数あるサンチョ枕の一つを投げてくる。
「も~、エッチだよ」
「エッチなのは園子の下着だよ。スケスケじゃん。乳首も下の毛も見えてるじゃん」
指摘されると恥ずかしいのか、咄嗟に胸元を手で覆う園子。
モジモジと内股になりながらも恥毛は隠さず、深い谷間を見せるように屈む。
俺の男を刺激するようなポーズを取りながらもジト目で俺を見てくる。
「これは……涼しいから着ているだけだから。別にかっきーの為じゃないんだからね」
「ツンデレだ」
千景か夏凜か芽吹のモノマネと言っても通用しそう……おっと、園子の目の色が変わった。他の女のことを考えるのを止めよう。
じっくりと園子を視姦しようではないか。
「あとでいっぱい見ていいから、今はダメだよ」
「デレが早い」
「ツンはにぼっしーやちーちゃんに譲ったんだ~。私はずっとかっきーにデレデレでいたいから。でも、怒る時は怒るからね」
「はい」
その後も、園子のコスプレ、いや着せ替え姿を見守る。
カーテンが変わる度に彼女の彩は大きく変わった。
「かっきーってメイド萌えなの?」
「露出が適度にあって俺にエッチな子萌えかな」
「それってただの願望だよね」
清楚感漂うロングスカートのメイド姿や、露出多めのメイド衣装。
「はやくかっきーに小さくなって欲しいんよ」
「なんで?」
「そしたら私が真のお姉ちゃんとして威厳を見せつけるから」
「そんなことされたらシスコンになっちゃうよ。それに弟としてお姉ちゃんをわからせるから」
大学にいそうな清楚なお姉さん風の衣装……ニット服やミニスカート、ワンピース、フレアスカート……。園子は当然のようにブランド物を着こなしていく。
「かっきーって大人っぽい服が好きだよねぇ」
「いや、そんなことはないよ。大人っぽい服を着ている園ちゃんが好きなだけ」
「……ふぅーん。じゃあ、脱いじゃうね」
ジト目を見せながらも口元は緩んでいた。
だから怒っている訳じゃない。ただの天邪鬼的な言動だ。目元は笑っている。
「家だとこういうのでしょ? ちょっとだらしない感じの」
「そうそうそう!!」
「食いつき方。あれだよね。こんな感じでゴミを捨てに行くんでしょ?」
キャミソールとドルフィンパンツ。生足が眩しい。
無言でサムズアップを見せると、にんまりと笑って園子が手を伸ばす。
カリ、と指先が俺の肉竿を引っ搔いた。
わずかに屈んで、肩紐の垂れ下がったキャミソールからは豊かな乳房が揺れた。
目が惹かれる。視線を向けることを止められない。
釘付けになる俺を見上げて、園子は満足そうに妖艶な笑みを浮かべた。
「これは?」
今度の待ち時間は短かった。
カーテンを開けて、競泳水着姿でポーズを決める。
「エッチ以外で感想をちょうだい?」
と、園子は笑顔でピストルを渡してくる。
水の入ったソレの用途は大体分かった。
「……撃って大丈夫?」
「どうぞ。いつもみたいに辱めて」
「そんなことはしてない」
ぷしゅ、と弧を描いて水が跳ねる。
彼女の競泳水着に着弾。やん、とわざとらしい声。そして水着は透けた。
白い、純白の競泳水着だ。現実では中々見ないモノだ。
理由は透けるとかなんとか……実際、こうしてじっくりと見ると分かるものだ。
園子のピンク色の乳首の位置。
程よい腹筋にくびれ。
肌に張り付く黄金の恥毛と恥部。つまるところ何も隠せていない。
「……セクシー?」
豊満な肢体に合わせて、犯罪臭すら漂う女体が目の前でポーズを取る。
「こういう試着って下着の上につけるんじゃない?」
「大丈夫だよ。何の問題もないから。……それで?」
スン、と真顔で語られる。
金持ち令嬢が大丈夫と語るのだ。では、と思考を切り替える。
「園ちゃん、かわいいなって」
「もう一声。いますぐ抱かせろハニーくらい言ってよ~」
自らの乳房の先端も、媚肉も、女として秘めるところを彼女は見せつける。
小首を傾げて、無垢な少女を気取る園子の眼差しは俺の鼓動を昂らせる。鼓動と共に血が下腹部に巡り、目の前の少女の視線はわずかに俺の勃起した肉棒に向けられる。
「ほら、言って」
令嬢が見せる確かな『女』の視線。
その眼差しは触られるよりも遥かに剛直を興奮させた。
「園子」
「なあに」
近づいて来る。ふわりと甘い香水の香り。揺れる長い金髪。
今日の為に、普段とは違う髪型にしてきた髪から覗く形の良い耳。
「……脱いで」
「────」
「スタイル最高で美しい。でも、だからこそ君の全部が見たいから、水着を脱いで俺に見せて」
「……。……だめ」
指を重ねてバッテンを作る。拒否された。
男の手綱を握って、調教する女王様のような声色で続ける。
「もっと見せてから、考えてあげる」
──それから俺は焦らされた。園子も分かって焦らす。
「これ、見たことあるでしょ? かっきーの大好きなビキニだよ~」
「いらない枕詞はともかく前の無人島デートで着ていた奴じゃん。いきなり連れて来られて驚いた挙句、二泊三日した奴」
「サプライズって大事だと思うんよ」
改めて見るとグラビアアイドルも通用しそうなスタイルだ。
紫を基調としたビキニだが、少しサイズが合わないのか乳房を隠すことは叶わず、上乳も下乳も丸見えだ。ボトムスはインナーがあってオシャレだ。
ただ、全体的に彼女の成長もあって、マイクロビキニのような状態だった。
思わず下乳に向かって指を突き出すが勇者の反射神経によって叩き落とされた。
一瞬の沈黙。
なるほど。おさわりはまだらしい。
「ふぅむ。園ちゃんはスタイル良いよね」
「もっとお姉さんを褒めていいんだぜ~……?」
「撫でまわしたくなる」
「ただのセクハラ発言だよ」
深い谷間に、細い腰、鼠径部と下腹部を隠すボトムスとじっくりと見つめる。
その間、園子は茶化すこともなく、無言でポーズを取っていた。
「……でも、見ての通り、昔とサイズが合わなくなっちゃって」
「確かに」
「よく言うよね、好きな人に好き放題されたから大きくなっちゃったって」
「園子」
「待って」
だめ、と唇が形を作る。
待たされる。いつの間にか荒い息の俺に手を向けると、ぷるんと乳房が揺れた。俺の視線に気づいていることを理解しているとばかりに、ゆっくりと乳房を持ち上げて見せる。
肉付きの良い太腿をくねらせて視線を奪う。
そうして妖しく笑う園子は自らの肢体を抱きながら艶美な声音で、
「もう一着見せたいのがあるんよ」
そうして我慢を強いられる。
園子は艶やかに笑って、俺をどこまでも試そうとする。
「大人なら~、セクシーな水着だよね」
鼻歌混じりで園子は別の水着に着替えた。
三角ビキニとは少し違う黒のビキニ。どこかのセレブが着用していそうな肩から腹にかけて生地が伸びている。
先ほどとは違い、内側と外側の乳房が丸見えだ。具体的には谷間がよく見える。
「手、突っ込みやすそう」
「ね? 私も思った」
ウエスト部分は紐がクロスしてくびれと臍を強調している。
ボトムスは生地がこれでもかと減らされ、引っ張れば陰毛がすぐに見えそうなハイレグ仕様。おかげで彼女の脚の長さも太さも、処女雪のような白さもよく見える。
「どう? 見惚れちゃった?」
「うん。エッチだ」
「……素直なかっきーは好きだよ。ちょっとだけ恥ずかしいけど、着て良かったんよ」
はにかむように園子は笑う。ふるりと乳房が揺れる。
「いつでも挟めそう」
「そういうエッチな用途じゃないけどね。というか、ずっとエッチじゃん」
「園ちゃんをエッチな目で見ないなんて男として失格だよね」
「え~、他の人に見られてもな~」
「でも」
「ん?」
「他の男の前では着ないで欲しいし、見せないで欲しい」
内心を吐露する。
それは幼馴染令嬢に対する醜い独占欲の表れだった。
「…………」
返事はなかった。静かに彼女は目を細めていた。
それがどういう意味かは分からなかったが、
「じゃあ、かっきーだけの為に着るね。他の人には見せないし、触れさせないから」
むにゅ、と生乳を寄せて谷間を見せてくる園子。柔らかい照明に照らされた彼女の柔肌は、首から下げたネックレスと水着の魔力によって先ほどよりも煽情的に映る。
無邪気にピースサインで俺の携帯端末に水着姿を残してくれる園子は妖艶に微笑む。
「気に入った? かっきーも着る?」
「着ないよ」
ニコニコと彼女は笑う。「ところで」と言葉が続いた。
「こういうポーズをしてみたり~」
白く長い脚を持ち上げる。
時計の長針のように伸びた脚は天井に向けて伸ばされる。Y字に脚を伸ばした姿は努力のたまものだろう。同時に、ドヤ顔でポーズを決める園子は気づいていないのか、ビキニもボトムスもあっけないほど簡単にずれた。
「見てみて~」
ぷるん、と豊満な乳房が揺れ動き、ピンク色の乳輪と乳首がツンと上向く。
黒いボトムスからは髪色よりも濃い恥毛がはみ出る。
わずかに見えた陰唇は湿っているのか、てらてらと光って見えた。
そんな彼女の姿が視界をジャックし、脳を焼く音が聞こえた気がした。
魅惑的に挑発してくる彼女に俺は一歩、進む。
「……あ、ズレちゃったんよ。じゃあ、もう一着ね」
「園ちゃん」
──シャッ、と閉められるカーテンを掴む。
中に入ると園子は驚いたように目を見開く。……いや、演技だ。俺には分かる。
「ふーん、そんなに気に入ったの? 我慢できないの?」
無言で頷く。
嬉しそうに園子は蠱惑的に笑った。
「じゃあ、仕方ないね。……おいで」
カーテンを閉めた。狭い部屋には二人きりだ。
園子は年上ぶった大人の余裕を見せながら、顔を寄せてくる。
ちゅ、と唇が重なる。
抵抗はなく、むしろ園子が俺の唇を奪うようにキスをしてきた。
唇を甘噛みし、そのまま遠慮なく舌を口腔に伸ばす。
俺の頬に手を置いて、ぐぽっ、ぐちゅ、と下品な唾液の絡みを鼓膜に響かせる。
「ちゅ……ん、れろ……」
俺が我慢できずに伸ばした手は黒いビキニの隙間から直接、乳房に触れた。しっとりとしたパンケーキのような質感、ぎゅっと力を入れて揉みしだく。
今度は叩き落とされない。
それどころか受け入れるとばかりに俺の手の甲に手が置かれる。
「ん……」
肌を上気させた園子の髪をさらりと撫でる。
熱い吐息を漏らしながら、彼女は俺の行為を受け入れるように視線を絡ませる。
「ぁっ、あっ!」
強く乳房を揉む。それで園子は悦ぶ。
乳頭側をこりこりと揉み、乳房全体を手のひらに集めて、揉む。
不思議なことに布切れ一つでこんなに興奮している事実を受け入れながらも、まるで痴漢でもするかのように彼女の身体に手を這わせる。
「ゃ……くすぐったいよぉ……」
セクシー水着を着用した柔肌を手で撫で、腹部を摩る。
腰の細さを肌で感じながら、そっと臀部を撫で回す。
白い脚の滑らかさにふと目が奪われる。柔らかな太腿や内腿に手を置く。
「は……ぁ……ヘンタイさんみたいな手つきだね」
「こんな良い脚なんだから触らないと」
そんなことをしている間も空いた片手は丹念に園子の生乳を求める。
乳房を揉み、引っ張り、手を沈み込ませ、ビキニを引っ張る。
黒い生地から白い乳房がこぼれる。
再び隠して引っ張ると、今度は桜色の乳首が乳輪ごと露わになる。
「は、ぁ……」
布で乳頭を刺激する。
甘い吐息、さらりと金髪が俺の手をくすぐる。
「私のおっぱいで遊ばないでよ~」
そう言われると両手で園子の生乳を味わいたくなる。
むぎゅ、と鷲掴みにする。
「……ぁっ、ぁ、ッ、……んんッ!」
やん、と喘ぎ声が漏れる。
熱を帯びた水風船のような感触に肉棒が反り立つ。いつの間にかズボンを下ろして、彼女の腹に押し付けると、口寂しいのか、唇と唇を重ねてくる。
「はぁ……はぁ……そんなに私のおっぱいが好きなら」
ゆっくりと屈み込む。
亀頭が園子の谷間に触れる。無言で見上げる彼女と視線を絡ませた。
「……えーい」
そんな声と共に得意げな顔で園子は胸の谷間に竿を挟む。
むにゅむにゅと弾力と柔らかい感触を味わわせ、乳房を動かす。左右の乳房を交互に動かして剛直を扱く。
右の乳房、左の乳房、そして乳首。それらが肉竿を優しく刺激する。
「あーあ、かっきーを食べちゃったよ~」
亀頭が、肉竿が柔らかな双丘に呑み込まれ、押しつぶされ、挟まれる。
ときおり吐息が亀頭に吹きかけられ、肉竿が震える。
汗と先走りが潤滑油となり、射精衝動がぐんぐんとせり上がる。
「あれれ? もう射精ちゃうの?」
荒い息の俺に園子は蠱惑的に微笑む。
勝利を誇り、上品に口を開けて陰茎と口づけ。そのまま口に含んだ。
「ん、んむ……」
園子のフェラチオは確かに射精させようという必殺に近い。
腰に手を回して乳房を押し付け、口を窄めて精を求める。躊躇いなく、しかし痛みや乱雑さの欠片もなく、頬肉が剛直を挟んで扱く。
下品な音を立てて、園子が顔を前後させることで疑似的なピストンになった。
頬の裏や舌が唾液と共に竿に絡む。
じゅぷ、じゅぽっと水音を響かせながら園子は溜まった唾液を嚥下する。
「ぷはっ」
一瞬だけ口から怒張を離した。
「出したいの?」
「……」
「だめでーす」
すごく肉棒がイライラする一言だった。
わからせなくては。
無言で視線を下に向ける。
園子の白い皮膚に浮かんだ汗が谷間に吸い込まれるのが見えた。
「むぐっ!?」
その光景に思わず腰を突き出して、園子の口内に肉竿を押し込んでしまった。
事故だ。
同時に腰がカクカクと揺れ動き、両手が園子の髪を掴む。
「んぶっ、んえっ……ンンッ……!!」
性器の如き、園子の喉奥は亀頭を受け入れ、舌が添えられる。
苦し気な表情に対して、俺の乱暴な動きを受け入れていた。それどころか、わずかに顔の角度を調整して根元まで呑み込もうとする。
東郷にも劣らぬ貞淑さ、男に寄り添う女の動きだった。
「んん──!? ────!!!」
汚濁を吐き出すと、彼女の喉奥に一滴も残さずに注ぎ込まれる。
園子の手は俺の腰をぎゅっと掴み、見上げた瞳は虚空を見ていた。
スッと苛立ちが減る。
同時に謝罪の言葉が喉からせり上がってくるが、それよりも先にむせる園子がゆっくりと立ち上がった。
内腿を伝う愛液、黒いボトムスに陰唇が張り付いているように見える。
「…………」
は、あ、と興奮の吐息。
園子の指先が自らの水着を横にずらし、隠れた秘所を晒した。
「舐めて」
濃い金色の陰毛も、濡れた恥部も、硬くなった陰核も。
俺の目の前にあった。
むわりと漂う女の香りに、俺は園子の媚肉にキスをした。
「──ッ! ッ……っ……! あ、もうちょっと、ゆっくり……!」
腰を引かせようとする園子の腰を掴む。
殆ど陰核に鼻を擦りつけながら、強引に舌を挿入し、好き放題に動かす。
上下左右に、奥や手前に。
「ふっ、ぅん、ぁ、イ…………ぐっ!!」
小刻みに腰が揺れる。
ふと、鏡越しに園子を見る。
はだけた水着に肌を晒して媚肉を愛でられる彼女は目に涙を浮かべて、唇を歪ませる。
「……ぁ!」
陰核を吸う。啜る。
反射的に俺の頭を掴んだが、じゅるるっと吸い上げる。
「~~ッ!! ぅぅ……」
唇から一条の涎を垂らし、拭う余裕もなく膝を震わせている。
「……かっきぃ」
ふー、ふー、と荒い呼吸で息を潜める。
声を発しないように口を結ぶ。
その動きだけで俺には分かった。
もっとやって。彼女の唇や言動からそう伝わってきたのだ。
ならば応えなくては。
口を大きく開いて彼女の貝肉を恥毛ごと含む。
「……っ!? ぁ……ッ、ッ……!!」
小さな飛沫が恥毛を濡らす。
愛液をクリトリスに絡めて啜るのが好みらしく、髪を振り乱し、指を口に含んで声を抑えようとする。顔は赤く、乳首を尖らせ、静かに感じ入る。
……どうして、そんなに声を抑えるのか?
その答えはすぐに分かった。
「──お客様?」
「っは! は、はい」
更衣室の外側から静かに声が掛けられる。女性の声、店員だ。
ビクッと肢体を揺らしながら園子が応じる。
俺は答えない。
ただ、静かに肉棒を反りたてながら、秘所に指を挿入する。
「…………、ッ、ふっ、ぅ」
ぬぷぷ、園子の蜜壺は俺の指を受け入れる。
鼻息を荒くしながらも、口調は平静を装っていた。
「……ッ、なんですか~」
平常な声を出しながらも、園子の膣は濡れ、指を締め付ける。
その蠕動を無視して指を折り曲げて浅い場所を擦る。
直後、強い力で俺の腕を掴んでくる。
無視して集中する。
店員と何かを会話する園子の身体に意識を割く。
「ぁっ、……お、お加減ですか? だ、大丈夫……」
ふと、見上げると園子が顔を朱色に染めて睨んできた。
首を振って、止めろと涙目で見下ろす。
何を被害者ぶっているのだ。
悦んでいる癖に。この状況、シチュエーションこそ、自分で望んだことだろうに。
お仕置きだ。園子にはお仕置きが必要なのだ。
「でっ!?」
指の腹でこりこりと手近な肉壁を擦る。
目を見開いた園子は咄嗟に口元を手で覆った。
「~~~~ッッッ!!?」
絶頂に達したらしい。腰が小刻みに痙攣する。目から宝石のような涙があふれる。
指を動かす度に蜜が奥からあふれてくる。
陰唇から飛んだ愛液は恥毛から滴るほどに多く、俺の手を濡らした。
「あ、す、すみません……しゃっくり……ん……!」
園子の呼吸は乱れ、俺の頭を掴む手は強い。
踵を上げて、逃げようとする園子から水音と共に蜜を噴かせる。
美味しそうな愛液ではないか。
指で彼女の秘所から蜜を湧かせて、啜る。
赤い顔で崩れ落ちそうな彼女の陰核を甘噛みして、無理やり立たせる。
「ふわッ!? ぅぅ~~~っ!! ぁ、えっと、だ、大丈夫です」
ふにゃふにゃした言葉だがキチンと応対している。
流石に身体が大人になっただけではない。
いや、元からふわふわしているように見せかけて、園子はしっかりしている。
ならば、俺が行うことにも対応できるだろう。
「顔、カーテンから出して」
「……!」
「早くして。全部開けるよ?」
果たして、園子は数秒の逡巡の末にカーテンの外に顔のみを出した。
俺は目の前で揺れる尻を撫で、陰唇に竿を擦りつける。
「少し熱っぽくて……大丈夫です、すぐに治ると思い……! ま、すから……!」
白く艶めかしい脚を持ち上げ、準備を許さずに蜜壺を覗く。
赤く濡れたそこは小さな肉穴が小さく縮小して俺を誘っていた。
「……お゛」
その誘いに乗る形で肉棒を宛がい──貫く。
店員の前で、カーテンを挟んで奥深くまで繋がる。
「……ぁ! ごほっ、ごほ……」
尻を叩くと良い反応が返ってきた。
自らを守ろうとする手を叩き、恥毛を引っ張り抵抗を止めさせると、陰核に指を添える。
「最近はくしゃみとかしゃっくりが併発することが多くて……そういう季節ですね~」
無理にでも会話するつもりらしい。
あるいは打ち切ろうという余裕もないのか。園子と店員の会話は続く。
ただ、俺は構わずにストロークを加速していく。
ぱちゅぱちゅ、と水音と肉を叩く音は正直に言って誤魔化すのは無理だろう。
園子の肢体は熱くなり、白い肌は朱色が目立っていた。
「ん、ふっ、だ、だめ……~~!! ……ぁ、っ、ご、ごめんなさい」
ぽたぽた、と泡だった白い愛液が床に散った。
俺のピストンに乳房を揺らしながら、園子は店員と応対していた。
ぬぷぷ、と最奥まで怒張を打ち込む。
円を描くように腰を揺すり、彼女の悦ぶ場所に亀頭を擦りつけ、トントンと叩く。
そうして一息に引き抜くと追いすがるように愛液が噴いた。
「っ、ぅぁ、じゃあ、そういうことで……」
園子の顔がカーテンの先から戻り、力なく床に横たわる。
可哀そうなほどに顔を赤くして涙で濡れていた。
荒い呼吸の度に膣が怒張を締め付ける。
足音が遠ざかるのを待たずに、脚を掴んで腰を振る。
「くっ……! ぅ……っ……!! ~~~っ!!」
口に指を含んで声を我慢する園子の媚肉で俺は思うままに快楽を貪った。
背中をのけ反らせ、声を抑えながら小水を散らす園子を犯した。
悲鳴を押し殺して嬌声を抑え、何度も達する。
そんな性玩具のような彼女の陰核を指で押しながら、射精に至った。
「ンンッ!!? ~~~~ッッッ!!!」
二度目の射精にしばらく放心する。
視界どころか意識が白く染まる中、潮を噴く園子の奥に子種を放つ。
虚脱感の中、床に横たわる園子を見下ろす。
乳は横に崩れ、ぐったりとしたまま、恨みがましそうに俺を見上げる。
「お買い上げ、ありがとうございました」
丁寧な接客で見送られた。
セクシー水着や、大量の衣服を購入した。
「園ちゃん。あれ、絶対にバレてたよね」
「そうだね~。それ込みでの貸し切りだもん」
「そんなのあるの?」
「……もう知らないふりしなくていいよ」
つまりあの場所自体が金持ちによる高度なプレイの場だった。
あの店員も乃木マネーの仕込みだ。めでたしめでたし。
「園ちゃん」
「かっきー。私疲れちゃったんよ。喉も乾いたし」
俺の腕にまとわりつくように抱き着いてくる園子。
彼女はうっとりとした眼差しで俺を見つめる。
満足いっていないようだ。身体が大きくなって性欲も肥大化したのかもしれない。
「お持ち帰りしてよ」
「自分で言うのか?」
ダメ? とばかりに、園子が小首を傾げた。
その可愛らしさに首を振らずにはいられないだろう。
「よし、じゃあ、お持ち帰りだ」
彼女の期待を裏切らないように、俺は恭しく園子の手を握り直した。
園子小中と実家行きか若葉千景方面に向かうか、どっちにしようか